宇崎家の女性達が国際誘拐犯に攫われ、母親の月さんが文字通り身を挺して娘達を守る話です。
まぁリョナ話なんですが。生存エンドです。
昼ドラに影響されている馬鹿な母だと自覚しています。
子供達に尊敬されない未熟な母だと自覚しています。
それでも子供達の命の危機には自分の命くらい捧げる覚悟はあるんですよ。
私と花と柳は買い物に行っていました。
大型のワゴン車が近づいていました。私達の横に止まりました。
車のドアが開いて中から男達が現れました。
私達3人は後ろから羽交い締めにされて布を顔に当てられました。
クロロホルムというものでしょうね。
私達は意識を失い、車に連れ込まれました。
目を覚ましたのは港でした。
私が一番目覚めるのが後でした。情けない話です。
腕を荒縄で縛られている・・・。
私は車の外を見ました。
花と柳が船に連れ込まれている光景でした。
頭が真っ白になりました。本当に情けない・・・。
花が抵抗していました。お腹を殴られました。
思考が元に戻りました。
私は車から飛び出し、花たちの元へ向かい、そのまま男に体当たりをしました。
男は倒れました。それで、彼らは怒ったんでしょうね。
私は腹を何度も殴られました。胸も何度も殴られました。
「ぐぅっ!ぐはっ!・・・おえぇ・・・。」
醜い呻き声を上げて私は崩れ落ちました。
「「お母さん!」」
花と柳の声が聞こえる・・・。意識が消えていく・・・。だめ・・・。たすけ・・・ないと・・・。
目が覚めたとき、私は船の中にいました。
裸にされていました。腕にはロープではなく手錠をはめられていました。
花と柳も裸でした。誘拐された男達に裸にされたのか・・・。自分が情けなくて仕方ありませんでした。
胸と腹に痛みがある。見てみると胸に痣がありました。腹に複数痣がありました。
花と柳が私を見て泣いている。心配をかけさせてはいけない。
「大丈夫よ、私はこれくらい・・・ぐっ」
船体が揺れて痣が痛みました。思わず呻き声をあげました。
「お母さん、大丈夫じゃないよ・・・。病院いかな、危ないよ・・・。」
「柳・・・『月さん』って言わないのね。」
「こんな時に、そんなこと言わへんよ!」
「やっぱりあなたは優しい子ね・・・。」
船体は激しく揺れました。その度に私の胸と腹は痛みました。でも私は声をあげませんでした。娘達が心配するから。何か、安心させる話を・・・。
私は、夫との出会いを話しました。少しは和んだようです。
数十分後、魔法は切れました。
「・・・もういいよ、お母さん。・・・私達誘拐されたんだよ。海外に連れて行かれるんだよ。・・・もう先輩に会えない。多分レイプもされる。・・・嫌だよ。もう嫌だよ。」
「大丈夫よ、花。私があなたを守るから。」
「・・・無理だよ・・・。お母さん弱いもん。私と一緒にレイプされちゃうよ・・・。」
そうか。私が弱いから娘達を不安にさせてたのか。何て情けない母親だ。
「・・・ねぇ。花。私が手錠を外して見せたら、あなたは私を強いと認めてくれるかしら?」
「・・・えっ?」
「その代わり、黙ってみていること。いいわね。」
私は手首を滅茶苦茶に床にぶつけました。骨が砕ける音がしました。
「やめ」
「黙りなさい、花。」
手首を砕くのを続けました。手錠が抜けました。
「ほらね。私は強いでしょう。安心しなさい。」
「何で・・・こんな事・・・。」
「あなた達を守る為よ。助ける為よ。私は無駄に年を取っていない。あなた達よりどうすればいいか方法を知っている。安心しなさい。」
私の知識なんて昼ドラと昼間の洋画アクション映画しかないですけどね?それを総動員して花たちを助けるのです。それが親の責務です。
私は手錠をはめ直しました。もちろん手首は砕けているから簡単に外せる。
恐らくアイマスクをされるであろう・・・。私は長い針金を探しました。見つけました。自分の尻に突き刺して肉に潜り込ませて隠しました。痛いですよ。それが何か?
