「もう二人とも臭いにはなれてきたようじゃのう」
「私はちょっといい臭いだなぁって思ってきたかも♡」
「かっかっかっかっ! インコちゃんはやはり才能があるのう。マキちゃんはどうじゃ?」
「私は、その……もう嗅いでも吐き気は出なくなりました。ただまだ……」
「臭いって思うかのう?」
「はい……ごめんなさい先生」
「何を謝ることがあるじゃ。実際コレは臭いし不味いしのう、薬ってのはそういうもんじゃ」
確かに慣れていない人にとってザーメンなんか臭いし、不味いし、ドロッとしてて気持ち悪いものだ。飲むのにも一苦労するし、飲んでいいことなんて基本的には無い。
でもそんなこと私には関係ないし、西園寺さんにとってみてもそんなことは知らないし、薬と思い込んでいるのだからこれもまた関係のないことなのだ。
薬はまずくて苦くて飲みにくいのは当たり前。そんな当たり前に付け込んだ先生の嘘は、しっかりと西園寺さんに定着していた。
「マキちゃんが悪いことなんてなぁんもありゃせん。ようは慣れじゃ、臭いに慣れるのもそうじゃが飲み続けて身体が慣れるとのう、この臭いを嗅いだだけで効いてきて悪いモノをマンコから出すようになるんじゃよ」
「臭いだけで、それって本当?」
「本当じゃよ。じゃがそれも効き目を高めなければそうはならん。そして効き目を高めるためにはもっと多くの薬を飲む必要があるということは、もちろんわかっとるのう二人とも?」
「はーい先生♡」
「もちろん分かっています先生!」
「かっかっかっかっ、ええぞ二人とも元気があって何よりだわい。それじゃあのう、どうせ病気が治るまで飲み続けるんじゃ、どうせならこの味が美味しいって思うように慣れといた方がええとは思わんかのう、二人とも?」
ごくりと、私は生唾を飲み込んだ。
大量にそれも四度もザーメンを出したのにも関わらず未だ固さを失わないどころか、まだまだ出せるぞと言わんばかりに我慢汁を滴らせて、チンポを固くそそり立たせている。
先生は言っているのだ、まだまだこんなんじゃ終わらせんぞと。
「先生の言う通り、不味いって思うよりかは美味しいって思えるようになった方がいいよね♡」
「そう、なのかな……でも慣れておいた方が良いっていうのはその通りかも」
「かっかっかっかっ! ならほれ……どうすれば良いかはもうわかるじゃろう?」
差し出されるのは我慢汁と私達二人の唾液に塗れてギラギラと光を放つチンポ。私達二人は、そのチンポに向かって口を大きく開けた。
◇◇◇
「うっ、おぉっ、でるっ……ふぅー、こんなにたくさん出したのは久々じゃわい」
最後の射精を西園寺さんはその頬を大きく膨らませて受け止める。喉を鳴らして嚥下を繰り返し、もはや慣れ切った様子で淀みなくザーメンを飲み干していく。
「どうじゃった二人とも。薬の味には慣れたかのう?」
「げっぷ、うぇっぷっ、ゲェェェエエエエエエエエップ♡ うっぷ、ゲェェェップ♡」
「ゲェェェエエエエエエエエッ、グェェェップッ! んっぷ、ぅぉえっ!」
「かっかっかっかっ、けっこうっけっこう。美味しく飲めたようで何よりじゃわい」
あれから私と西園寺さんで交代しながらフェラチオをして、吐き出されたザーメンを精飲することなんと五回。つまり合わせて十回もの射精をシムラ先生は成し遂げていた。
絶倫、これほど私の心を打ち震わせる言葉は存在しない。なんて素敵な精力なのか、このチンポの奴隷にならなっても良いとすら思えてしまう。
それも十回の射精の間、まったくその射精量を減らさないのだ。一回一回けっして見劣りしない口いっぱいに吐き出されるザーメン。その白濁とした洪水に私達二人は、完全に胃の中を征服されてしまっていた。
