『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する』 恋愛なんて縁がないと決めつけていた優夜が、賢者からスキル『百人斬り』を託されてしまったのをきっかけに異性を意識し始め、佳織と結ばれるお話です♡

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大切なひと

『……私はなんでもできた。魔法、武術、剣術はもちろん、料理に歌、絵画――ありとあらゆる事を極め、その結果私は生きながら神の領域へと足を踏み入れた。しかし私は“仲間になれ”という神々の誘いを断った――なぜだか分かるかな?』

「なんでだろう……ナイトは分かる?」

賢いナイトが困ったようにクーンと鼻を鳴らす。

ページをめくると、続きが書かれていた。

『私には女性との経験がなかったからだ』

「はい!?」

思わずツッコんだが、書かれた文字は淡々と続く。

『なんでもできた私は言い寄る女性にも事欠かなかったが、ついぞ運命だと思える相手には出会う事ができなかった。いや、たくさんの女性に囲まれていたからこそ高望みしていたのかもしれない。更に名声を得れば、より良い縁に巡り合えるかもしれない、と。だから私は更なる高みを目指して研究に没頭していった。そして生きながらにして神の領域へと到達した事で、今度は周りから恐れられる存在になってしまった。結果、私は女性を知らぬまま孤独に生涯を終えたのだ』

「…………」

なんと言っていいか分からず、黙ってページをめくる。

『困らせてしまったか……話を戻そう――君の力は、君が思っているより強力だ。いずれ私のように周囲の人間を恐れさせる事になるだろう。君にはこんな人生を歩んでほしくない。愛し合う悦びを知らぬまま、こういう方法でしか人として死ねなかった私のような――』

「賢者さん……」

まるで本を通して会話しているようなやり取りが不思議な感じだ。

「……でも、周りの人たちに怖がられないようにするなんてどうしたら……それに、その――女性との、経験も……」

『必要なのは、信頼できる人間関係を築く事だ。友でも恋人でも両親でもいい。全てをさらけ出して尚、君の傍にいてくれる人間を――』

「うーん……俺、最近まで友達がいなかった人間ですし、相当ハードルが高くて……まして恋人なんて夢のまた夢っていうか……」

『難しい話だったみたいだな』

「……やっぱり、会話できてますよね?」

『君のペースで人生の友を手に入れればいい。では最後に、君の知りたい事をひとつだけこの本に記そう』

――知りたい事……

「魔法……かな」

呟いた瞬間、賢者の書が強い輝きを放つ。

『私の魔法理論を全て詰め込んでおいた』

「あ、ありがとうございます」

その後、賢者さんから異世界人でも魔法が使えるよう、貴重な魔力回路を譲り受ける。

『――この魔力回路には私の後悔から生み出したスキルを組み込んでおいた』

「スキル?」

目の前にウィンドウが表示された。

 

『スキル【百人斬り】を習得しました。』

 

「百人……斬り?」

真武術の新しい技だろうか、と表示の説明に目を走らせる。

 

『【百人斬り】――百人の女性との間に子を為すまで性欲と生殖の為の機能が失われる事はない。孕ませると決めた相手と行為に及べば必ず孕ませる事ができる。ただし生涯に一人と決めた時は、スキルを一時的に無効にする事も可能。』

 

ブフーッと盛大に吹き出し、驚いたナイトが「ワフッ!?」と鳴く。

見間違いである事を祈りながら、ウィンドウの解説を読み直す――が、読み間違いではなかった。

「なんてスキルをくれたんですか、賢者さん!!」

『君がいずれ、その力に見合うだけの存在となり、最愛のひとと結ばれ、胸を張れる人生を送ってくれれば』

「だからって百人は多過ぎますよ!?」

『なに、君なら案外すぐに運命の相手と出会う事ができるさ。むしろもう出会っているかもしれない。好意を寄せてくれる相手と真摯に向き合う事だ』

「真摯に、向き合う……」

『君には幸せになってもらいたい。人間でありながら人間でなくなった存在など、私だけで充分だからな。君の人生に幸多からん事を――』

言いたい事も聞きたい事もまだまだたくさんあったが、もう時間はないようだ。

こんな洞窟でひとり孤独に亡くなった賢者さんに、せめて深く礼をする。

「ありがとう、賢者さん。あなたも、どうか安らかに」

 

