※この作品はR-18です。

サロン・セルパンタンの五百日の調教記録──亡国の花と蛇の館   作:ドン・ドナシアン

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117 伯父と姪【第35日】

「うっ、あっ、ああっ……」

 

 フローラの悲痛な嬌声が広間に響いた。

 バルザックはソファに深く腰かけたまま、床にいる二人を眺めていた。

 

 つい先ほど自ら床に額を擦りつけ、エステルの代わりに罰を受けたいと懇願していた少女は、いまは両膝を開いて、床に仰向けになっている。

 ただの仰向けではない。

 その少女──フローラの股間に、もうひとりの少女のエステルが顔をつけて、フローラの股間から生えている怒張を舐め回しているのだ。

 性的興奮をすると股間に男根が生える魔改造を施されたフローラに、バルザックは射精制御のリングを根元に装着して、ずっと朝から射精を耐えさせていた。

 そのリングを外しての、エステルからの口吻責めだ。

 まだ始まったばかりにもかかわらず、射精をこらえるのもほとんど限界のようだ。だが、そのエステルに罰を受けさせたくない──。その必死の思いだけで、フローラは懸命に耐えている。

 バルザックは、その健気な姿に、すっかりと興奮していた。

 

「ああ、フローラ様……。もう我慢なさらないで……。罰はわたしがお受けしますから……」

 

 エステルが一瞬顔をあげて、フローラに呼び掛ける。

 

「い、いえ──。わたしが……わたしが受ける罰です──」

 

 フローラは必死の口調で叫んだ。

 

「……でも……」

 

 エステルは、それ以上は語りかけずに、再びフローラの怒張を口に咥える。口の中で舌がフローラの勃起している男性器を刺激しているのがわかる。

 

「んぐうううっ」

 

 フローラが腰を浮きあげて、がくがくと身体を痙攣させた。

 だが、まだ歯を喰いしばっている。

 必死に射精感を抑え込もうとしているのだろう。

 

 なかなか、頑張るものだ。

 さすがに、我慢など不可能だと思っていたが、思ったよりも耐えている。

 バルザックは感心していた。

 

「よく頑張るではないか。だが、まだまだだな。エステル、もう楽にしてやれ。そして、電撃責めはお主が受けるがよい」

 

 バルザックは、ソファに腰かけたまま、足下で踊る少女ふたりの痴態を眺めて笑った。

 フローラがやった粗相に対して、バルザックがエステルに罰を与えると告げたことで、フローラは、罰はどうか自分にと必死にバルザックに懇願した。

 だから、バルザックは、ほんの一興のつもりで、フローラに自分が受ける罰を提案させてみた。

 すると、自分がもっとも怖ろしいと思う罰としてフローラが選んだのが、電撃を発する魔道具を自分に生えている男根の尿道に挿して、失神するまで自分に電撃を流すことだった。

 

 あのときの青褪めた顔を、バルザックはよく覚えている。

 それほどまでにエステルを庇いたいのかと、感心したものだ。

 興味を覚えたバルザックは、その願いを聞き入れる代わりに、もうひとつ条件をつけてやった。

 射精感を延々と耐えさせた男根をエステルに舐めさせ、しばらく我慢したら、フローラに罰を与えてやると約束したのだ。

 ただし、不甲斐なければ、エステルの尻穴に電撃棒を挿入して、失神するまで電撃を流すと言い渡した。

 

 そしていま、二人はその条件を果たそうとしている。

 つまり、ふたりとも自分が罰を引き受けることで、相手を救おうとしているのだ。バルザックの言葉を耳にしたエステルが、自分の舌でフローラが射精をしてしまえば、自分が怖ろしい罰を代わりに受けると知っていながら、手を抜く様子はない。エステルもまた、フローラを庇いたいようだ。

 ふたりの願いは真っ向からぶつかっている。

 バルザックには、それが実に興味深かった。

 

「ふむ……」

 

 バルザックは小さく唸った。

 フローラは拘束されていない。それでも、抵抗を禁じられているため、逃げ出そうとはしなかった。

 二人とも、ひどく追い詰められた表情をしている。

 

「エステル、手を抜いておるのではないか? そんなに自分が可愛いか?」

 

