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いたい、いたいよ、せんせ、いたいよぉ。
雲一つない青空。晴天の輝きを放つキヴォトスであっても、こんな薄暗い廃墟の地下にまで届くことはない。
換気がされていない空気感の中にて、寄り集まった男子生徒たちは肩を並べながら壁に体を寄せている。部屋の中央に吊り下げられているオブジェめいたものを眺めながら、各自が運び込んだ菓子を口に運んでニタニタと見学している。
ぽたり、ぽたりと。部屋の天井、吊り下げている縄からぶらぶらと揺れるソレは、見るも無残な形へとすっかり変えられていた。つるつるになった頭部は素手で無理やり引きちぎられた後があり、顔に当たる部分は容赦のない殴打の雨によってデコボコのじゃがいものように不細工に膨れ上がってしまった。もはや膨らんだ鼻と唇に違いはなく、不規則に流れる空気を吐くだけの器官と化していた。
顔のあたりがこれなら、体の方なんて言うに及ばず。ズタズタになった体中にはひび割れた瓶のように血と青あざが化粧として彩られている。擦れた痕、殴打によって捲られた皮のあと、内部でも出血しているのかくっきりと浮かぶ青い痣。見るも醜悪なペイントが、幼き肌に克明に力強く描き加えられていた。
「ッッ゛……ぜ、ぜんぜっ……!! も゛っ、やだっ……! や、っだぁぁ~~~~っ……!!」
「こらこらこら~、ダメだよぉ? イブキちゃんさぁ……良い子のイブキちゃんならもうちょっと頑張らなきゃ。ねぇ?」
「そーそー。ダメだよー? こんなことで根を上げちゃ! もうちょっとがんばろ? 良い子のイブキちゃんなら頑張れるよねぇ?」
子供をあやすように優し気な口調で語る少年たちが、吊り下げられた奇怪なオブジェもどき――イブキに対して語った。
少年たちの対応は、小さな子供に対してしっかりとした言葉遣いと言えた。語気は強くならないように、決して怖がらせないようにしっかりと相手と同じ目線に立つ。少女の気持ちを汲み取れるように、彼女に対して気遣いを持って接した。
……もちろん、そんな茶番染みた行動に周囲が笑わないわけがなく。口々に「自分たちでやっておきながらひげぇ~~w」「しらじらしぃ~w」とケタケタとからかい口調でヤジを飛ばしていた。
娯楽でしかない。こうやって一人の少女の人生を明確に破壊する行為に及びながら、周囲の少年たちの顔に罪悪なぞ浮かぶはずもなかった。
「ぜ、ぜんぜっ……! おねがっ……いぅきっ……! いぅ゛きをっ……!! だ、だず、げてっ……!!」
「……イブキ……」
ごつごつの岩肌がごとき部分が、くぱりと動く。殴られ尽くして見分けがつかないソレが、瞼を開いた物だと気づくのに青年はわずかな時間を必要としていた。
「も、も゛……がえり、だいのっ……! ご、ごんなのっ゛……! も、やだぁっ……! や、やだぁぁ゛~~~……!!」
「……そっかぁ~……帰りたいのかぁ~……」
「っっ゛!! うん゛! うんっ゛!! おねぎゃっ、おねぎゃいぃっ゛! が、がえしてっ! がえぢでぇ……」
僅かに見えた希望の糸に、縋り始めるじゃがいも頭。自分を見つめてくれる青年が視界にいるかぎり、要望は出し尽くしてやると言わんばかりに唾を飛ばす勢いで願いを投げ続けた。
ジッと、青年はイブキと見つめ合った。彼女の持つ願いとやらを聞き届けるためにも、しっかりと熟考するために。イブキの願いが、かなえるだけの価値があるのかを見極めるために。
そうやって、悩む素振りを見せて数秒後。
――っぱぁんっ!!!