何時間かして船が上陸しました。恐らく時間的に東南アジアの何処かの国でしょう。
男達が部屋に入ってきました。予想通りアイマスクをされました。
私は尻に隠した針金を抜いて素早く、そして静かに、目立たないように、アイマスクに穴を開けました。なんとか周りが見える・・・。これで十分でした。再び針金を尻に刺しました。
私達は車に乗せられました。
車内移動中私は外の景色を見つめました。何があるか観察するため。
20分くらいで倉庫のような建物に着きました。周りに見張りがいない・・・フフ、なんて愚かな。
階段を上って3階まで連れて行かれました。ここにも見張りがいない・・・。相当低レベルですね。
私達はある一室に閉じ込められました。
男達が出て行きました。
ここが勝負所です。ここでしくじったら娘達は殺されます。
私は尻の針金を抜いて花と柳のアイマスクに穴を開けました。
「花、柳、見える?」
娘達は頷きました。
「花、柳、次に扉が開いて男達が入ろうとしてきたら、私が男達を止めます。
あなた達は、扉の左側に逃げること。突き当たりに階段があります。1階まで行くこと。そのすぐ先に出口があります。その先の、この建物の敷地の壁を右に曲がり、そのまま走り続けなさい。その先10分くらいにpoliceと書いてある建物があります。警察署。そこに入って助けを求めなさい。言葉は通じないかも知れませんが、裸で来た娘達を助けない警察なんていないはずです。以上。覚えましたか?」
「お母さんは、どうするの・・・。」
「私はしばらくしたら、後を追いますよ。」
嘘です。娘を逃がしたら男達は私を嬲り者にして殺すでしょう。そんなことは娘達には言えません。
「嘘だよ・・・。お母さんは死ぬつもりなんだ・・・。」
「私があなた達に嘘をついたことがありますか?」
「だって・・・。」
「黙りなさい。・・・お願いだから・・・言うことを聞いて・・・。それしかあなた達を助ける方法はないの・・・。お願いだから・・・。」
花と柳が黙りました。覚悟を決めた顔になりました。私は本当に子供達に恵まれた・・・。心からそう思いました。
足音が近づくのが聞こえました。私は娘達の顔を見つめました。心の中に強さが芽生えた気がしました。私は背が小さくて非力です。それでもこの顔が心にあればどんな相手でも立ち向かえる気がしました。
扉が開きました。私はその瞬間に飛びかかりました。男が2人いました。抱え込むように倒れました。
「行きなさい!花!柳!」
娘達はすぐさま扉の左側に逃げました。幸いそちら方面には誰もいませんでした。
2人の男が娘達の後を追おうとしていました。今度はその2人の足下にしがみつきました。
私は数人の男達から踏まれました。背中や腕やあちこちの骨が砕ける音がしました。
「ぐっ!がぁ!あうっ!」
苦悶の声をあげました。その方が男達は喜んで私を痛めつけるでしょう?とにかく男達の目標を私に向けさせることが目的でした。
(これでいい・・・。これでいいんだ・・・。)
私は自分が砕ける音を聞きながら思っていました。
・・・窓があればそこにしがみついて娘達が出て行くところを眺めたかったです。でもありませんでした。
後やることは?この男達を1人でも多く道連れにすることです。二度と娘達を狙わないように。それを決意しましたが、あまりに蹴られすぎて、私の意識は闇に落ちていきました。
私は天井に吊されたロープに両手を縛られていて、宙づりにされていました。
両手を動かしても外れない・・・。どうやら手首を砕いたのがバレたようです。強固に縛られていました。身体のあちこちが痛い・・・。恐らく骨も折れているでしょう。私は身体の各箇所を動かしてみました。痛いが動く。十分でした。
男達がいました。
