コードギアスLOSTCOLORSの主人公ライ
最弱無敗の神装機竜のアイリ・アーカディアのクロスオーバー

ライ×アイリ・アーカディア
イチャラブエッチ

pixivリクエスト作品です。

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Truth from Lies

 かしましい声が絶えない王立士官学園でも、青い満月が高くなると多くが寝息に変わっている。アイリ・アーカディアは人目につかないよう慎重に寮から学園内へ移動し、目当ての部屋を見つけ、扉をノックする前に胸に手を当てて大きく呼吸した。

(……こんな日が来るなんて……でも……)

 アイリが制服のポケットから取り出したのは一枚の手紙。そこには、この扉の向こうにいる少年からの想いが綴られていた。

 

『あなたのことを想っています』

 

 アイリは数日間、返答を保留にしてきた。理由は二つある。一つ目は、アイリ自身が亡国であるアーカディア帝国の皇室であり、このアティスマータ新王国においては恩赦によって命を助けられた咎人であること。アイリの今の立場は学園の一生徒でしかないが、行動の制約は大きい。

 二つ目は、アイリ自身の感情だった。アイリは、実兄のルクスを愛している。その想いは家族の域を――。

 なら、この扉の向こうにいる少年のことはどうだろう。兄ルクスが学園に編入するよりも一年前、とある遺跡内で記憶喪失のところを保護され、学園長の肝いりで入学した、くすんだ銀色の髪をした少年。装甲機竜(ドラグライド)の適性はそこそこだったが、空間認識能力や戦闘センスは抜群。学園の生徒ではあるもののしばらく所属クラスがなかったため、生徒たちからの通称は、幻の美形。

 それが、アイリに想いを告げた少年、ライだった。学園内のライの役割は、主にアイリの監視兼護衛。最初はノクトと衝突していたこともあったライだったが、今ではアイリ、ノクト、そしてライの3人は、大切な学友になっている。

 そんな時にアイリの兄ルクスが学園に編入し、アイリの心はかき乱された。ルクスと心を通わせるのは様々な美少女生徒たち。アイリの禁断の想いが混沌とする中で受け取ったのが、ライのラブレターだった。

 震える手で、アイリはノックする。ライは学園長からの秘密任務をこなすこともあったため、女子寮から少し離れた一人部屋で暮らしている。

 扉が開く。私服でライは、驚いた顔をしている。

 

「アイリ……!」

「こんばんは。早く部屋に入れてもらえますか? こんな時間にこんなところを見られるのは、お互いよくないでしょう」

「ああ、どうぞ……どうしたの?」

 アイリは招かれ、部屋中央のテーブルに着いた。簡素な部屋で私物は少なく、ベッドや棚など最低限のものしかない。

 

「どうしたの、は私のセリフですよ」

「あ」

 

 アイリが取り出したのはライの手紙。先日ライが「一人の時に見てほしい」と、放課後に渡したものだった。もちろん、その手紙の意は、愛の告白。

 その返事をしにきたのだとライは悟った。この数日間、二人は学園であっても、このことを話題に出すことはなかった。ライも、アイリの立場は理解している。だから手紙という形にし、返事がなくても受け入れるつもりだった。

 

「返事をしに、わざわざ来てくれてありがとう。でもどうして夜に?」

「昼間だと、兄さんや周りの目があるでしょう。今回だってノクトに口裏を合わせてもらって来たんです。兄さんも、最近ライさんとよく一緒じゃないですか」

「ああ、まあそれは、そうだね。この学校じゃ男は僕とルクスだけだから、一緒にいやすいんだと思う。僕も嬉しいし。でも夜にわざわざ……」

「それじゃ、兄さんの目の前でこの手紙の返事をした方がよかったですか?」

「う、それは……うん。来てくれてありがとう。どんな返事でも、受け入れるよ」

「……理由を聞かせてくれますか?」

「理由?」

「どうして、私なのかです。同情ですか? それとも……いえ、今のは忘れてください。ただ、気になって……」

 

 アイリの立場は特殊だ。だが、ライと過ごしてきた一年を考えれば、同情なわけがないと思いなおす。

 ライは穏やかな顔をして語り出す。

 

