女の子の鼠径部フェチのレズ風俗嬢が理想のあそこを持つ恋人と出会うまで 作:喋家月餅太
「それじゃあ、割れ目を開いてくれるかな?」
Tさんはデジカメを持ってしゃがみ、あたしの股間にカメラを向けていた。
あたしは慣れた様子で陰裂を開きその中にある外性器を見せる。
今日はこれから仕事だ。あたしがレズビアン専門の風俗嬢になって五回目の出勤になる。
まだ勝手はわかっていない面もあるが少なくとも緊急時に警察に届け出るために撮る「平常時の身体」の証拠写真に撮られるのは慣れてきた。
裸を人に見られる恥ずかしさは感じているが、はっきりした目的がある場合にはそれを感じずに事務的に済ませる事ができるようになった。
「今日のお客さんで初めてタチをやるけど不安はない?」
Tさんの言うように今日はネコ希望のお客さんだ。
ネコ寄りリバのあたしを選んでタチ希望というのは気になるところだがこれまでのお客さん同様に出たとこ勝負で仕事をするしかないという印象しかない。
セックスに求めるものは人によって違いすぎるのだ。
あらかじめ考えて役に立つことは少なくともあたしの経験ではあまりない。
「とりあえず、プライベートでやってきた事を踏まえつつ今までお客さんがしてくれた事をうまく取り入れてってところですかね?」
「淡々としてるなぁ。Mちゃんは結構その辺、冷静よね」
「仕事ですし。それよりも気になるのはお客さんの事情ですかね」
「ああ、あれね。抵抗ある?」
「抵抗とかは無いですけど、下手なことできないというか」
「構えちゃうよね。でも、そういうお客さんは多いし、仕事としてタチをするのも気になるんじゃない? そういうのはシンプルに考えた方が上手くいくよ」
確かにあたしは今日、初めて仕事としてタチの方をやるサービスとしてするのであれば恋人とするようにはいかないし時間制限で十分に気持ちよくなってもらわないといけない。
あたしにそこまでのテクニックがあるかというと自信はない。
「まぁ、同性だから相手がどんな風に気持ちいいかは分かるんだからまずは自分が気持ちいい事をしてあげたらいいんじゃない?」
「それでいいんですか?」
「というか、それが出来なきゃそれ以上の事は無理だよ。だから構えずナンパした女の子とエッチすると思ってやってきたら?」
「そうですね……」
ワンナイトラブでタチをやった時に満足させられてたかは正直、あまり自身がなかったんだけど、こればかりはやるしかないか。
「出来るだけのことはやってきます」
「頑張って」
あたしは服を着て備品を一通り確認するとそれをバッグに入れた。
「それじゃあ、行ってきます」
「報告、楽しみにしてるね」
面談室を見るとTさんは笑顔で言う。
毎回仕事が不安なんだけどこうしてTさんが笑顔で見送ってくれるのは安心する。
この人、男女どちらにもモテるんだろうなと思った。
それと同時に今日はスキニーパンツを履いているので股間が気になる。
どんな割れ目なんだろうとTさんの服の下の姿が気になったがまずは今は仕事に集中しないと。
あたしは気合を入れて店を出てお客さんとの待ち合わせの場所に向かった。
「あの、Mさんですよね。今日はよろしくお願いします!」
待ち合わせ場所に着くと今日は向こうから声をかけてきた。
このパターンは初めてだ。
あたしの源氏名は偶然だが本名と同じイニシャルだ。最近ようやく呼ばれ慣れてきた。
「よろしくお願いします。Mです」
あたしはお店の名札をお客さんに見せる。
お客さんはそれを見て写真とあたしの顔を交互に見る。
「はい。お願いしてた人です」
「間違いないですよね。よかった」
あたしは笑顔で言う。
お客さんの雰囲気を見てなるべく落ち着いた柔らかい振る舞いをした方がいいと思ったからだ。
今日のお客さんはなんだかオドオドした様子をしている。
こちらを怖がっているのだろうか。
風俗というのが怖い世界というイメージは働いているあたしにすらある。だから気持ちはよく分かる。
だけど、それだけじゃないのは確実だ。
「まずはホテルに行きましょうか。そこでどうするかお話しましょう」
「はい。一応、予約したんですけどそういう所に行くの初めてで」
「予約情報さえ受付で提示してもらえれば、それ以外はきちんとエスコートしますよ」
