『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』 鐘鳴らしの祭りの夜、酔って眠り込んだモニカにフェリクスが悪戯しちゃうお話です(´艸`*)♡

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夜が明けるまで

 

 

 

 

「ネロ……?」

温かくて柔らかな感触が頬に当たり、ゆっくりと目を開く。

横になっているのに身体はふわふわとして、内に熱がこもったように熱い。

「……ネロって?」

優しい声に寝ぼけた顔を上げると、間近に横たわったフェリクス殿下が微笑んでいた。

「ででででで殿下!?」

――私、どうして王子様と同じベッドに!?

慌ててベッドから下りようと起き上がると、身体に力が入らず視界が揺れる。

「あ……あれ?」

「おっと」

殿下は私の肩に腕を回して抱き止めた。

「慌てなくていいよ。君は本に夢中で、差し出されたグラスをお酒と気付かずに飲んでしまったんだ。まだ酔いが抜けていないようだし、夜が明けるまでは時間がある。少し眠るといい」

 

コールラプトンの死者を送る祭り――『鐘鳴らしの祭り』に星詠みの魔女様と訪れ、偶然見かけたこの国の第二王子、フェリクス殿下を追いかけた結果、なぜか一緒に祭りを回る事になってしまった。

驚く事も多かったけれど楽しく過ごせたのも、もう読む事は叶わないと思っていたお父さんの書いた本を見つける事ができたのも、殿下のおかげだ。

 

「ですが、あの、殿――…」

言いかけた私の唇に、殿下が人差し指を立てる。

「 “アイク”だよ、モニカ。君と同じ、幽霊のね」

そうは言っても、さすがに王子様と同じベッドで眠る訳にはいかない。

「でしたら私はソファで……」

「君は僕が、レディをソファで眠らせて自分だけぬくぬくとベッドで寝るような思いやりのない人間に――幽霊に見えるのかな?」

悲し気な表情を浮かべる殿下に慌てて両手を振った。

「いいいえ! そういう訳では……!」

他人と関わる事が苦手な私に、殿下はいつだって優しく接してくれている。

「そう? ならこのままベッドで眠ってくれるね?」

「え……えっと……」

悲し気な表情が一転、悪戯っぽい微笑みに変わり、さっきの様子は演技だったのだとようやく気付いたが、もう遅い。

「……はい」

頷く以外の選択肢などなく、私は寝かしつけられる子供のようにもう一度ベッドに横たわった。

 

 

 

――あぁ、可愛い

やはり酒が残っていたのだろう、目を閉じるとすぐに寝息を立て始めたノートン嬢の無防備な寝顔を眺めて思う。

それは小動物に向ける庇護欲に似た感情だが、他にも彼女を好ましいと感じる要素はたくさんある。

 

初めに彼女に興味を持ったきっかけは、敬愛する七賢人がひとり、沈黙の魔女 モニカ・エヴァレットと名前が同じだったからだ。

離れた場所からしか見た事がないレディ・エヴァレットに似た、小柄で華奢な印象も重ねていたかもしれない。

けれど生徒会を通じて同じ時間を過ごすうちに知った、ノートン嬢の控えめな人柄に透けてみえる純真さや飾り気のなさ、優しさ、数字の事を話す時の目の輝きや紅潮した頬など、真面目なところや頭の良さなどにも好意を覚えた。

他人に対して恐怖心があるようなのは、過去にそれだけの何かがあったのだろう。

繊細な心を深く傷付けられている彼女を放っておけないのは、自分の胸に刻まれた痛みと重なるところがあるからだろうか。

出会ったばかりの頃は他人とほとんど目も合わせられず、上手く言葉が出てこないほど緊張していたノートン嬢だが、最近ではいい友人にも恵まれ、生徒会にも慣れてきてくれたようだ。

ゆっくりとだが、心を開いてくれているのが嬉しい。

ゆっくりとでも、傷付いた心が癒え、強くなっていくのが嬉しい。

眠るノートン嬢の乱れた前髪を整えると、彼女が小さく息を吐いた。

「……ん………」

あむあむ、と何かを食むように唇を動かす様子が愛らしくて、悪戯心で淡い桃色の唇に指で触れる。

――ずっと見ていられるな……

柔らかい唇と、そこから漏れる温かな息がくすぐったい。

と、ノートン嬢が指をはむ、と口に咥えてしまった。

「!!?」

さすがに狼狽して指を抜こうとしたが、咥えた指をそのままチュッ、チュッと吸われてゾクゾクと背筋に電流のようなものが走る。

「――――…」

他人の口内に触れる背徳感と、熱くて柔らかく、ぬるぬるとした感触が次第に理性を奪っていき、ノートン嬢の更に奥を暴きたい衝動に抗えなくなった。

そっと指をもう一本挿し入れて舌を優しく愛撫すると、小さな口は指を二本入れただけでいっぱいになり、開いた唇の端から唾液が溢れて伝っていく。

「ん……ぅ……?」

漏れた苦しそうな声に、彼女が起きてしまったかと慌てて指を引き抜くと、指と唇の間に唾液がトロリと糸を引いてこぼれた。

「モニカ……?」

そっと呼び掛けたが、反応はない。

起こしてしまった訳ではなかったとホッとすると同時に、下着姿の彼女のしどけなく無防備な姿に、消えかけた欲望の炎が再び息を吹き返すのを感じた。

「綺麗にしてあげるね、モニカ」

首筋までこぼれた唾液をじっくりと舌を這わせて舐め取ると、彼女の肌が一瞬粟立つ。

――眠っていても、感じるものなのだろうか?

