女の子の鼠径部フェチのレズ風俗嬢が理想のあそこを持つ恋人と出会うまで 作:喋家月餅太
「あそこを見させてもらっていいかな? 結構個人差のある場所だから」
あたしはお客さんのあそこの毛を軽く掴みながら言った。
どう見ても顔も上半身も男の人。
だけど、あそこには男の人についてるものがない。
とても不思議に思える。
「はい。人に見られるの初めてで恥ずかしいですけど」
お客さんは小さく笑いながら言う。
恥ずかしいだけなのか、もっとマイナスな感情もあるものなのかはあたしには分からない。
ただ経験のできない立場にあれこれ決めつけるのは良くない。失礼だと思う。
だから本人の言葉を信じるしかない。
「それじゃあ見せてね」
お客さんは頷く。
あたしはこの仕事をする時にあそこをじっくり見て触ってから行為を始める。
あたしが女の股間の形に対するフェチを持つのもあるが、この部分はとても千差万別だ。
毛を掻き分けていくとお客さんのあそこは真ん中が小高く膨らんでいる形をしている。
股間自体の形状としては好きな形をしているを
そして割れ目の始まりが見えてそこは線の太い割れ目だった。
草原に分け入るように陰毛を掻き分けて下の方を見ていくと彼のあそこはこれまで相手をしてきた女性たちと違っていた。
割れ目からクリトリスがはみ出ている。
それ自体は珍しくない。
むしろ成人女性できれいな一直線の割れ目の方が珍しい。だからあたしにとってそう言う割れ目は可愛く思えるし好物だ。
クリトリスや小陰唇がはみ出ているのはとっても一般的だ。
だけど、他のクリトリスがはみ出ているお客さんのその部分は割れ目のに挟まって寝ている形だ。
だけど今日のお客さんのクリトリスは外に向かって立っていた。
クリトリスの大きい女の人はお客さんたちやナンパした女の子にも何人もいたが彼女らよりもはるかに大きい。
流石にちんちんの様とはいかないが豆に例えられるコロンとしたり尖ったりした小さな出っ張りじゃない。
小指の第一関節くらいはある細長い形をしていた。
太さも女の子のそれより倍くらいはあるがそれが数倍に伸びた様な形をしている。
足を閉じた状態でも割れ目を分け入って生えていると形容できる形をしている。
「びっくりさせちゃってますね」
お客さん気まずそうに笑う。
「こんなクリちゃん初めて見るから……」
「ホルモン治療してから大きくなったんですよ」
「男性ホルモンで?」
「そうですね。オナニーの回数が増えたので触った刺激もあるでしょうけど」
男性ホルモンでクリトリスが大きくなるのは前知識として持っていなった。
だけど、女の子では見たことのないサイズのクリトリスを持つ女の身体を持つ男。その言葉の説得力としては十分だった。
確か、聞きかじりの知識だがクリトリスとペニスは解剖学的には同じものだったはずだ。
1センチに満たないクリトリスと10センチは優に超えるペニスが解剖学的に同じと言うのも、男性の身体を形作る男性ホルモンの投与によってお客さんのクリトリスが10倍くらいになるだろう所まで育っているのをこうして見ると納得できる。
「上から見下ろすとクリの先端が見えるんですよ。股から突起が生えてるのちんこみたいで嬉しいんですよね」
解剖学的に同じというか相当するものだとしてもクリトリスとペニスは違う。
でも、平らで小さい頃なら「何もない場所」と認識してた股間から小さすぎるけどペニス様のものがあればそう考えるのはトランス男性に縁のないあたしでも想像がつく。
「こんなこと言ったら引きますよね」
「そんな事ないよ。ちんちんが欲しいって気持ちは分からないけど、想像はつくから。これは——さんのちんちんなんだね」
「そう、ですね」
あたしの言葉にお客さんはなんだか釈然としない声の調子で言う。
何かまずかったんだろうか。
