――魔法協会支部に侵入するところまではうまくいった陳祥山だが、目の前には司波深雪が立ちはだかった。
艶めく黒髪を揺らして姿を見せた深雪を前に祥山は凍りつく。同時に目の前の深雪もわずかに目を見開いたが、すぐに表情は微笑みに変わった。
「これが鬼門遁甲ですか」
「司波深雪……」
祥山が彼女の名前を漏らせば、深雪の瞳にほのかな煌めきが宿る。
――会話は短い。切り札たる鬼門遁甲を破った深雪はこともなげに攻略法を語って聞かせ、居場所はもちろん常人では真似できない攻略法を耳にした祥山は驚愕に目を見開くばかりだ。
「しばしお休みください」
鈴のような声を最後に、祥山の体温が急激に下がってゆく。
凍てつく祥山の意識は闇に閉ざされる――祥山を容赦なく氷漬けにした深雪は、改めて目の前の男を見つめる。
「……」
四十がらみの髭の男だ。
がっしりした体躯は今は動かず、立派な彫刻品のようにも見える。祥山を見つめる深雪の眼差しはやけに熱心で、捕らえた敵を検分するのとはまた違った雰囲気を醸している。
「――」
氷漬けの祥山に近付く深雪が溜息を漏らせば、吐息は白い。
目を潤ませる深雪は、しばしそうして祥山を見つめていた――。
●
――祥山が再び意識を取り戻した時、目の前には深雪が一人佇んでいた。
「……」
椅子に腰掛けた祥山は取り立て拘束はされていないものの、深雪に捕らえられた際のことが影響してか、手足は冷えきって思うようには動かない。
(動かせるようになるまではあと三分程度か……)
静かに考えながら、祥山は改めて深雪に目を向ける。
「あなたの作戦は失敗しました」
「……そうだろうな」
深い、深い溜息とともに祥山は応じる。
祥山自身がこうもあっさり捕らえられたのだ、他の面々についても推して知るべしだろう。二十名の精鋭たちの状況も気になるが、祥山はまずは部屋の様子を窺った。
ここがどこなのかは分からない。窓にはカーテンがかけられて外の様子も分からず、目の前には深雪が立っているのみ。
祥山は部屋の中心に置かれた椅子に座っていて、背後にはシングルベッドが一台。棚のたぐいは無く、それ以上の手がかりは何も掴めそうになかった。
(まさか拷問を? いや、しかし……)
ほのかな焦りを覚える祥山だが、目の前の深雪からは不思議と害意は感じられない。
「……」
魔術協会で顔を合わせた時と比べても、深雪の様子はどこかおかしい。
あの時は凛とした美しさをたたえていた気がしたものの、今の深雪は祥山から視線を外そうとしては目を戻し、それなのに目が合いかけると慌てて逸らす。映像の中で見たあの司波深雪とは思えない落ち着きのなさに不審感を募らせる祥山の前で、深雪はおずおずと口を開く。
「……その……」
深雪は胸元で自分の指と指を絡めさせ、もじもじと身体を揺らしながら祥山を見つめて。
「わたし……あなたが好きです」
「――」
想像もしていなかった発言に、祥山は言葉を失う。
絶句する祥山は目を見開き、口をあんぐり開けてしまう。髭面男の間抜け面など見ていて楽しいものでもないはずなのに、深雪はそんな祥山の顔を見てぽうっと頬を赤らめては目を潤ませる……とても演技では有り得ない表情は、深雪の言葉が嘘ではないことを証明していた。
「な、何を……」
「ひと目見て、あなたを好きになってしまいました」
羞じらいながらも告げる深雪は、制服のスカートをきゅっと握りしめていた。
対する祥山はといえば、現実味のない発言にただ呆然とするばかり。深雪の言葉の意図が理解できない祥山を置いてけぼりに、深雪は意を決した表情で祥山を見つめて。
「……これを、ご覧になってください」
そう言って、ゆっくりと制服のスカートをたくしあげ始める。
「!?」
ストッキングに包まれた膝があらわになっても、深雪の手は止まらない。
純白のスカートが上がって、太ももが、ついに足の付け根までもが晒される。ストッキングに包まれた白ショーツに何か違和感を覚えた祥山の目の前で深雪は片手でインナーを下ろし、秘めるべき恥部をあらわにした。
「――な……!?」
深雪と対面してからは驚きの連続だったが、この衝撃は今までで一番のものだ。
華奢ながらも女性的な美しさを持つ深雪のその場所には、あるはずのないモノ――男の陽物が鎮座していたのだ。
うなだれる男根に巨大な睾丸。驚きに目を瞠る祥山だが、そういえば、と昔得た知識が頭をよぎる。
(優れた女性の魔法師には、両性具有も多いという話だったか……)
深雪ほどの魔法師ならば、女でありながら男の機能を持っていてもそう不思議なことではない……とはいえ、いきなりそんなモノを見せられたのだから驚きは依然として強い。
「……っ」
麗しい顔を赤らめた深雪は、すぐに下着とスカートを戻してその場所をしまいこむ。服の上から股間を見ても女性的な曲線があるのみで、まさか内側に立派な男性器があるとは思えなかった。
「……ど、どうでしょうか。わたしの……もの、は……?」
問いかける深雪を前に、祥山は何も言えない。
言葉が出ずに首を振ろうとするも、いまだに身体は冷えてうまく動かない。首を右に向けるところまでは出来たが左に戻せない祥山の様子を見た深雪は吐息のような呟きを漏らすと、おもむろに祥山との距離を詰めた。
「もう少し、身体を温めなくてはいけませんね」
囁く深雪が、座る祥山の膝に乗る。
――ふわりと、少女らしい甘やかな香りが鼻に触れた。
髭に包まれた祥山の頬に深雪のやわらかな頬が当たる。髭が当たるだろうにためらいなく頬ずりする深雪は、片方の手で祥山の首を、もう片方の手で胸板を撫で、冷えきった身体に自分の体温を与えるように身体を近付ける。
(この距離は……!)
深雪の胸が胴体に触れる。
スレンダーな身体だが、膨らみは確かに感じ取れた。祥山の腰を跨ぐように座った深雪の股間は祥山の腰のあたりに触れ、制服の下の膨らみがハッキリと分かる。
年頃の少女の身体はやわらかく絡みつく――世界を見渡しても二人といないほどの美貌が、最高のプロポーションがすぐそこに迫っているのだ。戸惑いながらも祥山の身体は反応してしまって、雄のシンボルは静かに熱を持ってしまう。
「……あ……」
下半身に当たる硬いモノを感じ取って、深雪の顔が綻ぶ。
理性が吹き飛びそうな極上の笑みを浮かべる深雪は両手足まで祥山に絡みつかせ、頬どころか首筋まで祥山にすり寄せる。
すでに祥山の身体は熱を帯びて自由に動くようになっていたが、あまりの事態に身体全体が痺れたようになって動かない。変化するのは股間のみで、懐いた猫のように身体をこすりつける深雪にイチモツは完全な形を取り戻していた。
「ん……」
祥山が完全に勃起したことを、深雪は腰だめで感じ取っていた。
服の上からでも分かるほど祥山のモノは熱くて硬い。これほどの興奮は自然な身体の反応だけではない――祥山自身が自分に性愛の念を抱いているのは違いないと確信して、深雪は祥山の顔を覗き込む。
「……」
見つめ合うだけで、互いの時は止まる。
言葉に出来ないほど美しい深雪に見つめられた祥山はもちろん、ひと目で恋に落ちた深雪もまた祥山から目が離せない。取り立てて造形が整っているわけでもない、年上の髭面を見つめているとそれだけで愛しさがこみ上げて、多幸感にいてもたってもいられない。永遠にも思える一秒の見つめ合いの果てに、深雪は祥山の唇を奪った。
「!」
とろけるような柔らかな唇の感触に祥山は息を呑む。
眼前には圧倒的な美が迫り、唇には喩えがたい柔らかな歓びがある。再び彫像のように動けなくなってしまう祥山をいいことに、深雪は何度も唇を合わせては離し、祥山に熱心なベーゼを繰り出す。
「ん……っ、ん……」
力の抜けた唇が重なり合えば、互いを受け止めて唇はやんわり潰れる。