「……僕には記憶が無かった。そんな僕が暮らすことができてるのは、保護してくれた学園長のおかげだ。そんな中で学園長に言われたんだ。学園生活を楽しんだら? てね。今僕が楽しめているのは、学園のみんなのおかげだ」

「私の監視として、ですけどね」

 

 アイリはわざと棘のある言い方をしたが、その声色と表情は暖かい。実情として、ライは護衛として何度もアイリの危機を救ったし、それとなく、ライがアイリとルクスが二人きりになれるよう手配してくれているのは、アイリも知っている。

 

「……アイリと学園生活を過ごしているうちに、おぼろげだけど、思いだしたことがあったんだ。大切で守りたい人がいたって」

「記憶がっ? 名前や顔は思いだせないのですか?」

「うん。でも、感情だけは思いだせるんだ。この人のためなら、僕はなんでもできるっていう想いを、僕はかつて持っていた。それを思いだせた、アイリのおかげで。だから、伝えたかった」

 

 ライが真剣な表情でアイリを正面から見つめた。その髪色は似ている。

 

「!」

「アイリ。君が好きだ。手紙で伝えたのは、互いの立場を理由にして、僕に勇気がなかったからだ……。夜にここまで来てくれて、ありがとう」

 

 アイリは顔を伏せて目を閉じた。ライはルクスとは違う。アイリにとって、一番大切なのは兄。愛しているのは兄。想っているのは兄。

 だから、断るべきだ。ライは大切な学友だからこそ、返事は誠実にするべきだろう。

 アイリは笑顔で、顔を上げた。

 

「……ありがとうございます。ライさんにそこまで思われて、嬉しいです」

「アイリ……」

「けど、私は……」

 

 アイリは、言葉が止まった。

 

「わた、しは……あ、あれ……?」

「!……アイリ……!」

 

 アイリの頬を涙が伝った。ライが身を乗り出し、ハンカチを差し出す。ライは表情を沈ませた。

 

「ごめん、アイリ……」

「い、いえっ! ちがうっ、違うんですライさん……!」

 

 アイリの心に渦巻く思い。兄ルクスは、自分を愛してくれている。けれど、ルクスはアイリ以外の少女と、きっと結ばれるだろう。

 では、アイリは? ルクスと結ばれる未来があるのだろうか? その可能性は――。

 今涙をぬぐってくれているライは、アイリとルクスの立場も分かったうえで、尊重してくれている。ルクスとアイリのためなら、命をかけてくれるだろう。

 ライと一緒にいると、安心する。そしてアイリのことを好いてくれている。その想いを、振り払うのか。アイリはこれから生きていく中で、自分に向けてくれる好意を振り払い続けるのか――。

 

「ライ、さん……私は…………」

「……!!」

 

 立ち上がったライはアイリの涙をぬぐっていたが、アイリは目をつぶって、ライの手を握った。

 

(ライさんの手、暖かい……)

 

 いつも言葉が多いアイリが沈黙している。

 

(試してみても、いいのでしょうか。裏切りには、ならないでしょうか。兄妹というしがらみがない、新しい、想いに、触れてみても……)

 アイリは目を開き、心配そうにアイリを見つめるライを見た。

 

「私は、試してみたいです。ライさんとの新しい関係が、どんなものなのか……」

「それって……!」

「……」

 

 もう一度アイリが目を閉じ、少しだけ唇がライの方へ向く。その意味を、ライは悟った。

 アイリとしては、あくまでライに選択を委ねている。これをどう受け取るのかを。

 ライがアイリの肩を軽く掴み、体を近づけていく。

 

(あ……!)