男達は、私の腹や胸を数十回は殴りました。
「がふっ!お゙!…あ゙お゙!か・・・ぐっ!」
男達の笑みがこぼれていました。私も一緒に笑いました。
「うふふっ。何で、私なんかいたぶってるんですか?娘達を追いかけないんですか?・・・逃げられてしまったんでしょう?ははははは!なんて愚かしい!ははは!」
男達の返事はナイフでした。
ナイフで私の肉体を切り刻みました。内臓まで達しないようにゆっくりと。
両腕を数カ所「ぐうっ!う・・・!」太股を数カ所「くうっ・・・く!」
背中を数カ所「んん!・・・あうっ!」腹を数カ所「お゙・・・かはっ!」
乳房を数カ所「あん!く・・・はぁ!」右頬に十字傷を「あ・・・。」
次に男達は鞭を持って。あれは刑罰用の鞭でしょう。そうか、それで嬲るつもりか。
背中を打たれました。「がぅ!」激しい痛み。背中がはっきりと裂けたのが分かります。次、胸。「ぐはっ!」激しく出血しました。次、腹。「か・・・あ・・・。」皮膚も肉も引き裂かれました。私は散々鞭で打たれました。テレビばっか見ている私の無駄な知識ですが、刑罰の鞭は24回が限度だそうです。それ以上やると死んでしまうから。・・・私も24回近く打たれました。「あ゙・・・お゙・・・がぁ・・・。」私の意識は再び落ちました。でも、まだ1人も男を道連れに出来ていない・・・。それまで死ねないと心に誓っていました。
次は、私は両手両脚を縛られて仰向けにされた状態で目が覚めました。
まだナイフの傷や鞭で打たれた傷から血が出ているのを感じる・・・。先ほどの拷問から大して時間がたっていないんだなと思いました。
男達は寝ている私の頭を無理矢理起こして、私の無駄に大きい乳房を見させました。ナイフを見せました。あぁ・・・成程・・・。これからやることは分かりました。
男達は、私の左乳首、右乳首の順に切断していきました。
「くうっ!・・・あうっ!・・・。」
・・・覚悟していたので大して苦悶の声が出ませんでした。
それが不満だったのか、男達は私の右乳房にナイフを刺しました。臓器まで達しない程度に。それでも私の胸は大きいのでナイフをズブズブと飲み込んでいきました。
「か・・・うぐ!・・・はぅ・・・あ゙・・・。」
次に左乳房にナイフを刺しました。恐らくナイフの形に私の乳房はくぼんでいったと思います。
「ぐあぁ!あうっ!くぅ!がぁあああ!」
男達は焼きごてを手にしました。それを切断した両乳首の跡、ナイフで刺した跡に押しつけました。
ジュゥゥゥゥゥゥゥという音が聞こえました。自分の肉が焼ける臭いがしました。
「お゙うぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
乳房を焼かれた事なんてなかったので、流石に声が出ましたね。
男達は気を良くしたのか、私の手足を縛ったロープを切って私の上半身を立たせました。
・・・見事に傷だらけですね。
男達は私の膣を掴み広げました。犯すんですか?こんな年増女を。
男達は焼き串を私の膣に近づけました。・・・あぁ、そっちか。
思いっきり私の膣に焼き串が入れられました。肉が焼ける臭い。私の女が終わっていく臭い。
「・・・かふっ!・・・あ・・・あう・・・くは・・・。」
焼き串が引き抜かれました。
男達が嘲笑しました。私も笑いました。
「あはははは!私は3人も子供を産んだんですよ!十分ですよ。無意味な行動楽しかったですか?・・・アホ面さげてますね、あなた達。私の話わかりますか?おーい。」
どうやら侮辱したことは伝わったようです。男達は、今度は私をうつ伏せに押しつけました。
私の両腕を前に出させて固定しました。肉斬り包丁を見せられました。それを私の左手首に近づけて。切断するアピールですか?構いませんよ。
ダンッ!
