繁華街を抜けてしばらく歩くと、街はずれに小さな居酒屋がぽつんと建っていた。
大学が近いこともあって、この店ではちょうど新入生の歓迎コンパが開かれ、宴もたけなわだった。
ほぼ貸し切り同然の騒がしさ。だが、その中にぽつぽつと一般客の姿も混じっている。
大広間には整然と席が並んでいるはずなのに、盛り上がった学生たちはすでに席の存在など気にも留めず、好き勝手にグループを作って輪を広げていた。
店内のあちこちで笑い声が弾け、乾杯の声が重なり、熱気とアルコールの匂いが渦を巻いている。
そんな喧騒の片隅に、カップルがぽつりと一組座っていた。
学生たちの弾ける空気の中で、二人だけが別世界にいるかのように静かだ。
それがかえって目立つはずなのに、周りの学生たちは誰一人として気に留めていない。
誰も視線を向けず、まるでカップルの存在だけが店内から切り取られているようだった。
女の名前はカオリ。
今日の主役である新入生のひとり。だが、特に美人でもなければ、決定的な欠点があるわけでもない。
黙っていれば、そこにいるのかどうかすら分からない──そんな、印象の薄い外見だった。
その“影の薄さ”は性格にもそのまま表れている。
良く言えば控えめ、悪く言えば流されやすい。
物事をはっきり決められず、誰かの意見に合わせてしまうタイプだった。
そんな彼女は、今、助けを求めているかのように、虚ろな瞳で遠くを眺めている。
その華奢な身体は、何かに怯えているかのように小刻みに震え、時折り、痙攣でもしてるかのように、ビクンビクンと大きく揺れた。
半分開いた濡れ気味の唇はプルプルと揺れ動き、心ここにあらずのやるせない顔は、傍から見ても異常。なのに周りは誰も気付いていない。
ただ、隣にいる男だけはそれに気付いていた。それどころか、そんな彼女の表情を見て瞳を輝かせている。
さりけ゚なくカオリの膝下に伸びた腕は、何かを弄るようにモゾモゾと動いている。
カオリは涙目になりながら、小声で「やめて……」と呟くものの、男は気にするどころか、さらに厭らしく笑う。
膝下に伸びたように見える手──それは、彼女のスカートの中にまで侵入していた。
それどころか、その手はパンティの中にまで忍び込み、カオリの大切な部分を直に弄んでいた。
男の名前はユウヤ。
大学四年の彼は、毎回この方法で初心な新入生を、散々食い物にしてきた。
体育会系の部活に所属し、身体つきは筋肉の鎧をまとったように分厚い。
だが、そのごつい風貌は決して女性にモテるタイプではない。
隆々とした筋肉に不釣り合いな粗暴な顔つきは、まるで街の片隅に潜むオーガそのもの。
女性に避けられるどころか、近くを通るだけで誰もが逃げていく。
太々しさだけが取り柄で、モテない事を自覚する彼が狙うのは、カオリのような影の薄いタイプ。
嫌なのに、嫌だとはっきり言えない彼女の性格は、ユウヤにすれば絶好の獲物だった。
最初は優しいフリをして近付き、宴会の席だというのに構わずイカせたり、あわよくば潮まで吹かせる。
控えめな彼女たちは、こんな所でイカされても何も言えなかった。
──それどころか、引け目を感じさせられ、ホテルにまで連れ込まれる。
そうやって女の身体を散々弄んできたユウヤ。カオリは今、そんな彼の毒牙に掛かり、あと少しでピークまで向かえようとしていた。
下着の中では、今まで誰にも触られたことのない穴の中に、ゴツゴツした指が侵入し、ゆっくりと出たり入ったりを繰り返している。
しかも、その手の親指が突起したクリトリスを、愛でるようにクルクルと優しく撫でている。
オナニーすらしたことのないカオリにとって、その刺激はあまりにも衝撃的。勝手に反応し始める身体を落ち着かせることすらできない。
──本当は「やめて!」と叫んで逃げ出したかった。
でも、そんな勇気はないし、こんな姿を誰かに見られてしまったら、苦労して入った大学に、もう二度と通えなくなってしまう。
カオリは下着の中に忍び込んだ手を、これ以上好きにさせないように、押さえ付けることしかできなかった。
心の中で「気持ち良くない!」と何度も叫び、込み上げてくる切ない思いを必死にごまかす。
しかし、中から溢れ出すものが、これまで以上に彼の指をヌルヌルにさせる。
その滑りは敏感なクリトリスを、ほどよい加減で刺激していた。
さっきまで、少しヒリヒリとした痛みを感じていたのに、クルクル回る指先が妙に優しく感じられる。
分泌物がさらに溢れ、切ない思いが怒涛のように込み上げてくる。
声を出すまいと口を両手で押さえるが、意識が飛びそうになり、身体がビクンビクンと震え出す。
──そんな時、ユウヤはもう片方の手の指をピンと立てる。
そして、その人差し指で服の上から乳首の周りを、クルクルとなぞった。
「ん゛ん゛──────ーっ!」
カオリは両手で口を押えたまま大きく仰け反った。
顔を真っ赤にして身体を痙攣させながら、放心したように固まっている。
そんな姿を見てユウヤは厭らしく笑った。
指をキュッと締め付けてくる膣の圧を感じながら、この後、ペニスをここに挿れた時の心地好さを思い浮かべていた。
彼女は潮まで吹いて、パンティどころかスカートまでも、ベチョベチョに濡らしている。
ユウヤは、グッタリして寄り掛かってくる彼女を抱えると、誰も見てないことを確認し、店の外へと連れ出していった。
~to be continued~