※この作品はR-18です。

オルガ・コード・ゼノ(OCZ)   作:XYZ_L

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OCZ『残響、あるいは苗床』2

シン…と静まり返ったシェルターに、外から音が聞こえ始める。

銃声は、もう聞こえない。

 

ただ、何かが金属の床をゆっくりと這い回る、粘つくような音。

そして、ガリ…ガリ…と、硬いもので扉を引っ掻く音。

 

「そんな…馬鹿な…」

 

老整備士の一人が、扉の監視センサーを見て呟いた。

 

「扉の外に…いる…」

 

ドオォォン!!

 

凄まじい衝撃がシェルターを揺がした。

 

叩いているんじゃない。扉が、悲鳴を上げている。

 

ギィィィ…ミシミシッ…!

 

この分厚いチタン合金が、まるで巨大な缶詰のように、ゆっくりと「こじ開けられて」いく音がする。

 

「だめだ…」

 

「いや…いやぁぁ…!」

 

絶望の中、扉の隙間が広がり、そこから「それ」が滑り込んできた。

 

さっきモニターで見た「影」。

ゼノブルード・ライダー。

濡れた黒い外骨格と、脈動する生体組織が融合した、悪夢そのもの。

 

シェルター内の誰もが、金縛りにあったように動けない。

 

ライダーは、私たちを見渡した。

そして、信じられないことが起こった。

ライダーは、腰を抜かしている老整備士たち…男性には、目もくれなかった。

 

泣き叫ぶ子供たちも、まるで存在しないかのように「スルー」した。

「それ」は、まっすぐに…私だけを見ていた。

 

「ひっ…」

 

なぜ、私だけ。

…ああ、そうか。私は…パイロット訓練生。

この中で唯一、オルガシステムに「適性」がある…。

 

「来るな…!」

 

恐怖に任せて、護身用に持っていた9mmピストルを構え、引き金を引いた。

 

乾いた発砲音。

 

弾丸は、ライダーの胸部に命中し、カチン、と硬い音を立てて、床に転がった。

傷一つ、ついていない。

 

「あ…ぁ…」

 

絶望が、思考を塗り潰す。

 

ライダーは、ゆっくりと私に近づき、抵抗する間もなく組み伏せられた。

 

引き裂かれる戦闘服の音。

 

「いや…っ! やめ…!」

 

声にならない叫びが、喉の奥で凍りつく。

次の瞬間、私の臀部…アナルに、氷のように冷たく、鋭利な何かが突き立てられる、想像を絶する激痛が走った。

 

「―――――ッ!!」

 

脊髄を直接焼かれるような感覚。

全身の自由が、一瞬で奪われる。指一本、動かせない。

 

声も出ない。

ただ、目だけが見開かれたまま、私を犯す「それ」を見ている。

 

痛みと恐怖で意識が朦朧とする中、私の視界の端で、「それ」のもう一つの器官…太く、おぞましい産卵管が、私の股間…オマンコへと、ゆっくりと差し向けられていくのが見えた。

 

(だめ…だれか…タカシ…)

 

ズ…、と音を立てて、それが私のオマンコ(膣壁)を押し広げながら侵入してくる。

 

肉が引き伸ばされる生々しい感覚。

 

でも、不思議と痛みは麻痺していた。

アナルから送り込まれる制御信号が、私の痛覚すらも支配しているようだった。

 

あるのは、ただ、異物が自分の最も奥深く…聖域を侵していくという、絶対的な「屈辱」と「恐怖」。

 

産卵管は、止まらない。

膣の奥…子宮の入り口(子宮頸部)に、硬い先端がゴリ、と突き当たる。

 

「それ」は、私の体が拒絶するのも構わず、容赦なく、私の「子宮」そのものへと、その先端をねじ込んだ。

 

「―――――ッ!!」

 

声なき絶叫。

子宮の内部を、異物が直接かき回す、不快感と違和感。

 

そして、次の瞬間。

ドクン、と。

私の体の中で、何かが「産み落とされた」。

 

冷たく、硬く、そして生命力に満ちた「何か」…卵(シスト)が、私の温かいはずの子宮の奥深くに、確実な「異物」として植え付けられた。

 

…ああ。

私は、「苗床」にされた。

 

産卵を終えたライダーは、ゆっくりとオマンコから産卵管を引き抜いた。

けれど、アナルに突き立てられた「神経の杭」は、抜かれなかった。

 

それは、私を支配し続ける「鎖」。

ライダーは、私を組み伏せたまま、そのおぞましい頭部を持ち上げた。

 

シェルターの隅で、腰を抜かして震えている老整備士たち…「苗床」にはなれない、あの「男たち」に、初めて視線を向けた。

 

(まさか…)

 

ライダーの黒い外殻が、キィ、と軋む音を立てる。

 

(やめて…! もう、誰も殺さないで…!)

 

私の意識は、まだここにある。

アナルを杭で貫かれ、子宮に卵を産み付けられ、完全に麻痺させられたこの体の中で、私はまだ「生きている」。

 

ライダーは、知っているのだ。

このシェルターの中で、最も守るべき「苗床(わたし)」が、今、ここに在ることを。

 

そして、あの男たちが、その「苗床」にとっての「潜在的な脅威」であることを。

私を支配する冷たい鎖を通じて、ライダーの本能が、私の脳に直接流れ込んでくる。

 

『―――苗床(コレ)ヲ、守レ。脅威(アレラ)ヲ、排除セヨ―――』

 

「ひ…、ひぃ…」

 

「ば、化け物め…!」

 

一人の整備士が、恐怖に抗うように、ピストルを撃った。

カチン、と弾かれる音。

 

…それが、「攻撃」の合図だった。

私を組み伏せたまま、ライダーの上半身だけが、ありえない速度で動いた。

 

「それ」は、私を守るように覆いかぶさったまま、その強靭な「爪」のついた腕の一本を、ピストルを撃った整備士に向かって伸ばす。

 

「あ…?」

 

整備士の喉が、いともたやすく貫かれた。

そして、ライダーは、私という「重り」を抱えたまま、床を滑った。

もちろん、「挿入したまま」。

 

(いや…いやあああああああっ!)

 

私は、自分を犯した怪物に守られながら、仲間たちが殺されていく様を、特等席で見せつけられた。

一人のサイボーグ義手が引きちぎられ、もう一人が壁に叩きつけられる。

 

ライダーの戦闘力は、私のオルガエネルギーで強化されていた。

私の「恐怖」が、仲間を殺す「燃料」にされていたのだ。

 

数分後。

シェルターは、完全な静寂に包まれた。

残ったのは、血の匂いと、粘液の匂い。

 

そして、アナルを貫かれ、子宮に異物を抱えたまま、か細い呼吸を続ける「私」だけ。

ライダーは、脅威を排除し、満足したように、私を抱えたままシェルターの隅に移動し、動かなくなった。

 

私を支配する「杭」は、抜かれないまま。

地獄のような72時間の「待機」が、始まった。

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