最強ベーゼのやりなおし〜わたしは闇堕ちを許さない!〜 作:蒼依スピカ
登場人物
阿良河キウィ(あらが キウィ)※レオパルト
キウィはナハトベースから自宅に帰るとすぐにベッドに飛び込み、枕に顔を埋めた。
「うてなちゃんがカッコ可愛すぎてヤベ〜〜〜!!」
足をジタバタさせ、枕をぐりぐりする。
「なにさあれ!? 天使? 悪魔? いや、あれは『うてなちゃん』という新ジャンルだわ!!」
圧倒的な強さと揺るぎない意志を持つ、見た目も中身も最高の女性。
キウィから見た『柊うてな』はまさにそんな存在であり、まるで雲上人のように感じられた。
そんな女性が、自分のことを「世界一可愛い女の子」と言ってきたのだ。
キウィはスマホのSNSを開き、これまで投稿してきた自分の自撮り投稿のコメント欄を見る。
『可愛いねー』
『尊い。もっと見せて』
『ちょっとギャルっぽいところが良い』
否定的なコメントを見る。
『自意識過剰』
『承認欲求馬鹿』
『特定しました。学校に通報します』
『トレスマジアの方が10000倍可愛い』
続いて、トレスマジア関連の「過剰なわっしょい」ぶりを見て、それを鼻で笑う。
「あっせー。アタシってば、なんでこんな奴らに媚びてたんだろ?」
うてなからの全肯定の愛情に比べれば、数字だけの「インプレッション」や「いいね」、どこの誰かもわからない人間からの称賛や煽りコメントは雑音でしかなかった。
うてなと会う前にアップしたきわどい自慰動画のインプレッション数は爆発的に伸び、コメントは絶賛の嵐。
アップしたときはその数字やコメントにガッツポーズしていたが、今それを見返すと虚しさしか感じなかった。
「……うてなちゃんだったら、なんて言ってくれるかなー……」
SNSにアップ済みの自慰動画(の無修正版)をうてなのアドレスに送ると、すぐに返事が返ってくる。
それは、テキストではなくうてな本人の自撮り動画だった。
『わたしなら、もっともっと可愛くしてあげられるよ、キウィちゃん♡』
「ぶっ!!」
あまりの色気に思わず吹き出し、鼻血が垂れてくる。
「や、やっべー。うてなちゃん、マジ最高ぉー……」
動画のうてなは、妖艶な笑みを浮かべて舌をペロッと出し、指を意味ありげにわきわき動かしていたのだ。
「あぁーもぉー!! 我慢できないじゃん!!」
キウィはショーツを脱ぎ捨ててシャツをめくると、うてなの動画をループ再生しながら自慰を始める。
「あっ、んん♡ うてなちゃん、好き、大好き♡ もっと虐めて♡ もっと可愛いって言って♡ んんっ♡」
『もっともっと可愛くしてあげる』
「うん、して! アタシをもっと可愛くしてぇえええ♡」
『キウィちゃん♡』
「イクッ♡♡♡」
うてなに乳首を囓られるイメージをして絶頂した。
うてなにクリトリスをつねられるイメージをして絶頂した。
膣に指を入れただけで絶頂した。
アナルに指を入れられても絶頂した。
耳を舐められ、首筋を舐められ、脇を舐められ、おへそを舐められ、ふともも、足の裏を舐められても、全部で絶頂した。
今のキウィは、相手がうてなであるというだけで全てが敏感な性感帯となっていたのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……もうアタシ、うてなちゃん無しじゃ生きていけない身体になったってこと……?」
身も心もうてなに捧げ、うてなの為だけに生きることを想像する。
「……最高じゃん」
うてなの隣で、うてなの望みのままに生きる。
うてなが喜んでくれから魔法少女を虐める。
うてなが望んでくれるから身体を捧げる。
酷く不自由で、最高に恵まれた環境。
今の環境のまま生きるか、新しい道を選ぶか——今のキウィに迷う余地は微塵もなかった。
ナハトベースからの帰り際に言われた言葉を思い出す。
『また、学校でね』
うてなとキウィの通う学校は違う。
その時のキウィは「?」だったが、今のキウィにはその言葉の真意がハッキリとわかった。
「……待っててね、うてなちゃん。すぐにそこに行くから!!」
キウィは深夜にも関わらず母親を叩き起こすと、転校の手続きを強引に進めるのだった。