「げぇっぷ……えへへ、たぷたぷしてるぅ♡」
「もう……ぐぇっぷ、おなかいっぱいで、ぐふっ、のめません……」
呼吸するだけでザーメン臭い息が上がってくる。私はその臭いを良い臭いだと思っているから良いが、西園寺さんはまだ慣れたとはいえまだ不快なのだろう。息をする度にまた吐き気がせり上がってきているようであった。
それに加えてお腹が重い、お腹の中に熱した鉛が大量に入っているかのようだ。あれだけ噛むと弾力が返ってくるザーメンなのだ、熱々でドロッとしていて重いとなればあながち間違いでもないだろう。
おなかの満足感は一向に引いていく気配がない。お腹からゴロゴロと音が鳴り、大量に分泌された胃液が頑張ってザーメンを消化しようとしているのがわかる。だが残念なことに気分的には嵩が増しただけのように思えてしかたがない。
いったいどれだけ元気な精子だというのか、胃液の海でも消化しきれず泳ぎ続けているザーメンには驚嘆すら覚えてしまう。
きっと今胃の中は胃液とザーメンが混ざり合って凄い事になっているに違いない。
胃液によって嵩が増えた分だけ胃液とザーメンのミックスジュースがせり上がってきて、それを押し戻すために飲み込んでは、ザーメン臭い息を吐くことを私達は繰り返していた。
「この様子じゃともう二人とも飲めんじゃろうし、今日の所はここで終わりにしておくかのう。時間もちょうどええわい」
そう言われて時間を見てみれば下校時間を少し過ぎたくらいだった。窓の外から見える景色も夕焼けに染まっており、子供から大人の時間になる境目の時だった。
先生の言う通りこのまま学校に居続けることはもう出来ない。調教を終えるのにも丁度良い時間だろう。
「お疲れ様じゃ、本当はいけないんじゃが治療を頑張っている二人は特別じゃぞう」
そう言ってシムラ先生が冷蔵庫から取り出したのは、二本の乳酸菌の微炭酸ジュースだった。色が白くて微炭酸ってところにいやらしさを感じなくもないが、私には何の問題も無い。
「わ~っ、先生ありがとう♡」
私は喜んでそれを受け取り、プルタブを開いて中身を飲んでいく。
女の子にとって甘い物は別腹。それに学校で禁止されているジュースを飲むだなんて、余計に美味しく感じてしまう。
けれど西園寺さんはそうでもなさそうだった。
「え、でも……これ……」
「なぁに良いんじゃよ。薬は美味しくないからのう、口直しにでも飲んでほしんじゃ。もちろんこのことは秘密じゃぞう?」
人の良い笑顔で缶を差し出すシムラ先生。それを戸惑いながらも受け取った西園寺さん。
ジュースとシムラ先生の間で視線を行き来させて迷いを見せている。こういうところでも彼女の真面目さは変わらない。学校で禁止にされているジュースを飲むことがいけないことだと分かってはいる。けれどお腹の底から湧き上がってくるザーメン臭をどうにかしたいという気持ち、でも口直しにこれを飲んだらいけないことをしてしまう、なんて考えているのが手に取るようにわかる。
「…………わかりました、うっぷ、その、いただきます……すぅ……んんっ、ゴク!」
結局西園寺さんは悩んだ末にジュースを飲むことにしたようだ。一気にカンを傾けて、中身を飲み干していく。苦手なザーメンを克服しようと健気に何度も精飲して、それでもやっぱり苦手だからジュースを一気飲みする姿に懐かしさを覚える。
(なつかしいなぁ、お兄ちゃんとシてた最初の頃は私もザーメン苦手だったっけ。なかなか飲み込めなくてゲボゲボ吐き出してたけど、何かにつけてお兄ちゃんがザーメン飲ませてくるからいつの間にか私も美味しいって感じるようになってたのよねぇ♡)
