※この作品はR-18です。

女の子の鼠径部フェチのレズ風俗嬢が理想のあそこを持つ恋人と出会うまで   作:喋家月餅太

31 / 59
知り合いかもしれない

トランス男性のお客さんの仕事を引き受けてみてTさんに今後はどうするかを聞かれた。

 

あたしとしては股間が女性器であれば仕事を受けたいと答えた。

 

初めて引き受けたお客さんのようにいい人ばかりじゃないだろうが、それでも当事者支援団体を通じての仕事になるのであちらも個人情報を把握されてる事もあり普段のお客さんよりも質は担保されているだろう。

 

ただ、触らせてくれるかは分からないけど乳房を切除していない人がいいなと思う。

 

興奮できる身体をしている方が仕事としてはやりやすい。

 

これは親の世代のお客さんを相手にしても思う事だ。

 

興奮しないし歳の近いお客さんの予約が楽しみになる。

 

好みのあそこのお客さんに当たればなおさらだ。

 

まさに昨日が親より年上のお客さんで冷静な頭のまま相手を興奮させる事を考えるのが大変だった。

 

あたしがネコだったけど、あそこも興奮で濡れてたというより物理的な刺激の反応で濡れただけで責められていた。

 

相手は若い女を抱けて楽しかったようだがそれなりにキツいセックスだ。

 

今日は申込の自己申告ではあたしと同い年のお客さんだ。

 

ネコ希望なのでやりやすい。

 

感じさせられるのは体力を使うから幾分気が楽だ。

 

こちらの裸を見たいという希望もあるのである程度触られる様ではある。

 

昨日の件があるので楽しみな仕事に思える。

 

最近は自分の身体を可愛い女の子に見てもらいたいという気持ちもある。

 

というのも最近、あたしは陰毛を永久脱毛した。

 

お金も時間もかかったが自分の裸に満足できる様になった。

 

太っているのは相変わらずコンプレックスだが、ツルツルのあそこで割れ目が丸見えなのは人に見せたくなる。

 

これまで剃った事がなかったので思春期に毛が生えて以来の自身の割れ目への邂逅だ。

 

あたしの割れ目は結構太めで軽く足を広げただけで開く程度に開きやすい。

 

脂肪のつき方は満遍なく厚くふっくらした感じだ。

 

下腹部の肉のつき方もあるので太っている事も関係してるのだろう。

 

自分の割れ目をこうして見るとなんだか愛おしく思える。

 

そして、女だなっていう当たり前のことも思う。

 

そう思うのはちょんちょんフェチな事とトランス男性とセックスした事から持った認識だろう。

 

部屋の中で仕事に向かうために着替え終わったあたしは一度、パンツを下ろして下半身を露出した。

 

ツルツルのあそこを見下ろすしてあたしはその部分をプニプニと揉む。

 

相手がどんな風に思うかは分からないが早く今日のお客さんに見せたいなと思いながらパンツを上げて鼠蹊部を服にしまった。

 

 

 

今日はホテルの部屋での待ち合わせだ。

 

ビジネスホテルの一部屋を借りてありその部屋で先方が待っている形になっている。

 

ラブホテルでもあるが、この形式の待ち合わせも半々くらいである。

 

基本的にセックスだったり風俗に慣れているお客さんの場合はこの形式を好むケースが多いみたいだ。

 

あたしはどういう訳かセックスに慣れていないお客さんが多い。

 

太めで包容力がある様に見えるのか若い性経験のない女の子のお相手がちらほらとある。

 

今日は慣れているお客さんらしい。

 

その場合、評価が厳しいお客さんも多いので緊張する面もあるがどんな行為をするかとかの話がやりやすい。

 

特殊なプレイじゃなければ大抵はした事もされた事もある事なのでどんなふうに感じるかを知っているのは助かる面もある。

 

ドアの前まで来るとあたしはノックする。

 

フロントで後から来た連れとして到着をお客さんに知らせてもらったのであちらもノックが誰か分かるはずだ。

 

ノックをする前に電波の入りを確認したお店のスマホをしまってスマートウォッチの状態も確認した。

 

このホテルはこの辺の風俗店ではよく使われるしあたしもここでの仕事は何度かしてるのでもしもの時の脱出経路は確認済みだ。

 

この仕事をしていて特に部屋での待ち合わせでは警戒心が強くなる。

 

