この小説を最後まで楽しんでいただけたら幸いです。
プロローグ1
私は常々思っている。
世界の全てが淫らに染め上がったらどれだけ素敵な世界なんだろうって。
表ではなんてことの無い日常が広がっているけれど、その裏ではそこ抜けた性欲に満ちた世界が広がっていたら、こんなに素敵なことはないって思う。
人へ符号するあらゆる概念が、性的消費される世界。
人が生きていく上で備わっていく常識や道徳。そして親や友達、生涯のパートナーといった人間関係。人生を彩る趣味趣向。どれも素敵で人にとって大切なモノ。
そこには犯してはならない禁忌があり、踏み込んではならない聖域がある。
純愛、結構なことじゃありませんか。青臭い青春の味。また一つ年齢を重ねた甘酸っぱい恋人の味。幸せの絶頂たる至福で、甘くて蕩けそうになる夫婦の味。人間関係に限定しても、どれも味わい深いものです。
当たり前や普通といったものを否定することはありません。
セックスは、誰とヤっても気持ちいいものなんですから。
その当たり前があってこそ、そこから逸脱する時の快感はひときわ甘美なものになる。
タブーを犯すこと、本来なら踏み込んではいけない聖域に足を踏み入れ、自らの性的趣向を満たす。背徳感を薪に燃え上がる情炎は、何物にも代え難いオーガズムを私たちに与えてくれる。
そのことは、他ならぬ私達自身が良く知っているはず。
やっちゃいけないって言われることほど興奮してしまう、それこそ人の性。
魅力的な異性にチンコが立ち、マンコが濡れるのは当たり前。
ならその異性が、例えば血縁関係にあったらとしたらどうでしょう。親か子か、それとも姪か甥か、いきり立ちませんか、それを食べつくしたいと夜泣きマンコになりませんか。思い出深く、手塩にかけた愛情は心の中の獣をより大きくする。自らの心に住まう獣の存在に最初は戸惑うかもしれません。自らに課す道徳を以て獣を飼いならそうとする人もいるけれど、その抑圧は結局のところ目を反らしているに過ぎないのだから。
時折見せる仕草に性的興奮を覚えてしまう、己への嫌悪感。それが、ひっそりと着実に獣を成長させていく。
やがて肥大化した獣は、道徳という檻を食い破り、抗いがたい獣欲と化してその者を突き動かす。
その快楽たるや、抑圧されてきた欲望の全てが快楽へと昇華する。その気持ち良さは、その者にとって筆舌に尽くしがたい至高のモノになる。
近親相姦だけじゃない。性的趣向の全てがそうなり得る。
なんてことない日常の裏で、そんな性的消費がまかり通る世界だったらどれだけよかったかと今でも恋焦がれてしまっている。
現実はそう上手くいかない。
抑圧が快楽への最高のスパイスなのは間違いが無いけど、やっぱり現実では制約の側面が強い。それを破れば、最悪身を滅ぼしてしまうのは仕方のないこと。
ずっと気持ちよく居続けることは土台無理な話。人である以上、様々な制約に縛られながら人生を歩むことを強いられてしまう。こんなにも私は気持ちいいことが好きなのにそう出来ない理由は星の数ほどあって、私の気持ちひとつでそれらを覆すことができない、その現実にどうしようもなく打ちのめされてしまう。
こうして思い返してみてもヤり残したことがあれもこれもとわき上がってくる。時間があったのなら、まだ思い残しも少なかったかもしれないのに。
そう……私は死んでしまった。
運命という言葉をこの時ほど呪ったことは無い。もっと色々できたはずなのに、本当なら時間だって残っていたはずなのに、どうして何の変哲もない日常の事故で死ななければいけないのか。どうして、どうしてですか、と。胸中で疑問と抗議の声を渦巻かせながら、私の意識は深い闇へ落ちていった。
