『最果てのパラディン』 トーチ・ポートに興行にやってきた旅芸人の一座。そこの花形である二人の舞姫がウィルに迫って――!? もちろん舞姫たちの正体は女神で、最後はメス堕ちです(`・ω・´)✧

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二人の舞姫

 

 

 

 

「――さあ、皆さんお待ちかねのメインイベント! 我が一座が誇る二人の舞姫、グウィネスとフィリア姉妹の剣舞です!」

 

広場に組まれた舞台に、二人の美女が軽やかな身のこなしで上がった。

周囲から沸いた歓声に応えるように艶やかな仕草でお辞儀をしてみせると、鮮やかな色遣いの薄絹の衣装がふわりと風をはらんで揺れる。

 

今夜は白帆の都(ホワイトセイルズ)で人気を博していると評判の旅芸人の一座がここ灯火の河港(トーチ・ポート)を訪れ、夜の帳を吹き飛ばすように街を賑わせていた。

興行に当たり、この街の事実上の領主である僕のところに事前に座長が挨拶に来て“一番よい席を用意するので是非に”と招待された為、メネルを誘って観覧している。

 

「――この色男」

「何、急に」

酒杯を手に、メネルがニヤニヤしながら僕を小突いた。

「お前だって気付いてるんだろ。あの二人の熱っぽい視線」

まるで地に足がついていないかのように軽やかに踊る二人は、広い舞台を目いっぱい使って観客の目を楽しませていたが、貴賓席の前を通る度に誘うような流し目をこちらへ送ってきていた。

「もしかしたら、二人のお目当てはメネルの方かもよ。君は綺麗な顔をしているから」

黙っていれば、と口が悪く皮肉な表情を浮かべがちな親友に、心の中で付け加えておく。

「バーカ。どう見たって、ありゃお前目当てだろ」

「どうだろうね」

口ではそう言ってみたが、舞姫たちがこちらに送ってくる肌を甘く撫でるような視線には、さすがの自分も気付いていた。

 

美しい舞姫たちは姉妹だから当然というかよく似ていたが、姉のグウィネスは溢れ出る自信と色気を隠そうともしない勝気な雰囲気なのに対し、妹のフィリアは寡黙で思慮深い雰囲気だ。

静と動、昼と夜、炎と水。なぜだか二人は正反対だと感じ、言葉を交わした事もないのにそんな印象を抱く自分を訝しむ。

 

“剣舞”と紹介されながら剣も持たずに踊っていた二人だったが、やがて舞台脇から剣が弧を描いて投げ入れられた。

見事に宙で受け取った舞姫たちは、ワッと沸き上がる歓声を浴びながらしなやかな肢体を存分に使った型を見せてから、互いに打ち合い始めた。初めは軽く剣を交えるだけのものだったのが、やがてトーチ・ポートの荒くれ者たちですら度肝を抜かれるような、激しい剣戟に変わる。

まるで踊っているかのように相手の剣をかわし、雷光が走るように剣を振り下ろし、切り結ばれる刃からは火花が散り、その鋭さと激しさにはもう最初の頃の優美な雰囲気はなかった。

剣舞などという生易しいものではない、本気の殺し合いの様相を呈してきた打ち合いに、その場の誰もが目を奪われ固唾を飲んでいる。

フィリアの剣がグウィネスの肌をかすめてパッと血が散り、悲鳴が上がる――と、それは血ではなく、切れた首飾りに連なる小さな紅い珠だった。

「これ、借ります!」

さすがに座していられず、近くにいた冒険者の帯びていた剣を取った僕は舞台に駆け上がると、二人がまさに切り結ぼうとしている間に滑り込んだ。

「お二人とも、そこまでです!」

真剣勝負をしている中に飛び込むなど危険な真似なのは充分承知していたが、決して二人は自分を傷つけない――そんな確信があった。突然の闖入者に一瞬怯んだ舞姫たちの隙を突き、それぞれの剣を弾き飛ばす。

くるくると勢いよく飛んだ剣が舞台に突き刺さると同時に、静まり返った観客に向けて二人の舞姫の手を取り、高く掲げた。

「迫真の剣舞を演じてくれた舞姫たちに、盛大な拍手を!」

夢から覚めたような顔をした観客たちからパラパラと拍手が起き、釣られるようにだんだんと大きくなっていく。

やがて盛大な拍手と惜しみない称賛の声に包まれた舞台で、先程まで本気で剣を向け合っていたとは思えない微笑みを浮かべて優雅にお辞儀をしたグウィネスとフィリアは、口を動かさないように囁き、するりと舞台を下りていった。

