英雄王にクッキーふるまったら本編開始前にバドエン直行する話 作:ほいみん
原作:Fate/
タグ:R-18 残酷な描写 性転換 Fate/staynight 女体化 精神的BL 陵辱 拘束 衛宮士郎 ギルガメッシュ
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NOTICE
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・士郎♀は先天女体化で、切嗣の没後言峰に引き取られた設定です
・士郎♀の一人称は私です
・言士♀要素が少しありますが双方恋愛感情はありません
・暴力表現が多発します
・強姦です
・受肉まわりの設定がわからなかった時代に書き始めたので霊体化でやりたい放題です
両腕の自由はない。
体じゅうの
目の前には、ヒトのカタチをしたバケモノがせせら笑っている。
たまたま目についただけの犠牲者を、蹂躙する暴虐が。理不尽が。
なぜいま自分は、こんな目に遭っていて。
なぜいま自分に、振り払う力がないのか。
諦めと憤りが、ろくに動かない身体の主導権を巡ってせめぎ合う、その間に。
意識はぼんやり「なぜ」と考え続けていた。
*****
タイマーを切り、年代物オーブンの蓋を開けると、台所に香ばしい小麦粉の香りが広がった。
「む。今回はいいんじゃないか?」
思わず独り言がでてしまうほど、期待が持てる内容だった。取り出した鉄板の上には、きれいに焼き目のついたチョコチップクッキーが並んでいる。
そろそろバレンタインデーも近づいてくる時候。丁度中等部の卒業を控えていることもあり、
洋菓子は得意でなかったが、衛宮邸を離れて言峰教会に移ってから約三年。ろくに使われていない様子だった台所の整備も完了し、封印中としか言いようのない状況だったオーブンも無事利用できるようになったため、折角だから焼き物にチャレンジしたというわけだ。
自分はあと三ヶ月もしない間に教会を去る身だが、それでもやり残した仕事が終わるというのは心地よい。
チョコチップが冷え固まるのを待って、飾り付けをしたバスケットにクッキーを移す。
よし。片付けを終えたら味見といこう。
*****
アームカバーとエプロンを外し、キッチン台横の所定のフックにかける。
オーブンの粗熱とり、よし。
洗い物、よし。
流しの掃除、よし。
調味料の補充、よし。
後始末が終わったのを確認し、満を持してテーブルの方へと視線を移す。
さて、今度こそうまくいっただろうか──
「って、どちら様で……?」
そこには、音もなく気配もなく台所に侵入を果たしていた金髪の男が、卓上の焼きたてクッキーを黙々と咀嚼していた。
バスケットの中身はすでに半分が消失している。
「なんでさ!?」
思わず声を上げると、謎キンパツは一瞬だけこちらに目線を動かし、興味ない、といった感じで再びバスケットへと手を伸ばした。また一枚のクッキーが犠牲となった。
えーと。えーと。
この謎キンパツは、何度か敷地内で見かけたことがある。カラーコンタクトかアルビノの一種なのかわからないが、紅い両の瞳が決定的だ。この目に金髪、日本人離れした長身に大体が黒のライダースーツときたものだからとにかく目立つ。目立つのだが、その割に神出鬼没で、行き止まりで姿を見失ったという目撃者もいて、教会利用者のなかでは都市伝説のような扱いを受けていた。
噂の真相に迫るチャンスが訪れたわけだが、今はそれどころではない。苦節四回目にしてとうとう錬成に成功したチョコチップクッキーを守れるのはこの場に自分しかいないのだ。
勇気を出して男に近づき、声をかけてみる。
「……きゃんゆーすぴーくじゃぱにーず?」
「……」
無視である。
英語圏の客人ではないのかもしれない。
まあ、本当に不審者の類なら、綺礼が今まで対策をとらなかったというのは少し考えられない。現実に目の前でクッキーがなくなっている以上、幽霊とかそういった類でもないだろう、たぶん。
日本の文化が分からない綺礼の知り合い……あたりが正解ではないだろうか。
よその台所に上がり込んで好き放題食べ散らかす文化というのがあるのかはわからないが。
「……これだけ食べてるんだから、成功したってことだよな、うん」
考えて、そう結論した。
もともと人に食べさせるために作ったクッキーである。反応だけ見れば結果は上々と言える。わざわざ取り上げるような真似をしなくても良いだろう。
……とはいえ、クッキーばかり食べ続けていたら喉がつまりやしないだろうか。
ティーバッグの紅茶しかないが、一応ティーセットでも用意しておこう。
トレイの上にひと通り乗せて、男のサイドから卓上に差し出しておく。
と、男は今度こそ振り向いて、こちらをしっかりと見返してきた。
「──ッ」
紅い視線に貫かれ、とてつもない悪寒が走る。
相手は先程から変わらぬ無表情だ。なのに。
何だこれは。敵意? 殺意?
いや、そんな曖昧なものではない。
例えるなら、千の銃口を向けられたような、もっと直接的な生存の危機。
「ぅ……」
根拠のない妄想は、振り払え。
深呼吸をし、背筋を正してから男に告げる。
「お茶、良かったらどうぞ。あと、食べ終わったらそのままでいい。片付けておくから」
言葉が通じるかは定かではないが、身振り手振りを交えて、なんとか言いきった。
「……」
幾許かの沈黙ののち、急に空気が弛緩し、男はティーポットに手をつけた。
私は胸を撫で下ろし、夕方のミサの準備のため、その場を後にした。
*****
夕食の支度に戻ってきた頃には、空になったバスケットとティーセットが残されていた。結局その後、男を見かけることもなく。本日も日課の奉仕活動が終わった。
いつも通り綺礼に報告と就寝の挨拶を済ませてから、侍祭服を着替えるために更衣室へと向かう。常備灯を残して消灯しながら夜の中庭を渡り、突き当たりにある建てつけの悪い木戸をできるだけ静かに開いて、中へと進む。手探りで明かりをつければ、20畳ほどの、雑然とした石造りの空間が浮かび上がった。後ろ手で閂(かんぬき)を閉めたのを確認し、一日の終わりを実感して、ほっと一息をつく。
本来祭服の管理は礼拝堂横の香部屋で行うのだが、そちらは普段綺礼が使用しているため、一応別室を使わせてもらっていた。とはいっても、この教会は長らく修道女や女性の侍祭を迎えることがなかったらしく、物置と化していた部屋のひとつを利用しているだけだったりする。これが衛宮邸の蔵と似た趣があって、不思議と居心地がよかった。教会に来たばかりで静謐な雰囲気に馴染めなかった当初、掃除を名目に入り浸っては、がらくたを漁ったり、日課の鍛錬を行なったりしたものだ。もしかしたら、割り当てられた自室よりもこちらで寝起きした回数の方が多いかもしれない。
クローゼットへと歩を進める最中、古びたスタンドミラーの前で足を止める。
少し埃に覆われた鏡面に、見慣れたはずの顔が映り込んでいる。
何も気後れすることなどない。それなのに、いつからかだろう。自分の姿を確かめるのを躊躇うようになったのは。
「正義の味方は、期間限定、か……」
一歩近づきながら、思い出の中の切嗣の言葉を反芻する。
ここ数年で随分と身長が伸びた。発育の良い方なのだろうと綺礼は語っていた。それはいい。顔の方はあまり変わり映えしないが、身体の強さは少しずつ、思い描く理想に近づいてくれている。
だが──
視線をほんの少し落とすと、侍祭服の胸元を僅かに持ち上げるふくらみが目に入った。厚手のケープの下にあっても存在を主張するそれは、いよいよ無視できない質量となってきた。悩みのタネはソコだけではない。
襟にかけてみた指が、そのままの形で動きを止める。ひとたび
それでも。
鏡を前にするたび、この身体が、切嗣や綺礼とかけ離れてゆくのを思い知らされる。
嫌悪かと問われれば、いいや、となるのだが。
近い感覚は、八年前にもう知っていた。
当たり前に信じていた
切嗣も、そうして大人になったのだろうか?
