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ある犯罪があったとする。いかなる犯罪でも、被害者と加害者は存在する。被害者への手厚い支援は存在しても、加害者への支援は軽んじられやすい。事実、その手の支援をやろうにも、被害者側がそれを非難することが多いからだ。世間は被害者ばかりに目を向けるため、手を差し伸べてもらえない加害者は孤独になって、また、犯罪に手を染めてしまう。どんな形であれ、彼らにも的確な支援が必要である。だからこそ、私は矯正局長としてとある仕事を担当している。
……性犯罪で投獄された囚人を自らの身体で以て矯正させる。それが、局長としての私の「秘密の」仕事だ。どこの世界でも性犯罪はタブー視されやすい上、犯した者は蛇蝎の如く忌み嫌われる。長く仕事をしていると、改心のしようのない囚人も、冤罪で逮捕された囚人も、皆、何かしらの歪みを抱えていることを実感する。その日々の中で、私はあることを思いついた。
――彼らを幼くして、道を間違わせないようにすればいい、と。
犯罪心理学の教科書で「幼児期の経験が当人の精神に多大な影響を及ぼす」と書かれていたように、幼い頃の体験は人格形成に大きな影響を及ぼす。況してや、性的欲求なんて尚更だ。徒に抑制される環境に身を置くと成長してから自殺願望を抱くようになる。同性だらけの環境に身を置き続けると性的指向に狂いが生じる。環境が与える影響はとても大きい。
そんなある日、私は思いついた。それなら私が彼らに幼児化の薬を呑ませ、2度目の童貞を奪えば、どれだけ余地のない囚人でも改心しやすくなるのではないか、と。幼くなった彼らとセックスをする、公表すればキヴォトスを揺るがす一大事になることだが、世の中は綺麗事だけでは守れない。毒を以て毒を制す、酷く陳腐な言い回しだけれど、秩序を守る立場になると身に沁みて実感する。
最初こそは仕事だと割り切って囚人と身体を重ねていたが、回数を重ねる度にその楽しさが段々と分かってきた。成熟した身体からは程遠い、薄皮に包まれた身体、無知故のやんちゃさや恥じらいのなさ、そして未熟ながらも元気いっぱいの男性器。それに貫かせるときの気持ちよさ……。ディルドやローターではとても味わえない、私だけが知っている、禁忌の快楽。気づくと、毎週の楽しみになっていた。まぁ、あれ程の愉しい世界を他人に教えるなんてできそうにないからね。
「局長、今週もなさるのですか?あの、性犯罪抑制プログラムを」
「えぇ、もちろんです。局長である私自身が自ら態度を見せないと風当たりの強い社会のままになってしまいますからね、えへへ……」
カンナ局長と少し話してから、私は部屋へと入った。
その部屋は幼児化した囚人が希望するものへと内装を変えている。前々回は保育園、前回は学校の教室、そして今回は寝室。部屋の内装の費用は公費から賄われていて、それなりに高い完成度でこど、いや、囚人たちを迎えることができる。今回の部屋では、真ん中の大きなダブルベッドで男の子が居眠りしている。暖色系の小さなライトに照らされたその寝顔は、お人形さんのように美しい。
「遅れてごめんなさいね。無事でしたか?」
ベッドの横にしゃがみ、彼の顔を覗く。寝ぼけ眼をこすると、身を縮めて、小動物のように威嚇した。
「お、おい!誰だ!お前なんか怖くないぞ!」
「こらこら、そんなに怖がらないで。私はお約束の通りに来たお姉さんですよ」
彼は私を見つめ、恐怖に固まった身体を緩めた。
「え?お、お姉さんが……」
「えへへ。慣れない場所で寂しかったですか?」
「う、うん。寂しかった。俺、知らない女の人に連れてかれて、気づいたらここにいたんだ。「お部屋で寝たい」と言っただけなのに……」
「あらあら……、怖かったですよね?知らないお姉さんたちに囲まれてしまって。でも、安心してください。その寂しさ、私がなんとかしてあげます♡」
安堵したのか、はたまた、見知らぬ人物に惹かれたのか、彼のズボンはテントを張ったかのように膨らんでいた。
