FGOアルトリア・ペンドラゴンがサキュバスに敗北!連続絶頂レベルドレイン!

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第1話

 女を狙っては精気を奪うサキュバスがいるとの情報を元に、カルデアはサキュバス討伐に向けて行動を開始した。

 

「ここが、例の場所ですね」

 

 マスターの指示を受けてサキュバスの巣窟に向かったのは、セイバークラスにより喚ばれたアルトリア・ペンドラゴンただ一人。

 サキュバスが巣窟とする庭園には、女一人でなければ行くことは出来ない。すでに数名のサーヴァントが庭園に入ってはいるが、彼女たちはその後の消息が途絶えている。

 

(無事でいてください――)

 

 剣を手に、アルトリアは庭園へと踏み込んだ。

 足を踏み入れた瞬間、風もないのに木々がざわめく――咲き乱れるバラのような花が散り果てたかと思えば空はさっと暗くなり、周囲からサキュバスどもが音もなく現れる。

 

「――」

 

 暗い空を飛ぶ十数名の少女たちはゾッとするほど美しい顔に敵意を込めてアルトリアを見つめている。

 髪型や服装に差こそあれ、彼女たちはみな頭の角と腰の黒い羽、先端がハートマークになった尾を持っている。それこそサキュバスの証で、犬歯を煌めかせながら迫った少女をアルトリアは躊躇なく斬り伏せた。

 

「!」

 

 甲高い悲鳴を上げながら黒塵と化して消える少女。

 サキュバスは群れをなしてアルトリアに襲いかかるが、アルトリアの一刀の前にみな倒れ伏せる。青いドレスの裾を揺らし、いつの間にやら上がった紅月が甲冑の煌めきを強くする。

 

(身体が軽い……マスターのお陰だ)

 

 あまりの実力差に、アルトリアはそんなことを考える余裕すらある。

 アルトリアはマスターから多くの力を受け取った。冠位選定によってグランドサーヴァントに選ばれる栄誉も受け、今のアルトリアは考えうる限り最高の力を備えている。

 マスターから視えるステータスによれば、レベルは最高の120に至りあらゆるスキルは極限まで高められている。だからこそ、低位のサキュバスにアルトリアが負ける道理は一つもない。

 

(しかし、先に向かったサーヴァントたちも強かった)

 

 手応えもなく消滅するサキュバスを討ち果たし、アルトリアは暗い空に視線を巡らせる。

 消息を絶ったサーヴァントたちが、この程度のサキュバスに負けるとは思えない。まだ何かあるのではないかと警戒するアルトリアは、不意に足元から何かの気配を感じて。

 

「ッ!」

 

 その場から大きく飛び退いた瞬間、アルトリアの胴は不意に何かに捕らえられる。

 

「な――」

 

 空中に浮いたままのアルトリアの胴体をつまみ上げたのは、巨大な白い手。

 足元から湧き出たサキュバスたちよりも、自分をつまむ手が気になる。アルトリアが手の主を確かめようと振り向くと――。

 

 そこには。

 超巨大な美女がいた。

 

「あッ、く……!!」

 

 二本指でアルトリアの身体を軽々とつまみあげる美女もまたサキュバスだろう。

 しかし体躯の差は歴然。無数に湧き出るサキュバスとは明らかに格の違うハイ・サキュバスはまじまじとアルトリアを見つめたかと思うと舌なめずりをし。

 

「ぁはっ――」

 

 一呑みで、アルトリアを喉へと送り込んでしまう――。

 

●

 

 そこで一度アルトリアの意識は途切れ、気付いた時にはこれまでと違う場所にいた。

 

「ッ何が……!?」

 

 うつ伏せに倒れたアルトリアは身体を起こそうとする――が、何者かが後頭部を踏みつけにする。

 

「ぁは♪ 雑魚サーヴァントさん、お目覚めかしら?」

「貴様は……!」

 

 後頭部を踏まれ、床に伏せた姿勢を強要されながらもアルトリアはその女を睨みつける。

 その女こそ、先ほどアルトリアを丸呑みにしたハイ・サキュバスだ。

 先刻は異常な巨体だったが、今は常識的な身長に――アルトリアよりも数センチ高い程度の背丈に収まっている。

 長い睫毛に縁取られた赤い瞳は麗しく、傾国の美女といった雰囲気のハイ・サキュバスは妖艶そのもの。アルトリアが斬り捨てたサキュバスたちは露出の激しいドレスを着ていたがハイ・サキュバスは豪奢なアクセサリーのみを纏い、長い髪の毛によってかろうじて胸元が隠れているだけだ。

 全身から放たれる色香は桁違い。目を合わせただけで意識は傾いで、アルトリアは懸命に唇を噛んで正気を保つ。

 

「ぐっ……!!」

「アタシの可愛い仔たちに酷いことをなさって……このイドラ様がイジメてあげますわ」

 

 クスクス笑うハイ・サキュバス――イドラは、アルトリアの後頭部から頭をどけると金色の前髪を掴んで顔を上げさせる。

 

「っく……!」

 

 髪の毛を掴まれる痛みと屈辱に顔を歪めながらも、アルトリアは周囲の状況を確かめる。

 

(ここは……どこだ?)

 

 巨大化したイドラの口に堕とされたと思ったが、この場は臓腑の内とも思えない。

 床は真っ白なキルティング生地で、身体がどこまでも沈み込みそうなほど柔らかな素材。さらに周囲にはどぎついピンクや赤の布が垂れ下がって視界は悪いが、時おり布の合間からサキュバスの黒い羽が見え隠れして、この場に無数のサキュバスがいることだけは分かる。

 

(剣は……無い)

 

 携えていたはずの聖剣はアルトリアの手から失われている――今すぐにイドラに斬りかかることは出来ないようだ。

 

「……私の前に来た彼女たちは――」

 

 アルトリアが呟くと、ああ、とイドラは捕食者の笑みを浮かべ。

 

「お知り合い? 見せて差し上げますわ」

 

 アルトリアの頭を掴んだまま、イドラはわずかに目を細める。

 それだけで十分だった。周囲に巡らされた布はカーテンを引くように一斉に消え去り、視界が晴れると、周囲に何人もの女が倒れているのが分かった。

 

「――スカサハ!」

 

 アルトリアのすぐそばに倒れているのは、ランサークラスで現界したスカサハだ。

 

「ぁ……う――」

 

 影の国の女王らしい凛とした様子は消え去り、全身を包む暗赤のタイツは敗れて乳房や秘部は丸出しだ。

 仰向けに寝転ぶ彼女の周囲には何体ものサキュバスが群がり、面白半分にスカサハのち首をつまんだり膣穴に指を出し入れしたりと好き放題。そんな目に遭ってもスカサハはサキュバスを払いのけることも出来ず、赤らんだ身体を震わせて股間から潮を噴き出すばかりだ。

 

「うう……っ……」

「スカサハッ! 聞こえていないのですか――」

 

 気丈なスカサハとは思えない様相にアルトリアは必死に呼びかけるも、スカサハとは目すら合わない。

 

「ぁ――」

「うう……」

 

 さらに、周囲では女の低い呻き声が響く。

 

「……!!」

 

 イドラに前髪を掴まれながらも視線を左右に向ければ、あちこちの床に倒れるサーヴァントたちが目についた。

 

(玉藻の前……刑部姫、それにアンドロメダも……!)