顔を迫らせるたび口元を撫でる髭すら愛しくて、深雪は今度は唇を長く重ねてみる――うっとりと目を細める美少女が至近にあって祥山は息すら止めてしまい、呼吸が限界になった瞬間深雪はうっとりと顔を離す。
「んん……」
溜息は満足そうなのに、しっとりと潤んだ瞳は物足りないとばかりに輝いている。
祥山の息継ぎを待たずに唇を迫らせた深雪は、今度は祥山の唇を食む。
「ん、ふ……んん……」
欲望に濡れた少女の溜息が祥山の唇をくすぐり、服の下でペニスが脈打つ。
唇を食まれるたび、深雪の唇の湿り気が祥山に移る。湿りを帯びた溜息を漏らしながら祥山の唇を何度も食む深雪は、麗しいストレートヘアを揺らして祥山にさらに迫り、ぺろりと唇を舐め上げた。
「!!」
驚きのあまり生まれた意識の空白をついて深雪は動く。
わずかに開いてしまった唇の隙間が深雪の舌にこじ開けられる。気付いた時には祥山は口内に深雪の舌を受け入れていて、深雪の舌と唇が己を蹂躙するのをただただ受け入れるばかりだった。
「――ん、……ふ、ぅん……っ……」
祥山の口腔を舌先で撫でるたび、熱を帯びた吐息を漏らす深雪。
たまらない欲動に夢中になった深雪は無心で祥山の唇を貪る。ちゅっと控えめな接吻音を立てながら唇を吸い、舌で舌を探り、熱い吐息を唇に捧げる。唇と唇が触れるたびに心はときめきで満ちるも、同時にうら寂しさも覚えてしまう。
(わたしばかり……)
唇を吸い、舌を絡め、吐息を漏らすのは深雪ばかり。
祥山は驚きに目を見開き、呆けた顔で深雪からのベーゼを受け取るばかりなのだ。
「……もう」
確実に脈はあるはずなのに何もしてこない祥山の唇に向けて、小さく唇を尖らせる深雪。
舌と舌の触れ合いを覚えた今でも、唇がかすめるだけで心臓は跳ねる。唇だけの、自分から祥山への触れ合いだけでは物足りなくなってしまった深雪は祥山の手をそっと握ると、ゴツゴツと男らしい手を指でなぞる。
「……ん……」
白魚のような手が自分の手の上を滑るたび、祥山はゾクゾクとした快感に襲われてしまう。
まさかこの歳になって、深雪ほどの美少女に迫られるとは思ってもいなかった。夢だとしても行き過ぎた事態に頭はクラクラしっぱなしの祥山の手は、深雪の胸へと導かれる。
「――!!」
汚れ一つない純白の制服の胸元に、祥山の手が置かれる。
手の下には確かな膨らみ。衣服越しでも柔らかさは伝わって、これまでに触れてきたどの身体よりも素晴らしいものがそこにあるのだと直感してしまう。
「これ、は……」
男の本能で、指を動かしてしまう祥山。
繊細な柔らかさを前にした手の動きは優しい。ふわふわの胸に手を置くと制服にほのかな影が差し、自分の手が深雪の胸に触れていることが我ながら信じがたい。夢見心地で胸に触れる祥山を前にして深雪は静かに目を閉じ、長い睫毛を震わせて祥山の手を感じていた。
(大きな手……温かくて……頼もしくて――)
ひと目惚れだったが、祥山を知れば知るほどに恋慕の念は募る。
胸と手を隔てる布が歯がゆい。物言いたげに祥山を見上げた深雪はもじもじと腰を揺らして、自分の腰を指す。
「よろしければ、こちらも触っていただけませんか……?」
緊張のあまり語尾を震わせながら、スカートを押し上げるモノを示した。
服を着てさえいれば存在感を消すはずの陽物は、今や隠せないほど屹立していた。股間にある膨らみは確実に男のシンボルの形をしているのに、その気のない祥山を引きつけてやまない。
「あ、ああ……」
深雪に促されるまま、祥山はもう片方の手で深雪のモノを包み込む。
祥山も男だ、陰茎を握った経験は無数にあるが、深雪の性器は自分のそれとはまた違った雰囲気を醸し出す。
硬質なマラは、深雪が祥山とのキスに欲情した証だろう。深雪ほどの美少女が自分との口づけでこれほどになったのだと思うと悪い気はせず、深雪のサオを撫でさする祥山の手つきには自然と力が入ってしまう。
(気に入っていただけたでしょうか)
深雪のやることなすこと何もかもに驚きっぱなしだった祥山の様子は、少しずつ変化していた。
告白に深いキス、さらに性器まで見せつける深雪の様子に、祥山は深雪の気持ちを受け入れつつある。敵同士の警戒心は今や薄れ、ここにいるのは互いへの欲望を抱えた一組の男女だった。
(今なら――)
祥山に胸と男根を触られる歓びで心を満たしながらも、深雪はこの後のことに思考を巡らせる。
こうしている間も、祥山への気持ちは膨らむ一方。もっと深く触れ合いたくてたまらないが、同時に祥山に拒絶されるのは恐ろしい。恋する乙女そのもののアンビバレンスを抱える深雪は用心深く祥山の様子を窺うが、胸と秘所に伝わる祥山の手に理性は蕩けてしまいそうだ。
(触ってもらえるのが、こんなに気持ち良いなんて――)
それは、経験したこともない感覚。
生まれて初めての喜びが次から次へと花開き、祥山がいるだけで無機質な部屋が花園になった気すらする。胸も男根も痺れるように心地よく、深雪はもう一度スカートをまくり上げ、下着越しのイチモツを祥山に見せつける。
「……」
無言のまま、祥山の視線がそこに注がれる。
女性用ショーツの薄い布地を押し上げる陰茎のフォルムはくっきり浮かび上がっている。言葉も瞬きも忘れた祥山がじっくりと見下ろせば、ショーツの下で男根が羞じらうように跳ねるのが見えた。
「……触るぞ」
「はい、お願いします……」
しおらしく頷く深雪のペニスに、祥山の手が届く。
二人の肌を阻むストッキングとショーツこそあるものの、伝わる熱は先ほどの比ではない。カウパーが溢れているのか先端からは湿り気すら感じられ、祥山は深雪の唇を連想してしまう――キスの余韻が残る唇がジンと熱くなると、自然と手の動きも激しくなってしまう。
「っは、ん……」
祥山が本格的にペニスをいじりだすと、深雪は頬を色づかせて反応を見せる。
下半身からこみ上げる欲情が全身に広がって、腰はピクピク跳ねてしまう。自ら下半身を見せる大胆さを持ちながらも年相応の羞じらいも持つ深雪の姿はあまりに可愛らしく、完全に警戒を解いた祥山の心にも淫念が芽生える。
(……)
視線は、深雪の下半身から動かない。
白いショーツに浮かぶ陰影に、深雪の勃起ペニスのカリ首の形がよく分かる。最初に下半身を見せられた時は衝撃が勝って形状を覚えるどころではなかったから、下着に秘せられたモノがどんな姿をしていたかは今の祥山にも曖昧だ。
(しかし……)
フロント部分のレースを歪めるほど張り出した幹から視線を下げれば、収まりきらないふぐりがショーツの両脇から覗いている。
陰嚢は、雪の結晶そのもののような繊細さをたたえる深雪の姿からは想像もできないほど重たげだ。素肌よりも色が濃くなりがちな部位のはずだが、ストッキングに包まれた太ももと見比べても色の違いは大きくない。つるんとした表面は若さゆえか、それとも深雪の美しさゆえか。
「……ご覧になりますか?」
そんな風に考えながら熱視線を注いでいると、深雪は遠慮がちにそう尋ねる。
「ああ」
深雪の秘密の場所を知りたい祥山は、ためらうことなく頷いた。
「……」
頬を染め、呼吸を浅くしながらも深雪はショーツとストッキングに指をかける。触ったままでは下着を下ろせないだろうと祥山は手を離すが、一時的なものであっても祥山の身体が離れるのは寂しくてたまらない。
「ん……」
喘ぎにも似た吐息とともに、深雪は下半身の着衣を下ろした。
大切な場所を晒す恥ずかしさは強いが、祥山に早く触って欲しくて気が急いた。スルリとストッキングとショーツが足首まで下がり、すぐに足首から落ちる。流麗なる生足を晒した深雪は、腰をせり出すようにして祥山の前に己が男性器を見せつける。
「――」
隠すもののない陰茎を目の当たりにして、祥山は言葉を失う。