 

 

「佳織、この問題って……?」

今日は次の試験に備えて、家に佳織を招いて二人で勉強をしている。

「ああ、ここはですね――」

佳織に数学を教えてもらうのも、もう恒例だ。

彼女がトイレに立ったタイミングで、お茶菓子を用意しようと台所に行ってオーブンを温める。料理スキルのおかげで焼き菓子なども難なく焼けるようになり、以前作って冷凍していたクッキー生地を冷凍庫から取り出し、カットして、予熱しておいたオーブンに入れる。

――恋人、か……

タイマーをセットしながら、賢者さんの願いを不意に思い出した。

これまでそんな相手ができるなんて想像した事もないし、今でも想像できない。

興味が全くない訳ではないけれど、【百人斬り】なんてスキルを使ってまで女性とお付き合いしたいとは思わな――…

「優夜さん?」

佳織が台所の入り口から顔を覗かせていた。

「ああ、ごめん。休憩用に、クッキーでも焼こうかと思って」

「クッキー!? 優夜さんの手作りですか!?」

本当に優夜さんはなんでもできるんですね、と感心したように佳織が隣に来て、オーブンを覗いて胸いっぱいに息を吸い込む。

「甘くていい匂い……♡」

「庭の――異世界の方の庭に生えていたハーブがたくさん採れたから、乾燥させておいたのを練り込んでみたんだ」

佳織が目を輝かせた。

「楽しみです!」

「焼けるまでもう少し時間が掛かるから、その間に勉強を進めようか」

「はい♡」

こちらの世界で唯一 異世界の事を知っている彼女は、同時に、変わる前から俺を受け入れてくれた人でもある。名門である王星学園に通えるようになったのも、佳織が父親である学園長に推薦してくれたからだ。

なにより、俺が努力ではなく偶然と幸運で今の状態を得た事を伝えても、その度に彼女は“優夜さんは出会った時から何も変わっていない”と俺の後ろめたさを笑い飛ばしてくれる。

外見が変わってからたくさんの出会いがあり、仲良くしてくれる人もできたけれど、佳織は俺にとって特別で、大切なひとだ。

「……ありがとう、佳織」

「優夜さん? 急にどうしたんですか?」

「いや、俺、佳織に出会ってから人生が変わったんだなって思って」

そう。今まで、異世界への扉を見つけた時がターニングポイントだと思っていたが、考えてみるともし異世界の扉をくぐっていなかったとしても、佳織は俺を見つけてくれていて、王星学園へ誘ってくれていたはずだ。

レベルアップしていなければ勉強も運動もこんなに上手くはできなかっただろうし、ハプニングもトラブルもピンチも切り抜ける事はできなかっただろうから、物事がいい方向に回り出したのは異世界との出会いのおかげだけれど、それでも佳織だけは俺を見つけてくれていたという事実は変わらない。

ふわりと佳織が笑った。

「それを言うのなら私の方こそ、お礼を言わせてください。初めてお会いした時だけじゃない、学園で不良グループの人たちが暴れた時もデパートで火事にあった時も、校外学習の時も異世界でも、優夜さんはいつだって私を助けてくれました。それに優夜さんのおかげでお友達も増えて、私、毎日がとっても楽しいんです」

春の陽射しのような、温かい微笑み。

その微笑みに何度も救われてきたのだと気付いた瞬間、口から自然と言葉がこぼれた。

「佳織……好きだ」

「え……」

佳織の綺麗な目が大きく見開かれるのを見て、俺はとんでもない事を口走ってしまったと青ざめる。

「あ、ご、ごめん! いきなり俺は何を言って――今のは忘れて!?」

しどろもどろになる俺に、佳織は「優夜さん、もう一度! もう一度言ってください!」と迫ってきた。

「ええ!?」

――何、俺――もしかして明日から学園中の笑い者にされるの!? 分不相応にプリンセスに告った男として後ろ指差されるの!?