その背中を見送り、ホッと息を吐く。

“今夜、そちらへ参ります”――舞姫たちの囁きが耳に絡みついたまま離れず、直感と予感がこれは避けられない試練なのだと告げていた。

 

 

 

「なんだよ、もう戻るのか?」

いい加減酔っているらしく赤い顔をしたメネルが、声を掛けた。

「ああ、うん。ちょっと用事を思い出して」

「用事、ねぇ」

僕の手元を見てニヤリと笑ったメネルは、察したように一言「ま、お前もたまには楽しんでこい」と背中を叩く。

人混みを抜け、自分の屋敷への道を辿ると、道すがら二階の寝室の明かりが灯っているのが見えた。

逸る気持ちを抑えて屋敷に入り、玄関に鍵を掛けて階段を上がると、寝室の扉を開いた途端に待ち構えていたグウィネスが勢いよく胸の中に飛び込んでくる。

「お待ちしておりましたわ、ウィリアム様♡」

「お姉様、いきなり失礼です。離れてください」

僕からグウィネスを引き離そうと、フィリアが割って入った。

「もう、フィリアは頭が固いわね」

言葉とは裏腹に面白がるように言うグウィネスにプイと顔を背け、フィリアがテーブルへと腕を引く。

テーブルにはワインや果物、軽食が並んでいて、どれも美味しそうだ。

「ウィリアム様の為にご用意いたしました。どうぞ召し上がってください」

「その前に、こちらを」

手にしていた白い花をフィリアに、赤い花をグウィネスに渡すと、二人は受け取った花を髪に挿して、感想を求めるようにこちらを見つめる。

「よくお似合いです――いえ、花の方が見劣りしてしまうでしょうか」

満足そうに微笑む様子に及第点だったらしいとホッとしながら、二人の前に跪いた。

「ウィリアム様?」

 

「それで――今夜はどのような御用向きでしょうか、女神様方」

 

 

 

