最強ベーゼのやりなおし〜わたしは闇堕ちを許さない!〜 作:蒼依スピカ
始業前の職員室では、転校初日で遅刻したキウィが怒られていた。
「阿良河さん、転校初日で遅刻はちょっと気が緩みすぎですよ」
「は~い、すみませんしたぁ~」
「かなり早く学校には着いていましたよね? 先生、校門前で阿良河さんと柊さんが話してるのを見ましたよ」
「は~い、その通りでぇ~す」
「なんですぐに職員室に来なかったんですか? 学校に着いたらすぐに来るようにと、事前にお話ししたはずですが?」
「トイレに入ってましたぁ~」
「トイレ、ですか?」
遡ること、四十五分前の校門——。
「ん、ちゅ——キウィちゃん、キスがとっても上手になったね」
「えへへへ、動画でいっぱい勉強してきたんよ~」
キウィが口を開けて舌を動かすと、そこにうてなが指を入れ、舌を転がす。
「ん、んちゅ、んーー」
「うん、すごく上手だよ」
キウィの唾液に濡れた指を舐め取ると、キウィの唇をリップクリームでも塗るようにそっと撫でる。
「これでもっと可愛くなったよ」
「うてなちゃん、カッコ可愛すぎぃ~……」
うてなにぎゅっと抱きつき、腰を振る。
「あのー、う、うてなちゃん?」
「なに、はるかちゃん?」
はるかは顔を真っ赤にして両手で目を隠すようにしていた。
「えっと、こ、恋人さんと仲が良いのはいいと思うけど、その、ここではちょっと……」
「ここではって……あっ……」
うてなは「ここ」がどこか思い出す。
周りを見ると、全ての視線を一身に集めていることがわかった。
生徒はもちろん、通行人まで足を止めて視線を向けてきていた。
(わたしのバカバカ……! 今はベーゼじゃないのに、こんなに目立って——ッ!!)
マジアベーゼでいるときは正体バレを気にする必要がないのでどんな恥ずかしいことでも出来るが、変身前になると話しは変わってくる。
変身前は「柊うてな」の生活の全てが掛かっているのだ。衆人観衆の中でマジアべーゼと同じ事をすれば、それは日常の崩壊を意味する。
「ちっ、んだよ。アタシとうてなちゃんのラブラブ蜜月を邪魔するなら——」
キウィが懐の変身アイテムに手を伸ばす。
「キウィちゃん、こっち!!」
うてなは変身アイテムに伸びていた手を引いて足早に移動する。
「うてなちゃんったら強引~。まあ、そこが素敵なんだけどぉ~」
「いいから!!」
足早に校舎に入ると、そのままトイレの個室に入って鍵を掛ける。
「はぁ、はぁ……」
「ここでしちゃうの~♡」
キウィのスカートをまくる手をぐっと抑えると、うてなは深呼吸して息を整える。
「キウィちゃん」
「なになに~?」
「流されちゃったわたしも悪いんだけど、人目があるところではエッチなことはちょっと控えよう」
「えぇ~、なんでなんでぇ~。いいじゃん、他人は他人っしょ」
うてなはスゥーッと息を吸ってゆっくり吐くと、意識だけを「マジアベーゼ」にする。
「キウィちゃん」
柊うてなとは違う、ドスのきいた声がキウィの脳天を打つ。
「な、なに、うてなちゃん……?」
「わたしたちもトレスマジアも、表があるから裏があるんだよ」
「……は?」
「表の顔を想像して楽しむのも立派な推し活なの」
「う、うん……?」
「裏も表も一緒になっちゃったら……そんなのは、変身ヒロインじゃないよね?」
「そ、そうだね……?」
「わたしがベーゼみたいなエッチな子だと思われたら正体バレするかもしれない。だからダメなの。キウィちゃんならわかってくれるよね?」
「わ、わかったよ、うてなちゃん………………たぶん」
最後の言葉は蚊が鳴くような声だったが、うてな表情はパッと軽くなり、普通の女子学生になる。
「わかってくれて嬉しいよ。じゃあ、出ようか。転校初日って色々と大変なんだよね」
「だねぇ~。早めに職員室に来いって言われてる~」
「じゃあ——」
「うてなちゃ~ん♡」
キウィの手がスッとうてなのショーツの中に滑り込むと、割れ目に沿って指がくいっと食い込む。
「んっ♡ き、キウィちゃん?」
「うてなちゃんも濡れ濡れじゃん。アタシと一緒ぉ~♡」
キウィがうてなの手を掴み、自分のショーツの中に入れて軽く動かす。
「あ、んっ♡」
「すごい濡れてるね」
ぬるっとしている割れ目を撫で、中指を挿入して中を弄る。
「う、うてなちゃん♡ い、いいっ♡ もっとぉ~♡」
「時間、大丈夫なの?」
