はじめにの通り、彼女たちの組み合わせは何の共通点もありません。・・・あ、氷使いだね。でも共通点はありません。

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・本件は創作作品キャラクターの二次創作作品であり、本編キャラとは全く関係ありません。
・本件では、二次創作者の「キャラクター元設定を生かした上で、二次創作者が想像できる上で魅せられる戦闘範囲で最強のキャラクターに変えて」戦わせる話です。ただし全能同士の戦いはつまらないと二次創作者は思っております。
・本件は『あえて何の関連性もない相手と戦わせる』というコンセプトです。海外のYoutube番組にデスバトルというものがあり、似たキャラクターを死ぬまで戦わせるというのがあるので、あえて似ないキャラを選択します。
・キャラクターは死にます。死んでも生き返ります。受け入れられない方は戻るボタンを。
・基本的には魔人ブウレベルの攻撃性不死性にするつもりです。受け入れられない方は戻るボタンを。
・キャラの姿を変えます。二次創作者が考える最強の姿に。変えない場合もあります。
・ストーリーを入れます。感情を入れます。そうしないと面白くないから。
・基本的には「何だか知らないけどこの相手と戦わなければいけない」という本能で戦いを進めます。戦いを拒むキャラクターも。人質は取りません。
・戦闘ルールはありません。どちらかが死ぬまで。降参するまでです。
・能力設定入れます。中二病的表現あります。受け入れられない方は戻るボタンを。



無限舞闘シリーズ #2 キュアビューティVSディズィー

私の親友、なおはアニメとかは見ないが、格闘ゲームは別である。元々勝ち気な性格だから。

「ギルティギアイグザード」というゲームをやらされたのが、初プレイで。

私はディズィーというキャラクターを選択した。

「初心者には難しいキャラだよ。」

と、なおに言われたが、天使のような翼、落ち着いて優しそうな顔が気に入ったのでこのキャラで戦う。10連敗。でも、大体覚えた。その後は負けなくなってなおを唖然とさせた。ごめんね、私、機械に縁の無い家庭にいるだけで、機械音痴では無く、大体すぐに覚えてしまうので。

「ギルティギアストライブ」というゲームでディズィーが出たらしく、再プレイを挑まれた。

随分印象が変わった。ディズィーは大人になっていた。というか、初プレイの時点で母親だったらしいけど。そして、ゲームではやはりなおに連勝して。

ディズィーというキャラが知りたくなって、ネットで調べた。凝り性なので。

・・・残酷な設定だと思った。しかし、これはゲームの設定で。ゲームの展開でも彼女は救われていて、現実に彼女はいない。もしいたら、迷わず手を差し伸べるが。それが、キュアビューティとして戦う、私、青木れいかの使命だから。

そう思って私は眠りについた。

「私と戦っていただけませんか?キュアビューティさん。」

私は目が覚めた。キュアビューティの姿・・・いえ、これはプリンセスビューティの姿だ。

目覚めた場所は火山地帯で。100メートル先にディズィーがいた。イグザードの姿で。正座で。

「初めまして、青木れいかさん。またはキュアビューティさん。」

ディズィーは正座の体勢のまま礼をした。

私も正座をした。

「こちらをご存じなのですね。ディズィーさん。初めまして。」

礼をした。火山地帯で。おかしな光景だ。

「何故戦いを望まれるのですか?」

「ちょっと愚痴を言いたくなりまして。」

「あなたは戦いを望む人では無いはずです。」

「完全にそうだったら野試合なんかしませんよ・・・。ネクロ。」

ディズィーの右翼がフードを被った男に変化し光線を放った。私をかすめるコースだったが避けなかった。後ろで核爆発のようなものが起きているだろう。見もしなかった。

「私の世界でもあなたの世界におけるインターネットのようなものがありまして、あなたの戦いを拝見いたしました。強く気高い。一度手合わせ願いたくて。」

「分かりました。戦いの中でしか語れぬ事もありましょう。・・・本気で戦ってよろしいですか?」

「是非。私も全力を出しますので。」

 