男性器の佇まいは凛としており、初めて深雪と相対した時のことを思い出させる。刀剣のようにスラリとした幹は雪のように白く、色づいた先端部は深雪の唇と同じ色をしている。
祥山の手に感じてしまった陰茎は、先端をしっとりと濡らしている。潤んだ瞳、あるいは情欲をたたえた舌先を彷彿とさせる亀頭は見ているだけで下半身が沸騰するほど淫靡で、祥山は全身がペニスになってしまったかのように身体を跳ねさせてしまう。
「……あの……」
しばしの沈黙の後、深雪は不安そうに呼びかける。
「……ど、どうですか……?」
瞳には、期待と不安がないまぜになっている。
決死の思いで下半身を晒したのに、祥山は押し黙ったままなのだ。祥山の下半身が滾っているのは感じていても心配でたまらず、脈ありだと確信したはずなのに心は揺れて仕方ない。
「あ……ああ。――美しい……」
絞り出すように答えてから、いや、と祥山は首を振る。
この神秘的な美少女の、もっとも大切な場所を見たのだ。この威容は「美しい」などというありふれた賛辞では足りないのに、祥山の頭の中にはこれを形容する語彙は見当たらない。
――あるとしたら、一つだけ。
「君の美貌に引けを取らない美しさだ」
この陰茎に並ぶ美しいものは、深雪自身のほかにない。
「まあ――」
儚くも美しい顔に、ぱあっと喜びが咲き誇る。
口に出してしまえば、祥山も止まれない。夜露をたたえた花を包むように陰茎を握りしめた祥山は、自分のモノをしごく時の何百倍も慎重な手つきで深雪への愛撫を施す。
「っ……は、……ぁ、んん……っ……」
手を動かすのは祥山のみだが、双方ともに奉仕を受けているような心地だった。
深雪は祥山の手にしごかれる快感を身体いっぱいに味わっている。静かな往復運動を繰り返す祥山の握り具合は絶妙で、祥山が己を慰める時もこうしているのかと思うだけで深雪は人生で一番の興奮に包まれる。頬を真っ赤にして悶えるたびに幹は揺れ、陰茎を抱きしめられる深雪は楽園にいるかのような心地だ。
そして、深雪に手淫をおこなう祥山の興奮も深い。
深雪の興奮する姿を間近で見られる光栄が心臓を跳ねさせる。自分の手の中にあるモノは上下運動のたびに透明な液体を溢れさせ、一往復ごとにきらめきを増す。強い輝きを放って見える陰茎に夢中になる祥山は、このまま深雪の陰茎をしごいて生涯を終えても構わないと思えるほどだ。
「ぁ、ん……っ、……ぁあっ……」
これ以上はないほどの喜びがあったはずなのに、深雪の身体を支配する欲望は一秒ごとに膨れ上がる。
(嬉しい……でも、もっと――)
祥山と出会うまでは考えたこともなかった淫欲が、深雪の意識を占める。
手の上下のたびペニスは脈打つ。深雪の身体は甘い刺激で満たされているのに、もっと深い喜びがこの世界には残されている気がしてならない――それを探るように深雪は祥山の顔を見つめると、祥山は小さく声を漏らした。
「ん……熱い、それに硬い……」
深雪の陽物を手のひらいっぱいに感じて呟く祥山の声には、たまらない色香が漂う。
口元を覆う髭の無骨さのせいか、唇の艶めかしさが強く感じられる。わずかに覗く舌は淫猥な水気をたたえ、深雪には自身の陰茎よりもずっとエロティックな器官に見える。
(口で――)
アイデアが頭に浮かぶだけで、深雪のサオはビクビクと脈動した。
「……お願いします」
上半身を擦り寄せた深雪は、祥山の膝を下りる。
祥山はいまだに深雪のモノを握ったままだ。座ったままの祥山を見下ろす深雪の顔は熱に浮かされていて、むわっと立ち上る湯気すら目視できそうなほど火照っている。
「口で――してくださいませんか」
「……っ」
手だけでなく口での奉仕も求められて、祥山はわずかな戸惑いを示す。
男との行為を考えたこともない祥山からすれば、自分がフェラチオをするなど想定外。困惑とためらいはあるものの、手の中にある深雪の幹はパンパンに張りつめて、心からソレを欲しているのだと感じ取れる。
「……椅子に座るといい」
とっくに動くようになっていた身体を上げて椅子を譲ると、祥山の代わりに深雪が腰掛ける。
「……」
躊躇しつつも、祥山は深雪の足元に膝をつく。
王妃の前に跪く騎士のようだった。祥山の肩幅分だけ膝を開いた深雪を見上げれば、あらわになった股間のモノは顔の間近。むわっと迫る淫熱に逡巡したのは一瞬のことで、祥山はすぐに深雪の陰茎を口に含んだ。
「っあ……!」
漏れるのは、高い女の声。
反応を示すのは女体と男根。祥山の口内の生あたたかさに包まれた深雪は思わずのけぞり、押し寄せる性衝動のままに祥山の頭に手を置いた。
「ン、ふ……」
肉棒を口に含んだまま、深雪を見上げる祥山。
がっしりしたフェイスラインがわずかに歪み、深雪のモノがそこにあることを示す。フェラチオの経験こそない祥山だが男の勘所は分かっていて、喉を開いて深雪を受け入れると、舌全体を使って深雪の裏筋をゆっくりとなぞり始めた。
「は、っぁあ……! ん、ぁ……んんっ……!!」
キスの時に感じた喜びが、桁違いになって返ってきたようだった。
深雪との行為に欲情した祥山の口内は熱く、唾液はたっぷりと口を潤していた。ほのかに粘りを帯びた唾液は深雪の幹全体にまぶしつけられ、舌や頬の内側が動くたびに絡め取られるような深い淫悦に襲われる。
「ン……む、ンン……」
ぎこちなくも的確に深雪の弱い場所を刺激する祥山は、ゆっくりと深雪のモノを口から引き抜く。
「ぁ、ぁっ……あ、――っぁ……!!」
唇とサオがこすれるたび、情欲の炎が燃え上がる。
ついに祥山の唇が深雪のカリ首に行き当たる。シャープなくびれに唇を引っ掛けた祥山はレロリと深雪の亀頭を舐めてから、一気にペニスを引き抜いた。
「んくっ……!」
射精していないのが不思議になるほどの恍惚感だった。
呆け、呼吸を荒くした深雪の姿は絵になる美しさなのに官能的でもある。フェラチオの寸前まで持っていた躊躇はすでに吹き飛び、祥山は続けて深雪の陰嚢にキスをひとつ。
「……ぁっ!」
玉まで敏感になってしまった深雪の膝が跳ねる。
男女の違いはあれ、その場所が急所なことに代わりはない。深雪を安心させようと祥山は唇だけを触れさせるキスを繰り返し、玉袋の内側で深雪の大事なモノが動くさまをたっぷり愉しむ。
「ん、……ふ……んん……」
そうして何度かキスをしてから、そっと舌を這わせる。
「はぅっ……!」
むず痒いような喜ばしいような、不思議な感覚が深雪を襲う。
性的な快感で言えば陰茎を舐められるのが一番ではあるものの、だからといって玉舐めが劣るわけではない。大切な場所を愛しい人に委ねる時間は尊く、甘やかな刺激に酔いしれてしまう。
「ンむ……」
完全に寛いだ表情で股間を委ねる深雪を見上げていると、祥山の胸にもゾクゾクする喜びがこみ上げる。
深雪の神秘の最深部に辿り着き、もっともデリケートな部分を預けてもらえたことが誇らしくてたまらない。玉を口に含んでゆっくり舌を動かせば、つるんとしたふぐりの感覚が口全体に広がって楽しい。
「……ン……」
そうして玉舐めをする間も、深雪の陰茎は物欲しそうに跳ねている。
勃起チンポの威容を仰ぎ見ると堪らなく喉が渇く。先端から溢れ、幹を伝う透明なしずくに誘われて、祥山は舌で深雪のサオを舐め上げた。
「――っぁあ……!!」
唐突にも思える勢いでスジを舐められ、甲高い声を上げる深雪。
カウパー汁を舐め取った祥山はすかさず深雪の先端部を口にした。じゅわっと溢れ出る汁気をすすり、飲み込めば、強い塩気が口に広がる。
「ンぅっ……ふ、ふうっ、ンン……!!」
決して美味とは言えない味わいのはずなのに、深雪の喜びの証だと思えばとびきりの甘露。
ちゅうっと亀頭に吸い付いたまま、祥山は粘膜の繋がりを深める。ぬるりと口内に深雪の全てを受け入れると、喉の浅瀬で跳ねる陰茎が愛おしい。
