気持ち良くなりたいだけのTS転生合法ロリVS拗らせたヤリチン御曹子 作:つる植物
菫がなぜ偏差値の高い名門一貫校に進学したのか。
それは一重に妹の霞(かすみ)のためである。
菫はそのまま学区の中学に進学して適当な高校に行くつもりであった。
しかし霞は菫と同じ学校に行くと言って聞かなかった。
小学生時代で既に学力で霞は菫の学力を明らかに圧倒していた。
菫は霞こそ偏差値の高い学校に行くべきだと考えていた。
菫は仕方なく猛勉強して偏差値が高い一貫校に入った。
何とか上位30パーセントを維持している菫を他所に霞はSクラス、しかも学年1位の座を誰にも明け渡していないのであった。
霞は現在中等部の3年生。
若干の茶色が混じった黒ロングストレートは胸の当たりまでスラっと降りている。
若干吊り目だがキツイ印象を与えるほどではない。
右目の泣き黒子が印象的である。
菫は可愛いと評判であるが霞は美人と評判であった。
菫が140センチのAカップなのに対し、霞は170センチのCカップで完全なモデル体型であった。
町中でスカウトされて読者モデルとして活躍しており、学校ではそこそこ有名人だ。
モデルなど興味がなかったがスカウトされた話しを菫にした際、「霞はモデルみたいだしやって見れば?」と言われたのでやっているに過ぎない。
菫が霞が載っている雑誌を買って喜んでいてくれているので今ではそれなりにやりがいを感じていた。
霞には1つの癖がある。
それは菫のお古を身に着けたいという欲求である。
いわゆるお姉ちゃん子であった。
小学生まではお古を愛用していたが霞の身長は中等部入学と同時に140センチを越えてしまい菫のお古を着る事が出来なくなった。
姉と同じデザインの服を着ると言う選択肢もあったが菫は私服については無頓着あり、センスが壊滅的であった。
お古なら耐えられたが同じデザインというだけでは霞は許容出来なかった。
自分の好きな服を着るのはそこそこ楽しかったが、菫のお古を纏う多幸感には足下にも及ばなかった。
菫は中等部入学時に140センチであったが霞は155センチであり、制服のお古を着る事が不可能だと知り愕然したのであった。
菫が高校2年生になってすぐ、男が出来たと霞は確信した。
帰りが遅い日があり、髪から香る家のものではないシャンプーと香水の匂いがした。
霞にとって菫は世界一可愛い。
その魅力に気付く男がいてもおかしくないと思ったが少し寂しかった。
菫の彼氏を見定めたい。
そう思っていたので彼氏が紹介されるのを待っていた。
菫の性格的にコソコソ付き合う事はないだろうと思っていた。
しかし直ぐに異変に気付く。
いつまで経っても霞に報告がない。
それどころかコソコソとデートや通話、連絡を取っている様子がないのである。
相手は直ぐに判明した。
2年Sクラスの四菱、女癖が悪い事で有名な糞袋であった。
様子のおかしい菫を遠目で見ていた時、糞袋が姉に話掛けているのを見た。
糞袋が話し掛けているが菫は無視を決め込んでいた。
別れて歩く菫を追うと四菱地所と言う会社が開発したタワーマンションに入っていった。
そこで2人の関係を確信した。
いわゆるセフレという関係であると。
直ぐに糞袋をブチ殺してやろうと思ったが……ふと冷静になる。
菫が嫌々関係を持つだろうかと……。
菫の性格的に霞はありえないと断言できてしまった。
菫が無理矢理ヤラれているなら確実にアクションを起こす。
それをしていないということはお互いに同意した関係なのだろうと……。
霞は関係を清算してと頼めばしてくれるだろうと考えた。
しかしそれは霞には出来なかった。
菫は何時でも霞の判断を尊重してくれた。
霞が菫の判断を尊重しない訳にはいかなかった。
菫から相談されたら対応しようと考えていたが、同時に糞袋の情報も集めていた。
菫と関係を持つようになって糞袋に異変が起きた事に気付く。
糞袋は菫以外の女性との関係を清算していっているみたいであった。
霞は嫌な予感に襲われる。
遊びであるならば良い。
外見と心の浅いところしか見ていなければいずれ飽きるだろうと思ったからだ。
だが糞袋のやっている事は飽きとは全く別の事であった。
すぐに糞袋と接触する理由が出来てしまった。
出来れば菫にバレない様に、それもじっくりと話し合う必要がある。
糞袋の本質を見極めなければならないと思った。
同類であればまだ良い。
しかし霞と同質であったならば……。
最悪を想定……されど恐らく自分の勘が正しいと半ば理解していた。
糞袋と接点を持つためにどうするか考えていた時であった。
所属している事務所の社長からスポンサーと食事してくれないかと頼まれた。
相手の名前を聞くと……なんと糞袋であったのだ。
運命の日、レストランの個室で糞袋と相対する。
糞袋の自信に満ち溢れた態度からは隠しきれない傲慢さが滲み出ていた。
糞袋は自分と同類……いや、同質である事を一目見て確信した。
仄かに香る香水の臭い。
元々好きだったはずの匂い……いまはドブ川の方がましな悪臭である。
何度か姉から臭ってきたものと同じであった。
糞袋に抱く感情は同族嫌悪ですら生温いものであり、自分の醜い内面を男の形に嵌め込んだ様な姿であった。
だが、同時に霞の悪癖が禁断の欲求を自覚する。
菫と同じ男に処女を奪われたいと思ったのであった。