「なに、勝手に出してんの!? しかも、中に出しやがってぇ!」
ヒロシが顔を上げた瞬間、そう叫ぶ少女の掌が、頬に目掛けて飛んだ。
『バチーン!』という音と共に、焼け付くような衝撃が走り、ヒロシの目の前に、いくつもの星が弾け飛ぶ。
「いっ────たぁっ!」
ヒロシは思わず、情けない声を漏らし、涙目になったまま固まった。
いまだに少女とは繋がったまま──。
柔らかく包まれる"あそこ"の心地好さとは対照的に、ヒリヒリとした痛みが現実に引き戻す。
「許可するまで、出しちゃダメって言ったよね!」
表情ひとつ変えず、凄みを利かせた少女の顔は、氷のように冷ややかだった。
ヒロシはその圧に、言葉も出せずに怖気づく。
──ヒロシは役員になるまで必死になって働いてきた。
気が付くと、周囲は顔色を伺う人間ばかり。こんな視線を向けられることなど暫くなかった。
そういうお店に行っても、あくまでお客様。ここまで侮られることなどない。
しかし、今、年下の少女が明らかに自分を見下し、躊躇いもなくビンタまで食らわせた。
いまだに少女の中に収められた”あそこ”から、心地好い”うねり”と火照るような温かさを感じるのに、身体の震えが止まらない。
ヒロシは対面座位の格好のまま、涙を流して頭を下げた。
「ごめんなさい……許してください……」
このまま機嫌を損なえば、取り返しの付かないことになる。そんな、恐怖を感じていた。
ヒロシは、この歳まで独り身で、ある程度の蓄えは持っている。
都心の一等地にマンションまで買った。
だが、使うことと、いったら月一回通う、夜のお店しかない。
──お金で済むのであれば……そう思い、少女の出方を待つ。
しかし、その謝罪に対しての、少女の返答はヒロシの予想を遥かに超えるものだった。
「じゃあ、私が満足するまで出すな──今度、勝手なことしたら殺す……」
少女はそう言って悪魔のように微笑んだ。穏やかな口調。だが、その目は全く笑っていない。
その言葉を聞いて、ヒロシの顔から急に血の気が引いていく。
ヒロシはこの時、少女の気配から正真正銘の殺意を感じていた。
たった今、最後の一滴まで搾り取られたばかり──。
挿入したままの”あそこ”から、ニュルニュルとした感触が伝わり、いまだに気持ち良さが込み上げてくる。
しかし、頼りのものは立つどころか、ピクリとも反応しない。
完全に役目を終え、力尽きたまま。どんなに力を込めても復活する気配はない。
ヒロシは額からダラダラと汗を流していた。
出来ないと言えば、彼女の逆鱗に触れてしまうだろう。
しかし、嘘をつけばそれ以上の身の危険が待っている──そんな気がしてならない。
「す……すみません……も……う、立たないです……」
ヒロシは決死の覚悟で真実を言った。
言葉を言った瞬間、少女はすぐにキレるだろうと身構えていた。
しかし、彼女はつまらなそうに、「ふ~ん」と言って目を細める。
「おっさん、体力なさすぎぃ~。しょうがねぇなぁ~」
そして、あっさり言うと、彼女はブツブツと詠唱を唱え始めた。
その瞬間、解読不能の言葉が響き、彼女の身体が淡く光り輝く。
それを見て、ヒロシは驚きと戸惑いを隠せなかった。
ピクリともしなかった中のものまで、急に熱くなり、身体中の血液がそこに向かって、一気に流れたのだ。
瞬く間に、ヒロシの”あそこ”に力が漲っていく。しょんぼりしていたものが、反り返るほどに固くなり、彼女の中でビクンビクンと暴れ回っていた。
──まさか……これは魔法? 本物の異世界人!?
信じられない出来事に、ヒロシは呆然とする。
彼女はたしかに言っていた。
勇者パーティーの一員だと──。
数々の奇行で、もしやとは思っていた。だが、こんな奇跡を見せられては、もう冗談にも思えない。
──少女の名前はエルザ・フォン・エスタービッチ。正真正銘の異世界人だ。
その世界では、回復魔法と神聖力を武器に、民衆から「聖女」とさえ呼ばれていた。
勇者と共に魔王を倒したうちの一人。その功績で、彼女は侯爵という貴族の称号まで手に入れている。
しかし──その実は、ただの変態。
彼女は何より、相手が苦しむ様子に喜びを覚え、それにエクスタシーさえも感じていた。
自分で倒した魔物のオークを、瀕死の状態で蘇らせ、それを犯すことに快感を感じるほどのドS。
不細工な魔物が、苦しみながら絶命していく姿は、彼女にとってまさに至高でしかなかった。
この世界に来る切っ掛けになったのも、ゴブリンを犯そうと追いかけ回し、時空の歪みに引きずり込まれたからだ。
そして、見知らぬ世界に辿り着き、そこで声を掛けたのがヒロシ。
既に、その気になっていた彼女にとって、不細工な姿の彼は都合のいい玩具にしか見えなかった。
つまり──ヒロシは最初から標的だったのだ。
エルザ・フォン・エスタービッチ。──その二つ名は「悪魔神官」とも呼ばれている。
「じゃあ、頑張りなよ~」
彼女は、そう言ってヒロシに跨ったまま、ゆっくりと腰を動かし始める。
擦れ合う部分から「クッチュ、クッチュ……」と音が鳴り、ヒロシは眉間に皺を寄せ始めた。
(我慢しなきゃ……)
とは思うものの、早漏のヒロシには土台無理な話だった。
しかも、彼女が掛けた魔法は”ワンポイントヒール”。
身体の一部分を活性化させ、疲労を回復させるどころか、敏感さまでもが数倍に増している。