「ふ、深いです……ん――ぁ、っああ……」
うっとりと目を細める深雪の腰はわなないている。
付け根まで肉棒を咥えこまれて、淫欲は嵐のように深雪を翻弄している。理性は霞み、祥山と出会った経緯も頭からすっぽ抜けてしまう。祥山の頭に置いたままの手に力を入れると、自分とはまるで違うがっしりした頭骨が感じられて、それすらも深雪の心を撃ち抜いた。
「はぁあっ……!!」
祥山が本格的なストロークを始めると、歓びは深く、強く、激しくなる。
垂れるカウパーをこぼすまいと唇を引き締める祥山は、首をめいっぱいのけぞらせたかと思えば勢いよく深雪の股間に顔面をすりつける。毛のない恥部に顔を迫らせると、匂やかなフェロモンが漂って淫情を煽る。興奮に汗をかいたのだろう、深雪の素肌は吸い付くような瑞々しさをたたえていて、喉奥まで使って深く陰茎を呑み込んだ祥山は離れがたく感じてしまう。
「ンむ、ふ……ンンっ……」
深雪の股間に顔を沈め、深く受け止めたまま口腔全体で愛撫を繰り出す祥山。
「は……ぁあっ、んんぅっ……あ、っああ……!!」
不慣れながらも男の勘所を押さえた舌使いに、深雪はたまらず声を上げる。
ひと目惚れの相手から口奉仕を受ける歓びは鮮烈に深雪の意識を染め上げる。チカチカと瞬く視界に祥山を収める深雪は、目を伏せながら頬を蠢かせる祥山の姿を目に焼き付ける。
「ンぐっ……ン、ンむうっ……」
祥山は口に溜まった唾液とカウパー汁を混ぜ合わせながら深雪のモノを吸う。
これ以上ないほどに膨張しきった幹はビクビク跳ねて、そろそろ射精が近いのだろう。抜群の美少女に最上の快楽をもたらしたい祥山は、付け根まで頬張ったまま目だけで深雪の表情を伺う。
「――――あ」
目が合った瞬間。
深雪の肉棒が爆ぜた。
「は――あぁああぁっ……!!」
祈りを捧げる鐘のような声だった。
若々しい美悦が祥山の口内で迸る。エクスタシーが全身を包み、世界には祥山と自分しかいないとさえ思える。祥山の頭に触れる手に力が入ってしまうのに、深雪の足元に跪く祥山はどっしりと構え、絶頂する深雪の全身を受け止めている。
「ん……ぁあっ!! はぁあっ……あっ!! あぁあっ……!!」
高い声が上がるたびに精が散った。
深雪のミルクを喉で受け止める祥山は、一切の躊躇なくザーメンを飲み下した。ゴクリと飲み込めば精液特有の青臭さはありつつ、どこか爽やかな味わいが喉を駆け抜ける。脈打つ肉棒は繰り返し精を吐き、祥山は何度でも精液を飲み込む――受け止めた熱情に祥山の身体も熱くなって、ズボンには先走り汁がジワジワと滲んでしまう。
「あ……っ、あ――あ、あぁんっ……」
長い射精がようやく終わる頃、深雪の頬は汗に濡れていた。
黒髪が名残のように頬に張りつく。潤んだ瞳は夢見るように祥山を見つめ、身体はふわふわと多幸感に包まれたまま戻ってこられそうにない……愛しい人の口内で果てた喜びを噛み締めながらも、深雪は眉を下げて。
「わたしだけ、気持ち良くなってしまって……本当に、すみません」
射精の喜びが深ければ深いほど、自分ひとりで達してしまったことの申し訳なさが強くなる。
「ん……」
まだ深雪のモノを口に含んだままの祥山は、ゆっくりと陰茎を口から引き抜く。
ペニスに舌を絡めた祥山は精液を残らず飲み込んでいた。唇から引き出される肉棒は唾液にツヤツヤと濡れ光り、抜き身の刀剣のような輝きを帯びている。精を放った直後だというのに力強さはこれまでと変わらず、深雪が祥山に向ける情欲の深さを思い知らせるようだった。
「……気にしなくて良い」
陽物を抜き終えて、祥山はそうとだけ返す。
深雪の美しいペニスに口淫奉仕が出来た興奮は強い。フェラチオを受けた深雪と同程度の喜びで胸を満たした祥山は謝罪の言葉にかぶりを振るも、深雪は決然と首を振り返す。
「ですが……そういうわけにもいきません」
祥山にも喜びを渡したいと、深雪は問いかける。
「わたしにも奉仕をさせてください。どのようなことがお好みですか?」
「そうだな……」
問いかけられて、祥山は顎に手を当てて思案顔。
年齢相応の知識も経験もあるものの、目の前の美少女に何を求めたものかは悩ましい。フェラチオをしただけでも凡百のセックスに勝る喜びがあるのだから、何をしても――あるいはされても――髄喜があるのは間違いない。
そうなると、頭の中に浮かぶ無限の選択肢から選び取る手がかりは一つもない。しばし考えても結論は出ず、祥山は静かに首を振るほかなかった。
「……いや、何もない。十分満足だ」
「……ですが……」
祥山が遠慮しているわけではないと知りながらも、深雪は食い下がる。
祥山のために何かしたいと思うのは深雪自身の欲望でもあった。性奉仕を受け取る喜びを祥山にも味わって欲しい深雪は考えを巡らせ、決然とした表情で椅子から立ち上がる。
「こちらへ来てください」
言って、深雪は膝をついたままの祥山に手を差し出す。
「?」
深雪が何を考えているのか分からない祥山は首を傾げつつ、深雪の手を取る。
手と手が触れ合うだけで深雪の頬は赤らむ。そっと祥山の手を引いた深雪が向かった先は部屋の奥にあるシングルベッド。ベッドに並んで腰掛けた深雪は、体ごと祥山の方へ向き直る。
「失礼いたします」
静かに告げて、深雪の手が祥山の頭を包み込む。
真剣そのものの美貌が祥山の間近に迫る――再び唇を重ねた深雪は、今度はすぐに舌で唇を割り開いた。
「、ン……」
深雪自身のモノを口にした直後なのに、と思う祥山だが、すぐに深雪の舌に思考を溶かされてしまう。
当の深雪はまったく気にした素振りもなく、祥山の舌先を求めて舌を伸ばす。祥山が舌を伸ばせば深雪はすぐさま絡め取って、二人はこれまでで一番深い口づけを交わす。
「……んん……」
うっとりと声を漏らす深雪は、さわさわと祥山の下半身をまさぐる。
祥山はまだ服を着込んだままだった。硬いズボンの布地越しに深雪の手は祥山の陰茎を探り当て、手のひら全体でスリスリと撫でさする。刺激は淡いものの、口づけを交わす美少女に下半身を探られる興奮は図り知れず、祥山は自分からズボンを開き、下半身をあらわにしてしまう。
「っ……!!」
唇を重ねたままだから、祥山の肉棒に深雪が息を呑むのがダイレクトに感じられた。
「ん、っふ……!!」
意図せず深雪の唇から吐息が漏れる。宝石のような瞳が見開かれ、深雪は深いキスをしながらも祥山の陰茎に釘付けとなってしまう。
深雪の陰茎は紅電気石の結晶と見紛うほどの輝きを帯びていたが、祥山の肉棒にはこれといって特徴もない。体躯と同じく太めの幹に、年齢にしては硬めの魔羅。祥山の素肌以上に色が沈んだ陰嚢は黒色にすら見えて、色の濃い陰毛は濃く放埒に股間一帯に茂っている。
「……ああ……!」
何の変哲もない中年男の陰茎を前にして、しかし深雪は歓声を上げる。
祥山の股間にあるモノは、深雪にとっては磨き抜かれた黒曜石のように映る。赤暗色の先端部がわずかに濡れているのも、くっきりとしたカリのくびれも、睾丸の弛みすらも愛らしくて仕方ない。
「ん……っ、あ、んんっ……!!」
たまらない愛しさで胸をいっぱいにした深雪は、ますます深い口づけを祥山に施す。
性奉仕を求めない祥山へ、恋人同然のいちゃラブセックスで奉仕すると決めていた。祥山の頭に手をあてがい、差し込んだ舌先を祥山の口の隅々に滑らせる――深雪が愛撫をするほどに祥山の肉柱が反応するのがたまらなく嬉しくて、深雪は奉仕も忘れて舌に吸い付く。
「んんぅっ……ん、ん……っ……」
「ぉ……っん……ん……」
初めてのキスは深雪からの一方的なものだったが、今は違う。
祥山は深雪の舌を受け止めると、自分から舌を絡める。互いの唾液が溶け合って、舌に触れるのが自分なのか相手なのかも分からなくなると全身に甘い痺れが広がる。興奮のあまり二人の身体は落ち着きを失い、モジモジと腰を揺らすうちに、あらわになった二本のサオも先端を重ね合わせてしまう。