「本物のちんこには程遠いですけどね。でも、ちんこですね、俺、男ですし」
「それならここを中心に触った方がいい?」
「それは他の人にしてるのと同じ様にして欲しいです」
「いいの? 女の部分が中心になっちゃうけど」
「はい。俺、女としての快楽を知りたいんです。この身体に生まれてこの身体だから経験できるやつを」
ちんちんと呼んでもクリトリスはクリトリスだから女の快楽だけど、彼はそこばかりじゃなくあそこ全体で感じたいし多分、中の感覚を知りたいのだろう。
それならリクエストに応えたいし、あたしとしてもやりやすい。
「それじゃあ、あたしがよく女の人を感じさせる形でやっていくね」
「お願いします」
「わかった。やってみて嫌だったら遠慮なく言ってね」
「分かりました」
あたしはこの会話と並行してお客さんをどう感じさせるかを考えていた。
男性ホルモンを打って体質が変わってから肌が鈍感になったと言う。
あそこはどうなんだろうか。
あたしは手始めに両手で割れ目の両岸、つまり大陰唇を摘んで揉み始めた。
手の動きは上下に指を広げたり縮めたり。同時に指先は円を描くように。
まずは優しく柔らかくそこから強くしていく。
「そこ、揉んだりするんですね」
「クリトリスを触るのは刺激が強いし、膣は濡れなきゃ痛いからね。女の子には上半身の愛撫でほぐしてからここを揉んでいくの。あくまであたしのやり方だけどね」
あまりここを揉むとというのは過去にプライベートでセックスした女の子はやらなかったし、あたしもだ。
まるっきりしなかったわけじゃないが風俗の仕事をしてからここを揉むことが効果的だと知った。
それにあたしは女の子の股間の子の脂肪を湛えた場所とそこにある割れ目が大好きだ。
あたし自身の仕事の中での楽しみでもある。
ここの感触は人によって千差万別だしどんな女の子でも触り心地がいい。
それに女の女たるところを感じられるから好きだ。
その「女の女たる」を元女とは言え、完全ではないとは言え男性である今日のお客さんに感じるのは皮肉だとは思う。
「気持ちいいですよね。感覚は控えめですけど」
「ここ、揉んだりするの?」
「子供の頃に。まだ女の股に付いてるものがあるって知らない頃に友達の裸に興奮してなんとなく触ったら気持ちよかったんですよ」
「それはいつの事?」
「小学校の頃です。林間学校の風呂で発育のいい友達の裸を見て股間がムズムズして、何となく寝袋の中で揉んでたら気持ちよくなって」
「凄いね。みんなに囲まれて寝てる時に初ひとりエッチ?」
「変態ですよね」
「そこまで直情的な性欲って男の子らしいね」
「触ったのはまんこですけどね」
「その頃はまんこって言ってた?」
「言い始めた頃です。その前はMさんは知ってますかね? 地元で女の股間をちょんちょんって呼んでて、俺もそう呼んでたんですよ。その林間学校でも言ってる同級生、いましたけど」
「あたしもちょんちょんって言ってたよ」
股間を見て触ってるけど彼をあたしは男性として認識してると思う。
けども、彼も自分の大事な所をちょんちょんと呼んでいて思春期くらいにそう呼ぶのをやめるという女の猥語の成長のステップを踏んでいるようだ。
女として育った人なんだな。
あたしは彼のちょんちょんを揉みほぐしていく。
「はぁぁ……懐かしい感覚ですね」
彼の声に感じている様子が現れている。
男になったお客さんでもここを揉むと気持ちいいんだ。
彼氏が気持ちいいのは自分と違う身体でここに違うものがついていたからどんな感じか分からなかった。
男性だけどあたしと同じものを持つお客さんの快楽はあたしにも分かる。
男の人のちょんちょんを揉むなんて何だか妙な気分だ。
あたしは右手は揉むのを止めて小陰唇の方を指でなぞる。
「結構濡れてるね」
「クリも勃ってます」
