いや、トチ狂ってなどはいない。
俺はそもそも、熟女が大好きなのだから!
※
ノクターンから転載
◆
恋人と別れた。
理由はセックスレスだ。まあ原因は俺である。何せ彼女に対して興奮しないのだから。
浮気をしているのかと聞かれたが、答えはNO。浮気なんかするはずもない。俺がこの世界で最も嫌いなジャンルはNTRであるからして──。まあそんな事を友人にいったら、「お前素質あるよ」と言われたのだが、そんな素質は要らない。
それはともかく、まあ別れたわけだ。セックスなしでも恋人関係は維持できなくはないと思うのだが、彼女からしてみれば自分へ魅力を感じていないと思ってしまうらしい。何度誘われても空振り三振ばかりだったもんなあ。ある晩、背を向けて泣いている彼女を見てさすがに申し訳ないなと思った。で、俺から別れを告げた。
悲しいかって?
勿論悲しい。なにせ三年間も付き合っていたのだから。そりゃあ情も湧くよ。ただ、だからといって寄りを戻したいかと言われればNOである。
「だって、勃たねえんだもんなあ」
ちなみに俺がEDとかそういうわけではない。自慰では普通に勃つし、なんだったら一日二回は抜いている。自分で言うのはなんだが、性欲旺盛な方だと思う。ならば彼女に魅力がないのか──それもNOだ。彼女は普通に美人さんだ。つまり、そんな彼女に興奮できない俺の方がおかしいって話になるわけで……。
そう、俺はおかしいのだ。
だって俺の年はまだ二十代の後半だっていうのに、自分の倍以上の年の女性にしか興奮しないんだから……。
ただもう彼女とは別れたという事で、俺はある意味で自由になったってわけだ。
付き合っている時には出来なかった色んな事が出来る。
例えば──そう、熟女風俗とかね!
◆
今日は土曜日。
早速朝から身支度を開始する。
顔を洗ったり髭を剃ったりではまだ足りない。
陰毛を整えたり、尻毛を綺麗に剃ったりと色々とすべきことはある。
察しの良い者ならば俺が風俗に行く準備をしているのだろうとすぐ分かるだろう。なぜ尻毛を? と疑問に思う者もいるかもしれないが、これはアナル舐めをされる可能性があるからだ。恥ずかしいって? でもケツアナ舐められながら手コキされるのは最高に気持ちがいいよ。まあそれはともかく──。
朝ごはんは食べずに、ゼリー系のもので空腹を誤魔化す。そこからさらにドリンク剤をイッキだ。ドリンク剤は効いてるかどうかはさだかではないのだが、プラセボ効果ってやつも馬鹿にはできない。特に男であるなら。なにせ男ってのは繊細だからな。ちょっとしたことでEDになったりもする。チンポの硬度は精神状態にかなり左右されるんだ。
そして家を出て、山手線に揺られること暫し。
鶯谷北口から数分、「ナロウ」というラブホに入った俺は早速タブレットを取り出してサイトを閲覧した。
ここでポイントなのは、スマホとタブレット、つまり端末を二つ持ち込んで置くのが望ましいと言う事だ。というのも、デリヘル店には当然スマホで電話を掛けるわけだが、目当ての嬢がすでに予約でいっぱいだとか、あるいは急な体調不良でとか、そういう事情で指名できない事もある。その場合、通話を切って選び直すのではさすがにぐずぐずしすぎというか──まあそんな具合だ。
ちなみに俺が指名したのは『えっちで優しいおばあちゃん』という店の、日菜子さんであった。御年実に七十二歳である。
Gカップでシルバーのロングヘアーの、なんというか若い頃はさぞもてたのだろうなという美熟女さんだ。
『かしこまりました。15分ほどで向かいますので──』
指名は首尾よく成功し──
◆
「はじめまして~♡」
インターホンが鳴り、ドアを開ければそこには美熟女がいた! 写真通りの大きい胸、そしてどこか
「はじめまして! うわ……綺麗だぁ……」
俺は呆然と呟いた。すると──。
「あら、嬉しい♡」
と、いきなりハグしてくれるではないか。そして掌で股間に触れ、いきなりのキスである。下まで突っ込んできて、もうすでに俺の愚息はギンギンになってしまった。