彼の名前は東條ミツル。罪状は不同意性交等罪、いわゆる強姦だ。幼い頃から母親がいない環境で育ったこと、加えて、学歴至上主義の父親の下で育ったことで対人関係に難を抱えるようになった。その性格が災いし、異性関係も正常なものを築くことができず、持て余した欲求を強姦の形で昇華してしまったのだ。父親は事件の後に行方不明となり、身寄りもいない。公安局でも対応が難しいと判断したのか、矯正局へと移送されたそうで、一般人だったら思わず同情しそうになってしまう。
そんな彼が今日は幼い子どもとなり、私と身体を重ねるのだ。私は全身全霊を以て、傷ついた心を癒してあげないといけない。楽しみであると同時に、普段の仕事よりも尚更緊張するなぁ。
「おやおや、こんなにお股が変わっちゃって……。何が起きているのか、私が診てあげますね」
衣服を脱いで下着だけになった。ミツル君は恐る恐る手を伸ばそうとする。
「あ、え……?何で、何で脱いでるの?」
「何で、ですか?今の君の身体を落ち着かせるためですよ」
「裸を他人に見せるなんて、その、悪いことだって、お父さんが」
「安心してください。お父さんはここには来ませんよ。お父さんの分も、私が君を守ってあげますね」
彼の頭を抱き寄せて、自分の胸へと優しく押しつけた。最初は抜け出そうともがいていたが、おっぱいの柔らかさを堪能するかのように静かになった。
「これが、お、おっぱい。冷たくて気持ちいい……、柔らかい……」
「いくらでも甘えていいですよ。私も嬉しいですし」
母親がいない家庭で育ったミツル君のことだ。おっぱいに甘えることなんて想像すらできなかったのだろう。顔を埋めるだけでなく、小さな掌で脂肪のところをわしわしとつかみ始めている。彼がそうしている間に、ブラジャーのホックをそっと外した。彼が堪能するにつれてブラも崩れ、ついには、何も隠されていないおっぱいが露わになる。
「わ、わぁ。ご、ごめんなさい!え、えと、ど、どおしよぉ……」
「えへへ。ミツル君が好きそうだったのでちょっと脱いじゃいました♡……赤ちゃんのようにチュッチュ、してみますか?」
「……うん、や、やってみたい」
彼の口へと、乳首を動かした。赤ちゃんのように口に含んで吸い付く姿は、母性をくすぐられる。丸っこい乳歯が、唇や舌での愛撫に混ざってくる。デリヘルの玄人ぶりを知ると、幼児となった囚人たちの素人ぶりが愉しく感じられる。
「ンフッ、アッ、そ、そこぉ、い、いいですよぉ……。フゥ、もっと、もぉっと、おっぱいに、甘えてくださいね」
可愛い、本当に、本当に可愛い。このまま私だけの色に染めてしまおうかしらん。
おっと。硬くなっただんせ、いや、おちんちんを忘れてしまっていた。ここもしっかり愛してあげないと。
「ちょっといいですか?女の人のおっぱいは、こんなこともできるんですよ♡見ててくださいね」
いつものように、彼のパンツを剝ぎ取った。幼い身体に似つかわしくない、男たらしめるおちんちんが快楽を求めて膨張している。指先で撫でるだけでビクンと大袈裟に反応するのが愛らしい。
「は、恥ずかしいよぉ。そこだけはいじらないでぇ!」
「逃げちゃダメですよ?今から楽しいことをしてあげますからね」
おっぱいの谷間に彼のおちんちんを挟む。幸い、今日は我慢汁が溜まりに溜まっていることもあって、酸っぱさと滑りやすさが段違いだ。いつにもまして愉しくなりそうだ。
両側から圧をかけて挟む。
オナホールのように上下へと動かす。
片側のおっぱいを上げては下げてを繰り返し、焦らせる。
「アッアッアッ、うぅぅぅ、うぅぅうぅう!あぁ、あぁああああ!ぎもぢい、ぎもぢい!」
すっかり私のおっぱいの虜になっているみたい。もう、我慢なんてできないわね。
急にベタベタしたと思ったら、よく見ると白く濁っている。母乳のそれとは臭いが違う。それを見たミツル君は大きな声を上げて驚いた。
「あぁ、あぁ、ああああ!え、え、え?な、何なの?何これ?俺、死んじゃうの?な、え?え?」
そっと、頭を優しく撫でる。この反応、さては、精通すら知らないようだ。
「大丈夫、怖くない、怖くない。これは精通といって、男の子だけの特別なものなんですよ。心を許した相手にだけなら、これを見せていいんですよ」
「そ、そうなの……?」
「えぇ」
「俺が気持ちよくなったら、それが出るの?」
「そうですよ。お姉さんはこれが大好きです♡」
