原作:沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる
タグ:R-18 残酷な描写 クロスオーバー リョナ ヒロピン ヒロインピンチ 鞭打ち 拷問 電流 比嘉夏菜 沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる 八奈見杏菜 負けヒロインが多すぎる! 蝶野雛 アオのハコ アマテ・ユズリハ
・・・愛知県豊橋市の皆様、大変申し訳ございません。・・・消さないで。
ビシィ!ベチィ!バシィ!
「う!く・・・。ううっ!」
ここは、豊橋女囚収容所の拷問施設。今、鎖で拘束され、鞭で裸体を打たれているのが、今回の話の主人公、比嘉夏菜である。
彼女は何の罪を犯したのか?・・・何もしていない。むしろ彼女は犯罪者とは正反対の清廉潔白な人物である。彼女が、この収容所に送られた理由は1つ。『思い人に振られた、または告白できなかった』だけである。ごく一部では『負けヒロイン』と呼ばれる存在。それだけで彼女は、ここ豊橋に送られた。
今、彼女は拷問を受けている。理由は、恋人、あるいは思い人に対する未練を捨てられないから、である。彼女は鞭で打たれ続けている。全身傷だらけだ。しかも乳首と陰部には絶えず電流を流し込まれている。
看守が言う。
「さぁ言え!『私は中村照秋に対して、何の感情も抱いていません』と!」
「嫌・・・。てーるーを諦めるなんてできない・・・。」
「電圧を上げろ!」
「あうぅぅぅぅぅ!!!!!」
これは、女性が収容される最も残酷な施設の1つと言われている豊橋女囚収容所の記録である。
比嘉夏菜収容初日
愛知県豊橋市。中核市として賑わっているこの市に、拷問が日々行われている収容所があることを市民は誰1人として知らない。当然だ。日本の施設ではない。地球の施設でもない。異世界の邪な存在が作り上げた施設なのだから。
この収容所は目立つところに設置されてはいない。
向山緑地と呼ばれる公園内に大池という池がある。この池の奥深くに収容所は設置されているのだ。大池は豊橋市民文化会館に隣接されており、日中の出入りは外部に漏れるはず・・・なのだが、この収容所の出入りは気が付かれない。そういう未来的技術が施されているから。
今日収容される比嘉夏菜が手錠をつけられて降りてきた。
・・・目が死んでいる。
当然だ。彼女が拉致される前に、収容所職員が彼女の周辺に手を回して、彼女の家族、友人、知人、そして思い人から、彼女の記憶を消去させた。
記憶を消すのは簡単で、飲料水に記憶改ざん機器が入った薬を混入するだけ。未来技術である。
ちなみに、1日あれば拉致する女囚の心を折るのには十分である。
比嘉夏菜は学校に登校する際に、思い人・中村照秋、親友で恋のライバル・喜屋武飛夏に挨拶した。返事は「あなた、誰?」である。この瞬間に夏菜の心は半分壊れた。
最初は冗談だと思った。悪い悪戯なはずがなかった。この2人はそんなことはしないから。
何とかして自分のことを説明した。それでも2人は思い出せず、「ごめんなさい。」と頭を下げられた。半狂乱になる夏菜。クラスメイトも誰1人自分のことを憶えていない。教師も。夏菜は始業前に学校から逃走し自宅に帰った。妹も夏菜のことを憶えていない。家族の誰も。
夏菜は逃走した。しかしどこに行くあてもないので、その辺の路地で蹲る。
「くれーわっさるいみやん・・・(これは悪い夢だ・・・)。」と呟きながら。
頃合いだと思った職員達が夏菜に近づいて、スタンガンを浴びせた。
「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
夏菜は気絶した。職員達は自らの母船に連れて帰り、飛び去る。