もう二度と目覚めることは無い。無念と言うには、あまりにも大きな喪失を抱えて、私の人生はあっけなく幕を閉じてしまいました。
そう、だから次に私が目覚めた時。そこがドコで、目の前にいる存在がダレかなど、私にとっては些細な問題でしかなかった。
「あっはぁ……はぁ……はあっ、はぁ……ふふふ、やっぱり良いものですねセックスは……」
滴る汗が額を伝って、顔に付いたザーメンを巻き込んで濁りながら顎から雫となって落ちる。身体の中の熱を吐息で逃がして、新鮮な空気を取り込む。互いの体液でグチャグチャに塗れた身体とそこから匂い立つ淫臭が、性欲を際限なく高める。絶頂の余韻に浸りながら、その身に吐き出された性欲の跡を追うように手を這わせていく。尻、腰、腹、胸、そして顔と手に絡まり混ざり合っていく二人の体液が淫臭をより濃くして恍惚とさせる。及んできた時間がどれほどのモノだったかを物語るように両の手には、溢れんばかりの白濁としたミックスジュースが乗っかっている。
手を傾けても中々落ちてこないコッテリジュースへ舌を伸ばして待ち望む。
「んえ~ぁ、あむ、ぢゅううううっ、ちゅ、れろ……ちゅぱっ、じゅ、じゅるるるるッ!」
お掃除フェラで尿道に残ったザーメンを飲むのもそうだけど、ぶっかけられたりしたザーメンを手ですくって時間をかけて飲み干していくのもたまらなく興奮させる。
それが私の中で次なる性欲へと掻き立ててくれる。
こんなにセックスに耽ったのは何時だったか、思い出される耐久セックスの記憶もかなり昔の事。倉庫を貸切って、呼びかけに答えてくれた男達に永遠と犯され続けた甘美な思い出。穴という穴を犯されて、上と下からザーメン吐き出しながら、それでも詰め込むようにチンポを入れられて、吐き出された三倍の量のザーメンを流し込まれる。絶頂と失神を繰り返して、朝日を拝む頃には、自らが噴き出したザーメンに溺れながら絶頂し続けて痙攣が止まらなくなっていた。
あの時の満足感ときたら、フラストレーションが溜まっていたこともあって生前の中でも特に思い出に残るセックスだった。自分の注げる体力とリソースの全てを性欲で消費しきった後の開放感、未だ残るザーメンの暖かさと弱い絶頂の波に余韻を感じつつ、時間が経って体に付着した体液が火照った身体を冷ましながら事後の寂しさを覚えさせる、それと同じ満足感を私は感じている。
陰鬱とした気持ちが晴れ渡った開放感、そんな事後の余韻で冷静になったことでようやく私にも理性というものが戻り始めてきた。
「ところで……ここはドコなんでしょうか…………?」
些細な問題だと隅へ追いやっていた疑問が頭を出してきていた。
目が覚めた時、それとも夢に堕ちた時、どちらでも良いですね。
確かにこの奇怪な場所で目が覚めた私は、目に映るモノ全部に疑問を抱いていた。
ここはドコだろう、私は確かに死んだはず、目の前に立っている男は誰なのか、夢にしては妙に現実味があるなぁ、当たり障りのない疑問が浮かんできてはいた。
ただ、そんな疑問を些細な問題へと追いやったのは、目の前の男であり、何よりも私の中にあったフラストレーションは熱く煮えたぎっていて、自分の指だけじゃもうどうしようもない性欲を解消して傷心の心を癒す必要があった。
そこに男がいて、ここには私がいる。
嘘か真かを確かめる必要も無い。
これが死に際に見る白昼夢だとしても気持ち良ければ問題ない。
快楽だけが、傷心の心を癒せる唯一の手段だから。
押し倒されたその瞬間に疑問は、些細な問題へと変わってしまったのです。
死んでしまった無念も、セックスへの機会が永遠に失われた事への喪失感も、持て余す性欲への飢餓感も、それらが寄り集まった絶望も全部、めくるめく快楽なら洗い流せる。