「昨日からず~っとムラムラしてて落ち着かないんだってぇ~。うてなちゃんがキスや動画でアタシに火を付けたんだからさ、責任取って欲しいなぁ~」
「ちょっとだけだよ。遅刻したら怒られるから」
「うん、ちょっとだけぇ——はぁん♡」
うてなは流れるような手つきでキウィを半裸にすると、胸を舐めながら膣に指を入れてキウィの弱点を一気に攻める。
「す、すっご♡ うてなちゃん、あん♡ う、うますぎぃ♡ も、もう——ッ!!」
「ほら、思いっきりいっていいよ♡」
乳首をぎゅうっと摘まみ上げ、膣に入っている指を小刻みにピストンする。
「いっ、つぅ♡ でも、もう、もうーーイッ、クゥゥゥッ♡♡♡」
腰がビクビク痙攣し、膝が震える。
ガクッと崩れると膣内の指が更に深くまで入り、その刺激で更なる絶頂を迎える。
「あ、あっ♡ はあ、んっ♡ い、いいよぉ♡ すっごく、よかったぁぁぁ……♡♡♡」
「スッキリした? じゃあ、服を着て——あんっ♡」
キウィの服を拾うために後ろを向いた瞬間、アナルに指を入れられる。
「やっぱりうてなちゃんはこっちが弱いんだぁ~。Sッ気の強い人ってアナルが弱いって本当だったんだねぇ~」
アナルに入れられた指がくいっくいっと腸壁を刺激すると、うてなの身体がビクッと動き、挿入されている指を締め付けるようにアナルが伸縮する。
「き、キウィちゃん、時間ッ♡ ち、遅刻——はんっ♡」
「触る前から濡れてったことは~、うてなちゃんも溜まってたんでしょ~? アタシだけスッキリさせて貰っちゃ悪いしぃ——うてなちゃんもさぁ、一回イッとこ」
「う、うん……キウィちゃんの可愛い指で……イカせて♡」
「ッ——!?」
見たことのないうてなの蕩けた顔と、可愛い指と言われたことで、子宮がきゅうっと締め付けられ、愛液があふれ出す。
「うてなちゃん、大好きぃ……もっと、アタシを感じてぇ……」
自分の溢れ出る愛液を指にたっぷり付け、それをうてなのアナルに挿入する。
「はあぁぁぁんっ♡ う、うん♡ 感じるよ、キウィちゃんの愛♡」
個室の壁に押し付けられると、背後から首筋を舐められながらアナルを執拗に攻められる。
(——キウィちゃん、ピンポイントでわたしツボを攻めてくるぅ♡ このキウィちゃんとはまだ一回もセックスしてないのに、攻め方が、未来のキウィちゃん、そっくりぃぃぃ……♡)
「あ、んっ、んっ、はっ、あぁん♡ イク、イクから、もっと深く、入れてぇ♡」
「うん♡ いくよ、うてなちゃん♡」
リズム良く指をピストンし、うてなが声を上げるタイミングに合わせて指をぐぃ~っと差し込む。
「イックゥゥゥッ♡♡♡」
久しぶりの純粋な快感に身体がエビ反りになり、軽く潮を噴く。
「はぁ、はぁ、はぁ……♡」
「アタシが、うてなちゃんを気持ちよく出来た……?」
「うん……すごく気持ち良かったよ、キウィちゃん」
キウィは信じられないとばかりに、ちょっと匂う指と、潮まみれになった手を見る。
「それ、舐めてみて♡」
うてなは「未来のキウィ」が好きだったプレイを思い出し、呆然と見つめるその手をキウィ自身の口に運ぶ。
「んっ、ちゅ……」
「どうかな♡」
「……めっちゃ美味しい。なにこれ、天上の食べ物?」
自分の指に付いたアナルの匂いと腸液を綺麗に舐め取ると、手に残った潮と愛液も次々と舐め取っていく。
「ヤッベー……。アタシもう、うてなちゃん中毒かも……」
「直接味わってみる?」
うてなはショーツを完全に脱ぐと、キウィに見せつけるようにお尻を両手でぱっくりと開き、アナルをヒクつかせる。
「めっちゃ美味しそう……いただきまぁ~す……」
「うん、その可愛いお口でいっぱい食べてぇ——あぁああん♡」
「じゅるるるる——ッ」
「んっ、はぁ♡ もっと吸って、もっと奥まで舌を入れてぇ♡」
キウィは無我夢中でうてなのアナルに食いつき、うてなもその快楽に流されるまま、時間を忘れて情事に耽るのだった。
——そうして、四十五分後。
二人揃って見事に遅刻し、キウィは先生に怒られていた。
「阿良河さん、体調が悪いようでしたら今日は帰りますか?」
「体調はめっちゃいいっすよ~(うてなちゃん成分のおかげで~)」
「だったら——」
「反省はもう十分しました〜。教室に行きませんか~」
「はあ、仕方ありませんね。明日からは注意してください」
「は~い」
キウィは上の空状態で返事をし、先生の後について教室に向かう。
その頭にあるのは、うてなと「ちゃんとしたセックスをしたい」という強い願望だけだった。