海水の匂いが残る浴室でシャワーの温かい雨粒が背中に当たり続けていた。
デュエルの余韻がまだ体の中を駆け巡っていて、プレイヤーは壁に手をついて熱い吐息を抑えようとしていた。
「……負けた」
すぐ隣で同じく汗まみれのウェディングが小さく呟いた。
黒い水着が透けそうで透けないギリギリのラインで肩を覆っている。編み込んだ髪の先から滴が垂れて首筋を伝っていく。
「今日は油断しただけ」
「いや……」
彼女がシャワーを止めた。
「今日の君の動きは予測できなかった」
濡れた白ビキニから覗く鎖骨に視線が吸い寄せられる。いつもならウェディングドレスに隠されている場所が晒されている違和感。ゼロ文明のシンボルが刻まれた胸元が湯気で霞む。
「おいプレイヤー」
彼女の声が不自然に低くなった。
「見過ぎだぞ」
慌てて目を逸らしたが遅かった。ウェディングが一歩踏み込み、石鹸を取り上げて泡を手のひらに乗せた。
「罰則が必要みたいだ」
泡が体に滑っていく。背中の筋をなぞりながら耳元に唇が寄せられた。
「私の体を勝手に見た報酬ですよ」
それと共にウェディングは、自身の水着を外しその爆乳でプレイヤーの巨根を挟む。
その瞬間プレイヤーは自分の足腰が震えるのを感じた。
シャワー室の蒸気が肌に纏わりつく。
空気が呼吸するたび肺に充満し、思考を溶かしていく。タイル床の上を裸足が滑る感覚だけが現実だった。
壁際で仁王立ちになったウェディングの姿は圧巻だった。95センチを超える膨大な質量の双峰がゼロ文明マークの描かれたビキニトップ越しに突き出し、その頂点を隠そうともしない。
彼女は微かに笑った。薄紫色の髪が肩にかかり、額に珠のような汗が浮かぶ。
「ご覧なさい」
命令口調で言い放つと同時に胸元の紐を解く。闇色の布切れが湯気の中に舞い、解放された乳肉があらわになる。巨大な二つの球体が互いに押し合いながら重なり、深い陰影を作り出していた。
その中央に刻まれたゼロ文明の紋章――¥マーク――が妖しく揺れている。
プレイヤーの喉仏が上下した。視線は囚われの身となったように動かせない。
ウェディングはゆっくりと屈み込み、剥き出しになった巨根へ顔を近づけた。
鼻先三寸の距離で息を吹きかける。吐息の湿度が先端を包み込み、反射的に震えたペニスが彼女の頬を打った。
「これが欲望ですか?」
嘲るような声音とともに指先が裏筋を撫ぜる。
硬質な関節の感触が神経網を走り抜け、快楽の予兆が走る。
「答えなさい。あなたはどれほど欲深いのです?」
答える暇を与えず彼女は両腕を動かした。
ウェディングの掌が乳房の底部に添えられ、筋肉の隆起がくっきりと浮かび上がる。
そして一気に引き上げる――巨大な脂肪の塊が宙に浮き上がり、重力に任せて落下。
パンッ! という乾いた音とともに二つの質量が股間を襲った。
睾丸ごと押し潰されそうな圧迫感。しかし次の瞬間には乳肉の柔軟性がそれを分散させ、弾力性のある感触へと昇華する。
「はあ……っ」
思わず声が漏れた。ウェディングの双眸が細められる。
「感じやすいですね」
侮蔑を含んだ口調ながらも興奮が滲んでいる。
再び彼女は両手を使い、山脈のごとき乳房を押し合わせ始めた。
摩擦によって皮膚表面が摩擦熱を帯び、湯気の中に甘酸っぱい匂いが立ち込めはじめる。
脂汗の雫が谷間の底に溜まり、光沢を帯びていく。
「もっと良く見せてください」
ウェディングは両側から乳首を抓り上げた。
乳輪を彩るピンク色の突起が屹立し、鋭角的な角度で天を向く。
その中心へ向けて彼女は自らの顔を傾け、舌先を伸ばした。
熱い吐息とともに尖った先端が触れ合う。
ちゅぷっ……という微かな水音を立てて融合した双乳は、もはやひとつの器官となって雄芯を捕食する怪物と化していた。
プレイヤーの腰が逃げようと浮いた刹那――
「逃がしませんよ」
ウェディングの膝が太腿裏に食い込む。
筋肉質な大腿が枷となり拘束する。銀色の爪先が尻たぶを捉え、逃げ場を封じた。
その間も乳肉の蠕動は止まない。
双峰が左右に別れ、右乳が優雅に回転しながら竿全体を撫で上げる。
頂点近くまで辿り着いたと思えば急降下。今度は左乳が円環を描きながら追いかける。
