原作:ソードアート・オンライン
タグ:R-18 残酷な描写 クロスオーバー リョナ 串刺し 貫通 爆発 腹パンチ 鞭打ち 食人 桐ヶ谷直葉 ソードアート・オンライン 灯火の星 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL 光の化身キーラ 混沌と闇の化身ダーズ パルテナ カービィ
私が好きなのは直葉であり、リーファではない・・・。直葉をゲーム世界に無理矢理出させました。アニメ見て、無茶をする子だ・・・。しかも報われない・・・。と思って酷い目に遭わせた後に(テメェ・・・)、ハッピーエンド?にしました。
夏侯惇という三国志に出る武将をご存じだろうか。
彼は左目に刺さった矢を引き抜き「親から貰った身体を捨てられるか」という意地で、矢についた己の目を喰ったと言われている。
私は、仮想世界アンダーワールドで戦った際、更に壮絶なことをした。自分の左目を貫き、頭蓋まで貫いた槍を無理矢理抜いた。普通なら死んでいる。仮想空間でも痛覚は存在する。他にも無数に刺されている。ショック死してもおかしくない痛みを耐えて生き残った。
これはお兄ちゃん・・・兄と言おう。「兄、桐ヶ谷和人ならばこうする」という私の意地だ。夏侯惇の意地と同じだ。
でも私の場合讃えてくれる人はいなくて、言えば、讃えより悲しまれ哀れみをかけられるのは目に見えている。
よく私の性格は素直で優しくて人に好かれやすいなんて言われる。でも、そんな性格で自分をズタボロにするようなことはしないよ。・・・いや、そういう性格だからするのかな?
そうなんだ。私は自分のことが分からなくなる時があるんだ。兄の恋を応援したいのに、兄を異性として思い続けている自分はなんなんだろう?報われないのに、痛いことを我慢して戦っている私ってなんなんだろう?って思ってしまうときがあり、本当は泣きたいんだけど泣けなくて。己の色すら分からない虚ろな存在で。
ある時、友人からゲームを勧められた。大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALというゲーム。もちろん仮想空間である。仮想空間でキャラになりきるか、自分のアバターを作り、戦うゲーム。ルールは単純な落とし合い。その中で「灯火の星」という1人プレイがある。オープニングムービーでラスボスの1体『キーラ』に1人を除き味方キャラが全滅するという悲惨な始まり方だ。残されたキャラはカービィ。カービィの見た光景は荒れ果てた世界で。・・・兄への想いを捨てられず、我慢や意地ばかり張っている私の心の中に似ていると思った。なので、プレイをした。アバターの作り方は簡単。写真やイラストをダウンロードして戦うスタイルを決めるだけ。プレイスタイルはリーファと同じ片手剣にした。アバターは自分の写真をダウンロードした。SAOと同じでも良いけど、なんか気分を変えたかったんだ。で、灯火の星の世界に入っていった。
荒れた世界の水溜まりで私の姿を見た。私と同じ顔で、スクール水着だった・・・。
何で?写真を間違えたのか・・・。ビキニ鎧の戦士というのを聞いたことがあるけど、それより変だよ。でも仕方が無いから続けた。
カービィと出会った。・・・カービィは動いていなかった。おかしいな。確かにこの世界のキャラクターは本物じゃなくてフィギュアだ。でも、動かないなんて・・・。身体を触った。冷たい。・・・何かがおかしい。ログアウトしようとした。・・・出られない。私はこのソフト自体がおかしいのか知らないけれど、異常事態であることに気が付いた。自分の身体を確かめた。心臓の鼓動がする。体温がある。生きているのは私だけなの?