佳織はひとの気持ちを言いふらしたり馬鹿にしたりするような事はしないと分かっていても、つい悪い方に考えてしまう。

「優夜さん!」

「は、はい!」

「今の好きはどういった好きですか? 友人や家族に対するものでしょうか? それとももっと特別な――異性に対しての恋愛感情ですか?」

「え!? あ、いや、えっと……」

答えを聞くまで絶対に引かないという瞳で佳織に詰め寄られ、自分の感じている気持ちをちゃんと伝えようと心を決めた。

「……この気持ちが何なのか、正直俺にも分からないんだ。俺はずっと友人もいなくて家族仲も良くなかったから、他人との接し方がよく分からないし、望む事自体を諦めていた。佳織の公平で分け隔てない人柄に俺は救われてきたし、感謝している。友人としてはもちろん好きだ。一緒にいると心が温かくなるし、楽しい。恋人になりたくないと言ったら嘘になる……と思う」

俺の言葉を聞いた佳織が俯く。

「佳織……?」

もしかして俺、キモかった!?

「ごめん! 急にこんな事言われても戸惑うよな。やっぱり今言った事は忘れ――」

佳織が耳まで赤くなった顔を上げて、俺の両手を握った。

「優夜さん、私――私も、優夜さんの事が好きです」

「ええ!?」

「どうして驚くんですか?」

「いや、だって、佳織みたいな誰からも慕われる美人が俺なんかを好きだなんて信じられなくて……」

「そんな事ないですよ。優夜さんは素敵なひとです。“俺なんか”じゃありません」

「それは佳織が優しいからそう思ってくれているだけで――」

佳織が胸の前で両手を軽く握って何かを呟く。よく聞こえなかったが、“ここは私が頑張らないと”と言った気がした。

「あ、あの、優夜さん……目を閉じてもらっていいですか?」

「え? う、うん……」

急にどうしたんだろうと思いながら目を閉じると、甘い香りがした瞬間、まぶたに温かくて柔らかい感触がした。

両方のまぶたに優しい温もりを残し、佳織が耳元に囁く。

「優夜さんの、優しい目が好きです」

――今の感触、まさか――いや、まさかな。そんな事ある訳――…

そっと目を開けると、悪戯っぽく微笑んだ佳織が俺の手を取って自分の頬に当てた。

「いつも私を守ってくれる、この手が好きです」

そう言って彼女は俺の手にキスをする。

「そして何より、私が優夜さんを好きになったのは、自分の身を顧みず、誰かを助けようとする“勇気”と“優しさ”です」

「佳織……」

微笑んだ佳織が俺の手を胸に押し付けた。

柔らかくて温かくて丸い感触にドクッと身体の奥で血が沸き立つ。

「佳織!?」

「分かりますか、優夜さん。私が、凄くドキドキしている事」

「う、うん」

「こんなにドキドキしているのも、嘘だと思いますか?」

「……思わないよ。疑ったりしてごめん」

「私の気持ち、信じてもらえてよかったです」

「あの、佳織、もう手、離して……」

変に手に力を入れると彼女の胸を握ってしまいそうで、押し付けられたままにされている手を離してほしいとお願いすると、佳織はなぜか更に強く自分の胸に押し付けて、少し拗ねたように上目遣いをする。