私の左手首が切断されました。
ホースから出る水のように私の手首から、血が流れました。
・・・血を出しすぎたのか意識を失いました。
最後にこう呟きました。
「次に目が覚めたときは、殺してやるからな・・・。」
目が覚めました。
仰向けにされ、裸のままで、なくなった左手首には雑な止血手当と包帯が巻かれていて・・・、そして手錠も何もされていない。ははは、ついに油断しきったときが来たか。
見張りは男が1人・・・。私は右手で右胸を持ち上げて言いました。
「ねぇ。そこの人。私の胸、揉んでみませんか?柔らかいですよ。」
男は、私の胸を揉みたいのか、私をいたぶりたいのか知りませんが、近づいてきました。銃を持って。私が立っていることを警戒もしないで。
私は男が近づいてきて、殴れる距離になったとき、無い左手で男の顔面を殴りました。
男は怯みました。すぐに男の銃を持っている腕に噛みつきました。
銃が落ちました。私はそれを拾い上げました。オートマチックの銃。弾が何発入っているかは分かりません。安全装置が外されているかすら分かりません。そんな知識はありません。
私は躊躇無く男の左肩を撃ちました。弾が発射されて男の肩に当たりました。次右肩。男は気絶しました。映画で見たとおりですね。肩を撃たれると気絶するという・・・。
正直、殺さない自分を甘いなと思っていました。でも殺せませんでした。・・・本当に甘い。
私は部屋を移動しました。最初に暴行されたときに、腕や脚の骨が折れていると思いましたが、その通りでした。でも動ける・・・。構いませんでした。
・・・もし花たちが警察署についていたら警察が駆けつけてくる頃だと思いました。私の全身にある鞭で打たれた傷の血が止まりかけているから。だから、それまでに多くの男に恐怖を植え付けようと思いました。捕まるだけじゃ甘いんですよ。お前達は花を殴った。万死に値する罪だから。
部屋に何人か男が集まっていました。私はいきなり侵入して男を銃で撃ちました。肩の部分に当たりました。正直狙っていません。狙えるはずがありません。でもこれで2人目。あと何人苦痛を与えられるか・・・。
私の右目が撃たれました。仰け反りました。仰け反っただけで倒れませんでした。
仰け反りながら私は言いました。
「はは。映画で見たとおりだ。・・・安物の拳銃やコピー拳銃は目に当たっても眼球が潰れるだけで、脳まで達しない・・・。ははは、どこまでも愚かだなぁ、あなた達。」
私は、顔を正面に向けて潰れた右目を見開いて笑いました。
「さぁ!殺し合いをしませんか!私は銃を撃つなんて初めてですよ!そんな女がどれだけ撃てるか、道連れに出来るか。楽しみで仕方が無いんですよ!」
私は撃ちました。結構当たるものですね。3人目の男の肩に当たりました。さぁ4人目を
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
・・・腹部が熱くなるのを感じました。撃たれたのか・・・。
「ゴフッ!グゥ・・・。」
血が逆流して吐きました。
構いません。私は撃ちました。4人目の肩に当たりました。次は5人目を・・・。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
乳房が揺れました。胸から血が噴き出しました。背中から貫通するのを感じました。
「あ・・・・・・・。」
血が口からビチャビチャと汚らしく流れていきました。もう吐く力もない・・・。
でも、まだ狙えるはず・・・。
私はそのまま倒れました。目を見開いたまま。口から血が流れたまま。
(そうか・・・。ここまでなのか・・・。悔しいなぁ・・・。)
サイレンの音が聞こえました。男達が逃げていく音が聞こえました。
(警察が来たのか・・・。じゃあもう死んで良いよね・・・。もう流石に疲れたよ・・・。)
私の意識は闇に落ちていきました。
「立ちなさい、月。」
(・・・誰ですか・・・。)
「私は、あなたが目指した私。あなたが理想の母親を目指そうと心に誓って忘れていった私。」
(・・・そんな誓いをいつ立てたんですか・・・。)
「忘れたんですか?花を、桐を、柳を産んだとき、その都度、あなたは誓ったのです。『生涯をかけて、命をかけてこの子を守り抜く』と。」
(・・・もう守ったじゃないですか・・・。私はもう終わりなんですよ・・・。休ませてくださいよ・・・。)
「甘えるのもいい加減にしなさい、月。あなたには、命尽きるまで一瞬たりとも休む権利などありません。死ぬまで子を見守り続けるのです。
花はもうすぐ結婚します。誰が妻の作法を教えるのですか?いずれ子を産むでしょう。誰が子を育てるやり方を教えるのですか?
