サキュバス絵描きと編集くんの雑猥談 作:性癖の坩堝
オリジナル:現代/ノンジャンル
タグ:R-18 R18(R18ではない) エロではあるがエロくない 猥談 ギャグ 性癖について語ろう
「えー、下腹部じゃないんですか?」
「ショタッてどこまでをショタと取る? 中学生は?」
「中学生…3年生はないと思います」
「精液飲んだ口でキス出来る?」
「まーた絶妙なところを…」
これはサキュバスであり、あくなき探求心から性癖開拓を続ける絵描きさんとそれに振り回される編集くんのお話。
「淫紋ってさぁ…どっちが良いんだろッて悩むんだよね」
「藪からスティックですね」
ふわり 尻尾が揺らめいた。クエスチョンを模るように湾曲する。それは、どこか男心を擽るような魅惑の尻尾であった。
「いやぁね?女なら簡単というか…大体ッ!下腹部じゃん? じゃーあ、男は? ッてなるのは当たり前の発想じゃん?」
「まぁ、言わんとすることはわかりますよ」
「そのへん男性の鈴森くんはどーよ? どこ? どこ淫紋?」
編集に就いて最初期…新人からの付き合いで、何度もお世話になっている…もちろん、性的な意味ではなく…
「えー…これ答えないとダメなやつです?」
そんな人からの質問だから、まぁ答えないという選択肢は…自分の性格的にもないわけで。お世話になっているというのもありますし、そもそもそこまで猥談が嫌いというわけでもない…というか嫌いだったらこの人の担当付いてないと思うんですけど。
頬杖ついて尻尾を指で弄ぶ姿はどこか蠱惑的な仕草であるが、如何せん中身が中身だった。ぶーたれるように口を開く。
「ダーメ、ダメよ。もー創作意欲からして違うね」
「そうですか…」
やはり答えないといけないらしい。というか、普通におかしいんじゃないかと思うが…まぁいいや。
「ん〜…やっぱ、下腹部じゃないですかね?王道が一番ですよ」
「これだからドーテイは…アタシがもらったげよーか?」
「遠慮しときます…そういう愛堕さんはどうなんですか?」
愛堕さん…サキュバスで絵描きを生業にしている人だ。僕はその編集。商業雑誌も描きながら趣味の絵や個人依頼もガンガン熟す剛の者…それはあくなき性癖の探求心によるものだけど。
「アタシ? …えー、アタシか〜。うーん、ッぱ金玉…陰嚢かな。やっぱさ〜、男性ッてタワーがあるじゃん? 下腹部にあるとタワーに隠れるんだよね。大体勃ってる描写ばかりだから下腹部よりも陰嚢が見えやすいッてのもあるけど」
「あ〜、まぁ陰嚢の方が映えますよね。絵的に」
「絵的にね? でも金玉だと金玉状の淫紋になるんだよ」
「金玉状の淫紋?」
「金玉状の淫紋」
思わず白目を剝きかける。凡そ聞かない単語を聞いてしまい脳が停止してしまったのだ。SAN値チェック2d6/2d6+5
「最悪な言葉産みましたね」
「いや、事実事実。だってさ〜、金玉ッてωの形じゃん?あ、ギリシャ小文字の方」
「わっ…かりますよ…まぁそうですね」
金玉ってオメガの形じゃん? の字面の強さ
「それに合わせる淫紋ッてなるとやっぱ形に合わせたものになって、金玉状に収斂していくんだよ。余白があるのも嫌じゃん?」
「金玉の余白?」
「最悪な言葉産んだね」
自分でもそう思う。
ゴクリ 飲み込んだのは果たして生唾なのかあるいは…でも人生の実績としてサキュバスで美人の女性と猥談するというのはランク的に言えばゴールドトロフィーなんじゃないかと。中身はどうであれ…
「まぁーわかるね。引き算の美学を引き合いに出すにしてもよ? 金玉の余白に美学を見出す? ッて話だし」
「でも描かれないこその絵ってあるじゃないですか」
「何? 金玉の余白に? 」
「金玉の余白に」
言ってて頭がおかしくなりそうだった。なんだよ、金玉の余白
「えー…皺…とか? あるいは…陰毛?」
「…まぁ他に描くとするならそうなりますね」
「誰が金玉の余白に描かれた細部の皺や陰毛見るよ?」
「ツルッツルの金玉も嫌じゃありません?」
「ツルツルの金玉か~…まぁ嫌…か?」
二人して想像する。ツッルツルの金玉…だがしかし想像を過ったのはゴールデンに輝くボールであった。そういえば…
「あ、知ってます? 金玉って一番皮下吸収率高いらしいですよ」
「皮下吸収率…と、言うと?」
「薬とかそういうのを塗布した時に腕に比べて何倍も吸収されやすいんだとか…それでステロイドを金玉に塗ることもあるらしいです」
「ステロイドを金玉に!?」
なんで金玉で思い出してんだろ…と思ったがやはり知識というのは侮れないもので、こうして仕入れておくと思わぬ時に役に立つことがある。しかし、役に立つのがコレなのだとしたらちょっと知識の仕入れどころをフィルタリングしないといけないかもしれない。真剣にフィルタリング機能について悩みながらおぼろげな知識を話す。
「えぇ。で、塗ると吸収されるんですけど…皺がなくなってツルツル、めちゃくちゃ固くなって金玉が小さくなるらしいです」
「え、じゃあ金玉ツルツルなのって…」
「ステロイド…になりますねぇ」
絵描き…それも18禁の絵描きによって青天の霹靂だろう。金玉の細部にこだわらなかったせいで、今までの金玉ツルツル男が全員ステロイドを金玉に塗ってる奴になってしまった。
「ウチの竿役結構な数ステロイド塗ってんなぁ…。カッチカチだ」
「じゃない人も居るんですね?」
「まぁ…ね? そりゃ金玉の細部にこだわるときもあるよ。タマフェラとか」
「あーはいはい」
「えー、でもヤバいよ。ショタが全員ステロイド塗ってることになる」
「ショタが金玉にステロイドを…?」
大層ヤバかった。想像しようとして一瞬でやめた。なんかムッキムキのショタが浮かんできたから…。
多分、愛堕さんも同じことを想像したのだろう。
二人そろってゲッソリした後、共鳴した。
「「この話やめ(ようか)ましょう」」