当然のことながら、こんな業務を行っている職員に人の心など存在しない。というか、実は人ですらない。極めて人間に近い人格を持ったロボットである。負けヒロインは、かなり魅力的な女性が多い。思い人を変えれば、簡単に恋人ができる容姿・人格の持ち主ばかりである。そんな負けヒロインに一切の欲情や憐憫を抱いてはいけない。そのためにロボットで職員は構成されている。
職員の移動母船には潜水艦機能もあり、池に入るのは容易である。
午前12時昼食前、女囚達が全員集合させられる。新たな女囚を歓迎するために。
「今日から、この収容所に収監される比嘉夏菜だ。」
夏菜が紹介された。女囚達はその曇った目を哀れんだ。女囚達は全員負けヒロインである。心清き女性である。その彼女らが心に傷を負った夏菜を放って置くはずがない。一部は反旗を翻した。素手での職員への抵抗。直後に首につけられたチョーカーから強烈な電流が放出される。叫び声を上げて痙攣する女囚達。
「もう止めてください。もう止めて・・・。」
夏菜は初めて会う女囚達が自分のために傷つく事に耐えられなかった。
そして収容時に行う儀式がある。思い人の顔写真を踏む踏み絵である。
夏菜は当然躊躇った。だが職員達が「逆らったら他の女囚達がどうなるか。」と言われ、中村照秋の顔写真を踏んだ。心の中で謝りながら。
比嘉夏菜収容17日目
豊橋女囚収容所の朝は早い・・・訳ではない。
午前6時45分である。刑務所の平均起床時間である。理由は『前日の拷問による傷を癒やすため』である。肉体的な傷はすぐに治される。心の傷である。そう思ってこの施設の設計者はスケジュールを決めた。心の傷がすぐ治るはずがないのに。
その後、20分程度で点呼が始まる。
ここでは女囚は番号で呼ばれてはいない。フルネームで呼ばれている。理由は点呼でも儀式があるから。
具体例:蝶野雛という女囚がいる。彼女は点呼でこう呼ばれている。
「蝶野雛!」
「はい!」
「お前は猪股大喜の事をなんと思っている?」
「・・・な・・・なんとも思っていません!」
「よし・・・次・・・。」
ここの点呼の時点、あるいは宣言をした後に大抵は泣き崩れる。しかし、それは許されてはいない。
雛も泣き崩れた。
首のチョーカーから強烈な電流が放出される。
「がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!あうぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
苦痛で転げ回る雛。だが職員は無視する。何故なら、この点呼で全体の8割が苦痛で転げ回るから。屍累々としている背後を見もせずに、職員は進んでいく。
「比嘉夏菜!」
「・・・はい。」
「お前は中村照秋の事をなんと思っている?」
「・・・好きです。」
首のチョーカーから強烈な電流が放出される。
「あが!がはぁ・・・。かぁ・・・。」
電流の放出は続けられる。命の危機になったら電流は止まる。それまで、流され続ける。
「か・・・。か・・・。」
夏菜は白目をむき、口から煙を吐いて、失神した。
この程度ならすぐに治療できる。死なない限り続けられる。そういう残酷な技術があるから。
午前8時に朝食。
何故こんなに遅い時間かというと朝の点呼で失神した女囚達が復帰するのに時間がかかるからである。
今日の朝食は、麦飯、味噌汁、ほうれん草のおひたし、鮭の切り身である。
囚人にしては、結構豪華な食事と言える。彼女たちは囚人であるが、罪人ではない。また、拷問に耐えられないと困るので飴と鞭が必要である。食事は飴。ただその食事にも不満を漏らす女囚は少なからず存在する。
夏菜の前に座っている女性、八奈見杏菜もその1人である。
彼女は大食いである。日常生活でも人並み外れた食事量を摂取している。それでいてスタイルは何とか維持している。
彼女は、自分の食欲を卑下していない。むしろ誇りに思っている。だから毎食後こう叫ぶのだ。
「あーあ、お腹すいたなぁ!」
直後に激しい電流、失神。それを毎食繰り返している。
