初めて書きますのでアドバイスお願いします。
管理人の仕事の一つには囚人たちとの定期的な面談が存在している。基本的には雑談で終わることが多いけれど、囚人と仲が深められる大事な仕事だ。
「ダンテ。それでは今日の面談を始めたいと思います。」
<うん。ファウストもよろしくね。>
囚人番号02番、ファウスト。白いショートヘアと色白な肌を持ちどこか神秘的な雰囲気を漂わせている女性で、私達が乗っているバス「メフィストフェレス」のエンジン制作者でもある。
ファウストとの面談は必ず最後にすることになっている。
今までは私がファウストに質問や雑談なんかをしていた時間だったけれど、ある時から面談の時間はもっぱら別のことをするようになってしまった。
「ダンテ。服を脱がしていただけますか?」
<...分かった。>
ファウストはほんのりと赤い顔でそう言った。
私は傍へ歩いていき、服をゆっくりと脱がしていきながらどうしてこうなったのか過去を思い返した。
彼女と肉体関係を持ったのは半年ほど前のことだった。
その日はねじれを回収する依頼がヴェルギリウスから私たちに伝えられたんだ。
ねじれは強くはなかったけれど、囚人の精神力を削ってくる攻撃でファウストが執拗に攻撃されていた。
幸いにして侵食はしなかったけれど彼女の精神は何度も削られてしまった。その後、ねじれを回収することは出来たのけれど、問題が発生してしまったんだ。
「私は、貴方の役に立てているでしょうか...?」
<大丈夫だよ。ファウストにはいつも助けてもらってるからね。>
ファウストの自己肯定感が地の底にまで沈んでしまい面談室の机に潜り込んでしまったんだ。時計を回してみてもどういうわけか効果が無い。他の囚人たちも出来る限りのことはしたけど諦めてしまい、私のみ残っている。
時間が経てば解決するだろうとヴェルギリウスは言っていたけれど、私は傍にいてあげたかった。戦闘でいつも戦ってくれるのも傷を負うのも、囚人たちだからね。
管理人として助けてあげたかったけれど、私に出来るのは傍に居てあげることだけだったんだ。そんなふうに慰めていると、ファウストはこう言い出したんだ。
「......ダンテ。ファウストは天才なので、元の状態に戻る術を知っています」
<...え?>
ファウストが突然そんなこと言ってくるとは思っておらず驚いてしまったけれど、渡りに船だった。実際、慰めはじめてから既に4時間は経っており解決の糸口が見えない中で降って湧いたチャンスだったのだから。
<何をすればいいの?>
「性行為です」
<????????>
私はたった一言で混乱した。
性行為。過去の記憶がない私でも流石に知っている、性的な興奮や快感を得ることを目的とした行為のことだ。
いや、今はそんなことはどうでもいい。
とにかく、きっと聞き間違えに違いない。
<ごめん、ファウスト。もう一回言ってくれる?>
「性行為です。正確に言うならば、私と貴方が性行為をします」
<!?!?!?!?>
ファウストは一体どうしてしまったのだろう。
若干混乱しながらも、私は彼女にそんな行動をしないよう制止した。
「................」
ファウストが無言で机の下から出てきた。本来なら喜ぶべきことなはずなのに、なぜだかとても嫌な予感がした。
<ふぁ、ファウスト?>
そのまま彼女は近づいてきた。顔は俯いていたけれどその歩みに迷いはなかった。距離がどんどん短くなるのと同時に、今止めなければ大変なことになると勘が囁いているような気がした。彼女に声を掛けようとしたとき気がつけば私は床に転がっていた、ファウストが馬乗りになりながら。
<...あれ?>
「ダンテ、貴方の自衛能力は皆無です。ですから押し倒すことも比較的容易といえるでしょう」
そんなことを微笑みながら言うファウストの顔は、いつもの理知的な雰囲気はそのままにしながらも確かに情欲に満ちていた。そしてそのまま顔を近づけてながら服を弄ってくる。
<ちょっちょっとまって!何をしようとしてるの!?>
「つべこべ言わず、されるがままにしたほうが良い結果になるとファウストは推察します」
<だからっておかしいよ!?一旦落ち着いて!>