「すいません、お願いします……」
「はい。任せてください」
そう言ってあたしはお客さんと手を繋いだ。
「……!」
お客さんはあたしの手が自分の手に触れると一瞬びっくりして顔を赤くした。
「すいません、慣れてなくて……」
かなり初心な人なんだろう。
かわいいと思った。
この人をこれから抱くわけだけどこの様子を見ているとネコ気質のあたしでもタチの感覚になる。
実際、タチをやりたい時にこういうおとなしい女の子に声をかけたりするしてきたわけだし。
「安心して。行きましょう」
あたしはお客さんの手を引いてホテルまでの道のりを進めた。
ホテルまで着くとお客さんは緊張した面持ちで顔を赤らめる。
「ここがラブホテルなんですね」
「そうですよ」
「大学の受験で泊まったビジネスホテルとは違いますね」
「ビジネスホテルとあまり変わらない所もあるけどね。ここは『いかにも』って感じかも」
あたしは歩きながら話しているうちにタメ語にしていた。
敬語だと緊張しているお客さんをほぐすのに不適切だし、年上のお姉さんを求めているようだった事は言葉の端々から見えたからだ。
「エッチするための場所……」
お客さんは顔を赤らめたまま怖がる様子を見せる。
「大丈夫そう? 部屋に入るよ?」
「はい、大丈夫です!」
あたしはお客さんの腰に手を添えて部屋に向かう。
時々、事を終えて出てきた外の利用客とすれ違う。
すれ違ったのは男女の組み合わせだ。
女同士でこういう所にくるのが珍しいのか驚いた様子で一瞬こちらに目をやるのが見える。
あたしは同性愛者が人口に占める割合が少ないのはよく分かっているのでこういう目で見られるのは慣れているがお客さんはその視線に怯えていた。
抱き寄せるように少し身体を密着させて歩みを進めるとあたしたちはお客さんの予約していた部屋に入る。
お客さんに先に入ってもらってあたしはドアを閉める。
ドアの方からお客さんの方に振り返るとあたしは笑顔になる。
「よ、よろしくお願いします」
お客さんは顔を真っ赤にして目を逸らして言う。
こうして外に何も無い場所に着いて向かい合ってお客さんの様子をしっかりと見た。
お客さんはショートヘアでボーイッシュな出で立ちだ。
女の子らしさを感じる服はなく格好だけ見たら完全に男の子。
胸の膨らみは目立つけど身体も薄くてあまり女らしい体つきじゃなさそう。
化粧も簡単なナチュラルメイクのみでアクセサリーもなし。
ただ、それに不釣り合いなのは表情や仕草だ。
ボーイッシュというよりも「自信のなさそうな気弱な女の子」といった雰囲気だ。
よく見ればかわいいけど、あまりモテなさそうな感じ。
もしかしたら保護欲のようなもので男の人にはこういう子が好きな人はいるかもしれない。
けれど、彼女が女性を好きになる女性であることは予約時の問い合わせ欄の記述内容から知っている。
残念だけど女にこういう女の子はモテない。
その悩みも含めての利用であることははっきり分かった。
「それじゃあ、ちょっとお話しようか。どんな風にして欲しいか知りたいし」
「はい!」
あたしはお客さんをベッドに座らせてあたしも隣に座る。
「その、俺……いや、私、こういうの初めてで。というかエッチした事も付き合った事もなくて、どうしていいか分からないです」
「初めてを経験してくれるのね。それは光栄だな。でも、分からないのかぁ」
正直、ワンナイトラブで処女を抱いたことはある。その時もあたしがタチをやった。
女同士のセックスというのが決まった形がないから調べていて何がなんだか分からなくなったり、指の挿入に固執したりとなる事が多いのは経験則としてある。
それはいいとして気になるのはお客さんが話した際の一人称だ。
一旦、「俺」と言いかけて「私」と言い直した。
セックスの面ではなくアイデンティティの方のセクシャリティがどうなのかをやんわり確認した方がいいのかもしれない。
ネコを希望してるけど、大事なところを見たり触ったりして事故になりかねない。
「ちょっと、エッチについて聞く前に確認したいことがあるんだけどいいかな?」
「今、『俺』って言ったことですか?」
「そう。――さんはその、精神的にはどっちなの?」
「女です」
「本当に?」
