リドルへの劣情とかこういうやつでシコりたいを詰めたやつ
テスト兼ねたpixivからの転載です

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 もともと歪んでいたボクの世界は、ねじれをどうにかしたくて、がんばって、がんばって、がんばった結果、別方向にねじ切れてしまったのだろう。空回りと自棄と遅すぎた反抗期は異分子の登場で人生を大いに狂わせてしまった。

 

 

 

 [[rb:醜男 > ぶおとこ]]が古びた木造アパートの中でビデオデッキによく似た機械に真新しいビデオを押し込む。スクリーンに照らされる室内には彼と同じく醜い容姿の男が数人と、それぞれが持ち寄ったのだろうか、ナンバリングのあるピンク色のパッケージのビデオがある。市場では流通していないものをこうして金を出し合い鑑賞する、これはそういう会だった。

 『現役NR〇生羞恥凌辱シリーズ』と題されたそれの①『お母さまごめんなさい❤ 天才寮長リ〇ル・ローズハート反抗期❣ 抑圧されすぎた子供の末路……』の煽り文句がチープなフォントと共に、確かにハーツラビュル寮長服を着た小柄な男が自分の目元を細い手で隠している様が描かれている。赤く熟れた控えめな口元は弧を描いていた。タイやボタンも一つのゆがみなく、マントまで着込んだ男の頬は上気し、柔らかいピンク色に耳まで染まっていた。薄く開いた唇から生々しい舌が覗く。セクシー女優のようにぺたりとフローリングの床に座り込む。目元を隠した白い手の隙間から、好色そうな視線がこちらを見つめている。桜貝のような小さい爪が健康的な生活習慣を示唆していた。

 堅物で融通の利かない天才少年は確かに撮られている瞬間性的興奮の中にあったのだと直感で理解できる素晴らしい表紙だ。裏面には同じくきつい紫のチープなフォントで目次のようなものがある。

 

制服ツンツン寮長インタビュー[jump:2]

改造体育着で野外オナニー[jump:3]

白衣で媚薬錬金射精禁止縛り[jump:4]

歴史ある式典服を射精禁止明け射精でドロドロに[jump:5]

寮服姦通式!エロ改造寮長服でセックスアピール[jump:6]

 

 チャプターごとにいくらかサンプル画像が提示されているが、強いモザイクがかけられているせいで内容は一切把握できない。3×4の色付きブロックから室内か屋外か想像する程度だ。その下に小さく『※本編にモザイク、修正は一切ございません。』とある。

 

[newpage]

 

 独りよがりの性欲処理に使われるためとは思えないほどの大きさのスクリーンに、白い蜘蛛と赤の円が黒く染まった意匠のロゴが映る。特に脈絡もないように思える波音と唐突なNRCのロゴ。それからふ、と数秒暗闇と静寂が小屋を支配して本編が始まった。

 豪華な赤い部屋の血に濡れたように赤いソファーに行儀よく座った少年が映る。表紙の彼だ。普段から堂々としているのだろうナイトレイブンカレッジの制服を着た少年の表情は不安げでさみしそうにも見える。一人部屋なのだろうか。彼のものであろうサイドチェストの上には学のない男たちが背表紙だけでめまいを起こすほど難解な本がいくつも積まれている。皮張り、金色の題字、歴史ある擦り切れた栞の糸。

 少年の視線がさまよう。カメラを見つめ画面のこちら側を意識しては顔を赤らめたり、腕章やリボンについた王冠を見て自分のこれからについて顔を青くしたりと大忙しだ。

 

「それでは始めましょうか、寮長」

 

 笑うような少年の声がした。画面の中の寮長はその声にハッとした顔をして表情を引き締める。薄い唇が噛み締められて赤くなる。こういうのはギャップが大切なんですから、寮長らしくお願いしますね、と嗤う声は、形式上の敬語こそ使っているが寮長を敬おうという意識が少しも感じられない。設定に凝っているアダルトビデオにありがちなインタビューからこのビデオは始まる。

 

「それでは名前から教えてください」

「リドル・ローズハートです」

「学年と年齢をお願いします」

「ナイトレイブンカレッジ2年生、誕生日は8月24日で17歳になってから2ヶ月も経っていません」

「部活動は何をしていますか?」

「乗馬部に入っています。去年の馬術大会では相棒のヴォーパルと共に出場し全国でも良い成績を収められました。今年もヴォーパルや仲間たちと切磋琢磨しより良い成績を収めます」

「家族構成は?」

「父と母だけです。兄弟はいません」

 

 朗々と個人情報や寮のこと、学校での生活を答えていくリドル少年にもはや不安の表情は無く、面接のように、論文発表のようにはっきりとした口調だ。断定的で曖昧さのないしっかりとした口調は、彼の受けた教育と彼自身の優秀さが伝わるものだ。声だけの少年も真面目を装っているのか硬い声になっていることもあり、理想的な面接の教育ビデオなのではないかと思わせられる。

 これほど優秀なら彼のこれからの人生は素晴らしい物になるのだろう。

 男はこの想像に不快感を感じた。リドル少年の薄いグレーの瞳がじっとカメラを見つめ、画面越しでも怯みそうなほどだ。裏AV鑑賞仲間のほとんどは高校ドロップアウト組であり、これを持ってきた男も私立大学を賭け事と酒に遊びにと浪費し三浪してようやっと卒業するような人間だった。つまりは、この少年のような絵に描いたような優等生に忌避感があるのだ。リドル少年の滑らかで自信たっぷりの口を汚いもので塞ぎたくてたまらない。ビデオはより赤裸々で恥ずかしい台詞を言わせるような質問に移っていく。

 

「セックスは好きですか?」

「セックスはしたことがありません」

「オナニーはお好きですか?」

「オッ……。自慰行為は母に禁じられていました。不意に勃起をしてしまった場合はより学業に打ち込むことで忘れようとしました」

「フフッ、精通はいつでしたか?」

「12歳の時です。温かくて柔らかいものに包まれる夢を見て、起きたら下着が汚れていました」

「さぞかし驚いたでしょうね。親御さんの様子はどうでしたか?」

「こういうものがあるということを知っていたので、汚してしまったことも含めて親に言いに行きました。父は喜んでいました。正常に男として成長しているようで嬉しいと。母はいつものように怒りだしました。汚らわしいことだと」

「お母様は性についてとても厳格でいらっしゃったようですね。今回反抗期を迎えるにあたってこういったビデオに出演することを決めていただいたのは何故ですか」

「母は性を疎んでいました。ボクが、男になることを、性欲を得ることを、性的なものに触れることを嫌がりました。だからボクは……」

 

 母親の話になると整った顔に陰りが混じった。優等生には母を悪く言うこと自体心理的な抵抗があるのかもしれない。わけもなく親をののしり悪友に愚痴る、少なくとも男たちにとってありがちな課程を経ることなく育った少年は男たちには特異に映った。正義から外れる事を[[rb:厭 > いと]]いきれいごとだけを覚えこまされた、エーミールのように高潔で潔癖な少年が、このビデオが終わるころにはパッケージのような表情を浮かべるのだという事実に興奮が沸き上がる。

 

「ありがとうございました。これでインタビューを終了します」

 

 にこやかな声と共にリドル少年の表情が変わる。強張り[[rb:睨 > ね]]めつけるような顔は撮影者を見つめているのだろう。

 

「これで良いんだね?」

「ええ。寮長を被写体にしたAV撮影のオープニングはこれで終了です。寮長のストレス発散のこともAV撮影後、寮長が堕ちきっていなければデータごと物理的に消去し今後一切誰にも伝えることはありません」

 

 そう聞いたリドル少年はわずかに表情を緩ませてソファーに軽い身体を沈ませた。不安がりながらも些細な安心感を得ているリドル少年の末路がどのようになっているかはわかりきっている。

 

 

 

 場面が変わり、縦長の個人撮影丸出しの映像に変わる。赤毛の少年が美しい薔薇園で畳まれたスラックスの横で下半身を露出し勃起した陰茎を扱いている。少年は姿形からリドル少年であることが予想できるが、先ほどの優等生然とした美少年がこのような行為をするのか、にわかには信じられない。リドル少年に似た声が乱雑なシゴきに合わせて獣のような呻き声を発している。射精された精液は美しく咲き乱れた薔薇の木の根本におち、いそいそと少年は身支度を整え室内に戻ろうとする1分半程度の映像だ。