正義の味方になれないと知ったのだろうか?
きっと、これは、喪失感だ──
「どうした、
んんん──?!
なんの先触れもなく響いた声に、咄嗟に室内を見渡す。
その主はすぐに見つかった。
「──! あ、あんたは……」
部屋の入り口横の壁に、腕を組み、寄りかかって、立っている。
例の謎キンパツが。
「──喋れたのか!?」
「喋れるわ、たわけが! 年頃の娘ならば他にとるべき反応があるであろう!」
いきなり男がキレはじめる。
なんだ、やけに時代劇じみた話し方をする男だな……
と、改めて観察して、気づく。この部屋のドアは開閉のたびに軋む音を立てるのだが、先ほど話しかけられるまで何ら物音はしなかった。第一、確かに鍵をかけたはずだ。錠は閂になっていて、外からは開けられないのに。そういえば、台所でも一切の気配もなく現れたのではなかったか。片付けに夢中になりすぎていたからかと考えていたが、流石に今の状況はおかしい。
じくりと、あの時の視線が脳裏に蘇る。
こみ上げたものを固唾と共に飲み下して、拳を握り、改めて問うた。
「……鍵がかかっていたはずだぞ。どうやって入り込んだ」
「核心にはほど遠い。だが、その畏怖には及第点をつけてやろう」
闖入者はピッと人差し指を立て、一瞬キレ芸を披露していたのが嘘のように、泰然と答えた。
「この
何を揶揄しているのかは明白だった。いつから観察されていたのか。それとも見透かされたのか。どこまで事情を知られているのか。
いずれにせよ、その言動には害意が含まれていると断じる他ない。こいつは敵であり、今は正念場であると、本能が唸りを上げはじめる。予感に従い、後退りで距離を稼ぎながら、手近にあった掃除用のモップを片手に掴んだ。
鼓動は、おさまらなくていい。ただ、乱れずに動き続けてさえくれれば。
切嗣から魔術を教わって以来、いつか訪れると
緊迫感に、呑まれるな。抗うな。
「濁世の理と来たか……何者だ、オマエ」
「ハッ! 端女風情が
くつくつと嗤いが響く。男の言い分とは裏腹に、脳裏の警鐘は収まるどころか主張を増していくばかりだ。
「──故に、その無知が王威の一端に触れることを、特に許す」
部屋の空気が、一変した。
男が壁から身を離し、ウェイターでも呼びつけるかのように片腕を挙げる。その一挙手一投足のたびに、耳鳴りに見舞われ、肌が粟立つような。まるで、完全静寂の暴風域。これが、仮にただの精神的なものだとしたら、ヒトなるものが、このような重圧を纏えるのだろうか?
目を離すこともできず、ただ押し潰されぬよう自分を保ち続け、私は見た。男の足元の何もないところから、
ガシャリと踵を鳴らし、男は堂々たる仁王立ちでこちらに対峙する。
「刮目して見るがいい。王の中の王、英雄の中の英雄として仰ぎ見るべき、この姿を!」
確かに男の佇まいは、或いは古の英雄像もかくやと思われる威風で……あと何故か髪の毛も逆立っていた。なんでさ。
「オマエがただ者じゃない、っていうのだけは良くわかった。今までの王様発言も、ひとまず納得だ。……それで、そのどっかの王様が、こんな物置に、何しに来たんだ一体」
「なんだと?」
怒気を帯びた返答。だが、警戒した例の殺気が飛んでくることはなく、何やら男は他のことに気を取られているようだった。
「よもや、この
「……要するに、切嗣の知り合いなのか?」
恐る恐る問いかけると、『知り合い』のところで男は露骨に嫌な顔をした。
「世迷言を。凡百の雑種に過ぎぬ貴様の親と、
凡百の……って、ヒトのことを雑種呼ばわりとは、どういう了見か。どこまでもこの男の言動は人をざわつかせる。
ええと、あとコンギ。婚儀、つまり結婚式のことだな? 切嗣が他人の結婚式を妨害……あまりにも自分の知っている人物像とかけ離れていて、流石に考えづらい。けれど、彼が世界中を飛び回っていたときのことは、ほとんど把握できていないのも事実だ。完全な言いがかりであると断定はできない。
「それが本当なら、いや、確かに申し訳ない。でも、悪いけど、切嗣は三年前にもう亡くなってるんだ」
「知らいでか! 本人が贖えぬのであれば、子が咎を負う。それが法、それが道理というものであろう」
男は腕を組んで踏ん反り返った。いや、いつの時代の法律ですかそれ?
「おい原告、私は切嗣に過誤があったとはまだ認めてないぞ。説明責任どこいった。だいたい取り立てようがないだろそれ──うわっ!?」
刹那。視界の上方で何かが閃いたかと思うと。
凄まじい速度で、眼前の地面に何かが突き刺さった。
「──ッ……」
つられて視線を落とすと、胴体に触れるか触れないかのところに。
──剣。
物語で騎士がふるうような
冗談みたいな状況だが、冗談じゃない!!
石の、床だぞ?