桐が年上の女性が好きなのは知っていますね?それはあなたに依存していることの裏返し。あなたが死んだら一番心が折れるのが桐です。あの子が本当の恋を知るまであなたは生き続けなければなりません。
柳が大人びていると思いますか?あの子は頭が良すぎるだけで大人の真似をしている子供に過ぎません。あなたは柳を導いてやらねばなりません。その職務を放棄することは許しません。」
(私、こんなに傷ついたんですよ・・・。撃たれたんですよ・・・。医者も手遅れと言うはずです。)
「私が生かします。死ぬことは許しません。・・・あなたは子供達と、藤生さんと会えなくなるのは悲しくないですか?辛くないですか?」
(悲しいよ・・・。辛いよ・・・。会いたいよ・・・。)
「では目覚めなさい。あなたの戦いはまだ続くのだから。」
私は、目を覚ましました。病室でした。口に呼吸器をつけられて。
藤生さんが、花が、桐が、柳が泣いていました。桜井くんもいました。泣いていました。そうですね、彼ももうすぐ家族ですからね。
「・・・心配を・・・かけましたね・・・。」
私はそれを言うのが精一杯で、再び意識を失いました。
その後
私は日本の病院に移されました。
様々な治療を施されました。
お金はどうするのかと気になりましたが、私達の誘拐事件は大々的なニュースになっているようで、治療費等を出してくれる見ず知らずの人が沢山いました。
私は右目を失いました。もう開きません。
私は左手首を失いました。義手をつけられました。
私の全身を見ました。醜い傷があちこちにありました。右頬に十字傷があります。
私の膣は完全に機能を失いました。乳房に醜い火傷があって、乳首はありません。
その他両手両脚骨折で、肋骨等も折れていて、撃たれた傷跡もそのままで。
撃たれた傷は生きているのが奇跡だったようです。
1年近くリハビリを続けました。その間、花と桜井くんは結婚しませんでした。申し訳ございません。桜井くんは就職したそうで、花を養っています。
私達は悲劇の美人親子みたいに取り上げられているのを知りました。特に私は命がけで娘を守った聖母として紹介されました。
・・・あるとき私はスマホのニュースを見て、ふと気になって花や柳のエゴサーチをしました。娘達の裸の合成AI画像が出てきました。私のスマホに思いっきりヒビが入りました。
そうです、私の戦いはこれからなんですよ。
私は退院後、眼帯を探しました。伊達政宗みたいな刀の鍔に見せた眼帯を作り、それをつけました。左目は常に見開き、鋭くしました。義手で「これでリンゴを潰せる握力を出せますか?」と聞き、呆けた医師から無理と伝えられ、「では、重さで石を砕ける義手はありますか?」と聞き、私が何をするか分かってない医師によってそんな義手が作られました。
その他は変えません。見た目傷だらけの姿。これだけで相手を畏怖させるのには十分でしょう。私は牛柄のビキニをつけました。いつ買ったんだっけ・・・?藤生さんが買ってきたんだっけ?どうでも良いことでした。要は私の無駄に蠱惑的な肉体を見せることが目的でした。それと共に醜い全身の傷跡を見せることが目的でした。
そして動画撮影を始めました。こんな感じに。
「初めまして。宇崎月と申します。・・・そうです。有名な誘拐事件の被害者の1人である母親の方です。
今回は、誘拐事件の話をしたくて動画をあげた訳ではありません。
警告です。
・・・私は、娘2人が裸にされている合成画像を見ました。いくつも。
犯罪被害者の裸の画像をあげる・・・。凄いですね、人間の倫理観って。吐き気がしますね。
・・・何故、私がこんな格好をしているか分かりますか?私ならいくらでも卑猥な合成画像を作成しても良いんですよ。・・・実際見ましたけど。