夏菜は、彼女に自分の食事で手を着けていないものを杏菜にあげようとした。
即座に拒否された。真剣な表情で。
「お腹すいてるでしょ。ちゃんと食べないとダメだよ。」
「でも・・・、杏菜さんが毎回電流受けているの見ていられなくて・・・。」
「・・・ごめんね。でも、これは私の意地なんだ。・・・それとね、そういう風に自分を犠牲にしているから恋人に告白とかできないんだよ。」
夏菜は心が痛くなった。自分に彼女の様な強さがあればてーるーに告白できたのだろうかと。そう思って、彼女の恋話を聞いたことがある。彼女も恋には奥手だった。こんなに元気で明るくて人当たりが良い彼女でも恋は上手くいかないのか。なんて人を恋することは辛いのかと。
ちなみに、食事の時間だけ他人との恋人の話は認められている。自死をされても困るので。ガス抜きは必要である。
午前9時、視聴の時間。
ここでは、刑務作業はない。その代わりの午前中の拷問がこれである。
女囚はそれぞれテレビが前面に設置されている場所に正座で座らされる。
そして両腕に固定具をはめられる。それはワイヤーがついていて地下の奥の奥まで続いている。
そして、テレビに映るのは、恋人、思い人が現在付き合っている勝ちヒロインとの交際場面である。皆、自分が存在したことさえ憶えていない。ちなみに、恋人、思い人が現在誰とも交際していない例も、もちろん存在する。その場合、未来の映像を見せるのだ。いずれ必ず交際する。そういう運命にいるのだ。勝ち主人公とは。
先ほどの蝶野雛も思い人に振られ、今、思い人の猪股大喜は鹿野千夏という自分達の1年先輩と付き合っている。そして、2人は・・・。唇同士でキスすらしていない。高校生。不純異性交遊が禁止されているかは分からない。しかし、高校生である。性に一番多感な年頃である。普通恋人同士だったら、セックスまではしなくてもキスくらいはするだろう。それを、していない。
雛は、自分だったら・・・と思うときがある。自分だったら大喜の唇を既に奪っている。そして、そう考える自分を責めるのだ。『なんて欲情めいた女なんだ。だから振られるんだ。』と。それは罪ではないのに。何ら責めることはないはずなのに。
「う・・・うう・・・。」
雛はこの拷問で必ず涙する。目の前の光景に。自分の何ら卑下する必要の無い浅ましさに。
そして涙を流すことで拷問器具は作動する。腕を引っ張られる。腕の肉がちぎれる感覚がする。
「あ!ああああ!あ!」
ボゴンとかいう音を立てて肩や腕の関節が脱臼する。
「あ゙・・・お゙・・・。」
雛が激痛で失神した。それでこの拷問器具は停止され治療が施される。
ちなみに、腕が千切れても失神しない負けヒロインが存在する。大抵は異世界の戦地で戦う女性だ。それほどまでに恋心は強く悲しい。失血死されては困るので職員が連行していく。そしてそのヒロインは叫ぶのだ。
「こんな事で私の想いを否定させはしない!」と。笑いながら。
これを昼まで行われる。
夏菜は未来の映像を見せられる。照秋と飛夏が結婚して以降の映像。何故なら、それまで彼らは恋愛関係にほとんど至らないから。しかし、照秋と飛夏のセックスシーンを見せられるのは流石に辛すぎた。惨すぎた。そして涙が落ちる。
腕を引っ張られる。腕の筋肉が千切れ、肩や腕が脱臼する。
「がは!あ・・・。」
夏菜が激痛で失神した。
・・・夏菜は雛と話したことがある。彼女はこう言っていた。
「私は大喜の思いを捨てられなくて。だからね、私は一生ここから出られないと思うんだ。・・・苦しいよ。」
12時。昼食。
昼食は更に普通で、給食や社員食堂でよく出るメニューなので、割愛する。
おかわりもあるわけない。
もう食べ終わったのか、杏菜が叫ぶ。
「あーあ、お腹すいたなぁ!」
直後に激しい電流、失神。
ちなみに、午後の拷問は夏菜が冒頭で受けていた全裸での鞭打ちと電流の拷問である。
夏菜は、ある人物の噂を聞いて接触した。
