貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
そういうわけで、
僕は蓮顕寺さんから情報協力を依頼された。
だが、アジサはあんまり釈然としない雰囲気だったので、僕はあくまで情報が手に入ったら吟味の後共有する程度の口約束をした。
メトリやレイア、シズさんなどの協力があれば、1-21の動向について掴むのは難しくないだろうし、そもそも1-21の協力さえいらないかもしれない。
だが、アジサやミコ、委員長にシズだって、この大会では、実力を示すことそのものを目的にしている。
トレーニングルームを見学してきた僕には身にしみて伝わっている。
だから、より勝ちやすい人や相性の良い人との対戦を割り当てられることは、彼女たちにとって本意ではないのだ。
だからあくまで僕は明確な中立にもならないが、積極的に情報収集にも回らないことにした。
蓮顕寺さんも僕が協力しないことは予測していたようだ。というより、どこか安心しているようにも見える。
「これからも数度、対策会は開いていく予定です。
秘匿性の高い資料などは私が持ち帰りますが、いくらかの荷物であればこの教室においていって構いませんよ。この教室の鍵を持っているのは私なので」
1-20の委員長らしい蓮顕寺さんがそう言うと、
どうやら、この学校には対策会以外の目的で来ることはないようだ。それなら学校使いする用具をここに置いていくのは道理かも知れない。
帰る用意をしていると、ガラリと扉が開いた。
「ありゃ」
そう言ったのは、扉を開いた張本人、
浅い色味の作業服を着た、用務員さんだった。
「……取り込み中ですわ」
「こりゃあすいませんね、空調の点検の予定だったんですが、また出直します」
僕たちを見た後、バツが悪そうに頬をかいた。
あれ?
空調の点検、
どこかで似たようなことを聞いた気がする……。
「ちょっと待ってください」
蓮顕寺さんが、去ろうとした用務員さんを呼び止める。
のっそりと振り返った用務員さんは、どこか胡乱な目をしていた。
「鍵を持っていませんね」
「……はぁ?」
「この部屋の開閉をしているのは私ですわ。私たちがここにいるとは思っていないなら、マスターキーを持っているはずでは」
用務員さんはきょとんとした顔で、蓮顕寺さんを見つめた。
ベルトの後ろをさぐり、「どこだったかな」といってしゃがんだ。
バチリリ……。
と、アジサの近くで音が鳴った。
「痛っ……」
アジサの顔の近くで静電気が走ったようだ。
この夏の日に、静電気?
「アジサ、だいじょ────」
「ユウキ様!」
僕は青桐先生に押し倒された。
教室に、風が吹き荒れた。
用務員さんが、鍵を取り出すと見せかけてなんらかの攻撃をした。
それだけはわかった。
呉井さんが瞬時に抜刀する。
顔を上げた用務員さんの片目が、爛々と輝いていた。
金色の横髪から、角が覗いている。
呉井さんの一太刀を、避けた。
いや、予測したのか?
壁を擦るように後退しながら、用務員さんは僕に片手を向けた。廊下の窓越しに。
それを見て、呉井さんが瞬時に僕と用務員さんの射線に割り込む。
メグの熱風が吹き荒れて、僕と用務員さんを遮断する。蜃気楼が、僕の姿をあちらから見えなくした。その間にメグと青桐先生に抱き込まれる。
何かしらの物量が襲う音が聞こえる。
それを、すべて切り落とす音も。
蜃気楼を突き破って飛んできた何かの破片を、青桐先生が止めた。
「おい嘘だろ!」
叫んでいる。
多分、用務員さんの声だ。
「心の臓」
呉井さんの声が、静かに響いた。
少しして、用務員さんの息が切れた声も。
「お前みたいなバケモンとは正面から戦わねぇよ!」
ぶつかる音。
砕ける音。
崩れる音。
少し経って、静寂が戻った。
メグが焔をおさめる。
開けた視界に、さきほどとはまったく違うものが映る。
廊下の天井に、大穴が開いていた。
床も崩れかけている。
「終わったのですか?」
蓮顕寺さんが、少しだけ詰まりながら問うた。
「ユウキ様」
呉井さんが、天井の大穴を見つめたまま、刀を納めた。
「申し訳ございません、逃げられました」
「いや、守ってくれてありがとう。多分、僕を心配して追いかけなかったんだよね」
僕に触れると騎士性が発動する。