 わざとそう声を掛けた。エステルがびくりと肩を震わせた。

 すると、フローラの一物を口に咥えたまま、顔全体を動かすようにして、刺激をさらに激しくする。

 それだけでなく、両手を伸ばして、フローラの乳房も両手で揉み始めた。

 

「あ、あはあっ──いやあっ、いくううっ、いっちゃうう──いやああ」

 

 フローラの全身が再びぶるぶると震えて、全身が突っ張った。

 そして、最後に大きく腰を跳ねたかと思うと、悲痛な声をあげながら身体をぴんと硬直させた。

 どうやら、ついに我慢できなかったようだ。

 悲痛な声とともに、続けて腰を上下に動かして射精を始めた。

 

 一方で、エステルは目を白黒させながら、フローラの腰に両手でしがみつくようにして股間に顔をつけていたが、その口の端から白濁液が跳びだした。

 おそらく、溜めさせていただけでなく、我慢させていたために、射精の勢いと量が多すぎて、エステルが口の中に収められなかったのだろう。

 

「あ、ああ、ごめんなさい、エステル様──」

 

 フローラは悲痛な声をあげる。

 エステルは狼狽しながら、慌てて口から吐き出してしまったフローラの放出した精を取り戻すかのように舌で舐めとろうとしている。

 五人には、バルザック自ら、男性に奉仕するときの約束事を徹底していた。その約束事のひとつが、放出された精をすべて飲精することだ。しかし、エステルはそれができなかった。また、フローラもそれが自分のせいだとはわかっているのだろう。

 泣くような声をあげて狼狽している。

 そのふたりの姿にバルザックは大笑いした。

 

「なんじゃ、不甲斐ない。ちゃんと口に入れんか、エステル──。フローラだけではないわ。エステルも罰を受けよ。二人で電撃棒を挿しかわせ」

 

 バルザックは狼狽えているふたりに、手元にあるそれぞれの電撃棒を放り渡す。

 フローラ用に、男根の尿道用の極細のもの──。エステルにはアナルを貫く張形型だ──。

 さらに、潤滑油にするための油剤も手渡した。手のひらに収まる程度の小壺だ。ただし、その中にたっぷりと入っている。

 中身はただの潤滑剤ではなく、掻痒剤だ。

 ふたりとも、匂いで油剤の正体がわかったのだろう。揃って悲痛な顔になる。

 

「小壺の中身を残すでないぞ。すべて使い切るんじゃ。余りは局部でも尻穴にでも塗り切れ」

 

 バルザックは口角をあげながら命令した。

 ふたりとも、顔色を変えている。

 

「ああ、わたしができるだけ引き受けます。もともと、わたしの罰です……」

 

 フローラは小壺を手元に寄せながら言った。

 

「い、いえ……でも、その小さな棒で使い切るのは無理かと……。わたしのものにできるだけ塗ります」

 

 エステルが自分のアナルに入れるための張形を手に持ちながら返す。

 

「でも、わたしは、お尻の穴にも、余りを塗り足せますし……」

 

「なら、わたしもできるだけ、受け持ちます」

 

 そして、ふたりはお互いの淫具を手に持つと、諦めたように掻痒剤を塗り始めた。

 バルザックはそれを見守りながら、すぐに電撃で失神はさせないようにしようと決めた。

 しばらく痒みに耐えさせて、ふたりが泣き出すくらいに苦悶させてから、徐々に電撃をあげていくのだ。ふたりとも、のたうち回るだろう。最終的には失神させるにしても、できるだけ長引かせてやろうと思った。

 かなり愉しい見ものになるに違いない。

 

 そのときだった。

 部屋の扉が開いてカリンが入って来た。

 

「ふふ、伯父様、いらっしゃい……。あら、取り込み中?」

 

 カリンが淫具に掻痒剤を塗り合っているフローラとエステルに、ちらりと視線を向けて微笑んだ。

 一方でフローラとエステルは、びくりと身体を反応させたが、カリンを見てきょとんとなっている。

 そういえば、ふたりともカリンとは初対面かもしれない。

 

「新しい主任矯正官殿じゃぞ。挨拶せんか」

 

 バルザックがふたりに声を掛けた。

 