 

 目につくサーヴァントの他にも、辺りにはいくつもの人影がある。

 そして、彼女たちは残らず五体以上のサキュバスに群がられ、身体を弄ばれている。呻き、苦しみに喘ぎ、過剰な快楽を注がれて悶える女サーヴァントたちの姿を眺めたイドラはクスクス笑って、アルトリアの腹に蹴りを一発。

 

「ッぐ――!?」

 

 蹴りと同時に前髪から手が離されて、アルトリアの身体は軽く吹っ飛ぶ。

 床を転がって衝撃を殺そうとするも、傍らに倒れたクリームヒルトに激突して目論見は外れた。柔らかすぎる床に手をついたアルトリアが立ち上がればすでにイドラは目の前に迫っており、すかさず二撃目が同じ場所に叩き込まれる。

 

「がッ!!」

 

 よろけるアルトリアの背後には何人ものサキュバスが控え、アルトリアの身体を支える。

 彼女たちを振り払うのは簡単だが、目の前にいるイドラへの警戒を強めたアルトリアはサキュバスにまで気が回らない。

 

(彼女たちの攻撃は大したものではない。多少食らったところで問題はないはずだ)

 

 カルデアのマスターによって十全な力を得るに至ったアルトリアにとって、この場にいる敵はイドラただ一人。

 息をするだけで身体は魔力に満たされる。聖剣がなくとも負ける道理はないと、アルトリアはイドラを睨みつけ。

 

「ぁはっ♪」

 

 その口に。

 淫魔の尾をねじ込まれる。

 

「ぁぐ――!?」

 

 慌てて口を引き結ぼうとするも、ハート型の尾の先に唇をなぞられた瞬間、なぜだか身体から力が抜ける。

 イドラの炯々とした赤い双眸に射抜かれると、それだけで思考が霞む。サキュバスの持つ誘惑<テンプテーション>のせいで痺れた唇はアルトリアの意志とは無関係に開いてしまい、そこに尾の先が突っ込まれる。

 

「ンッ……!! ぐ、ンぐッ!!」

 

 イドラの尾からはシロップのようなものが滲み出る。

 

(これは……!?)

 

 練乳と蜂蜜を煮詰めたような異様な甘さが口に広がる。

 サキュバスに特有の体液なのか、それともどこからか持ち込んだ液体なのかは分からないが、この蜜が何か恐ろしいものであることは分かる。

 

(まずい、飲んでは――)

 

 吐き出さなければと思うのに、アルトリアには何も出来ない。

 手足は何体ものサキュバスに押さえ込まれ、聖剣は無い。イドラの尾はうねりながらアルトリアの口腔を進み、いやま蜜液は喉に直接注ぎ込まれている。

 

「ぁがッ――」

 

 落ちるしずくに臓腑が熱い。

 

(何だ……これは……!)

 

 とにかく抵抗をしようとするも、身体がいやに重い。

 格下のサキュバスに押さえつけられているせいではない――口に注がれている蜜のせいなのは間違いないのに、アルトリアはイドラに注がれるままに飲み込んでしまう。

 

「――ぁはっ♪」

 

 ようやくイドラはアルトリアの口内から尾を抜き取ると、アルトリアの顎を取って顔を見つめる。

 顔いっぱいに怒りを宿したアルトリアだが、頬は赤らみ、薄く開いた唇からは荒い呼吸が漏れている。美しき騎士王の頬を滑る汗をイドラが舌で舐め取ると、アルトリアはビクリと肩を揺らす。

 

「っ!」

「ぁは、この程度で感じたの?」

「――っ何をした……!?」

 

 息を乱しながらも語気を強め、イドラへの敵愾心を示すアルトリア。

 アルトリアの手足には依然としてサキュバスたちが組み付いているが、手足がだるくて仕方ないアルトリアは振り払うことも出来ない。イドラはサキュバスたちによって立たされたままのアルトリアの身体を上から下まで眺めてから、おもむろに彼女の胸に手を当てた。

 青いドレスの上に甲冑を重ねているのだ、イドラの手の温度がアルトリアに伝わるはずもない。

 そのはずなのに、触れられた胸元が熱くてたまらない。心臓はいやに跳ねて、身体の奥に禍々しい熾火がある。

 

「これはッ――」

「種を植えましたの」

 

 答えるイドラの目には嗜虐的な輝きが宿る。

 

「貴女が達するたび、その力を剥ぎ取ってあげる――ぁは、愉しみね?」

「抜かせ。……私がお前たちのような者どもで気をやることなど有り得ない」

「ふうん?」

 

 ますますサディズムに美貌を輝かせて、イドラはアルトリアの胸元で腕を一閃。

 どのような戦いに臨んでも壊れることのなかった鎧の胸当ては、イドラの爪の一撃に砕け落ちる。この場所がサキュバスどもにとって都合の良い異空間だと思い知らされたアルトリアが大きく眉を寄せる中、イドラはさらにアルトリアのドレスの胸元まで引き裂く。

 

「――何を……!」

「あら、淫魔がナニをするかも分からない?」

「……!」

 

 分かってはいた。

 倒れたスカサハたちがどんな目に遭ったかは想像がつく。イドラらはアルトリアを同じ目に遭わせようとしているのだとは分かるが、アルトリアは彼女の思い通りにはなるまいと心を強く保つ。

 

(何をしようとも、ここで屈するわけにはいかない)

 

 静かな覚悟を固めるアルトリアは、裸の胸を晒そうとも羞恥することはない。

 透けるように白い胸元は控えめな膨らみがあり、先端には花蕾のような愛らしい乳首が佇む。サキュバスを一刀に伏せた勇ましさからは想像もつかないほど繊細な身体を前にイドラは舌なめずりして、爪の長い指先で乳首をくすぐる。

 

「……何をする……」

 

 アルトリアの声は低い。

 女の部分を弄ばれる覚悟は出来ていた。何が起きるか分かっていれば身構えられるのだから、胸の先端部に伝わる感覚も堪えることは出来る――瞳に力を入れて静かにイドラを見つめるアルトリアに、サキュバスたちのクスクス笑いが響く。

 

「気付いてないの?」

「気付いてないの!」

「うふ、うふふ――」

 

 的を射ない、曖昧な嘲弄。

 低位のサキュバスたちはイドラの指示に従ってアルトリアを押さえつけるのみ。しかし背後で彼女たちが笑うたびに嫌な予感は膨らんで、アルトリアは冷や汗が滲んでしまう。

 

「我慢してるの?」

 

 真正面、イドラが囁きかける。

 

「我慢しなきゃいけないくらい、貴女はもう感じているのよ――気付きなさい」

 

 言いながら、イドラの指先が両乳首をカリカリとくすぐりだす。

 

「……ッ!」

 

 少し触れられただけで乳首は勃ち上がり、イドラの爪が上下するたびにプルプルと動く。

 膨れた先端から快感が伝わっていることは否めない。乳首をこすられるたび口に残る蜜の味が強くなって、媚薬のようなものを流し込まれたのだと、そのせいで胸の感度が上がってしまったのだと分かる。

 

(だが、その程度だ、決して我慢できないことは――)

 

 思うアルトリアの乳首が、ぎゅっと強くつままれる。

 

「んぐッ!?」

「ぁはっ」

 

 驚きの声を上げたアルトリアを笑いながら、イドラの乳責めの手は熱を帯びる。

 しっとりと柔らかな乳房は手のひら全体で揉まれるたびに熱を帯び、不意打ちで乳首を引っ張られるたび声が上がる。先端から伝わる淫悦は全身に痺れるほどの快感を広げ、アルトリアが身体を跳ねさせるたびに後ろのサキュバスたちは腕に力を入れて身体を押さえつける。