 

[newpage]

 

 放課後。遮る高層マンションのない広い空から容赦なく西日が貫く。

 校庭の隅にある道具入れであろう鉄扉に大きな錠前のついた建物と木立の影、隠れる様に衣服を変えたリドル少年が立っている。強豪校らしい掛け声の大きさで、よく手入れされたグラウンドを走っている青年たちが見える。校庭の隅でも美しく青々と育てられ整えられた天然芝や、歴史を感じさせながらもこまめに掃除されているのであろう高価そうなベンチが、ここがあの名門ナイトレイブンカレッジであることを裏付けていた。

 リドル少年は時折肩を動かして、運動着が肩から落ちないように苦心しているようだ。成長を見越して買った運動着の袖は未だまくられたままだった。

 まだ少年を見つめるカメラには気が付いていないらしく居心地悪そうに立っている。画面端から同程度の身長に見える見目麗しい黒髪の少年が現れると、その少年を親の仇のように睨みつけ白い肌を赤くして柔らかそうな口を限界まで開いた。

 

「監督生!!君が始めた賭け事に遅刻してくるだなんてどういう了見なんだい!?首をはねてしまうよ!」

 

張りのある声が古いワンルームによく響く。これからのことに不安と羞恥を抱えたまま放置された反動を監督生に当たり散らす。日常的に大きな声を上げ人と渡り合い人の中心に立つ者の声だ。

 醜男の一人が顔を顰める。リドル少年の話し方が彼を断罪しつるし上げ矯正しようと苦心していた、良心的な教師に重なったからだ。彼は良い先生だったが、男は生まれながらに良心というやつに本能的な嫌悪感を抱いていた。

 監督生と呼ばれた少年はその声に怯むことなくにこやかな顔をして立っている。同じ運動服を着ているがこちらはリドル少年のようにダボつくことなく体に合ったサイズを着用している。気崩すこともせずしっかりと着こなした監督生はリドル以上にきちんとして見える。丁寧に謝りつつもリドル少年を中心に、いくつかのカメラを手際良く仕掛けながらこのチャプターの趣旨を簡潔に説明する。

 

「今回は寮長がオナニー、自慰行為をする様を撮ろうかと思いまして。お好きでしょう?野外露出オナニー」

 

あんまりな言われように息を大きく吸い反論を並べ立てようとした後、監督生の持つ[[rb:強請 > ゆすり]]のネタを思い出したのか口をパクパクさせる。つり目気味な瞳を見開き頭に血がのぼったのかヒステリックな女教師のように顔を真っ赤にして、うぎ、うぐ、と口惜しげに唸っていたが、少しすると観念したのか深呼吸をしてから、やっとマイクが拾える程度の声量でわかったよと呟いた。

 監督生はいっそ嘘くさく見えるほど完璧に優しそうな表情を崩すことなくリドル少年に紙袋を手渡し、重そうな錠前を開け、中に入るよう促した。

 

 画面が切り替わり、光源の乏しい道具入れで紙袋をあさる警戒した表情の少年が映し出される。人一人通れないような小さな窓から差し込む午後の光が袋から出された布の塊を照らし出す。

 黒地に赤のラインが入った布はたしかに少年が着ているダボついた運動着のものだ。布地は明らかに少ないが。それに加えてもう一枚、いや二枚の小さな赤い布が安っぽい色気を伴って光るのをみとめ、取り落としてしまう。

 夕日のせいではない。羞恥と怒りに赤く染まったリドル少年は口を金魚のようにはくはくと動かし無言のまま動かずに十数秒が過ぎた。天才少年の脳を持ってしてもここまでの時間が必要なほどに、紙袋の内容物は衝撃的だった。何しろ性教育なぞたいして受けていない。この服を着なければならない事は彼にとって明白であったし、その上ルールを破るということは彼にとって禁忌である。何もわからないリドルでも、これを着るのが恥ずかしいことくらいはわかっていた。

 重い扉の先の存在を忌々しく思いながらも床に散らばった衣服を身につける為、気が向かないどころではないが身体を動かし始めた。

 靴を脱ぎマットの上に乗ってから上下一体型のチャックを下ろして、一気に赤いシャツに下着だけの姿になる。色気も何もないカメラを意識しない脱ぎ方。そのままシャツを脱ぎ運動着とシャツを軽く畳んでまとめ、愛らしい白地に赤いハート柄の下着を脱ぎ、同じくまとめて汚れないように置いておく。優等生らしい素早く迷惑がかからない誰もが見習うべき着替え。盗撮されていようとは夢にも思っていなさそうな、そういう普段通りの脱ぎ方だ。

 脱いだあと軽く腰に手を当てポーズをとってカメラ目線になる。ピンクの乳首や小さく愛らしい陰茎、まぶしいほどつるつるのそれが中心に縮こまるように存在しているのがよくわかる。

どうやらカメラはマジックミラーの裏側にあるようで、自分の裸体を確認したリドル少年は溜息をひとつついてゆっくりと紙袋に向き直る。取り出されたのは先程落としたふたつの赤い布。紐の部分と布で構成されたツルツルとした手触りのそれを恐る恐る広げてみる。

 極小のマイクロビキニ。

 顔を真っ赤にしながらゆっくりとマイクロビキニを身につける。日焼けひとつない白い肌に、ハートの女王らしい赤が映えている。たいらな胸の大部分はカメラに晒され、隠れているのは血色の良いピンクの乳首くらいのものだろう。さらにもう一つの赤、同じく紐と極小の布で構成されたいわゆる紐パンを取り出す。

 この紐パン、なんと布があるのは前の部分だけで後ろは文字通り紐のみ。これを履けば、なにも履いていない以上に恥ずかしいことになってしまうのは必至。リドル少年は羞恥に顔を歪ませながらゆっくりと紐パンを履いていく。側面のリボンに苦戦しながら見事、完璧に履き切ったリドル少年は鏡を見ながら過不足ないかを確認している。

 タマも陰茎も小さいからか、何とかギリギリ収めることができて安心しているようだ。

 ビデオを見ている男たちにとってはどエロい服を完璧に着る様を見せつけようとしているようにしか見えないのだから滑稽の一言に尽きるのだが、当の本人は大真面目である。

 ガリ勉少年かと思われたリドルだがなかなか引き締まった身体をしている。

 少年らしい筋肉。いや、男たちがこんなに愛らしい少年だったことなど、ただの一度もないが。薄く割れた腹部と細く引き締まった内腿が美しく、馬術部だというインタビューの信憑性が増した。長時間椅子に座っているはずの尻もプリプリ持ち上がって柔らかそうだ。尻と腿を区切るように赤い紐が通っている。ツンと持ち上がった尻肉に食い込むのが気になるのか、自分の尻を揉み解しているのがよくわかる。

 一通り回りながら確認し終えたリドル少年は運動着を手に取り小さな声で不満を唱える。こんなもの、運動着じゃない、と。実際、一体型の運動着が短くされセパレートになっているどころか、今隠したくて仕方がない部分が一切隠れないように改造されている。

 上は普段ファスナーを閉めているところより少し下で切られており、ビキニを隠せるかどうかといったところだし、下は腰回り、側面、股下数センチを残して丸く切り取られている。隠すため、というよりはわざと下着だけを見せつける様に細工された運動着。

 今この布を運動着と認識出来ているのは、単に布が運動着と同一で、ハーツラビュル寮を示すラインが入っているというだけである。

 新しくこれを作るために服を買ったか、寮生の誰かから借り受けて改造したか。金銭的余裕のない監督生なのだから後者であろうと断定したリドルは、見当違いな怒りに顔を赤くし息を荒くしながらゆっくり袖を通す。

 こんなもの、運動着への、寮そのものへの冒涜だ。

 男たちやリドルの考えた通り上着はマイクロビキニを完全に隠す事が出来なかった。腕を上げずともまともに背筋を伸ばせば黒い上着からエロティックな赤がチラチラと顔を出すので、隠すならば背筋を丸めて小さい体をより小さくしなくてはならない。