「見たり触ったりしなくても分かるの?」
「ホルモン打って大きくなってからクリに内側から張るような感じがするんですよ」
「へぇ」
「男もちんこが立ったらそんな風に感じるみたいで勃ったって分かるのは嬉しいですよ」
「そうなんだね」
男の人もそんな感覚があるのか。勃起したのが分かるのは何となく知ってたけどあの大きさで動くからパンツと擦れる感覚くらいだと思ってた。
何だか煩わしそうだな。
「もう少し濡らさないと挿れるの痛いと思うんだけどクリトリス触ってもいいかな?」
「はい」
大きさ的に指の腹で撫でるだけにするには大きすぎると思う。
「男の人に手コキするみたいでいいかな? あ、手コキって分かる?」
あたしは彼氏がいた頃にしてあげた事があるし異性と付き合うものだと思ってた頃に男性にしてあげる事は色々調べた。
でも、彼は男性をそういう対象として考えた事がないだろうし、彼の股間も男性にあるものが無い。
だから、男性の股間にしてあげる行為を知らない可能性もある。
「手コキ、してもらいたかったんです。これは男の快楽ですけどね」
そう言ってお客さんは笑う。
知ってたのか。してもらいたかったって事はちんちんへの憧れなのだろうか。
女の身体に生まれた男性なんだから憧れは持つのは自然だろうし。
「あたしは女の子専門だから手コキ、上手じゃ無いけどそこは勘弁してね」
「女の人に触ってもらえるだけで満足ですよ。ちょんちょんを上手に揉まれたばかりですし」
女のそれよりかなり大きいとは言えクリトリスだから握る事ができるサイズじゃ無いので指で摘んで手を上下に動かし始めた。
正直、この行為は対男性そのもので興奮しない。
仕事としての役割に徹することにした。
「気持ちいいです。すごい。かなり濡れてきました」
あたしが指で摘んだクリトリスを刺激するのに合わせてお客さんは息が荒くなっていった。
「自分で刺激するより気持ちいいです。Mさんが上手なのもあるだろうけど、誰かに気持ちよくしてもらうって良いものですね。クリは自分でも触るから違いがわかります」
「それは良かった。本当にだいぶ濡れてきたね」
お客さんのクリトリスの根本に小陰唇の間から溢れた愛液が付着している。
指先を上下に動かしているので指についた愛液がクリトリスに塗られていく。
ちんちんのように細長いクリトリスは彼の女の子から溢れた汁でツヤツヤになっていた。
「そろそろ挿れようと思うんだけどどうかな? それともこのまま手コキする?」
「挿れて下さい。俺の知らない感覚でイってみたいです」
「いいよ。初めてでしょ? 痛かったら遠慮なく言ってね。初めての痛みは傷ができてるからだから無理しないでね」
「分かりました」
「男の子は無理しやすいけど、これは無理しないで」
「はい」
女性器を刺激するから彼にとってそれが男であることを否定してしまわないか心配で男の子扱いをきちんとしないとと思った。
でも、皮肉に聞こえてしまわないだろうか。言ってみてそこが気になる。
お客さんの顔を見るととても穏やかな表情をしている。
心配ないのかもしれない。過剰な気遣いは返って傷つけてしまうのかもしれない。
それに彼にとってあそこがちんちんじゃなくてちょんちょんやおまんこと呼ばれる形をしている事は受け入れられてるのかもしれない。
だから今日の依頼なのだろう。
あたしはクリトリスを摘んでいた指を離して人差し指だけを伸ばして手のひらを上に向けた。
始めよう。お客さんはすでに覚悟を決めている。
あたしはゆっくりと人差し指を小陰唇の間に差し込んだ。
その部分はとても湿潤で指がそこを満たす液体に塗れていく。
濡れている事に助けられてあたしの指はすんなり入っていく。
「痛くない? 大丈夫?」
「入ったんですか?」
「うん。第二関節までかな? このまま奥まで挿れていい?」