 

「ぅ……っ、くッ……!!」

 

 のけぞれば、背後にいるサキュバスたちの豊かな胸が背中に押し付けられる。

 大きさこそ違えどアルトリアにも備わっている乳房がどうしてこんなにも心を乱すのか。むにゅりと柔らかい質感を背中に受けるだけで全身を快楽電流が駆け抜ける。

 

「は……離せッ!」

「ぁはっ、イくのが怖いってこと?」

「ッ!」

 

 煽るようなイドラの物言いにアルトリアは言葉も返せない。

 クリクリと乳首を転がされるたび、身体の内側を引っ掻き回されるような肉悦が走る。歯を食いしばって喘ぎを抑えようとするアルトリアだが、強く押さえ込まなければ嬌声を漏らしてしまいそうな自分が情けなくて仕方ない。

 

「く……ぅッ、ふ……!!」

 

 そして、多大な精神力で喘ぎを押さえたところで、身体いっぱいに広がる悦びは止まらない。

 胸から始まった熱は全身に広がり、ドレスの奥の女体はジットリと濡れている。胸にしか愛撫を受けていないのに女の場所はたまらなく疼いて、腰は微細な痙攣を繰り返している。

 

「ぅ――ううッ……!」

「イけば楽になれるわよ? 貴女のレベルと引き換えにイッたら、どれだけ気持ち良いかしらね?」

 

 甘言を囁くイドラはアルトリアに身体をすり寄せる。

 イドラの豊満な乳房がアルトリアの胸に押し付けられる。背中に感じるサキュバスどもの胸以上にボリュームのあるバストは片方だけでもアルトリアの両胸より大きく、イドラの乳にアルトリアの胸は押し潰されてしまう。

 

「く、ううっ……」

「ぁは、おっぱいでも負けちゃったのね」

 

 屈辱を煽るように言うイドラの乳圧がアルトリアに迫る。

 素肌に振れる乳肉がこれほどの快美をもたらすものとは知らなかった。むにゅりと胸板に当たる乳肉は呑まれそうなほど柔らかで、それなのに少し身体が離れただけで元の形に戻ろうとするほど弾力豊か。

 フェロモンをたっぷり含んだ髪の香りに脳髄は痺れそう。アルトリアの顔に赤みが増すのを見て取ったイドラはにんまり笑ってますますアルトリアに身体を寄せ、まだドレスを纏ったままの下半身にまで手を伸ばす。

 

「や……め、ろ……!」

 

 抵抗の声など誰も聞いてはいない。

 いつの間にか鎧は腰からも失われ、アルトリアは青のドレス姿になっていた。仕立ての良い布地の内側にイドラの手が忍び込み、内側の薄絹は指先に触れただけで自然と裂ける。ドレスの裾はそのままに下着は布切れと化し、イドラの手はアルトリアの秘所に迫る。

 

「ぅくっ……!!」

「騎士王様、どうしてこんなに濡れてらっしゃるの?」

 

 分かりきったことを尋ねるイドラは、わざとらしく音を響かせながらアルトリアの膣口で水遊び。

 もちろんその間もイドラの胸は押し付けられている――上下から襲う美悦を必死に耐えようとするアルトリアだが、限界が近い身体はカクカクと小刻みに揺れ続けていて。

 

「ぁは、そろそろ頂きますわね」

 

 イドラが気まぐれに指の先でクリトリスをひとつ弾けば、溜め込んだ劣情が一気に爆ぜる。

 

「ッく――!!」

 

 食いしばった歯の隙間から喘ぎが漏れる。

 腰が大きく前後に振れた。秘部から滴った愛液が太ももを垂れ落ち、イドラの手を濡らす。

 

「貴女の魔力、貰っていくわね」

「や……め、ろッ……やめろッ……!!」

 

 腰が震えるほどに、身体の芯にある何かがイドラに吸われていく。

 今すぐにでもイドラを突き飛ばして逃げなければいけないと思うのに、オーガズムに囚われたアルトリアはサキュバスを振り払うことも出来ない。

 

「ぁはっ、無駄ですわ」

 

 イドラは余裕の笑みを浮かべてはアルトリアの胸に乳房を押し付ける。

 周囲に転がる女サーヴァントたちはすでにイドラに力を吸われた後。いくらアルトリアが冠位を受けたサーヴァントであろうと、二桁に上るサーヴァントの力を吸い尽くした淫魔に勝てるわけはないのだ。

 

「ん……貴女の力、美味しいですわね」

 

 ぺろりと舌なめずりするイドラは、すでにアルトリアの霊基の一部を取り込んでいた。

 ケーキの表面のクリームだけをすくい取るように。無形の、しかし大切な何かを削り取られた感覚は耐えがたい不快感をもたらし、アルトリアの端正な顔は大きく歪む。

 

「ぐッ……ううッ!!」

「ん……美味しい。頑張って鍛えたのね、偉い偉い」

 

 言いながらイドラが撫でるのは、アルトリアのクリトリス。

 

「ッひ!!」

 

 達したばかりで火照った身体のどこよりも淫核は敏感だ。そんな場所を指の腹でクリクリと撫で回されたのだからたまらず、アルトリアはすぐさま二度目のオーガズムに向かってしまう。

 

「ッやめ――ぁ、あぁあッ……!!」

 

 わななく腰を突き出し、大きくのけぞって果てるアルトリア。

 これ以上ないほど背中を反らすと、後ろにいるサキュバスたちと目が合った。見るからにイドラよりも弱そうなサキュバスたちは喜色満面の笑みを浮かべて代わる代わるにアルトリアの顔を覗き込み、同胞らを殺めたアルトリアのイき顔を見下ろす。

 

「見る……ッ、な――あぁッ……!!」

 

 アルトリアがそう叫ぶのは、恥ずかしいからだけではない。

 サキュバスの視線はある種の魔眼。目を合わせるだけで魅了<チャーム>が発動し、一般人であれば視線を交わすだけでサキュバスの言いなりとなるだろう。

 本来のアルトリアであればサキュバスの視線をいくら受けても構わない――しかし、イドラによって真っ先に対魔力を吸魔<ドレイン>されたアルトリアは、魅了の力をモロに食らってしまう。

 

「――ッ……!!」

 

 達する姿を見られた、と認識した瞬間、腰が跳ねて。

 

「ぅく――あぁッ!! やめろッ、これ以上――あぁああッ!!」

 

 甲高い悲鳴を上げながら、三度目のエクスタシーに至る。

 

「ぁはっ♪ イッてる間はクリトリス虐めて差し上げますわね!」

「ッひ!! まだ――今ッ……今は、やめッ――!!」

 

 嵐のごとき法悦に呑まれている最中に淫核に爪を立てられ、二度、三度と腰を跳ね上げる。

 

「ぅうッ!! ぐぅッ――うぅうううッ……!!」

 

 下着を裂けるほどに鋭利な爪がクリトリスの表面を削り取るかのように往復するのだ、痛みと紙一重の快楽にアルトリアは苦悶の声を上げる。

 頂から下りられなくなった身体は情感にドロドロに溶けている。激烈な淫覚がこみ上げるたびにアルトリアの霊基はジリジリと削り取られ、召喚後のあらゆる鍛錬が無に近付く。

 

(このようなことは……私とマスターへの愚弄だ!)

