最強ベーゼのやりなおし〜わたしは闇堕ちを許さない!〜 作:蒼依スピカ
はるか達がエノルミータの気配を感じて動き出す少し前——。
屋上出入り口前にある階段の踊り場では、うてなとキウィがお弁当を広げていた。
「さっすがうてなちゃん。心置きなく二人っきりになれる場所を知ってるなんて〜」
「あー、ここはそういう場所じゃなくて、ただの避難所というかなんというか……」
未来のうてなは多少明るくなって教室で友達と一緒にお弁当を食べていたが、この時のうてなは陰キャ気質全開で、人目を忍ぶようにここでひとり飯をしていた。
途中から今のようにキウィが加わり、はるか達との仲が深まり、教室で一緒に食べるようになったにすぎない。
色々と目立っている気がしていたうてなはこれ以上の波風を避けるため、目立ちたくない一心でここに避難したのだ。
「それにしてもキウィちゃん、すごいいっぱい食べるんだね」
キウィのお弁当箱は何故かお重だった。
おせち料理とかに使われる大きさで、それが三段重ねになっているのだ。
「これは〜、うてなちゃんの分も入ってるんよ〜」
お重を開くと、色々なおかずやご飯がきっちり二人前で揃えられていた。
「えっと、わたし、自分のお弁当持ってきてるんだけど……」
うてなが少し小さめのお弁当箱を開く。
女子らしい彩りの可愛いおかずが目を引き、ご飯にはトレスマジアのSDキャラをイメージしたのり絵が貼られていた。
「む〜〜〜、お弁当も魔法少女なの〜〜〜」
「うん。やっぱり、トレスマジアは大好きだから——って!?」
キウィはうてなのお弁当箱を取り上げると、中身を一気に口にかけ込む。
「あーーー!!」
「むごむごむごむごむごむご——」
キウィの顔がリスの頬袋のようになる。
そして明後日の方向を見ながら咀嚼すると、大きくごくんと飲み込む。
「ぷっはぁー! ごちそうさまぁ〜〜〜」
「わ、わたしのトレスマジアが……」
キウィは空になったお弁当箱をうてなに返すと、自分のお重のおかずを箸で取りあげる。
「はい、うてなちゃん。あ〜〜〜ん」
「もう、キウィちゃんったら……あーん——」
トレスマジアショックで涙目になりながらも、今のうてなにはキウィの理不尽な愛情を受けいれる余裕があった。
(……あの日、わたしがトレスマジアに拘りすぎたせいでキウィちゃんが暴走したんだもんね……)
タイムトラベルの原因となったキウィの爆弾が投げ込まれた時を思い出す。
あの日はキウィとのホテルデートの約束をしていたが、トレスマジアの正体バレショックで暴走し、日をまたいでトレスマジアを調教していたのだ。嫉妬深いキウィが巨大爆弾を投げ込んでくるのも当然だった。
奇跡のようなやり直し人生。
うてなはトレスマジアの矜持を守りつつ、キウィの気持ちにも全力で応えるつもりでいた。
(……まさか、午前中だけで替えのパンツを四枚も使うとは思わなかったけど……)
お弁当を「あーん」されながら午前中の流れを振り返る。
(一緒にトイレってだけである程度の想像はついたけど、今のキウィちゃんって前以上に積極的だよね……)
前の世界では、一線を越えるまでは口だけの面が強かったキウィ。
ホテルに行こうが口癖なのに、いざホテルに入るとなんだかんだ言って軽い前戯だけで終わる。
しかし、今のキウィは前戯段階を当たり前のようにやっており、時間さえ許せば間違いなくセックスに突入していそうな積極ぶりを見せているのだ。
毎時間、お互いの指とショーツが愛液でぐちゃぐちゃになっていた。
うてなは丁寧に拭いてショーツを履き替えているが、キウィは「うてなちゃんと愛し合った証」として、そのまま汚れたショーツをはき続けている。
授業中も隙を見付けてはオナニーをしてうてなを誘惑。それを見せつけられたうてなは欲情。そして二人でトイレに籠もって発散する。午前中はその繰り返し。
隣の席の小夜は顔を真っ赤にしながらノートを取り、薫子は不機嫌オーラ全開でキウィを睨んできていた。
「もぐもぐ……ねぇ、キウィちゃん」
「な〜に、うてなちゃ〜ん?」
ある程度食べ終わったところで、うてなは話を切り出す。
「表と裏の話し、したよね? エッチなことは控えようって」
「した〜?」
「したよ。エッチすぎるとベーゼだとバレるかもしれないから控えようって」
「バレてもよくない? 堂々とエッチできるし〜」
「ダメ。わたしにも変身ヒロインとしての矜持があるの。午後からはエッチ禁止、わかった?」
「む〜〜〜……。なら今は〜?」
「今?」
「誰もいないじゃん。今はいいの〜?」
「んー……」
屋上は鍵が掛かっていて立ち入り禁止なので、この踊り場まで生徒が上がってくる可能性は限りなく低い。実際、ここでうてなが他の生徒に出会ったことはない。
今の状況とキウィの今後を考えると、選択の余地はなかった。
