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レズバトル・キャットファイト小説です。
なだらかにして広大な丘陵が大地の上に堂々と構える。周縁部には小さな川が地表を撫でるようにゆっくりと流れている。
河原から丘陵へと上がる道筋は何通りもある。今はその中の二本の道が異なる女の占めるところとなっていた。
折瀬(おりせ)は髪を風に靡かせ、丘陵の足場のしっかりとした感触を楽しむ。
よく発達した脚は弾むように歩みを進めて斜面を着々と登ってゆく。
交芽(かいめ)もまた丘陵の足場に繰り返し足を預け、その度に髪を揺らしてゆく。
引き締まった体がしなやかに躍動して川のせせらぎからどんどん遠ざかる。
丘の上に立ち、見晴らしの良い景色を満喫する折瀬と交芽。しばらく遠くを眺めていると当然視界の端にはもう一人の女の姿が見える。それまで満足気な様子の二人だったが、自分以外の女の存在を確認するや視線をそこに固定させる。
河原から丘へと上る道に入った時点ではお互い気付いていなかったのだが、遥か先まで見渡せる見晴らしの良い丘にいる以上こうなることは必然であった。
女達の登った道は隣り合ってこそいないがそう離れてもいない。どちらかが駆け出せばあっという間に詰められる距離だが、どちらも急ぐ素振りを一向に見せないでいる。
相手の女の体に自分の視線が最も鋭く突き刺さるよう、相手の女の視界に自分の体が最も広く映るよう、体を微妙に調整して構えながら歩み寄る。
高台と斜面を緩やかに分ける丘の縁に沿いながら近付いた二人は、爛々と輝かせた目で相手の姿形を隈無く確かめる。
懐の双丘が前を向いて張り出していたのは離れていても分かったが、間近で見ると中心に位置する双球も分厚いらしい。
他の箇所も全体的に弛んだところはなく、神経の行き届いていることが見て取れる。
この時点で優越感に浸れないのは正直面白くない。しかし、それは女達にとって別種の楽しみをも意味することであった。
「「............。」」
無言のまま自分の体に手をやり、身に付けている服を手際良く脱いでゆく。
服を纏ってなお隠しきれなかった立派な体付きを余すところなく相手の眼前に晒す。
お互い輝きの鈍らない瞳を向け合う。
源の分からない熱気が体の内側を巡る。
熱した水の沸き上がるが如く、折瀬と交芽が反射的に駆け出す。
「「ふぅっ......」」
真っ向からぶつかる両者の力は完全に拮抗している。あたかも接着剤を付けたかのようにびくとも動かなくなる。
足場を踏み締めて体勢を固める折瀬。
「ぐっ......!?」
その締まった腹に地面を離れた脚が飛んでくる。
交芽は膠着状態のまま体を固定した上で、片脚を同じく動けない折瀬に投げ付けていた。
体勢ができていたことで折瀬は崩れなかったものの、前方に向けていた力は弱まってしまう。
「もらったわ...んんんぁっ...!」
「んぅぅっ...!?まだよっ......」
すかさず交芽が押し込みにかかる。少しずつ折瀬が退いてゆく。
体を突っ張らせていた折瀬が大きく動かされた刹那、
「ふんんっ...あぁぁっ...!」
「うっ、んぅぅぅ......!?」
交芽に抵抗する力を抜くのと引き換えに、相手を自分の方へ引き寄せてから地面へと倒れ込む。
力比べをやめて自由になった手足を目の前の女に絡める。脇腹に内ももを密着させて胴体を脚で絞め上げる。懐に抱えた敵の頭を双丘で浸してやる。
「捕らえたわ、沈めてあげる」
「んんぐぐっ...!?ぐふぅぅ...!」
しなやかな体を活かして交芽に巻き付く折瀬。
腹に顔にと自分の呼吸を奪ってくる折瀬の責めでもがかされている交芽は、窮地を脱しようと必死に相手の体を引き剥がそうとする。
交芽が強張った手を折瀬の胴体から腰へと移したその時、
「うふふふっ、無駄よ......がはっ!?」
「ふはっ、んぁぁ......甘いわね」
厚い双球にしがみついた交芽は、膝を折瀬の泉へと炸裂させていたのだ。自ら相手にくっついて剥き出しとなった底部には折瀬の意識が向かなかった。
突然の衝撃に体を跳ねさせる折瀬の拘束をほどく交芽。立ち上がって距離を取ると同時に怯んだ相手の女の体に拳をお見舞いする。
「はんっ...!」
「きゃぁぁっ...!?」
的は折瀬の双丘だった。先程苦しめられた恨みもあるが、そもそも睨み合って以来双球共々面白く思っていなかった。
立て続けに苦痛を覚えさせられて涙を滲ませる折瀬。緊張した体を必死に立てていたところ、
「あぐぅぅ...!」
「あっはは、いい気味じゃない」
今度は交芽の足に双球を突き飛ばされた。再び体勢を崩して倒れ込む折瀬。
目の前の震える相手に自分の手足を投げ付けてゆく交芽。
「ひぁぁっ...!?んぎぃっ...!あぅぅぅ...!」
的の大きな双丘や双球に交芽は手形や足形を次々と刻み込む。その度に折瀬が張り詰めた悲鳴を上げる。
ひとしきり折瀬をいたぶった交芽は、うつ伏せになった相手の女の体に覆い被さり、赤くなった双球を抱える。
さらにいたぶってやろうと笑みを浮かべた瞬間、
「んぁっ...!?ひぁぁぁ!?」
「むぅぅぅっ......」
折瀬の体が跳ね出して交芽を押し倒す。その勢いに乗じて交芽を双球で押さえ込む。
拳を硬く握り締めると目の前の泉に向かって振り下ろす。
「んぐぁぁぁぁっ...!!」
背中の方から甲高い悲鳴が響く。
折瀬は拳を緩めると手を交芽の泉へと移して水面と戯れ始める。
「あぁぁぁっ......んぁぁぁ...!」
「ふふふっ......きゃうっ...」
折瀬は期待通りの手応えを感じたが、自分の泉にも不穏な異変を覚えた。相手の女が指をねじ込んでいたのだった。交芽も怯んではいるが闘志は健在だった。
「あぁぁん......観念しなさい...」
「んぁぁっ、んんぅぅぅ......貴女こそ...」
交芽の指が震えつつもうごめく。
折瀬は自分の泉が痺れてきたのを感じると、指を透明なベールで湿らせる。
そして泉に潜り、加えてその下の花模様にも責めを及ばせる。その二点で交芽を内側から捕らえてしまおうと畳み掛ける。
「くぁぁぁぁぁっ......ひぃっ、んぎひぃぃぃぃぃぃっ...!!!」
突如交芽の体が異様に強張り、弓なりに固まって飛沫を上げてゆく。
足場一面を汚していった飛沫が収まると、中心から末端に至るまで交芽は力を失ってしまった。
それからこの地に留まることを決めた折瀬は、絶えず双球の赤く腫れた生き物を常に従えていたのだった。