女の子の鼠径部フェチのレズ風俗嬢が理想のあそこを持つ恋人と出会うまで 作:喋家月餅太
「この日の依頼は泊まりなんだけど、大丈夫かな?」
最近は新規のお客さんが少なくリピーターさんが続いていた。
リピーターさんはそれぞれオプションを付けてくれるので助かる。
泊まりは身体的にも精神的にも負担は大きいがこのオプションは実入もいいしVIP扱いのお客さんしか利用できないのでトラブルも起きづらいので稼ぐという面ではありがたい仕事だ。
「泊まり嫌がる子が多いけど、Mちゃんはきちんと受けてくれるから助かるわ。」
Tさんが言うには泊まりの仕事がNGなセラピストは多いらしい。
昼間普通の仕事をしていて副業で風俗嬢をしている人や転職活動の軍資金のためにこの仕事をしていて昼は面接に備えたい人もいるんだそうだ。
特にネコは程度問題だが泊まりNG率がタチよりも高いんだとか。
気持ちはわかる。性感を伴うから体力をタチよりも使うし、乱暴なプレイをされたらあそこが心配ですぐにでも状態を見たいから二時間で解放してほしい。
このお店は泊まりのオプションは常連さんだけだから、幸いそう言うお客さんには会ってないがそれでも心配になる。
それに失業と進学の間の無職期間じゃなければあたしもやらないだろう。
「Mちゃん、明日も予約入ってて忙しいね。売れっ子だからありがたいな」
「Cとかの方が忙しそうですけど」
「でも彼女はタチ専門だからね。どっちも出来る子はありがたいよ。ネコ出来る子で泊まりをやってくれる子は少ないから。バリネコは特にね」
受け身ゆえの不自由さはあるのだろう。
過去の経験からの偏見で言ってしまうがバリネコは自分勝手な傾向がある。
「ネコをするのが疲れるので気持ちはわかりますけどね。恋人とするセックスとの差はネコの方が大きいです」
「リバならではの意見だね」
「どっちも経験しなきゃ分からないですから。好きでもない人に触られても気持ち良くないし」
「お客さんから『また抱きたい』って言われるMちゃんが意外」
「いいお客さんに恵まれてますから」
「それは運営としては嬉しい言葉だな。でもそれだけ?」
「それなりに演技もできる様になったので」
「女のセックスの宿命だよね。演技って」
Tさんは珍しく実感のこもった口調で言う。
セクシャリティを隠してるTさんだけどこう言う話なら素を見せるのか。
「女の」とあればどのセクシャリティでも一緒だからかもしれない。
男性じゃないのは見ればわかるし。
トランス女性かもしれないがそれでもセックスは女のそれかもしれないし。
演技する事でそこから気持ちよさに繋がる部分だってある。
それと、レズ風俗嬢がネコをやる時は気持ち良くなくてもお客さんに満足してもらうために演技をするし、本心から感じてしまっては判断力を低下させてしまうのでその辺は顧客満足度に集中して振る舞うべきだとも思う。
「あのお客さんはそんなMちゃんのネコとしての腕を買ってくれてるからいつも通りやってきてもらえればいいからね」
そう言うとTさんはウィンクをした。
信頼してもらえてるようでこういう反応は嬉しい。
泊まりの仕事は面倒に感じるし体力の消耗も通常の予約よりあるので気が重いが期待してくれるなら頑張ろうと言う気持ちになる。
「今日はお疲れ様。とりあえず、今週は帰ったらしっかり休んで」
「はい。ちょっと今週は忙しいですもんね」
そう言うとあたしは肩を回す動作をして疲れを示すジェスチャーとした。
「今日はお疲れ様」
「お先に失礼します」
あたしはこの日、仕事と今後の予定の確認を終えて店を出た。
翌週の事だ。
あたしはラグジュアリーなホテルのエレベーターに乗っていた。
前面が窓になった吹き抜けのエレベーターを上りながら慣れない空間に緊張していた。
今日約束しているお客さんは常連さんだ。
これまでも高そうなホテルでの応対ばかりだったがここまで豪華なのは初めてだ。
もう一年の少しの付き合いになるが今日はお客さんにとって特別な日でその日のお楽しみに呼ばれたのだろうか。
あの方ならもっと上等な風俗嬢も呼べるだろう。
それなのにあたしなのはどうしてなんだろう?
あたしは場違いな環境に緊張をしながらお客さんの泊まっている部屋を目指した。
客室フロアに着くとそこはどこのホテルも似たような作りで、ラブホテルとは流石に違うがビジネスホテルに呼ばれた時とそうは変わらない。
ビジネスホテルよりも部屋の感覚は空いていて廊下も幅広いので同じ作りとは言わないがホテルの廊下の雰囲気は似たようなものだ。
それに子供の頃に家族旅行で行った温泉ホテルやリゾートホテルと比較すればそちらの方が似ていてむしろ親近感を覚える。
とはいえ、内装は豪華なのだろう。
いくら知ったお客さんとはいえ、たまの贅沢か何かでここを使うんだろうからそれに見合ったセックスを提供できるだろうか。
約束した部屋番号を見つけた。
泊まり、慣れない高級な空間。
あたしは緊張してドアの前で深呼吸をした。
いつと通りにしよう。
あたしはこれまで呼ばれた時と同じようにドアをノックした。