休日の昼下がり──
ヒロシは太陽の光が燦々と差し込むリビングで、裸でカーペットに寝転がりながら、目の前の愛おしいものを必死になって舐めていた。
ブロンドの茂みに覆われたその部分は、唾液と愛液が混ざりあって、ビッショリと濡れている。しかも、そこに光が差し込みキラキラと輝いていた。
彼は自分の知る、あらゆるテクニックを駆使していた。
割れ目は、少しずつ口を広げて中を覗かせている。そこから止め処なく粘膜が溢れ、根元の所では小さかったクリトリスが、プックリと膨らみ大きくなっている。
なのに、エルザはいつものように、まったく感じてる様子はない。
彼の顔にお尻を向けながら身体に乗り、「ジュポ、ジュポ……」と音を立てて、股間の大きくなったものを、しゃぶり続けていた。
唇がスライドするたびに、エルザの長い髪が靡き、彼の太股をサッと撫でる。
下腹部では胸がプルンプルンと揺れて、その先っぽが、ポッコリと膨らむお腹を優しく擽る。
エルザの呼吸が吹き付けられて、股間一帯がじんわりと熱くなっている。
休日になると訪れる至高の時間。
だが、この時のヒロシは、一概にそれを喜ぶことはできなかった。
確かにこの後、膣の中にペニスは飲み込まれ、最高の快感を味わうことになるだろう。
エルザの身体を抱きながら、有りっ丈の精子を、その中に放出することだってできる。
しかし、どんなに行為を繰り返しても、エルザが喜んでくれるとはまるで思えない。
養ってくれる人間に対しての単なるご褒美──。
ヒロシは、エルザが自分を捨てて出ていくことに、並々ならぬ恐怖を感じていた。
不自由にならないようにお金は渡している。だが、ただそれだけ。
自分以上の裕福な人間が現れたら、太刀打ちできるはずもない。
いくら部長になったとはいえ、単なるサラリーマン。他には何の魅力もないのだ。
セックスをさせて貰えるという、好条件を与えられていながら、イカせることすらできない。
持てる限りの全てを込めて、エルザのあそこを愛撫する。だが、彼女は声一つ出さなかった。
咥えられたペニスが、出たり入ったりを繰り返しながら、舌でクルクルと舐め回されている。
その時、射精感が一気に込み上げ、ヒロシは泣きそうな顔で声を上げた。
「え、エルザさん……も、もう、無理です……出ちゃいそう」
その一言で、エルザは咥えていたペニスを口から離した。そして、呆れた顔でヒロシに目を向ける。
「今日も、はえぇなぁ~。 せっかく、相手になってあげてんだから、少しは頑張りなよ~」
そんなことを言われても、エルザの身体は何から何まで次元が違う。
夜のお店のお姉ちゃんならば、耐えられる行為でも、彼女にされると快感は倍以上。
とてもじゃないが、我慢など出来るはずもない。その言葉にしょんぼりしてると、エルザがクスッと笑う。
「なに、ヘコんでんだよ。 ハメてやっから元気だしな」
そう言ってエルザは軽くキスを繰り返す。そして、股間の上に跨り、腰をゆっくりと沈めていった。
たまに見せる優しさが、彼の胸をキュッと締め付ける。
(この優しさは単なる哀れみだ。 好意がある訳じゃない)
彼にしてみれば、それが現実だった。こんな美しい女性の心を奪うなど、単なるおっさんにはできないのだ。
気落ちしていると、火照るほどの温かさが、亀頭の先端を包む。次の瞬間、彼女の腰が一気に下がり、ペニスはニュルっと埋め込まれていった。
「はぁ~~~っ!」
思わず飛び出るいつもの吐息。包み込む感触と締め上げてくる圧力だけで、射精感が一気に襲う。
ただ、中に入ってるだけで気持ちいい。なのに、勝手に蠢く膣が、上下・左右に大きく波うっている。
ヒロシは激しく息を乱しながら、遠い目をして裸のエルザを見つめていた。
淫らなことをしてるはずなのに、M字に開脚したその姿も、芸術品のように美しい。
彼は、彼女の尊さを改めて思い知っていた。そして、自分なんかとセックスをしてくれることを不思議にさえ思う。
「あ、あのぉ~、エルザさん……」
ヒロシは勇気を振り絞りって口を開いた。自分なんかと、肌を合わせてくれる理由がわからない。
「……ん? どうした? 改まった顔して」