私はプリンセスビューティから更に変身した。

キュアビューティの時のように前髪等はそろえている。髪留めは羽根の代わりに冬桜の髪留め。後ろ髪は足首まで伸びている。プリンセスの時のように荒々しい伸び方では無くまっすぐに。

衣装は青と白の色で染めた白無垢である。綿帽子は無い。

両手を天にかざした。被衣(かつぎ)と呼ばれる長い布が現れる。青と白を基調として、様々な雪の結晶をちりばめて。そして両手には150cm以上の一振りの日本刀を出現させて。

「これはクイーンビューティと言う形態です。私達の最後の戦い以降、再びジョーカーが現れて。その戦いの後、皆と修練を重ねて得た形態(クイーン)。私の姿はこれです。」

「美しいですね。」

ディズィーも変身した。髪型はそのままで。羽根が小さくなって背中に隠れてほとんど目立たない。全身黒と白を基調として密着したボディスーツだ。彼女が豊満な肉体であるのがよく分かる。所々に丸い穴が空いていて肌が見える。胸にも、腹にも、脚にも。両手に指出しグローブをはめて。明らかに近距離戦闘な姿。

「意外ですね。あなたは遠距離戦闘が主かと。」

「その戦い方に疑問を持っていました。手を汚さない戦い方。守られていてばかりの戦い方。それではいけないと思いました。己の拳で戦う姿を。痛みが分かる姿を。何より抱きしめる感覚を味わえる姿を会得したいと。私も修練を重ねて得た形態です。」

「やはり努力家ですね。私はあなたが好きですよ。」

「私もです。では」

「冱果(さえはて)」

ディズィーが一瞬で凍結し、氷と雪の結晶で出来た柱の中に包まれた。

私は被衣を両肩に羽織り、刀を右手に持って近づく。

「この技は私の半径120キロメートルまで知覚した『敵』とみなした者全てを即時絶対零度で凍らせる技です。絶対零度。それは凍結では無く物質の崩壊する温度。つまり氷の柱になっているあなたは絶対零度になっていない。意識があるはずです。」

氷の柱が崩壊し、ディズィーが動き出した。

「そうです。わざと喰らってみました。寒い。凍える。でもそれでは私は倒せない。次は私の番で良いですね?」

ディズィーが右拳を突き出した。私は避けた。わずかに髪が当たり消滅していく。

「私は炎と氷を使います。掛け合わせたらどうなるか・・・。まさか消滅なんて漫画みたいなこと・・・、と思っていたら実際消滅してしまいました。

私の手足での攻撃に触れると消滅します。」

「ご説明ありがとうございます。・・・触れなければ良いわけですね?」

「出来ますか?」

ディズィーは中国拳法の仆歩(ぼくほ)の構えを取った。私は刀を八相の構えに取った。

「「参ります。」」

 

初撃。

ディズィーの突きを私は剣で受け止めた。

「あぁ、絶対零度は物質の崩壊とおっしゃられていましたね。その剣での斬撃も絶対零度・・・。消滅と消滅を合せると相殺される・・・。なんて実証されたことはありませんが、そうなりましたね。」

「余波で周りが吹き飛びましたが・・・。」

「この世界に生命がいないことは確認してあります。存分に力を振るってください。」

「ありがとうございます。・・・正直『クイーン』の強さを手に入れてから、私達は異空間で修練を積んでいました。私含めて5人が地球を崩壊させる力を持っている・・・。人々を守る力ではないので、これはとっておきです。・・・これでないとあなたを倒せないことは分かっていましたし。」

「全力を出していただきありがとうございます。応えねばなりませんね。」

私達は空中を飛びながら打ち合った。一撃の速度推定マッハ50。余波で星が砕けそうだ。

ディズィーの攻撃が拳から握る形に変わった。

「私の知り合いにポチョムキンさんという素手で戦う方がいます。私はその力強さに憧れました。こんな感じに。」

背後を取られ、腰に腕を回された。そのまま背後に落下する。スープレックスだ。巨大なクレーターが出来た。ディズィーは腕を放さず数キロメートル先まで美しい弧を描いてスープレックスをする。それを連発。

