何処かで聞いたことのあるような要素を多数詰め込んだ世界で、どこかで見たことあるような無いようなろくでなしどもが、船を守る話




1 / 1
海上独航船護衛

「3次方向魚雷接近!回避行動!」

 

D型戦時標準船、鎭西丸-イ65*1の怒声が響く。この船は所謂メンタルモデル式で、イ65が単独で動かしてる。旧時代の船みたく複数人で動かしてるわけじゃねえし、分隊単位でも常に相互ネットワークを交えて戦術行動を行う俺達アビサル*2には、たとえ声を張り上げなくても聞こえてる。つまり声を出さなくても行動に支障はねぇんだが、やっぱり元の船としての記憶がそうさせるのか、叫ぶ、敵の魚雷が来てるときは特に。まぁ必要はないんだが俺*3も叫ぶ

 

「警戒!敵性存在の攻撃可能性アリ!」

 

すかさず空間、海域サーチ∶及び周辺個体の観測、目視データを同期∶取得

 

不明存在の詳細データ∶一致条件あり

 

敵∶ボゴル海賊団∶マーメイド派閥*4-マーメイドと言っても人魚だけじゃない、種族を問わず自分たちが弱くて魔界じゃ暮らせないからって単純な理由で婚期を逃し続け、ついには人間界の男を攫うため徒党を組んだ哀…迷惑な魔物娘の集団だ、基本雑魚。同じ雑魚の俺達なんかでも対応出来るからな!-

 

詳細∶主にゴブリン、レッドキャップ等のゴブリン属を主軸とした海賊団∶基本的に原始、中世時代の武器を用いるが、近年闇市からの横流し品やアビサル、ボロボロ商社船舶等から略奪した武器、人間界から流れ着いた銃器、船舶なども使用する。全体脅威度-1

 

敵数∶小型輸送船(敵の指揮官の座乗を確認)1

   魚雷挺18

   武装漁船6

大型ボート4

   武装した人型個体304

   

 

やはりボゴルだ、黒い布地にクッソ不細工な小鬼(ゴブリン)の緑っ面を描いた旗を掲げていやがるから間違いねぇ。最近この航路を荒らしてる迷惑底辺野郎ども。海が荒れてても、ヒャッハー!だとか深海魚狩りだー!とか物資を寄越せー!だの煩いのなんのって。*5

戦況変化∶魚雷回避成功

 

あっ、一隻転覆した

敵数修整∶魚雷艇17

 

奴ら、ちょいとマシなハジキを手に入れたからって調子に乗って俺達の輸送船にまで襲撃をかけてきた。やはりマーメイド共の攻勢が近いのかもしれない。*6

 

加速した思考で無駄なテキストを流しつつ対応戦略を計算。ボゴルの主戦力はゴブリンだから、海で略奪を行うなら足がいる。主に人間から奪うか自分で拵えたオンボロ高速艇や武装漁船を使ってる。俺達の性能なら普通は苦戦すらしない。

だが今回は位置と人数が悪い。いくら個艦性能が高くとも数で纏われりゃ苦戦はする。こっちの味方は俺を除いて11、一匹一匹は蹴散らせてもその間に物資を奪われればどうしょうも無い。なら援軍をと言いたいが、生憎俺達ゃ周りに友軍無しの独航船で、味方拠点からも遠い、援軍は現実的ではない

 

そもそも俺達アビサルとマーメイドの戦力比は1対10の-それも現実じゃありえないほど都合のよい条件下で、しかもこっちの戦力に下駄に下駄を履かせた数値…つまり、天下のアメリカ様に少しでも安心してもらう為の無駄な工夫だ-圧倒的不利。ただでさえ上は戦力配分に難儀してるのに、俺みたいな量産型海防艦個体*7が守る、独航船前提の戦時量産型輸送船型個体(アビサルのなかでも特に弱っちい奴と直ぐ沈む奴のコンボだ)には励ましの言葉さえ無い*8。そもそも関与自体が無駄だ。

 

現有戦力での対応が最も適切と判断∶指揮下のユニットを再計算…

 

