夜遅く、艦船のみんなが寝静まり静かになったころ、寝室の扉がノックされた。
「指揮官様、フランドル、御命の通り参りました」
「あぁ、入っていいよ。フランドル」
扉を開けて、フランドルが入ってくる。けれど、礼儀正しく入口でお辞儀をたきり、彼女はそこで止まってしまった。
そのわけを知りながら、僕はあえて彼女に話しかける。
「フランドル? こっちに来ないと、聖務を果たせないよ?」
ポンポン、と腰かけていたベッドに来るように促す。フランドルは目を伏せたまま、「指揮官様の御心のままに」と答えて、横に座った。その顔は、熟れたリンゴのように赤く染まっていて、これからの行為への緊張をこれ以上ないくらいに表していた。戦闘であろうと事務処理であろうと、粛々と命令をこなすフランドルが唯一緊張を示す、僕の御命、それが夜伽だった。
ケッコンもまだだと言うのに、僕はフランドルに何度も夜伽を命じていた。彼女風に言えば「ドウキン」か。彼女は僕にとても従順で、献身的だった。彼女は僕を絶対の主として仕え、僕の意に沿うように、己を矯正していった。彼女にそうして仕えられることに悪い気はしなかったが、僕に仕えることしか興味が無いような振る舞いに、どこか危うさを覚えた。僕という1人の人間に仕える生涯なんて味気ないのではないだろうか、と思ったのだ。
ある日、思いつきで彼女の胸を触った。セクハラをすることで、彼女が僕を主として見限るのか気になったからだ。
けれど、フランドルから帰ってきた反応は、その真逆だった。
「理解しました。これが秘書艦こなす「ドウキン」という聖務……フランドル、御心に従います……」
彼女は赤面しながら、胸を触っていた僕の手に、その小さな指を絡めた。僕はそのまま寝室へと彼女を連れていき、彼女の純潔を散らし、彼女の小さな体を1日中貪った。頭のてっぺんからつま先までを舐めまわし、しとどに濡れそぼつ膣を己の愚息で蹂躙し、彼女の最奥に吐精した。
どれだけ粗雑に扱っても、彼女は慈母のごとき笑みでそれを受け入れた。愚息を突き入れる度に腟内はうねり、僕の形へと作りかえられ、唇を重ねるごとに、たどたどしかった舌使いが献身的な愛撫へと変わる。まさに理想のカラダだった。たった1度の交わいで僕は彼女の中毒になり、定期的に夜伽を命じるようになった。
「指揮官様、本日はどのようなご奉仕をご希望でしょうか……?」
フランドルが尋ねてくる。見上げてくる彼女の小さな胸を撫でながら、僕は彼女に最初の命令を下した。
「服を脱がせて、舐めて」
「……はい、指揮官様の御心ままに」
俺の命令を受けて、フランドルは立ちあがり、俺が着ていた甚平の帯に手をかけた。帯をゆるめ、丁寧に俺の体から衣服を脱がせていく。パンツのみの状態になったところで、俺はフランドルに追加の命令を与える。
「パンツは咥えて下ろすんだ」
フランドルは頷いて、俺の目の前にしゃがみこむ。これからフランドルを犯すという期待で、パンツの下で愚息がはち切れんばかりに膨張していた。フランドルはその小さい口でパンツを咥え、ゆっくりとズリ下ろしていく。一気にではなくゆっくりとやるのが、雄を喜ばせる術だと知っているのだ。
ああ、なんて愛らしいのだろう。下へと動く彼女の頭を撫でてやる一方で、愚息は今もなお膨張を続けていた。
抑えていた布が外れたことにより、愚息はぶるんっと跳ね、彼女の鼻頭を叩く。へそまで反り返るそれを彼女は蕩けた目で凝視しながら、三つ指をついて頭を下げた。
「おちんぽ様、これよりフランドルがしゃぶらせていただきます。どうか、フランドルのお口で気持ちよくお射精くださいませ」
僕が教えた「作法」をフランドルはこなして、ひといきに愚息を飲み込んだ。薄桜色の唇に迎え入れられ、小さな舌を押しのけてぬめる口内を進み、口蓋垂を擦って、亀頭が細い喉を叩く。呼吸もままならない程に、彼女の口は僕でいっぱいになる。
彼女はそれでもうめき声のひとつも漏らさずに、じゅぼじゅぼと下品な音を立てて、僕への奉仕を開始した。