 

 限りあるカルデアのリソースの多くを受けて、アルトリアは冠位を得るまでに至ったのだ。

 マスターやカルデアスタッフの心配りによってもたらされた恩恵は絶頂のたびに剥ぎ取られる。冠位選定、聖杯転臨によって得た力は程なくしてアルトリアの元を離れ、それらの力を吸い取ったイドラはますます瞳をギラつかせる。

 

「ぁは、これまで食べた子たちよりずっと美味しいわ……貴女、大事にされてきたのね?」

 

 潤んだラビアを撫でつけながらイドラは言う。

 

「ふ……ッ、く……ぅ、うぅうッ……!!」

 

 イドラの手はまだ膣穴には至っていない。普段過ごしている時は意識に上ることもない小陰唇は今や立派な性感帯に育ち、イドラの指のひと擦りのたびに甘い快感で下半身を痺れさせる。

 太ももを伝い落ちた糖蜜はすでに足元に小さな水たまりを作るほどになっている。レベルドレインとオーガズムの疲労に膝は震えっぱなしで、背後のサキュバスが手足を押さえる力を緩めると重力に従って身体は傾ぐ。

 

「――く、ぁ……ああっ……」

 

 自由になった腕が前に伸びる。

 聖剣を床に突き立ててでも身体を支えようとしたのに聖剣はなく、アルトリアの身体はイドラに抱きとめられる。

 

「まだ半分しか奪っていなくてよ?」

 

 嘲るイドラは床にアルトリアを突き飛ばした。

 

「っ!」

 

 高級マットレスのように柔らかな床に抱きとめられたアルトリアを、すかさずサキュバスどもが取り囲む。

 

「な……何をするッ!?」

 

 仰向けに倒れたところを取り囲むサキュバスたちは、次々にアルトリアに手を伸ばす。

 

「ッく――ぅう……!!」

 

 アルトリアの顔に、腕に、胴体にサキュバスの手がかかる。

 先ほどまでとは違い、彼女たちはアルトリアを押さえ込むつもりはないようだ。ある者は指先で唇や鎖骨をなぞり、ある者はブロンドヘアの手触りを楽しみ、ある者はドレスの袖口から指を差し込んで手首の肌を撫でる。押さえ込むべき脅威としてではなく好きに扱って良い肉玩具として扱われる屈辱はかなりのものだが、その一つひとつに快感を覚えてしまう自分の身体が何よりも忌まわしい。

 

「離、れろ……ッあ――!」

 

 手足の拘束を解かれても動けずにいれば、全身が淫熱に炙られる。

 

「ふ、……っく――ぅうっ……!」

 

 面白半分にドレスの裾をめくり上げたサキュバスは、アルトリアの秘所を覗いて。

 

「悦んでいるわ」

「まあ! はしたないのね」

 

 濡れきった膣穴を見つめてクスクス笑いを漏らすのだ。

 

「やめろっ……!! これ以上、私に触るな――っぁ、ああっ……!!」

 

 酷い辱めに抵抗を示すも、身体は撫でられるほどに反応を強める。

 

「ヒクヒクしてるわ」

「欲しがりなのね」

「違う! 私は……私は、そのような――」

 

 必死になって否定しかけた時、横合いから伸びた手がアルトリアの乳首を容赦なく引っ張る。

 

「っくぁあああ!!」

 

 言葉の途中だったせいで、歯を食いしばって喘ぎを抑えることすら叶わない。

 二体のサキュバスは、それぞれが左右の乳首をつまみ上げた。片方は上方向に引っ張り、もう片方は無理やりねじられる。手荒なのに勘所を押さえた手つきにアルトリアは尻を跳ねさせ、濡れたラビアをパクパク開閉させながらオーガズムに至る。

 

「っは――ああ……やめろ……っ……!!」

 

 また一片、アルトリアの力が失われる。

 吸魔<ドレイン>されたごく少量の力は分割され、アルトリアに触れている十数体のサキュバスに行き渡る。

 

「あ、美味しいっ……♡」

「これ、すごぉい……♡♡」

「もっと♡ もっとぉ♡♡」

 

 アルトリアからすればごく少量の魔力だが、サキュバスたちにとってはそうではないのだろう。

 魔力を受け止めたサキュバスたちはゾクゾクと背筋をのけぞらせ、ただでさえ色っぽい顔を綻ばせる。目を輝かせた彼女たちは更に力を得ようとアルトリアに触れる手に力を入れようとする――少女の熱い手のひらにアルトリアが息を呑んだ時、イドラの声が上から響いた。

 

「いけませんわ」

 

 言い放つイドラは床に立っている。

 仰向けに倒れたアルトリアと、アルトリアを囲むように座り込むサキュバスたちを見下ろすイドラの声には、有無を言わせぬ強さがある。

 

「貴女たちはまだ駄目。そこの餌でも食べていなさいな」

 

 そこの、と言いながら、傍らに落ちている女サーヴァントを顎でしゃくるイドラ。

 近くにいるのはシェヘラザードだ。尻だけを突き上げた土下座のような格好は不自然極まりないのに、シェヘラザードはまったく動かない。死んでいるのかと思うほどの状態だが、サキュバスの一人が顔にかかった長い髪を持ち上げれば、シェヘラザードはうつろな視線をさまよわせ、唇は命乞いか喘ぎか分からない何かをひたすら呟き続けている。

 

(ああ……)

 

 身を起こす体力も失せたシェヘラザードがサキュバスに群がられる――彼女がこれからどんな目に遭うのかを見届ける暇もなく、イドラはアルトリアに近付く。

 

「来るなッ……!!」

 

 アルトリアはイドラを見上げて慄然と叫ぶ。

 イドラは立ったまま、仰向けのアルトリアを見下ろしている。サキュバスたちに触られて乱れたドレスの裾が優美な爪先につまみ上げられ、アルトリアは無毛の三角地帯すらも彼女の前にさらけ出す。

 

「もっと深い悦びを味わわせて差し上げますわ」

 

 言いながら、イドラは爪先をアルトリアに向ける。

 

「ッ……!!」

 

 性器を足でいじるつもりか――と覚悟を決めるアルトリアだが、イドラの足が狙うのはもう少し上。

 

「ぁはっ!」

 

 恥丘の膨らみのさらに上。

 子宮がある小腹を、イドラは踏みつけた。

 

「ッく――あぁあッ……!!」

 

 胸も性器もあらわにした格好で身体を踏まれる恥辱を、子宮を圧される快感が上回る。

 

「ぅくうぅッ!! ぅぐッ!! ぐ――ぅ゛ううッ!!」

 

 イドラは、肌の上からでも正確に子宮の位置を捉えていた。

 足裏全体に体重を乗せれば、アルトリアの子宮に響くような圧迫感が加わる。繰り返し気をやった子宮の圧迫感すら快感に変えてしまい、アルトリアの膣穴からはドロリと白い濃厚蜜が流れ出る。

 

「ぁは、踏まれて感じているのね?」

「ちがッ……ちが――ぅ゛ッ……!!」

 

 重ねて否定しようとすれば、グリグリと爪先で腹を踏みにじられる。

 

「ぐぅ゛うッ……!!」

 

 足裏全体で踏まれる負荷から、爪先による集中攻撃に。胎のもっとも弱い場所を狙い撃つような踏みつけにアルトリアは悔しげな声を上げ、膣液を垂らして絶頂してしまう。

 

「ぁがッ……ひ、ッぎ……!!」

「気持ち良いわね?」

「んぎィ゛ッ!!」

 