「よし、ニ12から16はコンビで甲板に上がれ!」「了」「了!」「はっ!」「りょ!りょうかいです!」

「イ22 聞こえるか!?」

「聞こえてるよちびっこ隊長、機関前にてサボり中」

一言余計だ!後サボってんじゃねえバカ!「速射機関砲とロケット砲を装備していたな?そいつを小型輸送船にぶちかま」

 

警告∶敵詳細更新∶小型輸送船(敵の指揮官の座乗を確認)1∶プラズマ兵器反応確認∶

 

「警告!敵輸送艦にプラズマカノン確認!発砲直前!」

 

「っ!総員衝撃に備えっ!」

 

イ65の叫びが聞こえるか聞こえないかで手すりに捕まる、直後に衝撃、イ65の船体に酷い衝撃と揺れ、艦後方に食らったか?

 

戦況共有∶イ65の船体後部に敵プラズマカノン直撃、機関部融解、速度低下、これ以上の航行は不可能

 

あぁクソ解ってるよ、前の身体の時の内戦騒ぎで撃たれたからな-畜生ロ32の奴め腹が立ってきた、今度生きて会えたら奢らせてやる!-

 

当然だがイ22は撃沈か、或いは死んだ(轟沈)か、今はいい、貴重な護衛駆逐艦を失った。サボってたからバチが当たったなざまぁ見ろ…ごめんやっぱ戻ってきてくれ、ボロボロの輸送船一杯とクソ雑魚海防艦10匹で対応しなくちゃならねぇ*9そんな事ぼやいたってどうしようもないが

 

 

「無事か!」

 

叫ぶ、必要ねぇよとっくの昔に共有してんだから

 

「無事だけど無事じゃないです!」

 

間違ってない、個体は無事だがメンタルモデル体はお釈迦、痛覚を切ってなきゃあいつには心臓を握り潰されるくらいの激痛が走ってただろうな。おー怖い怖い。-…と言ってはみたが、俺たちアビサルには恐怖心というものは無い。厳密に言うと”作戦上有効な“恐怖心、敵を侮らないためだとか未知の場所に警戒するだとかの物はあるが、ほかの魔物娘や人間がびびって逃げ出したり降参するような類の恐怖心は無い。そもそも弱点だろそれは-

 

「だろうな!幸い次は来ない!吹っ飛んだ!」

 

報告∶敵プラズマカノン爆発、整備不足と過負荷運転によるものと推測

 

バカどもめ、一瞬観えたがありゃEPC魔導砲の初期型、博物館クラスの代物-そもそも博物館なんて物はうちにはないが-だ。多分とっておきとして後生大事に仕舞っていたんだろうが、海賊ゴブリン共にまともな整備なんて出来るもんでもない。正しい所に売ればそれなりの値がついただろうに、勿体ない。無知は罪だ。

 

∶以降考察の必要なし、思考リソースを戦局打破に優先

 

敵の親玉は奥の手ごと吹っ飛んだらしいが、それでも奴らは撤退しない。そりゃそうか、彼奴等も本気で来てるんだ

 

「命令伝達!船内に籠城して遅滞戦闘を行う!全員戻れ!」

 

「お言葉ですが隊長、この状況下では船を自爆させたほうが効率的では?一個体の死への恐怖は無駄です」

 

それを喋ってる時間は無駄じゃないのか?なんてことは言わない、あいつもわかって冗談で言ってる。俺もやってるし、アビサル種族の捨てられない非合理性みたいなもんだ。

 

 

だが安心した、目の前のイ65もちゃんとアビサルだ。己の無事-俺たちは基本死んでもデータを飛ばして同一存在として復活できる。だが運悪くデータが戻らずに、そのまま復活せず轟沈判定を受ける、つまり死ぬこともよくある。魂を拾う?無駄だ、俺たちはほかの魔物娘と違って魂と呼べる物がない。感情に見えるものはただの記録とデータの集合体、ちょっといい旧世代のAIみてぇなもんだ…なんでその旧世代のAIが魂持って魔物娘してんのに俺達ゃ半端者のままなんだよ?あれか?俺達が罪深い日本軍、強いては日本人に根付いた存在だからか?-なんて知ったこっちゃない。全ては報復のために…-いや、今は偉大なるアメリカ様と友邦台湾国、ひいては人間様の為にか?今更あの戦いの復讐なんて言うのはオールドサンズの腰抜け共だけだ-違う友邦の為に。俺達は今日も適切に運用されている。あぁ、これなら今度は負けはしないぞ。いずれ勝てる

