【本編完結】アズールレーン寝取られ二次創作世界の終末の後に 作:リンパック
遅れてしまい大変申し訳ありません。事前に考えていた結末の大まかなアイデアをどう文章に落とし込んでいくかを悩んだ上に、実はこの話とは別のアズールレーン寝取られものの後始末的な話のアイデアが毎日のように湧いてきてまして、そちらを考えていました。
その別の話は黒人寝取られに特化した内容を予定しています。これをどんな話にするか、独立したシリーズにするかそれとも後日談の中に組み込むか、そもそも投稿するのか含め現状では未定です。ただアイデアだけが湧いてそれをメモ帳などに書き散らしているのが現状です。一か月以上も待っていただきありがとうございました。
車掌の姿を見た時、指揮官は自分が死んだ時を再び鮮明に思い出した。特に、みどりの窓口のような場所で職員に逐一尋ねながら必要事項を記入したりして切符を買った記憶が鮮明に、記憶の底から掘り起こされていった。
そんな記憶が蘇っている彼の様子を見たチャリオットが一歩指揮官に近寄ると、ペンシルベニアとローンが彼を守るように前に出る。
「危害は加えませんよ」
チャリオットの台詞を受けても、ペンシルベニアとローンはチャリオットを睨み続ける。
「どうだかね?」
「本当ですか~??」
チャリオットもその横のピュリファイヤーも、今まで散々世界を壊しまわったセイレーンの一体だ。信用できる訳が無かった。腕を広げて指揮官をガードしながら、武装を展開し始める。
「ありがとう二人とも。でも車掌さんがいるってことは、そう言うことなんだろう?アビータ」
しかし、その制止を解かせたのは他ならない指揮官であった。
「ええ。指揮官の思っている通りかと」
「やっぱりか」
この世界は本当に終わるのだろうと彼は思った。
「それに、合わせたい人がいます」
「…赤城、加賀、天城の三人かな?」
「…その通りです」
サプライズが失敗したチャリオットが少し寂し気に言うと、彼女の後ろから指揮官がずっと心配していた人が飛び出してきた。
「指揮官様~~~!!」
「赤城!!」
赤城が指揮官に一目散に駆け寄ってくる。ペンシルベニアとローンがいったん退くと、彼女はその勢いのまま彼の胸に抱き着いた。指揮官はぎゅっと固く離すまいと赤城を受け止めた。
「赤城…!」
「指揮官~!この赤城は戻って参りましたわ!」
「よく無事だった!!」
しばらく無言で抱き合いお互いの無事を深く喜び合う。その様子を加賀と天城は黙ってみており、天城はにっこりと慈愛の表情を浮かべていた。
「加賀も天城も!悪い所は無いか!?」
「ご心配をおかけしました。今は何ともありません」
「私も特に悪いことはされなかった。…あいつ等に情けを掛けられたようで悔しいが、お前に会えると思うと悪くないものだ」
「…それで指揮官…いまはどのような状況でしょうか?」
「恐らくだが赤城。俺は将来の方針を選ばなきゃいけないんだろう」
「仰る通りです」
アビータが指揮官に同意すると、赤城は怪訝な顔を浮かべて二人の顔を交互に見渡した。
「どういう…ことですの?」
「この世界は我々セイレーンが破壊します。ここにいる皆様にはどうするかを決めていただきたいのです」
チャリオットの発言に赤城達の目が驚きで大きく見開かれる。車掌もまた僅かに目を見開いた。
「…そうか。まあ、そうだよな。ここまで来たからには」
「随分と冷静…だな、指揮官」
泣きはらした後にしては随分と穏やかな雰囲気の指揮官に、ワシントンが疑問を投げかける。
「ここまで絶望的だと逆に落ち着くもんだ」
彼女の疑問に指揮官がさっと答え、すでに決めていた回答をセイレーン達に打ち明けた。
「俺の上官はみんな俺に自由意志を命じた。したがって戦闘の停止も俺の自由意志だ。よって現時刻を以て、俺の自由意志でこの部隊は降伏する。部下は俺の命令で戦っていたにすぎない。寛大な処置を頼む。俺達に住処をくれたこの管理人にも手荒な真似は絶対にしないでくれ」
「承知いたしました。指揮官の降伏を受けいれます。貴官の部下のKANSEN達にも、そしてこの土地の管理人さんにも手荒なことはしませんのでご安心ください」
「ありがとう。…君達がこうしたってことは、この世界は失敗したんだろう。エックスへの対抗手段の構築に」