こんなものが当たりでもしたら、なんて考えるまでもない。
「もう良い。戯言は聞き飽いた」
底冷えするような宣告。
細められた紅い瞳が、これ以上口を開けば命はないと、語っている。
だが。だとしても。
「オマエ──こんな、たやすく……誰かを、殺そうとできるのか」
足元から炎が立ち上る。
コイツはヒトに害なす災厄であり、相対するべき敵である。予感が確信へと変わった今、問わねばならない。答え如何によってはこちらも──殺し、殺される覚悟を持つことになる。自然、モップを握り締める手に力がこもった。
しかし、決死の問いかけに対して男が口にしたのは──
「ほう、悪くはない」
まったくの意味不明だった。
「少々育ちの良すぎる部分もあるが、そこは大目に見てやってもよいだろう」
こちらを見て、納得したように頷く男。先ほどまでの剣呑さはどこへやらと消え失せてしまっている。だが、かえって言いようのない悪寒を覚え、その視線を追うと、
「……っ!!」
侍祭服の前側が胸元から下まで真っ二つに裂け──肌がすっかり露わとなっていた。かろうじて下腹部だけは、被害を逃れたボクサーパンツによって守られていたが。殆ど、半裸、前だけ見れば限りなく全裸である。
「さっきの、剣か……!」
咄嗟にしゃがみ込んで、両腕で前を隠す。生命の危険で麻痺していたうちは良かったが、気づいてしまうと、覆うもののなくなった箇所があまりにも心細い。相手の様子はどうかと伺うと、金鎧の男は片手で顔を覆い、肩を震わせていた。
「……くっくっく」
しばらくそうして鎧をガシャガシャ鳴らした後、とうとう堪えきれぬとばかりに、あからさまに嗤いだした。
「ハハハハハッ!! 先ほどまでの勇ましさはどこへ行った? 男勝りは口先だけで、見た目に違わぬ臆病な小娘であったか!」
カッと、頭の先まで熱が昇るのを感じた。
「──串刺しにするような真似をしておいて、言うことがそれか。小娘扱いも大概にしておけ。この程度で動けなくなるような、やわな鍛え方はしていない」
「女扱いは不満か? ならば、殊更に肌を隠す必要もあるまい。貴様は刃を向けられたのだ。その手に武器を取り、立ち向かってはどうだ?」
一理あった。
挑発に乗るようで腹が立つが、命を落としかねない危険に晒されたのは確かだ。自分だけで済むのならいい。だが、他の誰かがこんな無茶苦茶で理不尽な危険物と遭遇したら? たとえコイツがバケモノの類であろうとも、放っておいていいわけがない。
「ああ、そうするとも──!」
立ち上がり、モップを前に構え、触れる手に意識を集中する。自分の持つ、たったひとつの鍛錬の結晶。物体の性能を補強する『強化』の魔術。剣や鎧で武装した相手と打ち合えるよう、これで木製の柄の強度を持ち上げる。だが、魔術は諸刃の剣。制御を失すれば、ヤツとやり合うまでもなく、隣り合わせの死に捉えられる。果たしてこんな状況で成功させられるのか。
──否。こんな状況で成功させるために、今までこの身を鍛造してきたのだ──!
「────
基本骨子の解明から、構成材質の補強までを、一息に
「────
成功した!──その手応えを得ると同時に、集中を現実の視界へと切り替える。状況の変化を確認。金鎧の男は悠然と立ち尽くしたまま、傍に片手を伸ばし──何もなかったはずの空間に、剣の柄が生えている!──それを掴もうとしていた。
即座にモップを両手に構え直し、地面を蹴る。
さっき降ってきた剣も、ああやって虚空から出現したものなのだろう。間合いが意味をなさないのならば、肉薄して狙いを阻害する他ない。
一歩、二歩、三歩。全力で駆け込んで射程圏内に入ると同時、その勢いをのせて右側頭部へと獲物を振り下ろす!!
「──児戯にも劣るわ」
乾いた破裂音。
一撃が接触するその直前で、モップが砕け散った。
──馬鹿な。今のタイミングで打ち落とせるはずがない。粉々になった木片を凝視しながら、自問した。確かに振り下ろした直後まで、攻撃の軌道は無防備だった。しかしてそれは、目にも留まらぬ一閃に阻まれたのだ。
理解を得ると同時に、強化済みの武器を破壊するほどの衝撃が、全身を襲った。到底受け止められるわけもなく、身体ごとあっけなく吹っ飛ばされた。
「か、は──っ」
そのまま棚らしき何かに着弾し、全身をしこたま打ち付けられる。派手な音を立ててばら撒かれた木の残骸とともに、この身は床に崩れ落ちた。
「何だ、こんなものか? セイバーのマスターは随分と言峰を手こずらせたと聞いていたのだがな、見下げ果てたぞ」
響く男の声。
セイバー……? 何のことだ? なぜ綺礼の名が?
疼く頭で考えようとするが、衝撃がずきずきと反響するばかりでまとまらない。
視界が紅く、狭い。頭を切ったのかもしれない。身体を起こそうと手をつけば、白い床に、紅い滴がしたたるのが見えた。
何か、武器になるもの、を──
伸ばした右腕に、容赦なく金の具足が踏み下ろされた。
「──ッッッ」
不快な破砕音が、骨を伝った。
「うぁあああっ!」
次いで訪れる、日常体験し得ない痛みに、脳が火花を散らす。横隔膜が震え、随意の呼吸が失われる。開きっぱなしの口が、空気を吸っているのか吐いているのかもわからない。ただただ、苦悶らしきものが喉を鳴らしている。
「──っ、ふ……、は……っ」
「地を這い回るとは、実に雑種らしい見苦しさよなあ! さしずめ次はその木屑あたりで曲芸を披露するつもりだったか」
手の届く範囲には、棚の残骸しか転がっていなかった。それすらも、この痛みでは、強化を成功させられる自信がない。そもそも、成功したところで同じ結果になるだけだ。男の手には先ほど抜刀をすませたのだろう片手剣が、すでに握られている。
だから。
探したのは、負けないくらいに、強い武器。
左手にそれを握り締め、
一瞬でいい、呼吸を、鼓動を、神経を制御し、
思い浮かべるは、起こされた撃鉄。
それが降りると同時に、腕を振り抜く!!
「────
足首を狙った、横薙ぎの一閃!
「──ッ、貴様──!」
果たしてそれは、後方への跳躍であえなく躱された。しかし、これで右腕が自由になった。左手に携えた
『強化』がたったひとつの鍛錬の結晶であるならば、投影は最初に習得した
「貴様、よりにもよって……! この
逆鱗に触れられた竜の姿がそこにあった。
激情に顔を歪め、吐き棄てる男。剣を持つ手が、耐え難さにわなないているようにさえ見える。気圧されそうになる身体に鞭打ち、
刹那。男の周囲の空間、その一点が歪み、閃く。
「ッ!!」
足底に伝う重たい衝撃。目線だけを動かして見やると──そこには戦斧が打ち込まれていた。ぱっくりと切り落とされた運動靴の側面、切り口からは足刀が覗いている──
「誰がその場を離れてよいと言った」
進ませることも戻すこともできず、その場に足が釘付けられる。怒気を孕んだ声音は、注視以外の行動を一切を許さなかった。身じろぎひとつでこの身体は即座に貫かれる。声を上げる間も無く、命を落とす。男に差し向けた
「先ずはその目障りな紛い物──」
男が片手を振り上げ、降ろす。
「疾く、失せよ!」
それが号令であるかのように、いくつもの刃が、一点めがけて降り注いだ。
「──くっ、ぁぁぁあ!!」
被弾するたび、
「ハ!──跡形も残さず消し去ってくれようとは思ったが……贋作にしても出来損ない。形だけ真似た硝子細工ではないか。その程度で
笑えない──男の言う通りだった。私の投影で生み出せるのは、中身がからっぽでガワだけの出来損ない。精々、威嚇して下がらせるくらいにしか役立ちやしない。まるで、虚勢を張るのが精一杯で、結局こうして這いつくばっている自分自身のようだ。……あまりにも不甲斐ない。悔しくないはずがない。けれど、肌に触れる床の冷たさが、そうした
「──さて、審議はもはや不要であろう。裁決を言い渡す」
突如、何かが腕を引き、上体を起き上がらせた。
「──痛っ! ──な、に!?」
軋む腕を頭上に持ち上げられては、抵抗もできない。そのまま膝立ちの姿勢をとらされる。何事かと見上げると、魔力を帯びた鎖が両の手をひとつに縛り上げ、虚空へと縫い留めていた。
「武器だけじゃ、ないってのか……」
「本来、貴様ごときに用いるべき
前方の金鎧は超然としてそこに在り、こちらを見下ろしている。ああ、これでは本当に、まるで審判を待つ咎人だ。『裁決』とやらを聴き、受け入れることしか、この身には許されていない。だから。
「……手間をかけさせたな。で、私はどうなるんだ」
とっとと沙汰を下せと睨みあげる。
何故か、ふ、と笑みをこぼして男は答えた。
「──己の分を弁えず、この
和らいだ表情に見合わぬ剣呑な単語の羅列にも、もう驚きもしない。この男の傲岸ぶりと殺意の高さは、もう十分に思い知っているから。
「本来ならば死罪とすべきに一部の余地もない。……だが
──ん?