「がはっ!あっ!」

私は後ろに頭突きを放った。ディズィーの顔面に。仰け反って腕を放すディズィー。そのまま斬りかかるが、ヨガの動きのように身体ごと低位置にかがまれ避けられる。ローキックが来た。飛んで距離を取って態勢を立て直す。

「ちなみに、あなたの両肩の布はファッションですか?」

「いいえ、このようになります。」

私の被衣が一瞬で拡大し半径数キロのドームを形成した。

中のディズィーは布に全身を絡め取られている。

「く・・・。」

「この被衣を杪冬(びょうとう)と名付けました。冬の終わりという意味・・・。何故ならこの被衣に完全に身を包まれたが最後、魂すら消滅するから・・・。」

ディズィーは完全に包まれる前に、被衣を破って脱出した。その瞬間に私は彼女に近づき刀で腹を貫いた。

「うっ!」

「流石にダメージはある筈です。そして私の冱果は発動中。あなたが弱っていくことは消滅していくということ。」

「ふふふ・・・。私は子供を産んだんですよ?その痛みに比べたら、これ位・・・。」

「虚勢を張らないでください。腹を貫かれるほど刺されれば常人はショック死。陣痛よりも苦しいはずです。」

ディズィーが刀を掴んで一気に自分の体内に押し込んだ。つられて私も彼女に近づく。

「ではあなたも陣痛の予習をしてください。」

ディズィーの手刀が私の腹を貫いた。

「あ・・・か・・・。」

「あぁ。私の攻撃は消滅効果もあるんですよね。内臓が消滅する激痛。想像を絶する苦痛なはずです。・・・望むなら介錯して差し上げます。」

 

私達は互いに殺しなんかしない・・・むしろそういう行為を憎んでいる、悲しんでるはずだと思っていますよね?

私達は己を高め、ある境地に達しました。

『修羅』と呼べる境地。

もちろん殺める相手は限られます。救いのない外道。あるいは誇り高き果てなく強き戦士。

今回の場合は、後者で。それは互いに気配で分かって。

そしてこう考えます。「殺めるほどの全力を出さないと非礼。それに耐えられぬ様では無礼。」

だから私も無理矢理手刀を引き抜いて、ディズィーを蹴り飛ばして距離を置いて体勢を立て直しました。

「ごぶっ!・・・はぁ・・・はぁ・・・」

血を吐きました。どうでも良いことです。傷口に手を当てて凍結させました。物質を崩壊させる低温。ならばそれを利用できないか?原子を操作できないか?そんな誰も考えたことのないことを何度も試して、私は原子を復元させる能力を手に入れました。

ディズィーも怪我を再生させていました。

「これは法力といいます。全ての法力を使えるのは飛鳥さんという人しか出来ませんが、私には治癒の法力があれば十分で。」

次の瞬間にはディズィーは私の目の前にいました。本当に瞬きよりも短い間、私は油断していました。

羽交い締めにされました。ベアハッグ。私の腕が折れる音、私の肉がちぎれる音、私の肋骨とかが砕ける音が聞こえました。

「さて、どう脱出されますか?」

冱果で私の肉体を凍結させ崩壊させました。私の首が飛んでいきました。そこから肉体を再生させました。ふふ、化物みたいですね。

「ビューティさん、人間じゃないみたいですね?だからこそ聞きたいのですよ。『私達は人間なのか?』と。」

 

私達は再び戦い合いました。刀は復元させました。

「あなたはギアと自負していませんでしたか?」

「それは苦痛で。どんなにギアと人間を共存させても負い目があって。」

「それは理解できます。」

「私が一番ギアとして苦痛だったこと。それは妊娠したときです。私は卵生でした。」

「そう・・・でしたね。」

「膨らんでいくのにお腹の子は動かずに私の腹を蹴らなくて。切なくて堪りませんでした。そして卵として産まれることを恐怖しました。私は夫も誰もいないときに臨月の腹を滅茶苦茶に叩きました。卵の殻が腹からいくつも出てきました。それで腹を切り裂きました。そして中の目を瞑った赤子の周りの殻を取り除いて、法力で腹を治しました。この姿のまま子が私から出て行くことを願って。そして2日後に出産しました。卵を。私は乾いた笑い声をあげていました。」