これはお客さんには内緒だがこのスマートウォッチは録音していて特定のキーワードを言うとお店にリアルタイムに様子を伝えられる機能がある。

 

それを使わなくて済む様にこの瞬間はいつも祈り緊張する。

 

「どうぞ」

 

柔らかい雰囲気の女性の声が聞こえた。

 

あたしは息を飲み込んでから「お待たせしました」と言ってドアを開ける。

 

何回か見たことがあるし、よくあるタイプのビジネスホテルの部屋だ。

 

ダブルの部屋に女二人の予約だから風俗かどうかは分からないだろうが、ホテルの人にはどんな女がこの部屋を借りてるのかは察してることだろう。

 

ビジネスホテルの部屋の入り口は風呂とトイレのある狭くなった通路がありそこを過ぎるとベッドや机のある居住スペースになっている。

 

その間あたりであたしと同じくらいの歳の頃の女性が立っていた。

 

「あ……」

 

その顔を見た瞬間、あたしは気づかれない様に気をつけつつだが思わず声が漏れた。

 

あちらもこちらの顔を見ると一瞬目を見開いた。

 

知り合いと思われる人が立っていた。

 

似ている他人かもしれないがあちらの様子を見るとその幸運を期待するのは無理そうだ。

 

レズビアンバーで知り合った人。

 

社会人になったばかりのあたしの彼女はある日突然あたし元を去った。

 

そのさった先になった女だった。

 

その相手とセックスするのか。

 

あたしはすぐにこの場から立ち去りたい気持ちになった。

 

もしかして、目元をマスクした写真からあたしだと気づいて予約したのか。

 

でも、ほんの僅かの瞬間、あちらはあたしを見て驚いた様だった。

 

そんな事を知らずに予約してあたしが来たから驚いたのだろう。

 

希望的観測だがそうである事を祈ろう。

 

そして、あくまであたしは風俗嬢のMだ。

 

よく似た他人としてこの時間を過ごそう。

 

相手は友達と呼ぶには距離のある知り合いで数年間会っていないから出来ない事はない。

 

「お待たせしました。お約束してたMです。——さんで合ってますよね?」

 

あたしは相手が予約で名乗った知らない名前で呼ぶ。

 

バーで名乗っていた名前は偽名なのか、こちらが偽名なのか。それとも両方なのか。

 

どちらにしてもあたしの聞いたことのない名前だ。

 

同性愛者界隈では本名を名乗らない人も多い。

 

あたしは下の名前を名乗っていたがフルネームを知っている界隈の知り合いはきちんと付き合った相手とSくらいだ。

 

「はい。部屋、分かりました?」

 

初めて会う人との待ち合わせでは普通のトーンで言う。

 

あちらも平静を装っているのだろうか。

 

「フロントで教えてもらいましたから」

 

実際にはこのホテルは仕事で何度か来ているからだが、他のお客のことを匂わせる事を言うのを嫌がる人も多いからその辺は言葉を選ぶ。

 

「よかった。あの、変な事を聞きますけど……」

 

「はい、何でしょう?」

 

「以前お会いした事、ありましたっけ?」

 

「うちの店は初めてでしたよね?」

 

「はい」

 

「それならお会いした事はないと思いますよ」

 

「ですよね。昔の知り合いに似てたもんですから。人違いでした。すいません」

 

確実に気付いている。

 

あたしが自分の恋人と以前に付き合っていた女だと。

 

だけど、この会話を交わした以上はお互いに知らない同士だ。

 

そんな事は関係なく仕事を進めるのみ。

 

あたしは内心ヒヤヒヤしていて落ち着かない。

 

「上着脱ぎますね。まずは希望事項の確認をお話ししましょう」

 

あたしは呼吸を整えながらハンガーに上着をかける。

 

その際にお客のスキニーパンツを履いた股間をチラリと見る。

 

女特有の股間の曲面に沿って布が覆っている様子が見えた。

 

部屋の照明もあり脂肪の盛り上がり具合など細かいところはわからないがあたしは過去のお客さんの鼠蹊部を見てきた経験からその部分をあれこれ想像する。

 

かつての恋敵だとしてもその部分は強く惹かれるものがある。

 

まずは脂肪のつき方やどんな割れ目かを想像しながら収まりの悪い気持ちを抑えた。

 

男の人なら穴兄弟とか言うのだろうが、あたし達の場合は指姉妹とでも言うのか。

 