だから、なにかあった時に僕を抱えて運ぶというのは難しい。
天井が崩落する可能性があったから、呉井さんはあえてここに残り、用務員さんを追わなかったのだ。
「蓮顕寺、これはどういうことかね」
その声は少し震えている。
「赤組の諜報かもしれません」
「そうじゃない、あれほどのバケモノが、なぜ……」
蓮顕寺さんは深々と頭を下げた。
「申し訳ありません」
「お、おまえは何もしなかったな。私になにかあったら、どうするつもりだったのか。なぜ戦わなかった」
「…………」
蓮顕寺さんが窓を見る。
閉め切られていた。
きっといつかのように雷をあそこから呼び出せば、窓ガラスは粉々に砕けて男子二人に怪我を負わせていただろう。
「お前には期待している、だからクラスの運営を任せている……この……、
私を……落胆させるな」
「肝に命じます」
教職員がやってきてすぐに周りは慌ただしくなった。
事情を聞かれ、素直に答えると、すぐに調査を開始したようだった。
雇用している用務員全員を調べ上げるのだろう。
僕は少し気になってメトリに連絡した。
『ユウキ様、その女は角が生えていましたか?』
「うん、横から」
『他にはなにか……』
「……その、なんというか」
『……?』
「おっぱいが、すごく、大きかったかも」
『……であれば、元同僚かもしれません』
引かれると思ったが案外普通に対応された。
メトリ曰く、あの人の名前はおそらく「金城タキビ」。
異名『
能力は未来予知。
以前メトリが話していた、「実力を隠しているかも知れない政府所属の未来予知能力者」だ。
「衝撃波も飛ばしてた」
『政府所属の「エネルギーを与奪する異能」を持つ
なるほど。月読ウタゲさんの高速移動などはそういった方法で行っていたのかもしれない。
だとしても、呉井さんとやりあって逃げ延びるというのは凄まじい。
「とりあえず、青桐先生の源液提供が終わったら戻るよ」
『お待ちしています。クタシが心配しているようです』
「うん」
『あと……私も……』
「……ありがとう。急いで帰るね」
もうすぐ正午だ。
僕は青桐先生の源液提供のために提供室へ向かった。
‐‐‐
青桐先生にいつもより強く抱きしめられながら、数発搾り取られた。
僕は終わったあと、トイレに向かった。
あまり青桐先生としたことを考えず、下半身を鎮めながらトイレの部屋を開く。
この場所は男子専用トイレで、床タイルがピカピカに磨かれている。
中にも前世の男子トイレのように個室が並んでいるが、その大きさが違う。四倍くらいはある。
ちなみに小便器はなく、洋式のみだ。
個室の扉を押そうとすると、
「動くな」
何かが首の後ろに当てられた。
この声は知っている、というか、さっき聞いたばかりだ。
「金城タキビさん?」
「声を抑えろ」
僕は後ろをちらりと見る。
金髪が揺れていた。
逃げ続けてきたのか、息がまだ荒い。
「あの、トイレしたいんだけど」
「は?」
「漏れちゃいそう」
「…………」
数秒の沈黙のあとに、拘束を解かれる。
礼を言って個室に入る。
どうやら扉を閉めてもいいらしい。
なんで彼女はここに潜入できたんだろう。
かなり厳重なはずなのに。
最初に僕が来ることがわかってでもいない限り……そうだ、未来予知能力者だった。
用を足し終わって出ると、また首に金属を当てられる。
ナイフではないようだ。スタンガンか何かだろうか。
「なにか、用があるんだよね」
「…………」
問うと、金城タキビさんは僕を睨んだ。
「お前のせいだ」
「え?」
「お前のせいで、わたしは、わたしはっ」
うってかわって僕を突き飛ばそうとする金城タキビさん。
だが、騎士性で膂力が落ちたことと、このトイレの床が滑りやすかったことが災いした。
「うおっ!」
足をすべらせる彼女を、反射的に追う。
後頭部を打たないように手を回すと、同じく僕も体勢を崩す。
僕は倒れた。
彼女に、
金城タキビさんに、
のしかかる形で、
「お゛ぉぉぉお゛お゛おお゛おお゛ォッッッッッッ♡♡♡♡♡♡」
金城タキビさんは低い声で絶頂した。
次話はこちらからもお読みになることができます。
『第八十五話 金城タキビ①』
https://novel18.syosetu.com/n9872lu/86/
これを記入している2026-08-29時点で200話まで投稿しています。