「ふぎゅぅぅッ————————♡♡♡」
その力強さに一瞬裂けたかとも思ったが、無事にアナルバイブが挿入されたことは感覚で分かった。浣腸の時とは全く違う。固形物が残り続けて、尻の穴の輪ががっちりと咥え込んでいる。
上半身を起こす身動ぎひとつで、その存在を感じれる。
これならそう易々とアナルから落ちたりはしないだろう。
「んはぁ、はぁ……♡ お尻裂けちゃうかと思った……♡」
「よぉく頑張ったのう。じゃが、ここからがお楽しみじゃからのう」
いやらしい笑みで微笑みかけてくるシムラ先生。アナルバイブを挿入した後に起る事なんて分かり切っていることだが、その言葉を聞いてやはり私は身体を熱くさせてしまう。もはや隠す気も無い先生に対して、私も興奮した様子を隠さずに見つめ返す。
ポケットから出したピンクのリモコンを私に向けて、そのスイッチを押した。
「んああああっ、おしりぃ♡ ふるえてぇッ、んおっ、おっ、おおおおおおおッ♡」
乳首、クリトリスで震えるバイブに加えて、新たにアナルからの快楽が加わり、私の身体はひときわ大きく反り返った。
ぎちぎちにくわえ込んだことでアナルバイブが、アナル全体へ余すところなく振動を伝えてきている。別の場所のはずなのに振動が肉を伝って子宮にまで伝わり、ほのかな快楽を生み、もどかしさに身悶えてしまう。
「んああっ、これぇっ、しゅごいぃいぃっ♡ まえとうしっ、ろっ、からふるえでッ♡ おおっ、おおおおッ、オマンコあちゅくなってっ♡ イキそうにっ、なる、なっちゃうっ♡」
「そうじゃろう、尻の穴から全部が揺さぶられているようじゃろ」
そんなもどかしさを感じさせる快楽をさらに揺さぶってくるのが、クリトリスと乳首のローターだった。
今回アナルに挿入されたアナルバイブが、じんわりとした快楽を生む物であるのならば。クリトリスと乳首のローターは、より激しい快楽を生む物だった。
ローターとアナルバイブが生み出す快楽は、思わぬコントラストを生み、私の中でより良い快楽を生み出していた。
アナルバイブがその巨体で筋肉全体を揺らし、子宮にじんわりと快楽という名の熱を溜め込む。そこへ加わるローターによる快楽。勃起した私の性感帯を強烈に愛撫し、快楽物質を直接脳内へ叩き込むかのような激しい快楽。ふたつの全く異なる快楽が、私の中で響き合い、共鳴し、ひとつのより大きな絶頂となって押し寄せようとしていた。
「んんっ、ああああ、イク、イキましゅっ♡ せんせえわたしイキましゅッ♡」
「ここで悪いモノも出しておこかのう、先生も手伝ってあげるからイっちゃいなさい」
不意を突いて手マンが行われる。触れる直前、もはや条件反射のように私は両手を頭の後ろで組んでガニ股になり、マンコを差し出していた。
指が差し込まれ一気にかき混ぜられていく。マンコから愛液がびちゃびちゃと滴り落ちて、私の中で急速に快楽が昇ってくる。
その圧倒的な快楽によって私はあっという間に絶頂へと達してしまう。
「イッッグッ、イグイグイグッ、んんんひぃぃぃっ、イグゥゥゥウウウウウウッッ♡」
シムラ先生の指が引き抜かれた瞬間、私の中で溜まっていた熱がはじけ飛んだ。
長い髪を振り乱しながら私は絶頂の熱に犯されていく。ガニ股のまま身体は動かせなくなり、ローターやバイブのように痙攣を繰り返す身体からスプリンクラーのように潮を吹きだしていた。
噴き出した潮は、保健室の中に新たな水溜まりを作ってしまう。
数秒間噴き出していた潮も出なくなり、絶頂の余韻も少ししたら収まってくる。一度絶頂するまで味わってしまえばアナルバイブにも少しは慣れてくる。ただあくまでも慣れであって、快楽に喘がないわけではない。ローターとアナルバイブの存在が、依然と私に快楽を与えてきて私に休める暇を与えてくれない。
「っはぁ、はぁーっ、はぁーっ♡ んおおっ、おっ、あー、はぁー、はぁ♡」
「よぉしよし、いっぱい出せたのう。儂はここの後片付けをしなくちゃならんから、インコちゃんは掃除の邪魔にならんようにベッドで横になっといて欲しんじゃ……もちろん——」