「仰る通りです。この世界は対抗手段を生み出せませんでした。それどころか、エックスへ対抗しえる力を自分達の手で破壊したのです」
チャリオットの言葉は報告書の読み上げかと思えるほどに淡々としていた。普段は頼もしさを覚えていた彼女の平静な口調が、いまの指揮官には少し怖く思えた。目の前にいるチャリオットも、ピュリファイヤーも、既に10億人以上を殺した人類史上最大の虐殺者なのだ。
「ふざけた話です。エックスが侵入すれば誰も対抗できないというのに…」
そんなチャリオットの無機質だった声色に、指揮官達がめったに聞かない彼女の怒りが滲んだ。
「最低限の軍務さえ放棄してまで快楽に耽るほどに、堕落しきった世界は初めてです。指揮官達もよく頑張りましたが…」
「…俺達だけでは不十分だったか」
「はい。もっと戦力が残っていればまだやりようはありました。しかし、たった14隻ではあまりにも少なすぎます」
「…それもそうだな」
「エックスに侵入された世界は悲惨です。だからせめて、エックスが侵入する前に私達セイレーンの手で終わらせるのがせめてもの情けというもの」
指揮官とアビータチャリオットの問答に、ノースカロライナ、ワシントン、ジョージアの顔が曇る。自分達もまた、この大災厄を誘発した元凶の1人だ未だに思っているからだ。自分達がもっと早く自覚していれば、それか己の欲望を抑えて指揮官に付き続けていれば、こんなことにはならなかったのだろうかと、思考の坩堝にハマりかける。それを止めさせたのは指揮官の言葉だった。
「君達が気に病む必要は無い。君達は既に罰を受けて軍務に復帰し、そして俺達は許した。すくなくとも、今の三人に責は無い」
「ええ。少なくとも、ここにいる14名のKANSENはちゃんと軍務に服してました。しかし、貴方達以外の何百名もいるはずのKANSENが揃って快楽に堕した結果です。
ご覧の通り、私達は文明を破壊し、そのためにライフラインは全く機能していません。世界の残存人口も500万人を下回りました」
「そんなに…減ったのか」
「はい」
全人口の95%以上が死んだとラジオが言った。恐らく計算が追い付かないだけでチャリオットの言う通り500万人程度にまで減ったのだろうと得心した。
「…そうか」
自分で納得した瞬間、本当に世界がこれから滅ぶのだと言う重い実感が、これまで以上に重くのしかかって来た。
「さて指揮官、本題に入ります。貴方が以前乗車していた列車の車掌からお話があります」
「…分かった」
指揮官が了承すると、紺色の制服を来た車掌が前に出てやってきた。
「お客様。確認ですが、お客様がご購入されたチケットはこちらでお間違いないでしょうか?」
車掌は指揮官がターミナルで購入した搭乗券のデータを見せながら聞いた。
「あ、はい。合ってますね。名前もこちらで間違ってないです」
こうして始まった指揮官と車掌の会話は、世界滅亡の瀬戸際にしては酷く日常的なものだった。やり取りの中で指揮官は、自分がまるで駅の切符売り場にいるかのように錯覚さえした。KANSENも一緒に車掌の説明を聞き、全員で別世界に転生することにした。新しい転生先を選定し、転生のための乗車券も購入した。
「舟は電車で費用は六ドル…これが現代の六文銭と渡し舟なのか。死んだ気がせん」
死後の世界でも日常的な手続きが必要になる現実に、加賀が苦笑いを浮かべる。
「今やあの世への移動も、鉄道会社の管轄ってことなんだろうね」
指揮官達はこの世界を離れて別世界への片道切符の旅に出る。指揮官は土地の管理人に今までお世話になったことの感謝を伝えて深くお辞儀し、この話を持ち掛けた。管理人は指揮官の提案に謝意を示したが、せめて生まれ育った故郷ユニオンの最後を見届けたいとして辞退した。
こうして指揮官と14名のKANSENは、文字通りこの世を去った。あとにはピュリファイヤーとアビータだけが残され、彼女達はユニオン以外の世界の後始末をすることにしてその場を去った。
列車の旅を終えて彼らの意識は暗転した。次に意識が浮上した時、周りの様子から辛うじて自分達が赤子になっていて病院にいるらしいことを認識した。転生の全工程は無事に完了したのだ。