「.............................良いでしょう」
凄い溜めたなと思いながらも起き上がろうとする。が、ファウストは立とうとする私を手で妨害してくる。それをどうにか回避しようとする私と妨害を続けるファウスト。そんなやり取りを一分ほど続けた後、諦めた私は床に転がりながらファウストと会話をする。
<それで、どうしてこんなことをしようとしたの?>
「先程も申し上げましたが、性行為をすることがねじれの影響を無くす最善策だからです」
<どうしてそうなるの......?>
「説明をしても良いですが、ダンテ。貴方には半分以上伝わらないだろうとファウストは推測しています。それでも構わないと言うならば説明をしますが」
<―――お願いできるかな。>
ファウストの話は確かに理解できないことが多いけれど、説明を聞かなければまず納得できないだろうし。それに説明を聞いているうちに有耶無耶になる期待もあったからね。
そんなことを思いながら彼女の顔を見ると、無表情ながらわずかに頬を膨らませていた。
「ちなみに、説明をしている最中に有耶無耶にしようと考えていることはファウストも認識しているので逃げられるとは思わないほうが宜しいかと」
終わった......。
十分後
<えっと、つまりはファウストの心を極限まで不安定にさせたのが、あのねじれの能力で。不安定になった心の回復には誰かと密接な関わりを持つことが大事......ってこと?>
「概ねそのとおりです」
そんな会話をしながら、どうしたものかと考える。ファウストは説明をしている最中も私に乗ったままだった。だから逃げる事もできず説明を聞くことで時間を稼いでいたけれど、それも限界が近い。
ファウストは説明をしながらも時折腰を動かしていた。その動きは煽情的なものであり、こちらの精神を削ってきている。張本人は薄く笑みを浮かべながらこちらを見ていたのでわざとだろう。
<仕方ないか....>
「ふふ、ようやくすることを決めましたか」
本当はこの手を使いたくはなかったけれど、傷つけないためにもするしかないだろう。ファウストは私が覚悟を決めたと勘違いしているのか笑顔のままだ。後で大変なことになりませんように、そう祈りながらある一言を私は叫ぶ。
<誰かーーーーー!!助けてーーーーー!!!!>
ここは面談室とはいえ、バスの内部にある部屋だ。当然大声を出せば外にも響く。これで誰かが来てくれるはずだ。そう思っていた私だったが、その思考はファウストの声によって遮られる。
「......ダンテ。面談室から外に声が漏れることはありません」
<えっ?>
「面談室は一昨日改造されました。その結果、内部での音は絶対に漏れなくなりました」
そんな話聞いてないんだけど......?
「先に言っておきますと、敢えて伝えませんでした。重要性も高くありませんので」
ファウストは淡々と言葉を紡いでいたがその眼に光は無く、逃さないという意思が宿っており不穏な雰囲気を漂わせている。
すると突然視界が塞がれた。止める暇も無く、目の前には顔があり口づけをされていた。
顔を逸らそうにも手で掴まれていて動かすことはできない。
黄金の枝の影響か、ファウストの感情が私の中に流れ込んでくる。愛情、興奮、そして不安。数多の感情の中でも一際強く感じたその三つは、彼女を止められないと悟るには十分だった。
私の頭は時計であり、口づけに意味は無い。それでもファウストは愛おしそうに口づけをしていた。
気がつけば彼女の手は既に私の服に手を掛け、ネクタイやロングコート、シャツと、多少ぎこちなくも一枚一枚丁寧に脱がせていく。
上半身が晒されると、ファウストは胸に頭を預けてくる。
「―――貴方の鼓動を聞くと、不思議と落ち着きますね」
「少し、話を聞いて頂けますか?」
彼女は酷く落ち着いている様子だった。先程まで私を襲っていた人物だと思えないほどである。
話とはなんだろうか。
ファウストが自分から話をしようとする姿は珍しく、その内容が気になってしまった。
<いくらでも聞くよ。>
「実は、ダンテが私達の蘇生に成功しない事を考えたことがあります」
ファウストはそう話を切り出した。
<それは...>
囚人を蘇生することができない。それは旅を進める中で考えなかったわけではない。