 

「ちげぇよよく考えろ。俺たちがこのままドカンすれば彼奴等は逃げちまうだろ?それじゃもったいねぇ」

 

「引き込んでドカン、ですね。了解しました」「了、通路に陣取って弾幕張ります」「了!こっちは殿するね。甲板になるべくおびき寄せる!」「殿するならボクを使って。なんか下半身が吹っ飛んでる。」「了解。二17、二18を甲板に配置する。おい、俺の軽機関銃を使え。代わりに自決用爆弾は貰ってくぞ」「こちら二19、自爆装置に到達。起動準備終わり次第前線に合流します」

 

よしよし、こいつらも規格通り優秀だ。俺が突っ立ってるだけでも最適の行動をしてくれる。故に俺も走る。

 

「よし、なるべく死に物狂いで抵抗してるように見せかけろ。任務は果たしたいが命は惜しい不良品になった気分でな。連中を罠にかけてやれ」「了、ヅカの血が流れるようにやってみせます」

 

ヅカ、タカラヅカ 思考リソースを一部抽出∶旧日本国が誇った伝説の諜報部隊か?人間のくせに性別や性格、体格に種族まで自由自在に変化させ世界各地で恐れられたって言う…*10随分大きく出たもんだな、とんだビッグマウスだ*11

 

 

「敵3体撃破、尚も増加中。弾切れです、死んだふりして敵の背後を刺します……成功、一匹やった、自爆します。サクラサクラ…」

「ふざけてる暇あったらもっと道連れにしろ二18。自爆確認、今こっちも必死に抵抗してます。弾薬後3マガジン」

「二19現着、二13の援護に付きます。最後の手榴弾を投擲…敵5体撃破、船内に侵入した残りは139」

「少ない、もっと集めるぞ。ニ26より伝達、艦後方は放棄、前部に移動しろ」

「了解、二12移動」「二14移動」「こちら二13、19が死亡しました。グレネードが敵の手に渡りそうでしたので撃って爆発させました。敵6体排除」「良くやった。敵数増加、全体の半数が船内に侵入」

「二17兵装弾薬欠乏、遂行火器使用に以降…ロケット!」「クソ!」

 

爆音、彼奴等いくら頑丈だからって密室でロケットパなしやがった。肌が荒れるぞ

 

「17!」「無事です、シールド展開が間に合いました。そちらとは反対方向に撤退してさらに敵を引きつけます」「了、常に己を役立たせろ」「17よりちびっこリーダー、精進します」

 

お前もちびっこだろ!敵数さらに増加、全体弾薬損耗率増加、残り12%

 

「15、遂行火器弾薬欠乏、白兵戦に移行」「同じく13、白兵戦に移行」

 

前衛は下がりながら敵を押し留めてる、俺も今さっき小鬼の首をへし折った所だ、逆に向こうがビビってるが後ろのレッドキャップがケツを蹴っ飛ばして檄を飛ばしてる。アイツは殺さないほうがいいな、敵をどんどん罠にはめてくれる

 

「こちらイ65、下手に操舵輪に触ったオーガが感電死しました。クソ勃起します」

いらねぇ報告すんな性悪輸送船!-メンタルモデル体はアビサル本体と同期している。つまりたとえ“船としての機器“を動かしたとしても本人の意思がない限り意味はなく、寧ろ今みたいにオシオキを加えることすらできる-その趣味がなけりゃあいい男なのによ

 

「こちら13、後でデータ下さい。かわりにこの前捕まえたセイレーン*12をノリで電気風呂に沈めた時のデータをあげます。」「ありがと二13!生きてたらな!また会おうぜ!」バカ!「了…潮時です」

