何でこのネタが無いのか不思議でなりませんでした。
禁忌なのかなぁ?タブーなのかなぁ?
作者様およびその関係者様から怒られたら消します。
皆さんは何に幸せを感じますか?
私は「ドカ喰い」で生きる喜びを感じます。
いや、それだけが喜びとは思ってないですよ・・・。
私だって乙女ですよ?服だって沢山持っているでしょう?
趣味だって・・・、えーと。すみません、料理と食べることだけです。
素敵な恋愛だって・・・。出会いがないだけなんです!本当なんです!
そんな出会いのない可哀想なうら若き乙女の私に神様はプレゼントをしてくれました。
はい、恋人です。
ある朝、起きたら私のベッドの隣にもう一つベッドがありました。
同じように起きました。左右対称に顔を向けました。
「「あなた、誰ですか?」」
声が揃いました。私は答えました。
「「私は、望月美琴です。」」
私が、もう1人いました。
私は、見た目も記憶も思考も全て同じでした。
家財道具を見てみました。すべて2つに増えていました。
冷蔵庫も2つに増えていました。もちろん食材も。
ただキッチンとかバスタブとかトイレとか備え付けの家財は1つでした。
「とりあえず、ご飯食べない?」
「うん。」
料理は早く作れました。私が2人いるから。包丁やまな板も2つだから。
「「いただきます!!」」
私にとっては2人分の料理を頬張り、味わい、2人で至りました。
2人で至ったことが重要でした。感覚がシンクロしていきました。至りの感覚が2倍になりました。
至りが終わった後、私達の感想は同じでした。
「私達、気が合うね。」
「そうだね、私。」
私達の共同生活が始まりました。
「ただいま、美琴。」
「おかえり、美琴。」
私達は1日交替で1人は仕事、1人は家事をしました。
仕事から帰って、もう食事が出来ているなんて最高だと思いました。
家事に専念できて、手の込んだ料理が作れるなんて最高だと思いました。
何より2人で至れる事が最高に幸福でした。
皆で食べるご飯は美味しいとかそういうことではありません。
至りを共有できることが重要なのです。
妹の実咲と至った事がありましたが、妹は小食なので至りのシンクロは出来ませんでした。
その点、私なら別。私は確実にドカ喰いして確実に至れる。そして精神が同じなので、確実にシンクロできる。確実に至りの感覚が2倍!いや、1+1で200だ!10倍だよ10倍!
・・・おなかすいた。
「美琴、今日の晩御飯は何かな?」
「今日はトンカツだよ、美琴。」
そう言って美琴は大皿に山盛りのトンカツを出してきました。
よくあるキャベツが中に入って偽装しているのとは違う山盛りトンカツ。
トンカツしかない山。キャベツが胸焼けを抑える?どうでもいい。不要。
美琴はご飯もよそってくれた。山盛りで。けんちん汁がある。野菜はこれで十分だ。
「「いただきます!!」」
私達はトンカツにかぶりついた。
ざくっばりっばくばくばくもぐもぐもぐ
うまい。
衣をでかくして肉の薄さを偽装しているスーパーの糞トンカツとは比べものにならない。
かといって、肉が分厚くて衣がよくわからないトンカツとも違う。私はトンカツを食べたいんだよ。ステーキが食べたいんじゃないんだよ。・・・まぁそれでもいいけどさ。
美琴のトンカツは素晴らしかった。肉の厚さと衣の厚さが絶妙だった。
仕事で疲れたときに、こんなトンカツは絶対に作れない。
土日はゴロゴロしたいので、こんなトンカツは絶対に作れない。
「「おいしいよう・・・。おいしいよう・・・。」」
私達は泣きながら食べていた。美琴が来てから晩御飯は毎回泣いているような気がする。
そして、トンカツ山はなくなっていき、皿は空になった。
私達は至った。・・・あぁ、なんて幸せ・・・。
「美琴・・・。もっと気持ち良くなろうか。」
「・・・良いよ、美琴。」
そうして私達はキスをした。
最初に言ったよね、神様は私に恋人をプレゼントしてくれたって。
神様がプレゼントしてくれた恋人は、私でした。
「今日は、私が攻める側で良いかな?」
「うん、良いよ・・・。」
私は下着姿になって、ベッドに横たわりました。
美琴がバイブレーターを持ってきました。3,000円以上もする奴。
私が1人だったら、絶対に買わず、その金額を美味しいモノにつぎ込む筈だった。
私が2人になっても、そんなモノ買うことはない筈だった。考えもしなかった。
でも至りをシンクロしている私の横顔を見て気がついた。
私って結構可愛くね?
私ってよく見るとボーイッシュな魅力があるんじゃね?
