気が付くとユウヤは裸でベッドに縛り付けられていた。
ピンクの照明に照らされた薄暗い部屋の中──。ムチやロープ、拷問器具などがズラリと並び、壁際には蝋燭の炎が妖しく揺れている。
ここはラブホテルのSM部屋。ユウヤは前に何度かここを利用したことがあった。むろん、手中に収めた女を調教する為だ。
だが、いまだかって自分が調教される立場にはなったことはない。
訳がわからず混乱する彼は、自慢の筋肉で力任せにロープを解こうと、大きな声を出しながら激しく足掻いた。
「なんで俺がこんな状況に! 解けぇ! 解きやがれ!」
しかし、きつく縛られたロープは緩みもしない。
その時、視界に入ったエルザの姿に、ユウヤの思考が一気に止まる。
自分の頬を叩いた絶世の美女が目の前にいる。しかも、衣服は身に着けておらず、ほどよく大きなバストが、プルンプルンと揺れている。
くびれのハッキリした曲線は艶めかしく、その身体付きを見ただけで、異様なほどの興奮が込み上げてくる。
ブロンドの薄い茂みに覆われた部分には、ひと筋の割れ目がくっきりと浮かび、卑猥な匂いを放つそこからはどうしても目が離せない。
ユウヤは今までイイ女には手を出さなかった。そういう女の周りには、なぜか自然と人が集まる。
しかも、必ずといっていいほど、周りの奴らがそういう女に勝手に力を貸す。
そんな女に手を出すと、痛い目をみるのは自分の方だと知っていた。
だから、ユウヤは目立たなく地味な女ばかりを標的にしてきたのだ。
しかし、目の前の淫らな姿に欲求は抑えきれなかった。妖艶なその裸には、何もかも失っていいと思わせるほどの魅力があった。
はち切れんばかりに硬くなったペニスは、痛みを感じるほど反り返り、血管を浮き立たせてビクンビクンと跳ねている。
どんな意図があるのかわからない。だが、この女と繋がる事が出来る──ユウヤはエルザを目の前にして、それを確信していた。
そのうしろには、服を着たままのカオリが呆然と立ち竦んでいる。だが、ユウヤにはそれすらも目に入ってはいなかった。
鞭を手にしたエルザが、ユウヤの姿を見下ろして微笑んでいる。
「ロープを解け! 俺の自慢のペニスで、お前に天国をみせてやるからよぉ!」
こんな状況でもユウヤの態度は相変わらずだった。彼にしてみれば女など精子を吐き出す為の道具でしかない。調教さえすれば、自分の思いのままに出来ると本気で思っている。
その傲慢な態度に、エルザは呆れたように笑った。
「アンタさぁ~、何か勘違いしてない? この場を支配してるのは、アンタじゃなくウチラだから……キャハハハハ」
狂ったような笑い声が部屋の中に騒々しく響いた。普通の女とは全く違うその反応に、ユウヤは一瞬、違和感を覚える。
考えてみれば、裸でいることすら不自然なのに、恥じらいさえ見せないのも、どこかおかしい。
しかし、いくら頭がイカれていようが、目の前の女が上玉であることは間違いない。
ペニスさえぶち込んでしまえば、この女だって「あん、あん……」と声を上げ、快感に善がり狂うだろう──ユウヤはそんな考えを巡らせていた。
エルザがチラッと向けた視線の先には、青ざめた顔をしたカオリの姿も見える。
頭の中では、素っ裸にした二人を散々弄んだ挙句、御奉仕させる姿が鮮明に浮かんでいた。
それを思うと、さらに股間が熱くなり、膨張したものが騒がしく暴れ回っていく。
それを見たエルザは、馬鹿にしたような笑みを浮かべながら、容赦なく鞭を振るう。
「バチン!」という音と共に、激しい痛みが彼の股間を襲った。
「い……いってぇ~っ!」
ユウヤは涙目になって睨みつける。だが、エルザはまったく動じていない。
それどころか、ギャルのように「キャッキャ、キャッキャ」とはしゃいでいる。
「さあ、お仕置きの時間だよぉ~」
エルザはそう言ってベッドに上がった。そして彼の腰に跨り、カチカチになったものを目掛けて、ゆっくり腰を沈めていく。
M字に脚を広げて割れ目がパックリと開き、そこから愛液が滴っている。
その中に大きな亀頭が、「ジュプッ」と音を立てて飲み込まれていく。そして次の瞬間、それは根元まで一気に埋め込まれていった。
「の゛ぁぁ────!」
全体を包み込む感触に、ユウヤの口から思わず声が漏れた。今まで規格外の”それ”が、女の中に収まったことなど一度もなかった。全てが収まる心地は口では表現できないほど気持ちいい。
ウネウネと蠢く膣壁が、絞り上げるように奥へと吸い込んでいる。
ニュルっと締め付けるその感覚は、一部ではなく、あちらこちらで起こり、その快感で急激に射精感が込み上げる。