些かとか戯れで済むのかという疑問は置いておいて、話がおかしな流れに向かっている気がする。戸惑いが顔に出てしまったのだろうか、男はこちらを一瞥すると、さらに声に調子をつけて続けた。圧迫感は消え失せたが、正直、嫌な予感しかしない。
「何より、貴様が
供物の、焼き菓子? って──
「おい待て。クッキーか。クッキーなのか。クッキーひと籠で不問になるようなことでボコボコにされたのか、これ。だいたい、あれは別にオマエに用意したわけじゃ──」
「さて、残るは貴様の父親の愚挙──
聞いてない。というよりハナから聞く気がないように見える。とりあえずツッコミをいれはしたものの、嫌な予感は消え去ってくれない。
この男のなかでは、最初から……それこそ、目の前に姿を現した時から、結論ありきで口を開いているのでは?
ここまでの全部が、本当に奴にとって『戯れ』だったとしたら?
「女に生まれたことを幸いに思え、雑種。これより
──おい。コイツは、何を、言っている?
急停止した思考が男の発言を解釈するより先に、頭上の鎖が音を立てて巻き上げられた。
「ぐ、あっ──!」
一気に引き上げられることで、全体重が負傷した腕にかかる。ギチギチとちぎれるような痛みでぐらつく視界の中、必死に足を伸ばしてみたら、なんとかつま先で地面を捉えることができた。腕に負担をかけないよう、気力で身体を支え、男に喚く。
「この、程度で──っ、近づいて、みろ……っ! またキレ散らかさせてやる……!!」
「なに、そういった儚い抵抗を楽しむのも、生娘を味わい尽くすがうちよ。この
「な、な……っ」
なんなんだ、いったい。
状況への理解がおいつかず、開いた口はろくに言葉も紡げない。
男の具足が耳障りな音を立て、一歩、一歩と近づいてくる。
その度におこる身震いを、止められない。
「ほう。この程度で怯えるとは、愛い反応をするではないか」
「ちが、う」
怒鳴りたくても、絞り出すのが精一杯だった。
両の手を頭上で拘束する鎖は、どんなに揺すろうともビクともしない。踏み抜かれた方の腕は、痺れたようになって感覚もない。縦に裂けてぶら下がるだけの侍祭服はもはや防具として機能しておらず、無防備に晒された胸から腹にかけてが、冷えた空気になぶられていた。
何一つ、男の不快な視線から身を守れるものがない。この先に行われるであろう暴虐を、阻めるものがない。
それでも。
こんなことは、許されない。
ここで泣き寝入りをするようなら、衛宮士郎は何のために生かされたのか。
声が出ないなら。体の自由が効かないなら。唯一自由の利く箇所で。
歯を食いしばり、顔を上げ、ありったけの敵意を投げつける。
「まだ躾が足りんようだな。そのような態度では、到底慈悲など望めんぞ」
「っ、痛──」
無造作に髪を掴み上げられ、ひどく近い距離で睨み合う形になった。
明らかにヒトのモノではない紅い双眸は、怒りか、狂気か──あるいはその両方に見開かれ、こちらを射殺さんとしてくる。
負ける、ものか。
「言わせて、おけば……!」
最初から、コイツは、己以外のことをヒトとも思ってない。そんなヤツに、ヒトの心などあるはずない。
「さっきから……ヒトをこれだけ、痛めつけておいて……っ! 寛大だの、慈悲だの──」
仮にあったとしても。戯れに過ぎないそんなモノ、殺されたって受け取れない。ここで自分が助かっても、コイツは、きっと、他の誰かを傷つける。
受け入れるわけには、いかない。
認めるわけには、いかない──!
「……っ、オマエに、そんなのが、あるものか……!」
にい、と。男の口が三日月状に裂けた。
すると空いた腕が頭上へと伸び──
「──、~~~~ッ!!」
力いっぱい、右腕を握りあげられた。
腕から全身へと激痛が駆け抜け、肺の中の呼気がすべてしぼり出される。
けれど、なんとか、悲鳴は飲み込んだ。
右腕がどうなっているかは、もはやわからない。みしりと耳障りな音が聞こえたが、見えないままの方が、きっと良いだろう。
全身から噴き出る冷や汗と血がまじりあって落ち、石床にあらたな模様を描いていった。
「なるほど、確かに手心はいらぬと見える」
呼吸すら整えられずに俯いていると、金の籠手が顎を掴み、力任せに上へと向きなおさせられる。
「っ、ぐ、…っ?」
口内に、何かが捻じ込まれた。
反射的に歯を立てようとしたが、硬質の何かに触れる嫌な感覚が走る。
これは、指だ。
装甲に守られた指が、いち、にい、三本。下顎を押し広げ、不快な金属音を立てながら、中を動き回ろうとする。
「むぐ、ぅ…っ、ふ…っ、は…」
乱暴に抜き挿しされ、ごつごつとあちこちを突かれる苦しさに、何度も噎せかけた。
「かはっ…! ぇ、…う…っ、ぐ…」
押し戻そうと舌で抗うが、かえって指先を喉奥に滑らせてしまい、吐き気を誘発する。
やがて唾液が口内に収まりきらなくなり、顎を伝い落ちるようになると、男はやっと私を解放した。
「…っ、はぁ、は──な、にを……」
「さて、何であろうな?」
男はおもむろに、こちらの左脚を腕に担ぎ上げた。素肌に鎧が密着し、金属に擦れる。
「──っ?」
腰のあたりを、何かが掠めた。
「おい……」
次いで、布の裂ける音がして、下腹部に空気が直接触れる。
慌てて見下ろしたものの、金色の分厚い胸甲に阻まれ、何が起こっているのか把握できない。
男の顔を見やれば、目があった途端、酷薄な笑みを返された。
持ち上げられた脚が、がっしりと固定されて、動かない。
「ま、まて……っ!」
ぬらりとして冷えた、それでいて硬質の何かが内股をすべり、迷いない動きで──知識としてしか知らないそこへと、あてがわれる。
そんな。まさか。
「じっくり楽しめ。無慈悲の味を」
先端が、ぐり、と潜り込み、
「──ぃ、あぁああっ!」
容赦なく、それが体内に埋め込まれた。
逃れたくても、宙吊りの身体が鎖を鳴らして揺れるだけで、身動ぎするほど、体重のかかった異物が奥へと侵入り込むばかりだった。連なった冷たく硬い突起が、無遠慮になかを擦り、狭いところをこじ開ける。
「あ、ぁ、あ────」
耐え難い痛みに、悲鳴とも嗚咽ともつかないものが漏れ、がくがくと全身がふるえる。それはやがて、自分では触れたことすらない奥へとたどりつき、やっと動きを止めた。
これ以上なにも起きないように、なにかが起きても耐えられるように、固く目を瞑ると、男の囁きが耳元を侵した。
「ほら、答えよ。ここに何かを入れたことは?」
脚を揺すぶられ、ざり、と腹の前側を引っ掻かれる。
「ひ、ぐっ」
従いたいわけじゃない。
けれど、内側から踏み荒らされる責め苦に、ぶんぶんと頭を横に振るしかできなかった。
目頭が熱くなり、認めたくないものがぽろぽろと零れ落ちる。
違う。これは、違う。
痛みと、悔しさのせいに、決まってる。
「うぁっ、ぅ…!」
ずるりと異物が引き抜かれた。出ていくときですら起伏が引っかかり、痛みが走る。下腹に残ったおぞましい不快感に耐え、おそるおそる目を開くと、滲んだ視界に、中指の先──薄く血にまみれたそれを眺める男が映り込んだ。
「一本で事足りたか。正真正銘、
男の言葉に、先ほど口に詰め込まれていた本数を思い出す。
あれ、を、ぜんぶ……?