「んぅ……」
「ふ、うう……っ」
熱っぽい溜息を漏らしながら、深雪は祥山の肉棒に先端を触れさせる。
深雪の陰茎は精液と祥山の唾液に、祥山の陰茎はカウパー氏腺液に濡れていた。ぬち、と音を立てて兜が重なると、灼けるような熱が二人の下半身を包み込む。
「ん……ん、っんんぅ……!」
深雪はしきりに腰を動かして、何度も祥山のモノに自分の先端を押し付ける。
ぺちっと陰茎同士がぶつかり合うも、大きく揺れて弾かれるのは深雪の方。硬度は同じくらいだが祥山のイチモツは重量感がある太さで、大樹のごとき威容に祥山の重ねた年齢や経験が窺える。
(良かった、まだ硬いままでいてくれて――)
祥山には気取られないよう安堵の溜息をつく深雪。
深雪がフェラチオを受けている間、祥山は性器への刺激を一切受けていなかった。気持ちの昂りがあったとしても刺激がなければ萎えてしまってもおかしくないのに、祥山は依然として勃起を保っている。
(つまり、わたしにお口でして……興奮、していたということで――)
考えを進めるだけで、顔から火を噴きそうになってしまう深雪。
懸想する相手が自分で興奮してくれるなんて、こんなに誇らしいことはない。まるで犬が尻尾でも振るように深雪の男根はピコピコと動き続け、しきりに祥山の雄柱にサオをこすりつける。
「ん――んん、っふ……」
唇と性器を重ねているというのに、深雪はそれだけでは物足りない。
深雪は祥山の片手を取ると、そっと自分の胸へ導く。誘ったのは片手だけだが祥山は両手で深雪の胸を揉み始め、同時に深雪の舌をチュッと吸った。
「っ!!」
吸い付かれる刺激に、深雪の身体が大きく跳ねる。
「うん……?」
唇を重ねたまま低く声を漏らす祥山は、問いかけるように深雪を見つめる。
「んっ……! んっ……!!」
唇を離したくはないが、祥山に伝えたいことはある。深雪は甘い喘ぎを上げるとともに祥山に腰をこすりつけ、とめどなく溢れるカウパー汁を祥山の幹にまんべんなく塗りつける。
「ん……うん……」
ヌメヌメと妖しく輝く剛直を跳ねさせて、祥山は小さく頷いた。
言葉らしい言葉はなくとも、互いの気持ちは伝わる。身体を跳ねさせた深雪を祥山が気遣い、深雪は舌を吸われて嬉しかったのだと示した――陰茎や舌、胸に手から伝わる反応だけで意志を交わす二人は、ぬちゅぬちゅと淫猥な音を立てながら舌を交わし、互いの口腔を貪り合う。
「ふ――ぅうん……っ」
その間も、祥山は深雪の乳を揉み続けていた。
無骨な手の内側、胸を支えるように揉めば深雪の肩が小刻みに揺れる。祥山に触れられるたびに性感が育つ深雪は服の下であらん限りに乳首を勃たせ、ブラジャーに守られたその場所を触って欲しくてたまらない。
「ん……っ、ふ――ぅん、……んん……っ」
息を荒らげる深雪が身体をこすりつけるのに合わせて、祥山の手つきは大胆なものになる。
包み、さするようだった手つきは、次第にこねるような力強さを持つ。ブラジャー越しでも分かる柔らかさを堪能する祥山は服の上から胸の頂点を探り当てると、その場所を指先でカリカリと引っ掻き始めた。
「ぅん……っ! んんっ……!! んんぅっ……!!」
上半身は乙女の、下半身は男の喜びが満ち溢れる。
腰が揺れ、ペニスの鍔迫り合いはヒートアップする。身体の何もかもが疼いてたまらない深雪は、祥山に自分の全てを味わって欲しい一心から、乳を揉む祥山の手を取った。
「ん……?」
「んふ――ん、んんぅ……っ」
深雪に手を掴まれると、すぐに指の力を緩める祥山。
(ああ……優しい方……)
深雪の動作に気を回す祥山を心地よく思いながら、深雪は祥山の手に自分の身体の稜線をなぞらせる。
胸の膨らみから胴体、細いくびれを通って、祥山の手は臀部へ導かれる。深雪は祥山の手にスカートをくぐらせ、あらわになったヒップに触るよう促した。
「……ん……」
尻に触れた瞬間、祥山の吐息が深雪の口腔に降りかかる。
深雪のその場所を触るのはこれが初めてだった。祥山の顔にはほのかな緊張と確かな欲情が宿り、深雪が誘うまでもなく両手は力強く尻を掴む。
「ぁんっ――」
生尻に食い込む手の感触が甘やかで、深雪は腰を揺らしてしまう。
ブルンっとたわんだ肉茎が祥山のモノと強くこすれる。全体に水気が回った互いの幹は触れ合うだけで腰砕けになるほどの美悦を与え、祥山は思わず息を止めてしまう。
「ッ……!!」
口を閉じてしまった祥山の口内から、深雪の舌が締め出される。
「ぁ……」
残念そうに呟く深雪は、互いの唇を繋ぐ唾液をレロリと舐め取って。
「……ん……」
唇に残る祥山の感覚を確かめるように、深雪はうっとりと目を細める。
長い睫毛を震わせて祥山とのベーゼに浸る姿は女神のよう。祥山は閉じた口を再び半開きにして深雪に見入り、祥山の視線に気付いた深雪は嫣然と微笑みながら小首を傾げる。
「お気に召しましたか?」
黒のストレートヘアを揺らしながら問われた祥山は、呆けながら頷く。
「ああ……」
祥山の首肯に、深雪の笑みはますます深くなる。
「ふふ、良かったです」
カーテンで閉ざされた部屋に光が差したかと思うような眩い笑みだった。
「では、このまま――」
囁いて、深雪はもう一度唇を重ねる。
ぬるりと這い進む舌に続きの言葉はかき消えてしまうが、腰をせり出し、肉棒を強く触れ合わせる深雪の意図はすぐに分かる。祥山の精液を求めて細い腰をくねらせる深雪は、同時に祥山の舌を吸い、覚え始めたディープキスを熱心に繰り出す。
「んんっ……ふ、ぅんっ……」
くちゅくちゅと、愛らしい水音は二人の上下から響く。
互いのカウパーに濡れきった祥山のイチモツは肉傘を大きく広げ、カリ首がこすれるたびに大きく跳ねる。
「ぅ……、っく……!!」
反応が一段と激しくなったのは、祥山を絶頂させようとした深雪の姿があまりにもエロティックだったからだ。
この世のものとは思えない美少女が、頬を染めながら懸命に自分に身体を捧げているのだ。しかも深雪自身も感じてピクピク身体を跳ねさせるのだから淫らさは理性を吹き飛ばすほどで、祥山は下半身を支配する快楽に呼吸が乱れっぱなしだ。
「ん……ふ、ぅんん……」
吐き出す呼気は残らず深雪に吸われ、代わりに少女の匂やかな溜息が口内に満ちる。
淫情を交わす口腔からは唾液が溢れて止まらない。互いの喉は時おりコクンと上下して混ざりあったものを飲み下す。それでも唾液の分泌量の方がずっと多く、二人の唇の隙間から唾液がたらりと垂れてしまう。
「……ん……」
物憂げな溜息とともに、深雪の視線が唾液の糸を追う。
祥山の顎を伝う唾液は長い糸を引いた。ねっとりした絡み合いを示すように糸は切れず、二人の胸の下まで伸びてぷらぷら揺れる――かと思えば糸はぷつりと切れて、祥山の亀頭へと落下した。
「っ!!」
兜を合わせるのとはまた違う喜びに、祥山の身体が大きく反応。
「んん……!!」
それを好機と見て取って、深雪は全身で祥山の射精を煽りにかかった。
唇が祥山の中に深く入り込み、レロレロと激しく祥山の舌をかき回す。鼓動を伝えるように胸は胸板に押し当て、尻を振って祥山の手のひらにこすりつける――トドメに、深雪の陰茎はぷるんと跳ねながら祥山のカリ首に当たり、垂れた唾液がカウパーと混ざり合う。
「ぅぐッ……!!」
それがトドメだった。
全身の拍動に合わせて祥山の肉棒が一段と大きくなったような気すらした。舌を絡ませながらも目を瞠る深雪が見つめる先、祥山の赤黒い先端からは真っ白なものが噴き出して、二人の股間を白く塗り替えていく。
「ん――」
「ぁ……っく!! くうっ……!!」
深雪の口腔に熱い喘ぎを吐き出して、祥山は幹を大きく跳ねさせる。