と、いうことでアダルトグッズの店に初めて入り購入した。
美琴がバイブのスイッチを入れた。
ベッドで寝ている美琴が怯えている。
「ふふふ・・・、可愛いよ美琴。」
「嫌・・・、いきなりそんな物入れないで、美琴。」
美琴はバイブを入れず、キスをしてきた。チュッ!チュッ!と。
「今日は優しいんだね、美琴・・・。」
と思ったら、パンツを脱がし、いきなりバイブを挿入してきた。
「あああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!・・・酷い、酷いよ美琴。」
「何を言ってるんだ、もう根元まで入ってるじゃないか。下の口までドカ喰いなのかい?」
「酷い、そんな言い方ないじゃない・・・。お願い、どうしたら許してくれるの?」
「認めるんだ美琴。「私は、下の口までドカ喰いな飢えた女です」と。」
「わ・・・私は、下の口までドカ喰いな飢えた女です・・・。お願い、許して。」
美琴はバイブを出し入れしてきた。
「そ、そんな酷い。酷いよ、美琴。」
美琴は、バイブを抜いた。バイブは美琴の愛液で濡れている。
美琴はバイブの愛液を舐めながら、
「ふふ、美味しいよ美琴。君の愛液は最高だ。」
「酷いよ、美琴。私を弄ぶなんて・・・。」
そうして私達のプレイは11時くらいまで続いた。
こいつ何やってんのとか、思ってないですよね。
私にとっては、オナニーやってる人こそ何やってんのって感じですけどね。
私達は同一人物だけど、同一人物じゃないんです。恋人なんです。これはオナニーじゃないんです。
確かに、美琴の考えることは全て私の想定通りですよ。
でもね、わずかに差異があるんですよ。私と美琴はごくわずかに差異があるんですよ。
その差異が、美琴が作るご飯を美味しくさせ、美琴とするエッチを楽しくさせるんですよ。
しかし、その差異が私達を苦しめるんですよ。
「美琴、そろそろ引き継ぎしないと。明日はあなたが会社に行く番でしょ?」
「・・・うん、わかってるよ美琴。」
そう、私達は「2人になってからの記憶」を共有していない。SFとかにあるような感じじゃない。
今日仕事で何をやったか引き継ぎしないと、確実に明日ミスをする。
ずっと仕事をする美琴、ずっと家事をする美琴と分けられたらいいけど、そうすると仕事をする美琴が確実に帰り道に何か食べてくる。
そうすると、至りを共有できない。それは困る。
あー、糞。ストレスがたまるなぁ。お腹がすいてきたなぁ。
でも流石にこれ以上食べると死の影がちらついてくるので、パッパと仕事の引き継ぎをして眠ることにした。
「「おやすみ、美琴。」」
せっかく、恋人が出来たのに何だか満たされた感じがしないんですけど。
「・・・・・・・・・」
「遅かったね、美琴。」
「・・・誰のせいだと思ってるの?」
「え?」
「え、じゃないよ。お前、昨日書類ミスしてたの気がつかなかったでしょ。それ、直すのにどれだけ時間かかったと思ってるの?信じらんないんだけどマジで!」
「・・・それを言うなら、一昨日あなたミスしてたの気がつかなかったでしょ。直すの大変だったんだよ。それでも私は文句言わずにやった。なんであなた文句言うの?私なのに。」
「うるせぇよテメェ!昨日だってバカスカ喰いやがって!私の分まで!」
「はぁ?お前こそバカスカ喰ってんだろうが!いい加減にしろよ、テメェの分まで余計に飯代がかかってるんだよ!」
余計に飯代がかかる。これは、私にとってタブー中のタブーでした。言ったの私だけど。
美琴が包丁を手に取りました。
「もういいよ、消えてよ。」
私は美琴の握っている包丁を掴みました。
「お前こそ消えろよ。」
私達は包丁を握り合ってもみ合いました。
1分で決着がつきました。
私の鳩尾部分に包丁が深々と突き刺さっていました。
「あ・・・ああ・・・。」
そう言って倒れた私を仰向けにして、私の太ももに私が馬乗りになりました。
おなかが空いているからかも知れませんが、血をダラダラ流している私はとても美味しそうに見えました。
私は鳩尾部分に刺さっている包丁を下まで一気に下ろしました。
ずぶずぶずぶぐちゃぐちゃぶちぃ
「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
汚らしく叫ぶ刺された私。構わず私は傷口を広げました。そして包丁を内部に突っ込みました。
べちゃべちゃめきごちゅぶちゅ
「ぐぇぇ!や、やめて!ゴフッ!助けて・・・。」
私は、私の言うことなんて無視しました。それより試してみたいことがありました。
私って、どんな味がするのかなぁ、と。
調理するには、労力がありませんでした。私は疲れていたので。
だから、手っ取り早く食べられる部分を切断して外に出しました。
肝臓でした。レバーです。
最近だと生で食べられないレバー。
ぶちぃ。私はそのまま囓りました。
あまり、美味しくないなぁ。そう言えば、脂肪肝と言われているのを思い出しました。
腹が立ったので、倒れている私の口に千切ったレバーを喰わせました。飲み込ませました。
良かったね、私。最後の晩餐だよ。
私は礼も言いませんでした。ただ、「ゴフッ!」とか「ゴハッ!」とか血を吐いてばかりでした。
腹が立ちました。
私、胸が大きいですよね。無駄に。
一度ね、刺してみたいと思ったんですよ。彼氏も出来ないのに無駄に大きい胸を。
グチャ!ズブッ!ドスッ!