両手に持たれたふたつの異なるリモコンのボタンが押されると、私に装着されたローターとアナルバイブの振動がさらに強まった。奥底から震える振動に子宮が愛撫されているかのようだった。
たまらず姿勢が崩れて、地面に手をついて腰をガクガクと震わせながら喘ぎ悶える。
「——治療は続けたままでのう」
「ほおおおおおおおッ♡ おおおっ、おおっ、んおお♡ つよいのきたぁっ♡ これしゅごすぎぃっ♡ きもちぃいいッ、気持ちよすぎてっ、んんすぐっ、いっちゃうっ♡」
快楽に悶えて動けない私を先生は掬い上げるように持ち上げた。いわゆるお姫様抱っこというやつだ。年齢の衰えを感じさせないほど軽やかに私を持ちあげた先生は、悶える私を運んでそのままベッドの上に寝かせてくれる。
「カッカッカッ、その調子でイきまくるんじゃぞ。ベッドはいくら汚しても構わんからのう」
そう言い残してベッドがカーテンによって覆われる。外が見えなくなり、ここにはベッドとその上で喘 ぎ悶える私だけ。途端に世界が自分だけになったかのように思えてくる。振動するローターとアナルバイブ、口から漏れ出る荒い息と喘ぎ声、そんな淫らな音だけが孤独という静寂を塗りつぶしていく。私は 今、一人なんだという実感が湧いて出てくる。
他人の目に晒されていないということが、私の中でタガを外させる。
「あっ、あっ、ああっ、ああああああイッグッ♡ んあああああっきゅぅっ、んんんっ、あっ、おっ、おおおおおおおっ♡ またイギュっ、イグイグイグイッキュウゥゥゥッ♡ んおおっ、おおおっ、おおおおおおおっ♡ イギュのとまんにゃいッ、イった端からイッじゃうのぉおおおおッ♡」
どうして孤立した空間というのは性欲を昂らせるのだろうか。誰にも見られていないと分かると無性にオナニーがしたくなってしまう。言うなれば、自室で手持ち無沙汰になった時に何をするまでも無く性欲が 湧き上がって来て、オナニーをするような。そんな感じ。
誰かの目や耳を気にすることもない。その必要が無いのなら誰だってしないだろう。憚ることなくオナニーを楽しむ。自由に、大っぴらに、喘いで好きな様にオナニーをする。
孤独は私にある種の自由を感じさせてくれる。そしてそこから性欲を連想するのだ。もしかしたらそれが 人に備わった性欲、本能というものなのかもしれない。
だから私は、その本能に従って喘ぎ散らかす。誰に憚ることもなく。盛大に。とはいえさっきまでが憚っていたかと言われればそうじゃない。ただ、気持ちの問題なのだ。
幾らでも汚していいと言うのなら、遠慮なくイかせてもらおう。
これを機に短時間で何度絶頂出来るのかを試してみるのも面白いかもしれない。そういった意味でのタガを外すということでもあった。
「——イックッ————イグイグイグイグッ————イグゥウウウウッ————イギュゥゥゥゥッ————イグイッグ、イッッッッグゥゥゥッ————イングゥウゥウゥッ♡♡♡」
絶頂に次ぐ絶頂。余韻が引く間もなく身体は反り返り、潮を吹き、痙攣して、また絶頂して反り返る。なけなしの体力をすべて使って、何度も何度も精神が焼き切れるその瞬間まで絶頂を繰り返す。
今の私を見た人はどう思うだろうか。少なくとも私が見たら羨ましいと思う姿をしていることは分かる。絶頂の快楽に悶え、涙と鼻水を垂れ流しながらも笑顔を浮かべている私。その周囲も悲惨の一言に尽きる。ベッドのシーツは愛液と潮でビショビショに染まり、度重なる潮吹きを受けて水を吸ったカーテンは、その重みを増して接続部分から引きちぎれそうになっている。なんて煽情的で、興奮を煽ってくる絵なのだろうか。自分の姿を客観視しただけで絶頂しそうになる。
幸せだ。脳髄が焼き切れんばかりの多幸感に包まれて、私は今、幸せの頂に立っている。
けれどそんな幸せな時間も長くは続かない。体力の限界が訪れようとしていたのだ。
「んべぇ……へぁっ、あー♡ イグっ……んおおっ……おっ……おっ……んへぇ……♡」