自分で言っててショックだったんでしょうね。ディズィーに瞬きほどの隙がありました。私はその隙に、彼女の四肢を切断し、胸を突き刺し、そのまま腕を入れて心臓を引きずり出しました。彼女の目の前で潰しました。

「がぶっ!あ・・・おう・・・。」

そう言いながら彼女は落ちていきました。ちなみにここは地上数万メートルです。

すぐに追撃しました。地上一キロかのところで肉体を再生させたディズィーが待っていました。罠でした。頭を固定され顎に両膝を当てられ、さらに速い速度で落下し、そのまま地面に激突しました。

これはプロレスのコードブレイカーという技でした。なおとあかねさんがいい女の子なのにプロレスごっこをしているときに聞きました。ちなみに2人はごっこなので膝を当てた振りです。私はそのまま直撃を喰らいました。勢いで上半身が粉々になりました。フラフラと鮮血を吹き出しながら彷徨っている私の下半身から氷の塊が発生し、私は復元しました。

「上半身が、脳が復元する・・・。あなたはもうその領域に行ってしまった・・・。再びあなたに聞きたい質問です。『私達は人間ですか?化物ですか?』」

私は即答しました。

「私達は人間です。どんなに人を超越した力を持っていても、心があれば人間です。」

「そうですか。」

ディズィーは右手からビームを発射しました。凄まじい威力のビーム。山がいくつか消えました。

「ガンマレイ。本当は形態変化して放つ光線だったりするんですが、片手で撃てます。連発も。」

次々とガンマレイを撃っていくディズィー。

「月暈(つきがさ)」

私はガンマレイの進む方向に氷の盾を形成しました。

「超伝導はご存じですね?超低温になると、電気抵抗がゼロになる現象。これには反発性が伴います。要するに、そのままお返しします。」

ディズィーのいる箇所にガンマレイが集中し大爆発を起こしました。

 

地面が辺り一面、底が見えない空洞になりました。

私はその上空で停止していました。

何もない箇所から、ディズィーが復活しました。正確には細胞の1つか2つが残っていたんでしょうね。

「・・・ねぇ。これでも私は化物ではないんですか・・・?」

「しっかりしなさい。母親でしょう?自分に自信を持ちなさい。」

「私の性格、知っていますよね?どこまでも、自虐的で、自罰的で。止めたくても止められないんですよ。自分に自信が無いんですよ。」

「なら私を倒してみなさい。」

「・・・わかりました。」

次の瞬間にはディズィーは私の背後にいて、私の首に手を回しました。

これは、チョークスリーパー・・・。

「高速言語で話します。どんなに不死身でも気絶はする。意識は失う。それで決着です。何故高速言語で話したか?脳って血流が止まり、血圧が急上昇するだけで停止します。首切除すれば逃げられますよね?それには何秒かかりますか?絞め技は5秒以内で気絶させることが可能なんですよ。」

「か・・・。」

・・・私の意識は闇に落ちていきました。

 

私はディズィーに膝枕されて目が覚めました。

「これで、決着でよろしいですか?」

「いいですよ。・・・私の負けです。」

私は起き上がりました。互いに立って向かい合って。

「まだ、自分に自信がありませんか?」

「・・・ありません。」

私はディズィーを抱きしめました。

「なら泣きなさい。意味が無くても泣きなさい。母親だって泣いて良い。泣く器官があるのに泣けない。それこそ怪物です。泣けること。それは人間である証拠。とても素敵で何ら恥ずべき事ではないんですよ。」

ディズィーは泣きました。私は彼女の背中をさすり続けました。

勝者が泣き、敗者が慰めるというおかしな構図で私達の戦いは終わりました。

 