それは、異世界の、更に未来の世界の住人で。
名前を、アマテ・ユズリハという。他人には『マチュと呼んで』と言っている。
マチュのここでの記録は異常である。
例えば、朝の点呼。
「アマテ・ユズリハ!」
「・・・はい。」
「お前はシュウジ・イトウの事をなんと思っている?」
「私が殺したのでどうでもいい・・・。」
「・・・・・・・次。」
正確には、マチュはシュウジを殺していない。ただし二度と会えない時空へ飛ばしたのは事実である。そしてマチュは今でもシュウジの事を想い続けている。いつか会いに行きたいと思っている。殺したという想いと愛しているという想いが同居している。
午前中の拷問では、マチュのテレビには何も映らない。それはシュウジに二度と会えないのか、もうシュウジへの想いを捨てているのか不明である。それに対してマチュは何の反応もしない。
なので、開始直後からマチュの両腕は引っ張られる。肩や腕が脱臼してもマチュは何の反応もしない。腕が千切れる。無反応でマチュは多量失血で倒れる。即座に職員が来て治療措置が施される。午後の拷問も無反応。職員も何を言っても無駄なので鞭を振るうだけ。電圧は最初からMAX。でもマチュは無反応で耐え続ける。
マチュという人物はよく分からない、支離滅裂、というのが彼女の周囲の評価で、それは正しい。『マチュは負けヒロインではないのでは?』という評価もあり、それも正しいと思うのだが、何故か彼女はここにいる。
・・・話を夏菜がマチュと接触するときまで戻す。
「・・・ここから出たくて、私に会いに来たの?」
マチュは不躾に聞いた。
「・・・はい。あなたなら、何とかできるって聞きまして。」
「私、誰も逃がしたことないよ?」
「ごめんなさい。」
「何で謝るの?私、急に謝る否定的な人間嫌いなんだ。」
「ごめんなさい・・・。でも、私、てーるーに会えないのが辛すぎて・・・。私が一番最後にここに入ったのに、もう耐えられなくて・・・。私、1週間でもてーるーに会えないのにも耐えられないのに・・・。でも、告白すらできなくて・・・。・・・自分が分かりません。・・・助けてください・・・。」
夏菜は泣いていた。
「・・・うっとおしい・・・。」
「ごめんなさい・・・。」
「ねぇ・・・。全部ぶっ壊したいと思わない?」
「えっ・・・?」
「私は、逃がす自信は無い・・・。でも、こんな所ぶっ壊す自信はある。あんたがぶっ壊したいって言うなら、やってあげる。」
「・・・ぶっ壊したいです。」
「上等。じゃあ、決行は今日の就寝時間直後。」
午後の拷問および夕食・入浴時間は割愛する。ちなみに入浴時間にマチュは夏菜に接近し、
「今夜、あんたの部屋に行くから。」
と言った。
就寝時間は午後9時である。
そして、女囚の部屋は個室である。最大の理由は『恋人の話をさせないため』。話す方法は手話など、やろうと思えば方法はいくらでもあるものだから。
夏菜の部屋にマチュが来た。・・・首にチョーカーはない。
「じゃあぶっ壊しに行こうか。」
まず、夏菜はマチュの部屋に連れて行かれた。そこは血の臭いが濃すぎる部屋だった。
・・・マチュの腕が大量にあった。手で掘ったのか知らないが床に穴が空いていて、その中に放り投げられて。大量に血が入っている。
「午前中の拷問があるじゃん。アレで千切れた私の腕貰ってるんだ。馬鹿だよね、ここの奴ら。色々使えるのに。でね?首のチョーカー、邪魔じゃん。あれ、電流でも水に濡れても壊れない。でね、大量の血の中に着けたらどうなるのか?ってやってみたんだ。・・・壊れた。ウケる。」
正気じゃない。と夏菜は思った。そしてこれから要求されることも想像できた。
「私の腕と血だまりの中に入って。チョーカー壊れるから。」
夏菜は入った。血の臭いで吐きそうだったが耐えた。チョーカーを外してみた。外れた。
「じゃあ次、管制室。武器は、私の腕。人間の腕は結構硬くて振り回せば武器になるんだよ。」