誠二郎達は無事に転生した。新しい世界は男女比が歪な貞操逆転世界だった。女性が男性の15倍もおり、人類種を絶やさぬために男性は多くの女性と関係を持つ必要があった。次世代に種を残すために女性は肉食系になっては男性を求め、逆に男性はそんな肉食系の女性に苦手意識を持っているような世界である。そんな場所に転生した誠二郎は小学生に上がる前から、そんなギラっとした女児や、品定めするような保護者の目線に晒されていた。
「(まあでも、間男どもの嘲笑うような目や、セイレーンの無機質な目よりか遥かにマシか…)」
普通の男子なら怖がったり萎縮する所だが、前世の記憶を持つ誠二郎はそうはならなかった。肉体に精神が引っ張られて少々怖く思いこそしたものの、前世で自分に敵対したセイレーンや間男達と比較して物理的な危害を加えてこない女児達が遥かにマシだと思えたからだ。もっともそれを表にだしたことで彼は若干鬱陶しい状況に直面した。彼が比較的平然とした態度を取るために、女児たちの注目を浴び、前より多いアプローチを受けるようになったからだ。彼女達ならこうやってアプローチをされても煩わしさを感じないのにと誠二郎は思うようになり、段々と再会を待ち望むようになった。そうして誠二郎が小学生に上がってしばらくして、待ち望んだ奇跡が起こった。
「ちょっとアンタ達!何してんだい!」
彼はまずペンシルベニア姉妹と再開することが出来たのだ。小学校に上がってもなお、誠二郎は同年代の男子に比べて落ち着いた態度を取っており、そのために同年代の肉食系女子に狙われやすくなっていた。付き合おうと言って来る女子たちに対し、彼は「ごめん、考えさせて」「お姉さんが好きなんだ」などと言ってアプローチを受け流していた。いつもはやり過ごせていたが、今日来た女子は少ししつこかった。帰り道でも自分にアピールをしてきて流石に辟易したころに、救いの手が現れた。
「男の子になんてことしてんだい!そんなことで彼が良いよというわけないだろ!大丈夫か?君」
「もう大丈夫ですよ!何か怪我されてませんか?」
転生したペンシルベニア姉妹が待ったをかけた。声や容姿から少し若返っただけでペンシルベニアとアリゾナだとすぐに気が付いた。
「あ、ありがとう!お姉さんたち…」
本当に助かったと言う思いでペンシルベニアに憧憬や敬愛の目を向ける。その表情を見て、普段言っていたことが本当だと察したこの女児は、悔しそうな顔を浮かべながら去っていった。
ペンシルベニアとアリゾナを切っ掛けに、10歳になるまでに誠二郎は彼を覚えていたKANSEN達と再会することができた。赤城、加賀、ローンは誠二郎と同級生だった。しかし他の12名は全員が彼より年上の女性として転生していた。ネヴァダ級とペンシルベニア級が最年長で彼より10歳も年上だった。誠二郎を助けた時、既にペンシルベニア級とネヴァダ級は高校生だったのだ。お互いに近い所に住んでおり、最年長のペンシルベニア姉妹が住む大きな家に、誠二郎は自分とペンシルベニア姉妹の両親の許可を得た上でお邪魔するようになった。そこに一航戦やノースカロライナ姉妹など残りのメンバーが来ては一緒にいるようになるのもそう時間が掛からなかった。自分達だけで居る時は前世の名前で呼び合っていて、その習慣が彼らの仲を結び付けて深める手伝いをしていた。
誠二郎が中学三年生になって数か月が経った今日もまた誠二郎はペンシルベニア姉妹が暮らす大きな家にいた。学校帰りの誠二郎は夕飯までの間、ペンシルベニア達が暮らす家に来て、遊んだり勉強をしていた。だが同じ屋根の下で穏やかに過ごす日々が長くなるにつれて、ノースカロライナ、ワシントン、ジョージアの三人の心は影に蝕まれていった。平和な日常に馴染むほどに、かつて自分たちが犯した罪と、それを許してくれた男の背中が彼女達の心を刺していたのだ。
「誠二郎君…」
「どうしたの?三人とも」
この日、ノースカロライナ、ワシントン、ジョージアの三人は深刻な面持ちで誠二郎に会い、ノースカロライナが代表して彼に思いを打ち明けた。
「その…この平和な世界に来て、これが自分たちが守るべきだった世界だと理解して…それで…その…私達がどれだけ最低なことをしたか思い知ったのよ。もう遅いけど、自分を責めても責めきれなくて…その…」