 体に合わないサイズのまま、丈だけが無様に小さいそれを恥じてか普段なら開けているファスナーをギリギリ不格好にならないところまで閉める。指先まで隠れる長さの袖を普段通りまくり上げ、鏡を見てからまた戻した。ただでさえ露出が多いのをさらに増やすのを拒んだのだろうが、そこまでして露出を拒んでいるのに隠すべき部分はほとんど丸見えというのがむしろ見ている男たちの興奮を誘った。

 さらに普段通りを装う為か軽く胸を張ったり戻したり背を丸めたりまた胸を張ったりをそわそわと忙しなく繰り返す。これもまた、中の赤を男たちに望んで見せつけているようにしか見えない。

 唇を血がにじむほど噛み締め、顔を赤らめている事もありその様子は扇情的で男たちのいる部屋に性の匂いがより一層篭る。見ている男のうちの1人が小さく声を呻き声を上げた。男はリドル少年の赤い紐パン、小さな布の小さく膨らんだ影に、深くワインレッドに色が変わった部分を見つけてしまったのだ。

 たしかにこの優等生は痴女じみた服装に興奮を覚えている。おかしいと理解しながら、いや、しているが故に。

 普段通り胸を張ることに決めたらしいリドル少年はズボンを履こうとする。同じく隠したい部分はすべて丸見えのズボンを履く意義はわからないがこのままよりはずっとマシなはずだと信じようと努めた。少なくともこのズボンを履けば、腿の外側の一部や脚の八割はしっかりと隠すことに成功するのだから。

 ボタンを止めしっかり着たところで紐パンのリボンさえ隠れはしないし、むしろ原形をとどめようとするほどに彼の無様さは増していく。

 だが、リドル少年はそのようなことに気づく事はなく、この恥ずかしい姿をどうにかできないかと、2度3度裏にカメラが仕掛けてあるマジックミラーの前で見せつけるようにクルクルと回るだけだ。胸を張ったり戻したり丸めたり、袖をまくったり戻したり幾度試行錯誤してもその無様さは消えること無く、悔しそうに赤い顔のまま重い鉄扉の前に立つ。

 大きく深呼吸し、リドルローズハートらしい表情を苦心して作り出してからよくやく手をかけたところで外からガラガラと大きな音を立てて扉が開けられた。ヒュ、と誰の耳にも明らかなほど空気を吸い込む音。

 太陽がリドルローズハートを照らす。

 

 画面は鉄扉を開けた瞬間の監督生の持つハンディカムの映像に切り替わった。鉄の引き戸から先のインタビューと同じ表情をしたリドル少年が現れ、その表情が歪む。羞恥、嫌悪、恐怖、憤怒、呆れ、様々にブレンドされた感情をそのままに、意外なほど素直に表情に乗せてリドル少年はへなへなとその場に愛らしく座り込んだ。

 

「こちらには誰も居ませんよ?」

 

 そう微笑みながらリドルに手を差し伸べる監督生。反応することなくリドルは先程の表情のまま固まっている。

 

「誰も、リドル寮長がドスケベ衣装で外に出るだけで射精しちゃう変態って気がついていませんから。ね?」

 

クスクス、クツクツと嗤いながらリドルに手を伸ばす。リドルのワインレッドのシミは先程より明らかに濡れ広がっていた。呆然としているのか、リドルはピクリとも動かずその体格に見合った愛らしい女の子座りでいる。カメラは要所要所にスポットを当てながらリドルの身体をなめまわすように映す。

 

「赤のマイクロビキニが完璧に着こなせていますね。さすがリドル寮長!外気に肌が晒されてゾクゾクするでしょう?ビキニの下は私の世界ではケツワレと呼ばれていて、本来スポーツ用の動きやすさのために開発されたものですが男性同士のセックスアピールにもつかわれているんですよ。こちらにもあるのかしらね?ま、シミ一つないきれいな肌が素晴らしいですね。恥ずかしいですか?隠すべきところがなぁんにも隠されていない変態衣装♡本当はもっと上は短くするつもりだったんですが、ハーツラビュルの刺繍がわかるギリギリにして正解でしたね。さあ、寮長らしい立派な変態オナニーを見せてくださいね。」

「へん、たい、オナニー……」

 

かすれた声でそうつぶやいたリドル少年は、耳まで赤く染めた顔を緩慢な動きであげてカメラを見つめる。インタビュー時の高圧的な瞳は消え、期待と羞恥と罪悪感に満たされた瞳は震えている。

 

「寮長らしい変態オナニー……」

 

リドルの野外オナニーという他人が聞けば十人中十二人が変態的だというようなオナニー方法は寮長になってから、母親によってゆがめられた保健体育以上の性知識のないリドルが独学で編み出した独自のもので、異常であることはわかっていてもそれがどのようなものなのか、どんなオナニーなら正常なのかさえわからない。はたして寮長らしい変態オナニーとはどういうものなのか。性欲で溶かされた天才少年の頭脳が導いた答えを肉体は正しく体現した。

 

「魔法士の名門であるナイトレイブンカレッジ二年生、厳格な精神に基づくハーツラビュル寮寮長、前年度の期末テストでは全教科満点を取った優等生、リドル・ローズハート……♡」

 

赤く小さな唇は今まで自分がこの学校で獲得してきた称号を呟く。一つ一つ声に出すごとに吐息に含まれた甘さは増し、媚びるような色を纏う。自分の現状と称号の格差に興奮しているのだ。その証拠にマイクロビキニの薄布を持ち上げるように陰茎が小さく主張している。細い指でマイクロビキニを下にずらすようにしてポロンと外気にふれた陰茎は白く、完全に勃起しているのか疑わしいほど小さく愛らしい。先端から亀頭らしいピンク色がのぞくのみで17歳の少年とは思えないほど未成熟な、陰茎と呼ぶのもはばかられるおちんちんだった。乗馬部で鍛えられた体幹でバランスのとれたM字開脚を披露しながら片手でおちんちんを握ってもう一方で運動着を持ち上げてマイクロビキニを見せつける。

 

「馬鹿でダメな子なリドルの変態野外オナニー、見てください♡」

 

 監督生を見つめてしっかりとそう発音したリドルは痛いほど興奮して勃起しているにも関わらず余り気味の皮を使って皮オナを始めた。にちにちと控えめに鳴る粘膜の音をマイクが拾う。

 

「リドル寮長、自分が今何をどうやってオナニーをしているのかちゃんと画面の向こうの皆様に説明してくださいね」

「ま、マイクロビキニ?でも隠れてしまうくらいちいさなボクの陰茎♡ ペニス♡ 包皮をカウパー腺液の滑りを利用してコスって♡ 変態衣装で勃起♡ 勃起してしまった♡ ボクは悪くないっ!馬鹿でダメな陰茎が悪いんです♡ こんな服もこんなことも屈辱♡ 冒涜♡ なのに♡ 嫌で嫌でしかたないのに♡ どうしてッ♡」

「陰茎やペニスなんて立派な名前で呼んではいけませんよ。寮長なのにそんなことも知らないんですね、本当にお馬鹿さん。あなたのそれはおちんちんですよ。ほら、復唱して♡ りぴーとあふたーみー♡」

「おちんちん♡ おちんちん♡ おちんちんコスるの気持ちいい♡ 見られるの♡ マイクロビキニ見せつけてオナニー♡ 馬鹿にされる♡ 最悪♡ 最高♡ 気持ちよすぎて死んじゃう♡ おちんちん♡ 勃起収まらないの♡ 今日二回目の精液射精る♡」

「あはは、胸張って雄の性欲煽る衣装見せつけながらのお射精えらいですね~♡ ぴゅっぴゅって射精するの気持ちいいですねぇ♡ 馬鹿にされて変態衣装着せられて、それでこんなにおったててるんですから、本当、好き物♡ 変態♡」

 

 長い睫毛をふせて快楽に傾倒するリドル少年は倒錯的でエロチックだ。赤毛は夕陽に照らされて、良く手入れされた髪の毛がカレッジに降り注ぐ光を反射する。火照ったように見える肌が震えて、我々の眼前で初めて、薄い精液を吐き出した。精一杯しごいたからか、握り締められた上着はズレて着替えの時より色濃くなった乳首が顔をだす。ピンと立った乳首がだらしなく開いた唇から流れ落ちる唾液に濡れる。