轟音、ありゃ燃料に引火した。ビビった奴が逃げ出すかもしれねぇ

「隔壁閉鎖、敵さん蒸し焼きだ」「よし」ナイスだイ65!お前ら生き残ったらあとで説教だ。ひん曲がった性癖叩き直してビッチ潜水艦の良さを教えてやる!「敵さん氏に物狂いで突っ込んでくるよ!」「残存戦力は艦中央へ!最期まで役目を果たせ!」「了!」「りょ!」「イエッサー!」「あれお前生きてたの?」*13「腕吹っ飛んだだけさ!手榴弾がいくつかシケてたっぽい」畜生、俺は最高の部下を持てたもんだ

 

 

…

……

………

 

報告∶二17撃沈

報告∶二15撃沈

報告∶二14撃沈

 

 

戦闘推移報告∶味方残像数2…データ更新1

報告∶イ65撃沈

 

残存戦力∶1

 

 

 

 

「予定通りだ、残りは俺だけだ」

 

鬼どもを前に俺は笑う、両腕には穴があいて足は両方とも引きちぎられた、隔壁が十分じゃなくて抜け駆けした何匹かには物資を持ち逃げされたが、それで十分だ。

 

「強がりか、深海魚ちゃん」

 

殆どの奴らは物資を奪うのに夢中で逃げる気配がない。後で俺をオナホ代わりに使う気なのか、何なら目の前のリーダー格っぽいコイツも背を向けて俺の荷物を弄くってやがうおっ胸デケェなこのゴブリン、ケツもプリップリじゃん。後ちゃん付けするなお前も俺と似たような背丈だろうがロリ巨乳がよ俺への当てつけかくたばれ!いや今からくたばるのか

 

「ちげぇよ、作戦大成功ってやつさ」

 

「勇ましいが自爆スイッチはねぇぜ坊主!俺たちが全部取っちまったからな!」

 

ガハハとうるさくオーガ娘が笑う、コイツさっき感電死したオーガと似てるな。姉妹か?姉妹だとしても動揺しねえって余程人の心ねぇか心がつえぇオーガなのかな。「おい」それとも死亡保険入ってんのかな。羨ましい。金なんてあっても俺たちじゃ使い道へぇけど、「おい!」久々にアイスクリーム食いてぇな「おいお前!」「なんだよデカパイ」「誰がデカパイだこのちびっ子!」「オメェもだろケツデカチビゴブリン!」「んだとぉ!?」「あぁ!?」「ふふっ…目糞鼻糞…」「「あぁ“!」」

 

クソったれしまらねぇな。俺がアビサルの兵士でなきゃ、こいつがマーメイドの略奪者でなきゃ、意外と良い仲に慣れたかもしれないってのに…無駄な思考だ。歴史にifは無い…ifはねえけどこいつ本当に乳でけえな、ドカンする前に揉ませてくんねぇかな

 

 

 

いや、関係ない、我等はアビサル、全ては友邦の為に

 

「はははっ…悪いけどよ…」

 

 

彼奴等は勘違いしているようだが、メンタルモデル体の主導権は基本的に本人しか操作できないが、必要があれば他者に一部譲渡する事も出来る。事実要塞艦なんかデカすぎるから、基本的に主個体+補助要員の数名で動かすことが多い。-俺達アビサルだけならまだしも、人間との共同作戦の時はそれが一番効率がいいんだ-故に自爆スイッチは本当にポーズ、ぶっちゃけ無くても良い。

 

爆弾の偽装を解く、オーガ娘のギョッとする顔、ゴブリン娘のしまったという顔、一幕置いて一目散に逃げようと押し合い圧し合いする魔物娘たち、無駄なことだ。帝国海軍時代からハラキリは悪しき伝統なんだぜ?