私達が今までの旅路を進めてこれたのは、囚人を蘇生できたからだ。何度殺されても囚人を生き返らせれば強者にも対抗することが出来た。リカルドやカセッティ、レイホンがその例だろう。
「最初は、失敗したとしても情報が残せるのならそれで良いと思っていました。ですが、黄金の枝を得る旅路の途中で交流を続ける内に、恐ろしくなったんです」
「死ぬのが怖いんです。二度と目を開けることが出来なくて、皆さんと話すことも叶わなくなるのが怖いです」
「ダンテ。今の貴方と会えなくなることが、―――怖いです」
彼女は言葉を言い切ると、僅かに震える唇から息を吐いた。そして、一つの質問をぶつけてきた。
「教えてください、ダンテ。貴方の目に映る私が何なのかを」
意外だった。正直な話、ファウストがそこまで私たちの事を思ってくれているとは考えもしなかった。
ファウストは死ぬのが怖くないと勝手に思っていたけれど、実際はそんなことはなかった。
私にはファウストの死への恐怖を和らげる方法を持っていない。
でも、彼女の為に何かしてあげたい気持ちだけは持っている。
<私の目に映っているファウストは、今も昔も変わらないよ。>
そう。ファウストが何者かと言われても私が知っているファウストは一人だけだ。
<人生で一度出会うか出会わないかぐらいの天才で、私と同じバスに乗っている大事な仲間だ。>
<もし君たちを蘇生できなくなったとき、出来るすべてを持って助け出すよ。私は管理人だからね。>
そんな事を言うと彼女は笑い出した。
「んふっ。ふふっふふふ」
<えっちょ、笑うのは酷くないか!?>
顔は見えないがその声は楽しげである。どうにか堪らえようとしているが、効果はないらしい。
「ふふっすみません。やはり、私は今のダンテのほうが好ましいですね」
<...そう?>
これは...解決した...のか?よくわからないが、雰囲気はいつものファウストに戻っている。
疑問が尽きない私のことは露知らず、彼女は顔を胸から上げて私と目線を合わせ、一言言った。
「それでは、再開しましょうか」
<えっ?>
「ダンテ。言い忘れていましたが、ねじれの能力や影響は嘘ですので」
<えっ!?>
私の答えにファウストは満足したのか、今度は自らの服に手を掛けた。周りを見回せば、床にファウストのロングコートが落ちていた、おそらくは私を押し倒した時に肩から落ちたんだろうな。そんなことを脳裏にかすめていきながら、私はファウストが一糸まとわぬ姿になるのを黙って見ているしかなかった。というか喋っても聞いてもらえなかった。
「んっ...」
下着姿になったファウストは綺麗という言葉で表せないほど美しかった。黒い蝶柄の下着は妖艶さを増させており、加えて服の上から分かるほどの胸とほっそりとした腰。それがまた艶っぽい印象を与えていた。
服を脱ぎ終われば、ファウストは意外にも身体を絡み合わせるだけに留めている。身体を擦り付け甘い声を出す姿は見た目も相まって白猫のようである。
汚れ一つ無くきれいな肌。触れれば柔らかい身体は、汗でほんの僅かに湿っている。互いに胸が重なりあい、鼓動がどちらのものかすら分からない。ファウストの息は上気していて熱っぽい息が首元にかかる。
私も覚悟を決めるべきなのだろうか。手を出した後に後悔してしまわないか、彼女を傷つけてしまわないだろうか。そんな思考がぐるぐると頭の中で渦巻いている。
その間にもファウストはより強く身体を擦り付けてくる。
面談室は快適に過ごせるように空調管理がなされているが、身体を密着させ続ければ汗をかいてしまう。
背丈は若干ファウストのほうが高く、逃げ出そうとするたびに絡みついてくる。
当然、両者ともに濡れていく。
隙間無く詰められているがため、互いの汗が混ざり合い、一つの水滴として床を濡らしていく。
「っっっっダンテ!まだ手を出す気はっ無いんですか?!」
ファウストは切なそうに声を出しながら聞いてくる。彼女は実際限界が近いのだろう。
その証拠に秘部からは既に愛液が出ており、太ももを伝っていた。
「分かりました。本当は貴方から手を出してもらいたかったですが、この際構いません」