「ひきかんはま、ろうれすか。ふらんどる、ひきかんはまをきもひよくできれまふか」
唇から喉までをいっぱいに使い、彼女は僕の「おちんぽ」をねぶる。彼女が戦艦であるが故の耐久性か、それとも艦船として生まれ落ちるものには素質が備わっているのか。れろれろと飴を転がすかのように舌を動かしながら、じゅるるとストローを吸うように唾液と先走りが混ざったジュースを飲んでいく。
彼女の奉仕は、そこら辺の倡婦なぞとは比べ物にならないくらい極上だった。
目を閉じて、味わうようにフェラチオをしながらも、俺が一際強い快感を得る時は、フランドルは必ず俺と目を合わせようとする。それは喉奥まで使うえげつないフェラをしながらも、俺へ意識を向けられる、という余裕の表れだ。
幾度か目が合って、やがて彼女は微笑んだ。俺が喜んでいると知って、慈愛を持って笑ったのだろう。けれど、奉仕されている少女に微笑まれたことで、俺の雄としてのプライドに爪を立てられたような感覚がした。「あなたのおちんぽなんて簡単に飲み込めてしまいますよ♡」と、奉仕している雌に優位に立たれているかのような侮辱を覚えた。
それはあまりにも幼稚な苛立ちだったが、肉欲を煽るのには十分だった。
グッ、と股で前後するフランドルの頭を両手で掴む。彼女が疑問の視線を向けるよりも先に、その喉奥めがけて肉棒を突き入れた。
「むぐっ!?」
フランドルの顔が苦悶に歪む。どれだけ肉棒を受け入れ慣れていたとしても、それは自分で受け入れているからの話だ。無遠慮に喉奥に肉棒を突き入れられるのには苦痛が伴うらしい。
けれど俺はそれに構わず、フランドルの喉奥へと抽挿を続ける。酸欠か、それとも喉に突き入れられた肉棒の圧迫感ゆえか、彼女の目尻に涙が浮かぶ。しかしそれも、イラマチオを辞める理由にはならない。
だって、俺の腰に回された彼女の手が解かれていない。俺が腰を引くとき、彼女はぐっと力を込めて、俺の肉棒が彼女から離れないようにホールドする。
無遠慮に扱われながらもなお奉仕する彼女をみて、どうしてこの行為を止められようか。下腹に力が入り、肉棒に身体の感覚が集中する。足腰が立たなくなりそうなのを堪え、フランドルの口の1番奥まで亀頭を突き入れ、射精した。
吐息が漏れる。ドクドクと肉棒が脈打ち、鈴口から精液がとろとろとフランドルの喉へと流し込まれる。その間も掴んだ頭は離さず、陰毛越しにフランドルの荒い息を感じながら、1度目の精を彼女の体内へと出し切った。
「うっ……! おえぇっ……」
フランドルが嘔吐く。ごろごろと喉が蠢き初めたので、ゆっくりと肉棒を引き抜く。それと同時に、フランドルは噎せ、絨毯の上に白濁の混じった唾液をこぼした。
「げほっ、申し訳ありません……指揮官様……せっかく指揮官様にお射精頂いたのに。フランドル、吐き出してしまいました……」
息も絶え絶えに、フランドルは謝罪を口にする。けれど、彼女の表情はどこか嬉しげで、その視線は未だ反り返る逸物に注がれている。
「どうか、聖務をはたせなかったフランドルに罰をお与えください」
「罰……そうか、罰か……」
きっと、僕は彼女以上の期待で、罰という言葉を口にしている。罰が意味するところは結局セックスで、彼女への挿入を行うということである。
僕は彼女を初めて抱いた日から、罰という言葉にあやからねば、彼女を抱くことが出来なくなっていた。きっと、無垢である彼女を、僕の醜い欲望で陵辱した負い目ゆえだろう。
けれど、あの日抱いた彼女の体を忘れる事が出来なかった。まるで僕の為だけに生まれてきたかのような極上の女に、僕は溺れてしまったのだ。
「お願いします……指揮官様。どうか、その立派なおちんちんで、フランドルのおまんこに罰をお与えください……♡」
フランドルから懇願の声が上がる。見ると、彼女は既にベッドに上がっていて、両足を開いてこちらに秘部を見せつけてきていた。とろとろと愛液が滴るおまんこをひくつかせるフランドルの表情には、既に羞恥の色など浮かんでいなかった。