交互の攻撃が波のように押し寄せ、快感の累積は爆発の閾値へと達しようとしていた。
「膨らんできましたね」
事務的な観察の声色が却って羞恥を煽る。
ウェディングは両手の位置を変えた。下から掬い上げるように持ち上げると、その重量に耐えきれなくなった乳房の皺が放射状に広がる。
谷間から漏れる湯気が白く濁り、濃密なフェロモンがシャワー室内に充満した。
「私は数字で評価するのが好きなんです」
彼女は唐突に告げた。
片方の乳房を解放し、代わりに人差し指と中指で挟むように乳首を摘む。
その間にもう片方の指が硬くなった亀頭の縁をなぞり、カリ首を一周する。
「長さは通常状態の三倍。硬度は五点満点中四・八。
射精直前の微細振動パターンは――」
分析口調の最中に突如として強烈な一撃が走った。
両乳を胸骨に叩きつける勢いで押し潰され、鈍痛に似た快感が脊椎を駆け上がる。
ウェディングの頬は紅潮していたが、表情筋は石像のように凝固している。
瞳孔だけが獣のように拡大縮小を繰り返していた。
「もう少しですね」
宣告と同時に最終段階の操作が始まる。
彼女は両膝をつき、体重を全面に乗せる体勢に入った。
地響きのような重圧が下半身を襲い、タイルの欠片がミシリと軋む。
ウェディングの背骨が弓なりに反り返り、腰骨の凹凸が浮き彫りになる。
「この数値を超えたらどうなるのでしょう?」
低く呟くと彼女は顎を引いた。長い睫毛が伏せられ、怜悧な美貌に翳りが落ちる。
次の瞬間――猛烈な速度で左右の乳肉が打ち合わされた。
水面に落とした花火のごとく白泡が弾け、透明な飛沫となって宙を舞う。
乳肌の表面に蜘蛛の糸のような毛細血管が網目模様を描き、急速な血流を可視化する。
プレイヤーの全身が硬直した。
下腹部が痙攣し、熱源が睾丸から噴出の準備を整える。
ウェディングはそれを見越したかのように両手を離し、フリーになった乳房の自重だけに任せた。
自然落下の圧力は予測を遥かに超える威力となり、砲弾のごとき衝撃が直撃する。
「……っ!」
短い絶叫とともに堰を切った。
大量の精液がウェディングの顎先から額へと奔流となって流れ落ちる。
その勢いは重力に逆らい、胸元のゼロマークを白濁で覆い尽くした。
射精の渦中においても彼女の乳房は貪欲だった。
放出のリズムに合わせてリズミカルに跳ね動く。
その様はポンプさながらであり、一滴残らず搾り取ろうとする執念を感じさせた。
全てが終焉を迎えてもなおウェディングは冷静だった。
両手で胸板を拭い、掌にまとわりついた白濁を見つめる。
その唇がかすかに開き――ぺろりと舐め上げた。
「悪くありませんね」
嘲弄と賞賛が奇妙に入り混じった審査の結論だった。
その時初めて彼女の瞳に喜色の輝きが宿ったのだが、それが計算によるものかどうかは定かではない。
シャワーの雨粒が二人の肌を叩き続ける。
さっきの射精で床に零れた精液が排水溝へ吸い込まれていく。その流れを眺めていたウェディングの瞳に新たな焔が灯った。
「まだ……足りません」
掠れた声と共に彼女はビキニの下の留め具に指を掛ける。布地が滑り落ちる音がシャワーの音に紛れて響いた。露わになった下半身は驚くほど無毛で、桜色の花弁が湿気に晒されて艶やかに光る。
「ここも……汚してください」
懇願するようでいて命令する口調。プレイヤーの反応など待たずに彼女は膝立ちになった。その動作だけで巨乳が揺れ、先端から雫が散る。
「待ちな――」
制止の言葉は唇で塞がれた。彼女の舌が口腔内を暴れ回り、歯列をなぞる。同時に右手が素早くプレイヤーの股間へ伸びた。萎えかけていた雄芯を握られると電流が走る。
「やはり……強い」
囁きと共にウェディングの顔が下方へ沈む。今しがた射精したばかりの亀頭へ唇が触れた。初めは挨拶程度の軽いキス。次第に啄ばむような愛撫へ変わり、最終的には真空を作るほどの吸引へと変貌する。
「っあ……!」
快楽の悲鳴がプレイヤーから漏れる。その反応に気を良くしたウェディングは一気に根元まで咥え込んだ。喉奥の粘膜が先端に当たる感触に背筋が粟立つ。
「んっ……ふぅ……」
