気持ち良くなりたいだけのTS転生合法ロリVS拗らせたヤリチン御曹子 作:つる植物
女の子と仲良くなって行くのはゲームみたいで楽しい、女性とベッドで一夜を共にするのは攻略後のお楽しみみたいなものだ。
俺は産まれたときから何でも手に入り全てが思い通りになっていた。
しかし女性は気まぐれで、俺の思い通りにならない。
それを思い通りにしていくのは中々に骨が折れる作業だったがこれが案外楽しい。
攻略対象が自分の狙った通りに動くことの快感は得難いものだ。
攻略に際し勿論家の力を使うのはナンセンスだ。
お金はお小遣いの範囲で使っても良いルールでやっている。
色々な女性と関係を持っていくうちにベッドの上での技術も必然的に高くなった。
攻略の第二部みたいで女の子の開発もそれなりに楽しんだ。
攻略に際し四菱の御曹子と言う属性と生まれながらに持っている顔の良さは存分に使わせてもらった。
最終的には皆、俺を好きになってくれた。
金鷹ちゃんに手を出したのには、深い理由はない、ああいう見た目が幼い女性関係を持った事がなかったし、事前の調査では精神の性別が男である可能性も指摘されていた。
今までの経験で最初のセックスまで3ヶ月くらいを予想していたが……初日に、しかも向こうからセックスを提案して来たのには驚いた。
まぁ、そう言う女の子もいるかと驚いたが……彼女はヤリチン御曹子に自分からセックス懇願しているというシチュエーションに興奮しているらしい。
俺という個人を認識することなく……俺は彼女の快楽のために消費されている。
彼女の攻略の糸口が全く掴めず、こんなに長く1人の女性について考えるのは俺にとって初めての事だった。
◇◇◇
金鷹ちゃんが出て行ったドアをなんとなく見つめている。
恐らく彼女はピルを飲まないだろう、初めて彼女の攻略に手応えを感じた。
俺と言う人間に流されないが性欲には結構流されるらしい。
「だけどなんだか負けた気がするんだよなぁ」
1人呟く、ハメ技みたいで何かスッキリしない。
(手段選ばずに手に入れるなら金鷹ちゃんの親を巻き込めば良い、2人ともウチの関連社員だしね)
まぁ、自分の信条に反するのでやらないが。
ゲームはあくまで正攻法のプレイで限りある資源をやりくりするのが面白いのだ。
(だけど取っ掛かりがないのも事実なんだよねぇ)
彼女は性的フラストレーションを溜めないと返事すら来ないという有様だ。
自分を本気で性処理の道具として扱っている。
「んー、エッチの時は素直なんだけど、どうなんだろ」
今まで経験したことがないパターン過ぎて判断に困る。
あれが本心なのかプレイの一環なのか……。
フラストレーションが溜まって来ると結構学校ですれ違う時に一瞥してくる。
金鷹ちゃんは無意識っぽい。
「押せば行ける程の確証はない、さりとて嫌われているわけじゃあない」
悩ましい所だ。
取り敢えず妊娠の結果待ちかな?
