女の子の鼠径部フェチのレズ風俗嬢が理想のあそこを持つ恋人と出会うまで 作:喋家月餅太
「お待たせ。あたしは先に脱いでも良いかな?」
あたしはシャワーの準備が終わると出来る限りの柔らかい笑顔で言った。
気が重い事は悟られてはならない。
あくまで彼女はお客さん。お代の分だけセックスを楽しんでもらわないと。
「脱がせてもいいかな? 女の子の肌に触れたくてたまらないの」
ネコとは一緒に飲んだ時に言っていたけど最初に触りたいとも言っていた事も含めてバリネコという訳ではなさそうだ。
「どうぞ。グローブはする?」
「それは大丈夫。あそことかは触らないから」
そう言うとお客さんはあたしのブラウスのボタンを外し始めた。
タチのお客さん以外は脱がせたがるお客さんは結構少ない。
ネコでもリバでもこの辺は受け身になりたがるお客さんは多い傾向にあるのだ。
これはワンナイトラブでもその傾向にあったから金銭の授受が理由でもなさそう。
ネコをやりたがる女の子は自分から動きたがらないのかもしれない。
それがネコの傾向ならあたしは少数派だろう。
あたしは胸が露わになり、パンツを脱がされて下着を脱がされて下半身が露出される。
「ツルツルなんだね。久しぶりに見た」
「パイパンは好き?」
「嫌いじゃないよ。それにしても剃り跡がなくて綺麗ね」
「永久脱毛だから」
お客さんは物珍しげに見る。
彼女はパイパンの女の子とエッチした事はあるようだけど剃っている人が殆どなんだろう。
もっと見て欲しい。
ツルツルにするのにそれなりにコストをかけたしあたしは自分の割れ目が気に入ってる。誰かに見られるのが好きになった。
「次はわたしを脱がせてくれるんだよね?」
しばらくあたしのちょんちょんを見た後、お客さんはベッドに座ってそう言った。
触るならグローブが必須と言ったから触るのを抑えたのだろう。
そういうところをきちんと守ってくれるのはありがたい。
多くはないがグローブもフィンガードムも着けずにパイパンが珍しいと触ってくるお客さんもいるしそれを止めるのも面倒だ。
今度はあたしがお客さんを脱がし始める。
服の上からだと胸の膨らみは微かだ。
脱がせいていくと小ぶりな胸が姿を現す。
形もお椀型で綺麗だ。
乳首はしっかり勃っているので興奮してるんだろう。
下も脱がすとパイパンではないが毛を綺麗に整えてあった。
割れ目の周辺だけ一列に残して毛を剃ってあって、残した毛を切り揃えている。
こうしている女の子はこの界隈では多い。
女が女相手にセックスするならこういう所を含めて身なりを細かく見られるから陰毛を綺麗にしたがる。
あたしのところに来るお客さんもそうだ。
見たところごく最近に整えたように見える。
一年以上セックスしてないとの事だが今日のために整えたのだろうか。
そうならお金のためのセックスとはいえ嬉しい限りだ。
しっかり楽しむ準備をしていると分かるとこちらとしてもいいサービスを提供しようという気持ちになる。
恥丘の膨らみと割れ目の脂肪のつき方に差は小さくて同じ厚みがV字の先端まで続いている。
特段特徴はないが触り心地の良さそうな鼠蹊部だ。
触るのが楽しみになってくる。
「なんだか恥ずかしいね」
そう言ってお客さんは胸を腕で隠す。
女はこういう時、胸を隠す傾向にある。
あたしのように股間を見る事に興奮する性癖の人が少ないだろうし、本人としてもあまり意識することのない部分でもあるからだ。
この仕事をしなければあたしだって鼠蹊部に興味を持たなかっただろう。
「照れ屋さんなんだね」
「彼女に見せるのはいいんだけど、そうじゃない人に温泉やサウナでもないのに見られるのはちょっとね」
「なるほどね」
「それに気持ちよくなるためだけにエッチするのが。慣れなくて……」
「風俗は初めて?」
「初めて。付き合ってない人とエッチなんて今まで考えたことがなくて」
結構硬い方なのかもと思った。
ビアンの界隈で付き合ってない相手とエッチする事も珍しくない。
エッチしてから付き合う事もあるし、以前のあたしのようにバーで行きずりの女の子と身体を重ねたりする事だってある。
子供ができてしまう可能性がゼロな分、あたし達のセックスは異性愛者よりカジュアルだと思う。
指で大事な所を刺激するのが基本系なので場所を選ばす出来るのもある。
けど、お客さんは相手を恋人と線を引いて身体を重ねてきたタイプのようだ。
そんな人が風俗に来るのは何故なのだろうかと思った。
それとあたしはこの人が元カノを奪ったとばかり思っていたけどもしかしたらそうじゃないのかもとも。
それは今は考える必要はない。
次にすべき事は一つだ。
「これからエッチするけど大丈夫?」
「大丈夫! そのために来たんだから」
「それじゃあ、一緒にシャワーを浴びようか。洗ってあげるのは大丈夫?」
「うん。恥ずかしいけどね」
お客さんは顔を赤くして言う。
それを見てあたしは彼女の事を可愛い人だと思った。
