女の子の鼠径部フェチのレズ風俗嬢が理想のあそこを持つ恋人と出会うまで 作:喋家月餅太
あたしは服を脱がされるとなるべく穏やかな表情を向けるように意識した。
お客さんは緊張してあたしの身体を見ている。
お風呂を準備した上でお互いに裸になるのだがお客さんからの要望であたしは脱がせてもらい、お客さんは自分で脱ぐという事になっていた。
乳房はともかく自分の身体と同じはずだがずいぶん緊張している。
あたしも女の身体を持ち、女の身体に興奮する人間だがレズビアンのそれとは大きく違う感覚だろう。
自分が初めてを女に捧げた時にこんな緊張をしなかった。
そこには「男として」という感覚があるのか。
「俺も脱ぎますね」
お客さんは立ち上がった。
笑顔を見せたがやはり緊張している。
「お医者様以外で裸を誰かに見せるのは初めて?」
「いえ、銭湯とかは行くんですよ。手術の傷が治ってからなんで最近ですけど。その時は見られたりします」
「下はそのままなんだよね? バレたりしない?」
「男はたいてい下を隠しますから」
見られるのは恥ずかしいものなのか。
あたしは男湯に入ったことがないからそういうのは知らなかった。
男の人は大事なものが外に出ているから個人差とかを気にするという感じなのか。
エンジニアだったころにラジオのかかっているオフィスで仕事をした事があるが夜の番組は下ネタも多く、芸人があそこが大きい小さいというのを話題にしたのを聞いたことがある。
女の胸と違って隠れているからその比較を避けたりするのかもしれない。
ついていないあたしにもお客さんにも関係ない話ではあるか。
お客さんはあたしを脱がせた時とは違って当然のことながら手慣れた様子で脱いでいく。
「あの、男の裸って見たことはありますか?」
上半身を脱ぎ終わってお客さんはあたしに尋ねた。
「あるよ」
「それは男と付き合った事が?」
「それは内緒」
「すいません」
「ごめんね。個人的なことは言えないの」
「それなら、俺の裸ってどうですか? 男と比べて」
あたしはお客さんの上半身を上から下まで見た。
「女の子だったって言われてもわからないよ。本当に男の子なんだね」
そう。下についていない事が信じられないくらいに男性の上半身だった。
トランス男性と知ったうえで見れば腰は細いし肩幅も狭い。
過去の付き合った二人の彼氏よりも丸みのある骨格をしている。
多分、医療従事者やスポーツ関係の仕事をしている人なら骨格や筋肉の違いで背景を知らなくても見抜けるのかもしれない。
あたしはそういう知識がないので憶測ではあるけども。
ただ、目の前にいるのは男性だ。
「上は無事に男になれたんだと思います」
「銭湯でも怪しまれないんでしょ?」
「そうですね。上は、ですけど」
お客さんは目を伏せて言った。
これから彼が依然として女の部分を晒す。
やはりその事に抵抗があるのだろう。
「脱ぎますね」
お客さんはそう言うと履いていたジーンズを下げる。
ジーンズの下にはボクサーパンツを履いている。
あたしはその様子を思わずじっと見た。
脱ぐ動作をしている腕で陰になって分からなかったが、過去の彼氏たちの様に足の付け根の布が膨らんでいないように見えなかった。
続けてお客さんはボクサーパンツを脱ぎそれをベッドの上に置く。
彼は全裸になりあたしの前に立っていた。
「こんな身体です。女の人に見せるのは初めてなんで緊張しますね」
あたしはお客さんの裸をじっと見る。
とても不思議に感じた。
さっきは上半身を見て前知識を持った上で意識を払えば女の特徴を持っているように思えたが、それでも男性の身体に見えた。
下半身も見ると男の身体の腰回りだけ女に置き換えたように見えてとても不思議だと思った。
腰回りは丸くて女の腰の形をしてる。そして当然だがちんちんがついていない。
毛は濃い方だが、その股間はあたしが何も感じない奇妙なもののぶら下がった形ではなく平坦そうに見えてなだらかに膨らみのある股間だった。
「本当についてないんだね。実はないのが想像つかなかったから変な感じ」
「ここ以外は男に見えてますか?」
お客さんはそっと股間に手を添える。
「そうだね」
あたしは頷く。
お客さんはその返答に安堵したような表情を見せる。
どことなく気まずい空気があたしたちの間に流れた。
正直、どんな事を言ったら地雷になるのか気になって言葉を選ぶのにさっきから苦心している。
向こうもそんなあたしの様子を感じ取ってるのか気を使わせてしまっているようだ。
「あの、Mさんってレズビアンなんですよね?」
「そうだよ」
「そのMさんから見て俺みたいな身体ってどうなんですか?」
ビアンであるかは関係なく不思議な身体をしているというのが感想だ。
男の身体は見た回数はあまり多くない。
その経験の中で男の身体に何も感じない事は自覚しているので胸や筋肉がついて体毛もそれなりにある脚には興味はない。
だけど、腰回りは女のそれなので興味は沸く。
ただ、これをどう伝えたらいいのか。
「魅力的な部分とそうじゃない部分があるって感じかな?」
「その魅力的な部分っていうのはここ……?」
あたしと同じ平坦な股間を指さしながらお客さんは言う。
「そうだね。あたしビアンだから――さんみたいな人ならどうしてもそこになっちゃうね」
「そうですよね」
「白状するとトランス含めて男性のお客さんはあなたが初めてだからあたしも手探りなの。まずは身体を動かしてどうするか考えたいから始めない?」
「はい。よろしくお願いいたします」
「まず、準備も出来てるからお風呂に入ろう。軽く洗うだけだけど」
あたしはそう言ってお客さんはお風呂に連れていくことにした。
男性の身体に魅力を感じるかどうかは今回の仕事を受けた以上は関係ない。
あくまで仕事としてサービスを提供する。それがあたしがここでするべき事だ。
それはこれまで魅力的に感じない女性たちに対しても感じてきたのとその辺は変わりないと思う。
男性の身体に魅力を感じないといっても今日のお客さんには他のこれまでのお客さんたち同様におまんこがある。
本物のというのが正しい言い方じゃないだろうが、生まれながらの男性を相手にするよりは乗り気になれる案件だ。
お風呂に入って、お客さんに興奮してもらいたい事もあり、密着気味に身体を洗う動作をさせてもらった。
お客さんは緊張しているようだったがお風呂の温かさもあり緊張は次第に解けていったようだった。
泡立てたボディーソープであそこを洗った時、あたしは彼に胸を密着させた。
あたしもおっぱいは大好きなのでこうされると興奮する。
お客さんも興奮しているのようで恥ずかしそうな顔をする。
彼氏がいた経験のあるレズビアンとして、それも過去の彼氏をきちんと好きだったロマンチック面ではバイセクシャルなあたしなのでこうして男の子が興奮する表情、それも照れてのものなら可愛く思える。
そして、右手で洗いながら感じるちょんちょんの感触はとても心地いい。
男性ホルモンは脂肪が薄くなって筋肉が発達するからここも硬くなるのかと思ったら他の女の子とあまり変わらなかった。
毛でよく見えないし、今はこの後のゼックスの為にエッチな気持ちを煽る事に専念しているのでじっくりは見ない。
ただ、肌で触れる感触も男性そのもののお客さんのあそこはちょんちょんで、あたしは早くじっくり触ったり見たりするのが楽しみになった。
泡を流し終わったら楽しい仕事の時間が始まる。