「はい」
「そうなんだ。普段から一人称は『俺』なの?」
「それなんですけど、一度、男になろうとした事があって」
「どういうこと?」
「女が好きだって気づいた時に『心が男だからじゃないか』って思って。それでトランス男性の中に混ざってみたけど、違うって思って。それで女として女を好きになる事もおかしくないって分かって」
あたしは経験はないけど女の子を好きになった時に自分は男じゃないかと考える人はいる。
元カノにも男になろうとした経験がある子がいた。
「それで、女と付き合うなら自分は男役だろうと思って男っぽく振る舞おうとしたけどうまくいかなくて……」
なんとなく彼女がこれまでどうやってきたかの一旦が見えて気がした。
セックスや交際における立場を「タチ」ではなく「男役」と呼んでいる。
そしてタチである事が男のように振る舞うことだと思っている。
同性愛についての情報を得られずに同性を好きになる自分に悩んできたのではないか。
あたしは女が好きだと気づいた時に真っ先に色々なことを調べた。
けれど、みんなが十分な情報リテラシーを持っているわけじゃない。
適切な情報にたどり着けずに誤ったイメージを持ってしまった可能性もある。
これは慎重に対応する必要があるお客さんかも知れない。
「それでネコをしたくてあたしを呼んだって事でいいかな?」
「はい、そうです」
「そっかぁ。――ちゃん、あ、こう呼んでもいい?」
「はい。私の方が年下だし」
「ありがとう。――ちゃんは少しレズビアンを思い違いしてるかもね」
「そう、なんですよね」
「レズビアンは女として女を好きな人だから。ボーイッシュな人もいるけど、皆、女の格好をして女の振る舞いをして女と愛し合ってるんだよ」
もちろん、皆がそうなわけじゃない。男としか思えないような格好と振る舞いをするタチもそれこそいる。
だけど、男にならないとと思って誤った振る舞いを身に着けてしまったならまずその勘違いから解放してあげるべきだろう。
「実は私も最近、ネットで知って。女が好きな女同士で付き合って愛し合うんだって知らなかったんです」
ビアンは男の振りをして異性愛者の女と付き合うという認識だったんだろうか。昭和の時代みたいな勘違いだ。
彼女がどんな環境で育ったかは知らないが、大きな街で育って情報に恵まれたあたしが標準ではきっとないのだろう。
「でも、私、女だから。習慣になって今でも時々、俺っていっちゃうんですけど私は女として女の人を好きになりたくて」
「それでいいんだよ。あたしも女として女を愛するけど、どう見ても女でしょ?」
「そうですね。あの、私、自分以外の女を好きな女の人に合うの初めてで」
「女が好きでもね、皆、普通の女の人なんだよ」
「普通の女の人でも女の人とセックス出来るんですよね……?」
「もちろん。もちろん、相手が見つかればだけどね」
「女同士でもセックスは可能なんですよね」
「もちろん。どうやってするかは知ってる?」
「実は、知らなくて。というより、最近、調べたりエッチな動画とか見たりして何が本当か分からなくて」
「それを知りたくて今日はあたしを呼んでくれたのかな?」
「そうです……!」
大体、彼女の依頼内容が分かった気がする。
彼女は女として女の恋人になるには男になるしかないと思ってた。
だけど、女として付き合える事を知ったがそれは男っぽくしないといけないと思った。
そして、女と女がセックス出来るのかが分からなくて調べてみたが情報の多さに何が本当か分からなくなった。
そこであたしからセックスの手ほどきを受けたいと思ったのだろう。
整理するとこんな感じだと思うけど、この場合、普通にセックスの手ほどきをするだけでいいのだろうか。
男として振る舞っていた時期がどんな風か分からないが触れられることや裸を見られることに抵抗はないのか。
とりあえず、少しずつ行為の段階を進めながらヒアリングしていくしかないだろう。
「今日はネコをするというのでいいのかな?」
「ネコ……?」
「うん。サイトから選んでくれたでしょ」
「すみません、そのネコって何ですか?」
基本的な用語を知らないのか。
「女同士のセックスって基本的に片方がもう片方の身体を触って感じさせる形でするんだけど、触られる方がネコ、触るほうがタチって言うの。触られる方でいいのかな?」