「……いつ気付いた?」

僕の言葉を聞いて、二人の雰囲気が変わった。

そこにいるのはもう、ただの舞姫ではない。受肉して降臨した二人の女神。

「舞台でお二人の仲裁に入った時に」

グウィネス――不死神スタグネイトがソファにゆったりと身体を預けて座り直し、長い脚を組む。

「勘がいいわね」

スタグネイトは肩をすくめてから、艶然と微笑んだ。

「そうそう、用向きを聞かれたのだったわね――もちろん、お前に会いにきたのよ、ウィリアム」

「それはどのような試練でしょうか」

好意的にも受け取れるセリフに、慎重に答える。なぜなら人の身で神の真意など計れようはずもなく、そして神は気まぐれなものだからだ。

けれど僕の言葉を聞いたスタグネイトの顔から、鼻白んだように笑みが消える。

「お前……私をなんだと思っている」

ずっと黙ったままだったフィリア――灯火の神グレイスフィールが顔を背け、僕にはそれが小さく吹き出したように見えた。

そんな妹の様子を横目に見て、スタグネイトは「まあ、いいわ」と気を取り直すと、自分の身体を見せつけるように科をつくる。

「どうかしら? 私の、人の姿は」

「大変お美しいです」

「もっと褒めてくれてもいいのだけど」

「自分は灯火の神グレイスフィールに誓いを立てた身なれば」

言外に他の神様を褒め称える訳にはいかないのだと頭を下げると、スタグネイトは妹の腕を引いた。

グレイスフィールは引かれるままに背筋を伸ばしてソファに座り、僕を見てから視線を外す。その表情はなぜか少し恥ずかしそうだ。

そんな妹の様子を意に介さずに、スタグネイトは話を続ける。

「時折こうして人の世に降りるのが密かな楽しみなのだよ」

「姉様――もう帰りましょう。ウィルが困っている」

「帰りたければ先に帰ればいいだろう。そもそも私はひとりで来るつもりだったのに、勝手に付いてきたのはお前だ」

険悪な空気が流れたのを見て僕は立ち上がり、テーブルに並ぶワインを手に取った。

「女神様方、僕に会いに来てくださったというのであれば、杯を交わす栄誉をいただけませんか?」

二人は顔を見合わせ、一人は鷹揚に、一人はしぶしぶ頷く。

酒杯にワインを注ぎながら、話を変えた。

「先程の舞台、観ていてハラハラしましたよ。お二人とも本気で殺し合いを始めたのかと」

まさか、あの場にいた誰も思わないだろう。あれがただの姉妹喧嘩だったなんて。

「せっかくお前に今夜、私を抱かせてやろうと思って来たのに、ヤキモチ焼きの妹が邪魔しようとするものだからな」

「はい!? 今、なんて?」

何かとんでもない事を言われた気がして思わず聞き返すと、グレイスフィールも「姉様!!」と語気を荒くした。

「だからヤキモチ焼きの妹が邪魔を――」

「いえ、そこではなく」

聞き間違いであってほしい――そんな祈りも虚しく、スタグネイトは事もなげに繰り返す。

「ん? ああ……今夜はお前に、私を抱かせてやると言ったのよ」

聞き間違いではなかった。

機嫌よく酒杯を乾かすスタグネイトにワインを注ぎながら、なぜグレイスフィールが終始不機嫌なのかがようやく分かった。そして貼り付けた笑顔の内側で激しく動揺する。

 

――あれ? これ、断れるのかな? 断れるよね? だって相手は神様だよ?

 

正体を知らないならまだしも、女神様をお相手するなんてできるはずがない。ましてここには誓いを立てた神までいるのだ。敵対する陣営の神と、“そういう事”をするなんてできっこない。けれど実際の話、目の前にいる女神相手に、人間の自分が断るなんてできるのだろうか――?

 

助けを求めてグレイスフィールを見ると、彼女もまたこちらを見ていた。

その瞳には葛藤の色が滲み、なぜか頬が赤い。

「神様……?」

二杯目のワインを飲み干したスタグネイトはベッドに上がって横たわり、ポンポンと傍を叩いた。

「さあ、ウィリアム――今夜はたっぷり楽しみもうではないか♡」

美女の――女神の誘いに尚も動けず立ち尽くしていると、傍に来たグレイスフィールが僕の手を取る。

「え? あの……」

スタグネイトが楽しそうに笑った。

「ほら、妹もお前に抱いてほしいようだ」

「そ、そんな訳ないでしょう!」

なぜか何も言わないグレイスフィールを振り返ると、顔を赤くした彼女が指を絡めてくる。

突然、邪竜ヴァラキアカを討ち取った時の事を思い出した。

あの時、力を使い果たしたスタグネイトが消える直前、誘うような言葉を掛けられた際、怒ったようにグレイスフィールの遣い火が邪魔をした。

もしかしてあれは、本当に嫉妬だった……?

ゴクリ、と唾を飲む。

これは絶対に避けられないのだと直感した。

目の前にいる二人の女神に恥をかかせるなんて、できるはずがない。

受け入れる以外の選択肢などないのだ。

「失礼します」

深呼吸をひとつしてからグレイスフィールを抱き上げ、ベッドに横たえる。

「ウィル……?」

見つめる視線を感じながらシャツを脱ぎ、二人の美女が横たわるベッドに上がった。

「ウィリアム、早く……♡」

スタグネイトが両腕を広げて誘ってきたが、首を横に振る。

「先程の剣舞、勝ったのはフィリア――グレイスフィールでしたから」

舌打ちでもしたそうな顔でスタグネイトは腕を下ろすと、僕はグレイスフィールの肩を引き寄せた。

「口づけをお許しいただけますか、神様」

カアッと赤くなったグレイスフィールが、コクリと頷く。

なんだか初々しい反応に、つい相手が女神だという事を忘れそうになりながらそっと顎を持ち上げると、彼女は目を閉じた。

唇を重ね、ぷるんとした柔らかな感触を優しく食む。

前世の記憶は曖昧だけれどたぶん憶えている限り僕の人生で初めてのキスで、上手くできているか自信はなかったが、唇を離そうとした瞬間グレイスフィールが「もう少しだけ……」と僕を引き寄せた。

「……ん…………♡」

甘く漏れる吐息に、どうやら気に入ってもらえたらしいとホッと胸を撫で下ろすと、不意に股間を撫でさすられる。

「!!?」

スタグネイトがふくれっ面でズボンの上から愛撫していた。

「姉様!?」

驚く僕とグレイスフィールに、スタグネイトが唇を尖らせる。

「お前たちだけズルいじゃないの。私も仲間に加えなさい」

拗ねたように言うスタグネイトを少し可愛いと思ってしまった自分に苦笑してしまう。

彼女は慣れた手つきで撫で回し、次第に盛り上がっていく股間を嬉しそうに眺めた。

昂っていく下半身に釣られてグレイスフィールとのキスも深いものに変わっていき、唇の隙間から舌を挿し入れると、初めは戸惑った様子の彼女は次第にコツを掴んだように応え始める。