「えっ、主任矯正官様?」

 

「……でも、オクタヴィア様は……?」

 

 ふたりが戸惑ったように顔をあげる。

 

「オクタヴィアは、そこにいるでしょう。いまはあんたたちと同じ女囚よ」

 

 カリンが顎で壁の向こうを示した。

 魔道によって透けて見える壁の向こうには、貞操帯だけの裸身で部屋の中央に立たされているオクタヴィアの姿があった。

 ふたりはそちらに視線を向けると、驚愕したように眼を見開いた。

 

「なんじゃ。反応が薄いと思ったら、気がついておらんかったのか」

 

 バルザックは笑った。

 

「カリン=アルノーよ。新しい主任矯正官。それにしても、誰が矯正を担当したのかしら。お前たちは主任矯正官に挨拶ひとつできないの?」

 

 カリンが一転して口元の笑みを消し、鋭い声で言った。

 ふたりは弾かれたように立ちあがった。

 

「エ、エステルと申します。現在、バルザック閣下の随行侍女を務めております」

 

「フローラ=ランドと申します。同じく、バルザック閣下の随行侍女を務めております」

 

 ふたりは手にしていたものを持ったまま、直立不動の姿勢で答えた。

 

「ふうん。随行侍女なのね。それで、あなたたちは収容される前、なにをしていたの?」

 

 カリンが訊ねた。

 

「わたしは、旧王国の伯爵家の五女でございます。収容前は王都の貴族学校で教師をしておりました」

 

 エステルが答える。

 

「あら、先生だったの? ご苦労さんね。いまは、こんなところに収容されて、理不尽な性調教の日々。心の中でははらわたが煮えかえっているでしょう? わたしたちが憎いわよね?」

 

「い、いえ、そんなことはありません──。わたしたち王国がこれまでの歴史の中で、周辺国にふるまった横柄な行いの結果です。貴族の血を受けている者のひとりとして、この境遇も当然の報いと考えております」

 

「へえ、お利口さんね……。じゃあ、あなたは、収容前はなにをしていたの?」

 

「わたしはランド男爵家の出身です。実家は商家を営んでおりまして、収容前はその手伝いをしておりました」

 

 続いてフローラが答えた。

 

「へえ。教師と商家の娘ね……。ああ、そういえば、五人の準特別囚の中には、貴族学校の生徒もいたわね……。たしか、ミレーヌだったかしら。もしかして教え子?」

 

 カリンが興味深そうにふたりを見比べたあと、エステルに再び視線を向ける。

 

「ミレーヌ様は直接の教え子ではありませんが、同じ学校でした。ただ、わたしはまだ新米で、ミレーヌ様の学年の授業は担当しておりませんでした」

 

 エステルが答えた。

 

「あら、そうなの。どっちにしても、お前は女教師だったのね……」

 

 カリンは、腰から〈矯正棒〉を抜いて伸ばすと、いきなりエステルの乳房に押し当てた。

 

「あぐっ、あがあっ」

 

 エステルが胸を押さえて、身体を折り曲げた。

 〈矯正棒〉には、数種類の機能があるが、どうやらカリンは尖端から電撃を流す操作をしたようだ。

 

「ちゃんと立ちなさい──」

 

 カリンが大声で怒鳴って、またエステルの脇腹に矯正棒の先を押し当てる。

 

「んぐうっ」

 

 また、エステルが膝を崩しかける。

 

「何度言えばわかるのかしら──?」

 

 カリンは、今度は尻たぶに尖端を当てた。

 

「あぎいっ」

 

 エステルが弾かれるように身体を伸ばしてよろめく。しかし、今度は身体をすぐに真っ直ぐに戻す。

 

「共和国にも貴族学校に相当する施設はあったわ。わたしも生徒だったの。でも、この性格だし、劣等生でね。だから、教師と名が付くものに接すると、八つ当たりしたくなるの。お前のことは特に覚えておくわ、エステル」

 

「は、はい……」

 

 エステルが怯えた表情でカリンを見ている。

 バルザックは、噴き出しそうになった。

 確かに、このカリンは共和国の上級学校では成績が悪かった。頭はいいのだが、素行で目を付けられていたのだ。カリンの母親であるバルザックの妹に頼まれて、共和国の中央政府の女官に押し込んだのは、バルザック自身だ。