この平和な世界こそが、前世の自分達が達成すべきものであったのだと。その任務を放棄して放蕩に耽っていた自分達がいかにふざけていたのかそれを思い知ったのだ。指揮官が許しても自分が許せなかった。その罪悪感や自責の念が三人の心の中で膨らんでは蝕んでいた。
「あんたたち…」
三人の思い詰めた顔に、ペンシルベニアは少しため息をついて苦笑いを浮かべた。更生したと言うのにまだ気にしている彼女達を、真面目だなとペンシルベニアはいい方向に解釈した。
「良いよペン姉。俺から言わせてくれ」
彼女が三人に言おうとするのを、指揮官は制する。
「分かったわ」
ペンシルベニアは誠二郎の本音を知る数少ないKANSENだった。彼女達の心を取り戻し、寝取られの心配もない別世界に転生したいま、誠二郎がノースカロライナ達に真の理由を告げても、ノースカロライナ達の心は離れないだろうとペンシルベニアは判断していた。もし離れるならそれまでである。指揮官は表情を引き締めて、今まで隠していた本音を言った。
「率直に言うと答えは変わらないよ。罪の意識を消す必要もないし、自分を責め続ける必要だってない」
「君達と一緒に居たいと願ったのは俺だ。離れたくなかったし、取り戻したかったから」
彼の言葉を受けて三人の目が見開かれる。彼は今まで思っていたことを余すことなく丁寧に三人に伝えた。
「過去の出来事は事実だし、俺だって当時は本当に酷くショックだった。けどね」
「あの世界で、君達三人はどうであれ自分の意志で俺の元に戻って、軍人としての責務を最後まで果たした。そしてこの世界でも、ちゃんと真面目に生きて、俺のことを大切に思ってくれている。俺にとってはその今が全てなんだ」
「だから…そんな終わった過去のことで悩まないでほしい。俺はもう君たちを許してる。だから君達も過去を責めるんじゃなくて、堕落からの更生を成した自分達を誇りに思ってほしい。それが君達の強さだから。だからさ、俺と一緒にずっといてよ。それが俺が君たちを取り戻したかった一番の理由なんだからさ」
ワシントンの頬から涙が一筋伝った。目の前の男が…かつては一度見捨てた人がどれだけ自分達を思っていたのか、その思いのたけを直接浴びた三人は顔を赤くしていた。ノースカロライナに至っては嬉しさと恥ずかしさで顔を手で覆っていた。その様を見て、ワシントンはおずおずと指揮官に切り出した。
「あんなことしてたのに…本当にセージ…ありがとう…」
「どういたしまして」
「アタシ達があんたを馬鹿にしていた…あの黒歴史の時も…あたし達を思ってたってことだよな…?」
「うん。あの時は本当に酷く幻滅していた。未練をすっぽりと覆い隠せるほどには大きな幻滅を覚えていたね。だから俺は自然体で未練が無いように振舞えたんだ」
「そう…だったのか」
「…まあ、あれで当時の君達を騙しおおせて、そしてこうやってまた一緒にいることが出来た訳だ」
「セージ…」
「やっぱり俺はまだ三人とも一緒に居たいって思ったんだ。せめてこの世界では、一人とも欠けることなく過ごしたいよ」
そう言うや否や、彼はノースカロライナの体を抱きしめる。
「…ええっ、喜んで…!」
「ごめんな…セージ…」
「私も…すまなかった…」
ワシントンとジョージアも誠二郎に歩み寄り、彼は二人の体も抱き留めた。自分達を罰して反省する機会を与えてくれた彼の思いの深さを改めて三人は知ったのだった。
「ほら、セージはあなた達をずーっと思ってたのよ。もう変に背負い込むのはやめなさい。一人の男が覚悟を決めて腹の内を打ち明けたんだ。それに答えるのも恋人ってものだと思うわ」
こうして高校生を迎えるまでには、ノースカロライナ達は前世と同じく誠二郎と親密な仲になった。寝取ろうとする者はいない。彼自身が行動に注意している上に、もともと誠二郎に重い愛慕を持っていた赤城や加賀、ローンが周囲を監視して悪い虫が付かないようにしている。ノースカロライナ達改心組もまた同様の行動を取っていた。寧ろ、一度彼を裏切ったという罪悪感から、彼女達は自分達の世界を守るためにいっそう周りを警戒していた。
