数日前、藤丸は酒吞童子にちょっかいをかけられた。
――もし旦那はんがうちの誘惑に抗えたら。
――いつでも、どこでも、喜んで抱かれたるわあ。
ほぼ全裸の酒吞童子に抱きつかれ、ポケットに手を入れられ……。
――勃起、したらあきまへんえ?
トランクス越しに、優しく撫でまわされる。
数秒も経たずに藤丸は敗北してしまった。
――くふ♪
――かわいいなあ。
――次回はもっとがんばってや。
酒吞童子は唇をぺろりと舐め、去っていった。
・・・
・・
・
「こんばんは、旦那はん」
そろそろ寝ようかという時間。
再び彼女がやって来た。
なぜかバナナを持っている。
いやらしく舐めて挑発するつもりだろうか。
その程度のことで自分が負けると本気で思っているのだろうか。
バカにして……絶対分からせてやる。
「
なでなで。
ほっそりとした少女の手が、藤丸の
ズボン越しに感じる、少女のやや高い体温と、柔らかい感触。
藤丸は下半身に血が集まっていくのを感じた。
「あらら。旦那はん、ちょっと初心すぎん?
――ああ、そや。
去り際に、酒吞童子は振り返った。
――つづきは茨木にしてもらってな♪
――くふ♪
酒吞童子は妖艶な笑みを浮かべた。
だが、すぐに無邪気な笑顔になる。
「ざ~んねん。今回もお預けやね」
体を離す酒吞童子に、残念なような、ほっとするような複雑な想いを抱く。
「でも……そんなんにして放置するのはつまら……気が引けるなあ……ああ、そや」
・・・
・・
・
「なぜ吾がこんなことをせねばならんのだ」
ベッドに腰掛けて、茨木童子は藤丸の
こういうことは初めてらしく、形を確かめるように触っている。
藤丸はとてもドキドキしているし、気持ちいいっちゃ、気持ちいい。
だが刺激が弱すぎて一向に果てる気配はなかった。
「おい。いつになったらしゃせー? とやらをするんだ。手が疲れてきたぞ……なに? 上下に優しくしごけだと? ……まったく……ん? おお! さっきより固くなってきおったぞ! そろそろしゃせーするのか? そらそら、早くしゃせーするのだ、マスター! ぬあ?!」
茨木童子の手の中で、藤丸は爆発した。
大量の精液が滲みだし、茨木童子の手を汚す。
「ぷるぷるして、粘っこい……それに、なんか青臭い……こんな物で本当に強くなれるのか?」
茨木童子は眉を寄せ、少し悩んだ後、大きな舌でべろりと舐めた。
「にが……」
不味そうに顔を歪める茨木童子。
「むぅ……なんか変わったか?」
両手を広げ、しげしげと自分の体を見る。
特に変わった所はなさそうだ。
「あれか? 量が足りんのか?」
茨木童子の視線が股間にいく。
枯れ果てるまで絞られる未来が見えた藤丸は、慌てて今日はもう出ないと伝えた。
「そうか。良かったような、残念なような……まぁ良い。では、残ってる分だけでも飲ませろ」
茨木童子は不味そうにしながら、ズボンにへばりついた精液を舐め始めた。
ぴちゃぴちゃ、ぴちゃぴちゃ。
精液の匂いを嗅ぎながら、雄の性器に舌を這わせる。
(……また固くなっとらんか? ……ん?)
なぞり上げるように舐めると、藤丸が震えることに気付く。
特に、先の方が弱いらしい。
「なんだ? ここがいいのか? ん~? ……ちゅぅぅっ」
先っぽ辺りから精液がにじみ出た。
吸いついてみると藤丸の腰が跳ね、口の中に熱い感触が広がった。
――ドクン。
(な、なんだ……腹が、熱い!)
ヘソのすぐ下辺りが疼く。
そこは子を孕む場所なのだが、茨木童子は知らなかった。
それどころか「本当に力が沸いてきた!」と勘違いする始末。
(さすが酒吞、物知りだな!)
騙されていることにすら気づいていなかった。
「うむ。良薬口に苦しということか。マスター、今日のところはこれで勘弁してやるが、また貰いにくるぞ。栄養のある物を食って、吾のためにたくさんしゃせー出来るようにしておくのだ!」
はっはっは! とふんぞり返って部屋を出ていく茨木童子。
「あれー? 珍しー。どうしたのマスター」
入れ替わりにマリーンが入ってきた。
藤丸は咄嗟に股間を手で隠す。
「彼女、ずいぶん上機嫌だったけど、マスター何かされなかった? 大丈夫だった?」
心配そうに顔を覗き込んでくるマリーン。
あまり近づかれると匂いでバレそうだ。
藤丸は話題を逸らそうと辺りを見回す。
枕元に、バナナが置いてあった。
藤丸はマリーンにバナナを差し出してみた。
「え、いいの? わーい、やったー」
マリーンは藤丸の隣に腰掛け、バナナの皮をゆっくり剥き始めた。
先っぽを摘まみ、ゆっくりと下ろしていく……白い身が露わになり、残りの皮も同様に剥いていく。
ほっそりとした白い身がすべて剥き出しになると、マリーンは先っぽをそっと頬張っていった。
「いただきまーす……あむ……ん……」
マリーンはバナナに歯を立てないように気を付けながら、ゆっくりと飲み込んでいく。
喉の奥まで飲み込んだら、今度はゆっくり引き抜いていく。
ぐぷ……じゅぷぷ……じゅる……ちゅぽん。
「え、あれ? マスター、まだ食べてるんだけど……わっ」
マリーンと熱いひと時を過ごした……。