私が考えをどうにかまとめようとしていると、ファウストは我慢の限界を迎えたのかそんなことを言い出した。
彼女は身体を動かし、自らの腰と私の腰が同じ位置になるように調整をする。手を動かし、ズボンを下に下げていく。そして腰を上げて、頭を動かした。
彼女の目線は、間違いなく私の肉棒をしっかりと捉えていた。
既に準備は整っているとでも言うように、肉棒ははち切れんばかりに固くなっている。
この時ばかりは私の身体を恨んだ。
<まっ待って!>
私の静止も虚しく、ファウストは腰を下ろす。
前戯はなかった。それすらも必要がないと言えるほどに濡れていたから。
彼女の身体を肉棒が貫き、熱くうねる壁を突き進む。
「!」
肉棒がある程度入ったところで、ファウストは挿入を止めた。
彼女が止めた理由は明確だった。肉棒の先に触れている壁。それすなわち、処女膜である。
女性を守る最後の壁を突き破ろうという直前で、しかし彼女は腰を止めた。
快感に包まれている肉棒を意識からできる限り外していると、ファウストと目線を合わせる。
彼女は私に何かを期待しているかのように待っていた。
いや、何かではないだろう。私は、その答えを知っていた。ファウストは手を出さないのかと聞いてきた、でも私は行動に移さなかった。だから自分から行動をした。だが、実際にしたかったことは違うのだろう。
ファウストは、彼女は、私から手を出してもらいたかったのだ。
これは彼女のくれた最後のチャンスなんだろう。彼女の淡い乙女心を、願いを叶えるチャンス。
私は管理人...いや、ただのダンテとしてファウストの気持ちに向き合うことを決めた。
腕を動かし、片手を腰に添えていく。そしてもう一つを背中に回す。
彼女はその光景を見て喜悦が止まらないのか、口元が緩んでいる。そうだ、これだけは言っておかないと。
<ファウスト。>
「...どうしましたか?」
<大好きだよ。>
彼女は面食らったのか、数秒固まってしまう。
目を見開いて絶句している様子は今まで見たことがなく、なんだか面白かった。
しかし、それもわずかのことで私が言った言葉を理解したのか、百合のような笑顔で返してくれた。
私はそのまま...背中に添えた手で彼女を抱き寄せ、彼女の花を散らした。
「あ、あぁ・・・っぁ!?」
処女を散らした痛みは流石に辛いのか、彼女は両手を私の身体に回し骨が折れそうな抱擁をしてくる。
私はそれをただ黙って受け止めながら背中を擦った。
「・・・はぁ、はぁ・・・」
<落ち着いた?>
「・・・はい」
宝石を連想させるような綺麗な瞳からは、涙が溢れている。
それを手で拭い、頭を撫でる。
息は未だ荒いものの、少しは落ち着いてきたのか彼女は気持ちよさそうに目を細め、身を任せていた。
やはり白猫のようだと思いつつも、彼女は痛みが引いてきたのかゆっくりと腰を動かす。
秘部から肉棒を伝っていく血液を見ると、現実を再認識させられる。私はファウストと性行為をしているのだ。
「ダンテ。貴方は動かないでっ...くだっ...さい」
彼女はそんなことを言い、ぴちゃぴちゃと淫らな音を出しながら腰を上下に動かしていく。
腟内は狭く、彼女の興奮をより伝えやすくなっていた。ぎゅうぎゅうに締め付けられる肉棒は今にも吐精してしまいそうである。それでも耐えているのは、男としての意地だろう。
しかし、このままでは限界が来るのはこちらである。
どうにかしなければと目についたのは、腰が上下に動くのに合わせて揺れる乳房であった。
右手を動かし、最大限優しく掴む。それだけであったがファウストの反応は分かりやすく変化した。
「まっ待って、ください。それはっだめです!」
乳輪を撫でて、時折乳首に触る。簡単なものであったが、彼女には充分だったのか呂律が回らなくなっていく。
彼女の乳房はとても柔らかい。以前、ロージャにあげたプリンと同じぐらいだろうか。彼女はお皿の上で揺れるプリンをよだれを垂らしながら物欲しそうにこちらを見ていたので、結局渡してしまった。
そういえば、その日は皆で甘い物を食べていたが物欲しそうに見ていたのはファウストもだった。
手の中にあるものの感触を楽しみながら、過去を思い返すとふと、顔に何かが落ちてくる。
どうやらよだれが垂れてしまったらしい。