あとがき

補足設定

キュアビューティ:能力名・クイーンビューティ。

能力説明

・絶対零度を「操る」。

・絶対零度に関わる原子サイズの現象を改竄できる。

・杪冬:伸縮自在・いくらでも拡大できる被衣に完全に身を包まれた物質は魂すら完全に無になる。

・プリキュア本作で使用した技は、全て使える。使っても意味が無いので使わないだけで。

・弱点・特になし。

付随能力・外見、服装等の変化。刀の錬成。ちなみに錬成できる刀はビューティの意思なので日本刀でなくても作れる。本当はいくらでも作れる。

・精神性の強化・彼女にあらゆる精神攻撃、精神の揺さぶりは効果が無い。

身体能力説明・上記の絶対零度に関わる原子サイズの現象の改竄により、原子1つからでも再生可能。他、身体能力レベルは光速戦闘、それに耐えうる肉体の強化がされている。剣術レベルは我流である。

備考能力・プリキュアレインボーサルヴェイション

クイーン状態になったスマイルプリキュア5名が出す合体技。対象を虹に空が彩られ空中に浮かぶ島々がある世界を形成し、そこで浄化する。要するに邪悪な心と呼べるモノをなくしたり、形態変化させたり、最初から存在しなかったことにすることすら可能。それは5人共通の意思が必要。この技は発動した瞬間に引きずり込む。いかなる異次元にいようと、いかなる時間にいようと、全知全能であろうと、多次元宇宙に介在する上位存在であろうと、回避不可能脱出不可能。・・・回避する方法は①スマイルプリキュアが創作作品のキャラクターと認識できるフィクションを視聴する存在になる。②全知全能になる。③自分は創作作品のキャラクターではないことを立証する。を全て満たす事である。①~③を全て満たす方法があるのかは不明だが。

 

ディズィー:能力名・『人の温もりに憧れて』。これはそのまま読む。

能力説明

・手足の攻撃で触れたモノを消滅させる。本当は攻撃でなくても触れれば消滅させることが出来る。

・ガンマレイ:極大レーザー攻撃。出力上昇で惑星破壊可能。上限は破壊できる次元が存在しないレベル。

・その他・ディズィーが創作作品で使用した技(ガンマレイ、『感情的なガンマレイ』を除く)全てを「際限なく、一度に」発動することが可能。

・弱点・精神性。ただしこれは彼女の性格であり、彼女にはあらゆる精神攻撃、精神の揺さぶりは効果が無い。要するに『説得ができるだけで精神攻撃が通じない。』

付随能力・外見、服装等の変化。法術と呼ばれる魔法の一種で回復魔法は使える。回復能力は細胞1つ存在していれば0,1秒未満で完全復元が可能。これは他の存在にも使用可能。

身体能力説明・身体能力レベルは光速戦闘、それに耐えうる肉体の強化がされている。戦い方はプロレスである。その他中国拳法である。それらは全て見よう見まねである。

 

後日、私の家にディズィーを招きました。着物を着付けさせました。やはり似合いました。

私の親友であり仲間、なお、みゆきさん、あかねさん、やよいさんに彼女を紹介しました。みんなすぐに打ち解けました。メルヘンランドに連れて行きました。すぐに馴染んでくれました。

その更に後日、彼女が女王をしているイリュリア連王国その他に招待されました。彼女の友人達を紹介されました。その他の国にも行きました。

彼女の宿敵とも言えるギターを持った女性の視線を何回か感じました。

「私と彼女は未だにわかり合えないんですよ。・・・私は彼女ともわかり合いたいのに、彼女は『私が幸福を感じていること自体』が許せないようで。」

ディズィーがそう語りました。

「ヤマアラシのジレンマというモノですね?」

「はい。」

「私達の浄化が必要ですか?」

「いいえ。それは彼女の存在意義の否定でしょう。・・・悲しすぎますが。彼女の憎しみは私が一生背負い続けます。そしていつか概念になった彼女とティータイムを楽しむ。それが私の夢です。」

「危機になればすぐに駆けつけますよ。それだけは忘れないでください。」

そう、彼女の世界には救いを求めている存在が多すぎる。狂気を必死で押さえながら人を救い続けている医師、人類を出来損ないの人形と定義しなければ自分の存在を保てない聖王母とその娘達、この世界の根幹を作ったのにこの世界を弄んで悲しく笑う己の存在すら分からなくなったモノなど。救いたくても私達が行えば、この世界を否定するジレンマを心の片隅に抱えて、私達はこの世界にまた来る約束をして、元の世界に帰りました。


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