この小説は、pixiv・ノクターンノベルズ・ハーメルン・ソリスピア・大人のケータイ官能小説、に投稿しています。
レズバトル・キャットファイト小説です。
途方もない量の氷が巨大な塊をなして、銀世界と呼ぶには青みの強い足場を形成する。海から遠く隔たっているため、湿気は乏しく空気は乾燥している。
凍てついた足場に直接足を下ろして移動する人影が現れる。体にぴったりと密着する身軽な服装をまとった女が二人、離れた地点を歩いていた。
女達は次第に近付いてゆく。遠くからも見えていた姿は歩みを進めるうちに一層はっきりしてくる。
片方の女は黒髪を、もう片方の女は金髪を、それぞれ吹雪になびかせている。
色こそ違えど、髪の長さは二人ともおおむね胴体にかかるぐらいのものであった。
駆け出せばすぐ相手に届きそうな程にまで相手との間を狭める。目の前の女の衣服から浮き出る発達した体つきを眺める。
「「直ちに退きなさい」」
吹雪を突き飛ばすように放ったはずの言葉が正面からも返ってくる。
黒髪の女は相手を見つめる。
「繰り返します、ここから立ち去りなさい」
金髪の女は真っ直ぐ相対する。
「再度告げます、即座にここを離れなさい」
伸びやかな姿勢で立っている二人が距離を縮める。
「貴女に命じているのです、聞こえませんか」
「貴女こそ聞こえていますか、撤退を命じます」
「退くべきは貴女です」
「貴女に命令しているのは私です」
「主導的立場にあるのは私であって貴女ではありません」
「貴女に他の選択肢はありません」
共に足元の氷を踏みしめる。
「勧告を聞かないのであれば強制的に退けます」
「対話不可能と判断したためこれより貴女を排除します」
黒髪の女がさらに応答しようとした瞬間、金髪の女は素早く駆け出して突進を仕掛ける。
体を浮かせられる黒髪の女だが、相手を上から押さえ付けて氷に伏せさせる。
金髪の女の胸が氷と密着した際に歪む。
金髪の女は相手の胴体を抱え込むと同時に、しゃがむような体勢になって再度踏ん張る。
相手の体を持ったまま起き上がる。そのまま反り返って自分の頭の上の方から黒髪の女を落下させる。
相手を氷に叩き付けた金髪の女は黒髪の女の腹に座り込む。
真下にある顔に向かって平手を放ってゆく。
降りかかる手が黒髪の女の頬を波立たせる。
黒髪の女は体を折り曲げて両足を相手の肩の前にねじ込む。そのまま脚を伸ばして金髪の女を引き剥がす。
金髪の女は背中から落ちてゆく。
即座に起き上がる二人。目の前の女もまた同時に体を起こすのを見て、間髪入れずに飛びかかる。
組み付いたものの両手を合わせる余裕はない。とにかく相手の体の中でいち早く手に触れる部位を掴む。
指と手の平に覚えたのは柔らかく重い感触。女達は相手の双球を捕らえていた。体の前部にある大きな肉は必然的に的となるのだった。
先端まで指を食い込ませて肉を引っ張る。球体上に張り付く痛みでお互いの動きは硬くなってゆく。
金髪の女が半ば倒れ込むように体を大きく傾ける。相手の女は強烈な刺激に怯んでしまう。その隙に乗じて氷へと押し倒す。
片球は掴んだままにして圧迫すると同時に、反対側の手を下へと移す。
下腹に達しようとする相手の手を黒髪の女が掴む。掴んだ手を腰から引き離す。
空いている手を目の前の女の首に巻き付け、両脚を胴体に絡めてゆく。
抱き付いた状態から体を転がして垂直から水平の位置関係に移行する。
金髪の女も脚をねじ込んで絡め、互いに拘束し合う体勢を取る。
それぞれ相手の秘丘へと手を忍ばせ、聖域の入り口に前足を踏み入れる。
「「............」」
向かい合う女の顔を瞳に映す。肉を踏み分けてゆくと、二人とも声こそ発さないが吐息に波が生じる。
足場を探索しているうちに奥地へと侵入してゆく。いつしか露を浴びていた前足が内壁を掘り進める。
秘谷に起こった僅かな震動が次第に全身へと広がる。女達の体の震動は時の経過と共に大きくなる。
黒髪の女が相手の奥部のある箇所を集中的に蹂躙する。ここに触れると大きな反応が引き出せることを発見していたのだった。
聖域から受け取った刺激に意識を甘く打ち据えられる金髪の女。前足の動きが鈍れば鈍るほど触覚を襲う痺れに囚われてゆく。
金髪の女は悲鳴を上げると同時にのけ反る。
黒髪の女は足場が熱くぬかるむのを感じる。相手の放つ渓流が自らの前腕にも達する。
一呼吸置くことも兼ねて、目の前の相手の様子を観察する。
探索を再開した黒髪の女は重い間欠泉を幾度も浴びながら、金髪の女の水源を徐々に枯渇へと追い込んでいったのだった。
相手の立ち去った後も金髪の女が動くことはなかった。その冷えきった体は時間をかけて吹雪に埋もれていった。