※この作品はR-18です。

オルガ・コード・ゼノ(OCZ)   作:XYZ_L

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聖暦2060年、12名の少女兵士は最新鋭車両「ジャガーノート」に搭乗するが、出撃前に「FTD」と呼ばれるシステムで強制的に絶頂させられ尊厳を踏みにじられる 。

彼女たちの任務は名ばかりで、その実態は武装を使う(絶頂する)たびに敵(ライダー)を誘引する「撒き餌」作戦(ユダス・ゴート)だった 。

仲間が敵の「燃料」として拉致・陵辱される地獄絵図(ハイヴ・マトリクス)を目撃し、生還の希望は断たれる 。司令部による遠隔自爆(メルトダウン)が迫る中、彼女たちは「燃料」として蹂躙される未来を拒否する 。

最後は、残された7名が自らの「意志」による「同時絶頂」をトリガーに自爆し、敵中枢ごと最期を遂げた 。

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過酷な世界、オルガ・コード・ゼノの世界のCEUのお話第二弾!
今回は彼女たちが活躍(?)します。
男のサイボーグは「彼女たちが突入前の露払いに全滅」するのです。どっちがマシかなー?

元ネタのエイリアンシリーズのように大型戦闘車両でゼノ・ブルードのハイヴに突入です!
かなり高性能なはずの新型戦闘車両、ジャガーノートですが・・・やはり裏切りとかあるみたい?

本家のゼノモーフよりも、大分強くなってるライダーさん・・・。人類は生き延びることはできるのでしょうか。




OCZ『クイーン・ビーの最後の絶頂
OCZ『クイーン・ビーの最後の絶頂』0章:執行人と、生贄と


クイーン・ビーの最後の絶頂

 

0章:執行人と、生贄と

 

聖暦2060年。

人類が星々の海、フロンティアへと旅立って久しい時代。

 

だが、ここ、入植惑星テラ・ノヴァの汚染セクター「エリア-ゼロ」は、いまだ人類の天敵――星々を蝕む異種生命体「ゼノブルード」の汚染に沈む、見捨てられた地上だった。

獣のような俊敏さと、鋼のような外骨格を持つその尖兵、通称ライダーと呼ばれる異形が、この地を巣としているのだ。

 

出撃当日の、早朝。

連合軍エリア-ゼロ突入基地の、薄暗い第3整備ドックは、オイルと、そして微かな死の匂いに満されていた。

 

ドックの中央に鎮座する巨獣。全長18メートルを超える、鈍色に輝く、巨大な8輪の重装甲車両。

 

第17分隊「アイアン-メイデンズ」。

彼女たちCEU、12名の少女が今日乗り込む希望の砦。

ジャガーノートだ。

 

その傍らには、まるで粗大ゴミのように、無骨な武装コンテナが積み上げられている。

今日、彼女たちの道を作るため、先行して死んでいく「デッド-ラッシャーズ」、男性サイボーグ兵たちの、露払い用の装備だった。

 

ジャガーノートのブリッジ、指揮室では、出撃前の最終チェックが行われていた。

 

「……あの、隊長……」

 

索敵・通信手のリナが、緊張でこわばる顔を、隊長のミリアに向けた。

 

「……生きて帰ったら、基地のカフェの、あの……温かいシチューが、食べたい、です」

 

「ええ、必ず帰りましょう。全員で。それが私の責任よ」

 

ミリアは、きつくまとめたシニヨンを揺らさず、理知的な笑みで応えた。

 

「……チッ。甘っちょろいこった」

 

ドックの片隅。壁に寄りかかった砲手のクロエが、その通信を傍受し、粗末な煙草の煙を吐き出した。

 

(カフェのシチュー、ね…)

 

クロエは、昨夜、あのデッド-ラッシャーズの男と肌を重ねた熱を思い出していた。

互いに明日死ぬと分かっている、刹那の傷の舐め合い。

それが、彼女にとっての現実だった。

 

彼女は、自分たちが乗り込むジャガーノートと、その隣で最終チェックを受けているもう一つの機体を、冷めた目で見比べていた。

 

(……ジャガーノート、ね。兵士どもの間じゃ『クイーン・ビー』だか『絶頂バス』だか、ふざけた名前で呼ばれてるが…)

 

彼女は、その巨獣を希望ではなく、ただの棺桶として見つめていた。

 

そして、その棺桶とは対照的に、漆黒の人型兵器…パルマシン「スレイヤー」。

 

ジャガーノートのような輸送車ではない。

あの異形、ライダーを一方的に狩るためだけに設計された、重火器搭載の、冷徹な鋼の狩人。

 

そのスレイヤーのコックピットが、プシュ、と音を立てて開いた。

パイロットが降りてくる。

 

クロウ。

これから始まるエリア-ゼロ掃討作戦において、彼女たちジャガーノートが中枢を破壊する間、外周からライダーの残党を狩る役目を担う、後方支援部隊の男。

 

クロウの冷徹な視線が、クロエと、彼女がこれから乗り込むジャガーノートを、一瞥した。

それは、生き物を見る目ではなかった。

 

まるでモノ(道具)か、あるいは処理すべき対象(ターゲット)を見るかのような、無機質な視線。

クロエも、その執行人の視線から目を逸らさず、自嘲するように、煙を吐き出した。

 

「……どいつもこいつも、気味の悪い『目』をしやがって」

 

クロウは何も言わず、無表情のまま、彼女たちの前から立ち去った。

あの男は、安全な後方から、自分たちが死ぬのを、ただ監視するのだ。

 

その直後、基地のスピーカーが、冷たい合成音声で鳴り響いた。

 

《CEU第17分隊、アイアン-メイデンズ、総員へ。直ちにFTD録画ブースへ出頭せよ》

 

「……お出ましだ」

 

クロエは、煙草を床に叩きつけ、ブーツで踏み消した。

作戦が始まる前に、まず、あの屈辱的な儀式を済ませなければならない。

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