「ちょっとだけだよ」
「よっしゃあ! うんうん、ちょっとだけ〜!」
キウィはガッツポーズするとおかずを口に入れて咀嚼し、口を「ん〜」と伸ばしてくる。
「いいよ。ん——」
うてなとキウィの唇が重なり、口移しの食事という名のディープキスが始まる。
口の中が空になるとキウィは再びおかずを頬張り、また口移しを行う。
ねっとりとしたディープキスの食事が十分ほど繰り返されると、二人の口からはヨダレが垂れ流れ、肌を伝って胸の中にまで広がっていた。
「うてなちゃん……」
「うん、して……」
キウィがうてなを押し倒し、制服をめくってブラをずらす。
ヨダレをゆくっりとした動きで舐め取り、うてなの乳房を優しく愛撫する。
「んっ……気持ちいいよ、キウィちゃん♡」
「もっと食べて良い?」
「いいよ、もっと食べて——はぁぁあん♡」
キウィはうてなの乳首をパクッと食べると、先端を舌で転がし、乳輪を撫でるように愛撫する。
「いぃ、いいよぉっ♡」
「うてなちゃ〜ん、アタシも綺麗にしてぇ〜」
キウィはブレザーとシャツ、下着を脱いで上半身裸になる。
大きな胸にあるちょこんとある乳首はすで立っており、肌はうっすら桜色になっていた。
「すごく可愛いよ、キウィちゃん」
「ありがとう〜。ほら、早く食べてぇ〜……」
うてなはキウィの口のヨダレを舐め取ると、口を付けたまま胸周りを舐め取り、おへそまで下がっていく。
「下の方までヨダレが伝っちゃってるね。ここも綺麗にしてあげる」
「うん、してぇ〜♡」
うてなはスカートのボタンを外して脱がせ、そのままショーツもゆっくり脱がしていく。
キウィが抵抗することなく足を動かすと、すぐに一糸纏わぬ姿になる。
「すっごく可愛くて綺麗だよ。ほら、足を開いて」
「うん……んん〜〜〜♡♡♡」
キウィの割れ目がうてなの両手でぱっくりと開かれると、愛液がとろ〜っと垂れてくる。
「美味しそう……♡ いただきます♡」
うてなの舌が「初めて」その秘部に触れる。
これまでは指の愛撫に留まっていたので、今のキウィにとっては念願の愛撫である。
うてなは垂れた愛液を掬うようにべろ〜っ舐め取り、そのまま舌を挿入する。
「んくぅっ——あっ、はああぁんっ♡♡♡」
腰がビクッと跳ね、潮がぴゅっとウテナの顔に掛かる。
「ちゅる——イっちゃった?」
「うん……思いっきり、イったぁ〜〜〜♡」
「キウィちゃんの愛の証、もっと食べさせてね♡」
「うん——はうっ♡♡♡」
うてなはキウィの股に顔を埋めると、再び舌を膣に挿入し、愛液を吸い上げる。
「じゅるじゅる、じゅるるる、じゅるるるるるるる——」
「うてなちゃん、うてなちゃん、うてなちゃ〜〜〜んッ♡♡♡」
うてなは舌を挿入しながら片手をアナルに伸ばす。
「うてなちゃんダメダメダメ!! 感じ過ぎちゃうゥゥゥッ♡♡♡」
垂れてきた愛液でアナルを軽く撫でて濡らすと、指を二本を合わせ、ゆっくりと差し込んでいく。
「うてなちゃんッ♡ アタシッ——イっくゥゥゥウウウウッッッ♡♡♡」
これまでなんとか抑えていた声が、大きな嬌声となって踊り場に響く。
「あ——」
うてなは「またやっちゃたー!」と後悔するが、もう遅い。今の声は階下まで響く声量だった。
そして、「欲望」という名の感情が昂ぶりすぎるとどうなるか——。
「ちょ、キウィちゃん、ストッ——!!」
変身アイテムのキラキラがキウィの身体を包んでいく。
「あぁ〜〜〜……」
うてなは両手で顔を覆ってうつむき、見たくないで現実から目をそらす。
目の前で息を荒くして横たわっているのは、キウィではなく「レオパルド」だった。
(……わたしって、なんで欲望を抑えられないのかなー。今のキウィちゃんは慣れてないんだから、こうなって当たり前だよ〜〜〜……)
まともな経験がない女性に二穴攻めはどう考えてもオーバーキルだった。
(……あ、ほら、もう感づかれちゃってる。相変わらず行動が早いなー、トレスマジア。まあ、そこが素敵なんだけど)
トレスマジアの急接近を察知したうてなはマジアベーゼに変身すると、恍惚の表情でぐったりしているレオパルドを抱え、闇のゲートで屋上の上空にワープする。
(魔法少女に見つかったら、悪の組織としてちゃんと迎え撃たないとマナー違反だからね。ふふふふ……♡)
マジアベーゼが上空で「待ち構えてました!」と言わんばかりのドヤ顔を作ると、すぐに屋上の扉がバンッと開いてトレスマジアの三人が現れ、マジアベーゼに視線を向ける。
「エノルミータ! 今度はなにを企んでるの!」
「学校で悪さするんはライン越えやでー」
「私たちトレスマジアがいる限り、あなた達の好きにはさせないわ!」
「……良い……」
魔法少女たちの素晴らしい前口上を聞いたマジアベーゼはぶるっと身体を震わせると、満面の笑みで構えるのだった。