金鷹ちゃんは中絶してお金が包まれる気でいるのだろうが彼女を娶る気ではいる。
恐らく一生楽しめそうだ、自分が幸せになれるだろう。
「父親なんて言うかな?反対してくれた方がありがたいんだけどなぁ」
父は絶対面白がって賛成してくる、母は娘が出来たと喜びそうだな。
妹も恐らく気に入るだろう。
「でも、ちゃんと素面で好きって言わせないとね」
これこそが攻略の醍醐味なのだ、ちょっと積極的動いてみるか。
「取り敢えず話す事から始めるか」
金鷹ちゃん以外の攻略途中の女の子の攻略を一旦ストップする。
取り敢えず観察してみる事にした。
なんとフラストレーションを爆発させた翌日にも関わらず一瞥してくれた、しかも顔がちょっと赤い。
ピルは絶対飲んでいない、そう確信した。
(有効ではあるみたいだけど、今回限りにするか……)
あくまで正攻法で好きになってもらわなきゃだ。
子飼いの女子に頼んで放課後、金鷹ちゃんを1人にさせる。
彼女は意外に素直なのでこういう工作には簡単に引っかかる。
ボケっと教室で椅子に座っている金鷹ちゃん、スマホを触らずに頬杖付いて窓の外を眺めている。
俺はAクラスに入り、金鷹ちゃんに声掛けた。
「金鷹ちゃん元気してた?」
気怠げそうにこっちを向くと心底嫌そうな顔をする。
「なんかクラスメイトに誘われたと思ったらこれだよ、そういやお前と初めてあった時もあいつに誘われたっけか」
工作員の存在がバレてしまった、まぁどうでも良いけど。
俺は金鷹ちゃんの前の席に座り、彼女と向き合う。
「で、なんの用?」
「え、口説きに来たんだけど?」
むしろそれ以外に用があるのか知りたい。
金鷹ちゃんはわざとらしく溜息を付く。
「お前も物好きだな、お前なら女なんて選び放題だろ。もっと可愛いくてスタイルが良い女なんていくらでもいるだろ」
「そうだね」
俺が肯定すると金鷹ちゃんはジト目で見てきた。
「でも、金鷹ちゃんより俺を夢中にさせてくれる女の子いないよ?」
ストレートに好意伝える……が効果はない。
「はいはい、どうせ全員に言ってんだろ」
「……金鷹ちゃんは俺のどこが不満?」
「そうだな」と軽く考えた後に面白い事を言う。
「金持ちなのに義務を履行しないところかな」
「義務の履行?」
「お前グループ社員の運命を背負ってるんだろ?ちゃんと一族にメリットのある女性を伴侶にするべきだろ」
「結構保守的な考えだね」
金鷹ちゃんの面白い一面が知れた。
彼女は個人の権利より俺にノブレス・オブリージュを求めているのだ。
彼女はおそらく社会的義務を果たさない人間を好まない。
俺が全て捨てて駆け落ちしようとか言ったら絶対にどん引きするだろう。
そして俺の高貴な者の義務としての伴侶の中に自身が入っていないらしい。
彼女は自身をかなり過小評価している。
同時に攻略の糸口が見えて来たが……結婚前提となるな、これは。
「なるほど、有意義な話だったよ」
俺はそう言って席立つ。
「最後に1つ、俺が複数の女性と関係を持っている事についてどう思う?」
「?金持ちが複数の女囲うのは普通だろ」
本気で何いってんだ、こいつみたいな表情だ。
他の女性関係で焚きつけるのは意味がなさそうだ。
多分本妻をちゃんとした人にしたら金鷹ちゃんを愛人として囲えるだろうけど……。
それはやっぱりつまらない。
彼女を妻にする。
彼女が完璧な妻を演じてフラストレーションを溜めて俺で発散する未来が容易に想像がつく。
取り敢えず今日は帰って作戦を、ちょっと練るとするか。
名残惜しいが俺は教室を後にした。
◇◇◇
ヤリチンが出て行ったドアをなんとなく見つめていた。
(なんとなくだけど面倒な事になりそうだぞ)
証拠はないが確信はある。
伊達に半年付き合ってない。
また頬杖を付いて窓の外を見つめる。
俺はただ気持ちよくなりたいだけなのに……。
溜息をつく。
カバンに入っていた携帯用マグを取り出し中のお茶と一緒にポケットにあったピルを流し込んだ。
(なんか妊娠したら詰みそう)
中絶してお金貰って終わりってならなそうである。
財閥の御曹子の愛人ならまだいいが、普通に結婚させられそうであった。
ドキドキが無くなるがしょうがない。
(しかしどうすんだろ)
そうあるべき人がそうある姿に心惹かれるのはある、女なのに全然女らしくないコンプレックスの裏返しなんだろうか。
両親には普通の女の子じゃなくて申し訳ないとなんとなく思っている。
まぁ、両親は絶対何とも思ってないけど。
(しかしヤリチンじゃなきゃ興奮しねぇんだよなぁ)
真面目な御曹子と真面目に恋愛する、正直吐き気がする。
バカな事を自分からしているってのが気持ち良いのだよね。
真面目に恋愛するならクラスメイトで良いのだ。
まぁクラスメイトにも選ぶ自由はあるけどね。
うーん、そろそろ関係を切るか?
でも絶対にフラストレーションが溜まって俺から連絡しそう。
あれ、俺詰んでない?