「……私、あまり女性としての魅力がないのでしょうか? 優夜さんはやはり、胸の大きな女性がお好きですか?」

「はい!?」

「だって私の胸に手を置いているのに、優夜さん、全然押し倒してくれないですし、やっぱり楓さんや沢田先生みたいに大きい方が――…」

「いやいやいやいや! 俺たち高校生になったばかりで、そういうのはまだ早いっていうか――」

言いかけたところでタイミングよく、オーブンのタイマーがチン、と音を立てた。

「ほ、ほら、佳織の楽しみにしていたクッキーが焼けたから! 休憩にしよう?」

佳織から身体を離し、逃げるように台所に行く。

――佳織、一体どうしたんだろう……

いつも俺なんかにも分け隔てなく接してくれる優しい彼女が、こんなにも積極的に迫ってくる様子に戸惑いながら、オーブンからクッキーの並ぶ天板を取り出し、網に並べた。

ふと、“もしかしたら無効にしているはずの【百人斬り】が何かの不具合で発動したのでは?”と思い付き、ステータスを確認してみる。

――よかった、ちゃんと無効になってる……

ホッと息を吐いたのも束の間、後ろから「優夜さん」と声を掛けられて振り返ると、下着姿で立つ佳織がいた。

「佳織!? 服は!?」

「優夜さん……身体が熱くて、変なんです……♡」

これは絶対におかしい。

不意に、佳織の様子がおかしくなったのはクッキーを焼き始めてからだと思い当たる。

「ごめん、佳織。とりあえずここ座って」

俺はシャツを脱いで、椅子に座らせた彼女の肩に掛けると、クッキーを鑑別する。

 

『異世界のハーブ【惑香草】を練りこんだ焼き菓子――【惑香草】は、料理に適量使用すれば完成度を高め、消化を助け、魔力を高める効果もあるが、魔力を持たない者が摂ると性的な興奮を呼び起こす媚薬となり、香りだけでも催淫作用がある。ただし中毒性はない。』

 

――賢者さん! 庭でなんてもの育ててるんですか!!