よく見ると微かに息が乱れ、頬も赤い。

後から思い返すと、祭りの浮かれた空気に当てられ、娼館の一室に染み込んだ雰囲気にどうかしてしまっていたのだと思う。

ベッドの上で眠る無防備な少女をどうしようもないほど愛おしく感じてしまった僕は、彼女を抱き締めた。腕にすっぽりと収まってしまう小柄な身体はふわりと柔らかく、温かい。

――可愛い

愛おしさに任せて顔を寄せて頬や額、首筋にたくさんの口づけをする。

「……ネロ……くすぐったい……」

寝ぼけた彼女は飼い猫か何かと勘違いしたのか、こちらの頭を胸に抱き寄せると優しく髪を撫でた。

ミルクのような温かくて甘い肌の香りに包まれて鼓動が早鐘を打ち始め、彼女に聞こえてしまうのではないかと心配になりながらも、子供のように――いや、子猫のように優しく抱きしめられるこの時間がずっと続けばいいと願う。

今夜僕は彼女の前で、はしゃいだり本音をこぼしたりとフェリクスとしてではない本当の自分をさらけ出した。それは思った以上に穏やかで楽しい時間で、このささやかな夜遊びが大切な思い出になる予感がした。

「………………」

深い眠りに落ちたのか、撫でていた手がいつしか止まり、彼女は規則正しい寝息を立て始める。

――さてどうしよう。起こしてしまうのは可哀想だし……

抱き枕のようにギュッと抱き締められ、このまま彼女の腕の中で朝まで眠るのも悪くないなと考えていると、不意にグイッと下半身に脚を押し付けられた。

「!?」

咄嗟に身体を離そうとすると追いかけるように伸ばされた腕で抱きつかれ、脚の間に滑り込んだ彼女の柔らかな太ももが股間に当たる。

眠っていると分かってはいても普段おとなしいノートン嬢からの不意打ちに下半身は敏感に反応し、痛みと共に股間に血が集まっていくのを感じた。

「ッ―― !」

押し付けられた太ももが更に擦りつけられ、小さな膝が時折当たり、昂る下半身を煽っていく。

「はぁ……ッぁ……」

――このままだと出――…

そう思った瞬間、ピタリと彼女の動きが止まった。

まるでこちらの反応を見ているかのように弄ばれる感覚に、不思議とゾクゾクしてしまう。

「……さっき口に指を入れた意趣返しかな?」

自分でもおかしなスイッチが入ってしまったとは感じたが、止められなかった。

フェリクス・アーク・リディルはこんな事は決してしない。あくまで優しく、穏やかで、こんな風に眠っている女性に対して欲望の赴くままに振る舞うなど絶対にしないはずだと頭では分かっているのに、止まらない。

「ごめんね、モニカ」

パンパンに張ったズボンの前を開けると、ブルン、と勃起した陰茎が飛び出した。

彼女の手を取る。

「少し――借りるね」

小さな手に陰茎を握らせると、その温かく柔らかな感触に包まれるだけで一層滾ってしまう。

手を重ねて扱くと、思わず声が漏れてしまうほどに気持ちいい。

「うぁっ――あっ……っあぁ」

モニカの穏やかな寝息とは対照的に、息を荒げて喘ぐ。

先走りが溢れて二人の手を濡らし、ヌチヌチといやらしい音を立て始めた。

――ごめん、本当にごめん。モニカ、汚してごめん――…

心の中で何度も謝りながら彼女の手で裏筋を擦り、カリに指を引っかけると、腰が震えて奥から熱いものがせり上がってくるのを感じた。

――出る! ――出るッ!!

「グうッ――ウぅッ!」

寸前、彼女に掛からないよう身体の向きを変え、床に向けて放物線を描いた白濁液は普段の自慰では経験がないほど大量で、ボタボタと音を立てて飛び散る。

「っは――はあっ――っ――…」

モニカの小さな手に導かれたオーガズムは腰が抜けてしまいそうなほどに気持ちよく、身体の芯が痺れ、暗い部屋にチカチカと星が瞬いた。

 

 

――よかった、汚れてない……

彼女の手を拭い、下着を汚していないか確認する。

今夜は疲れていたのか、酒のせいか、こんな事をされてしまったというのにモニカは目を覚ます気配もない。

愛らしい頬に指で触れると、彼女は小さな溜め息のような息を吐いた。

目の前の少女が愛おしくて堪らず、耳元に顔を寄せて囁く。

 

「好きだよ、モニカ」

 

何度も彼女の涙を見た。綺麗な瞳からとめどなく涙を流し、傷付いた心を抱えて小さな肩を震わせる姿はどうしても過去の記憶と重なり、それを見る度に、なんとかしたい、僕に何かできる事はないかと思ってしまう。

「たとえ誰かに傷付けられても、相手を恨むでなく優しい君が好きだ。不器用でもゆっくりと、一歩一歩を大切に歩む君が好きだ」

ポケットから出店で買ったネックレスを取り出し、彼女の首に掛ける。

 

「今夜、君が勇気を出して僕に震える手を差し出してくれた事、アイクと呼んでくれた事、秘密を共有してくれた事――とても嬉しかった。モニカ、本当の僕と過ごしたこの夜を、どうか君だけは憶えていて――…」

 

 

 

 

 

 




アニメ、最高でした~! ストーリーがよいのはもちろんの事、キャラみんな可愛いし、背景はめちゃくちゃ美しいし…(≧▽≦)
初めは最後までシちゃうつもりで書き始めたのですが、どうにもピンと来ず、悪戯で終わってしまいました。
フェリクスとシリルに取り合われるモニカ案もありましたが、モニカが終始気絶してそう…((+_+))ムリダナ…

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