たとえそれがレイプ染みていて人を人とも思わない、女を使い捨てのオナホとでも思っているとしか思えない独りよがりで嗜虐の限りを尽くして、自らの性欲と愉悦を満たすためだけのコキ捨てプレイであったとしても、そんな相手の意図など関係ない、私は私で快楽を貪るだけだから。
本能に従って、ただ目の前の快楽を貪ろう。五感を淫らに染め上げていくことで私は、私として純化していく。喘ぎ叫んでこれが私だと証明できる。それ以外は何もいらない。おチンポの重要さに比べたら他なんて目に入らない。
熱くそそり立ったチンコをしゃぶって、マンコにチンコ突っ込まれて、穴という穴にこってりとしたザーメンを注ぎ込まれなきゃ、私の心の傷は癒えないのだから。
そのためなら喜んでこの身を晒すというもの。
そうして私は何も分からないまま、事に及んだということになる。
「随分と長い間をセックスに費やしているはずなのですが……変わらないんですよね、空」
どれだけの時間が経過したのかは、正確な所は分からない。
ただ、あの思い出の時以上にセックスに耽っていたのは間違い無い。
春三夏六秋一無冬なんて生易しいものじゃない。一日や二日じゃ利かない、一週間や一か月でもまだ足りない。年中無休、一分一秒の射精と抽挿、性豪を通り越して、人知を超えたナニカに犯されているようだった。
変化の無い世界で、時間の感覚が曖昧になるほど激しく交わった。
そして不思議なことに私もまたソレに適応していたように思う。生前なら一日中犯されていれば気絶のひとつもしていたはずなのに、ここでは年に届くくらい途方もない時間を犯されていても、私は私の意識を手放すことは無かった。
むしろその逆。体力の消耗なんて微塵も感じず、底なしの性欲に突き動かされるまま私はセックスに興じた。
まるで私自身が性欲の権化になったかのようだった。快楽を薪にして激しく燃え上がる性欲の炎。快楽がくべられている間は、炎が燃え尽きることはない。快楽を燃料にして私の心身には活力が漲り、絶頂に達する度に性欲の炎はより強く鮮明に燃え上がり、どこまでも貪欲に快楽へと突き動かしてくる。
一種の全能感にも近しい。自信に満ち溢れた人が理由や根拠もなくただ妄信的に何でも出来そうだと信じ込んでしまうのと同じように。また私も底なしの性欲と無尽蔵に湧き出してくる気力と体力に終わりの無いセックス予感してしまったのだ。
後悔先に立たずとは言いますけど、思ってしまったのだから仕方がない。だってスればスるほど元気になるんですし、好物を前にしたら後先なんて考えないのが、人の性というものなのだから。
理性の手綱を手放した結果は、私に後悔の念を抱かせるには十分なものだった。
「夢って、夢と気づいたら覚めると聞いた覚えがあったのですが、死に際に見る夢と普通の夢は違うのでしょうか…………ぜひ貴方に教えて欲しかったのですが——」
そんな思いの丈を込めた一度だけの抽挿。白濁とした水音が腰を落とすことでぐぽぉっとマンコから漏れ出ていく。肉棒を深く飲み込み、ゆっくりとした前後のグラインドで、ぬちゃぬちゃとマンコでねぶる。
私を押し倒した時には、あんなに瑞々しくて筋骨隆々だったのに今では見る影もない。搾り取られてミイラと化した男は、掠れた呼吸音を漏すだけでなされるがままになっている。
「これではもう聞くことは出来ないし……はぁ……どうしましょうか」
冷静になって考えているのも後悔の念から目を反らしたいからで、もうどうしようもないことは自覚してはいる。
初めての感覚に浮かれて、歯止めが利かなくなってしまったことは反省するべきかもしれない。もっと間を開けていればまだまだ楽しめそうだったのに。
ぬっちゃぬっちゃ、もっと欲しい、ぬっちゃぬっちゃ、がんばれがんばれって、腰を動かしてエールを送っても返ってくるのは微かな痙攣だけ。もはや何かを望むべくもなく、男に残されたのは未だ私の中で固く主張してくるおチンポだけ。
