雷鳴が鳴り響く嵐の夜、魔王”アズベール”はこの世界に転生した。
とくに特徴のない、ごく一般の家庭の赤ん坊として──
だがその内側には、かつて世界征服を目論んだ魔王の記憶が、確かに息づいていた。
言葉は話せないし、魔力もまだ復活してない。
だが、異世界で培った経験は、彼の内部に色濃く残っていた。
キヨミは、授乳の時間がとうに過ぎているというのに、ベビーベッドの上でお腹を空かせて泣き叫ぶ我が子を、ただぼんやりと眺めていた。
オッパイを欲しがっているのはわかっている。
だが、どうしてもそれをすることを躊躇っていた。
まだ赤ん坊のタクヤが、怖くて堪らない。
愛しい我が子のはずなのに、どうしてもこの子が普通の赤ちゃんとは思えなかった。
乳房を口に含ませた途端、小さな舌が敏感な部分に巻き付いて、まるで愛撫のように優しく先端を刺激する。
キヨミは授乳の度にイカされて、もはや自分の子供として見れなくなっていた。
まだ、幼い赤ん坊──
それなのに、その舌使いは絶妙で、まるで百戦錬磨のスケコマシのような、狡猾さを兼ね備えている。
これまで生きてきて、乳首でイカされたことなど一度もなかった。
なのに、咥えられた瞬間、意識が遠くなり、込み上げてくる感情を押さえることはできなかった。
しかも、目の前に旦那が居ようとお構いなしだ。
我が子の成長過程を楽しみにする夫の前で、無様な姿は見せられないと必死に堪えていた。
だが、ゆっくり蠢くヌルヌルとした感触は、感じる部分を的確に捕え、妙な気分にさせていく。
「ダメっ……」と思いながらも、身体中に電流が流れるような衝撃が走り、夫の前で失禁までしてしまう。
その時から夫は、キヨミに冷たくなった。
いつかは、この子の女にさせられてしまう──
そんな予感を本能が告げていた。
そう思いながらも、ミルクを与えず、ひもじい思いをさせる訳にもいかない。
キヨミは身体を震わせながらも、タクヤを抱きかかえ、衣服を捲って胸を露わにする。
そこからポロンと飛び出る胸を見て、今まで泣き叫んでいたタクヤが急に、ニンマリと笑う。
そして、その口に含まれた瞬間、キヨミは「まただ……」とすぐに感じた。
咥えられた乳首は、感じる所を舌先で擽られ、ゾクゾクした悪寒が背筋を走る。
その視線は朦朧として宙を彷徨い、ポカーンと開いた唇が小刻みに震えていく。
我が子にオッパイを与えているだけなのに、切なげな声がその口から漏れていった。
(間違いなく、この子は私をイカせようとしている……)
そう思わずにはいられなかった。
やがて、その身体がビクンビクンと痙攣を始め、我が子を抱きかかえる腕に力がこもる。
そして──
「あ゛ぁ────ーっ! ……い、イグ────ーっ!」
キヨミは成す術もなく、また絶頂を向かえさせられた。
瞳孔の開いた眼差しで何もない所を見つめ、呼吸を荒げ、身体をビクビクと震わせている。
しかし、執拗に繰り返される舌の動きは止まらない。
タクヤが満足して、口から乳首を放した時、彼女は放心状態でお漏らしまでしていた。
このままではいけないと、哺乳瓶でミルクを与えようとしてみたが、泣き叫ぶばかりで咥えてもくれない。
仕方なしに乳首を咥えさせると必ずイカされる。
このことに悩んで、キヨミはノイローゼ寸前にまでなっていた。
こんなことを、誰かに打ち明けられるはずもなかった。
万が一誰かに知られたら、キヨミもタクヤも世間から後ろ指を指され、爪弾きにされてしまうだろう。
そうして秘密にしたまま、歪んだ二人の関係は、終わりの見えない日々の中で延々と続いていった。
そして──
タクヤが乳離れをした頃、悲劇は起きた。
それは、深夜も深夜。
夫もタクヤも寝静まり、キヨミも深い眠りに落ちていた。
だが、不意に得体の知れない感触を覚え、キヨミの背筋が一気に凍る。
膣の中に何かが挿入されて、執拗に出たり入ったりを繰り返している。
その感触には、まったく心あたりはない。だが、太くて長いそれは明らかに男性器だった。
隣には間違いなく旦那が寝ていて、呑気に寝息を立てている。
けれど布団は剥がされ、キヨミの傍らには、身に着けていたはずのパジャマの下とパンティが、無造作に投げ捨てられていた。