――舌、熱くて甘い……

夢中でグレイスフィールの舌を味わっていると、つと離れたスタグネイトの視線を感じてそちらを見た。彼女は目を合わせたままゆっくりと身に着けている衣服を脱いでいき、豊かな曲線を描く肢体を露わにした。

肉感たっぷりに揺れる乳房から視線を外せずにいると、キスに集中できなくなった僕に苛立ったようにグレイスフィールがグイッと頬を手で掴んで自分に向ける。

妹の嫉妬する様子に忍び笑いを漏らしながら、スタグネイトは僕のズボンと下着を脱がせた。

「ちょっ……!」

焦る僕に構わず、ブルンッと飛び出した陰茎をうっとりと眺める。

「顔に似合わず、なかなか凶暴なモノを持っているではないか♡」

「…………♡」

グレイスフィールまで、思わずといった感じで視線を落とし、反り返る男性器を凝視している。

神様相手に隠し事などできるはずもないが、美女二人の眼前に隠しようもなく昂った状態の陰茎を晒し、まじまじと見られるのはとてつもなく恥ずかしかった。

僕の下半身に身体を寄せたスタグネイトが、おもむろに勃起した陰茎を舐め上げる。

「うあっ――あぁっ」

「ふふ♡」

柔らかくぬるぬるとした舌が竿を舐め、裏筋を擦り、カリ下を弄ぶ。

「そ、それはっ、駄目――駄目ですっ」

「何を言う♡ こんなに気持ちよさそうにビクビクさせておいて♡」

すっかり興に乗った様子のスタグネイトが、亀頭を口に含んだ。

「あああぁぁっ♡」

思わず声を上げてしまうと、グレイスフィールがキュッと唇を引き結び、スタグネイトの隣に屈む。

「神様!?」

グレイスフィールまで陰茎に顔を寄せ、舐め回し始めた。

片や挑発するように、片や恥ずかしそうに、肉棒をしゃぶり、亀頭を咥え、絶え間なく蠢く舌に翻弄される。

「待って――待ってください! 二人でなんて――ッ」

――何、この状況!?

二人の女神が自分の前に跪いて、奪い合うようにフェラチオしている――例え誰かに話したとしても絶対に信じてもらえないような光景に、目が眩みそうだった。

不意にスタグネイトが睾丸を優しく掴む。

「ああ、こんなにパンパンに溜め込んで――可哀想に♡」

可哀想というよりむしろ嬉しそうに、スタグネイトがクスクスと笑った。

「ヤキモチ焼きの女神など信仰するからだ。私のものになれば、こうして定期的に抱かれてやってもよいぞ。どうだ? 今からでも遅くはない」

「いい加減にしてください、姉様!」

妹の声にもどこ吹く風の姉に、グレイスフィールは更に声を荒げる。

「そうやって誘惑してウィルを困らせないでください!」

その声になぜだか焦りのようなものが混じっているのを感じ、不思議に思う。

グレイスフィールに誓いを立ててから今日まで、確かに道は険しく苦しい戦いを強いられた事もあったが、それは自分で決めた事であり神様を恨んだことも信仰を悔やんだ事もない。

「それに姉様だってウィルに干渉しているでしょう」

「まあ、否定はしない。私は英雄を愛しているし、ウィリアムを愛している」

神様の“愛している”は、人のそれとは違う気がする。だから単純にその言葉を愛の告白とは取らなかったけれど、“可哀想”や“干渉”といった単語に引っかかりを感じた。

――なんだろう? 二人は何の話をしているんだろう……?

掴めそうでいて指の間をすり抜けていく答えに手を伸ばそうとした瞬間、スタグネイトが睾丸を口に含んでコロコロと舌で弄ぶ。

「あ、待っ――いけません、女神様がそんなところ―― !」

「こんなに溜めていては、苦しいだろう♡ 私が一滴残らず搾り取ってやるからな♡」

玉から口を離したスタグネイトは改めて陰茎を喉まで咥え込んだ。

ジュボッ、ジュボッと下品な音を立てて吸い絞る女神の喉奥に、一気に精液が昇ってくる。

――イクっ! イクッ! 神様の見ている前で、他の神様の口でイクッ!!