道理で全てがどこか遠くのことのように感じられるわけだ。
視界は歪みこの瞳が何かを捉えることはなく。身体中のあらゆる場所から、汗、涙、鼻水、よだれ、愛液、尿などなど、あらゆる液体を垂れ流していることを実感しながら指の一本も動かすことが、私にはできなかった。完全に弛緩した状態。それだけの体力が、もうこの身体に残されていないんだなぁ、と薄れゆく意識の端で思った。
この体力が無い幼い身体が恨めしい。そう思う反面、この身体じゃなければ体験できないようなことを体験出来ていることに感謝もしている。
今のこの瞬間だってそうだ。
絶頂によって裏返った意識は元に戻ることなく。膨大な快楽と多幸感に炙られて、熱にうなされるかのように快楽に反射的な反応をすることしかできなくなっていた。気絶するまであと一歩というところ。
全盛期の私ならこうなるまでには、相当量の快楽が必要だった。一人で気絶までもってイクのなら三日三晩、乱交でなら人数によっては一晩。あの精神世界でなら文字通り幾星霜、まさしく無尽蔵だった。
だから気絶できる体験は、私にとってそうある事じゃない。得難い体験なのだ。
「んほぉ、ほ~……♡ おっ、おっ、おっ、お~、お~、おぅおぉおぉおぉおおお——♡」
それが味わえるのなら私は喜んでこの身体の手綱を手放そう。快楽を浴び続けて、幸せの頂へと手を伸ばすために私は絶頂する。
「——おッッ————ぉッ——————っ——♡♡♡」
耳鳴りがして、私の視界が完全に闇に閉ざされた。
心地よい浮遊感に包まれる。それと張りつめた弓のように身体の強張りと放尿する確かな感覚、潮を吹いているのだろう。この絶頂を最後に私の意識は沈んでいく。
意識が閉ざされる刹那にカーテンが開かれたような気がした。もしそうだったなら少し愉快なことになったかもしれない。私の吹いた潮で白衣をビショビショにしたシムラ先生が、そこに立っていたかもしれない。意趣返しじゃないけれど、ちょっと愉快な気持ちになった。
それでシムラ先生の中の嗜虐心に火がついて、私への調教がより激しくなったらいいなぁ、なんて考えてしまう。
この身に降り注ぐ過激な調教の数々を妄想しながら、私は身を包む心地よさに身を委ねていった。
◇
何かが聞こえてくる。その音に引き寄せられるように私の意識は、暗い闇の底から上がってきた。瞼の裏で意識が鮮明になるにつれて、その音の正体が嬌声だということが分かった。
「——んっきゅぅぅううううううううッ♡ んあ、あああああああああああああッ♡」
艶やかな声が仕切られたカーテンを飛び越えて、耳に飛び込んでくる。私は飛び起きた。何やら愉快なことが起こっているという予感をひしひしと感じながら、私は全裸よりも卑猥な恰好で出ていこうとする。
カーテンに仕切られた先に私と先生以外の人がいる。そんな確信を持ちながらも私はお構いなしに仕切られていたカーテンに手をかけて開けた。
そこには私の想像以上に愉快な光景が広がっていた。
「おおっ! インコちゃん起きたのか、ちょっと待っといてくれんかのう。見ての通り儂は今手が離せんからのう」
「˝あっ……あ……あう…………ああっ……♡」
にやけるシムラ先生の腕に抱かれて、ぐったりと仰向いている少女が一人。
乱れたロングの髪が口元に引っ掛かり、涎を垂らしている。意識が混濁しているのか視線は宙を彷徨っていて目線が合うことはない。
足元の巨大な水溜まり。それが意味する所はたったひとつ、この目の前の少女もシムラ先生の手によって絶頂させられ潮を吹いたということ。それも一度や二度ではない。地面に広がる巨大な愛液の水溜り。その中心にはパンツが脱ぎ捨てられ、その上から幾度も潮を吹きかけられたのだろう。もはやパンツは吐き出された艶液を吸い取り切れず、ただ水溜りに溺れるように横たわっている。その様子が、シムラ先生の行った手マンの激しさを物語っているかのようでもあった。
どうやら事態は私が気絶している間に面白い方向へ進んでいるようだった。