何が行われようとしていたのかを理解し、背中を冷たいものが滑り落ちた。首を振って遠のきかける意識を必死につなぎとめるが、体を支える気力のほうが限界だった。息も絶え絶えに、男の鎧にもたれかかるしかできない。
「果てるには早いぞ、雑種。なあに、そう簡単に壊しはせん。苦楽の両方を味わってこその初物だからな」
男の言う意味が、なにひとつ
男がなぜこうも愉しげなのかも、
これが、憎くて、
思考が緩慢になりゆく中、鎧の冷ややかな肌触りと、身体中で疼く痛みだけが、これがたちの悪い夢などではないのだと告げていた。
*****
指を鳴らす音と共に、支えが失われたのを感じた。
重力に逆らうことなどできようはずもなく、崩れ落ちるように、身体が石床の上に投げ出される。
「っ、ぐ……」
両手の拘束も外れてはいたが、右腕は使い物にならず、軋む全身を起き上がらせることはできそうもなかった。
なんとか顔だけを向けて、男のいた方をみる。
すると、男の具足が光となって
眩さが失せると、当初のライダースーツ姿で男はこちらを見下ろしていた。
「随分と傷ましい姿になったものよなあ」
さも憐れみ深いとでも言いたげな笑みを浮かべてはいるが、到底その狂気と苛烈さは隠しきれるものではない。
男はこちらへ手を差し伸べて、続けた。
「さぞ苦しかろう。望むのなら、手ずから斬首を執り行い、純潔のまま楽にしてやるぞ?」
不愉快極まりない発言だが、きっと、男は本心から提案している。
楽にしてくれと願えば、路端の草でも刈るように事を終わらせるだろう。
だから、私は、その言葉を紡ぐ。
「──、……」
最初は、声に、ならなかった。
「……聞こえぬな。少しばかり折檻が過ぎたか」
覗き込んでくる男へ、もう一度、ありったけの力で告げる。
「──ほざけ」
微かに、男の双眸が見開かれた。
「こんな程度で……勝手に死んで……オマエを、野放しに、しておけるか……ッ」
言い終わると同時に、残された左腕を伸ばし、袖の裾を獲る!
自力で起き上がれないなら、相手の力を借りればいい。渾身の力で裾を引きしぼり、無防備に近づけてきた鼻面めがけて、頭を叩き込む──!!
「なっ──」
ガヅン、と。頭蓋が音と衝撃で揺れた。
脳天から対象へと、衝撃が抜けた確かな感触。
反動で後ろに倒れこみながらそれを反芻し、ひどくゆっくりと、冷静に、自分の中で確信していた。
これが、私の放てる最後の一矢だろう──
******
「──気は済んだか?」
背後から降る声。
男に凭れかかるように、座らされている。そんな自分の状態を理解できる程度には、意識が明るさを取り戻してきた。
「……済まない。済むわけがあるか」
振り返ろうとも思わなかった。きっと、何の痛手も与えられてはいない。ならば不愉快な顔を確かめるまでもない。
倦怠感は強く、右腕も相変わらずだ。しばらくは碌な反撃もできやしない。だから、少しでも体力を蓄えて、動くようになったら、また無意味に抗うだけだ。それができなくなるほど、バラバラにされるまで。
「理解に苦しむな。自らを苛み、虐げる。それしか選べぬとは」
心底呆れたのだろう。理解に苦しむのはこちらも同じで、だからコイツと言葉を交わすことに意味などなく、それでも、気が済まないから、口を開く。
「……オマエには
「ハ! 死も苦痛も、狂犬の類には枷とすらなりえぬか。とあれば、趣向を変えてみるとしよう」
突如、背後から回された男の手が、こちらの顎をとらえた。
わけもわからず前を向かされ、視界に飛び込んできたのは──
「……っ、!!」
思わず顔を背けようにも、男の手がそれを許さない。だから、かたく目を閉ざす。それでも、瞼の裏に残った肌色が、見慣れた髪の紅が、こびりついて離れない。
「悪趣味、め……っ!」
──スタンドミラー。よりにもよって、この悪魔は、見せつけようとしている。私が、己の身体を受け入れられずにいると、知った上で。
「目を塞ぐか。愉快極まりないぞ? よほどか弱い
見え透いた挑発だった。けれど、逃げたように思われるのはもっと癪で、瞼を開くことにする。精一杯睨みつける顔を作り、眼前の光景と向かいあう。鏡に映るのは、自分と、後ろから抱えるように座る男。身を鎧っていた布はすっかりボロボロで、露わになった体躯は後ろの男と並ぶことで一層小さく頼りなく見えた。
どうってことはない。悔しいだけだ。恐れるようなものは何も。そう自分を言い聞かせていると、顎を押さえていた手が不意に外され、
「――ッ……!」
両の胸を鷲掴みにされた。
もう、どうされるのかは分かっている。けれど、何か一つでも思い通りにされてしまうのは嫌だ。その一心で身を捩る。しかし、抵抗は容易くねじ伏せられた。
「っ、…ぐ…っ…」
ギリ、と男が両の手を握り込む。肉の潰される激痛に身が強張った。でも、散々与えられた痛みに比べれば、こんなもの。歯を食いしばって堪えていると、何が面白いのか男は背後で嗤った。
「すでに手に余るが、この手応えからするとまだ育つと見える。男を喜ばせるために育つとは、殊勝な身体よな?」
「違……っ、ちがう……!」
下卑た揶揄がわざとなのはわかっている。こいつの言うことに耳を貸したらダメだと言うことも。だのに、鏡の中で弄ばれている自身から目を逸らせない。切嗣や綺礼とは似ても似付かぬカタチになろうとしている身体。それに使い道があると言うのなら――?
