※この作品はR-18です。

エロスの極み   作:村上しんご

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第15話 ある休日の一時

 休日の昼下がり──

 ヒロシは太陽の光が燦々と差し込むリビングで、裸でカーペットに寝転がりながら、目の前の愛おしいものを必死になって舐めていた。

 ブロンドの茂みに覆われたその部分は、唾液と愛液が混ざりあって、ビッショリと濡れている。しかも、そこに光が差し込みキラキラと輝いていた。

 

 彼は自分の知る、あらゆるテクニックを駆使していた。

 割れ目は、少しずつ口を広げて中を覗かせている。そこから止め処なく粘膜が溢れ、根元の所では小さかったクリトリスが、プックリと膨らみ大きくなっている。

 

 なのに、エルザはいつものように、まったく感じてる様子はない。

 彼の顔にお尻を向けながら身体に乗り、「ジュポ、ジュポ……」と音を立てて、股間の大きくなったものを、しゃぶり続けていた。

 

 唇がスライドするたびに、エルザの長い髪が靡き、彼の太股をサッと撫でる。

 下腹部では胸がプルンプルンと揺れて、その先っぽが、ポッコリと膨らむお腹を優しく擽る。

 エルザの呼吸が吹き付けられて、股間一帯がじんわりと熱くなっている。

 

 休日になると訪れる至高の時間。

 だが、この時のヒロシは、一概にそれを喜ぶことはできなかった。

 

 確かにこの後、膣の中にペニスは飲み込まれ、最高の快感を味わうことになるだろう。

 エルザの身体を抱きながら、有りっ丈の精子を、その中に放出することだってできる。

 しかし、どんなに行為を繰り返しても、エルザが喜んでくれるとはまるで思えない。

 

 養ってくれる人間に対しての単なるご褒美──。

 ヒロシは、エルザが自分を捨てて出ていくことに、並々ならぬ恐怖を感じていた。

 不自由にならないようにお金は渡している。だが、ただそれだけ。

 

 自分以上の裕福な人間が現れたら、太刀打ちできるはずもない。

 いくら部長になったとはいえ、単なるサラリーマン。他には何の魅力もないのだ。

 セックスをさせて貰えるという、好条件を与えられていながら、イカせることすらできない。

 

 持てる限りの全てを込めて、エルザのあそこを愛撫する。だが、彼女は声一つ出さなかった。

 

 咥えられたペニスが、出たり入ったりを繰り返しながら、舌でクルクルと舐め回されている。

 その時、射精感が一気に込み上げ、ヒロシは泣きそうな顔で声を上げた。

 

「え、エルザさん……も、もう、無理です……出ちゃいそう」

 

 その一言で、エルザは咥えていたペニスを口から離した。そして、呆れた顔でヒロシに目を向ける。

 

「今日も、はえぇなぁ~。 せっかく、相手になってあげてんだから、少しは頑張りなよ~」

 

 そんなことを言われても、エルザの身体は何から何まで次元が違う。

 夜のお店のお姉ちゃんならば、耐えられる行為でも、彼女にされると快感は倍以上。

 とてもじゃないが、我慢など出来るはずもない。その言葉にしょんぼりしてると、エルザがクスッと笑う。

 

「なに、ヘコんでんだよ。 ハメてやっから元気だしな」

 

 そう言ってエルザは軽くキスを繰り返す。そして、股間の上に跨り、腰をゆっくりと沈めていった。

 たまに見せる優しさが、彼の胸をキュッと締め付ける。

 

(この優しさは単なる哀れみだ。 好意がある訳じゃない)

 

 彼にしてみれば、それが現実だった。こんな美しい女性の心を奪うなど、単なるおっさんにはできないのだ。

 気落ちしていると、火照るほどの温かさが、亀頭の先端を包む。次の瞬間、彼女の腰が一気に下がり、ペニスはニュルっと埋め込まれていった。

 

「はぁ~~~っ!」

 

 思わず飛び出るいつもの吐息。包み込む感触と締め上げてくる圧力だけで、射精感が一気に襲う。

 ただ、中に入ってるだけで気持ちいい。なのに、勝手に蠢く膣が、上下・左右に大きく波うっている。

 ヒロシは激しく息を乱しながら、遠い目をして裸のエルザを見つめていた。

 

 淫らなことをしてるはずなのに、M字に開脚したその姿も、芸術品のように美しい。

 彼は、彼女の尊さを改めて思い知っていた。そして、自分なんかとセックスをしてくれることを不思議にさえ思う。

 

「あ、あのぉ~、エルザさん……」

 

 ヒロシは勇気を振り絞りって口を開いた。自分なんかと、肌を合わせてくれる理由がわからない。

 

「……ん? どうした? 改まった顔して」

 