「ふゥう……ッ!!」
マグマのごとき淫熱が溢れる快楽に、深雪の尻を掴む手に力が籠もる。
「っは――ぁあ……!」
痛みすら感じるほど強く尻を揉まれるも、深雪の心を占めるのは喜びのみ。
愛しい人が、自分で性の頂に至ったのだ。自分が射精するよりも喜ばしいことに深雪は随喜の声を上げ、腰を突き出して射精中のペニスに己が分身をすり寄せる。
「ぅううッ!!」
「ぁう――んんっ……!!」
絶頂に意識を取られた祥山の乱れきった呼吸が嬉しくて、何度も舌を絡みつけてしまう深雪。
祥山の吐精は長く激しい。溢れ出た液体は透明度が低く、ベッドの上はあっという間に栗の香に支配される。こぼれるままになった濃厚精子は祥山の叢を白く濡らすだけでなく、深雪の幹にも白化粧を施した。
「は――ふ、ゥう……ッ……」
射精を済ませた祥山の長い溜息は、快美のあまり震えていた。
真っ白に濡れた二人のイチモツは寄り添い合う。濃厚な汁に濡れながら重なる肉棒はいずれも硬く勃ち上がったままで、深雪も祥山も下半身に疼きを残したままだった。
「……喜んでいただけて、良かったです」
唇を離した深雪は、顔を寄せたまま囁きかける。
喋るたび、唇を濡らす唾液がきらめく。射精の余韻に浸る祥山の手はヒップから離れだらりと下がっているが、指先はわずかに動き、胸や尻の感触を思い出していると見て取れる。
「わたしの胸とお尻、どちらがお好きですか?」
「……難しい質問だ」
差し出された難問に祥山は首を振る。
深雪の身体はどこもかしこも一級品の麗しさ。優劣などつけられるはずもないが、先刻の様子からいっても深雪がどちらかを選んで欲しいのは間違いない。
「――あくまで、今の気分では……胸が、触りたい」
好悪や良し悪しではなく気分だと強調した上で、祥山は深雪の乳房に目を向ける。
制服の上から分かる膨らみの心地良さが祥山を魅了してやまない。胸元に注がれる視線は無遠慮なほどだが深雪には心地よく、深雪は微かな笑みとともに頷いた。
「どうぞ、触ってください」
誘いながら、深雪はベッドの上に膝立ちに。
ベッドに座った祥山よりも深雪の視線の方が高い。祥山の目線の位置に胸元が迫ったかと思うと、深雪は祥山を抱きすくめる。
「――っ……!」
甘い、少女の香りが、祥山を満たす。
片手で祥山の頭を支えたまま、深雪は制服を脱いでゆく――あっという間に処女雪のような白肌があらわになり、祥山が気付いた時には深雪は裸。裸になった深雪はもう一度祥山の頭を抱き寄せると、あらわな乳房を祥山の顔に押し付ける。
「ん、……!!」
むせ返るほどの甘い香りが祥山を支配した。
スレンダーな身体だと思っていたが、裸になれば胸の膨らみは思った以上だ。谷間は祥山の鼻面を挟み込み、やさしく髭面を抱擁する。吸い付く肌に囚われた祥山は、自身のザーメンに濡れた肉棒をギンギンにそそり立たせてしまう。
「そ、その……ここも、どうぞ……」
大胆な手に出ておきながら、深雪の声には羞じらいが乗る。
乳肉で祥山の顔全体を撫でた深雪は、少しだけ離れたかと思うと祥山の口元に乳首を向けていた。
「――いいのか」
尋ねるだけで、深雪の胸の先はぷるっと震える。
可憐としか言いようのない乳首だった。亀頭よりも淡いピンク色の先端は欲情に膨れてなお小さく、乳輪も祥山の指先より小さい。充血した先端は祥山の唇のすぐそばにあって、間近の乳首を見つめる祥山は生唾を飲み込んでしまう。
「はい。……して、欲しいです……」
深雪の声が震えるのは、行き過ぎた興奮のため。
深雪が頷くのに合わせて乳房はぷるっと震えた。思わず祥山は深雪のバストの側面に手を添え、ゆっくりと生乳を揉みはじめる。
「は……んん……」
目を細める深雪のバストの先に、唇が触れる。
「ぁっ……!」
瞬間、甘酸っぱい快感が胸を駆け抜けた。
大きくのけぞる深雪の背中でストレートヘアが揺れる。胸の先端に唇が触れただけで下腹部の疼きは膨らんで、深雪の腰は二度、三度と揺れてしまう。
「ン……」
快楽を覚えたらしい深雪の姿に、祥山は乳首を口に含む。
「はぁっ……ん、あぁっ……!!」
じっとりと湿った口内に迎え入れられ、深雪の反応はますます鮮やかに。
カクッと腰が動いて、祥山の頭を抱いていた手が落ち着きなく後頭部を撫で回す。祥山と触れ合う喜びに幹は何度も跳ねて、そのたびに祥山の腰あたりで陰嚢がぽよんぽよんと当たる。
「ん……ふ、うん……」
深雪の乳を吸い、乳房に頬ずりする祥山はまるで子どもに戻ったかのよう。
年甲斐もなく甘えることにほのかな恥ずかしさを滲ませながらも、乳房の心地よさに身体は離れそうにない。ふわふわと乳を揉み続ける間も深雪は繰り返し身悶えし、そのたび触れる淫部も気になってたまらない。
「……、んん……」
乳首を舌全体で舐め上げながら、祥山は片手を深雪の脚の間に忍ばせる。
脚線美をなぞり上げ、ほどよい弾力の太ももをさすりながら付け根へ向かうと、指先に陰嚢の柔らかな感覚が当たった。
「――」
男性器なんて触り慣れているはずなのに、深雪のモノだと思うだけで指が迷う。
祥山の指先は慎重だ。垂れた玉袋の底面をそろりとさすると、顔に触れる乳房と遜色ないほどなめらかな皮膚の感触が届く。皮膚の内側にはコロンと愛らしい玉の感覚もあり、祥山は手のひらでそっと陰嚢を包む。
「ぁ……」
祥山の頭上、深雪は声を漏らす。
ほんのり濡れた声だった。祥山の手の心地よさに気持ちがほぐれる深雪は、いつの間にか肩に入ってしまっていた力を抜く。祥山の顔に当たるバストはまた一段とやわらかさを増して、祥山の顔の凹凸に添ってむっちりと張りついた。
「ン……ふ、ンン……」
張り付くバストによってもたらされる息苦しさすら心地良く、祥山はやわやわと深雪の睾丸を揉み、わずかな皺の一つひとつを撫でさする。
「はっ……ん、ぁあっ……」
左右の袋を隔てるスジを撫でられて、深雪の口から悩ましげな声が漏れた。
ペニスを刺激される時よりは弱い、しかし理性を溶かす快美があった。祥山を抱きしめているのに抱かれているような心地になった深雪はピクピクと身体を揺らし、胸の先端を尖らせてしまう。
「ふ、――ゥん……」
祥山は、口内で硬くなった乳首を唇で食む。
血を巡らせ、小さいなりに膨らんだ胸の先端部はコリコリと愛らしい食感だ。舌先でくすぐるほどに深雪は身体の反応を強め、電流を受けたかのように腰をきわどく跳ねさせる。祥山は大きく頷くように何度も深雪の胸に顔面を押し当て、顔を受け止める柔らかな乳房に驚嘆の溜息を漏らす。
「ンン……ん、ん……」
乳吸いの最中も、睾丸を撫で回す手は止まらない。
淀みなく睾丸を撫で回す祥山の手の中、深雪の玉袋は重たげに揺れる。手のひらに伝わる確かな重量感は、深雪のこれが飾りものではない――この内側で精子が作られ、種付けができることを示しているよう。毛のない陰嚢は触れば触るほど柔らかくなるようで、祥山は深雪に気を使いながらも玉袋の皮膚を軽く引っ張ったり、ワイングラスにそうするように手の上で揺らしたりする。
「っふふ……ん、ぁあっ……」
深雪の全身を一心に味わう祥山の姿が嬉しくてたまらず、深雪は上機嫌。
睾丸への刺激の全ては愛に満ちて、祥山なりの返礼なのだと分かる。深雪が両手で自分のバストの両脇を支え、改めて祥山の顔を深く挟み込むと、精子に濡れた祥山の肉茎がビクンと脈打った。
「ッふ――……」
胸の谷間で祥山の顔が一段と熱を帯びる。
「挟まれるのがお好きですか?」
問いかけながら、自身の乳肉を祥山の顔面に迫らせる深雪。
二人の肌は隙間なく触れ合っている。柔らかな二つの膨らみが祥山の顔の左右から迫り、乳首を咥えたままの祥山は顔の下半分が完全に乳丘に埋もれてしまっている。かろうじて胸から出た視線だけで深雪の顔を伺うと、深雪は美貌いっぱいに喜色満面の笑みをたたえていた。