「……ぁ」
胸にかかる力が緩められる。降ってわいた休息に思わず息を吐いてしまう。次なる責苦に身構えてみるも、男の手はゆるゆると乳房を持ち上げるばかりで恐れるようなことは起こらない。
「……?」
何のつもりなのか。背後の気配に意識をやる。具足を脱いだ男の胸が背に当たっている。鎧の冷たい感触とは違う、熱。――無防備な、と思う。胸を持ち上げる手のひらからも、体温が伝わる。痛みに備える猶予ができたせいか、そういうものが気になってしまう。
――落ち着かない。
身を離したくて前に体重を預けてみる。けれど、相手がほんのすこし腕に力を入れるだけで、簡単に引き戻されてしまう。
数度繰り返したら、身動きがとれないようにか、男は腰に腕を回し、肩に顔を乗せてきた。
すっぽり抱きすくめられたカタチになり、否が応でも体格差を感じてしまう。
背越しに当たる堅い胸が。ゆるゆる身体を這う骨ばった手が。耳にかかる、吐息が、ぜんぶ、ぜんぶ、大きくて、熱い。
これでは、かえって──
「なんだ、今ごろ実感が湧いてきたのか?」
見透かすように、嘲笑が降りかかる。
「男に触れられていることに」
触られることが、なんだというのか。
痛みを与えるのに飽きてくれて、かえって助かったくらいだ。そのはずなのに。
まさぐられたところが、痺れるようになるのが嫌だ。わずかな身動ぎですべてが伝わってしまうのが、どうしようもなく嫌だ。
「ならば分かってきた頃合いか。もし貴様が男であったのならば、
言うな。言うな。言うな。
「悦を覚えてきたか?」
「っ…は……、知る、か、そんなの……!」
残っている動く方の腕で、男の手を掴む。余力なんてほとんどないけれど、ひっぺがしてしまいたい。その一心で、力を込める。そう悪戦苦闘していると
「ひゃっ! あっ…、ぅ……っ、な、に…?」
不意に、喉から甲高い音が漏れた。
男の指先が、胸の先端をかすめたのだと気づくのに、少しの時間を要した。
それもつかの間、男の手はふたたび動きだし、突起を摘んだかと思うと、指の腹で擦ったり、爪で引っ掻いたりし始めた。
「ぁっ、ん…っ! ゃ、……ひぁっ、あっ!?」
「ようやく鳴き方を覚えたようだな」
「ふざ、けろ……、ぅ、いじる、な…ぁっ!」
自分でも出し方のわからない声なのに。男だけがスイッチを知っているように、乳房全体を思うさまに捏ねながら、先端を弄んでいる。
「……っ、やめ、っ、はなせ……!」
手のひらから伝わる熱が。じんじんと、痛みとも痺れともつかないものが。そこに集まっていく。ひりつきから解放されたいと、腰から背すじにかけてが浮つくのを覚える。
だめだ、この感覚はだめだ──!
「逃げるな」
縮こまろうとした首に歯を立てられ、上体が跳ねた。ほんの少し噛み加減を変えられるたびに、胸を差し出すように、仰け反ってしまう。
「貴様のここは、もっと触れてほしいと、こんなに尖らせてるではないか」
男が、ぎゅうと、硬くしこった先端を、ふたつともつねりあげた。
「──ひぁっ、ぁあんっ!」
電流が走って、爆ぜた。
男の胸板に背を押し付けて、やりすごすしかできない。
気がつけば男は手を離しているのに、身体は寄りかかるばかりで、甘い痺れが脳を蕩かしている。
すっかり力が抜けているのに、勝手にひくつく四肢が自分のものではないみたいだ。
口をあけて息をしながら、とうとう堪えきれなくなったものが、溢れ出した。
「や、だ……っ、ぅ…っ、こんなの、やだ……」
とめようもなく、嗚咽がこみ上げてくる。
あられもない声が、格好が、自分のものであることを、信じたくない。もたれかかる自分を、男が優しく抱きとめているのも耐えられなかった。
「快感であろう? 翻弄されるのは」
「……、……っ」
脱力し、男に背を預けるしかない私の腹を、する、と、おおきな手のひらが撫でおろしていく。指をへそにひっかけて、こちらがむずがるのも意に介さず、さらに下へと進み、僅かに沈む程度に力の込められた指の腹が、下腹を、まるくさすりあげた。
「──っ、は…っ、ぁ…!」
何度か同じ動作が繰り返される。そのたびに、吐息が漏れ、びくりと身体が強張ってしまう。もうどこにも、そんな力は残っていない、はずなのに。奥にあるものに、直接触れられているような。
そして、それが錯覚などではないと、男が耳元で囁いた。
「心配せずとも、
その意味するところを、頭で受け止めるより先に、身体が把握してしまった。鼓膜を震わす声にぞくぞく背すじが震え、男の手のひらのすぐ下、腹の奥がきゅうと疼く。じく、と、何やら熱いものが溢れるのを感じた。
「あ、ぁ、やだ──」
よく知った月の生理現象に似た感覚。それでいて不快感がないのが、逆に不安を煽った。思わず膝を閉じる。漏れ出たものが何なのか、知りたくない、知られたくない。しかし、そんな都合もおかまいなしに、男の手がぴたりと閉じた腿の間にねじ込まれた。その先で、軽くまさぐるように前後しただけの指先が、自分の中心にぬるりと沈み込むのがわかってしまう。
「ひっ……」
入り口を探り当てた指が、思案でもしているかのように、その場でくちくちと音を立てている。きっと、どんな風に獲物をいたぶろうか、考えているのだ。そんな妄想にとらわれた途端、身体が情けなく震えだした。最初に与えられた責め苦が、
「怖れているな? 躾が入ったのはよいことだが……」
不意に、肩を甘噛みされた。
「ふぁっ、ゃ……、なっ……」
強張っていた身体が跳ねたところを、抱きすくめられる。腰に回されていた腕が上に伸び、上体を引き寄せながら、やわやわと胸を揉みはじめた。肩や首には、何度も唇や歯が押し付けられ、濡れた舌が這いさえする。閉じた両脚の奥では、入り込むでも離れるでもなく、指がぬかるみの淵を行き来している。
「くっ……ん、……はぁっ、は…、ぁ……」
男の胸から伝わる体温と、全身に与えられるゆるやかな刺激で、四肢が弛緩していく。あまつさえ、感じてしまうこれは、きっと安堵だ。なだめられ、怖れを散らされて、ほっとしている。その羞恥と情けなさで、足のつま先から頭のてっぺんまでが熱くなった。元凶はこの男に他ならないというのに。
「……せっかくこのように蜜を垂らすようになったのだ。咲き乱れるさまを楽しむのも悪くない。それとも──」
「ぃっ、あ──!」
乳房を絞られ、先端をつねりあげられる。身をよじって逃れようとすれば、股ぐらに埋め込まれた手がぐい、と腰を後ろに引きつけた。そして、気づいてしまう。
「っ──、……」
「思うさま踏み躪られ、手折られる方が、貴様の好みには合うか?」