 エルザは根元までペニスを挿れながらも、キョトンとした顔で彼を見つめた。

 

「どうして、僕とセックスしてくれてるんですか? 自分なんか、ただのキモイ親父だし……エルザさん、全然、気持ち良くないですよね?」

 

 エルザはその言葉を聞いて軽く笑みを浮かべた。

 

「そりゃ、自分を養ってくれてる人間なんだ……したくなったら、相手してやるのは当然でしょ~」

 

 それは、予想通りの言葉だった。ヒロシの顔に少し影が落ちる。

 しかし、エルザはさらに言葉を重ねた。

 

「それに……おっさん、向こうの世界でペットにしていた”オーク”のポチに、似てるんだよね」

 

 その言葉を聞いて、ヒロシの頭にアニメでよく見る、ブタのような魔物”オーク”が浮かぶ。

 そんな魔物をペットにしていたことも驚きだが、似てると言われてさらに困惑していた。

 

(自分って、あんなに不細工だったのか……)

 

 そう思いながら青ざめていると、エルザは唇を重ねてニッコリと微笑む。

 

「なに、思い詰めてんのさぁ。 今日はおかしいぞぉ? いい目を見てんだったら、目一杯楽しんだら良いじゃん」

 

 しかし、ヒロシはその言葉を素直に受け入れられなかった。この天国のような時間が、いつ無くなってしまうかわからないのだ。

 エルザが居なくなってしまったら、きっと希望を失い、抜け殻のような人間になってしまうだろう。

 その恐怖が、ずっと続くと思うと胸が痛い。不安を募らせ、尊い眼差しを彼女に向ける。

 

 その時、エルザがあっさり言った。

 

「永遠なんてものは、どこにも無いんだよ。 私だって、いつかは向こうの世界に帰る。 だったら、一日一日を楽しんだ方が得じゃん!」

 

 その言葉で、ヒロシの脳裏に戦慄が走る。まさに、その通りだ。

 彼女は異世界の人間だ。ずっと、この世界にいる訳にはいかない。

 いつかは、帰らなくてはならないし、その方法を必死になって探している。

 

 だったら、こんな奇跡みたいな状況を、楽しまなくてどうするというのだろうか。

 ヒロシは、エルザの身体をギュッと抱き締めると、その唇を無我夢中で貪っていった。

 

「エルザさ~ん!」

 

「ちょ、ちょっと……なに急に甘えだしてんだよ? しょうがねぇなぁ~」

 

「チュッチュ、チュッチュ……」と唇を貪り合う音が、リビングに響き渡った。

 クルクルと回りながら絡み合う舌が、ヒロシの口に入ったり、エルザの口に入ったりを繰り返していく。

 

 そして、ゆっくりと動き始めるエルザの腰。

 膣の中に収まったペニスが、「ヌチュッ、ヌチュッ……」と音を立てながら、出たり入ったりを繰り返していく。

 乾いていたペニスが、そのたびに粘膜に覆われて、しっとりと濡れていく。

 

 次第にヒロシの呼吸は荒くなっていった。今まで動いていなかったのに、その腰が突き上げるように動き始める。

 

「イキそう……?」

 

 エルザが問いかけると、ヒロシは瞳を閉じた泣きそうな顔で、声も出せずに「うん」と頷く。

 それを確認した彼女は、腰の動きを速めながらも、彼の乳首を「チュッチュ……」と吸った。

 

 時間にすれば、それは僅かだった。それでも、ヒロシはこの時間が堪らなく愛おしい。

 彼女の全てが全身を通して伝わってくる。それを感じながら、絶頂という快感を迎えることができるのだ。

 ヒロシはしがみ付くように、彼女の身体を抱きしめた。

 

「いっ、イク゛──────ーっ!」

 

 そして、絶叫と共に、「ビュッビュ、ビュッビュ……」と、飛び出していく精子。射精の衝撃で意識が朦朧となりながらも、愛おしむように抱きしめた身体を撫で回す。

 

 エルザは飛び出してくる精子を受け止めながら、それを絞り尽すように、ゆっくりと腰を動かし続けた。

 そして、その唇にもう一度、濃厚なキスをする。

 

 セックスをさせて貰えるという、好条件を与えられながらも、彼はまだ気付いていない。

 

 最初に出会った時から、エルザはヒロシのことが気に入っていた。

 エルザは変態だが、誰彼構わず相手にするような節操のない女ではない。

 ポチに似たような見た目に、一瞬で心を射抜かれていたのだ。

 

 キスを繰り返すその瞳には、我が子を愛するようないつくしみの気持ちが、確かに宿っている。

 萎んでいくペニスの柔らかさを感じながら、エルザはひたすら腰を動かし続けていった。

 

 

 

 

 

 

 

              ~to be continued~

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