「うぐっ!はうっ!おぅっ!」
刺す度に私は苦悶の声をあげました。
何回か刺したら、私は動かなくなりました。
私はお気に入りのピンクのタートルネックが血で真っ赤に染まっているのに気がつきました。死んでいる私もピンクのタートルネックでした。
まぁいいや、また買えばいいんだし。
フローリングが血だらけでした。どうやって血を落とすかはネットで調べよう。
それかホラー好きの妹に聞こう。
幸い明日は土曜日だ。休みだ。私の死体の始末は休日にゆっくり行おう。
それより、私はこの機会に試してみたいことがありました。
私ってどう料理すれば美味しいのかなぁって。
土曜日
電動のこぎりを買いました。
大きなミキサーを買いました。
ラーメン屋にありそうな大きな鍋を買いました。
血を洗い流せる洗剤を大量に買いました。
準備万端、風呂場に移動させた私の解体を行いました。
あ、その前に血の清掃はしましたよ。目立たなければいいんです。
誰も行方不明になってないし。警察が来るなんてあり得ないし。
とりあえず、手足を切断して調理しやすくしました。
ごりごりごりごりぼと
電動ノコギリのおかげで簡単に切断できました。
そして、包丁で私の肉をそぎ落としました。出来る範囲で。
ざくざくざくべりべりべり
ステーキになるかと思いましたが、脂肪が多すぎるので挽肉にするしかないなぁと思いました。
肉をそぎ落としては、包丁でミンチにしました。脂が多くてミキサーが故障する恐れがあるので。
おなかが空きました。せっかくなので、トンカチを使って頭蓋骨を砕いて脳みそを取り出しました。目玉もほじくり出しました。
ばきっぐしゃぼきっぐちゃぶちぶちぶち
猿の脳みその調理法を調べて、そのやり方で料理を作りました。目玉も一緒に煮ました。
「いただきます。」
目玉から先に食べました。卵みたいな味がするかと思いましたが、
ぷちっくちゃくちゃくちゃ
まずい。
目玉を一つ食べて不味かったので、もう一つは食べずに潰して生ゴミとして捨てました。
脳みそを食べました。
ぶちぶちぶちずるり
うまい。
猿の脳みそとか食べたことがありませんが、唐辛子がアクセントになってとても美味しいです。流石、中国四千年。
至りました。
フオッ!
こうしている時間はありません。私を解体しないと。
最大の課題は骨をどうするかだと思いました。
豚足を柔らかくする方法を使いました。
全身の骨を電動ノコギリで出来るだけ細かく細分化しました。
そして大きな鍋で煮ました。長時間煮ることが大事だと思いました。
次に内臓をどうするか考えました。
腸を見ました。閃きました。ソーセージを作ろうと。
とりあえず糞がついているので洗いました。
それでも臭みが取れないので、やはり煮るしか無いなと思いました。
他の内臓は、やはり同じように煮て焼き鳥のようにすることを考えました。
いや、焼き私か。あはは。
半分以上よくわからない内臓でした。まぁ刻めば同じか。
腎臓がありました。ギドニーパイを思いつきました。
作るのは大変なので、明日にします。
子宮がありました。こいつどうしようかなぁ。調理方法がわからなかったので、焼き私にします。
内臓は1時間ぐらい煮て刻んでパックに入れて冷蔵庫に入れました。
かなりの量になりました。パックは結構多くあったのでなんとかなりました。
挽肉はラップで包んで冷凍庫に入れました。やはりかなりの量になりました。
冷蔵庫が2つになって良かったと思いました。
そうこうしている内に夕方になりました。今夜はハンバーグだ。
早速挽肉にした私の肉を焼きました。5個くらいのハンバーグを作りました。
たのしみ、たのしみ。
「いただきます!」
ばくばくばくもぐもぐもぐ
うまい。
肉と脂肪のバランスが絶妙でした。このためにデブにならない程度に肥えていたんだね、私。
あっという間に食べ終わりました。
至りました。
1人で至るのに寂しさを感じました。夜だからかなぁ?