「あ、なるほど。はい、その、ね、ネコがいいです。セックスって何していいか分からなくて」
「それならネコをしてもらった方がよさそうだね」
「私、どうすればいいですか?」
「それはあたしがエスコートするから大丈夫」
「エスコートもネコじゃない方なんですか?」
「それはそのカップルによるかな? 今日はセックスというサービスを提供するし、――ちゃんが初めてだからエスコートもあたしがするよ」
「わかりました。助かります!」
「それから、一応、されたら嫌なことを聞いておきたいんだけどいいかな?」
「特にないです」
「裸を見られたり、胸やあそこを触られたりするのは大丈夫?」
「大丈夫です。一応、セックスって裸になってすることですよね」
「なら良かった。やってみて苦手だなって事があったら適宜言ってね」
「わかりました」
「それから、自分のあそこは見たことある?」
「あそこって……」
「割れ目の中」
「はい、その、オナニーしたりもしますし」
そこはするのか。それなら性感がどんなのか知ってるしどこをどんな風に触られるかも分かるだろう。
あそこがどんな風になってるか知らないオナニー未経験の処女を抱くのは経験あるけど結構、大変だ。
このお客さんも信じられないくらいのカマトトだがセックスで触る部分を知ってるだけでもありがたい。
「それじゃあ、大丈夫そうね。分からないことは教えてあげるから頼ってね」
そう言うとあたしは自分の服を脱ぎ始めた。
「私も脱がないといけないですよね」
「それもいいけど、脱がされるのも体験してみない?」
「いんですか?」
「もちろん。ただ、スムーズに進めたいからあたしは自分で脱いじゃうね」
「はい! その、女の人の脱ぐの、見たかったので見てていいですか?」
「どうぞ」
お客さんは興奮した様子であたしをじっと見る。
こんな風に見つめられて服を脱ぐのなんて初めてだ。
プールや温泉で女が脱ぐのなんて女として生きていればありそうなものだけどまるで年頃の男の子がそういうチャンスを得たようだ。
あたしはいつもの調子で服を脱ぎこの太めの身体をお客さんの前に晒す。
「あぁ……」
お客さんは感動した様子であたしを見ると同時に、力を込めて脚を閉じている様子だった。
落ち着かない様子で右手で太ももを撫でている。
興奮しているのだろう。もしかしたらあそこがウズウズしているのかもしれない。
「今度はあなたの服を脱がせてね」
「はい……!」
全裸のあたしはお客さんに近づいて服を脱がせていく。
ジャケットと脱がせて、シャツのボタンを外して。
シャツの下にはスポーツタイプのブラトップを着ている。
ズボンを脱がすと女物のボクサーパンツを履いている。
下着姿になると確かに女性の下着を着ているが女っぽさを感じない。
そこそこ大きめの胸なのでブラをしないのは痛いだろうし男のように振る舞う為と考えた際に選んだものなのかもしれない。
「恥ずかしいです……」
「でも脱がすよ。いい?」
「はい」
両腕を上げさせてブラトップを脱がせる。
続けてパンツを脱がせていく。
乳房、股間が露わになる。
脇はきれいに毛を剃っていたがあそこは結構毛深かった。
全身の体毛を処理しているが陰毛はそのまま。
始めたばかりとはいえこの仕事をしていて感覚がズレてきているのか剃らなくても切って整えていないあそこの毛に新鮮さを覚えた。
あたしも最初のお客さんの後に剃るか迷って剃ってはないが、切って整えるようになった。
そんな今のあたしの視点から見ても体毛を処理しているのは女の子なんだろうなと感じる。
お客さんは怯えるような目をしてそっと胸と股間に手を添えた。
「恥ずかしい?」
「こんな風に見られるの初めてで」
「これからもっと恥ずかしいことするからね」
「はい……!」
「まずはお風呂にしようか」
「お風呂ですか?」
「エッチの前にきれいにならないとね。ちょっと待っててね」
そう言うとあたしはお客さんに待ってるように言って浴室へ向かった。
風呂の準備、入浴が終わったらお客さんの生まれて初めてのセックスの時間だ。
この待ち時間は相当緊張する事になるだろうなと思いながらあたしは浴槽にお湯を張り始めた。