同時に何かの事情がありそうだがこの時間のサービスを楽しんで欲しいとも。
緊張していたようだったが、お湯の温かさのおかげで気持ちも身体も強張りが解けたようだった。
あたしは自分を洗いつつお客さんを洗った。
泡だらけになった時に身体を密着させたりもする。
最近はいつもお客さんを洗う時に安全な範囲で肌の接触をしている。
そうすると相手の気持ちも盛り上がってエッチにスムーズに入ることが出来るのを経験上知った。
今は身体を拭き終わり先ほどと同じように裸でベッドに腰掛けている。
「ちょっとびっくりしちゃった」
お客さんは興奮しているのを抑えながら言った。
「あそこをくっつけてくるんだもん。いいの?」
お客さんが言うのは最近あたしが間の様子を見てやっている貝合わせの真似事だ。
と言っても性器をくっつけるわけじゃない。それは禁止行為だ。
「恥丘を軽く当てただけだからね。あそこと言うより殆どお腹だから」
「割れ目のあたりかと思ってどうしようと思った。貝合わせはしてみたいけど禁止事項に書いてあったから」
「これで擬似体験はできるでしょ?」
「そうだね。お風呂を上がる前に自分のあそこを触ったら凄くなってた。こんな興奮するの久しぶり」
凄くなってたというのは濡れた事だろう。
「じゃあそろそろ始めてもいいかな?」
「うん……」
あたしはお客さんをベッドの中央まで移動させて優しく押し倒した。
お客さんはリラックスした様子で横になる。
この人以外にもこれまでいたがこうして押し倒す時にうっとりした様子を見せる人がいる。
セックスという行為に対するある種の陶酔を感じてならこちらもやりやすい。
行為の演出をしやすいからだ。
ただ、こういう様子を見せる人には不安とリスクも感じる。
所謂、ガチ恋というものを招かないかという事だ。
あたしがそんなにモテるとは思わない。
だけど、無防備な姿になって気持ちに作用する神経を刺激するんだからお互いまともな精神状態じゃないのは確実だ。
性行為から始まる恋があるのはあたしは私生活で経験しているしあちらもだろう。
それに向こうもこちらが元カノの元カノである事には確証を持ってるはずだ。
他のお客さんよりもあたしに何かしらの感情を持つ事だってこの短い時間にあり得る事だ。
怖いが、仕事だから粛々と進めよう。
「そうだ。ごめん、グローブつけてもらうの忘れてた。寝てもらったのに申し訳ないけどつけてもらえるかな?」
「そうだったね。わたしも忘れてた」
そう言ってお客さんは起き上がる。
「グローブでいい? フィンガードムもあるけど」
「フィガードムがいいかな」
「じゃあこれね。つけた事はある?」
そう言ってポーチから出したフィンガードムを渡す。
「着けた事はないけど、彼女につけてあげた事はあるよ」
「自分で着けるのは初めて?」
「うん。ネコだからつける機会がなくて。彼女が着けたのも指に軽い怪我をした時だしね。その時の彼女はオーラルセックスが苦手だったから」
フィンガードムを着けながら言う。
あたしはその話を聞きながら手にグローブを着ける。
「これでいい?」
そう言ってお客さんは指にフィンガードムを着けた右手を見せる。
三つ渡してどうするかを言い忘れてたが意図を理解してくれて親指、人差し指、中指に着けてくれてる。
「うん。ごめんね、どこに着けるか言い忘れてた」
「3つだし触るとなるとこの指かなと思って。クリトリスには着けないだろうし。大きさ的に無理だからね」
冗談めかして笑う。
男性がコンドームをペニスに着ける事を念頭に置いての冗談だろう。
ビアンには時々、こういう男性を引き合いに出す冗談を言う人はいる。
男性経験があって冗談のネタにした部分がない事に悩むトランス男性がお客にいるあたしとしてはあまり言いたくない種類の冗談だ。
「あたしもグローブをしたから改めてしようか」
「わたしからも触ってもいいんだよね?」
「触りたかったら好きにどうぞ。あそこを触る時は気をつけてね」
「うん。あたしも恋人じゃない人のは直に触るつもりもないし」
いい心がけだと思う。
風俗を使うなら独り身の時期でも恋人とのセックスとの線引きはした方がいい。
あたしは先ほどと同じようにお客さんを優しく押し倒す。
フィンガードムの件で素に戻った事もあり幾分、さっきのうっとりした様子は薄らいでいる。
男女のセックスなら前戯にあたる部分。
女同士のセックスは全てが前戯であり本番であるからこの区分はナンセンスだが、全身の性感帯を少しずつ刺激していく、あたしが「ほぐす」と呼んでいる行為は気持ちも刺激されやすい。
ここを疎かにするとその後の気持ちよさ、つまりはサービスレベルに影響があるが、質を上げるとガチ恋のリスクもある部分だ。
あたしはお客さんの表情を見ながらそのリスクを考えた。
ただのお客さんでいて欲しい。
過去の関わりは抜きに気持ちよくなって欲しい。
祈るような気持ちで今日の仕事を始めた。