君が無能くん?魔剣士学園に入学したのに『スキル無し』?ねぇ今どんな気持ち?努力したって報われないのに希望とかあるの?普通の青春を送りたい?あはっ! 無能には無理に決まってるじゃん 作:鳥稲のね
そして
ロザリアは立ち上がり、こんなことを口にした。
「アルト。結婚しよう」
「はああ!?」
教室内が一気にどよめく。
「ロザ、アルトのこと好き。ロザより強い男に初めてあった。これは運命」
「いやいやいや、それだけで結婚とか……おかしいだろ!?」
「敵に勝って、相手が女なら、自分の伴侶にするか下僕にする。当然のルールでは?」
「どこの蛮族のルールだよ!?」
ロザリアは、じっと僕を見つめる。
少し寂しそうな表情をして言った。
「私のことを伴侶にしてくれないの?」
「僕の感覚からすると、いきなり結婚するってのは……」
「じゃあ……ロザのこと下僕にするの」
「下僕も……どうかな?」
「じゃあ、私の死体を畑に埋めて肥料にするの?」
「だから、どこの蛮族の話なんだよ!?」
もはや会話の次元が崩壊している。
僕が呆れ果てていると、ロザリアはさらに一歩踏み込んできた。
「私のことを殺さないでいてくれるんだ……?嬉しい」
「だから蛮族の基準で言ってこないで!」
「殺さない……つまりはロザのこと下僕以上の相手として認めてくれるってことでしょ? じゃあ、アルトの子どもが欲しい。子どもを作ろう」
「ちょっ……待て!!」
そう言うが早いか、ロザリアは僕の服のボタンに手をかけた。
「こ……こんなところで!!?」
机の下に潜り込んだロザリアに、フェラチオはしてもらったけども。
流石にここでの本番行為はまずいと判断し、力を込めてロザリアを押しのけようとする。
……その時だった。
「いいかげんにしてください! ロザリア様!」
ユノアが割って入ってきてくれた。
そして、そのままロザリアの腕を掴み、ぐいっと引き剥がす。
しかし、勢い余って、ロザリアがその場に転んでしまった。
「痛い……ええええん!!!」
まさかの号泣。
「え……ええっ!?」
ユノアが目を丸くする。
―――あ……そうだった。
僕がまだロザリアのスキルを奪ったままだった。
そのせいで、彼女の力は通常よりもはるかに弱まっている。
「ひぐ……ふぐっ……ユノアがこんなに強いなんて知らなかった」
「あの……ロザリア様、ごめんなさい」
「強欲女……えぐえぐ」
「なんでですか!?」
「私より先に、アルトに愛されようとしているんだろ……」
「そ……そんなことは……」
「私にはアルトの子種一滴も残さないつもりだろ……」
「そんなことはありません!!!」
ドラゴンの生殖を学びながら、ロザリアの生態を目の当たりにしているクラスメイトたち。
もう、どんなリアクションをしたらいいのか分からない。
「信じられない……でも仕方ない。ユノアが先に、アルトに抱かれることは認める……。だけど、お願いだから……枯れるまで搾り取るのだけはやめて欲しい」
「ちょっ……え……何を言ってるんですか!?」
ロザリアは七剣姫一のパワーの持ち主……。
スキルを失っていても物凄いパワーを見せつけていた。
これまでの剣姫の中で一番扱いづらい。
「じゃあ、早くアルトの巣に行こう。アルトとユノアの交尾が終わるまで、ロザはそばで待っている。」
ホントにやめて。
いつもなら、いつでもスキルを奪うことができるんだぞ……というスタンスで言うことを聞かせていたんだけど。
今、ロザリアにスキルを返したら、すぐに僕が襲われることになるだろう。
完全体になったロザリアなら、きっとユノアも抑えることはできない。
ちゃんとロザリアに言うことを聞かせるには、一体どうしたらいいだろう……。
「何? ユノアはアルトの正妻ではなく妾の一人なのか?……つまり、ロザは二番目にもなれないとは悔しい。……三番目でも我慢するしかないか」
ロザリアがそんなことを言っている。
その時だった。
「誰が三番目ですって?」
突如、ロザリアの背中に火球が炸裂する。
「熱いアツイあつい!!!」
火炎魔法を放ったのは、モモアだった。
多分、初級程度だと思うんだけど……。
ロザリアは床に転がり回って、背中についた火を消した。
「私だってアルトのモノなんだけど?」
「うう……ごめんなさい……四番目でも全然大丈夫です……」
プスプスとロザリアの背中から黒い煙が上がっている。
しかし、彼女の悲劇はそれだけでは終わらなかった。
「……四番目ですか? ずいぶん傲慢ですね?」
チカッと光が走り、ロザリアの身体がビリビリ震える。
「ががががが……」
リアが、ロザリアに容赦なく電撃を浴びせていた。
それ……初級の雷魔法ですか?
力加減が強めじゃない……?
「うう……ゆ、許して……五番目でも……ロザは……我慢します」
―――バチバチッ!
再びリアの手が光り、ロザリアの体に電流が流れる。
「っ……あぁっ!……あぐっ」
ロザリアの体全体が揺れる。
多分、激痛が走っているのだろう。
「あははっ!ロザリア様が悶え苦しんでるの、超ウケる!」
ちょ……モモア。
まだまだリアは止まらない。
―――ビビッ……バチバチッ!!
「ひぐっ……!あぎ……っ!?」
「あはははは!」
―――バチ……バチバチッ……ビリリ!!!
「あが……ぎっ……ふご……!!」
「あ~はっはっはっ……!! ひぃ、お腹痛い!」
容赦のないリア。
ロザリアのリアクションに笑い転げるモモア。
心配そうに見てはいるものの、止めはしないユノア。
あの……?
やり過ぎじゃないですか?
教室中がシーンと静まり返っている。
さっきまで騒がしかったクラスメイトたちも、全員が完全に押し黙っていた。
ラナ先生も呆然としている。
リアのお仕置きはまだ終わらない。
リアの電撃を喰らう度に、ロザリアは床を転げ回る。
モモアが大笑いする。
そして、ようやく電撃音が聞こえなくなったころ……。
「おごぉ……」
ロザリアの口からくぐもった声が漏れた。
泡を吹いて、白目を剥いている。
―――ジョロジョロジョロ……。
彼女の股間から黄色い液体が漏れ出してきた。
「あ……あの……リア?」
「ああ、すみませんアルト……。少しやり過ぎてしまいましたね」
リアはさわやかな笑顔を浮かべていた。
まるで 『キラキラキラ~』 という効果音が聞こえてきそうなほど……。