男の言葉が、半分も頭に入ってこない。引き寄せられた腰に、後ろから押し付けられている──固く張り詰めたモノの存在に、神経という神経がショートしそうだった。たぶん、そういったことをされるのだろうと、覚悟はしていた。わかっていたはずだ。でも、それは欺瞞にすぎなくて。忘れていた怖れが戻ってくる。苦痛に対する恐怖とは違うものがこみあげ、息を詰まらせる。
──ああ、思い知らされてしまう。
「──いや、だ!!」
叫んで、頭を振った。
緩んでいる場合でも、固まっている場合でもない。力を振り絞れ。身を離さなければ。どこでもいい。男の体を、床を押し退けて。
無我夢中で逃れようとした途端──何の抵抗もなく拘束から解放されて、前方にバランスを崩した。
「っ……」
倒れこみかけたところで、右腕が掴まれる。
「──ッ、〜〜〜〜!!」
電流に似た痛みが身体を急停止させ、握られた箇所が激しく灼けつく。力任せに引きあげられれば、抵抗などできようはずもなく──そのまま身体をひっくりかえされ、仰向けに組み伏せられた。
「……ぁ――」
息を、呑む。覆い被さる影の大きさに。見下ろしてくる紅い眼光の酷薄さに。まるで、捕食される小動物のように。なす術なく見つめることしかできない。男の方はそれを十分に理解しているようで、ふ、と笑みをこぼしながら語りかけてきた。
「どうだ。しおらしくやめてと懇願してみるか? 上手くできれば、
すでに反抗の灯は尽きている。身体も
でも。それだけは許されない。結果が変わらなくても、ゆずれないものを口にする。
「……っ、オマエみたいな、奴から……っ、誰かを守るために……生きるって、決めたんだ……! だから、だから……! オマエから与えられるものは、何ひとつだって、受け取らない……!!」
「――――」
一瞬だけ目を見開いて、男は再び笑みを浮かべた。この男の笑いは、わけがわからないと思う。なのに何故か、この時の男はたいそう機嫌が良さそうに見えた。
「よかろう、存分に抗え。全てを与えてやる」
ぐい、と脚を抱え上げられて、股の間に熱いモノが触れる。ぬるぬると擦るように行き来された後、身体の中心にそれが押し付けられる。ああ、本当に。この男を受け入れてしまうのか。身体がそうできているから。
目頭が熱くなる。零れてしまいそうな何かを隠すために、顔を背けて堅く目を瞑る。閉ざした視界に男の声が響く。
「……慣らすのは貴様が拒んだのだ。
ぐ、と押し入られる感覚に、指を噛んで耐える。声でも、吐息でも、とにかく漏れ出るものをすべて堰き止めてしまいたかった。
「……ぐ、っ、ぅ……──!」
指とは比べ物にならない質量に、限界まで、広げられていく。熱い。苦しい。怖い。怖い。未経験の暴力的なそれは、単純な殴打などとは違って受け流しようがなく、ただただ早く過ぎ去るようになどと、祈りじみた思考だけが脳裏を埋め尽くした。
「……っ、は……ぁ……、……?」
おそらく、先の方が入り込んだところで──さらなる苦痛を予感して、身を固くしたのだが──なぜか、それは訪れなかった。息を大きく吐いて、呼吸を整えようとはするものの、入り口に留まられてはそれもままならず、何事なのかと、おそるおそる、男の顔を見やる。
目が合うやいなや、待ちかねていた、というように。男の口端がつり上がった。
──そして、後悔はすぐに訪れた。
「──っ、ぅ、あぅっ、あああっ!!!」
にゅぐ、ぐ、と、侵入が再開される。容赦なく押し進められる。引き裂かれてしまう。圧し破られてしまう。
「っ、く、ぅぅ……っ、ふ…っ」
なんとか声を堪えようと唇を噛むが
「ううっ!!」
どちゅん!と最奥を穿たれた衝撃に、抗えず仰け反ってしまう。
身体の中心に楔をうちこまれている。身じろぎひとつ許されない。ぎこちなく呼吸を繰り返す間に、胎の中の感触から、どうしようもなく制圧されているという実感が広がっていく。
「どうだ、女になった気分は」
「……っ、……」
言い返してやりたい。けれど、結合部に意識が持っていかれて頭が回らない。それを見透かしてか、男が愉快そうに目を細める。
「ん……っ」
軽く腰を引かれたかと思うと、また奥を小突かれた。
「ぁあっ!! は、ぁっ、やめっ……」
身体の中の熱が、小刻みに出入りを始める。男のわずかな所作で、たやすく芯からゆさぶられてしまう。じぶんの身体が、なにひとつ、言うことをきこうとしない。男の言う通り、女だからなのか。
認めたくなくて、首を振る。押し出される吐息混じりに、制止の声をあげる。けれど律動は強く、深くなっていくばかりで。受け入れるごとに濡れた音が響き、身体のあちこちが悲鳴を上げる。
ふと、男の手のひらが頬に添えられた。なだめるようにさすられたかと思うと、目尻に唇を降らされて、肌に熱が伝う。外側の熱と内側の熱で、頭のナカがいっぱいになるような。
きゅうと、胎の奥が疼く。男のモノを締め付けたのが自分でもわかってしまう。いやだ。どうして。
ああ、こんなの、ダメだ――
苦痛と同時に与えられる気まぐれの慈悲で、身も心も、跡形もなく溶かされてしまいそうで――
「──はなせ…、はな、せ……」
かろうじてつなぎ留めた理性が、それだけを繰り返し紡がせる。無駄だとわかっていても。ほかに抗うすべなど、みあたらない。
「己を失う
「――っ!?」
唇が、塞がれた。口付けられている。無遠慮に舌が入り込んできたので、追い払おうと舌先で押し返す。しかしあれよとそれは絡め取られて、口内を蹂躙される。
「ふ、ぅ……っ、ん……ぅ……!」
上からも下からも入り込まれて、自分のナカがすっかり埋め尽くされてしまうような錯覚に陥った。ゾクゾクと背筋を何かが駆け上がる。熱に浮かされたように、頭がぼうっとして、
「っは……、――ひぁっ!?」
ようやく解放されたかと思うと上体を抱えられ、向かい合って座るような体勢をとらされた。腕の激痛に視界は眩むのに、深く繋がる感覚は冴えて、身震いが起こる。離れようと身じろぎすれば、かえって擦れて力が抜けてしまう。身体を支えられそうなのは、眼前の男の身体しかなくて――
「委ねてしまえ」
「――っ」
すぐ横から、低い声が耳朶を打つ。
「楽になる道を選べぬのだ。苦痛も悦楽も受け入れる他なかろう」
楽になる、道。すべてから逃れられる方法。
男の言ったとおり、楽になっておけばよかったのだろうか?
──それは、許されない。多くの犠牲と引き換えに救われたこの命。自分の意志で降りることは絶対にできない。
なら、男の言うとおり、受け入れるのか?