 生まれて初めての野外変態衣装露出オナニーという異常な状況。全裸オナニーの開放感とは違う射精感にリドルは暫し茫然とした。

 気持ちよかった。今までのどの射精よりも。

 朝。目が覚めて下着を汚したことに気がつき青くなったあの時、寮長権限で先輩から押収し焼き尽くしたエロ本の表紙、長年手入れされてきた薔薇の木を汚した高揚感。魔法も使えぬ[[rb:監督生 > むのう]]の、艶やかなイチゴタルト色をした唇から慇懃無礼な言葉をかけられながら、その言葉通りの行為に、服装にならざるを得ない自分を見つめ続けての自慰行為。

 "おちんちん"を生きてきた中で1番勃起させたし、連続で2度も精を放ったのだ。手のひらの中は白く汚れ、 力無く項垂れているおちんちんも体液でぬらぬらと光っている。普段より明らかに量も多い。

 ようやく射精のショックから立ち直ったのか、いわゆる賢者タイムに入ったのか、先程とは全く違う憤怒によって真紅に染まった顔を上げてリドルが力の限り叫んだ。

 

「オフ・イズ・ユアヘッド!!!!!」

 

 ガチャリ、といつも通りの音が鳴り監督生の首にハートの首輪がかかる。元々魔法使えないのに意味ないですよ、と苦笑する監督生をよそに、リドルは精液を服で適当にぬぐって杖を一振り。

 

「服よ変われ!」

 

魔法がかかった服はしかし変わらず変態衣装のまま。それもそのはずで、魔法で大切なのはイマジネーション、想像する力だ。魔法がかからなかったのではなく、変えられない程に強くリドルの想像力にエロ衣装が染みついてしまったのだろう。それに思い至ったリドルは歯噛みしまた杖を振る。何度も、何度も、何度も。

 コントロールが良いため不出来な一年生の様にあらぬ方向へ飛んでいくことこそ無いものの、しっかりと服に着弾したはずのイマジネーションの塊はスタイリッシュなツナギ風の服にも真面目な印象の制服にも変わらず、美しい腹を夕陽に晒し続ける。十数回の失敗を重ね普段の力量では合格点にさえ達しない程度に良く似せた運動着もどきを着ることに成功したリドルはその場から逃亡した。

 赤色がフレームアウトし、慌ただしい足音が遠ざかっていく。

 

[newpage]

 

 画面が変わり薄暗闇の中何かがゴソゴソと蠢いている。呻き声と水音、困惑した声を聞けば誰でもここがどこで誰の声なのかわかるだろう。画質は悪いがその後に真夜中自室で自慰行為に耽っているのだ。普段なら2、3分で射精に到る彼もこれだけのことがあればねじ曲げられてしまっても不思議は無い。

 数分の映像の後カーテンの隙間からまだ低い朝日が差し込みムクリと起き上がるハーツラビュル寮長の映像に切り替わった。目の下には濃ゆい隈が出来、憔悴したようにふらふらとベッドを後にした彼の着衣は確かに乱れていて、完璧主義の彼らしくもなくその乱れを直さず部屋を出る。

 何もなければ22時就寝を常とするリドルの睡眠時間は、たかがオナニーに確かに削られていた。

 

 リドルがこちらを見つめる映像に切り替わる。テロップには前チャプターから三日後と表記がある。睨みつけるような意思の強い瞳の周りを縁取る黒々とした隈。化粧がひび割れるほど濃い。

 それから少しずつ引きの絵になり全身が映ったことで彼が置かれた異様な状況が明らかになる。

 制服の上からきっちりと着込まれた白衣に保護メガネは年齢や身長に見合わないほど大人びた印象を与えるのだろうが、ガニ股に開かれたことで素足どころか下着ひとつつけていない下半身が曝け出されている為、無様さと滑稽さのみを演出している。

 1°の歪みなく整えられたリボン、ピンバッジは優等生然としているというのに、ゴム手袋を嵌めた両手を頭の後ろに回し、足もひし形に開かれたまま立たされている。

 実験室のような背景では大釜がふつふつと弱火で煮えている。下半身が何もはかされていないことを主張するためにか、下からいくつかのボタンは外され、制服のシャツの裾やジャケットの裾が少しばかり見えていた。ダブルのボタンはしっかりとした印象を与えるだけに全体を見ると無様さが増して、どうにも滑稽で仕方がない。男たちの何人かはくつくつと笑い出してしまうほどだ。

 笑い声が聞こえるはずもないのだが、リドルの顔は真紅に染まり唇は引き締められ、あまりの怒りに勃起したおちんちんや白玉のような睾丸までもがプルプルと震えていた。

 

「リドル寮長」

 

 やわらかい声色で呼びかける監督生は大釜に向かいゆっくりと鍋の中身を攪拌する。

 中身が何なのか、何をしているのかさえ分からないリドルは後ろが気になるようなそぶりを見せつつも振り返ることを許されていないのか体勢を維持している。

 

「変態野外オナニーの日からもう三日ですがいかがお過ごしでしたか?よく耐え忍びましたね。さすがは伝統あるナイトレイブンカレッジのハーツラビュル寮の寮長です。私、本当に感動しましたよ!!ということで今日は寮長にプレゼントです。嬉しいですね?」

 

 そういって大釜をかき混ぜていたヘラを抜き取りピンク色の不透明な粘液を掬い上げる。輝く粘液の表面は不定形にうごめいていて、学のない男たちには全く想像もつかないものだった。言葉を聞いていただけのリドルは目を伏せこれから起こるであろう辱めに耐えられるように深呼吸している。後方についた監督生がリドルの耳元でささやく。

 

「これに三日間耐えて私に懇願なんて馬鹿で無能で寮長にあるまじきことをしでかさなかったら、取引は達成とみなしてデータを全部消して差し上げますよ♡これ、結構自信作なんです……。ハーツラビュルに移籍して私を奴隷として扱う権利もプレゼントしますから、頑張って耐え忍んでくださいね、リドル寮長♡」

 

 これに耐え忍べば、あと3日でこの異常から抜け出して元の自分に戻れる。されたこと全部やり返して、監督生を、この鬼畜外道を管理下に置ける。

 かわいらしいと形容すべき声と唇が言葉を紡いだ後、粘液がリドルのおちんちんにくっつけられると下腹部から下、鼠径部より上、おむつで隠れるような位置をすべて覆い隠してしまった。粘液はうごめきさらけ出された下半身をおむつをはかされたように見せながらもリドル本人には何らかの刺激を与えているらしく、腕だけは上げて頭の後ろで組まれているが足は完全に膝をつき、その様はまるで出来の悪いプロパガンダ映像の銃殺を待つ敵兵のようだ。

 スライム製のおむつの前は押し上げられているが内部は全く確認できない。リドルも何かを言っているようだが、お゛♡だの、あ゛♡だの、お゛へ゛♡だの濁った聞き取りにくい声をあげながらぶるぶる震え欲に大きな眼を溶かしているだけで何もわからない。困惑する男たちに、優しさをたたえた笑みを見せる、人畜無害そうな美少年が補足説明を加える。

 

「これは履ける快楽装置スライミー君の試作機です。かわいいでしょう?この子はまず下着で一般的に包まれる部分を優しく包み込みます。人肌より暖かいよう設計されているのでこれ一つで寝ても寒くないんですよ。寝られればですが。そのあとは尿道と肛門に入り込みます。尿道はしっかりと膀胱の中まで、肛門は詰腸の奥までそれぞれみっちり埋めてくれます。そのあとはやさしく効果的なやり方で下半身の性感帯のすべてを蹂躙♡尿道は優しくビーズより突起の少ないうねった柔らかいブジー♡射精感に近い物を常に与え続けてくれますし射精しているわけではないので、いくらでも、普段以上の量を出した感覚が味わえますよ♡射精はできませんけどね♡あはは。アナルは奥の曲がり角をスライムの柔らかさを生かしてぬぷぬぷ♡そこから入口まではずっとアナルビーズ状のスライムが疑似的に出口に向かって進み続けます♡他にもたまたまを不定期にもんだりおちんちんを軽くしごいたりアナルビーズに大きめのものを混ぜたりブジーがたまに振動したり……。あ、今ちょうどブジーが振動しましたね!画面の前の皆さんもわかってくれたでしょうか?うふふ、腰つき出しておちんちん振っちゃって、もう……。まぁ、いろいろありますけれどそれをつけてる間は私もリドル寮長に何にもしませんよ。つまりは自由です!私って、なんて優しいのでしょう♡ というか、ゲル状なので外から刺激してもほとんど中に伝わらないんですよねぇ。あははっ全裸土下座して懇願でもしない限りは外してあげるつもりも無いですし!そんな無様極まる寮長どころか人として終わってるような事、リドル 寮長は出来ないでしょうし?自動的に私の負けが決定したような物ですかねぇ〜?ハハハ」