でも仕方が無いです。殺しちゃったし。
骨がどうなってるのか見ました。少し柔らかくなっているかな?
出汁がとれてるかもしれないと思いました。灰汁がでているので。
灰汁をすくいきって、汁を飲んでみました。
よくわからない味でした。でもいいんです。どうせミキサーにかけるんだし。
豚骨ならぬ私骨ラーメンをそれで作るつもりでした。
でも、もう遅いし作業は明日にすることにしました。
日曜日
朝はコロッケを作りました。肉はもちろん私。
「いただきます。」
がつがつがつもぐもぐもぐ
うまい。そして至る。
さて、次は私骨ラーメンの出汁です。
柔らかくなった骨の部分をミキサーにかけて、また鍋の中に入れました。
固くてとてもミキサーで分解できないなと思った部分は生ゴミに捨てました。
あ、一応言っておきますが、私、自分を殺して罪悪感無いですよ。
風呂場で血をドバドバ流して、マンションの誰かにバレるとか、
生ゴミに出した骨が見つかって通報されるとか思ってないですよ。
だって他人って無関心でしょう?私料理でもっと臭い物下水に流しましたが、特に怒られませんでしたし。
閑話休題。
私骨ラーメンの話をしてましたね。
正直、途中で面倒くさくなりました。
豚骨ラーメンのスープの素を買いに行きました。後、焼き鳥のタレを。
だって昼食は焼き私だから。
焼き鳥の串って、何のために存在してるんでしょうかね?
無駄ですよね、あれ。どうせ抜くんだし。
炭火焼きにするため?すみません、フライパンで焼いたのと違いがわかりません。
とか考えながら、焼き私が出来ました。タレ味と塩味。
ギドニーパイも作りました。こっちの方がやはり労力がかかりましたね。
もちろん白米はありますよ。無いと焼き私が美味しくないでしょう?
ギドニーパイに合うかは別ですが。
「いただきます!」
焼き私を食べました。
ぱりぱりばりばり
うまい。タレも塩も両方。
何の内臓かはわかりませんが、美味しい。美味しければそれでいい。
ギドニーパイを食べました。
ぱふっもぐもぐ
まっず!
ギドニーパイがイギリス料理なのを思い出しました。
味音痴で有名な国、イギリス。私が一生行かないであろう国。
彼らは何を楽しみに生きているのだろうと思っています。
手間がかかったので全部食べましたよ。途中で食べて正解でした。
口直しに焼き私を食べました。
至れませんでした。おのれイギリス。
午後は、ソーセージを作りました。腸は私。肉も私。
結構うまく出来たと思います。冷蔵庫に入れました。
でも時間がかかりました。夕方になりました。
夕方は私骨ラーメンです。麺は3人分茹でました。少なかったかなぁ?
出汁スープをすくって、別の鍋に入れてそこに豚骨スープを入れて、麺は別の鍋で茹でて・・・。
結構手間がかかりますね。具材は買ってきて正解でした。
私骨ラーメン3人分ができあがりました。
「いただきます!」
ずるずるずるずる
うまい。
豚骨スープが美味しい。出汁の味はよくわからない。まぁいいや。
3人分はちょうど良い量でした。土日よく働いたからなぁ私。ご褒美です。
至りました。
出汁スープは大量に残っています。
これをどうするかは、ゆっくり考えます。
明日からまた仕事かぁ、面倒くさいなぁ。
私が2人いればいいのに。もういないけど。
後日、時間をかけて、もう1人の私の家財道具とか服とかを売りました。
冷蔵庫以外売りました。
業者が家に来て、血痕とかバレるかもとか考えませんでした。
どうせ彼らは自分の仕事に一生懸命です。事前に買ってきたオレンジジュースのペットボトルを渡しました。その位の社会人の良識はありますよ、私。
結局、もう1人の私の残したモノは大量の具材=私と、家財道具等を売って得た20万円位のお金でした。
今まで私が食べた私が何kcalなのか、私の総量は何kcalなのかはわかりません。
結局、もう1人の私との共同生活は一ヶ月も持ちませんでした。
よく生き残った私は本当に本物の私なのか?とかありますよね?
私はそんなこと考えません。だって生き残った私が本物でしょう?
死んだ私は、只の食材。食材に感謝こそすれ憐憫なんて抱きません。まして、それが本当の私?考えもしませんよ。
ねぇ?