彼女はすっかり、肉欲に溺れてしまっていた。どれだけ聖務に恥じらいがあったとしても。行為に及んでしまえば、雄に媚び、精をねだる雌に落ちてしまうのだ。
結局、僕も彼女と同じだ。罰だ聖務だと口にしてはいるものの、結局は彼女という女に溺れただけの男に過ぎない。けれど、彼女が僕を赦してしまうから。
「そんな顔して……結局、セックスがしたいだけだろっ!」
フランドルに覆いかぶさり、全体重を載せるようにして肉棒を彼女の膣内へと突き入れる。抵抗を感じることすらなく僕の半身は彼女の最奥へと到達し、彼女の子宮口を叩いた。
「んっ……♡ 指揮官様の熱いの、入ってきました……♡」
ギチギチと、襞が愚息を締めつけ、子宮口は鬼頭を食むかのようにちゅうちゅうと吸い付いてくる。何度も何度も抽挿を繰り返した彼女の膣内は、僕の肉棒を根元まで呑み込めるようになっていた。
本来なら、小さな彼女の体を気遣うべきなのだろう。繋がったまま愛撫をして、彼女の膣内を解してあげるとか、優しい言葉をかけて、彼女を労ってあげるとか。
けれど、これは罰だ。僕への奉仕も満足にできない、出来損ないの配下に下す罰なのだ。ならば、彼女への遠慮など要るはずもなく。僕は無遠慮に、彼女へのピストンを開始した。
「あっ♡指揮官様♡ 激しいっ、ですっ♡」
彼女の体を気遣わない、全体重をかけたピストン。だというのに、彼女はそれを快楽へと変換し、あまつさえその幼くキツイ穴をきゅうっと締めて、僕の肉棒に奉仕してくる。
「当然だろっ、これはっ、君への……ばつ、なんだからっ……」
「はいっ、聖務を果たせない、フランドル、にぃっ♡罰を、罰を……♡」
僕は呂律も回らず、息も絶え絶えになりながら腰を振っているというのに、彼女は艶やかに声を上げ、僕からの罰を強請る。罰を与えられている彼女の顔は、ただ快楽に歪むばかりで。一突き事に上がる彼女の甘い喘ぎ声が耳を通じて愚息を撫でる。
僕はきっと今、余裕のない顔をしている。僕が罰を与える主ではなく、彼女という主に奉仕する従僕なのではないか、とすら思ってしまうほど、僕たちの力関係は逆転していた。
けれど、彼女とのセックスという快楽には抗えない。彼女という無垢な白鳥を汚しているという背徳感には替えられない。
フランドルに胸板を押し付けるようにして、抱きしめる。行為がもたらした熱のせいか、柔肌がじんわりと温かい。
尿道に電流のような快楽が走る。彼女を孕ませろと、頭の中がいっぱいになる。
「フランドル……射精すぞっ……受け止めろ……っ!」
「はい、指揮官様♡ どうか、フランドルを罰して───────」
彼女の体をいっそう強く抱きしめて、射精した。
「あぁ、指揮官様に抱きしめて頂きながらの射精……とても、嬉しいです……♡」
長い、長い射精の間、僕たちはずっと恋人のように抱き合っていた。性器から感じる快楽と熱で、お互いがどろどろに混ざりあっていくように錯覚した。彼女と溶けてひとつになるような感覚は至上の安らぎといっても過言ではなかった。
「指揮官様の、まだお硬いままですね。指揮官様、フランドルにどうか、挽回の機会を頂けませんか。今度こそ、指揮官様に満足頂けるよう、全身全霊で奉仕させていただきますので」
けれど錯覚は、彼女からの言葉で醒めることになる。彼女の惚けた声が耳に届くだけで、安らぎは獣欲へと変換され、愚息はより硬さを増していく。
「良いよ、フランドル。君の好きなように」
仰向けになって、彼女を迎え入れる体制をとる。肉棒が引き抜かれた膣内からは、ぽたぽたと精液と愛液がまざったものが零れていた。
「ありがとうございます、指揮官様。それでは、おちんぽ様を挿入致します……」
俺の腰に股がったフランドルは、ゆっくりと挿入を開始する。2人の液でぐちょぐちょになり、苛烈なピストンで解されたせいで、1度目よりもスムーズに挿入っていく。
根元まで肉棒をぐっぽりと加えこんだフランドルが、こちらに密着するように顔を近づけてくる。
「指揮官様、恐れおおいのですが、フランドルに口づけの許可をくださいませんか」
彼女からのおねだりを聞いて、僕はセックスが始まってから1番鋭い罪悪感が心を刺すのを感じた。