 

 マホウって便利ですね!それでは、と笑いながら監督生がいなくなった部屋には腰をへこへこゆらしてブリッジのように天高くつき上げつつも腕だけは律義に頭の後ろで組み続けるリドルが残された。

 

「お゛♡ おぢんぢん゛♡ ださせて♡お゛ひ♡ うぎい♡ こうもん゛ん゛♡ ながぁ゛♡ あ゛♡ でか♡ うぎ♡ お゛ぢんぢん゛♡ こんなの♡ ぎも゛ぢよ゛すぎでぇ♡ オーバーブロッド♡ しゅる♡」

 

[newpage]

 

 おそらく朝、男たちが集まっているのと同じくらいのボロ屋で美少年が目覚める。

 テロップには監督生の部屋とあるのでおそらくは美しい少年のすみかなのだろう。寮長室とは似ても似つかないボロ小屋だ。ベッドから起き上がった少年の眼前には時折大きく震えて無意味な絶頂を一晩中続けたであろうリドル寮長が、掃除はされているが腐りかけのフローリングに頭を擦り付け全裸で土下座している。

 眠たげに目を擦りぼんやりとした顔の監督生が欠伸を二つする間にリドルは画面越しにわかるだけでも5度の絶頂を迎えたらしい。これだけの短時間で5度。窓の外はすでに白く、秋の朝らしい空気が感じられる。幾度の射精を伴わない絶頂を迎えたのだろう。

 

「何ですかリドル寮長。今日は学校はお休み、なんでもない日のパーティでもないし、もしかしてオンボロ寮の監督生に土下座しなくてはならない日が女王の法律に存在するとか?」

 

 寝起きのまなこを瞬かせ、ぐうっと眉をひそめ、機嫌が悪いように思える表情をした監督生はいままでの快活な話し方ではなくぼそぼそとかすれた声を出した。高級そうな生地の寝巻きをきた監督生はさも眠そうに瞬きをし、オンボロフローリングに額を擦り付けるリドルをゆっくりと脚を組んで睥睨する。

 いっそ気品さえ感じるほどの動きで、汗ばみ湿ったリドルの赤毛を素足で撫でる。それだけの刺激で何度か体を跳ねさせたリドルは震えて掠れて濡れた声で懇願した。

 外してください、助けてください、射精させてください、なんでも、なんでもしますから。喘ぎと呻きを織り交ぜた、いや、必死に伝えようとしているのにあまりの刺激に堪えきれず混ざってしまった言葉は切れ切れで聞き取りにくく理解し難いが、その必死さがどれほどのものかはひしひしと伝わる。

 およそ数時間強烈な人外の快感にさらされ、ランダム性によって慣れることさえ許されずに射精を禁じられていたのだ。一昼夜、変態衣装野外露出オナニーの2発以降はひとしずくの精液さえこぼすことは出来なかった。

 尊厳も、その17年間の人生さえドブ川に捨てたって構わないと言わんばかりの必死さで訴える。身体が自由に動くなら真っ先に尊厳をフラミンゴの餌にしただろう。懇願している最中にだって大きく、小さく身体を痙攣させて、床についた指先が古くなった床板を桜貝のような爪で跡が残るほど引っ掻いている。その必死の嘆願を前にして、監督生はひとつ息をつき薄ら笑いで答えた。

 

「なんてことでしょう、馬鹿になっちゃったんですね。可愛い可愛いリドル寮長……。こんな寮長じゃ、ハーツラビュル寮生がかわいそうです。私の大切なマブがこんな姿見たら、どう思うんでしょうね?さすがに話がしにくくて嫌ですし、うーん……」

 

 表情には馬鹿にしたような笑みをのせながら器用に悲しみに暮れた声を出す監督生が、式典服を着ると厳かな気分になると行っていましたね、と言いかけたところでリドルが素早くペンを振る。

 黒地に金糸の刺繍、特徴的な裏地がふわりと落ちる。

 何が自分に求められているのかわからないながら、優秀な頭脳をフル回転させて目の前の少年の言葉に添うように、一瞬でも早く甘美な射精にありつけるように全力で行動した結果だ。監督生はあまりの行動の速さに少しばかり驚いたような表情を見せる。

 

「ボクの、ウッ、ギィ、あっ♡、ん゛ん゛っ♡、しきて、ん゛♡、ふぐぅ、ううっ♡」

 

 身体を震わせ、ペンを握りしめ、涙と唾液でぐちゃぐちゃの顔を上げる。地獄からの解放のみを一心に願っているリドルの蕩けた表情を見て監督生は嗤った。

 その瞬間でさえ、張り詰めた中身を外に出そうと床に身体を押し付けている。

 一晩引っ張り続けた乳首が赤く充血して、すこし肥大化しているように見える。

 

「名門校を象徴する服、でしたっけね。外部にも根強いファンがいるとか。例のお母様に買っていただいたのですよね?リドル寮長はお母様のことが大好きで大切でしたね。ずっと二人で過ごしてきたのでしょう?そんなに首が取れるほどうなづかなくて結構ですよ。お母様に買っていただいた大切な服、汚してしまっても?あらあら、そうですか。高かったでしょうに、射精のほうが大事だとおっしゃる。ふうん……。では、射精を許してあげましょう。ただし、その式典服の上にのみ射精すことを許可します。」

 

 ビデオを見ている男のうちの一人が小さく歓声を上げた。何を隠そうこの男、数年前にナイトレイブンカレッジの学園祭に行き褐色のライオンが式典服のフードを深くかぶって一人寝ていたのをいいことにオナネタとして目の前でシコり倒して四発射精しぶっかけた挙句、カレッジは出禁、とある国では指名手配中という経歴を持っていた。人生で一度きりできた年下の恋人に式典服でのコスエッチを頼み倒して別れるという筋金入りの式典服フェチである。

 式典服の上に射精するという頭のおかしい提案も、まともな思考回路の残されていないリドルの脳には蜜より甘い提案に思えるのだろう。

 床の上に丸められた式典服をオナティッシュにするために面積の多くなるように素早く広げて監督生の指がスライムを取り払うのを待つ。完全にスライムが取り払われた瞬間、数時間ぶりに外気に触れた小さなおちんちんを掌で包み全力でしごく。

 ゆっくり余韻を味わうだとか、せっかく貯めた最初の一発目だとかそんな思考は残されていないのだろう。下等生物のようにただ乱雑に、出すことだけを目指した動き。

 しかし待ち焦がれた瞬間は未だ来ず、無意味にドロドロのカウパーで汚れていくだけだ。

 

「あ、忘れてました。快楽のキャパシティが大分増えてしまったんでしたね。おかずもないですし、スライミー君の後では出せるはずもありませんでした♡ ヘタクソの雑シコに射精なんかできませんよね~」

 

 部屋のいくつかの引き出しを探り、蛍光色の物体をいくらか投げ渡す。

 ローター、ブジー、オナホール、などのおよそ高校生の寮にあるとは思えない品揃えの淫具。そうして監督生は1人で古びた部屋に不釣り合いな豪華さの2人掛けのソファに身体を沈め、もう自分は何も手を出さないから勝手にやってくれと言わんばかりに脚を組んだ。設置されたいくつかのカメラの前に陣取ったリドルは薄ピンクのスケルトンオナホールを手に取りあちこちいじくり回してから、使い方を理解したのか容赦なく突き立てる。

 

「きつ♡ きもち♡ あっ♡ 射精た♡♡ 睾丸の中身が全部吸い取られそうだよ♡ 中の粒がランダムに並んで♡ 抜き差し♡♡ きもちい♡ あっ♡ また射精る♡♡」

 