「はい。結構、わかんないもんですね」
「女の指は細いからね。動かすと分かると思う」
そう言うとあたしは指を奥まで押し込み、指の腹で内壁をそっと撫でるようにしながら手首を前後に動かした。
中を撫でながら指を出し入れしていく。
あたしは恋愛と仕事で女の股の中をこうして刺激してきた。
それを女の子たちと同じ股間を持つ目の前の男性にしていく。
痛がってはないし、あたしの指にも引っかかる感覚はない。
中はかなり狭い。
彼にこの表現が適切なのかは分からないけど、処女だからというにしても狭い。
男性ホルモンで膣は縮むのだろうか。それとも彼の体質的なものなのか。
「膣でひとりエッチはしないの?」
「した事ないですね。なんか自分の指は抵抗があって」
「あたしが挿れるのは?」
「誰かにしてもらうのはむしろして欲しいです」
「それはどうして?」
「俺たちって、俺は経験なしですけど、セックスしても触るだけで気持ちよくなれないんです。でも、俺は誰かに身体を触れてほしい。温もりと快感を知りたいんですよ。だから」
「初めてをあたしがもらって良かったの?」
少々不適切な質問かもしれない。
この仕事をしててあたしは初めての相手を何人かしてきた。
経験をできない人のためのその機会になる事もあたしたちのしごとだ。
「もし、彼女ができた時に何も知らないのは嫌だったんです。触るだけになっても彼女がどんな風に気持ちいいか分かって触ってあげたいです」
「今、あたしがしてるように?」
「はい。まぁ、その彼女にこの身体でなってくれる人がいるかは分からないですけどね」
「それは大丈夫って言ってあげたいけど分からないな」
「それでもいいです。女の人が気持ちいいってどういう事か教えて下さい」
「いいよ。もっと強くするね」
「あっ……!」
あたしが指の動きを早くするとお客さんは女の子みたいな声をあげた。
中の温度が上がっていく。
お客さんは感じている。
痛くならなくて良かった。
でも、慎重さは必要そう。愛液が少ない。
濡れてはいるけどこれだけ中を刺激して感じてる様子を見せながらその本能に反して濡れ具合が足りなく思える。
膣の狭さもだけど、男性化した影響なのだろうか。
中を傷つけないように神経を使いながらあたしは探り探り刺激を強める。
触り方と出し入れの速度、それを調節していく。
「あぁ……。はぁ……」
「気持ちいい?」
「はい。なんか股間だけじゃなくて腹の中で感じてるっていうか」
「中はそうだよ。しっかり感じてるんだね」
「子宮、なんですかね」
「分からない。でも、女の身体は中にあるからね。女の感覚なのは確かだけど大丈夫?」
「はい、これを知りたかったです。Mさんもこれを感じるんですよね」
「どこまで同じか分からないけど、そうだね」
「女の人がこう感じるって考えると興奮します。女の人の身体を知れて嬉しい。俺もいつかこれを好きな人にしてあげたい」
「見つかるといいね。気持ちよさをあげられる女の子」
「はい……あっ! あぁっ!」
お客さんは突如身体を震わせた。
そして力無く項垂れる。
「イッた?」
「はい。こんな風なんですね。中で感じるの」
「どう?」
「俺のこの身体、女なんですね。気持ちいいけど男じゃないってのも思い知りました」
「そう……」
「でも、好きです。次は男として逆の立場をやりたいです」
あたしは言葉を失った。
彼は男性になろうとしてるのに女を自覚させた。それで良かったのだろうか。
「胸を取って男として生きられると思ったけど、どこまで男になれてどこまでなれないのか分かった気がします」
「それで良かったの?」
「はい。俺は男だけどおまんこのある男ですから。それが俺です」
彼は落ち着いた口調で言った。
あたしには女である人間にはその感覚はわからない、その事だけは分かった。