「ぐうぅッ!!」

できるだけ声を上げないように歯を食いしばったが、それでも情けない喘ぎが漏れてしまった。

スタグネイトは口で受け止めた精液を味わうようにしてから、じっくりと飲み込み、「は♡ 思った通り、凄く濃い♡」と笑う。

「それにまだガチガチではないか♡ これならたっぷり楽しめそうだな♡」

そう言ってベッドに扇情的なポーズで寝そべったスタグネイトが「おいで」と誘い、その傍にはグレイスフィールがどうしたらいいのか分からないように、ただ悲しそうな表情を浮かべていた。

「申し訳ありません、スタグネイト。人の身に余る光栄である事は重々承知しておりますが、我儘を聞いていただけませんでしょうか?」

「言ってみよ」

「僕の初めては、グレイスフィールに捧げたく」

その言葉でハッと顔を上げて頬を赤く染めたグレイスフィールとは対照的に、スタグネイトが片方の眉を釣り上げた。

「……女と違って、男は未経験である事を重要視する向きはないと思っていたが」

「一般的にはそうかもしれません」

この場でグレイスフィールよりも先にあなたを抱く事はできない、と視線で伝えると、スタグネイトは大げさな溜め息を吐きながら手で払うような仕草をする。

「ま、こうなるだろうと予想はしていたさ。“これ”が付いてきた時点でな」

妹神をチラリと見てから、彼女は僕の鼻先に人差し指を突き付けた。

「だが交互に、公平に、だ。女神の誘いを袖にした相応の誠意を期待しているぞ」

「はい、聞き入れてくださり、ありがとうございます」

神が公平を望むのもおかしな気がしたが、ひとまず怒り出す事はなかったので良しとする。

「神様もそれでよいですか?」

赤くなったグレイスフィールは素直にコクリと頷くと、薄絹の服をするりと落とした。

滑らかに光る艶やかな肌は上気して淡い桃色に染まり、背中に手を回して抱き寄せると密着する身体は柔らかく、温かい。豊かな乳房はたゆん、と揺れて、触れなくとも極上の柔らかさを物語っていた。

「触れますね」

手にしっとりと吸い付くような柔らかな感触と、それでいて手を押し返してくる張りのある肉に指を沈める。

「ああ、ウィル――あなたの指、とても優しくて――気持ちいい……♡」

男慣れしている様子のスタグネイトと違い、グレイスフィールは受肉する事自体が久方振りらしく身体に慣れていないのか、愛撫にもとても敏感に反応していた。

声が漏れないように口を手で押さえながら、ふっ、ふっ、と息を乱し、潤んだ瞳で僕を見つめる。

「神様、吸ってもいいでしょうか?」

「聞かないで、いい……ウィルの好きにして……♡」

優しくて甘い、どこか懐かしい香りがする乳房に顔をうずめ、そっと乳首を口に含んだ。

「ああッ♡」

途端に甘い喘ぎを上げるグレイスフィールに、ギュッと抱き締められる。

舌を擦り付けて吸っているとすぐに乳首はコリコリと硬くなり、ジワッと口の中に甘い味が広がった。

「あ、え?」

驚いて口を離すと、真っ赤に尖った乳首に白っぽい水滴がいくつも浮いている。

――これって、まさか……

乳房を搾るように愛撫すると、内側から浮き出すように水滴が大きくなった。

「まあ、女神の母乳を口にできるなんて、滅多にない事だろうな」

スタグネイトがニヤッと笑う。

「よし私が手伝ってやろう」

――“手伝う”?