 イドラの足は力を増す。

 ドレスをめくり上げた素肌の上で足の五指が器用にも蠢き、アルトリアの無駄のない胎の皮膚をつまんで引っ張る。身体の表面に痛みが走れば、内奥の快感が際立って忌々しい。

 踏みつけにされた子宮にジンジンと痺れが広がる。顔を揺らすたびに先ほど群がったサキュバスたちの残り香が強くなるのもアルトリアの興奮を強め、触れられてもいないのに乳首もクリトリスも勃起が収まらない。

 

「ぎッ……! ひ、ッぎ……!!」

「イったらいかが?」

 

 ダメ押しのように、足裏全体をアルトリアの下腹部に載せ、ぐっと体重をかけるイドラ。

 

「ぁぐ――ぅ゛ッ、――ぐぅうッ……!!」

 

 胸を踏まれていたのなら、骨が砕けたことだろう。

 イドラはもはや全体重を乗せている。数多のサーヴァントから霊基情報を奪った身体は見た目以上の質量を備えていると見え、胎にかかる負荷は尋常のものではない――呼吸すらも止まりかけるのに、子宮だけは淫悦を膨らませ、痛みに軋む身体を美悦に染め上げる。

 

「や――めろッ、ぉ゛おッ……!!」

 

 雄叫びを上げるアルトリアは、女の宮を踏みつけにされながら達した。

 

「ッぉ゛……やめ、ろ――ぉ゛ッ……!」

「ぁは、踏まれてイッて、レベルまで下さるの? 奴隷以下ね」

 

 微笑むイドラは、足からせり上がるアルトリアの魔力を心地よく受け取った。

 アルトリアのレベルはここに来た時の半分以下にまで減っている。冠位は剥ぎ取られ、育てきった能力<スキル>も振り出しに戻され、今のアルトリアならサキュバス数体に苦戦を強いられるだろう。

 

(それなのに、まだ諦めていないのね)

 

 瞳を快楽に瞬かせながらも、アルトリアは気丈にもイドラを睨み上げる。

 四肢に力は入らず、イドラのひと踏みで呆気なく果てるほどに敏感になっておきながらも騎士王としての誇りは折れていないのだろう。そんなアルトリアの姿にサディズムを刺激されて、イドラは高く足を上げて。

 

「潰れなさいな」

 

 振り下ろした踵で、アルトリアの下腹部を叩きのめす。

 

「ぁがぁ゛ッ――!!」

 

 臓器を潰されるような衝撃に叫び、達するアルトリア。

 激しい痛みと快感。胎に押し当てられた踵を自ら迎え入れるように腰を跳ねさせるたびに子宮の圧迫感は強くなり、アルトリアはどうしようもないほどの淫悦に襲われてしまう。

 

「ぅくあぁ゛ッ!! やめッ、やめろッ!!」

「何もしていませんわ、貴女が自分から動いておられるのよ?」

 

 言葉の通り、イドラはアルトリアの下腹部の上に足裏を向けているのみ。

 エクスタシーに腰が浮くたび、アルトリアはイドラの足に自らを打ちつけては絶頂を深めてしまう。止まりたくても身体の制動権はすでに失われ、アルトリアは安いゴムボールのように腰を床とイドラの足裏の間で反復させることしか出来ない。

 

「止め゛ッ――止め、ろッ――止めろぉ゛ッ……!!」

「あら。お願いする立場なのではなくて?」

「ぅ゛――ぐぅうッ……!!」

 

 アルトリアを連続絶頂に叩き落とした張本人に、倒すべき敵に懇願が出来るほど、アルトリアは卑しくはない。

 生前からの誇りにかけて、アルトリアはイドラを強く睨みつける――しかしこみ上げるエクスタシーに顔は歪み、引き結んだはずの唇からは苦しげな嬌声が上がってしまう。

 

「は……っく、ぅ゛ぐぅうッ……!!」

 

 悶えるほどに吸魔<ドレイン>は続く。

 アルトリアの内側はもうボロボロで、一体のサキュバスに対しても勝敗は五分五分だろう。ガリガリと体内を削られるおぞましさに震えは止まらず、痙攣はエクスタシーに繋がってしまう。

 

「もうすぐ全部ね」

 

 しばらく動かずにいたイドラが動く。

 足を高く上げると、長い髪がさざめき、豊かな乳房が揺れる。仰向けに倒れたアルトリアとイドラの視線が重なり、蠱惑的な視線を受けてしまったアルトリアの意識がグラリと傾ぐ。

 その瞬間を狙って、イドラはアルトリアの下腹部を蹴った。

 

「ぁぐぅ゛ッ!!」

 

 全身が業火に変わったかと思うほどの快美に包まれる。

 立て続けに気をやったアルトリアが驚愕に目を見開くほど淫悦は深い。熱を帯びた身体が浮遊感に包まれた直後、身体は床に叩きつけられるが、体内の霊基は浮き上がったままイドラに吸われてしまう。

 

「あ――あぁッ……!!」

 

 身体に残っていた最後の一片を削られる感覚があった。

 オーガズムとともに失ったソレによって、アルトリアのレベルは初期状態に戻ってしまった。カルデアに喚ばれた時と同じ、まだ力が十全ではなかった頃ほどに身体は頼りない。

 

「ああッ……やめろ、やめろッ!!」

 

 ろくに動かない身体をぎくしゃくと動かし、アルトリアは必死にイドラを押しのける。

 

「あら?」

 

 そんなアルトリアのために、イドラは自ら足をどけてやった。

 レベル1のアルトリアに、何人ものサーヴァントの魔力を吸ったイドラ。力の差は歴然で、今のアルトリアがどんな抵抗を示そうとイドラに勝つ理由はない。

 

「っは……ああ、ああッ……!!」

 

 慢心しきったイドラの様子に反発を覚える余裕もなく、アルトリアは無様に転がって姿勢を反転させる。

 

(戻らなければ……! 戻って、伝えて――)

 

 長い時間をかけて培った力の全てを奪われたアルトリアは恐慌状態に陥っている。

 イドラどころかサキュバスの一体にすら勝ち目はない。そうと分かっているイドラがアルトリアを侮っているうちに逃げ出し、カルデアにこの窮状を伝えねばならなかった。

 

(また、私を――)

 

 全身に漲っていた力を失い、細い手足が頼りない。

 王にあるまじき状態から早く逃れたかった。マスターと合流さえすれば、再び種火をくべて力を取り戻せるかもしれない……そう願いながら、アルトリアは柔らかい床に腕を伸ばし、ズリズリと逃げ始める。

 

「っは……ああ、ッぅあ……!」

 

 腹這いの姿勢で進むのは、立ち上がる体力すら失ったから。

 

「ぁぐっ……ぅう……っ!」

 

 床に乳首がこすれるたびに快感に襲われ、動きが止まりかける。

 胸を隠したいが、ドレスは裂けて甲冑は砕けた。手で胸を庇えばただでさえ遅い進みはますます遅くなってしまうのだから、アルトリアは乳首の刺激を堪えながら這いずるのみだ。

 

「まあ!」

「まあまあ!」

 

 そんなアルトリアを見咎めるように、サキュバスたちが視線を向ける。

 彼女たちはすぐにでもアルトリアに襲いかかろうとする――だが、イドラはサキュバスに目配せをし、アルトリアの邪魔をしないように命じて。

 

(無駄なことだもの。無様なショーを愉しみましょう?)