「……、ダメ、だ……そんな、のっ」
――それも、許されない。衛宮士郎は、このような暴虐を許すために生かされたのではないのだから。
まるで力の入らない左腕を振り上げ、男に叩きつけようと振り下ろす。しかして、それが阻止されることはなく、
「ならば、理由をくれてやろう」
胸板に弱々しく着地した手をとり、男がこの身を引き寄せた。紅い双眸のすぐ前に引き出され、その力強き眼光に、一瞬反駁することを忘れてしまう。
「──
「なに、を――」
「王のためだけに生を謳歌し、王のためだけに死ぬ自由を許してやろう。歪な硝子細工よ。それだけが、貴様の在り方に与えられる救いであろう。その望みを叶えられるのは、天上天下に唯ひとり――
どこまでも傲岸な物言いだった。到底受け入れられっこない。なのに――なにひとつ言い返す言葉が出てこない。拒んでみせなければ、いけないのに。呆けるしかできずにいるところに、男は鋭く言葉を継いだ。
「勘違いをするなよ、答えを訊いてはおらぬ」
どういうことだ? 馬鹿正直に意図を掴みあぐねていると、
「――これは決定だ」
腰を抱えられて、下から突き上げられる。
「っ、あぁあッ――!」
問答は終わったとばかりに、なんども、なんども。
「あっ、ぁ……っ、やめっ…、ぁん…っ!!」
容赦なく揺さぶられ、一気に思考がかき乱される。堪らず肩にしがみつくと、涙でぐちゃぐちゃになった視界に男の笑みが過ぎる。何もかもが、もう――
「いや、だ…っ、や、だっ……!」
「何が厭なのか言ってみせよ、貴様はもう知っているであろう?」
嫌なのに、想起せずにはいられない。乳房を嬲られたときの感覚。逃れようもなく、追い詰められて、追い詰められて、まるで今みたいに。いいや、こんどはもっと。
「……やっ、あ! ぁあっ! だめっ、だめえ…っ!!」
やだ。やめて。確かめるように、探らないで。追い立てるように、抉らないで。喉から筒抜けの悲鳴は止めようもない。胸の先が男の胸に擦れるたびに、頭がちかちかする。登りつめた先の、解放への期待がちらつく。
逃れたい。手放したい。いやだ。楽になるコトしか考えられなくなってしまう。衛宮士郎は、楽になってはいけないのに――!!
「……きれ、い……っ…」
「――!」
口をついて、出た音。
けして頼りたくはなかった存在の名前。
頭の片隅に追いやられて、押し流されてしまいそうな、きれいなものへの憧れ。それを、失いたくなくて。
最後のよすがに縋りつく。
「ひぁっ、あ…! っ、きれいっ、きれい……!」
理性ごと掻き消すように打ち付けられる水音。どうしようもなく溜まっていく熱。なにもわからなくなるほど、繰り返されて。それでも、それでも。
「あ、ぁっ…、うあぁああっ――!!」
真っ白く飲み込まれてしまうまで、私は、それを手放さなかった――
******
「要件は済んだか」
声をかけはした、とばかりに、返答も待たずして神父は更衣室内に踏み入った。
着衣を正す青年の背がまずは目に入り、すこし奥を見やれば、神父が後見を務める娘が、肌も露わに石床に転がされていた。気を失っているのだろう、瞼を伏せたまま浅く呼吸を繰り返すばかりで、神父の靴音に反応は示さない。彼処に残る痕跡から、暴力を含む無体を働かれたのは明らかだった。
「遊びが過ぎるぞ、ギルガメッシュ」
「ほう? すでに飽いたものだと思っていたのだがな。何しろ貴様の蔵の扱いには無駄が多い」
ギルガメッシュと呼ばれた青年──現代に甦りし英雄王は、悪怯れることもなく、ジャケットを羽織って神父に向き直った。
「隅で埃を被らせていたボトルをひとつ、鑑定してやったのだ。感謝されこそすれ、非難される謂れはあるまい?」
「余興の一つに過ぎぬとはいえ、飲み頃を迎える前に封を切られてはかなわん」
そう言って、神父は娘のもとへと歩をすすめた。
傍の床へと膝をつき、体調をあらためるために裸身に触れる。娘は大分疲弊した様子で、ぐったりと横たわってはいたが、その場で緊急の治癒を施す必要はなさそうだった。生命力を吸い上げられた様子もない。
神父は自らが汚れるのも厭わず、速やかに娘を両の手に抱え上げる。
用を果たし、英雄王の側を抜けて退室しようとした、そのすれ違いざまだった。
「ひとつ教えておくとしよう、言峰」
声が聞こえて数歩進んだところでら神父は足を止めた。
そのまま振り向きはせずに「何だ」とだけ告げる。
「その娘はな。貴様の名を呼びながら
微かに神父の眉が吊り上がった。
変化を察してか、或いはいつも通りの独演か。
可笑しくてたまらないといった調子で、英雄王は言葉を継いだ。
「酔狂よな。よりにもよってだ、言峰。貴様に救いを求めようとは。随分と手懐けたようだが、これも
神父は腕の中に視線を落とし、答えた。
「いいや、予期せぬ副産物といったところか」
幾許かの沈黙。
それもすぐさま、背後からの哄笑によってかき消された。
「──相分かった。今ここに至るまで、それなりに愉しませて貰ったぞ。とあれば、褒美をとらせねばなるまいな」
何かを投げつけられた気配を察知し、神父は器用にも、娘を抱えたまま左手にそれを掴み取った。
掌には、水薬の入った細身のガラス瓶が収まっていた。
「記憶を漂白する霊薬だ。その量であれば、朝の目覚めよりすべてのことを忘却させられるであろうよ。小娘は大いに混乱を来すだろうが、うまく煙にまいて見せるが良い。腕の見せ所だぞ、監督役」
「お前の所業を秘匿、隠蔽するのは、毎度のことながら骨が折れる。ましてや聖杯の出現すら待たずして、こうも巫山戯られるとな」
今度こそ、神父はその場を後にした。
******
娘が眠りに落ちている間に、男はその身体を清めていった。
転々と残る英雄王の残滓は所詮魔力の産物。時間の経過と共に気化するだけなのだが、それでも男は跡形も残さぬよう拭っていった。
もちろん、気遣いなどという感情から来る行為ではない。男を支配していたのは、頭を擡げ始めた新たな
自身の快楽を苦痛としか受け止められない。
他者の苦痛を肩代わりすることでしか安楽を得られない。
気まぐれから手元に置いたのは、そんな迷い子であった。
他者に救いを求めたくなるほどの苦痛を。
救いを求めた対象から与えられるとしたら。
それはどれほどの絶望を齎すのだろうか?
その絶望は、自分にどれほどの悦を齎すのだろうか?
この
娘の
その
終わらぬ苦痛を味わうためには、正気を保ち続けねばならぬ。
他の誰よりも、男自身がそれを知っているが故に。
彼処に刻みつけられた痛ましい傷を癒してしまえば、すっかり娘の身体から狼藉の痕跡は消え去っていた。一連の処置の仕上げに、男は先ほどの霊薬の瓶を呷ると、淀みない所作で、それを娘の口内へと流し込んだ。
液体を飲みくだし、娘が微かに身動ぐ様を、男は口元を歪めて見降ろしていた。
英雄王にクッキー食わせたら速攻バッドエンドに行く夢を見たので具現化しました。
一発ネタに等しい内容だったので苦しい苦しい。
可愛い子にうんまいもの献上されて比較的上向きだったAUOのご機嫌ゲージを維持するのがどちゃくそ大変でした。
我様は色々言ってたけど最初からつまみ食いに行く気しかなかったよ。
こいつら全然ひとの言うこと聞いて動いてくれねえよお。