見ての通り、私は無駄に胸が大きくて、ウエストがくびれていて、40代なのに若く見えて・・・、そして今の私は傷だらけです。マの付く女の部分も焼かれたんですよ。女としての機能も終わっています。それでも私に欲情するならご自由にどうぞ。
・・・これは飴です。
次に、鞭を説明しますね。・・・この動画が投稿されてから2週間以内に、私の娘達の画像をネットから全て削除しなさい。個人フォルダからも消しなさい。2週間以内に、これがなされなかった場合・・・、画像投稿者の住所を調べて頭部を砕きに行きます。こんなふうに。
・・・石が簡単に砕けましたね。このために重い義手をつけたんですよ。これを人間の頭に当てたらどうなるか・・・。楽しみですね。
ちなみに投稿者のみならず、SNSの企業、プロバイダの企業の全社員も攻撃対象とします。
要するに、とっとと娘の画像をこの世から全消去しろ、ということです。日本語分かりますよね?海外の人もいましたね。翻訳機能ありますよね?地の果てまでも追い詰めますよ。
この動画は拡散希望です。出来るだけ多くの人に見ていただきたいですね。
もう一度言います。これは警告です。
以上です。」
見事にネット上に動画が拡散されました。
藤生さんに抱きしめられ「自分を傷つける事は止めてくれ」と泣かれました。・・・ごめんなさい、こんな妻で。でも仕方が無いんですよ、娘達を守るためには。
子供達全員に泣かれました。・・・ごめんなさい。こんな不出来な母で。でもあなた達を守るためには仕方が無いんですよ。
2週間待ちました。そして再び検索して娘達の画像がないか検索しました。もちろん様々な言語で検索しました。
「お久しぶり・・・ではないですね。宇崎月です。
まさか2回目の動画を出すなんて思いもしませんでしたよ・・・。
ここに私に首根っこ掴まれているモザイクがかかった男性がいますね?
情報弱者でも、入院中でも、海外に出張に行っていたわけでもないのに、娘の画像を消さなかったんですよ・・・。本当に愚かですね。私がまさか本当に来るなんて思わなかったんでしょうね。住所調べるなんて技術、パソコン素人の私でも三日三晩死ぬ気で学べば習得できるのに。
・・・で、この男性をどうするかですが。警告を無視したので頭部を潰します。
・・・潰したのは、この男の家の壁の一部だけ・・・。本当に私は甘い・・・。
2回目の警告を出します。あと2週間待ちます。娘達の画像をネットからも個人フォルダからも削除しなさい。・・・さもなければ、この男のモザイクがグロテスク規制のモザイクになりますねぇ。・・・ちなみに、2週間以内に消えてなければ、今度こそ画像投稿者、SNSの企業、プロバイダの企業の全社員の頭部を潰します。この男は画像を消すでしょうが・・・、消えていなかった場合、連帯責任でこの男の頭部も潰します。
・・・3回目の警告動画を出す必要が無いことを祈っていますよ・・・。
以上です。」
これは流石に警察から滅茶苦茶怒られましたね。罰金等も払いました。
しかし2回目動画も拡散しました。私が消す前に。
娘達を検索しました。・・・恐らく無いはずです。
「今後も娘達の画像が出れば頭部を潰します。」って言うのを忘れていました。
出されないことを祈っています。今度は警告無しで頭部を潰しに行くので。
ちなみに私の画像も消されてましたよ。
その代わり私の眼帯付き傷だらけの姿のイラストを作るけったいな感覚の人が何人かいましたね。まぁどうでも良いことですが。
まぁ子供達の危機にはこの程度の行動は出来るんですよ。
子供達には真似して欲しくないですね。
そのために私は命をかけ続けます。生涯をかけて。