 貫通式の小さめなホールだったがリドルのサイズでは奥まで届いておらず内部機構を楽しみ尽くせない。それでも物の数秒で射精に至る。

 高刺激なのではなくリドルの感度が異常なまでに高まっているからだろうか。もしくはこの数時間で自分の手では快楽を得られないと条件づけされてしまったのかもしれない。

 乾いたホールに挿入しても痛みを伴うだけだが、リドルのおちんちんからはすでに大量の体液が分泌されていた為か、乱暴な手つきにも難なく対応できている。透明なホールの反対側からポタリポタリと精液の滴が式典服を汚す。

 胡座をかいて背中を丸めオナホールに傾倒する様はあのリドルローズハートとは思えない無様さだ。力任せにゴシゴシとオナホールを動かし射精する時には背筋と足の指をピンと突っ張らせて射精快楽を貪ろうとする。

 ホールだけでは限界があったのか、オナホールをつけたままブジーに手を伸ばす。これは見ただけで何に使うのか理解出来たのか、そっと尿道に潜り込ませる。本来物を入れる場所ですらないが、スライムのお陰で少し太めのそれも難なく飲み込むことが出来た。

 奥まで飲み込ませているので尿道のその奥、膀胱にも入っているだろう。先程より長いストロークで抜き差ししている。精液の他にも潮が吹き出しいよいよ式典服の汚れ様が凄まじくなってきた。

 

「あ♡ あ♡ あ♡ おちんちんの中♡ 擦られると♡ せーえきおもらし♡ 気持ちいい♡ 外と中両方で♡ おちんちん虐めるの♡ 好き♡ ボクのおちんちん♡ バカに♡ 隙間から性液お漏らし♡ もう[[rb:2年生 > にねんせー]]なのに♡ やだやだ出したくない♡ 気持ちよすぎて♡ 止まらない♡ 自制♡ 規律♡ 無理♡ こんなの♡ いやなのに♡ バカやだ♡ やだぁ♡」

 

 喘ぎながらも片手にブジー片手にオナホールの二刀流でおちんちんに刺激を与え続ける。初めのインタビューでは引き締められていた表情は蕩けて、唾液を式典服や引き締まった脚に垂らす。血の巡りの良い少年らしい唇から真っ赤な舌がこぼれ落ちている。自分はこんなことはしないと言いながら、曇った鏡にうつるリドル自身を食い入る様に見つめて、一心に手を動かす。

 ホールが歪むほど強く握りしめて擦るので射精障害を心配しそうになるほどだ。

 

「まだっ♡ もっと♡ お尻が寂しい♡♡」

 

 身体が汚れるのも厭わず式典服の上に横たえ、うつ伏せに腰を突き上げ後孔に細い指を伸ばす。白い指を難なく受け入れた後孔はオナホールと同じくぬちゃぬちゃと湿った音を立てる。

 肉厚な穴が指をおいしそうに食む様が大画面に映し出され、ぎゅうぎゅうと締め付ける毎に男達の陰茎を握る手も強くなる。

 

「あっ♡ これ、気持ちい♡ おしり♡ おしりで気持ちよくなる♡ うそ♡ そんな変態みたいなこと♡ 嫌だっ♡ 変態になりたくない♡ 変態行為気持ちいい♡ う゛〜♡♡」

 

 一本程度では足りないらしく、二本、三本と増えていく指を、それでも飲み込み続ける後孔はそれ以上を欲していた。唇を窄めてふうふう言いながらもアナル快楽をむさぼりオナホールごと式典服に擦り付けて床オナに近い行為をしているリドルはまだ変態だと認めていないらしい。

 

「そろそろ満足しましたか?」

 

 ゆったりと腰掛けていた監督生が声をかける。じわり、リドルの瞳に理性と羞恥の色が滲む。快楽に融け紅潮していた頬は別の赤に染まりだす。気がついてしまった。リドルの中の言い逃れの出来ないほどの変態性欲に。羞恥の赤が絶望の青に変わるのにたいした時間はかからなかった。誰が見てもわかるほど真っ青な顔で唇を戦慄かせる。

 

「おやおやおや、リドル寮長?貴方ともあろう人がようやく事の重大さに気がついたんですか?賭けは寮長の惨敗♡ AV発売決定おめでとうございます♡ こういうビデオのラストシーンはお決まりの挿入ですが、生憎ここには私しかおりませんので僭越ながら私、監督生が竿役を務めさせて頂きますね♡」

 

[newpage]

 

 一瞬見ただけでは美しい少女と見まごうばかりな少年から竿役という聴き慣れない単語が飛び出したことに男達がしばし唖然としているうちに、監督生はゆっくりと寝巻きを脱ぎだした。

 もこもこした素材の可愛い白とグレーのボーダー柄ネコミミパーカーにセットの短パン。その下はあっけないほど普通の白い下着にチェックのボクサーだ。しかし異常なのはボクサーパンツの膨らみようである。中に大きめのバナナを丸々一本入れているようなサイズ感。みっちりと窮屈そうに詰まったそれに男達もリドルも釘付けになった。

 薄桃色の乳首に白磁の肌、男性らしく程よく引き締まった身体は腰から上だけ見ればそこらの一般人に見せても、男だけどイケる!と言われる事間違いなしのかわいさだ。だがその下着の膨らみのサイズを見ればその意志はあっさりと折れるだろう。

 その最後の砦、赤と黒のチェックにバックに小さなポケットの付いたボクサーパンツの中身が朝日に晒されようとしている。男達の中の幾人かは何か見てはならないものを見るように顔を背けて横目で盗み見、また幾人かはある種の恐怖と興奮で目が釘付けになっていた。

 リドルの脳裏には前に後輩達がしていたたわいもない馬鹿話が走馬灯のように思い出される。

 

「先輩知ってますぅ?監督生アイツ可愛い顔してちんぽめちゃくちゃでっかいんですよー」

「おいっおまえ何言って……」

 

 リドルの目はじっと監督生のソレに注がれて瞬き一つしない。大きい。めちゃくちゃでかいとは一体どんなサイズなんだろう。リドルは下着越しのサイズ差に気圧されていた。この時点で既にリドルの二倍以上はあるソレを見ている。

 睫毛の長い、綺麗で大きな瞳で。じぃっと。

 

「ふふふ、そんなに見つめちゃ嫌ですよう」

 

 全く嫌そうな素振りをみせずにそう言って、するりとボクサーパンツが落ちる。

 ぼろん。

 もしくはどたぷん。

 みっちりと肉が詰まり、赤黒く淫水焼けした使われ慣れた摩羅がそこにぶら下がっていた。

 そうであることが自然なようにカリが露出しまっすぐ垂れ下がっている。リドルのおちんちんのように力なく垂れているのではなく、男たちの陰茎のように醜く利き手側に曲がってもいない。腕がそこにあるように圧倒的な質量を持ってして存在している。

 このまま全裸で街を歩いたとて、この質量の前では誰もが目を奪われて、通報するのに十数分はかかるだろう。リドルと同じオナホールを共有した日には一度で穴が緩くなりすぎて二度とそのホールは使い物にならないに違いない。

 常識も倫理観も打ちのめせるだけの強さを持った肉がそこに存在している。

 この瞬間、リドルと男達は敗北を認めた。いや、勝負の土俵にさえ入れてはいなかった。良くて初戦落ちか、あるいは書類で落とされるか。レベルが違う。

 種として、これからタネをまき繋いでいくものとして余りにも強過ぎた。

 鶏卵大の睾丸はぷるりと瑞々しく張り詰めて、中には男でさえ孕ませてしまえるほど強い種が詰まっていることを直感で理解できた。男達のそれなりのサイズの陰茎からは水っぽい精液が溢れて身体が男性を辞めようとしているのがわかる。リドルのおちんちんはほとんど既に精を放ち終わったからか、透明な体液を少量こぼした。

 期待感に満ちた瞳でリドルは監督生の摩羅を見つめ、どうしたらコレをスライムに掘削された後孔に埋め込んで子種をうえて貰えるのかだけを考えているようだ。手も止まり快楽は送られていないにもかかわらず、半開きの口のまま、深呼吸をするようにゆっくりと深く呼吸をして、馬鹿みたいに見つめ続ける。

 

「そんなにこれが気になりますか?リドル寮長のおちんちんと一応同じものですよ?」

 

 いちおうね、と美しい顔を勝ち誇るように歪めて監督生が笑う。自然な動きで少し片足に体重を移動させポーズを変えるだけで大きく振れる陰茎をリドルの目は追ってしまう。

 