 

 アイリの唇に初めての感触。その意味するものを知った時、戸惑いは消えた。ただ、暖かい。

 

(ライさんも、初めてなのでしょうね。強張ってるのが伝わってきます。ふふ……)

 

 唇が離れ、ライとアイリは至近距離で見つめ合う。ライは少し自信なそうに囁く。

 

「どう、だった?」

「ライさん、もしかして初めてですか? 息を止めてそんなに体をがちがちにして、いつもはもっと自由人のようなのに」

「そりゃそうだよっ。記憶ないし、好きになったのは、アイリだけだから……」

「……私も、初めてです」

 

 ライの言葉で、アイリは兄を思い出した。ルクスは押しに弱いところがあり、最近様々な女生徒に迫られてはじゃれついている。

 

(もう少し……試していいのかも……。いえ、いい加減……ライさんに失礼ですね)

 

 本能で決めるべきかもしれない感情を、あえてアイリは理性で判断することにした。その判断の先に、自分が今まで見ようともしなかった幸せがあるかもしれない。

 

(試すのは、やめます。自分の気持ちを試すのも、ライさんが私に向けてくれた誠実な想いを試すのも。そんなことをしたら、兄さんに顔向けできません。それに……)

 

 アイリは決心し、微笑んだ。ライを見つめ、

 

「返事をします。私も、ライさんが好きです。けれど、これは終わりではなく始まりですからね。もし兄さん未満の男性と判断した場合は、恋人関係は解消しますので、そのつもりでいてください」

 

 ライは喜色満面の笑みから苦笑し、自らの胸に拳を当て、

 

「イエス、ユア・ハイネス」

 

 と敬礼した。

 

「……なんですかそれ? ちょっとノクトみたいな……」

「最近思いだしたんだ。僕はここに来る前に、どこかで騎士をしていた気がするんだ。学園に通いながら」

「なるほど。では記憶がもどったら、その学園に帰るんですか?」

「それはないよ。僕はずっと、アイリの傍にいる」

「……」

 

 アイリが目を閉じて、ライへ唇を向けた。今度はライが落ち着いた様子でアイリを抱きしめ、深く口づける。

 

「ん……ちゅぅ……んんっ……ぷはっ……」

 

 唇が離れ、ライとアイリが見つめ合う。すっかり頬を紅く染めたアイリは、自覚し始めていた。

 

(触れれば触れるほど、私……ライさんのこと……)

 

 試すのはやめたはずだった。だけど今はもっと、試したい。

 

「ん……ちゅうぅ……♡」

 

 ライとアイリは自然と立ち上がってもう一度抱き合い、唇を重ねた。そして唇が離れて見つめ合うと、もう一度重ねる。繰り返すうちに、ライはベッドに座った。

 アイリはライの膝にまたがって座り、そのままキスを続ける。手はライの肩を掴みつつ、心持ち自身の方へと寄せた。

 唇と唇の間に隙間が空き、どちらともなく舌先同士がこすれあう。アイリは思いだす。

 

(確か兄さんとクルルシファーさんは、こんな感じで……♡)

「ん……ちゅるれる……♡」

 

 意志を持って舌を触れ合わせた時、アイリとライは薄く目を開いて見つめ合った。互い、未知の感触に戸惑い、魅了され始めている。

 

(もっと……試して……♡ ……!!)

 

「んちゅはっ、あ、らっライさっ、これ……!」

「!? こ、これは……その、ね、うっ」

 

 アイリがライと舌先で銀色の糸を作りながら戸惑ったのは、ライにまたがった股間部が、固い感触によって下から押し上げられたからだった。

 アイリが意図せずグリグリと下半身を動かしたため、ライは身もだえる。知識はあれど経験はない少年少女。夜に一室二人きり。

 どうしてもその先を、アイリとライは連想してしまっていた。アイリはわなわなと口を震わせて混乱と戸惑いと羞恥。ライは興奮と期待と、自制。

 

(ノクトに『Yes,今夜は帰ってこなくても大丈夫です』と言われたけど……!)