ちなみに歯磨きはすでに済ませており、それは日菜子さんも同様の様で歯磨き粉のあの匂いが鼻をふわりとくすぐる。
「あの──」
俺はこれから性欲の権化となる。冷静さなどとうの昔に山手線へ置いてきた。
「すみません、いきなりであれなんですけど……まずはその、下着姿を、見たくて」
「あら♡」
日菜子さんは指の腹で俺の頬を撫でた。
「いいわよ♡ちょっと恥ずかしいけれどね♡」
「嬉しいです!」
「うふふ♡これからお風呂も入るわけだし、ちょうどいいわ♡」
そう言って日菜子さんは膝下のロングカーディガンをするりと肩から滑らせ、薄手のニットの裾に指を掛けて、ゆっくりと頭の上へ抜いていく。
腋のあたりから覗く下着の色は紫。レースで縁取られていて、面積はそこまで大きくない。けれども肌に食い込むような攻めた仕様ではなく、ふくよかな乳房と腰回りを優しく支える品のある下着だった。
「うわ……」
「もう♡そんなにジロジロ見ないで♡」
そう言いながら日菜子さんは少し胸を反らす。見ていいのか駄目なのか俺には分からなかったが、まあ普通に考えて見ていい方であろう。なにせ料金を払っているのである。
「もう……照れちゃうわ」
日菜子さんは胸を腕で抱える仕草をして、それから自分のお腹のあたりを軽くつまんだ。
「体のラインも崩れてるし……早くお風呂はいっちゃいましょ♡お湯は──」
「あ、お風呂、もうためてあります」
「あらま♡」
ご存じの方はご存じだろうが、デリヘルでは嬢と一緒に風呂に入るのが基本の所作である。そしてこの時、客側があらかじめ湯を張っておくのが極めて望ましい。なにせ持ち時間は限られていて、湯を張る間ぼけっと突っ立っているほど勿体ない時間はない。常識である。社会人なら知っておきたい。
◆
日菜子さんはそれを承知しているのか、湯の音を聞きながら、ベッドの縁に俺と並んで腰掛けた。
「あなた、こんなおばあちゃん指名するなんて、変わってらっしゃるのねえ♡」
「いえ、その……若い子に興味なくて」
「ふふ♡正直♡でも指名ありがとう、嬉しいわ♡形はどうあれ、求められるのってとても嬉しいのよ……」
「えっと旦那さんは──」
「うちの人ね、五年前に逝っちゃったのよ」
しまった、ノンデリな質問だったか。
「あ、ごめんなさい」
「いいのいいの♡もう、ちゃんと泣ききったしねぇ♡」
日菜子さんは俺の手を握って、自分の太腿の上に置いた。
「で、寡婦の暮らしも長くなって、なんとなくこのお仕事を始めちゃったの♡」
「えっ、なんとなくですか」
「ボケにくくなるってネットの記事に書いてあったから♡」
麻雀がボケ防止にきくとは聞いた事があるが……でもセックスは麻雀よりは効きそうな気がする。そうこうしているうちに湯は満ちて、日菜子さんが立ち上がった。背を向けて、ホックを外す仕草に入る。
そして──外れた。
でかい! 余りにもでかい。こんなの違法建築だろ……。
日菜子さんはそのままショーツを脱ぎ──。
辛抱たまらなくなった俺はほぼ衝突に近い勢いで日菜子さんへ抱きつき、服越しに股間を押し当てた。ぶっちゃけこの摩擦だけでどぴゅっといってしまいそうだ。
「あら♡もう、本当にえっちなお兄さんなのねぇ♡」
そう言って日菜子さんはむちゅっと俺の頬にキスをしてくれた。
◆
そうして風呂上がり。ああ、風呂の中でもイチャコラしたぜ。潜望鏡ってのをやってもらったけど、俺も結構キツい態勢だったから出すまではいかなかった。でも雰囲気は良かったな。
ちなみに潜望鏡っていうのは勃起したチンポを湯面から出し、それをしゃぶってもらうという性技である。風呂の形状次第では男側はかなり厳しい態勢を強いられる。快感自体はさほどでもないのだが、それでも昔から伝わる由緒正しいスケベアーツだ。
っていうか俺はさ、フェラが好きなんだよな。しゃぶらせるって行為がとにかく好きなんだ。元カノはフェラが嫌いで、もしかしたらそれも勃たない事に影響してたのかも。
あと、なんていうかな──彼女には絶対頼めないことってあるじゃん?