 

「はっ!?あ、あんた!やめなさい!」

 

「今回は俺達の勝ちだ」

 

閃光

 

 

 

 

 

 

俺達アビサルはネットワークで繋がっている、その生も、死も、作戦も、失敗も、想いも、全てデータとして役立てれる。嘗ての目的を違い見誤り、挙句の果てに死ぬことだけを目的とした過去と違って。我々は役に立つ、例え死しても次の仲間が継がれた遺産を持って立つのだ。俺の、俺達の損失は無駄では無い。今度こそ、無駄なんかじゃない

 

 

意識が途切れる寸前、あいつのことを思い出した

 

 

 

…撃沈前に思い出すのが恋人の顔?冗談じゃねえよ、新兵じゃねえんだからさ…

*1:
D型戦時標準船、鎭西丸-イ65

この方式はアビサル特有の個体表記である。

彼で言うと

 

D型戦時標準船∶元になった船、メンタルモデル体の艦形 

 

鎭西丸∶その艦形の名前、艦名。これで言えばD型戦時標準船の鎭西丸

 

イ65∶その艦形、名前の中での番号。イはイロハ表記のイ、65は製造番号

 

総合すると、彼はD型戦時標準船の鎭西丸を元にしたアビサルで、製造番号はイ65となる

*2:
・アビサル

旧世代の艦艇を模した生体機械の軍隊、見た目は深海棲艦化した艦娘にデカグラマトン化した生徒を合わせたような見た目。魔海(旧日本国領海)のシーレーン及び外界との通商護衛を一手に担う存在。一見善玉的存在だが、大元は存在した日本国、特に旧日本軍海軍艦艇に宿った怨念であり、特定の国が相手だと守るどころか放置、寧ろ積極的に攻撃撃沈しやがるため大変危険。基本的に容赦が無く、必要なら捕◯殺害も平気で行う為、敵として出会ったのなら徹底的に抗ったほうが良い。

魔界の勢力と違い一体一体はそこまで強くなく(魔界基準)、頑張れば人間の戦力でも対応は出来る。

数が少ない上、たまに内ゲバを起こして勝手に弱体化するが、頑丈でしぶとく、色んな意味で替えが利く為にすぐに戦力を補充、再投入してくるバチクソ厄介な存在。こんなんでも一応主人公陣営。

 

台湾及び米海軍の一部部隊とは協力関係にあるが、あくまで協力であって友好関係ではない。

最近一部の部隊が独断で海南島を砲撃して大変な事になった

*3:
この小説の主人公であり、思考加速の中語っているこのアビサルは日振型海防艦∶大東∶ニ26

*4:
・マーメイド

婚期を逃した悲しき魔物娘達の群れ、海に住む魔物娘タイプと海上集落で海賊めいた活動を行う陸地の魔物娘タイプが存在する。縄張りに入った船を襲撃し男を根こそぎ攫う、女も生やして攫う。長い間男を手に入れられない個体が増えると徒党を組んで縄張りの外の島や沿岸沿いを襲うため大変危険。一応一度男を抱え込むと襲撃しなくなるが、個体の数は増える一方の為なかなか数が減らない。多分殲滅は不可能。

一体一体の能力はセイレーンほどではないが、そこそこの確率で強力な個体が存在し、そいつが中心となって統率されるとアビサルでも手を焼く厄介な存在となる。その為ただでさえ数が少ないアビサル側は常に後手に回っている。

 

最近はオーストラリアに侵攻したが、酒の勢いで森を増やしたエルフのせいで進化したサメたちに襲撃され、これは割に合わないと撤退した模様。

*5:
※ちなみに今更だが、敵のボゴル海賊団もそれぞれゴブリン、レッドキャップなどの魔物娘、と言うか外界の人間だったり特に記載がない場合、この物語に出てくる登場人物は全て魔物娘です(重要)

 

*6:
アビサルは“魔界から逃げてきた魔物娘にとっては”強い相手なため、基本的に輸送船を襲われることは余りありません。しかしマーメイドが陸地に大規模襲撃を行う際、前準備としてアビサルの物資を奪う為に積極的にアビサルの輸送船を襲う事があります。こうなるとアビサル側は各海域の友軍や同盟相手、外界に警報を発して危機を知らせます。

 

*7:
海防艦型は戦時標準船型と同じく大量生産に向いている個体ですが、日振型海防艦は現在のアビサル海防艦の数的主軸となる丙型、丁型海防艦型以前に設計された、”ちょっとだけいいモデル”です。故に幼稚園児じみた背丈な海防艦としては占守型と並んで少しだけ背が高く、性能も良いです。