言葉の意味が理解できない僕をよそに、なぜか楽しそうなスタグネイトはグレイスフィールの後ろに回ると、乳房をタプッと持ち上げた。

「ね、姉様!?」

「ほら、ウィリアム。ちゃんと飲み干してやれ♡」

キュウ、と乳首に向けて乳房を搾るたびにぴゅるっと乳が溢れて垂れてくる。

期待を宿した瞳でこちらを見つめるグレイスフィールに引き寄せられるように、再び乳首を含んで、薄甘い乳を吸う。

「あぁ♡ ウィル、もっと――もっと吸って……♡」

たっぷりとした柔らかな乳房に包まれ、赤ん坊のように乳を飲んでいると、軽く萎えていた陰茎がいつの間にか痛いくらいに反り返っていた。

「神…様……」

耐え切れない昂りに彼女を見つめると、グレイスフィールは“分かっている”というように頷き、座る僕に向かい合ってゆっくりと腰を下ろしていく。

「ん……♡ ウィルの凄い――硬い……♡」

――神様が自ら、僕のモノを飲み込んでいく――…

陰茎の根元まで包み込んだグレイスフィールの膣内は熱く、更に奥へと導くようにうねっていた。

「神様の中――気持ちよくて溶けてしまいそうです……」

「これまで頑張ってきたあなたへのご褒美――存分に味わってね」

たぱ、たぱ、と上下に腰を動かすたびに肌がぶつかる音がし、熱いぬるぬるに包まれながら絶え間なく飲み込むような動きで締め付けられる。

いつまでもこうしていたいのに、あっという間に昇ってきた精液を必死にせき止めてこらえていると、グレイスフィールが囁いた。

「我慢しないでいいのよ。私に身を任せて――委ねて――快楽を解放してあげて……♡」

「神様も気持ちいいですか?」

「ええ、とても――あなたと繋がっていると思うと身体の奥から悦びが湧き上がってくる――♡」

微笑むグレイスフィールの言葉に嘘はなさそうだ。

「ごめんなさい、神様……僕、もう――…」

「ええ、いいわ♡ そのまま出して♡」

密着するグレイスフィールが腰を落としたままグリグリと奥に嵌め込んでから、搾り取るように膣内がうねる。

見つめるその瞳に灯る灯火に気が遠くなりそうになりながら、彼女の愛撫に身を任せて快楽を解放した。

「ぐッ――っはぁ――ッ」

ドクッ、ドクッと勢いよく吐き出される精を受け止めながら、グレイスフィールが恍惚の表情で震える。

「あぁ♡ 熱い――♡」

精液を流し込まれた事でグレイスフィールもまた達したのか、すがるように豊かな乳房に僕を抱き締めた。

二人の荒い息遣いが部屋に響く。

天にも昇ってしまいそうな快感の余韻が引く間もなく、スタグネイトが待ちきれないように僕の首に腕を絡めた。

「さあ、次は私の番だぞ♡」

グレイスフィールが腰を上げると、出したのに萎えないままの陰茎が露わになる。

「えっ? どうして……」

愛おしそうにグレイスフィールが僕の髪を撫でた。

「ウィル……私の母乳をたっぷり飲んだから、しばらくは持つ♡」

「へ!?」

どういう事かと聞こうとした僕の頬を掴み、スタグネイトがグイッと自分に向ける。

「ウィリアム、この私をこんなに待たせたのだ。しっかり励んで、満足させよ♡」

「ですが――」

「女神の母乳で精をつけたお前は、一晩中でも萎えずに私たちを悦ばせる事ができる――そういう事だ」

それ以上の説明は不要とばかりにスタグネイトは僕をベッドに押し倒した。

「まずは私が絞り取ってやろう♡」

僕に跨ったスタグネイトが、ゆっくりと腰を沈める。

「んんっ♡ ……ああっ♡ 太さも長さもいい感じではないか♡」

騎乗位で腰を叩き付け始めたスタグネイトが笑う。

「こんなに立派なモノを持っていながら、生かす機会がないなど宝の持ち腐れだな♡ 今夜はたっぷり可愛がってやる♡」

再び、言葉に何かが引っかかり、先程の“可哀想”や“干渉”の言葉と信仰する神についての会話を思い出す。

女神の膣内の強烈なうねりに飲み込まれ、なす術もなく絶頂へと高められていきながら、突然二人の会話の意味に気が付いた。

――ああ、そういう事か……

「ああ♡ 分かる♡ 昇ってきているのが分かるぞ♡」

いやらしい腰遣い。打ち付けられるたびに悩ましく揺れる乳房。快楽に上気した表情に、濡れた肌。

「ウィリアム、このまま搾り取ってやろう♡」

痙攣するようにうねる膣からは、スタグネイトの絶頂も近い事を物語っている。

僕は彼女が腰を浮かせたタイミングで、腰を突き上げた。

「んっふうっ!?」

急に奥を抉られて、ビクンッとスタグネイトが仰け反る。

「分かっていますよ、スタグネイト。ここが、よいのですよね? 先程からいじらしく自分で当てたりして♡」

「どうした、急に――」

「気付いたのです」

繋がったまま体勢を変え、スタグネイトをベッドに押し倒して足首を掴んで秘部を広げさせた。

 