俺は意を決して頼んだ。
「日菜子さん、お願いがあって」
「なあに♡」
「日菜子さんの、その、一番エッチなところを、見せてください。ええと、たったまま、その~、後ろからお尻とあそこを広げるかんじで──」
「ま、ま、ま♡」
日菜子さんは口元に手をあてた。指先が震えている。けれども目元は笑っていた。
「私、凄い変態さんに指名されちゃったのかも……♡」
「すみません」
「謝ることないわよ♡いいわよ、見せてあげる♡」
日菜子さんはのっそりと立ち上がり、俺に背を向ける。脚を肩幅より少し広く開いて、両手を尻にあてがった。
そして、ぐいと──尻肉を左右へ割り開いた。
「これでよく見える? ♡」
「……はい」
「やぁだ♡見ないでよう」
ぷっくりと膨らんだ唇のあいだから薄紅色の襞が覗いていた。長年使い込まれた、しかし手入れの行き届いた、品のあるおまんこである。年齢相応にくすんだ色味と、年齢相応に開きの良い造りと、それを美熟女の張りのある尻肉──。これは逸品だ!
俺は呼吸を忘れた。
「うふふ♡そんなにジィ──ッと見られたら、お婆ちゃん緊張しちゃうわ♡」
◆
それから日菜子さんはくるりと向き直り、ベッドへ膝をついた。俺の愚息は当然のように天を向いている。
「あらぁ♡」
両手を添えて、根本のあたりに頬ずりをしてくる。
「本当に大きいのね♡」
「いえ、平均くらいかと」
「謙虚ぉ♡」
日菜子さんは口を開けて、先端を呑む。じゅぷ、と──控えめだが慎重な音がした。それから舌の腹がするすると裏筋を撫でて、ぴたりと止まる。
「ん♡おいしいわぁ♡」
「ほんとですか」
「ふふ♡お世辞♡」
正直な熟女である。
ゆっくりと頭を前後へ動かしながら、日菜子さんは目を上げてこちらを見つめてきた。
なんという目線だ。完全に殺しにきている。
唇のリングが竿の半ばまで滑り、また先端まで戻り、今度は一気に喉の奥まで沈み込む。じゅぷ、じゅぷ、と慎重なリズム。日菜子さんは唾液をたっぷり絡めて、舌の腹を裏筋へ押し当ててきた。あの──亀頭の真裏の一点。男なら誰もが知っている、あそこ。日菜子さんの舌はそこを的確に捉え、ぐにっと押す。
「うっ──」
俺はシーツを握った。なんだこのテク。これが七十二年の積み重ねというやつか。
引き抜きの瞬間、頬が窄まって強い陰圧が竿全体を包んだ。先端が抜ける時、ちゅぽん、と間抜けな音がする。
「ちゅぷ……んっ……」
唾液の糸が一瞬光って、ぷつん、と切れた。日菜子さんの唇は赤く濡れててらてらと光っていた。
「ふふ♡」
日菜子さんは目を細めて笑い、それから片手で竿を支えて、玉のほうへ頬を寄せた。
柔らかい舌が陰嚢の皺をなぞり、ぬるりと持ち上げ、片方ずつついばんでくる。これは反則の所作だ。元カノは──いやその話はもうやめよう。
日菜子さんはまた竿のほうへ戻ってきて、今度は本当にゆっくりと、根本まで呑む。喉の奥でぐぷり、と微かな音。あれは禁断の音だ。
唇のスライドは上下にゆったりと往復する。視線は外さない。ピストンというよりは、なんというか口の中で熟成させているような、そういう丁寧さだった。
ぶっちゃけここで出してしまっても全然良かった。が、日菜子さんはちゅるりと唇を引き上げ、にこりと笑った。
「ねえ♡そろそろ、入れてみる♡?」
返事を考える間もなく、俺は頷いていた。
◆
日菜子さんは俺を仰向けに寝かせて、自分も隣で仰向けになり、片足を持ち上げて俺の方へ預けた。
「いらっしゃい♡」
まずは正常位。最初はビールにも通じる暗黙の了解ってやつだな。おまんこに先端を宛がうと、内側の温度がじわりと伝わってくる。
「いいわ、ゆっくりね♡」
腰をぐっと進めると、ぬぷり、と──意外なほどあっさりと、根本まで日菜子さんに収まった。
確認のため一応書いておくが、デリヘルは本番行為禁止である。風営法という奴だ。が、現場ではこれが多分に建前であることを知っておられる紳士諸氏も多かろう。特に熟女デリヘルにおいて本番が行われる確率は極めて高く、日菜子さんのような年齢ともなれば、ほとんど暗黙の了解どころか、業務遂行上の必須項目とすら言える。
