※この作品はR-18です。

女の子の鼠径部フェチのレズ風俗嬢が理想のあそこを持つ恋人と出会うまで   作:喋家月餅太

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気持ちのない気持ちいいの後で

お風呂に一緒に入って、その後は服を着て、ふたりで一緒にラブホテルを出た。

 

「今日はありがとう。久しぶりだったみたいだけど楽しめた?」

 

「うん、とても。あたしこそありがとう」

 

「また呼んでくれたら嬉しいな。待ってるね」

 

そう言うとセラピストは「じゃあね」と言って帰っていった。

 

駅まで送ってくれたりもするそうだが駅から離れた所だし濃厚な行為の後なので頭を冷静にしたかったからホテルを出てすぐの解散を希望した。

 

後ろ姿を見送るとあたしは駅までの道のりを歩き出した。

 

そこから電車に乗り家の最寄り駅までの道中、駅からアパートまでの道、その途中で寄った24時間営業のスーパーで、数年ぶりのセックス、それも生まれて初めてお金を払ってサービスとして提供されたセックスを反芻していた。

 

久しぶりで感覚を忘れてたからそう思うのかもしれないけど経験したことのない気持ちよさだった。

 

素人と玄人の違いなのだろう。

 

これまで経験したことのない丁寧さのあるエッチ。過去の彼女とのそれが雑に思えるほどだった。

 

とはいえそこにはプロの技術とお金の対価によるもので愛する人とのコミュニケーションのような精神的な豊かさはない。

 

彼女と別れてからワンナイトラブを繰り返したあたしだけど、そこにだって愛や恋とは違うけど一夜だけとはいえ意気投合した者同士の気持ちの繋がりはある。

 

それも取っ払ったセックスは虚しくなる人がいるというのも分かるなというが今のあたしの気持ちだ。

 

ただセラピストが女性経験のないお客さんもいるという話をしてたのを思い出してみてそういうお客さんの背景に興味が湧いてきた。

 

男性とは経験があるけど女性が実は好きとか、恋愛やセックスの経験がないとか色々な人がいるんだと思う。

 

その中には自分のセクシャリティに疑問を持っているとか、自分がレズビアンなのかが分からなくて苦しんでいて救いを求めている人もいるんだろう。

 

あたしだって彼氏に抱かれるのは幸せだけど彼氏の身体に何も感じないことを悩んでいた。

 

あたしの場合は偶然、友達と温泉に行った時に女の子の身体の魅力に気がついたからそこからはすんなり自分の性欲の対象が女性だと気づくことができた。

 

けれど違和感だけで確信が持てないままだった可能性だってあったはずだ。

 

そういう人が自分の性への感覚を確かめに利用するという事もあるんだと思う。

 

エッチをしてくれる人がセラピストという職業名なのもそういうケアの側面がある故なのかもしれない。

 

あたしだってレズビアンのコミュニティに馴染めなくなって恋愛から遠ざかってた中で利用した。

 

オナニーで満足できてたと思ってたけど、いざ久しぶりに女の子に抱かれてみるとあたしは誰かの体温が不足していたのかもしれないと思えた。

 

身体の中に誰かを入れる事が満たされる事だって忘れかけてたし、そのままそういう気持ちも枯れてしまっていたかもしれない。

 

誰かと恋愛する気持ちにはまだなれていないけどいずれ、出会いを探しに行きたいと再び思えたのは思わぬ収穫だったかも。

 

家に着くとあたしは不思議な安堵感を覚えた。

 

今日、あたしを抱いてくれた女の子の事を思い出すと濡れる。

 

けど、今日はオナニーはやめておこう。

 

控えようと決めたのだから守るべきだし、今日はお金と引き替えとはいえ誰かの体温を味わったのだからそれを上書きしたくない。

 

ご飯を食べて今日はゆっくりと眠ろうと思う。

 

明日は土曜で休みだ。副業もしなきゃいけないしオナニーも休みにゆっくりすべきだろう。

 

毎日はしない。それを守って今日の残りをすごそうと思う。

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