何千、何万と精を吐き出してきた性豪の息子ちゃんも、膣からの感覚からしてあと一回が限界。どうしてか、漠然としていながら私の感覚は確信している。
「はぁ、あっ……考えてもぉっ、仕方がない、んっ……ですよね……だったら……♡」
腰を動かしていたらまた性欲がムラムラとわき上がってきた。
「最後までぇっ……˝おっ、気持ちよくぅっ……んんっ、いたいですよね……」
舌なめずりをして、最後に向けた準備をする。相手の顔を覗き込むように少しの前傾姿勢、手は空いての胸元へ体重をかけて、自分が一番気持ちいい所へ導けるようガニ股へと移っていく。
何も知らず事ここに至ってしまったからには、分からないことをいつまでも考えるなんて性に合わない。それなら最後まで楽しみ抜いた方が、どちらにとっても良い選択になるのは、考えるまでもない。
腰を引き上げれば体液によって形成された巨大なアーチが伸びていく
「だから……最後の最後まで……イッテ、イキまくって……イキ狂いましょう」
振り下ろした腰が、始まりの合図となった。
「˝おっおおおおおおお、コレぇ、やっぱりコレが気持ちいいっ……おおっ、おんっ、おっ、気持ちいところあたってっ、んん、んあっ、あああああっく……んくひぃっ!」
最初から全力のピストン。自分が一番感じるポルチオへ向かってチンコを導いて、リズミカルに腰を振り下ろしていく。
「ああっ……ああんっ! 奥までとどいてるぅ……んんっ、んひぃいっ! んはああああっ! おぐぅッ……おぐが一番ぎもぢいぃッ! のほぉっ、˝おっ、˝おおっ!」
肉と肉が激しくぶつかり合い、結合部から互いの愛液が混ざりあった液体が迸る。
ダラダラと分泌される愛液と高まっていく快楽が、腰のテンポをさらに早めていく。
「ほおぉおっ! クル、きちゃうっ! ˝ああっ、イクっ、イッグッ、˝おお、おっ、˝おおおお……おっひぃぃぃいいいいッ!」
最初から余裕なんてない。後先のことなんて考えず、目の前のチンコを貪るようにピストンを続ける。
理性を真っ白に溶かしながら、それでも意識をピストンへ集中する。恍惚とした笑みを浮かべながら、快楽に蕩けて、だらしなく伸びた舌から唾液が滴り落ちていく。
「˝おおおおイクイクイクイックッ、あっへぇッ、んおおおおッ、イッたぁ、いっかい、めぇッ、おっほッ! あああッ、またすぐイク、イックぅぅぅぅぅッッ!」
絶頂してもピストンはやめない。
絶頂の余韻が引く間もなく、続けるピストンで次への絶頂の波を引き寄せる。
「こりぇしゅごっ、しゅごいっ♡ ビリビリ止まらなくてぇっ、イグっ♡ イクのつづいてる♡ これしゅきぃ~♡ 絶頂が止まらなくて頭真っ白になるぅッ♡ ああああく♡ くああッ♡ イッグ、イグイグイグイグッッ♡♡♡ ˝んおああああっ♡」
余韻の後の細かな絶頂が、続けざまに注がれる快楽によって大きくなって、再び絶頂へ至るようになる。ポルチオを貫く快楽が、細かく連続する絶頂を普通の絶頂へと押し上げ、ピストンによってポルチオを貫かれる度に絶頂するようになる。
「ほっ˝お˝お˝お˝お˝お˝お˝お˝おッ♡♡♡ がっくひゅ、おひぃいいッ♡ んおおおおんおおぉおおおッ♡ かっ、はっ、かひゅ、˝お˝お˝お、゛おっ、んおひぃッ♡」
口から汚い声を出しながら、エビ反りに絶頂して潮を吹いてしまう。
こうなったらもう自分でも止められない。
理性という手綱から解放された私の身体は、無尽蔵に快楽を求め走り始める。
痙攣しながらそれでも尚、腰は動き続ける。
強烈な快楽に呼吸が止まりそうになる。少しでも新鮮な空気を吸おうとするけど、開いた口からは野太く汚い喘ぎ声が漏れ出てきてしまって、上手く吸えない。