「そんな、そんなはず無い……。これと、監督生のその、それが、同じものであるはずが……」

「同じ陰茎ですよ。それを寮長、そんなスケベ顔で見つめて恥ずかしくないんですか?ちんぽの匂いが嗅ぎたくて深呼吸までして、馬鹿なんですか?」

 

 嘲り嗤う様に監督生が言う。リドルの震えた声とは対照的に、張りのある人を圧倒する声で。リドルが寮生に命令する時、あるいは先生やクラスメイトが男たちに『おねがい』をする時のように。

 

「AVのラストシーンの為に、リドル寮長にして欲しいことがあるんです。やってくれますね?……ありがとうございます♡リドル寮長の魔法の力なら杖の一振りで服を取ってくることも改造することも容易ですよね?ということで、寮長には寮服を此処に呼び寄せてもらい、自分の魔法で、自分の1番興奮する形に、私を誘惑する為に、変えてください。」

 

 自分の想像力が魔法の結果を左右する。

 リドルの想像する最高に変態で無様で惨めな寮服、彼を欲情させるよう寮服を塗り変える。

 高貴で厳格な寮服を性欲の為に自分の手で変えてしまう不道徳か、これから行われる行為への期待からか、ペンを持つ手が震える。それでも後孔に監督生の陰茎を、ペニスを、魔羅を埋めて欲しい。

 普段なら軽く一振りするものを握りしめ振るう。

 

 脚を[[rb:蹲踞 > そんきょ]]の形に。

 腕は引いて後ろで纏める。

 ツンとたった乳首は朝日に晒されて、柔らかな陰影を落とす。運動着の時は羞恥と憤怒にあふれていた表情は興奮と期待に満たされている。

 性知識は取り上げたエロ本の表紙と歪められた性教育、変態衣装といえば改造運動着しか知らないリドルの考案した改造は、リドルの性癖と変態改造運動着のミックスになるのは自明だった。

 黒白赤の3色はリドルの肌と髪色に良く似合う。タイ、ブーツ、マント、手袋、斜めにかけられたベルトはそのままに肌面積を偏らせて増やした変態衣装だ。

 寮服の白い部分を意図的にそいで、自分の白い柔肌を晒した形だろうか。王冠は落ち、キングではなく高貴なクイーンの形をとった。

 大きな目をより強調する赤のシャドウとアイライナー。瞼に控えめなラメが載せられて朝の光に美しく煌く。淫蕩に綻ぶ、朝露に濡れる赤薔薇の唇。強気なグレーの瞳はとうに溶けて、眼孔に収まっているのが不思議な程だ。白薔薇の肌は薄桃に染まって、理知的なシャープさの小さな顔は愛らしいことこの上ない。

 この化粧のやり方はケイトにお墨付きを貰ったものだ。

 高貴に、厳格に、舐められがちな一年生の寮長が侮られる事のないように。美しく整えられた顔から下に視線を移せば、これ以上ないほど興奮して勃起した乳首と、わざとずらされた赤いマイクロビキニがある。乳輪ギリギリのサイズのビキニを着て、胸を張っているのだから当然と言える。

 赤くぬられた白薔薇の飾りは闇色に染まっている。ビキニの下は監督生に与えられたケツワレのままで、もう立ち上がらないおちんちんがうつむいたまま収まっている。

 寮服の袖の赤はそのままに、細くも筋肉のついた腕が晒されている。露出を自己流で編み出す程の歪んだ性を、着ている方が恥ずかしく気持ちよくなれるという監督生の教えが身を結んだようだ。

 まっすぐ監督生と監督生のカメラを見つめる。はやく、はやく、杭を打ち込んでとどめを刺して欲しい。厳格さのかけらも無い表情で、雄を乞う。知らず知らずのうちに腰をヘコヘコと揺らしている。

 欲しい。

 半勃ちによって少し近付いた魔羅を嗅ぎ、雄くささに脳を溶かされながら、より五感を研ぎ澄ます。目で、耳で、鼻で、そして口で。口を半開きにし舌を突き出す。小さい舌が力いっぱい伸びて味覚で魔羅を感じようとするが、半勃ちに過ぎない為かぼろ家の空気を掠めるのみだ。

 欲しいのに、味わいたいのに、感じたいのに届かない。その悔しさからかリドルの瞳に涙が浮かぶ。男の陰茎を味わう為に泣きそうになりながら舌を突き出す男を見て、名門ナイトレイブンカレッジ校ハーツラビュル寮のトップだと言われて信じるものは誰もいないだろう。

 リドルを放置したあとしっかりと風呂に浸かったのだろうか、雄々しくそそり立つソレはよく洗われていて恥垢のひとつもない。

 リドルの痴態に反応して陰茎がまた少し肥大する。

 亀頭の先端にようやく舌が届く。味蕾がリドルの脳に陰茎の先端、一番濃い味を届ける。それだけでリドルの脳はおかしいくらいに電気信号を発し、背筋を震わせた。

 小さく愛らしいリドルローズハートの口が亀頭を覆う。赤子のように熱心に吸い付きながら舌でなめしゃぶり陰茎により大きい刺激を与えようと奮闘する。下手な口だけの奉仕。吸い続けるのが困難なほど疲れ、あふれた唾液とカウパーの混合液が口元から顎、床に滴り落ちるほどになめ続ければようやく優しい監督生の小さな手が柔らかいリドルの髪をなでる。リドルが目線を上げると優しく優等生らしく笑いながらゆっくりと頭をなでる監督生がいた。

 

「えらいですね、よくできました。」

 

 やっとこの強大な肉を身体に埋めてもらえるうれしさと、左胸に感じる正体不明の切なさに困惑しながらも性欲を何より優先しようと決めたリドルは、差し出された頼りなさげな小さな手を握った。

 オンボロ寮はそのとおり古くあまり清潔とはいえない。リドルの暮らすハーツラビュルの部屋にはふかふかの天蓋付きベッドが設置されているが、ここのベッドはシーツこそ整えられているものの清潔度で言うとハーツラビュルのそれとは比べ物にならないのではないか。監督生の手にひかれてベッドの上に身体をのせる。

 予想に反して清潔そうなシーツと埃のにおいのしないマットレスはリドルの心を安心させる。

 ハンディカムと監督生、三つの瞳に見つめられながら指示に従って後孔を差し出す。膝裏を抱えて足を上げ後孔をさらし、いわゆるまんぐりがえしの体制になった。

 ももを抱え、祈るように手を組む。この場合祈る神とは監督生だろう。

 くっぱりと開いた穴はきゅうきゅうと収縮を繰り返しており、本来そうなるべきではない形になっていた。左手にカメラを持ったままの監督生がカメラを縦にきれいに割れた穴に近づけ、整えられた桜色の爪の生えた美しい人差し指を差し入れる。体液とローションとスライム粘液でどろどろの穴はその指を抵抗なく奥まで迎え入れる。関節ごとにぎゅうぎゅうと締め付け甘い声を上げているのが画面越しにもわかる。指はほとんど時間をかけずに三本まで増え、抜き取られる。

 

「本当はもうちょっと強姦チックにラストに行こうと思ってたんですけれどね。」

 

 そう笑っていいながら尻穴の付近、腿の付け根を軽い力でぺちぺちと叩く。

 リドルはそれなりの年月を生きてきた子供であるし、痛みに全く耐性がないわけではない。むしろ同級生の僻みによるリンチと母からの愛情ではなかったかもしれない折檻でそこらの子供よりは耐性があるものと信じて疑わなかった。

 それなのにこの強大な魔羅から戯れに与えられた、痛みと呼ぶのもおこがましい小さな感触に媚びた声が漏れるのが止まらなかった。

 陰茎の切っ先をアナルに添えられ、ふちを薔薇の国南部原産の極彩色のナメクジが這うよりゆっくりとなぞられるだけで、つま先がわなないて制御できなくなってしまう。

 魔法士は一般の人には使えない魔法という武器を持っているために体調から精神に至るまで自己管理ができることが前提となっている。自分の身体が制御できないということは忌避すべき恐怖の対象であったはずなのに、リドルは監督生から与えられる上質で乱暴で優しくしみわたり肌になじむ快楽の虜になっていた。