そして、密着する股間の肌触りが、肉体的な満足感をもたらしている。
まだ、動かしてすらいないのにユウヤは悶絶していた。自分でも気付かぬうちに腰を振るものの、拘束具が邪魔でまともに動かすことすらできない。
白目を剥きながら必死に藻掻くその姿を見て、エルザがニヤリと笑う。
「どう? 気持ち良いか?」
エルザは巨大なペニスを埋め込んでも、顔色一つ変えなかった。
華奢な身体に、そんな大きなものが入ってるというだけでも驚きなのに、辛そうな素振りも喘ぐ様子もない。
平然とした顔で、中に入ったものをスライドさせるように、ピストン運動を始める。すると、険しい顔をしたユウヤが口から泡を吹く。
後でそれを見ていたカオリは、”犯されている”のは彼の方だと悟った。
自分の時とは違い、男の方が完全に弄ばれている。
しかも、目の前でセックスをしているのに、卑猥な感じは微塵もしない。
悶える奴の様子に、何故だか胸の奥がスッとするような、爽快感まで感じていた。
そして──
パンパンと音を立てて打ち付けられるエルザのお尻。言葉のごとく三擦り半で奴は絶叫した。
「で……出る──────────っ!」
しかし、エルザは彼の雄叫びと同時にペニスを抜いた。寸前だったユウヤは泣き出しそうな顔で、エルザに目を向ける。
今にも「なんで……?」と言いたげなその顔には、悲愴感が漂っていた。
そんな彼の顔には、いつもの強気な様子は微塵も感じられない。
「アンタ馬鹿? そんな簡単にイカせる訳ないじゃん」
エルザはそう言ってケタケタ笑った。そして、膣の中にもう一度ペニスを埋め込んで、またパンパンとお尻を打ち付ける。
しかし、長くは続かない。
ユウヤが出しそうなのを察すると、すぐにペニスを抜いて暫く放置する。
次第に「あぁ~っ、あぁ~っ」と泣き叫ぶ彼を見つめながら、エルザは何度も何度も、それを繰り返していった。
そして、「お願いです……何でもしますから、出させてください」と懇願する彼を見て、呆れたように笑う。
「情けない奴だなぁ~。 いつものように犯してみるか?」
エルザはそう言うと、ユウヤの手足を縛っているロープを、すべて外していった。
静まり返った部屋の中で、彼の荒々しい息遣いだけが高らかに響いている。
少し不安げな顔をしたカオリが見つめる中、ロープが解かれてユウヤがムクリと背を上げる。
自由になった彼は、射精をすることしか頭にないくらいに興奮し、エルザに向かって一目散に襲い掛かっていった。
「うぉぉ────ー! 出させろぉ──────ー!」
涎を流してエルザを押し倒そうとする様はまさに野獣。それを目にしたカオリの胸に一抹の不安が過る。
しかし──
下半身を目掛けた勢いのあるタックルですら、エルザはビクともしなかった。
それどころか、美しく整った胸をプルンプルンと揺らして、ユウヤを軽くねじ伏せる。
その力の差は、まさに大人と子供──。
今までどんな相手であろうと、力で捻じ伏せてきた彼にとって、それは屈辱以外の何ものでもない。
ベッドに這いつくばるユウヤは、力の差を思い知ったのか、万策尽きたように悔し涙を流していた。
エルザはそれを冷めた目で見下ろしながら、静かに言った。
「ふふふっ……どうだ? 悔しいだろう? ……お前も、力尽くで犯される女の痛みを知りな!」
そして、再びユウヤを仰向けにして、M字になってその腰に跨る。
パックリと開かれたエルザの”あそこ”に、股間の大きなものが、ジュブっと音を立てて飲み込まれていった。
もはや、彼には抵抗する気力も、エルザをどうにかしようとする考えもない。
虚ろな目に涙を溜めながら、呆然と天井を見上げている。
射精しそうになると”あそこ”から抜かれ──放置されては、また埋め込まれていく。
延々と続く天国と地獄の繰り返し。
そんな中で、彼は自分のしてきたことの過ちにようやく気付く。
力の差のある相手に自由を奪われ、侮辱されることが、どんなに屈辱的で心が痛むかを初めて知ったのだ。
そんなユウヤの姿を見て、カオリがクスクスと笑う。
彼の情けない姿は、あの時、犯されていた自分自身と重なって見えた。
こんな男に恐怖を感じ、それに従おうとしていた自分が、急に馬鹿らしく思える。
「アンタも、たいしたことないなぁ~。本物のオーガの方がまだマシだわぁ~」
エルザのその言葉を聞いてカオリが更に爆笑する。
パンパンとお尻を打ち付ける音が響く中、エルザの嘲笑う声とカオリの楽しそうな笑い声が、部屋の中に甲高く響き続けていった。
~to be continued~