「僕が女性と縁がないのは、お二人のせいなのでしょう? 責任を取っていただかないと」

 

そう言って彼女に腰を打ち付け出す。

「こちらも、弄ってあげましょうね♡」

剥き出した陰核をぷりぷりと指先で弄ってやると、スタグネイトはガクガクと身体を震わせてシーツを握り締めた。

「ま、待て、ウィリアム。これではすぐにオーガズムを迎えてしまう……っ」

「ええ、たくさんイかせてあげます♡」

強引に抽送を続けると、むしろその強引さを悦ぶように愛液が溢れて、膣内がヒクつく。

「ああ♡ いいっ♡ イイッ♡ 凄いぃ♡♡♡」

「クッ――僕、も……ッ」

オーガズムの強烈な痙攣に、搾り取られるように子宮に抜けて射精した。

女神の母乳の効果で萎えない陰茎で痙攣を楽しみ、治まる前に片脚だけ抱えた体位に変えて、腰を振り出す。

「あっ、まだ治まっていないのに――っ♡」

「先程“励め”と仰ったではないですか。あなたの言葉に従い、全力で努めさせていただきますね」

痙攣する膣奥を容赦なく突き上げ、締め付ける膣壁を擦り、陰核を潰し、キスで口を塞いだまま乳首を摘まみ上げて、子宮目掛けて精液を流し込む。

「もう達してしまうのですか、スタグネイト? こんなに快楽に弱いなんて可愛いですね♡」

「ウィリアム♡ お前、凄いわ――こんな凄いの、初めて♡ 絶頂から下りられないのっ♡ こんなに深くて長い快楽――おかしくなるっ♡ おかしくなってしまうぅ♡」

イッてもイッても止まらない抽送に、やがて涙を流して仰け反ったスタグネイトは、気を失ってベッドに沈んだ。

抱き上げた女神をソファに横たえると、もう一人の女神に向き合う。

「お待たせしてすみませんでした、グレイスフィール」

「…………」

放っておかれて、少し拗ねているようだ。

「あなたとゆっくり愛し合いたくて、スタグネイトには先に眠っていただきました」

「……そう」

何度出したか分からないほど射精したはずの陰茎は、萎える気配もなく勃起している。

――本当に、一晩中でも勃たせていられそう……

女神の母乳の効果は絶大だった。

釣れなく僕に背中を向けるグレイスフィールを、優しく抱き締める。

「愛させて、いただけますか?」

「…………」

おずおずと頷いた彼女の顔をこちらに向けてキスをしながら、柔らかくたわわな乳房を思う存分愛撫する。張りがあった感触は、乳をたっぷりと吸われたせいか更に柔らかく変わっていた。

片手を下腹部へと滑らせる。

「っあ……♡」

触れた途端にひだから愛液が溢れ、トロトロと手に伝ってきた。

「こんなに濡らして――可愛いです、神様♡」

「早く――早くちょうだい、ウィル……♡」

僕とスタグネイトの絡みを見て感じてしまっていたのか、すでに僕の形を憶えた膣がぬるん、と陰茎を受け入れた瞬間、ガクンと腰が抜けたようにグレイスフィールがベッドに伏せて痙攣する。

「凄い痙攣……もしかして、達してしまいました?」

奥をトンと小突いただけで、グレイスフィールは絶頂してしまったようだった。

スタグネイトは本人の望むままに激しく、少し乱暴に責めたが、それを見せつけられお預けされて昂りきっているグレイスフィールは、優しく扱った方がよさそうだ。

「夜はまだ長いです。じっくり愛させてください、グレイスフィール」

できる限りゆっくりと引き抜き、ゆっくりと挿入して子宮口を突く。

優しく、優しく、けれど絶え間なく奥をトントンとノックしていると、やがて子宮口の方から亀頭を迎えにくるようになってきた。先っぽにキスをするように嵌り込み、子種をねだるように吸い付いてくる。