 そういえば、女官になったばかりのカリンの面倒を見てくれたのが、オクタヴィアだったらしい。カリンは、彼女を恩人として尊敬していると、昔からよく口にしていたものだ。

 

「……なにをしておる。さっさと作業をせんか」

 

 バルザックは、フローラとエステルに一喝した。

 二人が慌てて、淫具に掻痒剤を塗る作業に戻る。

 

「愉しんでおるな」

 

 バルザックが声を掛けると、カリンは振り返ってにっこりと笑った。

 そのまま歩み寄ってきて、バルザックが座っているソファの肘掛けに腰をおろし、甘えるように身体を寄せてくる。

 

「最高よ、伯父様。ほんとうに感謝しているわ。キスしてあげたいくらい」

 

「それは遠慮しておこう」

 

 バルザックは苦笑した。

 

「……しかし、お前には良心の呵責というものがないのか? あのオクタヴィア女史には、随分と世話になったのであろう。別に恨みがあるわけでもなかろうに」

 

 そう言って、バルザックは壁の向こうに視線を向けた。

 そこには、かつて主任矯正官だったオクタヴィアの姿が透けて見えている。

 相変わらず、貞操帯ひとつのほぼ全裸姿で鎖で両手首を吊られて立たされており、両側から女兵ふたりが絵筆で刺激を送り続けている。

 そして、また達したのだろう。がくがくと身体を痙攣させて、膝を折って脱力した。

 もう自分の脚で立つことができないのか、完全に鎖に身体を預けた状態だ。

 貞操帯の隙間からは、漏れ出ている愛液が脚を伝って、脚のあいだに大きな蜜の水溜まりを作っている。

 

「恨みなんかないわよ。大好きだわ、お姉さまのこと」

 

 カリンはあっけらかんと言った。

 

「そうは思えんがな。さっきは、気絶したら電撃で覚醒して、繰り返し絶頂させろと、女兵に指示をしておったではないか」

 

 バルザックは笑った。

 

「好きだと苛めたくなるのよね。もっともっと苛めて、わたしの玩具になってもらうつもりよ」

 

 くすくすと笑う姪を見て、バルザックは首を振る。

 

「難儀な女じゃのう。お前の母親が所業を知ったら泣くぞ」

 

「やめてよ、伯父様。冗談でも母様には言わないで」

 

 カリンが顔をしかめた。

 

「まあ言わんがな。お前に、こんなことを許しておると知られたら、わしは生きたまま頭の皮を剥かれる」

 

 バルザックは大袈裟に笑う。

 

「ならいいけど……。でも、伯父様にだけは言われたくないわね。主任矯正官として偉そうにしていた女が、惨めに女囚へ転落するところを見たいと言いだしたのは、誰だったかしら?」

 

「さて、誰だったかのう」

 

 バルザックは素知らぬ顔で顎髭を撫でた。

 

「もう、伯父様ったら……。とにかく、本格的なのは明日からよ。伯父様が見物にいらっしゃるなら、明日……いえ、明後日あたりがいいかしらね」

 

「ほう。なぜじゃ?」

 

「ふふ、それは明後日のお愉しみよ」

 

 カリンは意味ありげに微笑んだ。

 

「そもそも、その言いぶりだと、あれは、まだ本格的な責めではないのか?」

 

 バルザックは呆れた。

 壁越しに見るだけでも、オクタヴィアは苛酷な連続絶頂責めに息も絶え絶えだ。

 気丈なオクタヴィアだが、もうすっかりと泣きだしてしまっている。

 それでも、カリンがけしかけた女兵たちは、オクタヴィアへの責めを緩める様子はない。

 

「あれは、前振りよ」

 

 カリンは得意げに笑った。

 

「前振り?」

 

「ふふ、お姉さまに使っている淫具には魔核が入っているでしょう? あれには、使用中の反応を記憶する機能があるのよ。お姉さまが快感を極めるタイミング、肉体の反応、脳の変化、それらのすべてを覚えさせているのよ」

 

「覚えさせる?」

 

 バルザックは首を傾げた。

 