こういう時の対処は、先に進むしかない。私はカービィを置いて先に進んだ。
その後で、星が空へ飛んでいったことに、私は気が付かなかった。
灯火の星の攻略方法は単純で、『全ての敵と戦うこと』。カービィのように操作キャラなら仲間にできる・・・筈なのだが、私が勝った途端にキャラクターは動かなくなる。私は誰も仲間にできない。そして、戦いで私には痛みが生じるんだ。怪我をするんだ。ちなみに地神テラリアのように傷を負っても回復する。でも、そんなシステムないはずなのに。痛覚システムもないはずなのに。・・・速くクリアしなければならないと思った。私に対する邪悪な意思を感じたから。攻略方法は覚えている。だからひたすら戦った。
そして、クリア条件にボスキャラクターである『光の化身キーラ』と『混沌と闇の化身ダーズ』には『同時に戦って倒さなければならない』というものがある。どちらか片方倒しただけではバッドエンドだ。恐らくバッドエンドになれば私は生きて出られないだろう。そんな予感がした。
そして、キーラとダーズと対峙した。
こいつらも意思がない存在の筈。・・・だった。
「お前が私の贄か。」「いや、俺のだ。」
「え・・・。なんであなた達話せるの・・・。」
回答は、キーラの攻撃だった。光の線が3本煌めく。次の瞬間、私の胴体はその光の通り斬られ血飛沫を上げた。スクール水着が血で濡れていく。
「は・・・う・・・。」
激痛が走り、思わず崩れ落ちる。
「傷は治るだろう?早く立ち上がれ。」「次は俺の番だ。早く嬲らせろ。」
「・・・ごちゃごちゃ言うな・・・。」
胴体の傷が再生した。スクール水着の生地も復元し、血も乾いた。私は斬りかかった。
両腕両脚をキーラの翼で拘束されて、空中にXの字で磔にされた。
その後、ダーズの触手が来た。それは細く鋭くなって私の両太股を貫いた。
「ぐぁぁぁぁぁ!!!」
グジュグジュグジュ
太股を触手が掻き回す。肉が骨がグチャグチャになっていく音が聞こえた。そして傷は治っていく。治っては破壊されることの繰り返し。
腹をダーズの触手で貫かれた。
「うぐぅ!お゙・・・あ゙・・・。」
ゴジュグジョグジョグジャ
腹筋が、内臓が千切れていく嫌な音がした。そして再生していく。破壊される。の繰り返し。
「・・・この再生はあなた達の仕業でしょう・・・。」
「そうだ。よく気が付いたな。」「俺達は人形と遊ぶのは飽きた。生身の生命を甚振りたい。お前はその贄。光栄に想って散々苦しんで死ね。」
キーラの翼の拘束が解かれた。と、同時にダーズの触手が私の左目と頭蓋を貫いた。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
私はそのまま大地に叩き付けられた。
「あっ!あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
前にもこんな体験をしたはずなのに、痛すぎて何も考えられない。
「ははははは!楽しいな。生命が苦しむのは。」「どうした?昔、お前はそれから抜け出しただろう?やって見せろよ。」
「ぐあぁぁぁ!!!!」
私はダーズの触手を引っこ抜いた。そして立ち上がる。
「はぁ!はぁ!はぁ・・・。何で・・・何でこんなことするの・・・。」
「贄だと言っただろう。乳にばかり栄養が行って頭が足りてないのか?お前が苦しむほど我々の力は高まる。こんな作り物の世界ではない。外に行ける。そして沢山の生命を殺すのだ。更に我らは強くなる。それは、互いに反発し合っていた我々を共闘させるのに十分な理由。・・・しかし美しいなぁ。お前の悲鳴は。もっと聞きたい。」
私は無言でキーラに斬ってかかり、キーラのレーザーに左胸を貫かれ、後方の崖に叩き付けられた。
「がはっ!あうっ!」
左胸が焼けて煙が出ている。乳房が千切れている。心臓も潰れているのに、何故か死ねなかった。・・・そして胸の傷口がすぐに再生していく。
「次、もう片方の胸。」
レーザー。右胸が貫かれた。「あぐっ!」
「次、もう片方の胸。」
レーザー。左胸が貫かれた。「はぁ・・・。」
「次、もう片方の胸。」
レーザー。右胸が貫かれた。「ごぶ・・・ぐ・・・。」
「次、もう片方の胸。」
レーザー。左胸が貫かれた。「あ゙お゙!」
・・・レーザー攻撃が止まった。私は崖を血で濡らしながらズルズルと落ちていき、崖に背中をもたれかけ座った格好になった。座った私の肉体を中心に血だまりができた。
「あはははは!楽しくて堪らない。」
悔しくて堪らなかった。傷が治っても、苦痛は治らない。体中が激痛で痺れて動かない。
「次、こういうのはどうだ?」
キーラが光の球を出した。それは私の胸の中に入っただけで何の苦痛もダメージも与えていない。
「・・・えっ?」
次の瞬間、胸を中心に吊り上げられていくように私の身体は浮かんでいった。胸の中で熱い感覚がどんどん広がっていく。
ビキビキビキビキ
「あっ!あっ!あああああ!」
私の肉体全体が何かのエネルギーが駆け巡り、腕や脚や腹などで脈が浮き出ているのが分かる。それと同時に私の胸部分が膨らんでいく。ゆっくりと。風船のように。
ボキボキボキと肋骨や背骨が砕けていくのが分かる。胸の筋肉が膨張を抑えられなくて千切れていくのが分かる。痛すぎて耐えられない。
ドラゴンボールでクリリンがフリーザに爆破された瞬間がある。その時彼の肉体は一瞬胸を中心に膨らんでいた。それをゆっくりゆっくりとやられている。それが今の私の状態。
「や・・・め・・・て・・・。」
ボンッ!