快楽が脳味噌を沸騰させる。細かな絶頂がさらなる絶頂を呼び込んで、この先に待つより深く大きな絶頂へ誘う。
「——ッ♡————ッッ♡——————ッ♡♡♡——ッッッ♡——————————————ッ♡——ッ♡————————————————————————ッッ♡♡♡♡♡」
もはや自分が何を喋っているのかも分からない。それでも腰は止められない。
気持ちいい、気持ちよすぎてどこにでも飛んでいけそう。
飛び立ちそうになる意識の傍らで、チンコがビクビクと動いたのを感じ取った。
もう何度も感じ取ったことのある感覚。射精を我慢する時の力み。
狂っちゃうほど過敏になっているマンコが待ち望んでいた瞬間を感じ取った。
私も一緒にイきたい、最後は一緒に気持ちよくなりたい。
それに合わせて私も最後に残った理性を総動員して、快楽をため込んでいく。
「きてぇっ、きてへぇ♡ 貴方の命削って作った最後のなけなしザーメン私にちょうだぁぁぁぁい————♡」
もう一度だけ理性の手綱を握って、その瞬間まで耐える。
子宮からこみあげてくる熱に理性が溶け堕ちそうになる。もうどっちが上か下かも分からない。何度もイきそうになりながら、歯を食いしばってその瞬間まで耐え忍ぶ。
「んんんんっ、くひっ、んふぅうう……おっ、んっ、んぅうぅうぐぅぅううッッ!」
女性の大事な所、一番奥でザーメン注ぎ込んで私を真っ白に染め上げてほしい、あっついザーメンの熱を感じながらイきたい。
マンコの中で蠢く快楽に意識が飛びそうになりながら、ようやくその瞬間が訪れる。
「˝おっ♡ ˝お♡ ˝おっ♡ ˝おっ♡ ん˝おっ、˝おっ♡ ˝おっ♡ ˝おっ——♡♡」
激しくなっていく痙攣。歯を食いしばり力んで、緊張が最高潮に達する瞬間、私は思い切り腰を下ろして、亀頭が子宮口を貫いた。
「˝おっほ————————♡♡♡」
直後、びゅるるるる、ぶりゅるる、びゅる、びゅるるるるるっ、とマンコが膨大な量のザーメンを受け止めた。
「˝ウ˝ンォォォ˝オ˝オ˝オッホォオオオォォォオオオオ——————♡♡♡♡♡♡」
煮えたぎるように溜まっていた快楽が、ザーメンの熱を起爆剤にして炸裂する。
炸裂した強烈な快楽が子宮から脳髄へと駆け上り、私の意識を真っ白に焼き焦がした。
視界がぐるんと廻って、体と意識が完全に断絶する。けどそこで終わりじゃない。痙攣染みた細かな絶頂と余韻との均衡が保たれていた状態は、この大きな絶頂で崩れ去り、気絶と覚醒の深みへ堕ちていく。
「イッギュゥゥゥゥゥウウゥゥウッッ♡♡ イグイグイグッ、イッッッグゥッ♡ ˝オホオオオオオオッ♡ ˝おっ、˝おがじぐなるぅぅぅ、ぎもぢよずぎでコレダメェェッ♡♡」
深い、どこまでも堕ちていく絶頂。
一度嵌ってしまえばもう自分の意思で深みから脱することは出来ない。拷問染みた快楽の電流が全身を迸り、断続的に意識の電源を切り替える。意識が白と黒とに明滅を繰り返しながら、脳髄の一番奥でどぱどぱと分泌されていく幸せホルモンが、私の許容量を超えたことで再びの絶頂に導く。そうして多幸感に包まれたままより深い所へ堕ちていく。
これこそ私の望み、女がたどり着く幸せの絶頂。快楽にすり潰されて、自分という存在の輪郭が朧げに なるほどの快楽に幸せの脳汁がドバドバ溢れて止まない。
私の身体は私の意思を介さず、濁った声で吠え喘ぐ。身体は限界まで仰け反られ、空高く潮を噴き上げる。仰け反った勢いで後ろに倒れこみそうになる私の身体をカリ高チンポが支える。
「オオオォォッ♡ ごんなにだじゃれだらぁ……妊娠するぅッ、こってりネバネバザーメン注がれて着床子宮アクメ決めちゃうぅぅッ♡ 子宮幸せすぎるのっほおおぉっ♡♡」