エルザは根元までペニスを挿れながらも、キョトンとした顔で彼を見つめた。
「どうして、僕とセックスしてくれてるんですか? 自分なんか、ただのキモイ親父だし……エルザさん、全然、気持ち良くないですよね?」
エルザはその言葉を聞いて軽く笑みを浮かべた。
「そりゃ、自分を養ってくれてる人間なんだ……したくなったら、相手してやるのは当然でしょ~」
それは、予想通りの言葉だった。ヒロシの顔に少し影が落ちる。
しかし、エルザはさらに言葉を重ねた。
「それに……おっさん、向こうの世界でペットにしていた”オーク”のポチに、似てるんだよね」
その言葉を聞いて、ヒロシの頭にアニメでよく見る、ブタのような魔物”オーク”が浮かぶ。
そんな魔物をペットにしていたことも驚きだが、似てると言われてさらに困惑していた。
(自分って、あんなに不細工だったのか……)
そう思いながら青ざめていると、エルザは唇を重ねてニッコリと微笑む。
「なに、思い詰めてんのさぁ。 今日はおかしいぞぉ? いい目を見てんだったら、目一杯楽しんだら良いじゃん」
しかし、ヒロシはその言葉を素直に受け入れられなかった。この天国のような時間が、いつ無くなってしまうかわからないのだ。
エルザが居なくなってしまったら、きっと希望を失い、抜け殻のような人間になってしまうだろう。
その恐怖が、ずっと続くと思うと胸が痛い。不安を募らせ、尊い眼差しを彼女に向ける。
その時、エルザがあっさり言った。
「永遠なんてものは、どこにも無いんだよ。 私だって、いつかは向こうの世界に帰る。 だったら、一日一日を楽しんだ方が得じゃん!」
その言葉で、ヒロシの脳裏に戦慄が走る。まさに、その通りだ。
彼女は異世界の人間だ。ずっと、この世界にいる訳にはいかない。
いつかは、帰らなくてはならないし、その方法を必死になって探している。
だったら、こんな奇跡みたいな状況を、楽しまなくてどうするというのだろうか。
ヒロシは、エルザの身体をギュッと抱き締めると、その唇を無我夢中で貪っていった。
「エルザさ~ん!」
「ちょ、ちょっと……なに急に甘えだしてんだよ? しょうがねぇなぁ~」
「チュッチュ、チュッチュ……」と唇を貪り合う音が、リビングに響き渡った。
クルクルと回りながら絡み合う舌が、ヒロシの口に入ったり、エルザの口に入ったりを繰り返していく。
そして、ゆっくりと動き始めるエルザの腰。
膣の中に収まったペニスが、「ヌチュッ、ヌチュッ……」と音を立てながら、出たり入ったりを繰り返していく。
乾いていたペニスが、そのたびに粘膜に覆われて、しっとりと濡れていく。
次第にヒロシの呼吸は荒くなっていった。今まで動いていなかったのに、その腰が突き上げるように動き始める。
「イキそう……?」
エルザが問いかけると、ヒロシは瞳を閉じた泣きそうな顔で、声も出せずに「うん」と頷く。
それを確認した彼女は、腰の動きを速めながらも、彼の乳首を「チュッチュ……」と吸った。
時間にすれば、それは僅かだった。それでも、ヒロシはこの時間が堪らなく愛おしい。
彼女の全てが全身を通して伝わってくる。それを感じながら、絶頂という快感を迎えることができるのだ。
ヒロシはしがみ付くように、彼女の身体を抱きしめた。
「いっ、イク゛──────ーっ!」
そして、絶叫と共に、「ビュッビュ、ビュッビュ……」と、飛び出していく精子。射精の衝撃で意識が朦朧となりながらも、愛おしむように抱きしめた身体を撫で回す。
エルザは飛び出してくる精子を受け止めながら、それを絞り尽すように、ゆっくりと腰を動かし続けた。
そして、その唇にもう一度、濃厚なキスをする。
セックスをさせて貰えるという、好条件を与えられながらも、彼はまだ気付いていない。
最初に出会った時から、エルザはヒロシのことが気に入っていた。
エルザは変態だが、誰彼構わず相手にするような節操のない女ではない。
ポチに似たような見た目に、一瞬で心を射抜かれていたのだ。
キスを繰り返すその瞳には、我が子を愛するようないつくしみの気持ちが、確かに宿っている。
萎んでいくペニスの柔らかさを感じながら、エルザはひたすら腰を動かし続けていった。
~to be continued~