「・・・ちなみに部屋の鍵は。」
「私の腕の骨を加工して鍵を作った。」
2人は管制室に突入した。管制室までの道はマチュが知っていた。職員はマチュの腕でぶん殴って倒した。
管制室のコンピューターをマチュが操作している。夏菜は、管制室前に隠れて、入ってくる職員がいたらぶん殴って倒す役目をしている。
「あー、このくらいのシステムなら、余裕かな。・・・とりあえず全囚人のチョーカー停止、次、部屋のロックキー停止。そして、演説。『えー、テステス。囚人の皆さん、聞こえますか。起きてない人は起きてください。マチュです。管制室を乗っ取りました。以前、話した人には話しているかも知れないけど、みんなで脱獄しましょう。しない人は置いて行きます。
飛行艇がある場所までのルートを、そこまでの電灯を点滅させて示します。知識がある人が何人かいるはずなので、運転はその人に任せます。武器は、私の部屋を知っている人は、私の部屋に来てください。私の腕が大量にあります。それを振り回してください。知らない人には案内してください。時間は一時間以内。・・・速く逃げろ!』・・・後、囚人達の関係者の記憶改ざん装置は・・・、やっぱりこれが一番難しいなぁ。」
夏菜はマチュに見惚れていた。凄い人だと思った。・・・こんな強い人になりたいと思った。
「うっし、記憶改ざん装置解除。コンピューター自爆装置もセット。・・・じゃあ私達も逃げようか。」
「・・・はい。」
・・・1時間以内に、全ての女囚達が脱獄に成功。とりあえず、異世界にいけるコロニーがある世界を探して、それぞれの世界に帰っていった。
別れ際、夏菜は知り合いと話した。いつか会いたいと誓い合って。
八奈見杏菜は友人達と一緒に捕らえられたと聞いたが、こうして全員集まっていると、友人数人全員が恋に破れているなんて異様な世界に住んでいるなと思える。
杏菜は言った。
「もう二度と負けヒロインとか呼ばせない毎日送るから。」
蝶野雛とも違う世界だった。
「・・・私は、どうするかまだ考えつかない。でも、まだ時間はあるよね?負けたって烙印押されない時間がさ。」
最後にマチュと話した。
「あんたさー。強くなんなよ。顔もスタイルも多分性格も良いんだろうしさ。自信持って生きたら良いよ。」
最高の褒め言葉を貰って、夏菜は元の世界に帰った。
夏菜は2週間以上行方不明の扱いをされていた。
てーるーとひーなーおよび信頼できる人には『異星人に誘拐された』と話した。身内の頭のいい人が何とか失踪でも誘拐でもないとごまかしてくれた。ちなみに、愛知県豊橋市の大池も散策された。当然、何もなかった。
ひーなーとは数日会っては泣き、抱きつかれる日々を過ごした。てーるーには散々謝られた。
・・・拷問されたことは一切話していない。それは2人を更に悲しませることは分かっていたから。
思えば、他の人に比べると自分は恋愛のスタートラインにも立っていないことに気が付いた。これじゃダメだと思った。いつかスタートラインに立とう。そして負けても良いじゃないか。それは辛いけど『好きな人がいて幸せだった』っていう青春の証だから。
・・・豊橋女囚収容所のロボット達は再び動き出した。
女囚が全員逃げた。・・・どうでもいい。これが初めてではない・・・。
どうせ、これからも絶えることなく現れるのだ。負けヒロインなどと呼ばれる女が。
理解ができない。男など優秀な次世代の種を選択し精子を排出する存在に過ぎない。合わないから、より優秀な受け皿が現れたから、そっちに切り替えただけの話で。
だから我々が矯正しているのだ。そんな精子排出存在は忘れて、別の精子排出存在を求めろと。精子なんて遺伝子を弄ればいくらでも作れる。卵子や子宮を作るより簡単だ。要するに男は不要。
だから我々が矯正しているのだ。恋や愛など本能のまやかしでしかないと気づくまで。
これからも、豊橋女囚収容所は存在し続ける。人間が無駄なことをしている限り永遠に。