「そうよ。この二日間も連続絶頂責めを続けて、お姉さまには、責められれば必ず絶頂するという思い込みを植えつけたの。でも、明日からは、お姉さまへの責めを連続絶頂責めから寸止め責めに切り替えるわ。一転して、ぎりぎりまで性感をあげられて、寸止めでとめられる。これをひたすら繰り返すの。そのために、魔核にお姉さまの反応を記憶させたのだから」

 

 カリンの顔がうっとりと酔いしれたようになる。

 バルザックは、半分呆れた。

 

「残酷なことを思いつくのう……。つまりは、最初から寸止め責めに切り替えるつもりだったのか」

 

「この二日、淫具で無理やりに絶頂させられるのが当たり前だったのが、できなくなるのよ。お姉さまはきっと泣くわね」

 

「……呆れたやつじゃ。そんな仕打ちを恩人にするのか」

 

「当然でしょう。せっかくお姉さまを伯父様からもらったんだもの。しっかりと洗脳して、わたしの子猫に仕上げるわ」

 

「まったく、恐ろしい娘じゃ。昔から悪戯を企てることだけは得意だったが、少しも変わっておらんな」

 

「あら、伯父様がわたしを褒めてくれるなんて……」

 

「褒めてはおらんわ」

 

 バルザックは吐き捨てた。

 カリンは声をあげて笑う。

 そのときだった。

 

「……あの、バルザック閣下……」

 

 か細い声が、ふたりの会話を遮った。

 バルザックが視線を向けると、フローラとエステルが並んで立っていた。

 命じられた器具の装着と、掻痒剤の塗布を終えたらしい。

 ふたりとも全身を真っ赤にして、額には大粒の汗を浮かべている。肩も膝も小刻みに震えていた。

 

「ご、ご命令のとおり……準備が整いました……」

 

 フローラが、ようやくそれだけを口にした。

 

「掻痒剤も……残さず使いました……」

 

 エステルが震える声で付け加えた。

 バルザックはふたりを見比べた。

 

「そうか。ご苦労じゃったな。ところで、掻痒剤はどこに塗った? 性器とアナル以外には塗っておらんであろうな?」

 

 バルザックはふたりを睨む。

 ふたりが激しく首を縦に振る。

 

「……全部、ご命令のとおりに……」

 

 エステルがか細い声で答えた。

 なるほど、何重塗りにしたのかはわからないが、ふたりの股間はたっぷりと塗りたくった油剤でてらてらと光っている。あれだけ塗れば、すでに痒みはかなりのものだろう。

 しかも、その掻痒はこれからもっと苛酷なものになる。

 また、掻痒剤はかなり強い媚薬効果もある。フローラの股間にある男根も含めて、彼女たちの性器は真っ赤に充血して、見ているだけでも、ねらねらと愛液を染み出させている。

 痒みも疼きも、もう狂いだすほどだろう。

 

「なら、覚悟はできておるな。罰は気絶するまで電撃じゃ」

 

 バルザックは微笑んだ。

 フローラの男根の尿道に差し込んだ尿道棒──。エステルのアナルに埋めさせたアナルディルド──。それに電撃を流す操作具はバルザックの手元にある。

 ふたりが悲痛な表情で息を呑む。

 

「……ならば、罰の執行は、二刻後とするか。それまで、そこで立っておれ。ぴくりとも動くでないぞ。声も出すな。仲間を助けたければな」

 

 バルザックは申し渡した。

 

「仲間?」

 

 ふたりが一瞬、眉をひそめた。

 フローラの小さな呟きが聞こえた。

 

「痒みに耐えられずに動けば、部屋におる三人に、同じ罰を受けてもらう。それがいやなら、死ぬ気で頑張るのじゃな」

 

 バルザックは、付け加えた。

 命令の苛酷さに気がついたのだろう。ふたりが悲痛な顔になる。

 すると、傍らのカリンが声をあげて笑いだした。

 

「まあ、伯父様の方が、ずっと残酷でしてよ」






【作者より】

 なりょう様の「バルザックによる5人組の責め」のリクエストでしたが、これでご了承ください。

 責め苦のリクエストがあれば、感想欄からお寄せください。必ず採用できるとはお約束できませんが、検討いたします。
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