 

 アイリの思考がグルグルと回る。ライはそんなアイリを見かねて、キスはせずに頬を手のひらで包み撫でる。

 

「アイリ、大丈夫?」

 

 冷静に見えるライ。アイリは少しだけ対抗心が生まれた。アイリはこれだけ悩み抜いて今ここまで来たのに、ライにはどこかアイリを落ち着かせるような余裕を感じる。

 アイリは唇を尖らせつつ、臀部を揺り動かした。

 

「……ライさんこそ大丈夫なんですか? こんなにここを固くして、”ナニ”を期待しているんですか?」

 

 ライの瞳が揺れる。アイリの自尊心が回復した。ライはアイリを見つめ、決意をもって宣言した。

 

「その、いい?」

 

 ライの言葉で、アイリは目を見開き、瞳を泳がせ、顔を真っ赤にしてから顔を伏せ、コクンと頷いた。

 

 一度離れ、互いに背を向いて制服と下着を脱いだ。丁寧に畳んでベッドの脇に置いたところで、ライが「そっち、向いていい?」と声をかける。

 アイリは股間部と胸を手で隠しながら「はい」と答えた。ベッドの上、裸の二人は少し離れて対面する。

 アイリの雪のような白い素肌、スレンダーだが男性とは明らかに違う、柔らかそうな艶のある体がそこにあった。局部はアイリが手で隠しているものの、逆にそれがライの想像と性欲をかきたてる。

 アイリもまた、ライと感じていることは大差なかった。羞恥と躊躇はあるものの、端正な顔立ちのライの引きしまった肉体、ドラグナイトとして戦闘を行ってきた傷痕がある。また、家族以外の異性の裸という、物珍しさによる興奮もあった。

 アイリはチラチラと視線をライの裸の上から下へと動かしながら、

 

「そ、その、このままでは風邪を引いてしまいますよ。覚悟を決めたなら、恋人が寒くならないよう、温めるのが先決ではありませんか?」

「そう、だね。よし」

「ひゃっ」

 

 兄にこの積極性はない。アイリはそう思いながら、ライに抱かれながら、ベッドに押し倒された。勢いはライの抱擁によってセーブされ、またかけられる体重も、ライが腕と足で空間を作っているため心地よい。

 アイリの心臓が早まり、息が荒くなる。アイリは局部をまだ手で隠していたが、ライはアイリの唇を塞ぎながら、アイリの手をとり指を絡めていく。

 アイリは抵抗できなかった。そしてその代わりに、

 

「んちゅうぅ♡ ちゅうぅ♡ ちゅるる♡ はぁっぁライさっ、んああっ! あぁんちゅうぅれろちゅぱ♡」

 

 局部から両手が離れてライと握り合い、ライの胸板とアイリのむき出しの乳房がこすれ合う。口づけた舌が交差して水音が漏れ、アイリの顎から唾液が垂れていく。

 アイリはライの下半身の要請に従って股を開き、その間にライが入った。すでに臨戦態勢の亀頭がアイリの女陰の入り口をくすぐり、今か今かと我慢汁をすりつけていく。

 ライは無我夢中だった。愛する女性と初めての経験。その中でも一握りの理性でキスを中断し、右手を離してアイリの股間に指を沿え、湿り気を量る。

 

「アイリ、ここ……」

「ひぃぁあぁ♡ さ、さすらないでくださいっ。も、もう」

「それじゃあ……!」

「! ……んむちゅうぅぅぅ♡」

 

 アイリから準備万端と言えるわけもなく、変わりにライの唇を塞ぐ。ライの覚悟は決まった。

 再度手を握り合い、舌と舌を絡ませながら、ライは密着正常位の形で腰を前へ。亀頭が女陰の入り口を押し広げ、温かい肉の坩堝へ侵食していく。

 

 グチュ……ヌチュ……ズププ……!

「くっあぁっ……あっ……!」

 

 アイリの唇から破瓜の声が漏れる。ライは努めてゆっくりと侵入したが、ライを抱きしめるアイリの手が、無意識にライの背に爪を突き立てた。

 ライはアイリの頬、唇と絶えず口づけを落とし、アイリの痛みを少しでも和らげようと懸命に愛撫していく。

 時間が経つにつれアイリの呼吸が穏やかになっていき、

 

「もう、大丈夫です……」

「本当に? 無理しないで」

「いえ……おねがい、できますか? んちゅ……」

 

 アイリがライの背を撫で、優しいキスをしながらライの舌を吸う。ライは口づけたまま、少しずつ前後運動を開始した。

 

 ズチュ、ヌチュ、ズチュ、ズチュ!