説明をしっかりと読んでおかなかった自分が悪いと分かっていながらも心の中で叫んでいると、佳織が嬉しそうに声を上げた。

「優夜さん、このクッキー、とっても美味しいです……♡」

いつの間にか佳織がもぐもぐとしている。

「佳織! 食べちゃダメだ!」

ぺろり、と唇を舐める佳織は、いつもと違い妙に色っぽい。

「どうしてですか? とっても美味しいですよ♡ ほら、優夜さんも♡」

佳織はクッキーを一枚取って咥えると、俺に「ん♡」と顔を向けた。

「へっ!? あ、ちょっ……」

微笑む瞳に魅入られてしまったように目を離せずにいる俺に佳織が顔を近づけてきて、クッキーを唇に押し付けられる。

甘くて香ばしい香りに思わず口を開いてしまい、唇が触れてしまう前に慌ててサクリと食い切って顔を離した。

佳織は残ったクッキーを咀嚼してからコクリと飲み込むと、俺の口元を見て微笑む。

「あ♡ 優夜さん、唇にクッキーが付いて――♡」

吸い寄せられるように顔が近づいてきて、ぺろっと佳織の舌が俺の唇を舐めた。

そのまま佳織は、はぷ、とこちらの唇を柔らかな唇で挟み、触れ、軽く吸う。

「優夜さんの唇、柔らかくて、美味ひぃ……♡」

「か、佳織……ちょっと待っ――んむっ」

唇を開いた途端、舌まで入ってくる。

「んーっ♡ ――んむ――んっ……♡」

じっくりと口内を確かめるように舌が這い回り、初めてのキスのぬるぬるとした感触に気付けば俺も舌で応えていた。

舌を絡め合うのが気持ちよくて背中がゾクゾクと痺れ、下半身に血が集まっていくのを感じる。

夢中になり過ぎて、いつの間にか佳織の肩に掛けたシャツは床に落ち、互いに半裸のまま抱き締め合って唾液を味わい合っていた。

密着する肌は熱くてしっとりと柔らかく、押し付けられた乳房の丸い感触に触れたい衝動が駆け巡る。

「優夜さん……身体が熱いんです……脱がせていただけませんか?」

熱っぽい瞳で乞われ、理性がこれ以上はいけないと囁くのに、俺は頷いた。

そっと背中に手を回し、手探りで探し当てたホックを不器用に外すと、柔らかそうな双丘が揺れる。

滑らかな曲線を描く、ツンと張った乳房。その中心に控えめに主張する蕾のような乳首。

女の子の裸なんて見るのは初めてだけど、佳織の裸は興奮するより先にとても綺麗だと感じた。

「綺麗だ、佳織」

佳織が少し驚いたように目を開いてから、潤んだ瞳で微笑む。

自然と言葉が口から出てしまっていた事に気付いた俺は、慌てて手を振った。

「あ、ご、ごめん。気持ち悪いよな、感想なんて――」

「いいえ、恥ずかしいけれど――とても嬉しいです」

俺の手を取った佳織は、さっきと同じように重ねた手を胸に押し付ける。

「触れてください、優夜さん♡」

「で、でも……」

「それとも、自分から誘うような、はしたない女の子は嫌いでしょうか?」

悲しそうに表情を曇らせる佳織に、これ以上女の子に恥をかかせる訳にはいかないと腹をくくった。

――でも、どうやって触ったら――…

そう思った途端、【弱点看破】のスキルが勝手に立ち上がって彼女の身体の弱点と思しき箇所を示す。