 

 これからの遊びをより愉しむために、アルトリアを野放しにしておく。

 

「っは……ひ、ッぁああ……!!」

 

 邪魔が入らないのは慈悲ではなく見くびり。

 そうと分かっていても、今のアルトリアにはそれがありがたい。出口も見えない空間を必死に這い進みながら、アルトリアはしきりに首を左右に振って出口はどこかと探し続ける。

 

(一体、どこに――)

 

 かなりの時間をかけて数メートル進むと、目の前には全裸のカーミラが倒れていた。

 

「カーミラ……! 出口は、ここから脱出する方法はありませんか!?」

 

 這いながら尋ねるが、カーミラは返事もせずぐったりと伏せている。

 サキュバスの尾から垂れる蜜とカーミラ自身の汁気だろう、白い裸身はネットリとした液体に包まれている。

 

「見て見てぇ」

「!」

 

 不意にそんな声が聞こえたかと思えば、一体のサキュバスがカーミラの身体を掴んで無理やり起こさせる。

 イドラからアルトリア自身の邪魔はしないようにと言いつけられているものの、他のサーヴァントは好きにして良いとも言われていた。サキュバスがカーミラを羽交い締めにすると、真っ白な乳房や痛々しく割り開かれた膣穴までもがあらわになる。

 

(ああ……)

 

 気絶したカーミラは反応も示さない。

 アルトリアの目の前にはカーミラとサキュバスがいるのだ。姿勢を動かして彼女たちを避けて進むことは出来るはずなのに、アルトリアは力を奪われきったカーミラを前に動けずにいた。

 

「コレね、潮吹きしちゃうんだよぉ」

 

 やけに間延びした口調のサキュバスは言って、カーミラの首筋に吸いつく。

 吸血鬼であるはずの彼女は首を吸われ、意識もないまま身体を跳ねさせる――そして、ぱっくり開いた割れ目から、透明なしぶきを激しく噴射した。

 

「……!!」

 

 アルトリアの顔面が濡れた。

 見開いた双眸を囲む長い睫毛から、高い鼻梁の先から、半開きの唇からカーミラの潮が滴る。メスの臭気は自分の身体から発されるものとよく似ているのに違い、これまでとは違う衝動的な快感がアルトリアを襲って。

 

「ぁ――――」

 

 身震いは、やがて痙攣に代わり。

 

「ぁああぁ゛ああ゛ッ……!!」

 

 誰にも触れられていないまま、アルトリアは一人で果ててしまう。

 

「は――ッ!! あぁ゛ッ――あぁあッ゛……!!」

 

 全身がわななき、強い逐情に腰がくねる。

 あらわになった小尻がブルブルと震え、割れ目から透明な汁が噴出。カーミラの潮を顔に受けて潮吹きを晒すと周囲のサキュバスたちは大爆笑し、甲高いイドラの笑い声が背後から響き渡る。

 

「ひァ゛ッ……!! ぁ、あぁ゛あッ……!!」

 

 絶頂感に苛まれながらも、必死に手足をもがかせるアルトリア。

 淫魔どももが笑うたび、頭も性感もぐちゃぐちゃにかき回されるようだった。淫悦に浸った手足は宙を切るだけで甘い悦びをアルトリアにもたらすが、アルトリアはそれらを振り切るようにして前へ進もうとする。

 

「ぁはっ、何もしないのにイくなんて――」

 

 イドラの声は低い。

 

「――逃がしてあげてもつまらないわね。お前達、ソレをここに運んで」

「はぁ~~い!!」

 

 冷ややかなイドラの命令に応えて、サキュバスたちの羽ばたきがアルトリアの背後から迫る。

 

「!!」

 

 振り向けば、群れをなしたサキュバスがアルトリアに向かっていて。

 

「く……来るなッ!! 来るなァッ!!」

「イドラ様ぁ、つまみ食いしてもイイですかぁ?」

「構わなくてよ」

「わぁ~い!!」

「やめろぉッ!!」

 

 必死になって叫び、逃れようとするアルトリアの足にサキュバスの手が及ぶ。

 

「――ッひ!!」

 

 いつの間にかさらけ出していた素足にサキュバスの手を感じて、ゾクリと背中をのけぞらせるアルトリア。

 

「逃げちゃダ~メ♪」

「こっちに来なさいな」

「うふふっ、離さなぁい」

 

 あっという間にアルトリアに追いついたサキュバスたちは、言いながらアルトリアの手足を絡め取り、後ろ側へと引きずっていく。

 

「やめろッ、やめろ――ぉ゛お゛ッ!!」

 

 敏感な素肌にサキュバスの手が触れるだけでアルトリアは達してしまう。

 

「――――あ゛ぁ゛ッ……!!」

 

 レベルもスキルも最低値になっているはずなのに、達するほどに魔力は吸い取られる。

 

「あぁ゛あ゛ッ……!!」

 

 自身のステータスが、本来の最低値を割るのが感じられた。

 

「ん……ぁあ、美味しいっ……」

「いいなあ、ワタシも食べたぁい」

 

 イドラからつまみ食いを許されたサキュバスたちは、わざとゆっくりアルトリアを引きずりながら、その身体に指を這わせる。

 

「ひぃ゛っ――!!」

 

 首筋の後れ毛をなぞられただけで絶頂に至るアルトリア。

 喘ぐたび体内には魔力が生まれるのに、それは全てサキュバスたちに吸い尽くされる。本来ならアルトリアの力を養うはずの魔力を得たサキュバスたちはただでさえ美しい顔をツヤツヤと輝かせながら、なおも抵抗を続けるアルトリアの膚を弄ぶ。

 

「全部気持ち良くなってるぅ」

「情けないのね!」

 

 嗤いながらアルトリアの身体に手を伸ばし、面白半分に絶頂へ追い込むサキュバスたち。

 彼女たちの両手や尾に撫でられるたびにアルトリアは腰をくねらせる。一度潮吹きを覚えてしまった身体は立て続けに潮を噴出し、メスの悦びが濃縮された真っ白な本気汁を垂れ流しにしたせいでラビアは真っ白に縁取られてしまっている。

 

「は――ひっ……ひゃ゛めろぉ゛ッ……離せッ……」

 

 呂律も回らなくなりながら、それでも逃げ出そうとするアルトリア。

 アルトリアが緩慢に一歩這い進もうとするのに、足を掴むサキュバスが軽く腕を引くだけで数歩分も引き戻されてしまう。数だけでなく実力でも大差をつけられてしまったアルトリアがイドラの前に引き戻されてしまった時、すでにレベルはマイナス20にも至っていた。

 

「ぁは、もう魔力もろくに入っていないみたいね?」

 

 サキュバスたちによって目の前に引き戻されたアルトリアを見下ろして、イドラは踊りだしそうに浮かれている。

 イドラが目配せすれば、アルトリアを捕らえたサキュバスたちは一斉に飛び立つ。羽ばたきが遠のいてアルトリアは再び自由の身となったはずが、あらゆる能力が最低値を大きく下回った現状では指一本すら動かせそうにない。

 

「お分かりかしら。逃げようとするからこうなるのよ」

「は……ッぁ゛……、あ゛ぁ゛ッ……」

 

 力の大部分を失いながらももがくアルトリアの後ろ側、イドラの尾が揺らめく。

 うつ伏せに倒れたまま逃れようとするアルトリアは、尻をイドラに向ける格好。形良いヒップは汗に濡れ、割れ目は自身の蜜液をポタポタと垂らしては女の薫香を漂わせる。

 