苦しげな吐息が聞こえたと思った瞬間、彼女は突然顔を上げた。唇の端から白い糸を引いている。その糸が千切れると同時に舌を突き出し、涎で濡れた肉竿を見せつけるように舐め上げる。まるで犬のように舌先で雁首を転がし、同時に両手で玉袋を揉みしだいた。
「また……大きく」
確認するように言ってからウェディングは立ち上がった。彼女の全身が微かに震えている。興奮と期待の入り混じった震えだ。シャワーの湯気が遮断したはずの彼女の体温が蜃気楼のように立ち昇る。
「座ってください」
言われるまま腰を下ろすと、ウェディングは跨るように膝をついた。彼女の秘所が視界に入る。そこは既に洪水状態だった。蜜腺から垂れた液体が内腿を伝い、足元に水溜まりを作っている。
「入れますよ……」
前置きもなく彼女は腰を落とした。膣口が亀頭に触れただけで嬌声が漏れる。まだ先端すら入り切らない内に内部の肉壁が収縮し始めた。
「くっ……!」
プレイヤーの呻きが浴室に反響する。ウェディングの眼差しは獲物を捕らえた猛禽類のそれだった。ゆっくりと時間を掛けて結合させていく。熱い粘膜が螺旋状に絡みつき、ペニス全体を飲み込んでいく感触。根元まで埋没した瞬間、二人の息遣いが重なった。
「思ったより……大きすぎますね」
笑い混じりの呟きだったが語尾が震えている。痛みもあるのだろう。だがウェディングは容赦しなかった。一旦腰を浮かせると落下させるようなストロークを開始した。
「んっ……ああっ!」
自分の喘ぎすら他人事のように聞き流しながら彼女は狂ったように動く。両手をプレイヤーの肩に置き、前後に揺らしたり円を描いたりと様々な技巧を駆使する。
「見てください……わたしの中であなたが……」
結合部分が泡立ち、結合の深度を視覚的に伝えてくる。紅潮した陰唇が肉棒を包み込み、抽送のたびに鮮紅色の襞がめくれ上がった。
「んんっ……! 感じていますか?」
問い掛けながらウェディングは上半身を倒してきた。巨大な乳房がプレイヤーの胸部を圧迫する。重力で流れ落ちた乳肉が脇腹を擦り上げる感触。
「あなたのせいですよ……こんな……乱れるなんて」
独白めいた言葉は誰に宛てたものか不明瞭だった。だが次の瞬間彼女は激しく腰を打ちつけ始めた。骨盤同士がぶつかる乾いた音と蜜液の破裂音が混ざり合う。
「ああっ……すごい……!」
プレイヤーの両手を掴み、まるで操り人形のように動かす。自身の胸を揉ませ、指先で乳首を弾かせる。その刺激が連鎖的に膣を締め上げた。
「出したいでしょう? 早く……ください」
切羽詰まった要求。けれども射精への誘導は巧みだった。子宮口の位置を正確に調整しながら最適な角度で打ち下ろす。プレイヤーの腹筋が痙攣し始めた頃合いでウェディングは動きを止めた。
「まだ……ダメです」
意地悪い宣告と共に彼女は身体を起こした。対面座位から背面へと体位を入れ替える。尻を振りながら器用に尻房を掴み、極限まで広げて再度結合させた。
「見えるでしょう? この奥に……欲しいんです」
自らの陰核を摘み上げて見せつける仕草。その指先の動きが膣内のうねりにリンクし、プレイヤーの神経を焼き切る。
「いきますよ……全力で」
警告と同時にウェディングは豹変した。獣のような咆哮と共に背後から杭を打つように叩きつける。パンッパンッと連続する打撃音。筋肉質な尻肉が太腿にぶつかるたびに火花が散る錯覚すらあった。
「あっ……あああっ!!」
プレイヤーの咆哮が理性の壁を破壊する。それと同時に堰を切った射精が始まった。熱い塊が尿道を駆け上がり、ウェディングの胎内に注ぎ込まれる。
「はぁぁっ……!!」
子種を受け止めた瞬間、彼女の全身が弓なりに反り返った。膣肉が万力のような力でペニスを締め上げ、一滴残らず搾り取ろうとする。
「あぁ……満たされます……」
恍惚とした表情で振り返る。その頬は涙と汗で濡れ、瞳は焦点を失っていた。
射精の律動が終わっても結合は解かれない。むしろウェディングの方から体重を預けてきた。巨乳が背中に押し潰される感覚。耳元で囁かれる呼吸音。
「これで……わかりましたか? 私の気持ちを……」
問い掛けの答えを求めぬまま彼女は腰をくねらせた。胎内で渦巻く残滓を攪拌するかのように。
シャワーの雨はいつまでも二人を濡らし続けていた。