同じ女の指を膣で受け入れた者同士だ。

 

最もお客さんが挿入をセックスでやるタイプなのかはわからないが。

 

気分も落ち着いたのであたしはお客さんのそばに行くとベッドに座るように促して自分も隣に座った。

 

「あの、わたし、しばらくセックスしてないのであまり上手じゃないかも」

 

「大丈夫ですよ。——さんみたいにブランクのある人や初めてという人は沢山いますから」

 

「あの、身体を重ねるし同世代だからもっとフランクに話してもらうのはアリ?」

 

「もちろん。そうさせてもらうね」

 

「その方が話しやすいわ」

 

あたしはいつもする様にアイスブレイクの意味を込めて微笑む。

 

こういう細かい習慣は相手にとってよりも自分にとって役立つんだと思う。

 

昔の恋敵であることがほぼ確実な相手にこうしてその事を無かった前提で対峙するのにこちらの気持ちを落ち着けることができる。

 

「セックスについての希望を聞いていくね。ネコでいいんだよね?」

 

「うん。タチは苦手なの。でも、触ったりはさせて欲しいの」

 

「もちろん。その場合はフィンガードムかグローブを着けてもらうけどいいかな? お店の決まりで素手は禁止なの」

 

経験のあるレズビアンなら手術用手袋はグローブと言うことが多い。

 

実際に医療現場やメーカーでの呼び方はサージカルグローブだからだ。

 

「大丈夫。と言う事は口でのプレイもダメでいいの?」

 

「申し訳ないけどそれ禁止。手でのしげきのみになるね。物足りないとは思うけど安全のため。あたしは毎日違う人とセックスしてるから」

 

「その辺はそうじゃないかなと思ってたから大丈夫。クンニ好きだけどそれは彼女ができてからにするわ」

 

お客さんは笑いながら言った。

 

彼女ができてからという事はあたしの元カノから別れたのだろうか。

 

数年経ってるしレズビアンのカップルは長続きしづらいから別におかしくはないのだけれど、あたしから取った女性と破局したという事実には悲しさを感じた。

 

「そうして。手で出来る事は気持ちよくなってもらう様に色々するから。NGな行為はある?」

 

「挿入はしないで欲しい。あれは好きになれないの。クリトリスでイかせて欲しいかな」

 

「了解。他に触られたくない場所は?」

 

「お尻の穴かな。攻める人、時々いるけどあれは膣以上にだめ。両方の穴に触れなきゃ大体の事は大丈夫」

 

「逆にして欲しい事は?」

 

「マッサージをしっかりして欲しい。わたし、上半身を愛撫されるの好きなの」

 

「首筋や胸なんかの皮膚を刺激する感じかな? それでしっかり濡らしてから下に触る流れでいい?」

 

「そんな感じ。なんか、美容室のカウンセリングみたいね」

 

「同じだよ。お客さんの要望を叶えてつつプロの観点から提案するのがこのサービスだから」

 

「わたしに合ったセックスをしてくれるって捉えていいのね?」

 

「あたしの出来る限りは。確実にというのは保証できないけど」

 

「それでも楽しみ」

 

「まずはお風呂を準備してくるね。ちなみに風俗は初めて?」

 

「うん」

 

「そう。なら出来る限り分かりやすくリードするからね」

 

そう言ってあたしは立ち上がり翌日に向かう。

 

ビジネスホテルの三点式ユニットバスならシャワーだけが限界だろう。

 

トイレの横で湯船に浸かる事を嫌がる女の子は多いわけだし。

 

そう考えていたらお客さんはあたしの手を掴んで引き留めた。

 

「服は脱いでおいた方がいい?」

 

「それでも良いし、して欲しければ脱がすのも脱ぐのを見せるのもアリだよ」

 

「それじゃあ、脱がして欲しい」

 

「お風呂を準備したら脱がせるね。シャワーだけで良いかな?」

 

「大丈夫。ユニットバスだもんね」

 

やはりこの人も抵抗があるようだ。

 

あたしはお風呂を軽く洗い、お風呂道具を置くためにユニットバス浴室に向かった。

 

打ち解けたとは思うけど、やはり自分の彼女をとった人とのセックスと考えると気が重い。

 

ただ、相手はヒアリングの最後の方はそれを気にしていないように見えた。

 

どんな仕事になるか。特にあたしの気持ちの上では未知な日になりそうだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。