「ン……ぅ、ん……」
乳首に吸い付いている以上に、恥ずかしさがよぎって返事ができない祥山。
自分よりずっと年下の少女へ自分の性嗜好を明らかにするのはためらわれる。顔を乳に埋めながら躊躇する自分を滑稽に思いながらも、祥山は赤らんだ顔を隠すように乳房に顔面を押し付ける。
「ぁんっ……ん、ふふっ……」
祥山が恥ずかしがって顔を隠したことも、言わなかった本心も、深雪には何もかもお見通し。
乳房との触れ合いが強くなればなるほど祥山の肉棒は反り返り、先走り汁を溢れさせるのだ。それに胸の谷間に当たる祥山の顔は乳肉で挟み込むたび熱くなるのだから、祥山の興奮はダイレクトに感じられる。
「ふふ……ん、ぁっ……」
「……ン、……」
恥ずかしさを誤魔化すように、睾丸への愛撫を速める祥山。
自慰行為の時の上下運動と同じペースで陰嚢を撫でさすれば、ぽよんぽよんとタマが跳ねる。大事な場所を祥山に委ねる心地よさに深雪は悩ましげな声を漏らし、吸われて硬くなった乳首はますます充血してしまう。
「っんん……あ、はぁっ……んんっ……!」
快楽に全身が跳ねれば、乳で顔を挟む力が強くなる。
乳に溺れる祥山は、睾丸への愛撫の力を加えてゆく。
互いへの愛撫に快楽は募るばかり。欲望に満ちた熱い呼気を交わすうち、耐えきれずに動きだしたのは深雪の方だった。
「――ん……」
祥山の頭を抱いたまま、深雪はゆっくり上体をもたれさせる。
押し倒そうとする意志を感じ取った祥山は、後ろからゆっくりとベッドに倒れ込んだ。二人分の体重を受けてもベッドは軋みすらせず、二人の身体はベッドにもつれこむ。
「……」
仰向けになった祥山の上に、深雪がいた。
天井の照明が深雪の後頭部に隠され、黒髪に後光が差す。神々しい深雪の姿に見惚れる祥山だが、深雪は微笑みながらゆっくりと身体を下げる。
「……、あ――」
ベッドの足元、深雪の上半身は祥山の股間の上。
裸の胸を手で軽く押さえた深雪は、祥山の勃起ペニスに向かって婀娜っぽく微笑む。
「ここも、挟んで差し上げますね」
囁く吐息が亀頭にかかる。
期待に大きく脈打った肉棒を、深雪は乳房で包みこんだ。
「ッおう……!!」
その快美に、思わず野太い声を上げてしまう。
深雪のバストのまろやかな心地よさは、顔面でさんざん味わった。深雪の乳房を知り尽くしたと言っても良いほど堪能したはずなのに、剛直を挟み込まれるとまた違った悦びが背中を貫く――仰臥する祥山の視界が真っ白に滲んだのは、照明の光を正面から見てしまったせいだけではない。
「お……おおッ!!」
「気に入っていただけましたか?」
問いかける深雪もまた、谷間に感じる淫熱に全身を熱くしていた。
(こんなに……すごい……)
幹全体に精液をこびりつかせた祥山の陽物を胸で挟むと、湿りを帯びた谷間からザーメンの香りが立ち上る。祥山の興奮の香りが顔に迫るとそれだけで深雪はうっとりしてしまって、何の刺激がなくとも下半身には痺れたような熱が広がってしまう。
「は……んん……」
さらに、祥山の股間に乳首が当たるのも深雪の劣情を煽る。
繰り返し吸われ、敏感になった勃起乳首が祥山の股間にこすれる。体毛が濃く男らしい見た目の祥山にふさわしく秘部もみっしりと太い毛に包まれており、縮れ毛が乳首に絡みつくだけで果てそうなほどの美悦が広がる。
「っぁ……っは、んぁ……ぅん……っ」
谷間に陰茎を収めただけで喘ぎが漏れてしまう深雪は、腰を悩ましげにくねらせながらも、ゆっくりと上下運動を始める。
精液にカウパー、汗と水気はたっぷりある。ローションを使わずとも滑りは抜群で、深雪は支えた乳肉を上に下に往復させ、祥山の魔羅全体に乳の快楽を与えていく。
「ッぐ……ぅう!! ふぐ……ッ、うぐぅッ……!!」
祥山はといえば、あまりの快楽に悶えるばかり。
乳に包まれた瞬間声を上げてしまったからと、祥山は必死に歯を食いしばっている。それでも懊悩に満ちた低い喘ぎは隠しきれるものではなく、深雪の乳房が往復するたびに腰は跳ねてしまう。
「ぅぐ――うう……ッ!!」
「気持ち良さそうで……嬉しいです」
そんな祥山を見上げ、深雪はうっとりと微笑む。
「ぐ、……う……!!」
苦しそうな溜息を漏らす祥山が視線を向ければ、股間には素晴らしい光景が広がっていた。
「……!!」
祥山の足元にうずくまる深雪は、じっと祥山を見上げていた。
激しい行為を繰り返しておきながらほつれもしない黒のストレートヘアは祥山の股間にも幾筋か落ちて、幻想的な煌めきを放っている。切りそろえた前髪の奥にある瞳は祥山を捉えて離そうとはせず、一心に注がれる潤んだ眼差しは恋する乙女のそれだ。
「ん……」
何度聞いても飽きない声を漏らして、深雪は唇を笑みの形に。
キスの余韻を残して潤んだ唇は端正だ。顔のすぐ下には柔らかそうにひしゃげた乳房があり、純白の谷間から覗く祥山の亀頭の赤黒さがやけに目立つ。
「ッ、く……」
透明感に満ち溢れた美少女の胸の谷間に、見慣れた自分のイチモツが収まっている――とても現実とは思えない光景に、カウパー汁が溢れて止まらない。
「あ……たくさん、出てきましたね」
胸を濡らす先走り汁に目を留めた深雪は口元を綻ばせ、ますます熱心にパイズリを行う。
たぷっ、たぷっと乳房が波打つたび、どうにかなりそうなほどの快美が祥山を襲う。声を我慢しようと歯を食いしばれたのもわずかな時間のことで、すぐに祥山は口を開き、乱れ声を部屋に響かせてしまう。
「く……ッうう! うおッ……お、ッおお……!!」
祥山は法悦に震えっぱなしだ。
我ながら情けない声だと思うのに、声を上げれば上げるほどに淫念は募るのだからたまらない。深雪はそんな祥山の姿をじっと見上げたまま、何度も何度も乳肉をサオにこすりつける。
「ぅぐ……ッ!! くぅう……!!」
乳房が形を変えて祥山のモノを愛撫するたび、ぬちぬちと控えめな水音が立つ。
部屋には淫らな音が重なる。祥山と深雪の喘ぎに、肌と肌がこすれるたびに響く体液の音――快感に震える祥山へさらに奉仕がしたくなって、深雪はぎゅっと乳肉で陰茎を圧迫する。
「くッ――!!」
「今度は、ここでも――させてください」
力強い圧迫を最後に乳房を離せば、深雪の胸で透明汁が妖しく光る。
「次は、何、を……」
ほのかな期待を滲ませて尋ねる祥山に微笑みを一つ残して、深雪は背を向ける。
ベッドの上、祥山の股間あたりにしゃがみ込んだ深雪は後ろを向いていた。何をするのかと訝る祥山が深雪のヒップに目を向けると、深雪は後ろ向きの姿勢のまま、肉棒に臀部をこすりつけ始めた。
「ッ……!!」
深雪の尻の割れ目に、剛直が当たる。
「――あ、熱い……」
祥山に全身を味わって欲しい深雪は、魔羅の力強さに何度目かも分からない溜息を。
見事な逆ハート型のヒップに当たると、祥山の淫棒がビタンと大きな音を立てた。幹全体に汁を纏った雄柱の先端に尻の割れ目をあてがう深雪は、そのまま尻を上下させて祥山のサオをしごきだす。
「ぅおっ……!」
深雪のヒップラインに張りついた肉棒は、深雪の尻の上げ下げに合わせてブルンブルンと暴れまわる。
視覚的にも心情的にも、祥山は深雪に翻弄されていた。深雪の臀部は妖精のような透明感に満ちているのに同じくらい官能的で、ひと目見れただけでも人生で一番の幸福と思える麗しさ。その尻が自分のサオを挟み込み、快楽を誘うように揺れているのだ。男の夢とロマンそのもののようなシチュエーションに祥山は頭がどうにかなりそうなほど興奮していて、夢見る目つきで深雪を見つめてしまう。
「っふ、ん……っ、んっ……」
尻肉で祥山への奉仕を繰り出す深雪の声は、先ほどまでと色合いが変わっていた。