「優しいの、切ない――切なくておかしくなりそう、ウィル……♡」

「激しくしても?」

「して♡ ウィルの欲望のままに愛してちょうだい♡」

「仰せのままに」

女神のお許しを得て、引いた腰を一気に叩き付けた。

パン、と肌が打ち付けられる音が部屋に響き、奥へと子宮を押し上げるとその一突きで再びグレイスフィールが絶頂する。

「感じやすいんですね、神様♡ 可愛いです♡」

「あー…♡ ……あ♡ んぁ……♡」

よほど気持ちよかったのか、聞こえていない様子で喘ぐグレイスフィールに僅かな嗜虐心が頭をもたげた。

膝をつく女神の両腕をグイッと後ろ手に引き、バックから激しく突き上げる。

「ああっ♡ こんな格好――♡」

「はい♡ 興奮しますね♡」

痙攣しっぱなしの膣と、ガクガクと震える腰と太もも、口の端から唾液をこぼし、焦点の合わない瞳で喘ぐ様子はどう見てもイキまくっている証拠だ。

先程のスタグネイトもそうだったが、この反応はもしかして――…。

「……実は乱暴にされるのがお好きですか?」

「そんな事……っ♡」

信仰の対象として常に敬われている神様たちは、こうして乱暴に扱われる事がない為に逆に興奮してしまうのかもしれない。

ならば、僕がすべき事は。

「こんなはしたない恰好で絶頂して――僕の信仰する女神様は本当にいやらしいですね♡」

激しく腰を叩き付けながら、耳元に囁きかける。

「せっかくこうして会いにきてくださったのです♡ この素晴らしい身体を思う存分蹂躙して――犯して差し上げますので、そのおつもりで♡」

「う、ぎゅぅ♡」

卑猥な言葉を耳に流し込むと、それだけでグレイスフィールは可愛い声を上げて絶頂した。

奥へ奥へと誘い込むような痙攣を楽しみながら容赦なく膣内を抉り、子宮へと捻じ込むように抽送する。

「ひんっ♡ ひぃ♡ ウィルっ――ウィルぅ♡」

キスして欲しそうにこちらを振り向くグレイスフィールの唇を塞ぎ、ぬるぬると舌を絡め合った。

火照る身体を密着させ、上も下も繋がり、今夜何度目かも分からない絶頂の予感にゾクゾクと震えが走る。

「このまま出しますね、神様♡ 奥にビュビュッて、あなたの――女神の胎を孕ませる為の子種を流し込みますね♡」

「出してっ♡ 一番奥に♡ 私に英雄の子を孕ませて!!」

ズンッとしっかりと子宮口に嵌め込み、昇ってきた精液を放った。

「「んんんンぅッ♡♡♡」」

グレイスフィールが大きく仰け反り、一際強く痙攣しながらベッドにへたり込む。

絶頂の余韻でぐったりする女神の腕を掴み、強引に身体を起こした。

「何を休んでいるのですか? これまでの僕の性欲を、受け止めてくれるのでしょう?」

有無を言わさず腰を振り、気が変になりそうなほど具合いのいい女神の性器を堪能する。

「ウィ、ルっ――待っ――ああ♡ これ以上――んぁ♡ おかしくな――ああっ♡」

「僕の子種、いらないですか? ではスタグネイトに注ぐ事にしましょうか♡」

涙と唾液をこぼしてよがるグレイスフィールは、姉の名前が出た途端、髪を振り乱した。

「いやっ――駄目! ウィルは私の――私だけのものなの! 子種の一滴だって姉様には渡さない!」

「では、なんと言うべきか、分かりますよね?」

「――あ……」

ふるるっと震えた女神は自らの手で性器を広げてみせる。

「愛しているわ、ウィル♡ これまで我慢させてしまった分、今夜は私に全部ぶつけて♡ これからもあなたの性欲は全部私が受け止める♡」

「はい、これからも僕の信仰と愛情は全てグレイスフィールに捧げます♡」

その後は、空が白み始めるまでグレイスフィールを愛した。

 

 

 

――髪を優しく指で梳く感触にゆっくりと目を開くと、二人の舞姫が――いや、女神たちが覗き込んでいた。

開け放たれた窓の外は明るく、日はすでに高く昇っているようだ。

スタグネイトが嬉しそうに笑う。

「は♡ この私を失神させるとは――ますます気に入った♡ やはり是が非でもお前を私のものに――…♡」

その言葉にグレイスフィールが割り込んだ。

「やめてください、姉様。ウィルは私のものです!」

 

 

 

 

 

 




ずっと書きたかったカップリングです。
女神たらしのウィル……真面目で真っ直ぐで素直で可愛い、そりゃ好かれちゃうわな(*´ω`*)

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