「っぴぃぃぃぃぃ゛!!!」
突き出される蹴りが、真正面の腹部にめがけて一撃。重く沈み込む成人男性の片足が、傷塗れ血濡れの腹を胃袋事蹴り潰すんじゃないかと、そう思うほどの衝撃である。
吊り下げられた血ダルマオブジェがぶらん、ぶらんと揺れる。痛みに悶える体は縄で吊り上げられているために、サンドバッグのごとく揺らめきながら衝撃を受けたまま振り子のように蠢く。
しかし、サンドバッグと唯一違うのは。殴れば反応を見せるその姿であろう。殴れば血が噴き出て、痛みに耐えられず披裂からは、ぷしゃっ! と小水らしきものが流れ出た。糞便が出なかったのは、ここ数日まともに食わせていないことと適度に処分しているからだろう。
そんな風に、出せる物を出し切っていくイブキ。痛みも、体のナカにある物を排出するその姿は、もはや少女どころか人間と呼ぶのも難しくなってしまっていた。
「んー、ダメ。イブキはねぇ、全然反省が足りてないから! 悪い子はここから出ちゃダメなんだよ?」
「っっっっ゛……!!!! も、も゛ぉ゛やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! やぢゃっ゛!!! やぢゃやぢゃやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
びりっ、と。部屋の中で木霊した。
これまでも見せてきた強烈な拷問の数々。ソレに負けじと耐えてきたイブキから、とうとうひり出された泣き言。魂の籠ったシャウトが、喉を震わせながら次々と溢れていった。
「わるぐないぃぃぃぃぃぃぃぃ゛!!! わる、っぐないぃっ゛!!! いぅぎっ゛!! いぶぎっ゛!! わるぐっ、ないもんっ゛!!! なにもっ゛!! わるい、ごどっ゛!!! じでっ゛!! ないもんぅぅぅぅぅ゛!!!」
「……イブキ……」
「いぶぎはぁぁぁぁぁぁぁ!! なにもじでないのにぃぃぃぃぃぃ゛!!! いじわるざれてるだけっ゛!! なにもっ゛! じでないのにっ゛!!! いっぱいいっぱいっ゛! いじわるざれてるだけぇぇぇぇぇぇぇ゛!!! どぉじでっ゛!! イブギが、ごんなめにあわなぎゃいげないのぉぉぉぉぉ゛!!!」
「あぁぁぁっぁぁぁ゛ーーーーーーーーーーーーーーっっっ゛!!! やぢゃぁぁぁぁぁぁっ゛!! も、ぉぉぉやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! いだいのやぢゃぁぁぁぁぁぁ!!! ぐるぢいのやぢゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「がえるがえるがえるぅぅぅぅぅ゛!!!! マコトぜんぱいぃぃぃぃ゛!!! サツキぜん、っぱいぃぃぃぃっ゛!! ぢ、ぢ、ぢあきぜんぱいぃぃぃぃぃぃぃ!!! おむがぇぇぇ゛!! だれがぁぁぁぁあぁっ゛!! だれかきぢえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「……そうだね。わかった。じゃあ、イブキが本当に悪い子じゃないのか確かめよう」
「っ……! せんせっ……!」
「よーし二人とも。アレ、持ってきてくれない?」
……数分後。青年の指示に従った少年たちが、手に持った道具を青年に手渡した。
銀色の鉄の棒。一見、工事現場などで使用される誘導灯にも思えたソレは、細長く小ぶりで思ったよりも小さい。
くるくるとボールペンを回すように、手に持ったものをおもちゃで遊ぶ子供みたいにはしゃぐ青年。そんな姿が何よりも恐ろしく、イブキは何をされるのか分からないまま……ただただ怯えていた。