私は汚い花火になって四散した。筋肉や内臓などが飛び散っていく。首が元の地面に落ちた。首に私の意識はあった。気絶もできず何故か肉体をバラバラにされる苦痛だけは続いていて。地獄のような体験だった。
首から肉体が再生していく。スクール水着も再生していく。
「何・・・これ・・・。私、人間じゃなくなったの・・・?」
「人間だぞ、贄。喜べ。お前は私達が飽きない限り再生され続ける。」「やり過ぎだ、キーラ。この程度にしておけ。」
ダーツの触手が弾丸を撃つ形になった。それは人間には大きな弾の筈だったが・・・。出てきたのは普通の弾丸で私の肉体の首から下を蜂の巣にした。
ドガガガガガガガガガガガガ
「あふぅ!あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
乳房が穴だらけになり千切れ飛んでいく。スクール水着の生地が、腹筋が粉々になり内臓が吹き飛んでいく。手足が千切れていく。私はダルマ状態で口から洪水のように血を吐きながら、胴体から血飛沫を上げながら痙攣していた。
「がぶっ!か・・・あう・・・はう・・・。」
「いい贄だ。まだ壊れない。まだ楽しめる。」
私の全身の傷が再生していく。手足が生えてきている。・・・そうだ、私は桐ヶ谷和人の妹なんだ。この程度で屈するわけには。
私は立ち上がって剣を構えた。
「はぁ・・・。はぁ・・・。」
影のキャラクターが現れた。リドリー、リュウ、リヒターだった。私はリドリーを斬ろうとし、キーラに四肢を拘束され、また磔状態にされた。
「卑怯者・・・。」
「反撃しろとは言っていない・・・。大人しく嬲られろ。」
影のリュウが接近してきた。昇竜拳を腹に喰らった。
「がふっ!」
そのまま拳が腹にめり込んでいき、背中が盛り上がる。
ドググググ・・・
「おごぉぉ・・・。ごぼっ!」
私の吐血がリュウにかかった。リュウは拳を掻き回す。
「ぐはぁぁぁぁ!!!お゙・・・お゙・・・。」
「仲間と戦えるようにすれば良かったな。そうすれば裏切られた絶望を味わえたのに・・・。」
「・・・こいつはリュウじゃない。こんな事しないキャラクターだって、私だって知っている・・・。」
リュウが消え、リヒターが鞭を振るった。私の前面の肉体が切り刻まれていく。
ビシィ!バシッ!バギッ!
「あうっ!か・・・。はぁん!あぁ・・・うん・・・。」
リヒターがいつの間にか背面にいた。背面も鞭で打たれ傷だらけになっていく。
「がぁ・・・。く!うん!か・・は・・・。あう・・ん・・・。」
「鞭で打たれて感じているのか?身体通り淫乱な娘だ。鞭使いも喜んでいるだろうな。」
「私なら侮辱してもいい・・・。でも、ゲームのキャラは制作者の思いが込められた存在だ・・・。馬鹿にするな!あなた達だってそうでしょう?」
「・・・我々は使い捨てなんだよ。こいつらとは違う・・・。もう出られる世界はない・・・。」
「・・・それが本音なんだ・・・。可哀想だね・・・。」
リヒターが消え、リドリーが来た。
尻尾に胴体を貫かれた。・・・腹も・・・胸も・・・。
「ぎょぼっ!ぐふ・・・おう・・・。」
尻尾を引き抜かれ、リドリーが目の前まで近づき、私の内臓を引きずり出しては喰っている。
ブジュグジュブチィグジュ
「がは!・・・ぐぶ・・・。ごふ・・・。おう・・・。」
「そいつは純粋な悪として設定された存在だ。そいつでも『そんなことはしない』って言うのか?」
「言うよ・・・。だから味方キャラになったんじゃない・・・。完全な悪なんて本当はいないんだよ・・・。あなた達だって・・・。」
キーラが光線を放ってリドリーごと私の胸を貫いた。
「がはっ!・・・ふふ。図星だからこんな攻撃をする・・・。」
「・・・じゃあ、こういうのはどうだ?」
影が3体現れた。キリトじゃない。桐ヶ谷和人だ。
「・・・何で・・・。」
「こいつはお前の大切な存在だろう?偽者でも、そいつに嬲られて平然としていられるかな?」