ファウストの顔に理知的な雰囲気はもはや無く、只々快楽に身を任せていた。
口からはよだれが垂れているのにもかかわらず、気にせずにいる。
彼女は腰を上下に振り続ける。音がより大きくなり、肉棒を包む壁は更に狭まっていく。彼女の興奮がそのまま腟内に反映されていくが、こちらもその分腰を振り乳房を揉んでいく。
「ダンテ!そろそろっ来ます!」
彼女は絶頂まで残り数秒といった所で、もはや限界のようだ。こちらも限界であり、射精寸前である。
腰が落ちてくる。その瞬間に合わせてこちらも腰を振り上げる。
腟内の奥、子宮に肉棒が当たる。
すると、肉棒は膨張し雌を孕ませんとばかりに射精する。その勢いでファウストも絶頂へと導かれていく。
「んぅんん......!」
必死に声を抑えながら絶頂するファウスト。潮を吹き出し、ろくに頭も回っていない。更には初めての性行為だったからか酸欠に近い。
それでもなお肉棒を離したくないのか腟内をきつくしていく。腟内はどろどろなのに壁は狭く、抜こうとする度に快感が襲ってくる。ようやく抜き取ると腟内から精液が出てきた。精液が出る度、ファウストは艶っぽい声を出す。そしてこちらに倒れ込んできた。
「だんて。おねがいがあります」
射精から三十分といったところか。
呂律が回っていないが、快楽が引いてきたのか喋れるようになったファウストは、そんな事を言ってきた。
お願いとはなんだろうか?こちらも初めての経験ばかりで、もう動けないのだが。
情けない思考回路だと自分に思うが、実際動けないのだ。
「とけいをまわしてください」
彼女のお願いは普段やっていることであった。おそらく疲労回復のためだろう。
時計を回す。
これで彼女はまともに動けるようになるはずだ。そう思っていると突然快楽が襲ってくる。
射精。倒れているファウストのお腹に精液がかかり、彼女は熱い息を吐く。
なぜ快感が襲ってきたのか訳が分からない。頭は快楽でまともに回らない。時計の秒針が早くなったように感じる。
そんな中、むくりと身体を起こしたファウストはお腹についた精液を手の中で弄びながらあることを言った。
「ふむ。やはり時計を回すと私の受けた快感をダンテが感じるのですね」
体力が万全になったファウストは私を見下ろす。何故だろうか、嫌な予感がするのだが。
「ダンテ。続きは私の部屋でやりましょうか」
<あの...もう無理なんだけど...。>
ファウストは何も答えない。
彼女は面談室に備えられた時計で時刻を確認し、身体を拭いて床に落ちた衣類を着ていく。
<ファウスト...?>
反応は無い。返ってくるのは只々面談室を綺麗に掃除している音だけである。
<ふぁ、ファウストさん?>
ファウストは面談室を出ていく。助かったと思うのもつかの間、すぐに戻ってきた。そして、報告をしてくる。
「貴方に代わって業務を終了させました。他の囚人達は説得したので各自部屋に戻っています」
彼女はつかつかとこちらに歩み寄ってくる。どうにか逃げようとするが身体はまともに動いてくれない。
右手を足に左手を背中に回し、彼女は私を抱きかかえる。お姫様抱っこというものであった。
彼女は私を部屋まで運んでいく。
もはや抵抗は意味をなしていなかった。そのままベットに置かれてしまう。
無常にも扉は閉じられ、彼女は服を脱いでいく。
「ダンテ。私は天才なので、貴方に精力剤を使うことができます」
手にはピンク色の液体が入った注射器を持ちながら馬乗りになるファウスト。
<だっ誰かーーーーー!?>
「無駄ですよ」
その後、部屋には嬌声が響き続けた。
そして現在。
面談室にてファウストの服を脱がしている私は、ずるずると今の関係を続けている。
正直な話、彼女と恋人関係になると思っていたのだが、ファウストいわく
「それは黄金の枝を回収し終わってからしてください」
とのことである。
まぁ今のままでもそれはそれで良いかと思っているが、いつかはちゃんとした関係になりたいものである。
「ダンテ。早くしてください」
<あぁ、ごめんごめん。>
机に座っているファウストは思い出に浸っていた私を急かしてくる。
彼女は私を空のような透き通った目で見つめてくる。その目には、確かに私への愛情があるのだった。