ただしあくまでも本当にちょっとな上、海防艦の個艦性能的に占守、日振型そのものが量産してもコスト的に無駄と判断されたため、海防艦の生産自体が丙型、丁型にシフトしていき、現在ではそれ以外の海防艦種の生産は無く、日振型の保守部品の製造もありません。仮に彼がこの戦闘で撃沈されたとしても、彼は同じ日振型固体ではなく丙型、丁型固体のどちらかになるでしょうし、彼もその事を特に気にも止めません。さすがにそれ以外だとびっくりするでしょうが…

 

*8:
上層部は無関心ではなく、むしろ全体を常に注視している。故に切り捨て等の”人間からしてみれば”非情な判断を下す事もある。ただしアビサルは一個体としてもそう言う物だと認識しており、自分が消耗品、捨て駒として使われること自体には何の感情も無い。寧ろ下手に助けに来る=戦局に影響があるわけではないのに無駄な行動をする事を嫌います。怖いほど合理的で、機械系として位置付けてもやっぱり魔物娘らしくない

 

*9:
雑魚雑魚と自虐的ですが、この状況を艦◯れで例えると”海防艦10隻と輸送艦1隻でPTボート30隻の攻撃に耐えながら旗艦を守ってください“…想像しましたが提督どの?バカじゃねえの出来るわけないでしょうそんな事…

*10:
人間のくせに、と言う一文は見下してるわけでなく「人間なのに変身できる魔物娘みてぇなことしてたとか変わった人間もいるんだな」という感覚です。

 

*11:
因みにこの世界のタカラヅカもとい宝塚歌劇団は現実のものとかわりません。アビサルは効率主義ですがデータ収集と効率的な運用も重視しており、たとえ必要なさそうな過去のデータでも収集し活動に役立てていたりします。ニ26が思いっきり勘違いしているのは単に彼の間違いです。誰だって興味のないものはそこまで知らないし、たいして詳しくも調べようとしないものです。

とは言え宝塚歌劇団がどういった組織だったか、のデータがのこっているだけで、もしかしたら他に同じような勘違いをしている魔物娘もいるかもしれません。そもそも日本国は滅亡、日本人も万年単位の昔に完全に絶滅していますので、日本に関する詳しい情報を知っている魔物娘は少数である可能性があります。アビサル側には多めにのこっているかもしれませんが…

*12:
・セイレーン

主に海に適応したサキュバス達で構成された、ミサンドリストに擬態した百合厨レズ勢力。空間や時空さえ支配する強力な魔力と科学力を用いる。普段は支配海域内に引きこもって爛れた生活を送っているが、時折船や沿岸沿いを襲撃して女を攫い、男はTSさせて攫っていく。マーメイドとは違い、人間へのプロパガンダや盤外戦術も駆使して積極的に支配海域を広げようとしているため大変危険。

数はマーメイドよりも少ないが、その分一体一体が強い。狡猾な戦術や戦略を駆使し、アビサルや周辺各国を苦しめる強敵。

 

主に太平洋およびヨーロッパ方面に攻勢を掛けているが、アビサルと米海軍部隊の活躍により水面下で撃退され続けている

*13:
死んでたと思ってた仲間が生きてた データを常に共有しているので滅多なことがない限り死亡誤認は無いです。アビサル流の冗談です。因みに腕吹っ飛んだ個体は生きてはいますが、弾薬が無い状態で敵に囲まれていた為に仲間との合流は出来ず、自決用爆弾も投擲爆弾として使ってしまったため自爆出来ませんでした。最大限抵抗しつつ敵数体を排除しますが、最後はゴブリンに串刺しにされ、死体は船が自爆するわずかな間にふたなりゴブリン娘の生処理に使われていました。因みにその際のデータもアビサル側に一部記録されています。人間からすると酷い話ですが、魔物娘からすると割とよくある話です。アビサルも例外でなく、実際「アビサル拷問陵辱モノ」というジャンルの実録アダルトビデオ(スナッフフィルム?)なんてものも販売されており、それをほかの魔物娘どころかアビサル側が「使う」事もしばしばあります。言うてみんな美人なんでね…

 

 

 


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。