そうした日常のある日の夕方、学校から帰宅した誠二郎は、ペンシルベニア、ネバダ、ノースカロライナと共に自宅でゆっくりと、テレビでサブスクの映画を見ながらくつろいでいた。
「…平和だなあ。本当に平和だ」
「そうだねえ~」
「この時間が…ずっと続けば良いな」
ずっと待ち望んでいた平和な世界に生きていると言う実感をひしひしと感じながら、彼らは日常を楽しんでいる。見ていた映画が終わり、自動再生で流れ出した映画はラブロマンスだった。ストーリーが進む中で、誠二郎はふと、自分と共に歩むと決めてくれた皆に感謝の言葉をもう一度言いたくなった。婚約を結んだ時にも言ったが、映画を見てもう一度言いたくなったのだ。
「ペン姉、バタ姉」
「「どうした?(少年)」」
「今までありがとう。これからも、よろしく」
「ええ。これからもよろしくお願いするわ」
「いいね、少年。あたしからもお願いするよ。こっちの世界でもずっと一緒にいような♪」
ペンシルベニアとネバダのやり取りを見て、ノースカロライナも混ざりたくなった。そこで彼女は一歩先を行くことにした。
「セージくん」
「なーに?」
「ふふっ、愛してます」
そう言うや否や、ノースカロライナが不意打ちでキスを交わした。かつて一度は寝取られて自分の手から零れ落ちた最愛の人からのキスは、指揮官の心に特別深い刻印を刻み、その傷跡からノースカロライナへの愛があふれ出す。
「俺も」
そう言うと誠二郎はノースカロライナの体を抱きしめる。
「あ!カロ!しれっとファーストキスを奪ったな!!」
「はははっ!大胆だなキャロルは!」
ペンシルベニアとネバダは最初笑っていた。しかし口づけが止まらず、それどころか映画そっちのけでノースカロライナと誠二郎が二人だけの世界に入ろうとしたとき、ペンシルベニアが待ったをかけた。
「ちょっと、ここでおっぱじめる気か!?」
「…どれ、私もさせてもらうぞ、少年!」
「嘘だろネバダ!?」
しかしネバダは反対に自分も混ざろうと思い、遅れをとるまいと画面を消して服を脱ぎ始めた。
「本気か!?」
「本気だとも。それともペンシルベニアは良いのか?指揮官だってその気だぞ?」
ネバダが目を向けた先では、二人とも下着まで脱いでおり、ノースカロライナが誠二郎の剛直に口で奉仕を始めていた。彼の主砲は前世と変わらず、間男達のそれよりは小さいが平均よりは確実に大きいサイズだった。それに一心不乱に奉仕するノースカロライナを見て、ペンシルベニアも理性のブレーキを取り払った。
「っ!…まったく仕方ないな、もう」
こうしてノースカロライナのキスから突発的に始まった愛の営みは深く長く続いた。
「誠二郎様~~~~?!!?!」
「先に始めるなんて…ちょっと許せないよね…!」
ノースカロライナだけでなく、情事に当てられて発情したペンシルベニアとネバダや、事中に帰宅した赤城やローン達も交えて、最終的には夜遅くまで14名全員と交わった。
この一夜のあと、お互いの仲は一層深まった。そして誠二郎が高校二年生になるタイミングで、彼はペンシルベニア達14人全員と婚約を結んだ。彼の元には多くの婚約やお見合いを求める手紙や呼びかけがあったし、両親も一度は話してみたらと提案があったが、それら全てを断って自分について来たKANSENたちと共に添い遂げる道を選んだのだ。その思いの深さを聞いた両親は、以降そうした提案をしなくなり、彼女達の仲を応援した。こうして数多の苦痛や困難の先にたどり着いたこの平和な世界で、誠二郎達はいつまでも幸せな日々を送ったのだった。
こう言う作品の寝取られもののエンディングは、寝取られた側が救われてると個人的に良いなと思うんです。でもそう言うのってほとんどないんですよね。そう言うのもあって自分で作ることにしました。結果がこの作品です。楽しんでいただけたら幸いです。
そしてこれでIFストーリーも終わりのため、この「アズールレーン寝取られ二次創作世界の終末の後に」の話は一区切りついたと思っております。この後もたぶん気が向いたらストーリーを投稿するかもしれませんし、本格的に「アズールレーンの寝取られものの後日談」を投稿するその際はまたどうかよろしくお願いします。じつに4か月もの間、本作品にお付き合いいただき誠にありがとうございました。