胃液の混じったザーメンを吐き出す度にそれはもう面白いくらいにお兄ちゃんは慌てる。自分が喉奥にまでチンポ突っ込んだことが原因なのに、その慌てようは苦しむ私より酷いものだった。でも最後には必ず気を使ってくれて、口直しのジュースを持ってきてくれた。私の背中を擦りながら、心配そうな目で見つめてきてジュースを手渡してくれるお兄ちゃん。そんな不器用な愛が、私にはとても暖かかったのを今でも覚えている。
「ふふふ……♡」
「なんじゃインコちゃん、思い出し笑いか?」
確かに思い出し笑いだけど、お兄ちゃんとの思い出を語るつもりは無い。何せ語ったら私が経験のある子だってバレちゃうし、それじゃ今まで演技をしてきた意味が無くなってしまう。
だからここはそれとなく話をぼかすことにする。
「んふふ♡ 今日お薬飲めてよかったな~って。だってお薬飲めばもっと早く病気が治るんでしょう。そう考えたら嬉しくなっちゃって♡」
「そうかそうか、それじゃこれからも頑張ってお薬ザーメンたくさん飲まなきゃのう」
「うん♡ だから先生もたっくさんお薬出してね♡」
「言われんでもたっくさんだしてやるわい。それこそおぬしらが嫌じゃもう飲みたくないと言っても飲ませてやるわい、かっかっかっかっ!」
笑うシムラ先生に釣られて私も笑い、釣られて西園寺さんも笑顔になる。
そしてジュースも飲み終わった私たちは、さっそく帰りの支度をしていく。
汚れた身体をタオルで拭い、服を着る。その間に西園寺さんはシムラ先生から病気に関する注意事項、絶対に守るべきことを言い含めていた。
そしてシムラ先生から私たちの学校道具を受け取れば帰る準備は完了だ。
私達は保健室から直接外に出て、学校の裏門から見送られることになった。
ここは学校にある三つの門のうちのひとつで、生徒達が出入りする正門、来賓や先生たちが出入りする裏門とは丁度正反対の場所にあるため誰にも見つかることなく出ることが可能だった。
「——それじゃマキちゃん言われたことは必ず守るんじゃぞ、先生との約束じゃ」
「……はい、わかりました……それじゃ先生さようなら」
「せんせ~さよ~なら!」
「ほい、明日も必ず保健室に来るんじゃぞ」
茜色に染まる裏門で私達二人は先生に見送られて下校する。
「ん~どうしよっかな」
裏門を出てすぐ立ち止まった私の視線の先には、既に歩いて距離を離しつつある西園寺さんの後ろ姿があった。本来なら帰り道は別の方向なのだが——。
「——あの表情を見ちゃうとねぇ」
俯きながらそう言った西園寺さんの顔を先生はきっと見れていないだろう。だから気づかなかった。影を落とした表情は、まさしく何かに悩んでいる様子だった。私は背が同じくらいだからそれに気づくことが出来た。
それまでは私達と一緒に笑っていたのに先生から守るべきことを言い含められると、徐々に顔に影を落としていった西園寺さん。真面目な彼女のことだ、凡そその悩みというのも予想がつく。
このまま見送るのも手ではあるが、ふと私の勘が囁く。
ここで見送ったら流れが嫌な方向に向かいかねない、と。前世の時からこうした勘に助けられてきた経験則がある身としては、やっぱりここで西園寺さんを見送るのはダメな気がする。
もしもその抱える悩みが変な方向に転がって、今の状況が壊されてしまうのは面白くない。
西園寺さんにはもっともっと知らず知らずの内に淫蕩に耽って、純粋無垢のまま淫らに堕ちていってほしいし。なにより私が楽しめなくなるのはよろしくない。
「そう考えたら、やっぱり念には念を入れておくべきよね」
見送ることから考え直した私は、離れた距離を詰めるために駆け足でその後ろ姿を追っていった。