「……せ、せんせ……それ、なぁに……? な、なんだか……形が、こわいよ……?」
「これはね、イブキがちゃーんと良い子なのかを調べるための道具なんだ!」
ぴたりと、イブキの披裂に当てる。冷たい無機質な感触に、小さな体は「ひうっ……!」と悲鳴を漏らした。体中に広がる『嫌な予感』が、イブキに何かを伝えていた。
「これをね、イブキの大事なところにずぷずぷ~?って入れるんだよ。そうしたらね、イブキのわる~い部分を引っ張り出して、悪い子じゃないか調べてくれるんだって!」
「っ……だ、大丈夫だよね……? い、いたいことっ……しないっ……よねっ゛……!!」
すりすり……くるくる……体に押し当てられる異様な物体に、ぷるぷるとイブキの表情が青ざめる。青年を信じたいと言う気持ちが湧き上がってきても、自分の身に起きてきた痛みの数々がどうしてもちらついてしまう。
するり……縦筋にくぷりと押し当てられ、つぷつぷ……と膣肉を分けながら入っていく。血の通わない硬質の冷たさに中がヒヤリと震えて、イブキの表情が若干曇る。
「ひ、ひぃぃぃぃっ……!! お、おくにっ……なに、ごれっ……! お腹の中、へんだよぉ……!」
「……大丈夫だよ。だってイブキが本当に良い子なら、痛いことなんて一つもないんだから! ……じゃ、いくよー」
つぷん……奥にまで到達した鉄棒が、ジッとイブキの中で居直る。
何をされるか分からないまま、ただただ震えるだけの女児の身は襲い来る試練を待ち受けるしかない。
にこりと、青年がほほ笑む。彼と視線を交わし、自分なら乗り越えられるとイブキは自分に言い聞かせ、気丈であろうと――
――かちっ……
「っっっ゛……っぶぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ゛ーーーーーーーーーーーー!!!!!????」
瞬間、鳴り響くような絶叫が室内に木霊した。
鉄棒のスイッチを入れた瞬間、ミレニアムに通う男子生徒お手製の拷問器具が発動したのだ。膣内に押し込まれたソレは、スイッチを入れた途端に瞬時に返しのついた棘が飛び出し、ナカの肉を引きずり出すのだ。
つんざくような悲鳴と同時に、文字通りの意味で刺される少女の膣穴。幼き蜜肉が無情な鉄の棘によって刺し貫かれ、耐えがたい痛みが溢れながらもグイグイと引っ張り込まれていく。
「お? おっ? おっ?? こらこらイブキ、ダメじゃないか! ほら、暴れないの!」
「ぎっぃぃぃぃぃ゛ーーーーーーーーーーーッッ゛!!! ぃ゛!! ぢっぃぃぃぃぃ゛~~~~~~~~!!゛!゛」
がちがちがちがち……サンドバッグのごとく吊り下げられたじゃがいも頭が、ぶるぶると顔を震わせた。
ここ数日、ずっと血ダルマで濡れていた顔に久々の透明感のある汁が滴る。絶叫と共に溢れた大粒の涙が、濁流の如くぼろぼろと落ちてはイブキの肌を拭って落ちる。
身動きが取れない、逃げることもできない。溢れた痛みから逃れるには、あらん限りの声を張り上げて誤魔化さなければどうしようもない。
ごりごりごりごり……返しのついた棘が、ひっかきあげた膣壁を思いっきり挿し込みながら引っ張り上げていった。ダイナミックな性器破壊ショーに、周囲の男子から歓声があがった。
「ァっぉ゛ォォおおおおおおおお゛ォォ゛オ゛オ゛ーーーーーーっ゛!! おお゛っ! おおおおおお゛~~~~~~~っ゛!!! あ、あばれ、っぢえぇるぅぅぅっ゛!! い、いうぅぎの、ながぁぁぁあっ゛!! あ、あ、あ、ああ、アバ、あぁぁぁぁぁ゛ーーーーーーーーーっ゛!?!?」
――っぐぅぅぅぅぅぅ゛~~~~~~~~~っ…………