 触れられるところの全てが甘い痺れに侵される。嘲笑いながら穴を広げられカメラの下にさらされることさえ気持ちいい。

 

「それでは入れる前にセックスへの意気込みをカメラに向かってどうぞ。」

「はは、は……。ナイトレイブンカレッジ2年、ハーツラビュル寮寮長、変態の、リドル・ローズハートです。今から一つ年下の魔力も持たない半人前の監督生にお尻の穴を犯されてイきまくります。皆さま画面の向こうでボク達のセックスを見て沢山オナニーしていってくださいね。」

「ありがとうございます。それではいきますね。」

 

 させられていることの異常さをカメラを見つめて再確認した。わざとリドルに向けたモニターが痴態を映す。脳のどこかが冷えていくのを感じたが、それと同じだけ下腹部の性感が高まっていくのを感じる。

 監督生の『行きますね』は確認を取るためではなくただの合図だ。穴に添えられるだけだった肉が確かな意思をもって入り口から押し入ろうとするのがわかる。すぐにカリ高の亀頭が入りちょっとやそっとの刺激では抜けないようになったことを実感する。

 入口付近の感触を楽しんでいるのか、浅い所だけを小刻みに刺激する感触はアナルビーズが抜けそうになる直前の感覚と、あと少しでも腰を進めてくれたらいい所にあたるのにというもどかしい快楽を与える。

 いや、これは撮影なのだからとモニターを見れば柔らかくなった肉が高いカリにめくられているのがわかる。

 あまりのもどかしさに腰をゆすってしまい少しばかりの羞恥を感じるが、快楽を求める身体からするとそんなものは些細なことだった。入口だけを蹂躙していたのがなぜなのかもわからないままにゆっくりとしたピストンが始まる。5秒以上かけて奥に到達し、また5秒以上かけて入口まで戻るこの行為にどんな理由があるのかわからなかったのは最初の数ピストンだけだった。

 1回がゆっくりだからこそわかる感覚、1回ごとに腸壁が監督生の肉に媚びていくのがわかる。柔らかく温かく迎え入れ、奥で歓待し、出て行くときには再来を求めて縋り付く肉の動き。そして監督生の男根も1回毎に良いところをよりクリティカルに撫でてくる。うっとりするような丁寧さで、良いところを優しく甘やかすように。

 

「んっ♡ 入り口ぬこぬこされるのは♡ もどかしくて辛い、です♡ お願いします♡ 奥まで埋めて、ぇ♡ ひ、あ、ん、んん〜〜〜♡♡♡ あ、お♡ 、おあ、う、お゛ぉ゛〜〜〜♡♡♡ 奥♡ 奥スゴイ♡ 沈むッ♡ 堕ちる♡ 頭しびれて♡ う、う゛ふぅ~~♡ 抜かないで♡ 抜かれるのさみしい♡ ひぃ♡ あは♡ はいって♡ クル♡ きもちい♡ 好き♡ やさし♡ だいすき♡ 抜かれるの♡ 抜くのもきもちい♡ ずっと腸内にいて♡ 離れないで♡ もっと♡ ヤダ♡ きたぁ♡ うれしい♡ 一番♡ 一番きもちい♡ しゃいっこ♡ やだ♡ いや♡ なんで♡ とめちゃうの♡ ずっと胎内にいてよぉ♡」

 

 うるさいリドルを無視して監督生はマイペースに動いているように見える。そも長大な陰茎では大して気など遣わずともイイところを押しつぶせるのかもしれない。そしてその直後甘く優しいピストンは一変し鬼のように強靭で激しく、それなのにイイところを抉るピストンに変貌した。

 破裂音と嬌声が古びた部屋に響く。

 カメラを意識させようとしたのかハンディカムが持ち上げられてリドルの顔が映される。強い精神を宿していたはずの眼は淫らに濡れて、ラメが濡れて流されたのか柔らかそうな頬が朝の光に輝いている。唇が濡れているのはグロスやリップではなく唾液のせいだろう。カメラに目を向けて淫蕩に微笑んだ。

 

「あっ♡ カメラ♡ 画面♡ こっちにむけられひぇ、わかりましゅ♡ わかりまひた♡ お゛っ♡ んぎゅ♡ ボク♡ おなか♡ 抉られ♡ へ、ぇ♡ おしり♡ おまんこ♡ まんこ♡ に、ひぃ♡ させ♡ ん゛っ♡ まんこ♡ 言った♡ いったら♡ おちんぽしゃま♡ おおきく♡ ひ、んぎ♡ んお゛♡ あ♡ はひ♡」

 

 何もわからないような表情でわかったと舌足らずに唱えて手をピースの形にしながら、わざといやらしい言葉を紡ぐのはカメラの向こうを意識しているのだろう。

 焦点はあっていないようでカメラのその先を見つめているのだと感じさせる。ストロークの長いピストンは入口のイイ所も奥底のイイ所もまとめて蹂躙し、リドルの体内をかき混ぜる。

 その激しさは画面越しにも伝わってくるほどで、長く太いソレが肉筒を擦る動きがよくわかる。熱い肉棒を押し付けられても引き抜かれても短期間で快楽になじまされたリドル・ローズハートの足は引きつりつま先が空を切る。何かをつかみたがるように力いっぱい丸められたつま先が震えた。

 

「お゛♡ いイ♡ ぴーしゅ♡ バカになりましゅ♡ まんこ♡ こねられへ♡ むだうちしゃせー♡ きもちい♡ しゃいっこ♡ お゛♡ イグ♡ イった♡ いきまひた♡ あ♡ イった♡ おちんぽしゃま♡ とまんない♡ うれし♡ うれしいです♡ ありがとお♡ ごしゃいましゅ♡♡ ボクに♡ せーえき♡ ぜんぶコキ捨てて♡ ティッシュ以下♡ くちゃくちゃ♡ ぽい♡ してくらしゃい♡ あ♡ まっ♡ まってぇ♡ コキ捨て宣言♡ 興奮して♡ はげし、い゛♡ お゛♡ イっ♡ あ♡ うそ♡ ボクの♡ しゃせーぺーすが♡ んぎゅ、~~~~~~♡♡♡ にゃ、に、お゛ぎ、うそうそうそうそうそ!!![[rb:内臓 > なかみ]]ぜんぶでるっ♡ しんじゃう♡ ころされちゃう♡ かんとくせぇにころされちゃう♡ きもちよすぎて死ぬ♡ ありがとおごじゃいますぅ♡ たしゅけて♡ ママ♡ パパ♡ せんせぇ♡ かんとくせぇ♡ イキころされる♡ おなかも♡ あたまも♡ ずっときもちいの♡ まんこおそとにださないでぇ♡ ずっとおなかのなかにいさせて♡」

 

 体液をまき散らせ、無様にのたうち回りながらのその交合は汚らしくも神秘的で見る者の性欲を引き出させるための至高のおかずだ。途中から様子が変わったのは監督生の陰茎が男の子宮口の奥、結腸にはまったかららしい。

 そうあるべきもののように収まった肉は多少のピストンでは抜けず、結腸にかみしめられたまま奥を蹂躙されている。抜けないからか、はなからそうするつもりだったのか最奥を重点的にたたかれる。

 奥をねらわれているからと言って太く長い肉で押し広げられ続ける入口も無事ではいられない。射精と呼ぶのもおこがましい、ぷぴぷぴと力なく液をたらし用無しのクリトリスがリドルの薄い腹の上でおどっている。

 汗と精液とカウパーと、性行為によって分泌されるありとあらゆる体液に濡れた身体の上に数滴監督生の汗が垂れた。涼しい顔をしている彼もそろそろ限界が近いのだろう。ハンディカムをベッドの上においてリドルの腰をつかみ、自らの快楽のみを追求するためのピストンを始める。自分本位な乱暴さにも出来上がった身体は反応し理知的とはかけ離れた嬌声をあげさせた。ほどなくして監督生の動きが止まり、びくりびくりと跳ね上がるようにリドルが蠢く。

 射精後萎えてなお強大な肉塊がゆっくりと引き抜かれ、ばっくりと開いたアナルから半固形といっていいほどの精液がどろりと垂れた。

 

 何もかも監督生に敗北した男達は、特に吟味するほどの思考力も残っていないのか機械的にビデオを入れ替える。

 男達の今生最後の性臭が部屋を満たしていた。


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