ごくりと唾を飲み込み、佳織を後ろから抱き締めるとそっと乳房に手を這わせた。

どんな力加減でどんな風に触ればいいのか、不思議と分かる。

スリ、スリ、と脇から乳房の横をくすぐるように指先で撫でてみると、だんだんと佳織の息遣いが震え、ピンク色だった乳首が赤く尖っていく。

少しずつ、少しずつ、乳房の形をなぞるように指先を這わせていくと、次第に弱点が乳房全体に変わり、頃合いを見計らって手の平全体で持ち上げるようにしてみた。

「ああっ♡」

思わず、といった感じに佳織が声を上げ、フッ、フッと漏れる息と共に隠そうと、口元を押さえる。

――凄っ――柔らかっ……

初めて触れた女の子のおっぱいの肉感と吸い付くような肌の感触が気持ちよ過ぎて、手が止められない。

触れていないはずの乳首が弱点になっていくので、おもむろに硬く尖る乳首を軽く摘まんでみると、ブルルッと佳織が身体を震わせた。

「ぁんっ♡ 優夜さん、気持ちいいっ――やぁっ♡ はしたない声、抑えられない――っ♡」

クニクニと優しく乳首を潰し、指先で撫でるように弾き、時折キュウッと摘まみ上げて少し強めに愛撫すると、いつしか佳織は太ももを強く合わせてモジモジと膝を動かし出す。

どんどん弱点になっていく下腹部に手を滑らせると彼女はピクッと身体を硬くさせたが、やがてゆっくりと緊張を解いて少しだけ太ももを緩めた。

「佳織、触れても平気……?」

ここまでして今更かもしれないが、いくら恋愛に疎い俺でもそこが女の子の大切な部分で、特別な関係でもない限り触れてはいけない事くらいは知っている。

佳織は俺の手を取り、太ももの内側に導いた。

「優夜さんになら、どこを触れられてもいいです♡」

「うん……」

滑らかな内ももを撫で、そっと触れた下着越しの秘部が、クチ、と音を立てる。

――濡れてる……

学園のみんなから慕われ、プリンセスなんて呼ばれている佳織が、俺なんかに興奮して悦んでくれているのだと思うと、ゾクゾクと喜びが湧き上がった。

こんな俺を受け入れてくれた彼女を、もっと気持ちよくしてあげたい――そう強く思った途端、立て続けにスキル習得の表示が出る。

 

『【百人斬り】【弱点看破】【鑑別】を統合した性交時専用スキル【裏鑑別】【超絶技巧】【絶倫最適化巨根】を習得しました。』

 

「は?」

何かとんでもない単語が並ぶスキルだが、一体――…。

 

『【裏鑑別】――性交時、相手の性感帯とどのくらい感じているのかを表示する。』

 

『【超絶技巧】――【裏鑑別】の結果から相手の嗜好を推察し、場の雰囲気、相手の発情度に応じて最適な愛撫や体位、セリフなどを提案する。また愛撫は自然と相手の望む力加減、触り方になる。』

 

『【絶倫最適化巨根】――相手が満足するまで決して萎えない絶倫さと、勃起時の長さ、太さ、剃り具合、形、硬度を【裏鑑別】の結果から推測して、相手の望み通りに変化させる事ができる。段階的に大きさを変えたり、体位によって形を変化させる事も可能。相手が「無理」と口にしても【裏鑑別】の結果を優先し、常に相手が“大きい”と感じる大きさを持続する。』

 