兄が眼前に来た。リドリーらにやられた傷は既に治っている。
1人目が腹を殴った。力はキリト並だ。腹筋が千切れ内臓が潰れていく。
「うっ!」
腹に拳が埋まったまま、2人目が右胸を殴った。肋骨が砕けた。肺も潰れた。
「か・・・。」
腹と右胸に拳が埋まったまま、3人目が左胸を殴った。肋骨も肺も潰れ、心臓が千切れた。
「ごはぁっ!あああああ・・・・・。」
両胸と腹に拳を埋もれさせながら、口から血を吐き続ける私。
兄達が力を抜いた。・・・そうか、私が回復するのを待っているのか。
腹筋や内臓が治りかけの時に、再び腹の奥まで拳が埋まっていく。また腹筋や内臓が千切れた。
「おぁぁぁぁ・・・。」
肋骨や肺や心臓が治りかけた。再び私の乳房の奥まで拳が埋まっていく。また骨や肺や心臓が砕けていく。
「あ゙・・・あ゙・・・。」
兄達は無表情だ。当然だ。偽者なのだから。
・・・でもね?私の肉体はね?お兄ちゃんのことを思ったらできたんだよ。お兄ちゃんのことを思って腹筋を鍛えて、くびれたお腹になった。殴り心地が良いでしょう?お兄ちゃんの事を思っていたら胸がどんどん膨らんでいった。乳房は大きくて形が良くて。殴り心地が良いでしょう?・・・現実でもこうされたかった。お兄ちゃんに思う存分胸を揉まれて嬲られたかった。
・・・偽者でも、お兄ちゃんに殺されるなら嬉しいな。
「お前に快楽は与えない・・・。絶望の中で死んでいくのだ。」
兄達が消えた。キーラの拘束が解かれ再び地面に落下した私。・・・何故か立ち上がった。分かっている。止めを刺すんだよね?もう、殺してくれるんだよね?
キーラがオープニングで見せた光線を放った。私の全身を飲み込んだ。
一瞬の筈なのに、私の肉体が崩壊していく感覚があった。痛みがあった。・・・いいよ、これで最後だから。痛いのを楽しむよ。
・・・光が突如闇に変わった。そうか、死ぬ寸前に目が見えなくなっていくって本当だったんだね・・・。
小さな灯火があった。私の命だろう。・・・消えていく。そうか、もう終わりなんだ。
・・・寂しいよ・・・。
・・・温かい温もりがあった。
女性の腕が私を背後から抱きしめている。・・・再び私の目が見えるようになった。
私の肉体が元通りになっていく。キーラの光線がかき消された。
私は背後を見た。
「・・・遅くなって申し訳ありません。・・・よく頑張りましたね。」
あなたはパルテナ・・・。
私の背後に巨大な空間の穴ができた。多種多様なキャラクターが次々と出てくる。灯火の星に出てくる味方キャラ達。・・・それだけじゃない。その後に追加されたキャラクターもいる。・・・それだけじゃない。プレイできないキャラも含めて2,200人近く。
「何だこいつらは!・・・人形じゃない。本物(オリジナル)?何故だ!何故この世界に来たんだ!」
「邪魔をするな!邪魔をするな!邪魔をするな!・・・キーラ、ハンド達を喚び出すぞ!」
マスターハンド、クレイジーハンドが無数に出てきた。
「ははは!合計100万体だ!当然我々も同時に攻撃する。私とダーズは『最強』として作られた存在。力の差を思い知れ!」
「ひとりで460体くらい倒す。そして、同時にキーラとダーズを攻撃する。」
マルスが言った。またこの人はとんでもないことを・・・。
「・・・できないとは言わせない。桐ヶ谷直葉の為だ。いけるな?」
「「「「「「「「「「当たり前だ!!!!!!!」」」」」」」」」」
みんなの大声が響いた。・・・なんで・・・。何で私なんかのために・・・。
「それは私達を集めた彼に語っていただきましょう。」
そう言ってパルテナも戦いに向かった。私の近くにカービィが来た。
「やぁ。」
「・・・あなた喋れたんだね。・・・あなたが呼んでくれたんだ。」
「正確には『君によって意思が芽生えた僕が呼んできた。』だよ。僕に意思を与えてくれてありがとう。」
「なんで集まったの?・・・悪い人達もいるんだよ・・・。何で?」