「あっ、あっ、あぁっ、あっ♡」

 

 初めての体温、初めて重なる他人の体。アイリの性的興奮はもとより、精神的な興奮も高まっている。

 

(ライさん……♡)

 

 例えるなら亡国の姫に仕える騎士との禁断の恋。そんなロマンチックな物語の中で、アイリはライに全てを支配され、体の芯から新しい快楽を刻み込まれている。

 

「んむちゅうぅ♡ あふぁああっ♡ んちゅうぅぅ♡」

(私の中にっライさんのっ♡ 力強くてっ♡ はげしっ♡♡)

 

 対してライもとっくに限界だった。アイリが痛くならないよう細心の注意を払っていたが、アイリの可愛らしい顔立ち、柔らかい唇と舌、胸板に感じる小ぶりな乳房、そしてグチュグチュとペニスを掴んで離さない少女の膣内。

 愛する女性を下にして、男として本懐を遂げようとしている。ライはたまらず腰を速め、アイリの唇を吸い、口内を舐めまわし、全てを征服しようと抱きすくめる。

 

「あひぃあああっ♡ ライさんっ♡ んちゅうライさっ好きっ♡ 好きぃ♡♡」

「僕もっ、アイリ、アイリっ!!」

 グチュグチュグチュグチュグチュグチュ!!

 

 ギシギシと激しい音を続けるベッドの上で、重なった二つの体から愛の言葉と様々な液体が乱れ飛ぶ。

 口づけ、抱きしめ、高まり切ったペニスがアイリの奥の奥を押し上げた瞬間、

 

「んちゅはぁああっ!? あひぃあああああっ♡♡ んむちゅうううぅぅ♡♡♡」

 プシャアアアア! ビクビクビクビク!!

 ビュウウウウウウウウ!! ドビュルルル!! ビュウウウウウウウウ!!

 

 白く弾け飛ぶ視界、痙攣する二つの体。ドバドバと注がれた白濁液はアイリの子宮を即座に満たし、接合部からあふれ続ける。

 それでもアイリはライの唇と舌を吸い、唾液をゴクゴクと飲みながら、潮吹きしながら膣内を脈動させ射精を少しでも長引かせようと愛撫しつづける。

 

(…………これで……私……♡)

 

 アイリはやっと、心の深い所で、新しい幸福を受け入れた。絶頂が終息に向かうにつれ、唇は触れ合うだけになり、また薄く目を開いて見つめ合う。

 

「アイリ……」

「ライさん……ふふ……これからずっと、私を守ってくれますか?」

「もちろん。僕はアイリだけを守る騎士になるよ」

 

 兄への想いは一番。兄を支え続ける。アイリの想いは変わらない。それでも、アイリからライへの想いは変わり、心の深い所で定着した。

 

「では、誓いのキスを……♡」

 

 アイリからライへ口づけを求め、また舌を絡め合う。自然互いの腰が前後に動き出し、またベッドが一定のリズムできしみ始めた。

 

 

 朝。制服を整え、ベッドメイクを後回しにしながら、アイリはライと過ごした夜を反芻していた。

 言葉少なく、制服に着替えたライと、立ったまま抱き合う。

 

「ライさん、そろそろ」

「うん……」

 

 ライは名残惜しい表情を隠そうともしない。アイリはくすりと笑いながら、

 

「ライさん。私と恋人になるのは大変ですよ? 兄さんのこともありますし、お互いの立場を考えれば障壁は星の数ほどあります」

「乗り越えて見せるよ。アイリと僕の未来のために。アイリだけじゃない、アイリとルクスの立場だって、必ず」

 

 ライの決意の表情。ルクスは自分がこれと決めたことを、必ずやりとげてきた。アイリの視界で、ライとルクスの姿が重なる。

 

「口だけではどうとでも言えますからね。でも、もし本当に、ライさんが私と兄さんの立場を変えて、新しい未来を見せてくれたら……」

 

 今の学園の調子だと兄はおそらく、すぐに彼女を作るだろう。兄自身の受けて思考が災いして下手したら複数。だからこそ、アイリは宣言した。自分自身が、新しい未来に進むために。

 ライの首に腕を回し、唇と唇を重ねながら。

 

「ライさんとの子供を産みます。期待してますから、ね♡」

 

END


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