慌てて飛び起きようとするものの、身体全体が痺れたようにピクリとも動かない。
それでも、なんとか現状を把握しようと渾身の力で顔を上げた。
そこには、暗闇の中で丸出しにされたキヨミの下半身──。
股は大きく広げられ、その間で小さな影がゆっくりと動いている。
小さな身体で彼女のあそこに一生懸命、股間を打ち付けているのは、紛れもなく自分の息子のタクヤ。
──キヨミは愛する我が子に犯されていた。
いつか、こんな日が来るだろうとは予想はしていた。
乳首を吸われてイカされる度に、自分の息子でありながら、男としてしか見れなくなっていた。
しかし、タクヤは一歳を迎えたばかり。まだヨチヨチ歩きしか出来ない、自分の子供。
キヨミの顔から一気に血の気が引いていった。
「だ……だめっ……あなたは、そこから生まれてきたんだよ……私は母親なんだよ……」
声にならいほどの小さな囁き。
隣の旦那に気付かれてはならないと、首を振って彼の行動を止めようとする。
しかし、タクヤは「ふふふ……」と無邪気に笑いながら、小さなお尻をプリプリと振り続ける。
次第にあそこは火照り始め、キヨミの呼吸が徐々に弾んでいった。
一緒にお風呂に入ったり、おしめを変えたりして、息子の性器は散々見ていた。
だが、小指にも満たないほどで、こんなに大きくはない。
そんなものが、これほど膨張するとは到底思えない。普通の成人男性より、明らかに太くて長いのだ。
しかも、カリ首のところが異様に引っ掛かる。
それはまるで定規で書いた三角形のように鋭く、膣壁をボリボリと擦り続けている。
そんな経験は初めてで、身体中の力がジワジワと抜け、切ない思いが急速に込み上げる。
キヨミは思わず、自分の口を両手で塞いでいた。
隙間から荒い呼吸が、「ふー、ふー」と漏れている。
だが、声だけは出すまいと懸命に堪えていた。
自分の子供とセックスして、感じてしまうなど母親として失格だ。
隣の旦那に気付かれたら、離婚だけではすまなくなってしまうだろう。
虚ろな眼差しで天井を見つめながらも、執拗に繰り返される出し入れを、歯を食いしばって乗り越える。
だが、あそこから溢れる粘膜が、息子のペニスに絡み付き、「クッチュ、クッチュ……」と嫌らしい音を響かせ続けていった。
(もう、やめて……動かさないで……早く終わって……)
そう願いながらも、意識は朦朧として思考が定まらない。
別のことを考えようとしても、あそこを擦り続けるペニスのことで頭がいっぱいで、快感が怒涛のように込み上げてくる。
授乳でイカされた時から気付いていた──この子は普通じゃない。
女の身体を知り尽くしたように、あの手この手を使って、弱い部分ばかりを攻めてくる。
単純に、この身体を欲望の捌け口にしてるとは思えない。
タクヤは確実にキヨミを堕とそうとしているのだ。
しばらくすると、我が子の小さな手が、彼女のパジャマの胸元のボタンをプチプチと外していった。
そして、胸元を大きく開き、ブラを捲って胸の膨らみを露わにする。
伸びてくる手が摘まむのは、いつも絶頂を迎えさせられていた乳首。
ゆっくりと捏ね繰りまわされて──キヨミには、もう堪えることなどできなかった。
あとは、積もり積もった、この切ない感情を発散させるしか道はない。
その時、膣がペニスをキューッと締め付ける。
それと同時にタクヤは、今まで以上に激しく腰を動かした。
そして、膣の中に「ビュッビュ、ビュッビュ」と精子をまき散らす。
「う゛ぅ────────ーっ!」
両手でしっかり押さえた口から、キヨミの悲しい声が漏れる。
大きく見開いた瞳には涙が滲み、頬を伝ってゆっくりと流れていく。
(息子に精子を出されて、イカされてしまった……完全に関係を持ってしまった……)
魂が抜けたように呆然としていると、タクヤはキヨミの身体をうつ伏せにする。
そして、お尻の上に乗っかり、もう一度ペニスを、膣の中にニュルっと埋め込んでいった。
罪悪感を感じながらも、キヨミにはもう拒むことすらできない。
この身体が、自分の息子のことを異性として認めてしまったのだ。
夫婦の寝室に、キヨミのすすり泣くような声が延々と響く。
一晩中それが続き、夜が明ける頃──キヨミはタクヤの女になっていた。
~to be continued~