「……………」

「優夜さん? どうかしました?」

「いや、なんでもないよ」

不思議そうな佳織に引きつった笑顔を向けてから、【精神強化】で平常心を取り戻す。

――うん、深く考えるのはやめよう……

「……部屋に行こうか」

「はい……♡」

耳元に囁くと、フルルッと震えた佳織が素直に頷く。

部屋に戻り、テーブルを端に寄せて布団を広げると、空気を察したナイトが寝ているアカツキを引きずって部屋を出ていった。ちらりとこちらを見たその目は“頑張れ”と言っているようで少し気恥ずかしい。

「優夜さん♡」

腕を広げる佳織を抱き締め、その背中に回した手を下ろして最後の一枚を脱がせた。そのまま布団に押し倒して、少し強引に佳織の脚を広げる。

トロトロに濡れて光る、性器。

「あ、あんまり見ないでください……恥ずかしい……」

ごめん、と言おうとすると、口が勝手に動いた。

「恥ずかしい? でも俺は、佳織の全てを知りたいな。君自身も知らないくらい、奥の奥まで――見せてくれるね、佳織?」

恥ずかしいセリフを恥ずかしげもなく吐く口に、誰だよ、と心の中でツッコむ。

「~~~~~っ♡ は、はい……♡ 優夜さんになら見られてもいい、です♡」

「いい子だ」

チュッと太ももにキスをする動作も流れるように淀みなく、どうやらこれが【超絶技巧】の効果らしい。

佳織の広げた性器に屈み、舌を伸ばした。

甘酸っぱい性臭にクラクラしながら、刺激が強過ぎないよう、舐められる事に慣れさせる為に舌先でゆっくり愛液を舐め取る。

「あ♡ っあ♡ 優夜さんが私のあそこ、舐めて――♡」

ゾクゾクと身体を震わせる佳織の性器はあっという間に真っ赤になって、舐め取っても舐め取っても愛液が溢れてきた。

小さな膣口にそっと指を入れてみると、意外にすんなり指を迎え入れる。

もしかしたら初めてではないのかもしれない。

――そりゃそうだよな。こんな可愛い娘、お付き合いの経験だってあるに決まってる――…

けれどそんな事、聞くものではないと頭を切り替えようと思ったのに、また勝手に口が動いた。

「佳織、経験あるんだ? ショックだな。俺は初めてなのに」

頬を紅潮させた佳織が慌てたように両手を振る。

「な、ないです、ないです! 私も優夜さんが初めてです!」

「そう? 俺の指、こんなに簡単に飲み込んでるのに? ほら――もう二本も……」

指を動かすと、グチュ、グチュと卑猥な音が部屋に響く。

「それは、その――…」

「その?」

彼女は耳まで真っ赤になった。

「……じ、自分で弄ってました……」

「どのくらい?」

「どのくらいって?」

「週に一度くらい? それとも毎日かな?」

「……週に一度……くらい……」

佳織みたいな清楚で性とは程遠い雰囲気の娘でも自慰とかするんだ、とその意外性にゾクゾクしてしまうのに、なぜか【超絶技巧】が追撃する。

「本当に? それにしては俺の指、美味しそうに締め付けてきて、奥に誘ってくるけど……それに――ああ、もう三本も入った……♡」

「あ♡ ……あっ♡ ……優夜さんの指、ゴツゴツして長くて――奥まで届いちゃうっ♡」

「そう言いながら、物足りなさそうだね、佳織?」

「そんな事――…」

言いかけた佳織はフルフルと震えてから両手で顔を隠した。

「ごめんなさい、嘘を言いました……本当は毎日です……」

指を抜いて「意地悪言ってごめん」と頭を撫でると、彼女は上目遣いでこちらを見る。

「軽蔑しました……?」

「いや、逆に興奮する」

ホッと息を吐く彼女の膝裏に手を入れ、改めて大きく広げて性器を丸出しにさせた。

「優夜さん!?」

「毎日弄っていてこんなに綺麗なピンク色なんて、凄くいやらしくて可愛いよ、佳織。もっと教えて? いつもどこを弄ってイくの?」

一瞬躊躇しながらも、佳織は震える指で皮を被ったクリトリスを剥き出す。

「ここ、です――♡」

おもむろに、その敏感な突起を舐め上げると、「ああぁ♡」と彼女は甘い声を上げた。

「優夜さんの舌、気持ちいいっ♡ ああーっ♡ 自分で弄るより何倍も気持ちいいっ♡」

ガク、ガク、と腰を浮かせて悦ぶ様子に、こちらもつい興が乗る。

「ふふ……佳織、エッチだね♡ こんなに硬く勃起させて――…そんなに舐められるの気に入った?」

「優夜さんにされてるって思うだけで、おかしくなってしまいそうに気持ちいいです♡」

「じゃあ、こんなのはどう?」

クリトリスにチュウッと吸い付きながら。舌先でプリプリと弾く。

「んあぁぁっ♡ 好き♡ 好きっ♡ 優夜さんがしてくれる事、全部好きぃッ♡」

「普段の姿からは想像もできないほど乱れる佳織、いやらしくて可愛いよ♡」

「ごめんなさい♡ いやらしくてごめんなさい♡ 本当の私は凄くエッチなんです♡ 優夜さんに色々される事を妄想しながら、毎日ひとりエッチしていましたっ♡」

「俺?」

「そうです♡ このお部屋とか、教室や学校の裏手とか――優夜さんに告白されて情熱的にとか、強引に押し倒されたりとか――頭の中でたくさん優夜さんにエッチな事を言わせたりさせたりしていましたっ――それに二人きりの時はいつも、無理矢理襲ってくれたらいいのにって思ってて――…」