ごりごりごり、ずり、ずりっ……ぎゅっ、ぎゅっぎゅっ……
挿し込んだ鉄棒を、やたらめたらにごりごりと引っ掻き回しながら下へ下へと。周りの肉を巻き込み、こそげ落とすモノを剃っていく勢いでがりがりに削り上げていく。
それでも、手ごたえがあった。確かに掴んで見せた、少女の大事な部屋を。ブチブチと引き千切り上げた肉をもっともっとと言わんばかりに引っ張り出し、前回にまで歪み切った表情で顔を真っ赤にさせながら絶叫するじゃがいも顔にエールを送る。
「っぎょぉぉぉぉぉ゛っぉおおおおおおおお゛お゛っ゛っ゛!!! ぷぎょぉぉぉぉぉぉぉ゛!!!!!???」
「さ、もうちょっと頑張って! もうちょっと我慢したら、イブキはとってもいい子だよ! ほら、がんばろ! ね、がんばろ!」
ひっぱる、ひっぱる、ひっぱる。
耳障りな声をBGMに、言葉だけのエールで彼女の頑張りを応援する。
ひっぱりあげて、必死に掴みあげて。手ごたえを感じた瞬間、一気に、
――っずるるるるるるんっ……!
「っっびぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ゛ーーーーーーー゛!!!! ぃ゛! っぃぃぃぃぃ゛~~~~~~~~~~~~!!!!」
「お、っすっご! まるでサザエみたいだねぇ! ほら、見える? イブキイブキ!」
掬い上げられた貝類の中身を思わされるソレが、幼き披裂から引きずり出された。
細長い紐貝のごとき身、左右に粒のようにくっついている二粒。それらが鉄棒の棘によって刺し貫かれながら、引っ張り出されてくる。
見るも見事な手腕に、周囲から賞賛の声が上がった。無惨なそのやり口に「さすが先生だぜ!」と言う言葉があがる。
「うわっ、きっしょw すっげぇっすね。コレが女の子の子宮かぁ~」
「うわうわうわw マジでグロテスクw イブキちゃんの赤ちゃん部屋ごあんな~いw」
近くで見学していた二人が、無惨なサンドバッグを眺めながらつぶやく。股下にぶら下がる紐貝のごとき子宮が、今まさにちぎれかけていたのを楽し気に見つめていた。
「よーし、それじゃあイブキ! 悪い部分を取っちゃう準備は出来たかな!? もう二度と赤ちゃんを作れない体になるけど、大丈夫かな?」
「うぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ、ぎ、ぎあ、ぎ、ぎぃぃぃっぃぃぃぃぃっ゛!!!! ぎ、っぎ、ぎ、ぎぃぃぃぃぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」
――ぶっっっっ……っづんっ゛……!!!
「っびょぉぉぉ゛ぉ゛ォ゛ぉぉ゛ォォ゛ォォォォ゛ォォォォ゛ぉぉぉ゛ォ゛!!!???? びょ、っぼぉぉぉぉぉぉぉ゛!!!!!!」
一気に、引っ張り上げる。ぶちりぶちりと千切られていく少女の大事な部分が、もう彼女は元に戻れないのだと告げる。
ただ、イブキにとっては気にすることではない……気にすることができるほどの余裕なんて、もうないと言った方が正しいのだが。
「……はいっ、よく我慢で来たねーイブキ。でも絶叫してたのが喧しかったからプラスマイナスでまだ出してあげません! ごめんね!」
「ちょっw 先生ひっでーw」
「いやぁ~、イブキちゃん残念だったね~w ま、出ていけるチャンスならまた掴めばいいさ! がんばがんば!」
ケタケタと笑いあげながら、無惨にも引きずり出された物を踏みにじられながら泡を噴き続けるイブキ。白目をむいたままの表情は、なにも映さない。ただただ虚空を見つめながら、ジッと動かぬまま存在しているのだった。