つまり──この世界でいう媚薬と同じ効果を持つのだ。
さっきより鮮明に伝わる、中の温かさと気持ち良さに、ヒロシは戸惑っていた。
一度目ですら、誰とした時よりも、良い具合に感じていたのに、気持ちの良さは遥かに増している。
彼女の腰が上下に動くたびに、脳天を貫くような快感が全身を駆け巡る。
別のことを考えようと、必死に難しい数式を思い出しているのに、締め付けてくる感触が気持ち良くて集中できない。
それは、まさに”あそこから”何かを搾り出そうとしているような動きだった。
腰の動きもさることながら、”膣”全体の動きが、ヒロシを昇天させようと、ありとあらゆる限りを尽くしている。
無数に広がるザリザリとしたヒダが、ヒロシの敏感な部分に絡み付き、切ない思いを込み上げさせる。
柔らかく包み込むヌルヌルの肉壁が、キュッと締まったり、ウネウネとうねりながら、奥へ向かって吸い込んでいく。
ヒロシはあまりの快感に、朦朧としたまま、エルザの動きに身を任せていた。
本当は思い切り腰を振って、すべてを吐き出し、スッキリさせたい。
だが、そんなことをすれば、大変なことになると本能が告げている。
意識が飛びそうなのを堪え、遠い目をして宙を見てると、エルザが顔を覗き込みニヤリと笑う。
「いい顔、してんじゃん! ご褒美、やんよ」
エルザはそう言って、いきなり神官服をはだけた。
その瞬間、隠れていたキメ細かい肌が剥き出しになり、同時にゆさゆさと揺れる胸の膨らみが、ヒロシの目に飛び込む。
小さくも大きくもない。お椀型で美乳と呼べるに相応しい完璧な形。柔らかさをハッキリと感じさせる、プリンのような揺れ具合。
下着すら付けていない生々しい光景に、ヒロシは呆然と息を呑む。目にした途端、押さえ込んでいた興奮が止まらなくなっていた。
「ほら、吸えよ」
エルザはそう言って、ヒロシの顔を谷間に引き寄せた。
想像以上の柔らかさと、本能を擽る雌の匂いが、ヒロシを更に惑わせる。
横目に見えてるのは、控え目に突起する乳首──。
淡いピンクのその部分は、愛らしさを無性に感じさせ、目が離せないほど欲望をそそる。
吸ってしまったら、感情が制御できなくなるのはわかっていた。だが、知らず知らずのうちに、唇がそこに向かって引き寄せられていく。
いまだにピストン運動は繰り返えされ、ゴールは刻一刻と迫っている。
ヒロシは現実から逃げるように、無我夢中で、口に含んだ部分をしゃぶり始めた。
(もう、ダメだぁ……我慢できない!)
そう思いながらも、チュパチュパと音を立て、涙目になっているヒロシ。それを見てエルザは、悪魔のように笑う。
「ぶっさいくな顔だなぁ~。キャハハハハハ……」
狂気を感じるほどの高笑い。だが、ヒロシはもう、そんなことを気にしてる余裕すらもない。
出すのを我慢するのがやっと。彼女の乳首を吸い続けながら、「早くイッてくれ!」と心から願う。
しかし、エルザはそんな気配など微塵も見せない。微かな喘ぎは漏らすものの、平然とした顔をして、淡々と腰を振り続けている。
ヒロシが苦しそうな顔をすると、微かに微笑む。ただ、それだけだった。
延々と続く、気が狂いそうなほどの快感。ヒロシは鼻水まで垂らし、ブタのようにブヒブヒと泣き始める。
それを見たエルザは、ニンマリと笑い、舌なめずりをして耳元に唇を近付ける。
「出したいの……?」
その声は、まさに悪魔の囁きにしか聞こえなかった。
ヒロシは声を出すこともできず、目を閉じて必死に頷いた。
エルザはそんな様子に、ギラギラと目を輝かせている。そして、更に言葉を重ねる。
「だったらさぁ~。 わたし……この世界に迷い込んで、行く当ても、住むところもないんだよねぇ~。しばらく、おっさんの所に置いてくれる~?」
今までとは打って変わって、甘えたような猫なで声。嫌な予感と不穏な気配しかしない。だが、迷ってる暇などなかった。
エルザは、ニヤニヤ笑いながら腰の動きを速めていたのだ。
「ねぇ~。気が向いたら相手にもなってあげるから~。いいでしょ~?」
エルザは、ヒロシの返答など待つ気がないようだった。険しい顔のヒロシを見ながら、冷ややかな笑みを浮かべ、腰をグルグルと回し始める。
吸い込まれるだけで、既に窮地なのに、亀頭を締め付ける感触が半端ない。
「わかったー! わかりました! だから出させてぇ~!」
必死に叫ぶヒロシの言葉に耳も貸さず、エルザは「グッチュ、グッチュ」と音を立て、腰を動かし続けいった。
「あっ、そうだ~! 生活するお金もないから、養って貰わないと駄目かもぉ~」
もはや、ヒロシの耳には、エルザの言葉は届いてない。カニのように口からブクブクと泡を吹き、有りっ丈の"精子"をエルザの中に思いっ切り撒き散らす。
完全に意識は飛び、自分が今、どんな状態なのかもわからない。
しかし、”あそこ”を柔らかく締め付けるヌルヌルしたものは、根元まで深く埋め込んだり、亀頭以外の所を剥き出しにしたりを、いまだに繰り返し続けている。
遠退く意識の中で、エルザの声が微かに聞こえる。
「おっさんは、この世界での奴隷1号ね……」
さまざまな人々が行き交う公衆トイレ。
その個室の一室で、性器の擦れ合う卑猥な音が、いつまでも「クチュクチュ……」と響き続けていった。
~to be continued~