半ば嘘も混じっているが、まぁ、大体は事実だ。純朴な彼の傷ついた心を納得させるには、姑息な嘘だって時には必要だからね。
谷間のザーメンを全て口で呑み込んだ後、ベッドで横になった。
「それでは、この硬くなったおちんちんを元に戻す方法を教えてあげますね」
私はミツル君のおちんちんをそっとつかみ、自分の茂みへと導いた。既に我慢汁で濡れている先端を、茂み、続いてひだ、そして全体へと広がるように擦りつけた。気持ちいいところに当たって、思わず声が出てしまう。ミツル君はというと、おちんちんから伝わる未知の快感に麻痺しているのか、身体をピンと伸ばしてしまっている。これはマズい。折角のプログラムがこれでは台無しだ。何とかしないと。
「こらこら。足さんをピインと伸ばしたらメッ、ですよ。するなら、やめちゃいますよ?」
「そ、それは、ヤダ……。もっと、もっと、お姉さんとエッチしたい……」
「よく言えました~~。流石です♡」
真っ直ぐに伸びてしまった足に手をかけ、膝を曲げてあげた。縮こまった背中もあって、子宮の中の胎児のような姿勢になる。顔がおっぱいからとても近そうなのもあって、尚更そう見える。
「いい感じですよ。ご褒美として、今からちょっとした魔法をかけてあげます。身体はリラックスしてくださいね♡」
滾る自分の身体を戒めるように、私は縮んで濡れほそった膣に挿入した。鐘を鳴らしたような快感が、身体中に響き渡る。性格に難のある人間たちが集まることや適切な理解が中々広まらない矯正局のお仕事でも、これがあるからこそ乗り越えられる。
「らにこえぇ?アッアァウゥ、きむ、きもひぃぃ」
「ウフフ、今のミツル君のおちんちんは私の中で「お姉ちゃん大好き――!」って動いてますよ。今のまま、出し入れしてみましょうか」
汗ばんだおっぱいを彼の顔へと押しつける。彼の中にある、生命の本能か、はたまた、記憶に刻み込まれた恐怖からの逃避か、彼はその瞬間から不器用ながら腰を動かし始めた。抱くことに慣れた男の人にはない、知識も経験もない男の子による下手糞なピストン運動。自分本位のエッチともいえるそれは、私の身体が求めているものだ。
「好きッ、好きッ、好きッ!お姉ちゃんのこと、大好きッ!」
「い、イッ、いいですよぉッ!そのッ、ままぁッ、精子さんッ!たっくさん!出してぇッ、くらひゃい!!」
乱暴な衝撃が止んだと思うと、内股に生温かい何かが伝ってくる。どうやら、私の中でそのまま射精できたようだ。耳たぶ、腕、頬も真っ赤になったミツル君の頭を撫でる。
「お疲れ様です。……また辛いことがあったときは私のことを頼ってくださいね」
「……は、ハイ……」
それからしばらくして、ミツル君、いや、東條ミツルは元の青年に戻ったそうだ。ただ、私によって二度目の童貞喪失を経たこともあってか、「正規の」更生プログラムでもよい成績を出すようになった、という大きな変化が起きている。私はというと、妊娠検査キットでも無事、陰性だと反応が出た。安心安心……。
あの日から数か月後、私はカンナ局長と学校の食堂で雑談をした。
「それにしても、矯正局長殿。あれ程改心の余地がないと思われた東條ミツルをどんな手で改心したのですか?」
「それは……。えへへ、誰にも言いません♡私だけの秘密ですよ」
「秘密、ですか……。業績を着実に挙げるあなたが羨ましくて仕方がありませんよ」
「業績、ですか……。「千里の道も一歩より」とも言いますし、地道にコツコツと進みましょう♪」
突然、スマホのアラーム音が鳴った。目の前にいる局長は耳に近づけていると、その表情が険しくなった。
「お食事中の所、申し訳ございません!たった今、例の件で移送されたアビドス自治区の生徒が留置所に来たそうです。先にそちらへ向かいます。では、失礼します」
局長は昼食をトレーごと返却口へ返し、急いで食堂の外へ走った。
例の件、ですか……。アビドス自治区の生徒、確か、奥空アヤネだったか……、彼女のしたことを考えると、いつか、私がしている、独自の更生プログラムも露見してしまうかもしれない。常に気を引き締めなくては……。
私は残っている昼食をお米一粒残さず完食し、食器を片付けて、こう言った。
「ごちそうさまでした」