チンコから吹き出したザーメンは瞬く間に子宮を埋め尽くし、それでもなお出続けるザーメンが私のお腹を膨らませていく。
お腹の中に満ちていく幸せの熱に浮かれながら、ドボドボ注がれるザーメンミルクによって幸せの上限値を更新していく。
ザーメンは勢いを衰えさせることなく、壊れた蛇口のように大量のザーメンを吐き出し続けて、それを逃すまいと子宮口は亀頭を掴んで離さずたとえザーメンの一滴であろうと子宮外に出すまいと固く口を閉じて受け止める。
子宮口で亀頭をきつくくわえ込み、ごっきゅごっきゅと、吐き出される全てを飲み干していく。
みるみるうちにお腹は膨れ上がり、ここで私は幸せの上限値というものを更新することに成功する。
「あへぇぁ……ほぉッ……おっ……おっ……んおっ……おッ……おっ————♡♡♡」
射精も断続的なものに落ち着いて、終わりが見え始める。それでもまだまだ射精は止まらず、新しいザーメンが注がれる度に短い絶頂に襲われる。
はち切れんばかりに膨らんだお腹が、絶頂の度に濁った水音を漏らしながら揺れ動き、それがまた快楽となって潮を吹いてしまう。
「おっ……おっ……おッぐお……あっへぇぇぇあぁ~————♡♡♡♡♡♡」
長かった射精もようやく終わり、固く反り返っていた支えのチンコが萎えたことで私の体は投げ出されるように後ろへ倒れこんだ。
体力も気力も使い切って、受け身も取れず。大きな衝撃が子宮の中のザーメンを揺り動かして、ひときわ大きな絶頂に至りながら黄金色の液体を垂れ流し始める。
もう指の一本も動かせそうにない。放り出された舌も仕舞えず、弛緩しきった体で我慢できるはずもなく尿を垂れ流してしまう。
あれほど激しく吹き荒んでいた快楽もことが終わってしまえば穏やかな余韻が残るだけ。
穏やかな時間の中で疲労感と満足感に包まれて、何をすることも無く余韻に浸る。この時間が、私はセックスと同じくらい好き。
子宮からじんわりと広がるザーメンの余熱と疲労感が心地よくて、徐々にまどろんでいく。
心地よい眠気が瞼に圧し掛かり、私は目を閉じる。
お腹を手で撫でれば注がれたザーメンの熱が掌から伝わってくる。形を変えて、まるで生き物のように蠢くザーメンを通じて、脳裏に焼き付いたこれまでのセックスを想起させていく。その時に感じた快楽と感情を反芻していくことで、私の中へ幸せな思い出の一ページとして記憶される。
この余韻の浸り方が、たまらなく好きなのだ。
疲労感が心地よく圧し掛かり、私を深い眠りの底へと誘う。
「あぁ……ほんとぉ、きもちよかった…………————♡」
本当に気持ちのいい夢だった。
今際の際に見る夢にしては、文句の付け所も無いくらいセックスが出来た。
それなのにもう私は、次のセックスのことを考えてしまう。
今感じている満足感も少しすれば緩やかに消えてなくなっていく。絶頂という満足感が頂だとすれば、その後は欲求不満へ続く下りの坂が待っている。
満足したら、また不満になって。そしたらセックスをして満足して、また不満になる。
私という存在は、きっとどこまでいってもセックス無しじゃ生きられない。ソコでしか精を実感できない。性を謳歌することが生き甲斐、ライフワークであり、私の存在理由そのもの。
その瞬間、満足はその一時だけかもしれない。だけど欲求不満もまた一時だけなのだ。私は頂に居続けることはできないけど、また頂に昇ることはできる。
だからこれは、私が悲観する理由ではない。
私に次が無いかもしれないこと、それが怖いのだ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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