「説得した。大抵の人達はすぐに承諾した。悪い人達?っていうのかな?その人達もね、こう思ったんだ。『少女1人助けられず自分の野望(ゆめ)を叶えられるか。』ってね。」
「・・・私、そんなたいした存在じゃないよ・・・。」
「それは違う。君が歩んできた道をみんな知っている。それを見たからこそ、こうやって集まった。・・・君はゆっくり休んで見ていると良いよ。でも、最後を飾るのは君の役目だ。」
カービィも戦いの場に行った。
・・・ごめんね、カービィ。私、また・・・目が見えなくなってきたんだ・・・。
・・・涙が溢れて、止まらなくて、目が見えないんだよ・・・。
ハンド達は全て塵になっていった。
キーラとダーズもボロボロの姿だ。
私の背後にいるパルテナに肩を掴まれた。
「後は、あなたに託します。彼らを『救ってください』。」
私は飛んでいった。リーファの剣を持たずに。今の私はリーファじゃないから。桐ヶ谷直葉だから。
私は、キーラの核である光の球体を抱きしめた。次にダーズの方へ飛んでいき、核である黒い目を抱きしめた。
「「ああぁぁぁぁぁぁ!!!!!止めてくれ!止めてくれ!対消滅する!」」
くっつけられたキーラとダーズの核は塵になっていく。ごめんね。あなた達を救うにはこれしか方法がないんだ。・・・私を散々嬲った相手に、私は謝っていた。
「「嫌だ・・・。消えたくない・・・。生まれたばかりなのに・・・。何のために生まれたのか分からないのに・・・。」」
「そうだね・・・。でも、みんなそんなことを思いながら生きているんだよ。でも、あなた達ゲームのキャラクターはね。生まれ変わることができるんだ。やり直すことができるんだよ。」
「「・・・桐ヶ谷直葉。お前は温かいなぁ・・・。『最強』の肩書きなんていらないから、この温もりに抱かれて生きたかった・・・。」」
そうだね。あなた達は命の温もりすら知らなかった。・・・生まれ変わったら誰かを抱きしめられる存在になってね。
「・・・また会おうね。」
私の言葉が聞こえたのか分からないけど、キーラとダーズは完全に塵になって消えた。
「写生の奇跡。」
パルテナが奇跡を使った。
集合写真を撮るんだ。2,200人もいるんだけど、みんな表情が分かって。奇跡って凄いね。
私の隣にカービィがいる。
「直葉ちゃん。・・・君はお兄ちゃんとは違うよ。僕もコピー能力を使うけど、そのキャラクターにはなれない。君もお兄ちゃんにはなれない。君は君なんだ。」
「何で突然そんなこと言うの?」
「君はずっとお兄ちゃんのコピーをしているから。剣道もゲームも。嫌なことも好きなことも。本当はお兄ちゃんが歩んだはずの道、または同じ道。君はそれを代わりにやっている、または同じ道を歩んでいる。・・・それって寂しくない?」
「・・・私は、私は自分が何をしたいか分からないから・・・。」
「それは、ゆっくり考えれば良い。いつでも決められる。・・・ただね、自分の本当の気持ちにだけは目を背けないで欲しいんだ。君は『自分を曖昧にしている』。素直になってもお兄ちゃんは君を嫌わないのに。」
「・・・私ね、お兄ちゃんが好きなんだ。恋人として。おかしいよね、兄妹なのに。禁断の恋。望んでこんな関係になったわけじゃないのに。」
「でも、それを告白してもお兄ちゃんは嫌わない。一生君を愛してくれる。言ってみたらどうかな?」
「・・・うん。」
「それだけ。これ以上はキャラに合わないから言わないよ。僕は恋より食べることが好きだから。」
「・・・私、あなたに『スグ』って言われると思ってた。」
「僕はお兄ちゃんじゃないよ。ただ君の後押しはしてあげられる。これからもずっと。」
そして記念撮影をしたんだ。みんな仲良くくっついて。・・・そっぽを向いている人達も少なからずいたけれど。それぞれの色を持っている集合写真。これは私の宝物。
そして、私は桐ヶ谷直葉という色で歩んでいくんだ。輝いていくんだ。明日もこれからも。