「ふん」

 

 そんなアルトリアの尻に、イドラの尾が向かう。

 

「ぃ゛ッ!?」

 

 ハートマークの尾の先端にラビアを割り開かれ、アルトリアは素っ頓狂な悲鳴を上げてしまう。

 関節を持たない尾は自在に蠢く。濡れて自然に広がった小陰唇をやすやすと突破した尾先はすぐに膣口へと行き着くと、例の媚薬蜜を分泌させながら入口をくすぐりだす。

 

「んひィ゛い゛ッ!!」

 

 肌に触れられるだけで達するほど情感を募らせたまま性器に触れられて、アルトリアはなすすべもなく性の高みに達してしまう。

 達すれば底を這う能力がますます落ち込む。凡夫にすら負けかねないほどの能力になったアルトリアは己の情けなさに涙するも、すぐさま二度目の絶頂に追い込まれる。

 

「ひーッ!! ぃ゛ひぃ゛いッ!!」

「霊基を壊してあげるわ。もう二度と戻れないくらい、底の底まで堕ちなさい」

 

 告げながらイドラが尾を引けば、尾は分泌蜜とアルトリアの体液にヌラヌラと輝いている。

 

「は……ひっ、ぃ゛ぎひッ……!!」

 

 ビクビクと尻を跳ね上げるアルトリアは、シェヘラザードと近い尻を突き出す格好だ。

 もはやドレスは腰と腕を包む程度にしか残っておらず、白い美臀は丸出し。ヒクつくアヌスを眺めてからイドラは前の穴に目を向け、ぺろりと舌なめずりをして。

 

「女の子なんだもの。女の場所だけで壊してあげるのが一番よね?」

 

 嗜虐的に微笑んだかと思えば、イドラはアルトリアの尻の丸みをそっと撫でる。

 

「ぃ……ひぃッ……!」

 

 手つきは優しいが、すっかり仕上がってしまったアルトリアはそんな触れ方でも淫念を強めてしまう。

 ゾクリと背をのけぞらせたアルトリアの目の前には行く手を阻むように立ち並ぶサキュバスたち。

 彼女たちは愉快そうにアルトリアを眺めながら、手元にいるサーヴァントの女体を好き勝手に弄んでいる。卑弥呼、ニトクリス、メイヴ――他にも何人もの女がサキュバスに乳を揉まれ、雑に膣穴をかき回されては気をやる。

 

「ぁあッ……ひ、ぁああ……ッ!!」

 

 英霊となった仲間たちへの敬意のかけらもない所作を前にして、アルトリアの心は凍りつきそう。

 彼女たちも力の全てを吸魔<ドレイン>された後だろう。死んだように虚ろな顔で、震えては潮吹きを繰り返すだけの肉人形となった姿はあまりにも恐ろしく、自分がそれらの仲間入りを果たすのだと思うと震えが止まらない。

 

「ぁは、安心して」

 

 そんなアルトリアの背後から、優しくイドラは囁く。

 

「貴女はああはならないわ。その炉心――とっても素敵だもの」

 

 言いながら、イドラは濡れた尾先をアルトリアの淫裂にあてがい。

 そして、尾全体をくねらせてクリトリスへの集中攻撃を仕掛けた。

 

「――きひィ゛いぃ゛い゛い゛――ッ!!」

 

 女の弱点を狙い澄ました連撃が性感を狂わせる。

 イドラの尾の先、ハートマークはぺったりとアルトリアの淫裂を覆っている。その様子はまるでハートマークの前貼りを貼ったかのようだったが、アルトリアの割れ目は守られるどころか発狂寸前の激烈な快感を絶えず流し込まれているのだ。

 

「ぃぎひッ!! ひーッ!! ひきぃ゛い゛ッ!!」

 

 大絶叫に喉を絞り、身体をめちゃくちゃに悶えさせて助けを求めるアルトリア。

 惑乱したメスを前にしても、吸い尽くされたサーヴァントたちはピクリとも反応しない。グッタリとした彼女たちは割れ目から糖蜜を溢れさせるばかりで、鼻先で香る女の気配がアルトリアをますます狂わせる。

 

「ひゃぇ゛ろ……ッ!! ひゃ――ぇ゛あぁ゛ああッ!!」

 

 法悦に絶叫すれば、パキ、と音を立てて霊基にヒビが入った気すらする。

 ドクドクと脈打つクリトリスに全身は支配されている。拍動のたびに媚肉は蠢いて塊状の蜜液をボタボタ落とし、水気に満ちた尾の先はますます揺らめいて淫部全体をこねくり回す。

 

「んぎッ……ひ、ぃ゛ぎぎィ゛……ッ!!」

 

 これ以上イけば、取り返しがつかないことになる。

 そう直感したアルトリアは懸命に歯を食いしばって逐情を耐えようとするも、もう長いこと絶頂を繰り返した身体は収まることを忘れていた。食いしばった歯がガチリと打ち鳴らされた直後、アルトリアはどうしようもない劣情に押し流されてしまう。

 

「ッぎぃ゛いい――!!」

 

 断末魔かと思うような悲鳴とともに潮を噴き出し、ぐったりと上体を床につけてしまう。

 尻だけを高く突き出すうつ伏せ姿勢のアルトリアの背後、イドラはそっとアルトリアに身体を寄せる。

 

「ぃ゛ひ……ッ!?」

 

 男女のまぐわいにおける後背位と似た姿勢だった。

 アルトリアの股間を尾でまさぐりながら、イドラはアルトリアの胸に手を伸ばす。

 

「ぁはっ!」

 

 笑うイドラに両乳首を引っ張られて、アルトリアはなすすべもなく絶頂。

 

「んぎィ゛い゛いッ!!」

 

 充血しきった乳首を指の腹で転がされるだけで淫念が膨れて爆ぜる。目の前が瞬いて、正面で潮を吹き上げる女体が誰なのかももう分からなかった。

 

「はぎ……ッ、ぎ――ぃ゛ッ、ぃ゛ッ……」

 

 喘ぎとともに、唾液が唇から垂れる。

 顎から落ちる液体は汗か、涙か、涎か。頭の中は快悦の靄に覆われて考え事すらままならないのに、意識は冴え渡って快楽に狂うことも許されない。

 

「もうすぐマイナス100だわ」

 

 歌うように呟くイドラは、尾をくねらせる。

 

「きひぃ゛いッ!!」

 

 ぺりぺりと尾の先端部がアルトリアの割れ目から剥がれ、それだけで達するアルトリア。

 尻尾が一度アルトリアの秘所から離れたかと思えばすぐに迫る。アルトリアの力を存分に吸ったおかげでイドラの尾は身の丈以上の長さを得ており、尾の軸部分がぐるぐると淫核に巻き付き始める。

 

「ひぃ゛――――!!」

 

 勃起したクリトリスに隙間なく巻き付く尾の感覚に、狂わんばかりの悲鳴が上がる。

 

「きひゃ゛ッ!! ひゃ゛ぎッ、ぎぁ゛あぁ゛あッ!!」

「ぁは、すっごい声だわ」

 

 敏感に膨らみきったクリトリスを糸巻きのように使われただけで喜悦汁を垂らす膣穴に、尾の先端がにゅるりと挿入る。

 

「んひ!!」

 

 膣口を突破されただけでオーガズムに震えて、アルトリアのレベルはとうとうマイナス100。

 