僕は今まで1度も、フランドルとキスをしたことはなかった。それは彼女の無垢さにつけこんで性の快楽を教えこんだ負い目からだった。どれだけ彼女を犯しても、唇を重ねてしまったら、全ての一線を超えてしまう気がした。
僕がフランドルを都合のいいオナホ、もしくはセックスフレンドとして傍において起きたかったから、というのも理由としてあったが、彼女にはやはり、いつか僕の手を離れ、鳥のように自由に飛んで欲しいと願っているのだ。
フランドルを手篭めにする前から抱いていたはずのこの願いは、彼女を抱くうちにだんだんと性欲に追いやられていった。けれど、キスさえしなかったのなら、この願いは抱き続けられると都合よく信じていた。
だから、フランドルの提案には頷けない。
「……指揮官様は、フランドルとキスをするのはお嫌ですか」
繋がったまま、フランドルが聞いてくる。罪悪感からか肉棒は萎れ、怒張していた肉棒が埋めていた隙間から愛液がこぼれてきていた。
「あぁ、できない。これはあくまで聖務で、愛し合う行為ではないから」
己に言い聞かせるような答えだった。1秒後にはこの行為が終わってしまっても構わないと思った。
「……それは、指揮官様が、フランドルに鳥のようでいて欲しいと、願っているからですか」
ひた隠しにしていた本心を探り当てられ、思わずフランドルの顔を見る。それは、滅多に見せない彼女の怒り顔だった。
その顔に驚いた刹那、彼女の唇が眼前に迫る。抵抗する暇もなく、僕は彼女に唇を奪われていた。
「んむっ……んんっ……まっ……むっ……」
彼女の小さな舌が口内へと入り込んでくる。先程出した精液と唾液が入り交じった液体は生臭く、苦かった。引き剥がそうとしても、艦船の膂力には叶わず、フランドルの気が済むまで、僕は口内を蹂躙されるばかりだった。
「はあ、はぁ……フランドル……?」
「指揮官様、フランドルは鳥だとしても、指揮官様の傍から飛び立ちたくないのです」
唇の端から涎を垂らしながら、フランドルは言う。
「鳥籠の外がどれだけ青い空であろうと、どれだけ広い世界であろうと、フランドルは、指揮官様のそばがいいのです」
ちゅっ、と再びくちづけされる。ぞわりと、背筋を何かが駆け上がっていく感覚があった。結局僕は目を逸らし続けてきただけで、無垢であった彼女をここまで淫靡に染めあげてしまったという罪悪と、彼女がこれから紡ぐ言葉への期待だった。いつの間にか、萎びた肉棒は硬さを取り戻し、彼女の子宮口へと口付けしていた。
「ですが、フランドルが翼を持ち続ける限り、指揮官様はフランドルに羽ばたいて欲しいと願ってしまう。ですから───────」
「フランドルの翼を、二度と飛べないようにして──────」
気づけば、彼女を押し倒していた。彼女の膨らみかけの胸を愛撫する。桜色の乳首に吸い付いて、空いている方を指先でピンと弾いた。
それから、彼女と指を絡めた。恋人同士がするように、ギュッと握りしめて。そして、彼女の唇を奪った。奥歯の上を滑り、歯茎を這わせ、お互いの舌の根に先端を突き立てあった。
彼女という鳥は、とっくのとうに、飛ぶための羽を手折られていた。あの日僕が処女を散らしてからずっと。けれど彼女には逃げるための足があり、拒絶するための言葉があり、僕なんかを簡単に倒せるはずの力があった。
それでもなお、彼女─フランドルは僕のそばにいる。
暗い欲望の炎が、胸の内で燻るのが分かる。彼女という存在の全てが、僕のものになったという喜びがある。
カーテンの隙間から月が除く、まだ僕の頭より高い位置にあって、まだまだ彼女を抱く時間があることを教えてくれた。
「フランドル」
「はい、指揮官様」
僕が彼女の名前を呼ぶと、彼女は笑った。それが被虐心から来るものであると、言葉にされずともわかった。
「君は今日から、何処へも羽ばたかせない」
彼女が返事をするよりも先に唇を塞いだ。彼女の羽が折れるまで、夜は続く。
本当はあと1回射精シーンあったんですけど、2人の関係に結論が出ちゃったので打ち切り