「そんなエッチな佳織には、お仕置きが必要だね?」

強めにクリを吸いながら唇で扱く。

「ああ♡ そんなに強く吸っちゃダメですっ♡ ダメぇ♡ ぁんっ、イく♡ イク♡ 優夜さんのお口でイッちゃうぅ!!」

カクカクカク、と腰を震わせて絶頂する佳織の口元には唾液がこぼれ、優等生の彼女のそんな姿にもうこちらも余裕がなかった。

絶頂の余韻で放心している彼女の目の前でチャックを下ろし、陰茎を解放すると、勃起した男性器にビクリと身をすくめた佳織の視線が釘付けになる。

「っ! ――ぁ……これが優夜さんの――♡」

見た事がないほどの大きさに自分でも怯みながら、これが佳織の望むサイズなのだと【絶倫最適化巨根】に感謝した。

「……初めてなのに、こんなに大きくて大丈夫?」

「痛くても平気です♡ 私の初めて、もらっていただけますか?」

「うん、もちろん。優しく、するよ」

使う機会などないだろうと机の引き出しの奥にしまい込んでいた、保健体育の授業で配られた避妊具を取り出して、封を切る。

「そんな風に着けるんですね……」

「あの……佳織さん、そんな見ないで……」

興味津々で見つめられ、緊張しながら避妊具を取り付けると、膣口に亀頭をあてがった。

「いくよ」

「はい♡」

愛液の溢れる小さな穴に亀頭が滑り込むと、メリメリと狭い膣壁を押し広げながらゆっくり奥へと挿入していく。

「佳織、大丈夫?」

「大丈夫です♡ 初めては痛いって聞いていましたが、不思議です……そんなに痛くありません♡」

どうやら【絶倫最適化巨根】の効果で、なるべく佳織が痛くないように、挿入された中の方は細くなっているようだ。

「優夜さん、私は平気ですので、動いてください♡」

「ん、分かった。でも痛かったり苦しかったりしたら、ちゃんと教えて?」

「はい♡」

トチュ、トチュ、とゆっくり抽送し始めると、佳織は気持ちよさそうに息を乱して喘ぐ。

「あ♡ ……はぁ♡ ……んん♡ ……ふぅっ♡」

きつく締め付けてくる中はぬるぬると熱く、ともすればちぎりとられそうだ。

少しすると彼女は熱っぽい瞳で俺を見つめて、ねだった。

「優夜さん、もっと強くしてくれて大丈夫です♡ 優夜さんも気持ちよくなってください♡ 私、優夜さんと一緒に気持ちよくなりたいんです♡」

「痛みとか、ない?」

「むしろ優夜さんと繋がっていると思うだけで、幸せで身体が溶けてしまいそう♡」

「そうか……なら少し強くしてみようか」

ピストンのテンポを少しだけ速くし、奥に当たるところを押し上げるように陰茎を捻じ込む。

あまり腰を引かずに中をかき混ぜるようにしながら奥を突くと、佳織は耐えられないようにシーツを掴んで身を捩った。

「あ、そこ、変――♡ 変な感じがジワッて広がって、腰が痺れるみたいになる――♡」

佳織の膣内が俺のものに慣れていくにつれてこちらも太く長く形を変え、彼女の膣に最適化していく。

「ゆ、優夜さんのおちんちん、私の中でどんどん大きく――?」

【裏鑑別】が佳織の中の責めるべき箇所と、もう痛みは感じていない事を示した。

彼女の両脚を肩に抱え上げ、叩き付けるように腰を振り出す。

打ち付けるたびに肌がパンパンと音を立て、愛液が擦り合わされる音、二人の喘ぎ声と荒い息遣いが部屋に満ちる。

「優夜さん、キス♡ ――キスしてほしいです♡」

涙目でねだる佳織が可愛くて、圧し掛かるように身体を倒して唇を重ねると、彼女の方から舌を絡めてきた。

唾液が顎に伝うのも構わずにぬるぬると舌を絡め合うと、息が上手くできないせいか気持ちよ過ぎてか、頭がボウッと痺れていく。

――頃合い、だな

佳織の奥と浅いところの弱点を抉り、擦り、重点的に責めながら、クリトリスも指先で潰すと彼女がビクッと仰け反った。

「そこダメ! 優夜さんっ――刺激強過ぎて――イッちゃうっ♡ イッちゃうぅッ♡♡♡」

ガクッガクッと身体を震わせて絶頂した佳織に搾り取られるように、ギュンギュンと締まる膣内で射精する。

「――ふぅッ――ック」

クタリ、と布団に身体を投げ出す佳織の太ももには愛液と共に赤い筋が伝い、シーツにも跡がついていた。

「優夜さん……シーツ、汚しちゃってごめんなさい……」

「そんな事、気にしないでいいよ。それよりも佳織、シャワー浴びる?」

「ん……もうちょっとだけ、このまま……♡」

「そう?」

彼女の隣りに俺も横たわると、佳織が身体を寄せて腕に頭を乗せる。

「ちょっ、佳織!?」

恥ずかしそうに微笑んだ彼女が「夢だったんです」と囁いた。

「好きなひととエッチして、腕枕してもらうの♡」

“絶倫”のはずの陰茎は、この場の空気を読んだのか、萎えている。

どうやら満足してもらえたようだ。

「幸せ……♡」

佳織が呟いた。

「ん?」

「私、ずっと優夜さんと特別な関係になりたかったんです♡ だから今、とっても幸せだなって」

「うん、俺も佳織と恋人になれて幸せだ」

「恋人……」

言葉の響きを噛み締めるように復唱して、佳織が俺の胸に顔をうずめる。

「嬉しいです。大好きな優夜さんの特別になれて♡」

 

『百人斬り』なんてとんでもないスキルを託されてしまった時は使う機会なんて一生ないだろうと思ったが、そのおかげで女性と付き合うという事を考えるきっかけとなってくれたので、賢者さんには感謝しないといけない。

 

「……ねえ、佳織。今度、お墓参りに付き合ってくれる?」

「お墓参り、ですか?」

「俺のおじいちゃんと、前に話した賢者さんに、佳織を紹介したいんだ」

パッと佳織が顔を輝かせる。

「はい、もちろんです♡」

 

 

 

 

 




最初あまりに優夜が可哀想過ぎて観ていられなかったけれど、後半からもはやギャグでしたね~٩( ''ω'' )و
安心して見られるって最高です。あとキャラも作画も綺麗で最高でした!
ひとつ気になるのが、優夜が後ろ頭掻き過ぎな件。 ソンナニカイタラ (;^ω^) ハゲルゾ
そしてナイトが可愛い♡ モフりたい(*´ω`*)
それにしても学園長の名前、ズル過ぎる(笑) 絶対みんなニヤッてなったでしょ!!レジェンドじゃん……

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