「は……きひ、ぃ゛い゛ッ……」

 

 失ってしまったものの果てしなさに悶えるアルトリアの膣へ、さらに尾が深く沈む。

 

「んきゃ゛あぁ゛ッ!!」

 

 甲高い叫びを絞り出すたびにサキュバスたちの目がアルトリアに向けられる。

 

(見るなっ……こんな私を、誰も――)

 

 そう思う間にも次のエクスタシーが迫るせいで、思考はすぐさま白紙に。

 

「ぎ……ぃ゛ぎ、ッひぃ゛――」

 

 苦悶の喘ぎを上げながらうなだれるアルトリアは、乳すらもイドラに支配されている。

 伏せた姿勢を取るアルトリアの控えめな膨らみはどちらもイドラの手の中。やわやわと揉まれるだけで脳みそがスパークするほどの快楽電流が走るのに、乳首をつままれてしまえばいくら叫んでも足りない悦びが全身を突き抜ける。

 

「――ぃ゛きひィ゛いぃい゛イ゛ッ!!」

 

 少しでも快感を逃がそうと腰を揺らしてしまえば、秘部を犯す尾の感覚が強くなって。

 

「ぁぎぅ゛ッ!!」

 

 膣穴の浅い場所をほじられるだけで気をやってしまう。

 エクスタシーのたびに、アルトリアのクリトリスはドクンと大きく脈動。跳ね回る淫核をくまなく覆う尾の軸がゾリゾリとこすれるたびに快美感は深くなって、アルトリアは果てしなく上りつめてしまう。

 

「ひゃ――ぇ゛、ッやめ――やめてくれぇ゛ッ……!!」

 

 ついに懇願の言葉を紡いだ時、アルトリアのレベルはマイナス119。

 聖杯を戴いてレベル120に至ったはずなのに、今は弱さの極地へ迫ろうとしている。身体はピクピクと跳ね続け浅い絶頂を繰り返しており、あと一度深いオーガズムを受ければレベルはマイナス120に到達してしまうとアルトリアは理解していた。

 

「も……逆らわ、ないッ……から、――やめてくれ……!!」

 

 ついに、騎士王が屈したのだ。

 クスクス笑いがサキュバスたちの間で上がる。地に伏せたアルトリアはぶるぶる震えながらイドラの返事を待つが、背後にあるのは恐ろしいほどの沈黙ばかりだ。

 

「あ、――あぁ、……お願い……します……」

 

 一刻も早く逃れたいと、アルトリアの口は懇願を繰り返す。

 

「これ以上……私の魔力を――奪わないでください……お願いします……許してくださ――」

「ぁはっ!!」

 

 言葉を遮って。

 尾が、アルトリアの膣奥を貫いた。

 

「――ぁ゛っ――」

 

 クリトリスを力強くこすり上げながら尾はほどけ、先端どころか軸の付け根近くまでアルトリアの膣内に。

 潤み、ほぐれきった媚肉を摩擦しながら両乳首をあらん限りにつまみ上げる。女の弱点への同時攻撃にアルトリアの時間は一瞬止まって。

 

「――ぃ゛ぎゃ゛ぁ゛あ゛ぁあああ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁああ゛ぁ゛ッ――!!」

 

 喉が壊れ、肺が潰れるほどの大絶叫を迸らせる。

 体内、霊基が決定的に損なわれる。性感帯が炸裂するかのような激烈なオーガズムに襲われて、アルトリアを保つ霊基も魔力も吸いつくされ、レベルはマイナス120に至ってしまう。

 

「きひぃ゛ぎッ!! ぃぎい゛ぃ゛い゛いいッ!!」

 

 快感と絶望がアルトリアを叫ばせる。

 美しき身体は赤く色づき、のたうつ腕が床を叩く。やわらかな床はぽふんと間抜けな音を立てるだけで、アルトリアの膂力は見た目以下のものであることは明らかだ。

 

「ぁははッ!! ぁはッ、ぁはあッ!!」

 

 高笑いを上げるイドラは一息にアルトリアの腟内から尾を抜き取り、アルトリアの頭を掴むと無理やり身体を起こさせる。

 

「ぁ゛ひッ――!!」

 

 絶頂のさなかにあるアルトリアは頭を掴んで持ち上げられても、ビクンビクンと身体を震わせている。

 

「こんなに雑魚になっちゃって――ぁは、情けない子」

「ひ――ぎッ、ぃぎぃい……ッ!!」

 

 のたうつ身体をジロジロ眺めるイドラに、視線だけで達するアルトリア。

 

「でも嬉しいわ。炉心のおかげで、貴女は壊れないんだもの」

 

 顔を綻ばせるイドラの視線が、ほんのわずかに逸れる。

 周囲に転がる女サーヴァントはみな死に体で、今のアルトリアのように泣き叫ぶことすら出来ずグッタリと倒れている。彼女たちもアルトリアのように追い込まれたはずなのに、アルトリアだけはいまだ叫び、発狂寸前の肉悦に悶え続けている。

 

(炉心が……私を――!)

 

 イドラの言葉に、アルトリアの顔から色が失せる。

 アルトリアが備える竜の炉心によって、彼女は息をするたび魔力を得る。

 そのおかげで――あるいはそのせいで、アルトリアは狂うことも失神することも出来ず、快楽の無間地獄に叩き込まれたのだ。

 

「これ以上は下がらないものね」

 

 すでに他のサーヴァントで実証したのだろう、レベルがマイナス120に至ってしまったアルトリアを見やるイドラの視線は冷ややかだ。

 

「お前達、コレは好きになさい」

 

 周囲のサキュバスに向けて声を張り上げ、イドラはアルトリアを軽く放り投げる。

 

「ぁあッ――」

 

 宙を舞い、床に落ちる。

 受け身も取れず、やわらかいはずの床に激突すれば骨が軋むほど痛い。

 

「わぁっ!!」

「イドラ様ぁ、ありがとうございますぅ!」

 

 喜びの声を上げたサキュバスたちは素早くアルトリアに向かい、アルトリアを大の字に寝かせたかと思えば乳や淫部に手を伸ばす。

 

「アタシたちの仲間を殺したから」

「たくさんたくさん殺したから」

「お返しに、死ぬまでイジメてあげる!」

 

「あぁッ……!」

 

 嗜虐の喜びをたたえて言い放つサキュバスたちも、英霊にヒトのような死がないことなど分かっているはず。

 

(では――私は、永遠に――)

 

 この場を切り抜ける力は奪われて。

 体内の魔力も生まれるたびに奪われて。

 女体を果てしなく貪られるしかないのだ。

 

「や――ぁ゛あ゛ッ、あぁあ゛あ゛ッ……!!」

 

 絶叫しながら逃げ出そうとしても、乳首をひねり上げられるだけで身体は激しく痙攣してしまう。

 

「あっはは!」

「指挿入れてあげるっ!!」

 

 膣穴が無理やり広げられ、何人もの指が押し込まれる。

 

「んぎぃ゛いッ!! きひッ!! ぃ゛きィ゛い゛い――ッ!!」

 

 好き勝手に媚肉をかき回されるたび膨れ上がる淫念に翻弄され、流れた涙を舐め取られればそれだけで達する。

 

「きぁあ゛ぁ゛あ――ッ!!」

 

 異空間を揺るがす悲鳴を上げようと、救いなど現れるわけもなく。

 アルトリアは身体の全てを弄ばれ、底無しのオーガズムに沈んでいく――。

 


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