理由は単純で、体力の問題が大きい。挿入なしで客を仕上げ切るには、嬢のほうにも相応の若さと持久力が要る。これを御年七十二の日菜子さんに望むのは人の道に外れる行為だろう。
つまりこれは人道的挿入ということだ。
「あ──♡奥まで届いてるわぁ♡」
俺は腰を振り始めた。
「ふふ♡若いわねえ♡」
最初こそ気を遣って遠慮がちに動いていたが、日菜子さんが「いいのよ、もっと自由にして♡」と仰るので、遠慮を捨て、猿のように腰を打ち付ける。
ぱちゅん、ぱちゅん、と──軽い水音が腰のあたりで鳴る。
──ああ、こりゃたまらん。いつまでもこうしていたい。
俺はそんな事を思いながら、日菜子さんのおまんこに何度も何度もチンポを突っ込んでは引き抜いていく。
ふわふわの熟女まんこは刺激的というよりも、癒し的だ。刺激なら若い嬢のほうがあるに決まっているし、締まりもそうだろう。だが日菜子さんのそれは、なんというか、湯たんぽに先端を突っ込んでいるような、あるいは熟れすぎた桃を割って指で押し込んでいるような、そういう包容力に満ちた感触があった。
なんというかその──抽挿のたびに頭をなでなでされている気持ちになるのだ。頭がおかしいと思うか? 俺は思う。
「なんだか甘えてるみたいに見えるわよ♡」
図星である。
ただ、いつまでも続けられそうな気がしたのも束の間、自慢の腰がだんだん重くなってきた。汗が垂れて日菜子さんの腹に落ちる。
「ふふ♡疲れちゃった? ♡」
「すみません、ちょっと……」
「いいのいいの♡今度は私が上になってあげる♡」
◆
仰向けにひっくり返された俺の上に、日菜子さんが跨ってくる。Gカップが俺の顔の上で揺れていた。神話か何かの一場面だろうか。
「お婆ちゃんに任せて♡」
「お願いします」
挿入は日菜子さんが手で愚息を握って、自分でぴたりと位置を合わせた。そしてゆっくり、本当にゆっくりと──腰を落としていく。
「あ──♡入って、くるぅ♡」
そこからの動きが、なんと言うか、芸術だった。
先っちょから根本まで日菜子さんはじっくりと、ねっとりと、まるで袋詰めの生クリームを上から下まで丁寧に絞り出していくような、そういう動きで腰を上下させ始めた。
「ぐっ──」
「あら♡もう? ♡早いのね♡」
俺はあっという間に限界を迎えた。何せ刺激の質が癒しから絞りへと完全に切り替わったのである。シフトチェンジに脳が追いつかない。
「日菜子さん、もう、出ます」
「いいわよ♡」
「中でいいんですか」
「いいわ♡奥まで出して♡」
そう言って日菜子さんは、最後の数往復に体重を預けてきた。
俺は呻いた。腰の奥でぐっと熱が固まり、それが一気に外へ向かって解き放たれる。
「あ──♡熱いの来てる♡いっぱい来てるぅ♡」
びゅく、びゅく、と──残らず日菜子さんへ預けた。
「あぁン♡……ふふ♡沢山でたわね♡」
「すみません……」
「いいの♡気持ち良かったわよ♡」
◆
事後処理のためなのか、それとも単に重力の問題か、日菜子さんが俺の上からそっと下りる。
そして、立ち上がった瞬間だった。
日菜子さんのおまんこから、だらり、と──白い液が、太腿のあいだを伝って、ベッドの上に滴った。一筋では止まらず、二筋、三筋と続く。
俺はそれを見て──むらりとイキり勃つ。
「日菜子さん」
「なぁに? ……きゃっ」
後ろから飛びつき、今度はバックで日菜子さんのおまんこへチンポを突っ込んだ。雰囲気もクソもない。まるでレイプの様な強引さだ。反省はしている──しているのだが、日菜子さんのむっちりおまんこと白いお尻の割れ目をみると、とてもとても我慢なんか出来やしない。
怒られるかな、と少し心配だったが──。
「もう、元気ねぇ♡」と日菜子さんはくいっと尻を突き出してくれた。
その仕草が余りにエッチで、エッチでエッチでエッチでエッチでエッチでエッチでエッチでエッチでエッチで!
──絶対孕ませてやる。
と、そんな無茶苦茶な事を想いながら腰を振るのだった。
(了)