祥山に背中を向けてベッドにしゃがむ深雪は、下半身をめいっぱい使って尻コキ運動を繰り返している。
その動きは深すぎるスクワットか旧態依然としたうさぎ跳びか、いずれにせよ身体にかかる負担と体力の消耗は高いだろう。高い運動能力を持つ深雪といえど顔には疲労の色が滲むが、深雪はソレをやめる気はなかった。
(わたしで……わたしの全てで、気持ちよく――)
深雪からは祥山の足元しか見えていなかったが、落ち着きなく動く足指を見ているだけで祥山の快美感は伝わってくる。
勢いよく尻を下げると、尻たぶに祥山の陰毛の感覚が触れるのも嬉しいもの。さわさわと尻の表面を優しく撫でられるだけで深雪の身体は震えだし、祥山から見えないのを良いことにだらしない恍惚の表情を浮かべてしまう。
「ぁ……んんっ……はぁっ……!」
のけぞる深雪の後ろ姿を見つめる祥山もまた、烈しい性衝動に襲われていた。
(う、美しい……)
背中を流れる黒髪をさざめかせながら奉仕に取り組む深雪の姿に目を奪われる。
腰を揺らしては尻肉をこすりつける深雪の淫靡さは言葉にできない。尻割れに挟まれた肉棒が勢いあまって離れるたびに深雪の割れ目の深い場所が覗けて、アヌスの皺が見え隠れするたびに祥山の興奮は高まる。
(当たり前だが、尻の穴はあるんだな……)
神秘的な美しさを誇る深雪にも肛門があることをどこか不思議に思いながら、祥山は上下する深雪の裸身を見つめる。
「っく……う、おおっ……」
尻にペニスをしごかれる快感は強く、カウパー汁は止まらない。剛直は滑って深雪の尻肉をぺちっと叩いてしまうこともあるが、そのたびに深雪は軽くのけぞり、祥山の魔羅と触れ合う悦びに打ち震える。
「――っは……ぁ、あっ……!!」
肉棒が尻に当たる快楽に震える深雪を見ていれば、もう我慢は効かない。
「――シたい……」
「……っ!」
思わず漏らした一言に、深雪は素早く振り向いた。
「したい……ですか?」
「っ!」
呟きを復唱されて、顔を赤くしながら頷く祥山。
恥ずかしいのに、膨れ上がった欲望のせいで祥山は顔を伏せることもできない。深雪をじっと見つめる祥山の視線に確かな熱情を感じ取って、深雪は頬を赤らめながらも頷いた。
「……わたしも……です。もっと……全てを、分かり合うために――」
深雪の言葉に異論はない。
祥山は頷くと、そっと深雪の腰に手を置いた。尻コキ奉仕を止めた深雪は身体をひねって祥山に向き直ると、仰向けになった祥山に覆いかぶさるようにして顔を近付ける。
「――したいです」
今度は質問ではなく、宣言。
真剣そのものの深雪の眼差しには深い愛がある。深雪の一目惚れから始まった二人は敵対関係にありながらも身体を触れ合わせ、歓びを交わした――気持ちは完全に同じだ。
「……ああ」
深雪の腰を撫でて祥山は頷く。
気持ちは一致している。二人を阻むものは何もないのだ、望むままに愛を交わせば良い――しかし、と考える祥山の手は、深雪の腰から股間へと滑る。
「あっ……!」
股間にあるモノを撫でると、深雪は甘い声を上げる。
(どちらがスするかが問題だな)
深雪の甘い声を聞きながら、祥山は思考を巡らせる。
男と女の交わりならば、祥山が深雪に挿入するのがオーソドックスな形。しかし深雪には男のモノがある――ピクピクと敏感そうに跳ねるサオもまた、どこかに挿入したいと乞い求めている様子。
「――」
男根から伝わる欲求を、二人同時に叶えることは出来ない。
深雪もそうと分かっているから、迷うような考えるような沈黙が降りる。その間も二人の手は互いの股間をまさぐり、ほぼ同時に尻へと手は回る。
「……」
「……」
互いの指先が尻穴にあてがわれる。
視線を交わし、しかし言葉はない――無言のまま二人は指先に力を入れ、深雪は祥山の、祥山は深雪のアヌスの内側に指を沈めた。
「、っあ――」
「くぅっ……」
苦しげな、それでいて深い歓びをたたえた声が漏れる。
菊座に挿入った指は、慎重に粘膜を探る……互いに前立腺の知識はある。指の腹で肛門内を探る二人のうち先に前立腺を探り当てたのは祥山で、祥山は少女の菊肉をゆっくり押して前立腺マッサージを始める。
「っは――ぁあっ……!!」
強い快美感のあまり身体が強張り、祥山のアヌスから指を抜いてしまう深雪。
前立腺をさする祥山の手つきは、睾丸を愛撫していた時の何倍も優しい。繊細な身体の深雪を傷付けまいとした手つきは慎重で、菊肉をさすられるたびに深雪は腰を揺らして悶えてしまう。
「んっ……ぁ、あ、ああっ……!!」
コリコリと前立腺をほぐされるたび、甘い歓びが胸いっぱいに広がる。
「はぁうっ……ぁあん、っんん……!!」
祥山の指を受け入れて乱れる深雪の姿は、アヌスを弄られているとは思えないほどの感じよう。
ペニスをプルンプルンと揺らして悶える深雪の菊肉は小刻みに震え、祥山の指を求めて吸い付く。深雪も何とか祥山の肛門に指を挿れて前立腺マッサージに取り掛かるが、祥山からもたらされる法悦の強さにまたすぐに指を抜いてしまう。
「は――あぁ……っ、あ……っ、あ……っ……!!」
嬌声を上げる深雪の身体を抱きすくめる祥山は、少ししたところで指を止めて深雪の様子を窺う。
「ぁ……」
祥山の胸に抱かれて、深雪はトロンとした表情。
「わ、わたし……わたし、に――挿入れて、ください……」
喘ぎ喘ぎに誘いかける深雪の瞳が揺れた。
ここまで心と体を交わしても、深雪は不安を覚えてしまう。祥山を心から愛しく思い、全てを受け入れて欲しいからこそ、それが叶わない可能性が少しでもあるのではないかと思ってしまう――心配そうにしながらも艶めいた視線を向ける深雪に、祥山は首肯をひとつ。
「勿論だ」
年長者らしく頼もしい頷きを返す祥山は、もう一度深雪の身体を引き寄せる。
「ああっ……」
抱きしめられる喜びに、一秒前までの不安も溶けてゆく。
深雪の身体から力が抜けて、裸身は完全に祥山に委ねられた。祥山の逞しい腕は深雪を軽く抱き上げるとベッドの中心に横たえさせ、今度は祥山が上に乗る。
「――……」
祥山を見つめる深雪は、ぽうっと頬を染めて。
深雪にとって、祥山の姿はどんな絵画よりも価値ある美をたたえている。髭面も、自分より歳のいった姿も、何もかもが見ているだけで疼きに変わる。
「――欲しいです」
囁く深雪は挑みかかるような視線で、自ら足を広げる。
ピンと勃起した肉棒はカウパーを滲ませて、緊張しながらも興奮していることが伝わる。正常位に近い体勢で祥山は深雪の足の間に腰を割り入れ、深雪の脚の内側を覗き見る。
(ここに……)
見れば、股間は垂れ下がったふぐりに隠れている。
そっと睾丸を持ち上げれば、放射線をいくつも連ねた小さな窄まりがあった。先ほどまで祥山の太い指を受け入れていたとは思えないほどキュッと締まった穴は、祥山の視線を浴びるとヒクヒク蠢く。そんなところも愛しくて、祥山は力を持った肉棒を支えて深雪のその場所にあてがう。
「――挿入れてもいいのか」
最後の確認、とばかりに尋ねる祥山。
深雪の顔に緊張がよぎる――先に祥山を受け入れる側に回ったことが吉と出るか凶と出るかはまだ分からない。
しかし、もう止まることは出来なかった。
「はい」
端的な返事に、祥山の身体が深雪に迫る。
――こうして、二人の初めての交わりは行われるのだった。
この作品は完結しました。ご覧いただきありがとうございました!
【リクエスト受付中】
・pixiv:https://www.pixiv.net/users/94228280
・skeb:https://skeb.jp/@takamakiEN
【販売中】
・BOOTH:https://takamakien.booth.pm/
【裏話&限定公開はこちら】
・ci-en:https://ci-en.dlsite.com/creator/24559